【SS】薫子「エクストリーム・スポーツテストを行うよ!」(コンマSS)【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1:sage(ふく) 2021/06/14(月) 22:29:32.80 ID:nsNrrWyp
栞子「スポーツテストを行います。スクールアイドルの身体能力を測定し、各個人の適性に合った練習方法をうんぬんかんぬん」

しずく「がんばろうね!私は『ハンドボール投げ』以外なら自信があるよ!」

かすみ「握る力と書いて『握力』!それならファンのみんなの心をギュッと握るのが得意なかすみんが最強☆」

璃奈「愛さんのダシャレによって鍛え上げられた腹筋で『上体起こし』に挑む!璃奈ちゃんボード“まっするん”!」

果林「私は『長座体前屈』が得意よ!……え?“ながすわりからだまえかがみ”でしょ♪」

エマ「私は『反復横跳び』がちょっと苦手かも……ぴょんぴょんするのって難しい……!」

彼方「『20mシャトルラン』の電子音って眠たくなるよね~……むにゃ……はっ!がんばるよー!」

愛「『1000m走』を軽やかに走り上げて、ゴールの瞬間は“鮮明☆トルソー”を見せつけちゃうよ!なんちゃって!」

せつ菜「『50m走』!スポーツテストの王道種目です!それは勝負の世界を体現しているような、ほんの一瞬の“刹那”です!スタートの合図が鳴り響いて、これまでの汗と涙の結晶を蒸発させるような速度でうんたらかんたら!」

ランジュ「『立ち幅跳び』のコツは空中ジャンプよ!なに、簡単なことよ。空中でもう1回ジャンプすればいいだけの話だわ!」

歩夢「ふふ、みんな気合じゅうぶんだね!けがに気を付けて、がんばろうね!」

ミア「……」


――――――
参加者はこの12人です
コンマが記録になります

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3: (ふく) 2021/06/14(月) 22:30:12.64 ID:nsNrrWyp
ミア「What?これはどういう状況?栞子?」

栞子「スポーツテストですよ、ミアさん。ただ『エクストリーム』を冠していますが……」

ミア「Sports Test?なに?ドーピング検査でも行うの?」

栞子「いえ、そうではなくて……」

??「おっと!ここからは私が説明させてもらうね!」

栞子「来ましたね、今回の事の発端……姉さん……!」

薫子「てへぺろ☆三船薫子だよ!」

栞子「姉さん……その挨拶はやめてくださいと……」

薫子「えぇー?別にいいじゃん!私にピッタリでしょ!」

栞子「まぁ、いいです。姉さん、説明をお願いします」

4: (ふく) 2021/06/14(月) 22:32:49.57 ID:nsNrrWyp
薫子「まずは、お集まりいただいてありがとう!突然だけど、みんなには『ちょっと特殊な』スポーツテストを受けてもらうよ!」

せつ菜「ちょっと特殊な、ですか?」

薫子「といっても、スポーツテストの『内容』自体は変わらないよ!」

薫子「特殊なのは、スポーツテストの『計測範囲』だね!」

愛「計測範囲?」

薫子「例えば従来のスポーツテストにおける『ハンドボール投げ』の計測範囲は“23メートル”だけど、それを“100メートル”に拡張してるよ!」

エマ「えっと、どういう意図があって……?」

薫子「ゼミの研究テーマでさ~……まぁ、細かいことはいいじゃない?気にしない気にしない!」

璃奈「は、はぁ……?」

薫子「簡単に言えば、身体能力がヤバい集団にも適用可能なスポーツテストだよ!」


薫子「その名も……『エクストリーム・スポーツテスト』!!!」

5: (ふく) 2021/06/14(月) 22:34:44.67 ID:nsNrrWyp
薫子「みんなにはその実験台に……じゃなくて第一人者になってもらうよ!思う存分、その有り余った身体能力を発揮してね!」

「「「「「 はーい! 」」」」」

侑「みんなー!がんばってねー!」

歩夢「あっ!侑ちゃんだ!」

薫子「彼女には測定などを手伝ってもらうよ。よろしくね、侑ちゃん!」

侑「はーい!」


ランジュ「ねぇ、薫子?この子はスポーツテストに参加しないのかしら?」

薫子「そうだね。私と一緒に得点係だよ」

ランジュ「なにか特別な審判員資格などを持ってる子なの?」

侑「ううん、そういうのはないけど……」

薫子「彼女はスクールアイドルのパワーを引き出す“適性”があるんだ!だからサポート役としてピッタリなんだよね!」

ランジュ「ふぅん。薫子がそう言うなら間違いないでしょうね。よろしくね、侑!」

侑「うん、よろしくね!」

7: (ふく) 2021/06/14(月) 22:38:19.07 ID:nsNrrWyp
薫子「ちなみに、それぞれの種目で1番記録が良かった人には侑ちゃんからプレゼントがありまーす!」

侑「はーい!私からご褒美マッサージのプレゼントでーす!」

「「「「「 ご褒美マッサージ!!!!! 」」」」」

薫子(おっ……みんな“やる気”を出したね……連れてきて正解……☆)

薫子「私、試しに受けてみたんだけどさ~……めちゃくちゃ気持ち良かった~~~~!!」

栞子「なにをしてるのですか姉さん……」

歩夢「むー!ズルいです先生!」

栞子「侑さん、うちの姉がご迷惑をおかけしてすみません」

侑「いいのいいの!むしろ、いろいろ教えてもらって勉強になったんだ!みんなのことを気持ち良くしてあげられると思うよ!」

薫子「あはは!そういうことだから、マッサージを受けたかったら良い記録を出してね☆」


ミア「……ふーん、なんだか盛り上がってるね。でも、ボクはパスだ」

璃奈「え?ミアちゃん、やらないの?」

ミア「やります」


薫子「よぉし!虹ヶ咲のスクールアイドル12人(>>1)参加だね!ということで!まずは『ハンドボール投げ』だよ!」

10: (ふく) 2021/06/14(月) 22:53:01.56 ID:nsNrrWyp
薫子「1種目目、ハンドボール投げだよ!

その名の通り、ハンドボールを投げる種目だよ!

直径2mの円形サークルの内側から、前方30°の方向に、片手で放り投げてね!

身体がサークルの外側に出た場合と、ボールが範囲外に着地した場合は、測定無効だよ!気を付けてね!

ハンドボールのサイズは2号球、これはハンドボール規格:0号球~3号球のなかで2番目に大きく、主に高校女子の試合で使用されるものだね!

具体的なサイズは、直径18cm、重さ325~375gだよ!」


璃奈「あの、薫子先生」

薫子「うん?なにかな?」

かすみ「侑先輩、100m地点にいるんですけど」

侑「みんな~~……!!がんばれ~~……!!」

しずく「もうちょっと近くで待機してもらった方がいいのでは……?」

薫子「一応、念のためだよ!君たちなら投げちゃうかもしれないからね!」

栞子「ちなみに、あそこまで投げるために必要なパワーはどのくらいですか?」

薫子「173km/hくらいで投げれば届くと思うよ!がんばってね!」

ミア「173km/h!?メジャーの最高球速より早いじゃないか……!?」

11: (ふく) 2021/06/14(月) 22:55:24.47 ID:nsNrrWyp
しずく「私は球技ができる……私は球技ができる……」ブツブツ

ミア「……?しずくの様子がおかしいけど?」

栞子「これは精神統一ですね。自己暗示とも言いますけど」

かすみ「しず子って運動神経はいいけど、ボールを持ったらポンコツになるんだよね」

しずく「ふぅ~~……!!」カッ

璃奈「でた。しずくちゃんの《パーフェクト・コピー》だ」

かすみ「しず子、誰を《演じる》つもりなの?」

しずく『超一流のアスリートだよ』キリッ

璃奈「わぁ、凄いオーラ……!」

しずく「教えて栞子さん。ハンドボール投げの適性が高いスポーツ選手は?」

栞子「そうですね……ハンマー投げ選手や野球選手だと思います」

しずく「ありがとう。じゃあ早速……!!」スッ…


しずく『元気があればなんでもできるッ!!』クワッ


かすみ「待って、違う選手」

ミア「ボンバイエ」

璃奈「闘魂注入」

栞子「こ、これは……!?役者と同一線上に位置しているプロレスラーの《圧倒的なパワー》を引き出すことでうんぬんかんぬん……!?」



薫子「じゃあ、まずは私がお手本で投げるから、よーく見ててね!」

薫子「君たちが着てる体操服の“名札”が見えればオッケーだよ!」

12: (ふく) 2021/06/14(月) 22:56:33.59 ID:nsNrrWyp

○:薫子「とりゃあ!」
○:薫子
×:かおるこ

13: (ふく) 2021/06/14(月) 22:58:04.52 ID:nsNrrWyp
薫子「59mかー、まぁまぁだね!」

かすみ「高校時代の室伏くらい投げてますけどっ!?」

侑「じゃあ、みんなー!自分のタイミングで投げてってねー!」


――――――
1種目目 ハンドボール投げ
【コンマ→投球距離】
例:コンマ23→23m、コンマ00→100m

14: (ふく) 2021/06/14(月) 22:59:02.16 ID:nsNrrWyp
歩夢ちゃん

15: (もんじゃ) 2021/06/14(月) 23:00:17.83 ID:pv20drUU
栞子

16: (ふく) 2021/06/14(月) 23:01:03.60 ID:nsNrrWyp
せつ菜ちゃん

17: (SB-iPhone) 2021/06/14(月) 23:02:57.85 ID:FbWmYiQe
エマ

18: (ふく) 2021/06/14(月) 23:04:19.43 ID:nsNrrWyp
愛ちゃん

19: (SB-iPhone) 2021/06/14(月) 23:07:51.03 ID:FXIFtBRd
彼方

20: (ふく) 2021/06/14(月) 23:08:00.04 ID:nsNrrWyp
果林「エマ、やるわね!でも私だって……この美しい投球フォームで……!ええーい!」

