【SS】千歌「いやぁぁぁあああ!!助けてぇ!!」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:06:14.28 ID:z8ug+5vf.net
千歌「ごごごごごごっ、ゴキブっ…!」

曜「しかもデカイ……」

梨子「部室は散らかってるとは思ってたけど、やっぱりいたのね…!」

ルビィ「……」

花丸「大変ずらっ、ルビィちゃんが気絶してるずらー!?」

善子「落ち着きなさい花丸…所詮は無害な虫よ、慌てることは無いわ」

花丸「善子ちゃんこんな時くらい机から降りて……ん?」

ガクガクッ

花丸「違うこれこわいから登ってる!?」

善子「べっ、別に怖くなんかないし!」

4: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:10:20.17 ID:z8ug+5vf.net
千歌「とにかくアレを退治しよう…」

曜「でもどうやって…」

梨子「潰すと卵を産んでから、っていうし……」

善子「マリーに〇虫剤でも借りてきましょうよ…」

善子「この間理事長室に置いてあるの、見た」

花丸「そうしよ! そうと決まれば…」

カサカサ……

千歌「ひえっ……」

7: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:14:06.92 ID:z8ug+5vf.net
花丸「ああっ、そっちはだめ〜!」

梨子「あっ、ドアの前に…!」

千歌「うわっー!? どいて、どいてよー!」

……

曜「まったくうごかなくなっちゃった…」

千歌「どうしよう……そうだ、この箒で」

11: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:18:06.84 ID:z8ug+5vf.net
千歌「そいっ、ほいっ……」ツンツン

カサカサ……

千歌「動いたっ、おおおととと……! あっ、そっちは!」

ルビィ「う、ううーん……」

花丸「ルビィちゃん、気がついた!?」

ルビィ「…あれ、ルビィ、何して……」

カサカサカサカサ……

ルビィ「ピギィッー!?」

花丸「うわわわわわっ!?」

善子「うわっ、ちょっ、こっち来ないでっ?!」

ーーー

梨子「結局またドアの前に陣取られちゃった…」

曜「どうにかしないと…ドアさえあけば…」

ガチャッ

曜「え?」

12: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:27:22.53 ID:z8ug+5vf.net
果南「ふ〜、あっついー」

曜「果南ちゃん!!」

果南「あれ、どうしたのみんな。そんなに固まって」

千歌「何かあったけど今は聞かないで!そのまま、そのまま、ゆっくりバーック…」

果南「? 何言って…」カサカサ

果南「ん?」

カサカサカサカサ……

果南「うわっ、びっくりした! …ははぁん、そういう事だったんだ」

千歌「か、果南ちゃん?」

果南「大丈夫、私が外出してあげるから」

花丸「か、果南ちゃん、平気なの?!」

果南「まあ海っていうか、あのへんフナムシとかたくさん見てるから、平気っていうか」

果南「似たようなものって考えたら、割と」

15: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:31:32.35 ID:z8ug+5vf.net
ーーー

果南「よしっ、これでOK」

ルビィ「助かりました…」

善子「ええ……い、いや別に怖くな…」

花丸「兎にも角にもこれで一件落着ずら!」

果南「ふふ、それじゃ、あとはダイヤと鞠莉が来るのを待っ…」

カサカサカサ…

千歌「ん? …わっ!」

曜「でっかい蜘蛛!」

16: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:33:08.71 ID:z8ug+5vf.net
花丸「しかもさっきのゴキブリよりずっと大きいっー!?」

ルビィ「……」

花丸「ルビィちゃんがまた気絶したー!?」

善子「落ち着きなさいっ……か、果南!あなたならさっきみたいに、ちょちょいっ、と…」

果南「……」

千歌「そうだね! お願い、果南ちゃん!」

果南「……」

曜「……? 果南ちゃん?」

19: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:38:04.31 ID:z8ug+5vf.net
果南「…む、無理」