21: (ふく) 2021/06/14(月) 23:09:38.36 ID:nsNrrWyp
ミア「彼方も果林もなってないなぁ……投球ってのは”こう”やるんだよ……!えいっ!」

22: (もんじゃ) 2021/06/14(月) 23:10:14.31 ID:hD24uUgi
从cι˘σ ᴗ σ˘

23: (ふく) 2021/06/14(月) 23:12:27.57 ID:nsNrrWyp
>>22
かすみん31m

璃奈「ミアちゃんもかすみちゃんもすごい。私もがんばる!えいっ!」

24: (SIM) 2021/06/14(月) 23:13:09.24 ID:mmhHN3UP
jΣミイ˶º ᴗº˶リ

25: (ふく) 2021/06/14(月) 23:15:11.26 ID:nsNrrWyp
>>24
しずくちゃん24m

ランジュ「最後はこの私よ!さぁ刮目しなさい!これがランジュの投球よ!えーい!」

27: (ふく) 2021/06/14(月) 23:26:25.29 ID:nsNrrWyp
1種目目 ハンドボール投げ

1番 エマ 85m
2番 栞子 83m
3番 せつ菜 60m
4番 璃奈 57m
5番 愛 43m
6番 ミア 36m
7番 かすみ 31m
8番 ランジュ 26m
9番 しずく 24m
10番 歩夢 16m
11番 果林 4m
12番 彼方 3m



エマ「やったー!私がいちばんだよ!」

栞子「くっ……もう少しでしたが……!」

果林「さすがエマね」

彼方「だねー!」

しずく「先輩方は……すごく独特な投球フォームでしたね……」

28: (ふく) 2021/06/14(月) 23:34:13.95 ID:nsNrrWyp
別室
侑「お疲れさまー!ご褒美マッサージの時間だよー!」

エマ「わーい!」

侑「っていっても、大したことはしないけどね。がんばった身体を、ちょっとでも癒せたら、って思ってるよ♪」

エマ「よろしくねー!」

侑「だから少し口調がくだけちゃうかも。身体も心も私にゆだねて、いっぱいリラックスしてね♪」

エマ「うん!」

侑「まずは、この椅子に座ってリラックスしてね。そうそう。腕はだらーんとしてね!」

エマ「よいしょっと……あれ、侑ちゃん?おててになにを塗ってるの?」

侑「これはマッサージオイルだよー。エマさんが好きそうなハーブの香りにしてみたよ。嗅いでみる?」

エマ「くんくん……わぁ……!大自然の香りだねー!私これ好き!」

侑「ふふ、よかった♪じゃあさっそく『腕』のマッサージから……」グー

エマ「……」ドキドキ

侑「エマさんの腕に“グー”を当てて、第二関節の骨のごつごつで……」

エマ「うふふ、くすぐったい……!」

侑「ぐりぐり……ぐりぐり……!」

エマ「……あ、上手……♪」

侑「そして……ぷにぷに……ぷにぷに……!」

エマ「ん……少し痛いけど……気持ちいい……」

侑「わぁ……これがハンドボールを85mも投げた腕かぁ……トキメクなぁ……♪」

30: (ふく) 2021/06/14(月) 23:43:48.57 ID:nsNrrWyp
侑「次は『脇』のマッサージだよ」

エマ「わ、わき!?」

侑「うん、脇だよ。マッサージだから、一旦うけてみない?一旦」

エマ「うん、そういうことなら……」

侑「じゃあ、失礼しまーす……♪」

エマ「ひゃっ……///」

侑「ふふ、くすぐったかった?効果を高めるために“ナマ”で触ってるよ♪」

エマ「く、くすぐったいよぉ……!」

侑「もみもみ……もみもみ……!」

エマ「ね、ねぇ……?これはどういうマッサージなの……?」

侑「これはいわゆるリンパマッサージだよ。肩こりや頭痛によく効いて、小顔効果やバストアップが期待できるんだよ。ほんとほんと!」

エマ「ほ、ほんとぉ……?」

侑「うんうん!バストアップはもうエマさんには必要ないかもしれないけどね♪」

エマ「もう~……!」

侑「それにしても……ふふ……♪」

エマ「どうしたの?」

侑「やっぱりエマさんスクールアイドルなんだね……♪ちゃんと“処理”してる……♪」

エマ「も、もう~~~~……///」

32: (ふく) 2021/06/14(月) 23:57:45.51 ID:nsNrrWyp
せつ菜「あ、マッサージルームから出てこられましたね」

エマ「……♪」✨✨

璃奈「キラキラしてる……気持ち良かったんだ……」

愛「ゆうゆ、なにしたん?」

侑「え?それは秘密だよー♪」

エマ「えっとね、脇の下に手を”こう”やって……!」

侑「エマさん!?ここでそれはまずいです!」

33: (ふく) 2021/06/14(月) 23:59:29.17 ID:nsNrrWyp
薫子「2種目目、握力測定だよ!

測定はスメドレー式デジタル握力計を使用するよ!

直立姿勢で、握力計が他の物体に接触しないよう、力いっぱい握ってね!

測定は左右交互2回ずつ行うって文科省が決めてるけど、面倒だから【1回】だけ行うよ!

握力計を振り回すと、遠心力などが加算されてしまって、測定無効になるよ!

握力計が身体や衣服に触れると、その分の接触力が減算されてしまって、測定無効になるよ!気を付けてね!」

34: (ふく) 2021/06/15(火) 00:01:05.68 ID:LfZ5MAuq
果林「ふと思ったけど、生活のなかで握力が役に立つ場面ってあるのかしら?」

かすみ「なに言ってるんですか果林先輩?握力はスクールアイドルの必須スキルですよ!」

果林「え?そうなの?」

せつ菜「その通りです!さぁ!スクールアイドルの握力が役に立つ場面といえば……!?」

果林「えっと、激しいパフォーマンスをしながらマイクを持ち続ける、とか?」

かすみ「ぶっぶー!マイクを落とすのは論外なので不正解です!正解は『握手会』です!」

せつ菜「そうです!『私はここにいますよ!』という想いを握手で表現します!」

果林「なるほどね。でも、それって強い握力は必要なくない?」

かすみ「なに甘いこと言ってるんですか果林先輩?気を抜いてたら“つぶされ”ちゃいますよぉ?」

せつ菜「そうです!握手会はファンの方限定のイベントではありません!楽屋で共演者と握手、ステージ上でライバルと握手……あらゆる場面で握手という《戦い》を勝ち抜く必要がありますから!」

果林「そ、そうなのね」

35: (ふく) 2021/06/15(火) 00:02:35.01 ID:LfZ5MAuq
果林「握力といえば、よく『りんご』が引き合いに出されるわね」

かすみ「どのくらいで握りつぶせるんですか?」

せつ菜「70kgくらいだそうです」

薫子「ピークのアラフォー女子の平均が29kgだから、これは相当な値だね」

果林「ちなみに、握力100kgはどのくらいの強さですか?」

薫子「うーん、そうだなー……」


薫子「例えば、崖から落ちそうになってる人をたまに見かけるじゃん?」

せつ菜「あぁ、よく見かけますね!」

かすみ「見かけませんけど」

薫子「その人を握力だけで支える場合、体重以上の握力が必要になるんだよね」

果林「なるほど!じゃあ崖から落ちそうになってるパンダを助けるには、握力100kgが必要なのね!これは役に立ちそうだわ!」

かすみ「そ、そうですか」

36: (ふく) 2021/06/15(火) 00:07:47.63 ID:LfZ5MAuq
2種目目 握力
【コンマ→重さ】
例:コンマ23→23kg、コンマ00→100kg



かすみ「ちょっとみなさん!?握力を測ってるときのかすみんの顔、絶対に見ないでくださいね!?」

37: (ふく) 2021/06/15(火) 00:09:05.06 ID:LfZ5MAuq
>>36
かすみちゃん63kg

彼方「むにゃあ……!」

38: (SB-iPhone) 2021/06/15(火) 00:11:49.15 ID:UTopkxMt
璃奈

39: (SB-iPhone) 2021/06/15(火) 00:38:00.00 ID:D6c7pBKg
栞子

40: (光) 2021/06/15(火) 01:50:17.87 ID:QW1CGu0V
歩夢「えいっ!」ポムッ!

41: (わんこそば) 2021/06/15(火) 02:54:13.25 ID:K/g3euqK
彼方「すやぁ」

42: (もんじゃ) 2021/06/15(火) 02:54:45.78 ID:44G/ASSa
エマ

43: (SIM) 2021/06/15(火) 03:16:43.26 ID:KWrGDCXo
果林

44: (SIM) 2021/06/15(火) 03:17:32.11 ID:KWrGDCXo
璃奈

45: (SIM) 2021/06/15(火) 03:18:48.89 ID:KWrGDCXo
しずく

46: (SIM) 2021/06/15(火) 03:19:59.26 ID:KWrGDCXo
せつ菜

47: (SIM) 2021/06/15(火) 03:26:55.85 ID:KWrGDCXo
ランジュ

48: (SIM) 2021/06/15(火) 03:27:42.14 ID:KWrGDCXo
ミア

51: (ふく) 2021/06/15(火) 21:29:23.49 ID:dzbeBViF
愛「うおおおおおおおおおお!」ニギッ

53: (ふく) 2021/06/15(火) 21:50:39.59 ID:dzbeBViF
せつ菜「うおおお!!!」

握力計「26kg」

果林「いくわよっ!」

握力計「26kg」

彼方「うお~~~!!!」

握力計「25kg」


薫子「へぇ~、なかなかやるね!君たち華奢に見えてまぁまぁパワーあるんだね!」

せつ菜「かっこいいポーズで測ればもっと記録が伸ばせるはずです!薫子先生、リザードンポーズで測ってもいいですか!?」

薫子「ダメだよ」

果林「まぁ、握力があんまり強いと変なあだ名を付けられがちだし……これくらいがちょうどいいのよ……!」

彼方「うーん、やっぱり遥ちゃんがいないと全力が出せないー……」


璃奈「えいっ!」

握力計「15kg」

ミア(へぇー、璃奈は15kgか……)

ミア「いくよっ!」

握力計「14kg」

璃奈「ミアちゃん、私とほぼ同じだね」

ミア「ふふ、そうだね♪共通点がまた1つ増えたね……♪」

ランジュ「ミア、ちゃんとやりなさいよ」

ミア「やってるってば!みんな忘れがちだけどボク14歳だから!ピッタリじゃないか!!」

ランジュ「そ、そう」

54: (ふく) 2021/06/15(火) 22:22:23.67 ID:dzbeBViF
愛「うおおおおおおおおおお!」

握力計「49kg」

かすみ「いいですか!?かすみんの顔、絶対に見ないでくださいね!?」

握力計「63kg」

エマ「えーい!」

握力計「78kg」


薫子「す、すごいね君たち……!」

愛「ふぅー!まぁまぁだね!」

エマ「うーん、まぁまぁかな!」

薫子「まぁまぁなの!?」

果林「この2人はなぜか予想通りって感じがするわね。それよりかすみちゃんよ……!」

ミア「かすみ、すごい顔だったね」

かすみ「見ましたね……!かすみんのかわいくない顔……!」

彼方「かわいくなくなくはなくなかったことはなかったよ」

璃奈「どっち……?」

せつ菜「ギャグ漫画みたいなお顔でしたよ!かわいさはギリギリありました!さすがかすみさんですね!」

55: (ふく) 2021/06/15(火) 22:39:40.48 ID:dzbeBViF
ランジュ「見せてあげるわ!超エリートチャイナ人の圧倒的パワーを!」

握力計「85kg」

歩夢「侑ちゃんのご褒美マッサージを受けるのは……私っ!」

握力計「87kg」

しずく「いいえ、私です!元気があればなんでもできるんです!」

握力計「89kg」

栞子「昨日までの私とは違うんです!」

握力計「100kg?」


薫子「うわっ……!?私の妹……強すぎ……!?」

璃奈「あれ?栞子ちゃんの測定、バグってる?」

薫子「いや、これは握力計のカウンターストップだよ……!100kg”以上”だ……!」

ミア「なにィ!?」

侑「じゃあ、200kgまで測れるものを持ってきますね!」


(追加)2種目目 握力
【コンマ+100→重さ】
例:コンマ23→123kg、コンマ00→200kg

57: (ふく) 2021/06/15(火) 22:40:36.78 ID:dzbeBViF
栞子「200kgまで測れる握力計を握るのは初めてです」

58: (ふく) 2021/06/15(火) 22:50:16.18 ID:dzbeBViF
栞子「121kgですね」

薫子「女子高生が握力121kgを記録してるのを見るのは初めてです」


2種目目 握力

1番 栞子 121kg
2番 しずく 89kg
3番 歩夢 87kg
4番 ランジュ 85kg
5番 エマ 78kg
6番 かすみ 63kg
7番 愛 49kg
8番 せつ菜 26kg
8番 果林 26kg
10番 彼方 25kg
11番 璃奈 15kg
12番 ミア 14kg



栞子「私が1番です!」

薫子「栞子どうしたの……!?ハンドボール投げ83m、握力121kgって……!?」

栞子「どうやら私の奥底に眠っていたゴリラの適性が覚醒《め》ざめたようですね」

しずく「ゴリラの適性……!?」


侑「じゃあ、次のマッサージは栞子ちゃんだね!」

栞子「侑さん、よろしくお願いします」

60: (ふく) 2021/06/15(火) 23:15:59.32 ID:dzbeBViF
別室
侑「この椅子に座ってリラックスしてね!私も栞子ちゃんの対面に座るよ!」

栞子「緊張します……」

侑「ふふ。さっきまであんなに筋肉隆々なパフォーマンスをしてたのに、なんだか可笑しいね!」

栞子「すみません、変だったでしょうか……?」

侑「そうじゃなくて、ギャップがあってかわいいね!ってことだよ!」

栞子「か、かわいいだなんてそんな……///」


侑「まずは、私と同じポーズをしてね。どすこい!お相撲さんのポーズだよ!」パー

栞子「ど、どすこい……///」パー

侑「そして、手のひらでタッチ!指の力で軽く押すから、栞子ちゃんも押し返してね!」

栞子(わぁ……侑さんの手、小さくて……実に女の子の適性があります……!)

侑「ぐにぐに……ぐにぐに……!」


侑「そのまま『私の手』を握ってね。次は握手だよ!」ギュッ

栞子(柔らかい……)

侑「強く握ったり、弱く握ったりしてね。リラックスして、握る感覚を確かめてね」

栞子「あたたかくて、とても安心します……♪」

侑「ぎゅー……ぎゅー……!」

栞子「ぎゅー……ぎゅー……」


侑「なんだか、栞子ちゃんの握手会みたいだね!私のご褒美になっちゃう……♪」

栞子(……ほぼ初対面の私にここまで接近できる積極性……あぁ、この方は姉さんや”あの方”と同じ適性を持っているのですね……!)ギュー

侑「……!いたっ……!121kgの握力で握られると、私の手が“壊れちゃう”から……手加減、してね……♪」

栞子「はっ……!?すみません、つい……」

61: (ふく) 2021/06/15(火) 23:51:07.40 ID:dzbeBViF
侑「次は『私のここ』を揉んでみて」グイッ

栞子「えぇ!?そんなところを!?」

侑「ふふ、恥ずかしがらなくていーから♪柔らかいものを揉んで、手の疲労感を吹き飛ばすマッサージだよ♪」

栞子「そ、そういうことでしたら……」モミ…

侑「どう?良い弾力でしょ?力を入れず、自然な感覚で指を開閉してね!」

栞子(わぁ……侑さんのここ、大きくて……実に女の子の適性があります……!)

侑「もみもみ……もみもみ……!」

栞子「もみもみ……もみもみ……!!」

侑「もみもみ……もみも……あれ?」

栞子「もみもみ……もみもみ……!!!」

侑「ちょっ、ちょっと待って!?”自然な感覚で”だよ!?強すぎない!?」

栞子「そうでしょうか?これは私にとって自然な感覚ですが……?」


侑(し、しまったー!?栞子ちゃん、握力121kgだったー!?その”自然”はその名の通り”ジャングル”だー!?)


侑「い、一旦揉むのやめない?一旦?」

栞子「いえ、揉めとおっしゃったのは侑さんです!心置きなく揉ませていただきますよ―――!」

62: (ふく) 2021/06/16(水) 00:10:47.30 ID:qr9vWg/D
歩夢「あ、出てきたね……って侑ちゃん!?」

侑「……♪」✨✨

しずく「なぜか侑さんがキラキラしてますね……」

ランジュ「栞子、なにしたの?」

栞子「えっと、”山登り”でしょうか……?思えば、私のこのフィジカルでこの握力は、とてつもなくクライミングの適性があるかもしれませんね」

薫子「いや、めちゃくちゃあるけど」

エマ「そうなの!?じゃあ一緒に山登りしようね!」

63: (ふく) 2021/06/16(水) 00:12:56.96 ID:qr9vWg/D
薫子「3種目目、上体起こしだよ!