梨子「えっ、でも…」

果南「でももなにもないよっ、蜘蛛は本当に勘弁して……!」

千歌「えっー!?」

曜「ゴキブリは触れるのに!?」

果南「あんなのはカブトムシと一緒と思えばいけるの、だけど蜘蛛ってもうビジュアルが……うう」

果南「足がいっぱいあるのは本当に無理なの…」

花丸(フナムシの方が足多い気が……)

21: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:41:50.32 ID:z8ug+5vf.net
曜「2本増えただけじゃん!なんとかしてよ!」

果南「無理だってば!」

カサカサカサ

果南「ひぃー!?」ビクッ

千歌「あっ、危ない、果南ちゃん!」

果南「こっち来ないでー!?」

梨子「……ねえ。今なら部屋から出られるんじゃ…」

7人「あ」

ーーー

千歌「……よしっ!」

果南「いやよしじゃないから! 結局中に蜘蛛はいるまま!」

24: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:50:23.45 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「それは困ったねぇ…」

果南「ええ、本当に……!?」

善子「いつの間に…」

鞠莉「ちゃおー☆」

鞠莉「……ふうん、それで。中に蜘蛛がいるから入れないって、事?」

鞠莉「んー、でも。蜘蛛って虫食べてくれるから、いた方がいいんじゃないかな?」

鞠莉「それこそゴキブリだって食べてくれるよ?」

梨子「確かに…ゴキブリと比べれば、蜘蛛ならまだ平気だし…」

果南「…え」

花丸「そうずらね…ゴキブリがいないほうがいいずら」

果南「ちょっと」

曜「ん?どうしたの?」

果南「な、なんで蜘蛛を追い出さない事になってるの!?」

25: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 20:00:31.23 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「ん〜、でもね、果南」

鞠莉「蜘蛛は何もしてこないわ」

果南「そ、そうかもしれないけど……」

鞠莉「それにみんなは大丈夫って、言ってるんだし、あなた一人がイヤイヤ言っても仕方ないわよ?」

果南「む……」

鞠莉「でもどーしても、っていうのなら、私が蜘蛛を追い払ってあげる」

果南「! 本当に?!」

鞠莉「ええ♪ ……その代わり」

ーーー

29: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 20:14:45.25 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「ふんふふ〜ん♪……はっー、今日も疲れちゃったなー」

鞠莉「かな〜ん、一緒にお風呂はいりましょっ!」

果南「……」

鞠莉「果南?」

果南「……わかった」

鞠莉「もー、果南? そうじゃないでしょ?」

鞠莉「メイドさんは『かしこまりました、お嬢様』……ん? とかなのかな? どうなんだろ」

果南「自分だってわかってないじゃない…はあ」

ーーー

果南『……ま、鞠莉のメイド?』

鞠莉『そ! 三日間だけでいいから〜』

果南『……』

ーーー

果南「今思えばあの時少し考える頭があればこんな事には…」

鞠莉「かなーん! はやくぅー!」

鞠莉「…はいはい」

30: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 20:18:16.96 ID:z8ug+5vf.net
三十分程度待ってくださ

37: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:04:58.69 ID:z8ug+5vf.net
今から再開

40: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:08:22.89 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「ううーん、気持ちいい♪」

果南「それは良かったわね…」

鞠莉「ねね、果南。背中流してくれない?」

果南「それくらい自分で…」

鞠莉「か・な・ん?」

果南「……わかりました」

ーーー

鞠莉「うんっ、気持ちいいっ」

果南「…ねえ、鞠莉」

鞠莉「ん?」

41: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:14:24.26 ID:z8ug+5vf.net
果南「なんでメイドなんかに…」

鞠莉「それは、…うーん」

鞠莉「なんていうのかな」

鞠莉「特に理由はないかな」

果南「特にはって…」

鞠莉「正直なところ、果南だったら形はなんでも良かった」

43: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:33:24.32 ID:z8ug+5vf.net
果南「え…?」