自分より体格が大きい人に補助してもらって、30秒間に、たくさん腹筋をしてね!」


侑「薫子先生、私は誰を《補助》すればいいですか?」

薫子「うーん……君には《カウント》をやってもらおうかな。そっちの方が適性あるし」

侑「分かりました」

歩夢「やだやだ!私、侑ちゃんに補助してもらいたい!」

侑「えー、でも。どうしますか先生?」

薫子「いいんじゃない?本人の申し出だし」

歩夢「やったー!」

侑「いいんですか?実施要項にそぐわないですけど」

薫子「歩夢ちゃんは『侑ちゃんに補助してもらって腹筋する』じゃなくて『侑ちゃんを補助しながら腹筋できる』ような気がするんだよね。だから大丈夫じゃない?」

璃奈「分かる」

歩夢「そのくらいは朝飯前です♪」

侑「じゃあ、よろしくね歩夢」


愛「……」

64: (ふく) 2021/06/16(水) 00:14:48.53 ID:qr9vWg/D
愛「あのさ2人とも。ちょっと腹を割って話したいことがあるんだけど」

歩夢「どうしたの愛ちゃん?大事なお話?」

愛「うん。単刀直入に言うけど、アタシが歩夢のことを支えたい」

歩夢「えっ!?急にどうしたの愛ちゃん……!?」

愛「アタシ、フィジカルに自信があるから。歩夢のこと、絶対に守ってあげるよ」

侑「え、待って!?どういうこと!?」

愛「だ・か・ら~……ゆうゆじゃなくて、アタシを選んでよ♪」グイッ

歩夢「愛ちゃん……///」

侑「どうなってるの!?愛ちゃんの様子がおかしいよ!?璃奈ちゃん!?」

璃奈「うん。これは『腹を割って話す』ことで『腹筋を割る』っていう意味不明なトレーニングだよ。どうか付き合ってあげてね」

愛「歩夢が腹筋してるときの表情……愛さんにいっぱい見せてね……♪」



結局、歩夢は侑と愛の2人掛りで補助することにした―――☆


――――――
3種目目 上体起こし
【コンマ→回数】
例:コンマ23→23回、コンマ00→100回

65: (SB-iPhone) 2021/06/16(水) 00:23:09.90 ID:6wEL466n
栞子

66: (えびふりゃー) 2021/06/16(水) 00:26:40.21 ID:ECgnx8WQ
歩夢

67: (もんじゃ) 2021/06/16(水) 00:27:58.69 ID:ZWSJ1P/I
彼方

68: (わんこそば) 2021/06/16(水) 00:32:25.20 ID:lbhlBcVz
かすみ

69: (もんじゃ) 2021/06/16(水) 00:34:15.54 ID:IxRmSPvz
ランジュ

70: (SB-iPhone) 2021/06/16(水) 00:35:26.49 ID:6wEL466n
ミア

71: (もんじゃ) 2021/06/16(水) 00:36:56.93 ID:IxRmSPvz
璃奈

72: (しうまい) 2021/06/16(水) 00:57:47.40 ID:6ttqs5Xs
(ζル|˘ᴗ˚ル

73: (わんこそば) 2021/06/16(水) 01:01:31.19 ID:lbhlBcVz
せつ菜

74: (もんじゃ) 2021/06/16(水) 01:25:15.20 ID:Pq/Ld+li
しずく

75: (SB-iPhone) 2021/06/16(水) 01:28:49.41 ID:YmxSRG/a
エマ

76: (えびふりゃー) 2021/06/16(水) 01:30:43.53 ID:ECgnx8WQ

78: (ふく) 2021/06/16(水) 21:24:20.82 ID:qr9vWg/D
薫子「みんなペアを組んだかな!?まずは1組目だよ!……よーい、スタート!」


歩夢「よいしょ……!よいしょ……!」

侑・愛「がんばれー!歩夢ー!」


かすみ「かすみんだって……!腹筋くらいできますけど……!」

璃奈「ファイト!かすみちゃん!」


しずく「かすみさんには……!絶対に負けない……!」

ミア「はいはい!喋ってないでもっとペース上げて!」


せつ菜「息を吐きながら身体を起こして……!息を吸いながら身体を倒す……!」

栞子「せつ菜さん!?もっとスピード感を意識された方が良いかと……!?」


果林「はっ……!はっ……!」

ランジュ「いいペースね!ほらほら!果林ならもっといけるわよ!」


エマ「よいしょ!よいしょ!」

彼方「おぉー!迫りくるマウンテン!」

79: (ふく) 2021/06/16(水) 21:30:01.08 ID:qr9vWg/D
薫子「はい!そこまで!回数を教えて!」


栞子「せつ菜さんは19回でした」

璃奈「かすみちゃんは20回だったよ」

ミア「しずくも同じく20回だよ」

愛「歩夢は21回だったよ!」

ランジュ「果林は40回だったわ。なかなかやるわね!」

彼方「エマちゃんは41回だったよー!よいですなー!」

80: (ふく) 2021/06/16(水) 21:43:27.56 ID:qr9vWg/D
薫子「次は2組目だよ!……よーい、スタート!」


ミア「悔しいけど、ボクには上体起こしの適性があるんだ!ハイスコアを叩き出してやる!」

しずく「は、早い!?」


栞子「その通りですミアさん!私たちは上半身の重量バランスにおける腹筋の割合がうんぬんかんぬん!」

せつ菜「なっ……!?栞子さんの奥底に封印《ねむ》っていたゴリラの適性が着実に開花《め》ざめている……!?」


ランジュ「果林!しっかり押さえてなさいよ!」

果林「なんてスピード……!?“風”が発生してる……!?」


エマ「彼方ちゃん見て見て!遥ちゃんの写真だよ!ほぉら、がんばれー!」

彼方「うおおおおおおおおおお!」


愛「うひょー!ダジャレ式腹筋トレーニングがめっちゃ効いてるー!身体が軽いー!」

歩夢「愛ちゃん……!すごい……!」


璃奈「それは私だって同じ……!愛さんと一緒に鍛えた腹筋……!強靭なインナーマッスルがあれば“表情”を出力することができる……!すなわち“腹踊り”だよ……!!」

かすみ「り、りな子……!」

81: (ふく) 2021/06/16(水) 21:43:27.56 ID:qr9vWg/D
薫子「次は2組目だよ!……よーい、スタート!」


ミア「悔しいけど、ボクには上体起こしの適性があるんだ!ハイスコアを叩き出してやる!」

しずく「は、早い!?」


栞子「その通りですミアさん!私たちは上半身の重量バランスにおける腹筋の割合がうんぬんかんぬん!」

せつ菜「なっ……!?栞子さんの奥底に封印《ねむ》っていたゴリラの適性が着実に開花《め》ざめている……!?」


ランジュ「果林!しっかり押さえてなさいよ!」

果林「なんてスピード……!?“風”が発生してる……!?」


エマ「彼方ちゃん見て見て!遥ちゃんの写真だよ!ほぉら、がんばれー!」

彼方「うおおおおおおおおおお!」


愛「うひょー!ダジャレ式腹筋トレーニングがめっちゃ効いてるー!身体が軽いー!」

歩夢「愛ちゃん……!すごい……!」


璃奈「それは私だって同じ……!愛さんと一緒に鍛えた腹筋……!強靭なインナーマッスルがあれば“表情”を出力することができる……!すなわち“腹踊り”だよ……!!」

かすみ「り、りな子……!」

82: (ふく) 2021/06/16(水) 21:46:47.70 ID:qr9vWg/D
薫子「はい、そこまで!!みんなすごかったね!?回数を教えて!!」


しずく「ミアさんは49回でした」

歩夢「愛ちゃんは53回だったよ!」

果林「ランジュは54回だったわ」

エマ「彼方ちゃんは69回だったよー!」

せつ菜「栞子さんは90回でした!」

かすみ「り、りな子は……きゅ、93回でした……!」

83: (ふく) 2021/06/16(水) 21:52:50.51 ID:qr9vWg/D
薫子「すごっ……!っていうか、それを数えた君たちもすごいね……!?」


3種目目 上体起こし

1番 璃奈 93回
2番 栞子 90回
3番 彼方 69回
4番 ランジュ 54回
5番 愛 53回
6番 ミア 49回
7番 エマ 41回
8番 果林 40回
9番 歩夢 21回
10番 かすみ 20回
10番 しずく 20回
12番 せつ菜 19回


せつ菜「くっ……悔しいですっ!!」

かすみ「悔しがることなくなくないですか?かすみんたち十分“並以上”ですよ?」

しずく「でも、同じ1年生なのにあの2人は……!」


栞子「またしても僅差でトップを逃してしまいました。この種目も私の得意とするマッスル系でしたが」

璃奈「この種目は私が“最適性”だっただけだよ。じゃあ、マッサージに行ってくる」

84: (ふく) 2021/06/16(水) 21:57:40.33 ID:qr9vWg/D
別室
侑「よろしくね!」

璃奈「よ、よろしく」

侑「マットの上に“うつ伏せ”に寝そべってね。YoutubeにアップされてるツナガルコネクトPVの再生時間1:32の姿勢みたいな感じだよ!」

璃奈「こ、こうかな……?」

侑「そうそう!じゃあ『お尻』の上に座るね!よいしょっと……♪」

璃奈「なんか、ヘンな感じ……///」

侑「さっそく『くびれ』のマッサージを行うよ!」

璃奈「くびれっていうほど起伏ないけど……」

侑「そんなことないよ!ほら、璃奈ちゃんのここ♪キュッとしてて、かわいいよ……♪」サワッ…

璃奈「んっ……///」ビクッ

侑「もみもみ……もみもみ……!」

璃奈「あっ……きもち、いい……」

侑「次は『肩から腰』にかけて、ごりごりしていくよー!」グー

璃奈「あっ、痛っ……いけど、気持ち良いかも……」パタパタ

侑「ふふ、脚をパタパタさせるくらい気持ち良かったかな……♪」

85: (ふく) 2021/06/16(水) 22:01:00.20 ID:qr9vWg/D
侑「次は“あお向け”に寝そべってね。『同じところ』に座るよ!」

璃奈「あお向け……」

侑「そうだよ♪この体勢なら、璃奈ちゃんのお顔がよく見えるね♪」

璃奈「……///」

侑「『腹筋』を触るね。わぁ……すごくしっかりしてる……トキメクなぁ……♪」

璃奈「そ、そうかな……?」

侑「そうだよ!こんなに小さい身体なのに、すごく鍛え上げられててすごいね!」

璃奈(侑さん、語彙力ない……それに……)

侑「わぁ……!カッチカチだぁ……!」

璃奈(……“小さい”というワードチョイス。わるぎは、ないんだろうな……)

侑「もみもみ……もみもみ……!」

璃奈「……ねえ、侑さん」ムクッ

侑「わっ!?ものすごいスピードで起き上がったね!?さすがの腹筋―――」


璃奈「見て」ガバッ


侑「ちょっ!?璃奈ちゃん!?急に上着を捲ってどうしたの!?……って、あれ?」

璃奈「侑さん、見て。第2の璃奈ちゃんボードだよ」

侑「璃奈ちゃんのお腹に“顔”が描かれている!?w」


璃奈(あ、良い反応。その“にへら”とした顔、侑さんのツボに入ってる。勝てる!)


璃奈「披露《み》せてあげるね。腹踊りだよ」ポンポコ

侑「ま、待って!?w可笑しすぎて、笑いが止まらない……!!ww」

86: (ふく) 2021/06/16(水) 22:03:07.34 ID:qr9vWg/D
ランジュ「あ、出てきたわね」

侑「……w」

愛「なんか、アタシのダジャレを喰らったときと同じ顔してる?」

栞子「璃奈さん、なにがあったのですか?」

璃奈「腹踊り」

侑「ま、待って!w思い出させないで……!ww」

彼方「おやおやぁ?どうやら侑ちゃんの腹筋が鍛えられたようだね~」

87: (ふく) 2021/06/16(水) 22:08:10.73 ID:qr9vWg/D
薫子「4種目目、長座体前屈だよ!

(1)初期姿勢:被測定者は、両脚を両箱の間に入れ、長座姿勢をとる。壁に背・尻をぴったりとつける。ただし、足首の角度は固定しない。肩幅の広さで両手のひらを下にして、手のひらの中央付近が、厚紙の手前端にかかるように置き、胸を張って、両肘を伸ばしたまま両手で箱を手前に十分引きつけ、背筋を伸ばす。

(2)初期姿勢時のスケールの位置:初期姿勢をとったときの箱の手前右または左の角に零点を合わせる。

(3)前屈動作:被測定者は、両手を厚紙から離さずにゆっくりと前屈して、箱全体を真っ直ぐ前方にできるだけ遠くまで滑らせる。このとき、膝が曲がらないように注意する。最大に前屈した後に厚紙から手を離す。

だよ!」


栞子「姉さん、説明義務を怠らないでください」

薫子「怠ってないよ!?ちゃんと説明したよね!?」

ミア「薫子、これを見ても同じことが言える?」

果林「ヒソ・クテーシャ……?ゼンク・ツドーサ……?」

薫子「あー……」

ランジュ「果林、『こう』よ」グイー

果林「……はっ!?そ、そうね!“ながすわりからだまえかがみ”よね!」

愛「長座体前屈」

88: (ふく) 2021/06/16(水) 22:12:22.11 ID:qr9vWg/D
果林「そもそも、長座体前屈100cmってどういう状態なの?宇宙の法則が乱れてない?」

栞子「座高106cmの人が折り畳むくらい前屈したら100cmに届くみたいです」

ランジュ「私たちそんなに高くないわよ。ほかに方法はないのかしら?」

愛「うーん……」

薫子「ほら、腕を伸ばせる人っているじゃん?」

ミア「いないけど」

薫子「腕の長さを153cmに伸ばせば100cmに届くよ!がんばってね☆」

愛「いや、がんばってね☆って言われてもな~……」

栞子「姉さん、適当なことを言わないでください」

果林「なるほどね」

愛「なるほどね!?」

ランジュ「薫子、伸ばすのは腕以外でも無問題マ?」

薫子「もちろんだよ!」

果林「ふふ、いいことを聞いたわね♪」

ランジュ「えぇ、そうね!」

ミア「は?どこが?」

果林「私たちは『爪』を伸ばせるわ!さぁ!今すぐ超ロングネイルを付けるわよ!」

愛「そっかぁ」


――――――
4種目目 長座体前屈
【コンマ→前屈距離】
例:コンマ23→23cm、コンマ00→100cm

89: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:14:11.56 ID:Xd+oR41U
今度は速攻で終わらすぞコラ
かすみ

90: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:15:13.55 ID:Xd+oR41U
歩夢

91: (えびふりゃー) 2021/06/16(水) 22:15:36.87 ID:ECgnx8WQ
果林

92: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:16:21.81 ID:Xd+oR41U
しずく

93: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:17:28.32 ID:Xd+oR41U

94: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:18:31.09 ID:Xd+oR41U
璃奈

95: (SB-iPhone) 2021/06/16(水) 22:21:44.72 ID:rqHFOvU8
栞子

96: (SB-iPhone) 2021/06/16(水) 22:22:15.05 ID:bsaxMJBC
ランジュ

97: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:22:29.16 ID:Xd+oR41U
彼方

98: (SIM) 2021/06/16(水) 22:23:04.16 ID:nsjCg2FV
エマ

99: (SB-Android) 2021/06/16(水) 22:24:01.89 ID:Xd+oR41U
せつ菜
はい終わりー

100: (SIM) 2021/06/16(水) 22:24:38.66 ID:nsjCg2FV
ミア

104: (ふく) 2021/06/16(水) 22:38:33.74 ID:qr9vWg/D
ランジュ「ふっふーん!このロングネイルを付けて好記録を……って!?爪の先じゃあ箱が押せないわ!?」

記録「5cm」

璃奈「まずい、さっき腹踊りしすぎたかも……」

記録「9cm」

彼方「うぐぐ……壁に背中をぴったり引っ付けるこの初期姿勢が、すでに彼方ちゃん的に厳しい……!」

記録「16cm」

エマ「うーん!うーん!なぜか箱を押すのって難しい……!」

記録「16cm」


果林「残念だったわねランジュ!策士策に溺れるとはこのことだわ!」

ミア「おまいう」

かすみ「QU4RTZ固すぎない?鉱石だけに」

105: (ふく) 2021/06/16(水) 22:46:40.72 ID:qr9vWg/D
愛「うひゃっひゃっひゃ!かすみんナイスダジャレ!だけど笑い過ぎて……!」

記録「32cm」

歩夢「うーん……あっ、いい感じかも♪」

記録「55cm」

かすみ「QU4RTZの仇はかすみんが取りますよ!」

記録「56cm」

ミア「ぐいー」

記録「66cm」



璃奈「ミアちゃん、すごいね!」

ミア「そ、そうだね」

ミア(あれ……?璃奈は段ボールに入れるくらい柔らかいから、ボクも柔軟がんばったんだけど……璃奈は硬いままじゃないか!?)

106: (ふく) 2021/06/16(水) 23:02:39.47 ID:qr9vWg/D
栞子「行きます!」

記録「72cm」

しずく「息を吐きながら、押すー……」

記録「81cm」

果林「私の得意分野だけは……負けるわけにはいかないのよ……!」

記録「87cm」

せつ菜「うおおおおおおおおおお!」

記録「89cm」



果林「くっ……!?せつ菜に負けた……!?」

せつ菜「ふっふっふ……実は私、手を伸ばせるんですよ……!」ドンッ

果林「そ、そんな……!?いったいどんな特訓を……!?」

せつ菜「主人公の手が伸びる漫画を読み込んでるおかげですかね!」

璃奈「そうはならんでしょ」

果林「くっ……く゛や゛し゛い゛っ!!!!」

107: (ふく) 2021/06/16(水) 23:23:27.72 ID:qr9vWg/D
薫子「す、すごい……!?物理法則は一旦考えないことにして、ものすごい柔らかさだ……!?」


4種目目 長座体前屈

1番 せつ菜 89cm
2番 果林 87cm
3番 しずく 81cm
4番 栞子 72cm
5番 ミア 66cm
6番 かすみ 56cm
7番 歩夢 55cm
8番 愛 32cm
9番 彼方 16cm
9番 エマ 16cm
11番 璃奈 9cm
12番 ランジュ 5cm


せつ菜「やりました!」

歩夢「うぅ……私だってけっこうがんばったのに……!」

かすみ「かすみんだって……!」

果林「まぁ、今回は私たちの完敗ね。それよりせつ菜、ずいぶん前屈動作に”慣れてた”感じだったわね?」

せつ菜「あぁ、それはですね……部屋で漫画を読んでるときにお母さんが襲来したとき、1番自然に誤魔化せるポーズがこの前屈動作だったんですよね」

しずく「なるほど……?漫画を脚の間に隠して、柔軟体操していると言い張れば、やり過ごせそうですね……?」


侑「じゃ、行こっか!」

せつ菜「侑さんのマッサージ、楽しみです!」

108: (ふく) 2021/06/16(水) 23:35:33.93 ID:qr9vWg/D
別室?
侑「後ろから話しかけてごめんね。このポジションでマッサージをするから、そのまま動かないでね」

せつ菜「えっと、立ったまま行うんですね……?」

侑「うん。最初に断っておくけど、『お尻』をマッサージするよ」

せつ菜「お、お尻!?」

侑「じゃあさっそく……もみもみ……もみもみ……」

せつ菜「ひゃっ……///」

侑「直立したまま両手を上に挙げて、伸びの姿勢でリラックスしてね」

せつ菜「両手を上に挙げて……えっと“ここ”を掴めばいいですかね……?」

侑「そうだね、その“つり革”を持っててね」

せつ菜「あ、やっぱりこれ、つり革なんですね……?というか、もしかしなくてもこの部屋、電車の内装、ですよね……!?」

侑「うん。これは薫子先生が用意した部屋だよ」

せつ菜「な、なぜですか……!?」

侑「薫子先生曰く、お尻を揉まれていることに対して1番敏感になれるシチュエーションらしいよ」

せつ菜「ものすごく突飛な発想ですね……」

侑「でも“これ”の目的はお尻の“ほぐれ”を意識してもらうことだよ。お尻回りの柔らかさを実感することで、特に脚の可動域に関するパフォーマンスが向上するんだって。薫子先生曰く」