鞠莉「……」

鞠莉「果南ー、手が止まってる!」

果南「あ、ああ、うん…」ゴシゴシ…

ーーー

鞠莉「…果南、髪乾かしてあげる」

果南「うん」

鞠莉「…果南の髪は、海の匂いがするわね」

果南「え、なにそれ。ちゃんと洗えてないって事?」

鞠莉「ううん、そうじゃない」

鞠莉「果南の匂い」

果南「……」

45: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:37:06.87 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「…実はね、あの部屋に」

果南「え?」

鞠莉「蜘蛛入れたの私なの」

果南「へえ……え!?」

鞠莉「ごめんね☆」

果南「い、いや、な……じゃあこれは…」

鞠莉「うん、全部計画通り」

果南「どうしてそんな事を…」

鞠莉「そうだね…果南養分が欲しかったのかな」

果南「?」

49: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:47:28.12 ID:z8ug+5vf.net
果南「…」

鞠莉「帰ってきたのも、その一つだったり……」

果南「え、なに?」

鞠莉「なんでもなーい」

鞠莉「それと、耳かきも頼んでいい?」

果南「…ふう。はいはい、今日はとことん付き合ってあげる」

ーーー

果南「…どう?」

鞠莉「うぅ〜ん、なかなか…」

果南「って言っても、そんなに耳垢溜まってないよ」

50: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:53:36.58 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「…」

果南「…鞠莉?」

鞠莉「……」zzz

果南「ちょっとー、膝で寝ないでよ…」

果南「鞠莉、まーりー?」

果南「…もう、完全に寝ちゃってるや」

……

果南「ん?」

鞠莉「……、…」

果南「…鞠莉? 起きてるの? …寝言?」


鞠莉「…んね」

果南「ん…?」

51: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 21:57:38.11 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「…ごめん、ね……果南……ダイヤ……」ポロポロ

果南「ーー」

果南「……」ナデナデ

果南「…もう、怒ってないよ」

果南「…私だって、帰ってきてくれて…嬉しかったんだから」

果南「……」

鞠莉「…本当に?」

果南「うん、本…………」

鞠莉「……」ニマニマ

果南「……寝てたんじゃ」

鞠莉「今おきたの。本当」

果南「…」ブスッー

鞠莉「ふふふ、ごめんね」

53: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 22:03:54.00 ID:z8ug+5vf.net
鞠莉「ん、ふぁあ…でも、もうそろそろ寝たいわね…」

果南「…そろそろ寝よう」

ーーー

鞠莉「一緒のお布団で寝るのなんて、いつぶりかしら」

果南「そうね…」

鞠莉「……ねえ果南」

果南「なに?」

鞠莉「…これからは、その……なんて言ったらいいのかしらね」

鞠莉「今までの分を取り戻すってわけじゃないけど……」

鞠莉「…これからも友達でいてくれる?」

果南「…友達、ね。それはどうかな」

鞠莉「え……」

果南「親友でしょ」

鞠莉「ーー」

57: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 22:14:18.47 ID:z8ug+5vf.net
果南「…なんて、ちょっとくさいかな……」

鞠莉「……」ポロポロ

果南「っ、え、鞠莉?」

鞠莉「え、あ、……はは、ううん、何でもないの…」

果南「…」ギュッ

鞠莉「……手、あったかい」

果南「そういえば、言ってなかったね」


果南「…おかえり」

鞠莉「……ただいま」

61: (あら)@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 22:32:50.40 ID:z8ug+5vf.net
ーーー

果南「う、ううん…朝……」

鞠莉「……」zzz

果南「…」

果南(…手、繋いだまま寝てた)

鞠莉「…ん」

果南「?」

鞠莉「……ずっと…親友…」ニヘッ

果南「!」

鞠莉「…」zzz

果南(…二度寝、しちゃお)


なお、その日は遅刻したようです。




おわり

75: (湖北省)@\(^o^)/ 2016/08/16(火) 04:33:50.72 ID:kE7e8yld.net
貴重な鞠莉成分
ぜひまた何か書いてくれ乙

77: (笑)@\(^o^)/ 2016/08/16(火) 11:05:31.53 ID:UppUPFtv.net
最高だった、乙
やっぱりかなマリなんだよなぁ…

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1471255574/

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