せつ菜「そういうことでしたら……まぁ、お願いします……///」

侑「だから、お尻を揉まれてることを意識してね。せつ菜ちゃんは私にお尻を揉まれてる。リピートアフターミー……♪」

せつ菜「うぅ……私は……侑さんにお尻を揉まれている……///」

109: (ふく) 2021/06/16(水) 23:53:03.79 ID:qr9vWg/D
侑「じゃあせっかくだし『ここ』もマッサージしちゃおうか♪」

せつ菜「ひゃあっ!?どこ触ってるんですか……!?」

侑「大丈夫、リンパマッサージだよ。ちゃんと効果が期待できるから安心してね♪」

せつ菜「侑さん、リンパマッサージを“乱用”してませんか……?」

侑「してないしてない!これも薫子先生の入れ知恵だから大丈夫だよ!」

せつ菜「いえ、そこが1番の乱用ポイントなのですが……」

侑「ふふ……もみもみ……もみもみ……!」

せつ菜「んっ……///」

侑「声、我慢しなくていいんだよ。シチュエーションが“そう”させるけど、この部屋には私たち2人しかいないから……♪」

せつ菜「も、もう……侑さん……“そう”なのが余計に恥ずかしくて……///」ゴニョゴニョ

侑「いっぱい出して……リラックスしてもいいんだよ……♪」

せつ菜「うぅ……///」

侑「ほぉら、私が優しく揉んでるから、せつ菜ちゃんの身体がどんどん柔らかくなってくよ……♪」

せつ菜「本当に……出してもいいんですか……?私の声を……?」

侑「もちろんだよ!」

せつ菜「本当の本当に……出してもいいんですか……!?このシチュエーションにおいて、最もカタルシスを得ることができる、私の大声を……!?」

侑「当然だよ!だって、これはせつ菜ちゃんに気持ち良くなってもらうためのマッサージだからね!」

せつ菜「……そういうことでしたら、遠慮なく……こほん」


せつ菜「ち……痴漢でええええええええええす!!!!!!!!!!」

110: (ふく) 2021/06/16(水) 23:59:03.35 ID:qr9vWg/D
ミア「あ、出てきたね。なんだか叫び声が聞こえたけど?」

せつ菜「……♪」✨✨

果林「キラキラしてるわね……スッキリできたみたいね……?」

侑「……♪」✨✨

しずく「侑さんもなんだかスッキリされてますね……?」

栞子「あの、せつ菜さんにはいったいなにをされたのですか?」

侑「うん?なにかな栞子ちゃん?ちょっと聞こえにくいかも!」

111: (ふく) 2021/06/17(木) 00:00:29.50 ID:Sh4M8dAc
薫子「5種目目、反復横跳びだよ!

1mごとに引かれた3本の白線の上を、20秒間に、ひたすらサイドステップしてね!

1本の白線を跨いだら、1点がもらえるよ!

2本以上の白線を同時に跨いだら、点数がもらえないよ!気を付けてね!

白線を“踏む”は、点数(跨ぐ)としてカウントされるよ!」


彼方「エマちゃん、反復横跳びが苦手って言ってたねー」

エマ「うん……横にぴょんぴょんするのって難しい……!」

彼方「そうだね~」

かすみ「……」

璃奈「……」

侑「じゃあ、一旦練習してみませんか?一旦」

エマ「うん、分かったぁ!」


エマ「えーい!!」ピョンピョン


かすみ「がんばれ、エマ先輩の体操服」

璃奈「エマさんの固有振動数と反復横跳びの周波数が一致した非減衰強制振動」

彼方「Swinging!」

112: (ふく) 2021/06/17(木) 00:02:10.93 ID:Sh4M8dAc
かすみ「ちなみに、20秒間に100点ってどのくらいの早さですか?」

薫子「300BPMだよ」

璃奈「数字で言われてもピンとこない……」

薫子「じゃあさ、『あいうえお』って言ってみて」

エマ「……?『あいうえお』?」

薫子「うん、その早さだよ。1秒間に5点」

彼方「ムリだぜ~☆」

薫子「って思うじゃん?」

かすみ「なにか方法があるんですか!?」

113: (ふく) 2021/06/17(木) 00:03:30.25 ID:Sh4M8dAc
薫子「実は、この種目には『裏技』がある……☆」

彼方「薫子せんせー、そういうの好きそうだよねー」

エマ「どんな裏技ですか?」

薫子「まず左・中心・右の白線のうち、左足で左・中心の白線を、右足で中心・右の白線を“同時に踏む”んだ!」

璃奈「踏めないけど」

薫子「そして“同時に踏まない”ように両足をパタパタさせるんだ!1本の白線を踏んでるときに、ほか2本の白線を踏まなければオッケーだ!これで大量得点だよ☆」

彼方「うーん、どうやらできそうにないね!」

エマ「そうだね、がんばってぴょんぴょんするしか……」

かすみ「なるほど!」

璃奈「え?なるほど?」

かすみ「つまり、足長(そくちょう)が100cmに達するような超ビッグシューズを履けば、かすみんだって反復横跳びで100点が取れる……!」

エマ「そっかぁ」


――――――
5種目目 反復横跳び
【コンマ→点数】
例:コンマ23→23点、コンマ00→100点

114: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:18:25.93 ID:CHYGaXsN
ミア

115: (えびふりゃー) 2021/06/17(木) 00:18:46.05 ID:+eEqsWIO
かすみ

116: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:18:53.64 ID:CHYGaXsN
ランジュ

117: (SB-iPhone) 2021/06/17(木) 00:21:32.20 ID:j/eU0BvX
栞子

118: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:26:58.23 ID:CHYGaXsN
果林

119: (SB-iPhone) 2021/06/17(木) 00:29:48.88 ID:sbEmZXSB
璃奈

120: (しうまい) 2021/06/17(木) 00:42:48.02 ID:x31526mE
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ

121: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:51:01.90 ID:CHYGaXsN
しずく

122: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:51:38.56 ID:CHYGaXsN
彼方

123: (SB-Android) 2021/06/17(木) 00:52:38.23 ID:CHYGaXsN
エマ

124: (SIM) 2021/06/17(木) 00:53:12.59 ID:mNj3bTp8

125: (SIM) 2021/06/17(木) 00:53:43.64 ID:mNj3bTp8
せつ菜

128: (ふく) 2021/06/18(金) 01:59:39.83 ID:lHEXxPZg
test

129: (ふく) 2021/06/18(金) 02:04:12.29 ID:lHEXxPZg
薫子「みんなペアを組んだかな!?相方の得点を数えてあげてね!それじゃあ1組目!……よーい、スタート!」


栞子「どうやら私に反復横跳びの適性はないようです」ピョコ…ピョコ…

璃奈「あきらめないで栞子ちゃん、がんばれ!」


果林「意外と難しいわね……!脚が絡まりそうだわ……!」ピョンコ…ピョンコ…

愛「どうしたカリンー!もっとがんばれー!」


エマ「やっぱり……!難しい……!」タップン…タップン…

ミア「くっ……ボクだって数年後には……!」


彼方「いくよー!“反復”は得意だよー!」シュッシュッシュッ

ランジュ「なかなかやるわね!」



かすみ「……!!!!!」バシュンバシュンバシュン!!!

歩夢「……!!!!!」シュインシュインシュイン!!!

しずく・せつ菜「!?!?」


从cι˘σ ᴗ σ˘ 三 从cι˘σ ᴗ σ˘ 三 从cι˘σ ᴗ σ˘

@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 三 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 三 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ


しずく・せつ菜「速すぎて……!?逆に”遅く”見える……!?」

130: (ふく) 2021/06/18(金) 02:06:50.49 ID:lHEXxPZg
薫子「はい、そこまで!得点を教えて!」


璃奈「栞子ちゃんは20点だったよ」

愛「カリンは23点だったよ!」

ミア「エマも同じく23点だったよ」

ランジュ「彼方は56点だったわ!」


せつ菜「えーっとですね……」

しずく「うーん……」


薫子「せつ菜ちゃん、しずくちゃん?歩夢ちゃんとかすみちゃんは何点だったかな?」

せつ菜「おそらく、2点かと……?」

しずく「えっと、5点だったと思います……?」

歩夢「もうー!せつ菜ちゃん!」プンスカ

かすみ「なんで↑なの!?ちゃんと数えてた!?」

せつ菜「すみません。ものすごいスピードでサイドステップしてたのは分かったのですが……?」

しずく「反復横跳びの繰り返しが速すぎて、逆に遅く見えたよ……?」

栞子「自動車のタイヤが止まっていたり逆回転しているように見える現象ですね……」

薫子「ストロボ効果だね……反復横跳びでこの現象を目撃するのは初めてだよ……」

131: (ふく) 2021/06/18(金) 02:08:52.31 ID:lHEXxPZg
薫子「えーと、じゃあ気を取り直して……」


薫子「次は2組目だよ!目視で数えられる速度で跳ぶんだよ!……よーい、スタート!」


愛「はっ……!はっ……!」

果林「いいペースね!がんばって!」


ランジュ「負けないわよー!」

彼方「おぉー!まるで忍者みたいな速さだよー!影分身の術だよー!」


せつ菜「私だって負けません!主人公が忍者の漫画は読み込んでますから!」シュババ!

歩夢「せつ菜ちゃん、その“手のポーズ”は必要なのかな……?」


璃奈「歩夢さん、それは“印の結び”だよ。影分身を使うときに必要なんだ」シュババ

栞子「璃奈さん!?もしかして忍者の適性が……!?」


しずく「なるほど……!忍者を演じればいいんだね……!」シュババ

かすみ「しず子まで……!?」


ミア「ふん、NINJAがなんだっていうんだ……!ボクは五線譜のスペシャリストだぞ……!こんな3本線なんてベリーイージーさ……!」

エマ「なに言ってるかよく分からないけど……すごいスピード……!」

132: (ふく) 2021/06/18(金) 02:10:16.35 ID:lHEXxPZg
薫子「はい、そこまで!得点を教えて!」


果林「愛は59点だったわ」

彼方「ランジュちゃんは64点だったよー!」

歩夢「せつ菜ちゃんも64点だったよ!」

栞子「璃奈さんは88点でした」

かすみ「しず子は90点でした」

エマ「ミアちゃんは93点だったよ!」

133: (ふく) 2021/06/18(金) 02:12:19.04 ID:lHEXxPZg
薫子「かすみちゃんと歩夢ちゃんは推定値を出しといたから参考にしてね!」


5種目目 反復横跳び

1番 ミア 93点
2番 しずく 90点
3番 璃奈 88点
4番 せつ菜 64点
4番 ランジュ 64点
6番 愛 59点
7番 彼方 56点
8番 果林 23点
8番 エマ 23点
10番 栞子 20点
11番 かすみ 5点(目測)(推定10800点)
12番 歩夢 2点(目測)(推定4920点)


かすみ「あーあ、機械測定だったらかすみんが1番だったのに」

薫子「いや、機械でも厳しいと思う」

しずく「ごめんねかすみさん……私のせいで……」

かすみ「別に怒ってないし。侑先輩のマッサージが受けられなかっただけだもん」

しずく「……じゃあ、私のマッサージじゃ……ダメ、かな……?」

かすみ「ダメとかないし!いっぱい気持ち良くしてよね、しず子!」

しずく「……うん!」


歩夢「だって♪せつ菜ちゃん♪私たちは“私が”マッサージしてあげるね♪いっぱい気持ち良くしてあげるね♪」

せつ菜「あ、はい……」


侑「じゃ、ミアちゃん行こっか!」

ミア「よろしくね、侑こと、笑いのレベルがベイビーちゃん」

134: (ふく) 2021/06/18(金) 02:16:09.12 ID:lHEXxPZg
別室
侑「じゃ、じゃあ始めるね!」

ミア「う、うん。いつでもどうぞ」


侑(わぁ……!あのテイラーの子だぁ……!トキメクなぁ……!)

ミア(この子、ベイビーちゃんによく似てるな……?まぁそもそも、ボクは日本人の顔を見分けられるほど見慣れてないけど……)


侑「マットの上で楽な姿勢になってね!座っても、寝そべっても構わないよ!」

ミア「だったら、この姿勢で……体育座り、で合ってるかな」

侑「まずは、靴と靴下を脱いでもらおうかな……いや、私が脱がせるね!そのままリラックスしててね♪」

ミア「なんだかバカにされてる気分……これくらい自分でできるんだけど……」ムスッ…

侑「ち、違う違う!そうじゃなくてね!この国のおもてなし精神だよ!サポートじゃなくて、サービスだよ!」

ミア「ふぅん、ヘンな風土……それより、幼子みたいに拗ねてわるかった。君に任せるから、ボクもそれに従うことにするよ」

侑「うん!任せてね!」

ミア「その、よろしく……」

侑「ぬぎぬぎ……ぬぎぬぎ……♪」

ミア(履き物を脱がせる、という“サービス”……意識すると、恥ずかしいな……)

侑「『足裏』のマッサージだよ!痛かったり、くすぐったかったりすると思うけど、変に力が入らないようにしてね!」。

ミア「分かった。脚が攣らないように気を付ける」

侑「ごりごり……ごりごり……!」

ミア「わ、痛いけど、気持ちいい……」

135: (ふく) 2021/06/18(金) 02:18:44.90 ID:lHEXxPZg
侑「次はこれを使って足裏をマッサージするよ!じゃじゃーん!メリケンサック!」

ミア「なぜ!?」

侑「大丈夫!人体に影響を及ぼさないギリギリのトゲトゲだから!」

ミア「いや、そういうことじゃない……それに、日本だと携行してるだけで軽犯罪に触れたりするんじゃないか……?」

侑「これは薫子先生の私物だよ!むかし集めてたんだって!」

ミア「相変わらずCrazyな人格だな……」

侑「よく分かんないけど東洋の秘術的な効果が期待できるんじゃないかな!よく分かんないけど!」

ミア「よく分かんないなら言わないでほしい……まぁでも“東洋の秘術”には興味がある。期待してるよ」

侑「ぐさぐさ……ぐさぐさ……♪」

ミア「あーあ、ぐさぐさって言っちゃってる……」

侑「どう?痛いほど、気持ち良いでしょ……♪」

ミア「まぁ、わるくないかも……///」

136: (ふく) 2021/06/18(金) 02:20:37.78 ID:lHEXxPZg
璃奈「あ、出てきた……ってあれ?ミアちゃん、その手に着けてるのは……?」

ミア「ふふ、メリケンサックだよ♪」✨✨

せつ菜「ふわぁ……!かっこいいです……!」

しずく「えっ、そうですかね……?」

ランジュ「ミア、ずいぶんスッキリしてるけど、そんなに侑のマッサージが気持ち良かったの?」

ミア「まぁ、それもあるけど。ちょうどいいところにサンドバッグがあったから、それにランジュの顔写真を貼り付けてボコボコにしてやったんだよね!」

侑「一応止めようとしたよ?って言っとく」

ランジュ「ミアってば……そんなにランジュのことが好きなのね!ほぉら!“本体”はここにいるわよ!好きなだけ遊んであげるわ!」

137: (ふく) 2021/06/18(金) 02:23:22.72 ID:lHEXxPZg
薫子「6種目目、20mシャトルランだよ!

それじゃあ、テスト用の音源を流すから、お姉さんの説明をしっかり聞くんだぞ☆」ポチッ


お姉さんの声「このテストは、電子音に合わせて、できるだけ長く、20m間隔の線の間を……」


薫子「あ、そうだ。この音源は247回までしかないから、それより先は侑ちゃんのキーボード演奏で代替するね!」

侑「え?聞いてないんですけど」

薫子「1000回目で260BPMくらいになるようなテンポでよろしく☆」

侑「いや、よろしく☆って言われても……」

薫子「だいじょーぶだって!ふつう247回もできないから!」

侑「で、ですよねー!」

しずく「あの、仮に1000回まで到達できたとしたら、どのくらいの時間がかかりますか?」

薫子「約56分だよ!20km走の世界記録が55分21秒だから、それに迫るスピードで走る必要があるかもね!」

彼方「ムリだぜ~☆」

エマ「速さはどのくらいですか?」

薫子「約1分ごとにレベル(BPM)が上がっていって、1000回目でレベル53だよ!がんばってね!」

138: (ふく) 2021/06/18(金) 02:25:05.63 ID:lHEXxPZg
お姉さんの声「……もう一度確認しますが、最初は、とてもゆっくりとしたスピードです……」


彼方「ふぁ~……眠たくなってきちゃった~……」

しずく「彼方さん!起きてください!始まりますよ!」

彼方「この音源、睡眠導入にピッタリじゃなーい?すやぁ~……」

エマ「確かに、単調なトーンで眠たくなるかも!」

しずく「でも、だんだん早くなりますよね?緊張感で寝られなさそうですけど」

彼方「規則的なリズムで数字をカウントされると、彼方ちゃん眠っちゃうよー」

エマ「うふふ、『羊を数える』みたいだね!」

しずく「羊を数える……あっ!そうだ!」

彼方「んー?どうかした?しずくちゃん?」


しずく「ワンワン!ワンワンワン!ワン……ワンワンっ!」


彼方「えぇ~!?エマちゃん、翻訳して~!?」

エマ「えっと……『私は広い牧場に放たれた1匹の牧羊犬です!』だって!」

しずく「ワンワン!ワンワン!」

エマ「ふむふむ……シャトルランのカウントを『集めた羊の数』に置き換えようとしてるみたい!なんだか楽しそう!わんわん!」

彼方「なるほどー!そのモチベーションで鬼畜種目を乗り越えちゃうよー!わんわん!」


――――――
6種目目 20mシャトルラン
【コンマ×10→回数】
例:コンマ23→230回、コンマ00→1000回

139: (SIM) 2021/06/18(金) 03:42:39.12 ID:IYb5wcRq
コンマ25以上で上限突破なんですがそれは大丈夫なんですかね
歩夢

140: (SIM) 2021/06/18(金) 03:43:05.40 ID:IYb5wcRq
かすみ

141: (SIM) 2021/06/18(金) 03:43:34.10 ID:IYb5wcRq
しずく

142: (SIM) 2021/06/18(金) 03:44:33.70 ID:IYb5wcRq

143: (SIM) 2021/06/18(金) 03:45:15.16 ID:IYb5wcRq
果林

144: (SIM) 2021/06/18(金) 03:45:41.98 ID:ZJz7vzOK
彼方

145: (SIM) 2021/06/18(金) 03:46:08.69 ID:ZJz7vzOK
せつ菜

146: (SIM) 2021/06/18(金) 03:46:34.85 ID:ZJz7vzOK
エマ

147: (SIM) 2021/06/18(金) 03:47:00.75 ID:ZJz7vzOK
璃奈

148: (SIM) 2021/06/18(金) 03:59:37.38 ID:IYb5wcRq
栞子

149: (SIM) 2021/06/18(金) 04:01:11.75 ID:IYb5wcRq
ランジュ

150: (SIM) 2021/06/18(金) 04:02:15.58 ID:IYb5wcRq
ミア

152: (ふく) 2021/06/19(土) 00:32:20.85 ID:US3GwaMd
お姉さんの声「5秒前……3、2、1、スタート」デェデェデエーンデェーン


果林「始まったわね……!地獄のレペテーションが……!」

歩夢「がんばるぞー!」

しずく「ワンワン!ワンワンワンっ!」ダダダッ

かすみ「なにあれ?なんで四足走行してるの?」

栞子「あれは牧羊犬の物真似だそうです。シャトルランのモチベーション対策だとおっしゃってましたが……」

ミア「それにしても、初めから飛ばし過ぎじゃない?」

しずく「ワンワンっ!」

歩夢「なんだかすごく満足げだね……?」

彼方「エマちゃん、翻訳してー」

エマ「『やりました!まずは1匹目の羊をケージに返しました!』って言ってるよ~」

果林「た、楽しそうね……」

154: (ふく) 2021/06/19(土) 00:42:28.87 ID:US3GwaMd
お姉さんの声「98……99……100……」

しずく「キャウン……」

侑「あ、しずくちゃんはここでダウンみたい」

かすみ「むしろ、よくその走り方で100回もできたね……」

しずく「ワンワン……」

果林「エマ、翻訳して」

エマ「『私は101匹目のワンちゃん。羊さんと一緒に眠りにつきます』って言ってるよ~」

彼方「わんわん!(お疲れさまだぜ☆残りの羊さんは彼方ちゃんたちに任せてね☆)」

薫子「よーし、終わったらしっかりクールダウンするんだぞー」


~~~~~~~~~

お姉さんの声「デェデェデエーンデェーン!118……119……120……」


歩夢「もうダメ~……疲れたよ~……」

侑「歩夢、お疲れさまー!はいタオルと飲み物だよ!」

歩夢「ふふ、ありがとう!」

155: (ふく) 2021/06/19(土) 00:59:03.98 ID:US3GwaMd
お姉さんの声「158……159……160……」


果林「ちょっとギブね……だいぶ息が上がってる……」

侑「お疲れさまです果林さん!はい、経口補水液!」

果林「ありがとう、助かるわ」


~~~~~~

お姉さんの声「245……246……247」ピタッ…


侑「9人が上限突破だYO……!?」

果林「す、すごいわね……!?」

薫子「じゃあ打ち合わせ通り、侑ちゃんは電子音の役割よろしく。私は数字をカウントするね」

しずく「じゃあ私はデェデェデエーンデェーン!を言いますね」


せつ菜「愛さん!ここからが勝負ですよ!」

愛「受けて立つよ!負けないぞ~!」

156: (ふく) 2021/06/19(土) 01:30:07.61 ID:US3GwaMd
薫子「378……379……380……」


栞子「はぁ、はぁ……ここまでです……」

歩夢「栞子ちゃんお疲れさま!汗拭いてあげるね!」

栞子「ありがとうございます」


~~~~~~

薫子「398……399……400……」


かすみ「もうムリ!かすみんありえないぐらいがんばった!!」

果林「よくがんばったわね!さぁ、しっかりクールダウンしましょう!」

かすみ「はーい!」

157: (ふく) 2021/06/19(土) 01:44:34.51 ID:US3GwaMd
薫子「578……579……580……」

しずく「デェデェデエーンデェーン!」


ミア「It's over……これって、もしかしなくても大記録じゃないか?まだ走ってる連中いるけど……」

栞子「お疲れさまです。どうぞ、ミアさんの好きなエナジードリンクです」

ミア「Thanks!助かるよ!」


~~~~~~

薫子「688……689……690……」


せつ菜「もう限界です……!悔しいですが私の負けです……!」ヘロヘロ


薫子「698……699……700……」


愛「やった~……!せっつーに勝てた~……!」バタンキュー

かすみ「お疲れさまです、お2人とも!ほらほら寝そべってないで……!」

ミア「Stand up!疲れてるだろうけど、ゆっくり歩いてた方が身体にいい」

せつ菜「かすみさん助かります!肩をお借りしますね……!」

愛「サンキューミアチ!」

160: (ふく) 2021/06/19(土) 02:03:04.04 ID:US3GwaMd
ランジュ「それにしても璃奈、ずいぶん余裕そうな表情ね」

璃奈「そう?これでも、けっこう疲れてるけど」

ランジュ「ふぅん、そうなの?」

璃奈「まぁ、こうして会話してる間に何往復もしてるわけだけど」

ランジュ「このランジュと互角だなんて!なにか秘訣があるのかしら?」

璃奈「忍法だよ。さっき反復横跳びで披露してたアレだよ」

ランジュ「便利なシステムね……」

璃奈「これで一時的に身体能力を何千倍にも倍増してる。今回は最大酸素摂取量だね」

ランジュ「ランジュにも教えてほしいわ!」

璃奈「いいよ」

ランジュ「やったぁ!」

璃奈「えっとね、まずは印を結ぶために身体を静止させて……」

ランジュ「身体を静止するのね!分かったわ!」


薫子「748……749……750……」


璃奈「あ、立ち止まっちゃった」

ランジュ「大問題ラ!」

愛「お疲れ2人ともー!はい、タオルとドリンクだよー!」

せつ菜「璃奈さん!?忍法についてぜひお聞かせ願えませんか……!?」

161: (ふく) 2021/06/19(土) 02:10:10.18 ID:US3GwaMd
エマ「残すは私たち2人だけだね!」

彼方「エマちゃん、調子はどう?」

エマ「バッチリ!シャトルランの回数を羊に置き換える作戦は大成功だよ!」

彼方「だねー!やっぱり脳内イメージって大事だねー!」

しずく「??✨」

エマ「しずくちゃん……!しずくちゃんの分までがんばるね!」

彼方「うおおおおおおおおおお!」


薫子「848……849……850……」


エマ「やったよ……!スイス全土の羊を集め終えたよ……!」

ランジュ「すごいわね!超豪華なジンギスカンパーティーが開けるわね!」

璃奈「無慈悲……」

エマ「うぅ……美味しそう……♪」

璃奈「えっ」

162: (ふく) 2021/06/19(土) 02:22:50.82 ID:US3GwaMd
彼方「うおおおおおおおおおお!」


歩夢「残すは彼方さんだ……!」

果林「すごくがんばってるわね……?なにがそこまで彼方を駆り立てるのかしら……?」

ランジュ「忍法ね!」

かすみ「また忍法!?」

璃奈「そうだよ。忍法・体育館の両壁に遥ちゃんのポスターを貼り付けるの術だよ」

ミア「それはNINPOなのかな……?」

せつ菜「あぁ、あのポスターは彼方さんの作戦だったのですね!」

栞子「おそらく『遥さんを近くで見たい!』という思いによって、条件反射的に運動できているのでしょう」

彼方「わんわん!わんわん!」

愛「パブロフわんちゃん」


薫子「978……979……980……」


彼方「ふぁわぁ~~~~!!!!すやぁ……zzz」

かすみ「ものすごい切り替えの早さですね……」

エマ「起きて彼方ちゃん!ちゃんとクールダウンしなきゃ!」

果林「そうよ彼方。ほら、ポスターの中の遥ちゃんもそう言ってるわよ」

しずく「お姉ちゃん!もっと身体を大事にしないとダメだよ!(声真似)」

彼方「はっ!?遥ちゃんが呼んでる……!?」

163: (ふく) 2021/06/19(土) 02:34:03.72 ID:US3GwaMd
薫子「みんなお疲れさまー!侑ちゃんもシャトルランの演奏(?)お疲れさまー!」

侑「指が攣りそう」


6種目目 20mシャトルラン

1番 彼方 980回
2番 エマ 850回
3番 璃奈 750回
3番 ランジュ 750回
5番 愛 700回
6番 せつ菜 690回
7番 ミア 580回
8番 かすみ 400回
9番 栞子 380回
10番 果林 160回
11番 歩夢 120回
12番 しずく 100回


彼方「彼方ちゃんが1番だよー!」

しずく「わぁ……みなさんすごいですね……!」

果林「私たちも一応トップアスリート並みにすごいからね!?」

歩夢「しずくちゃんも……2足走行してたらもっといけたと思う……」


侑「彼方さん!いっぱいマッサージしてあげるね!」

彼方「やったぜ~☆」

165: (ふく) 2021/06/19(土) 02:48:12.25 ID:US3GwaMd
別室
侑「薫子先生の指示通り、しっかりクールダウンできましたか?体調はわるくないですか?」

彼方「バッチリ~!」

侑「さすが、シャトルランを980回もクリアする有酸素運動能力ですね!トキメいちゃう♪」

彼方「うふふー、ヤバいでしょ」

侑「さっそく『脚』をマッサージしますね!マットの上に、ゆっくり寝そべってください!」

彼方「すやぁ……♪」

侑「あ、靴は脱いでもらいますね。失礼しまーす……♪」

彼方「うぅ……彼方ちゃんの蒸れ蒸れあんよだよ……恥ずかしい……」

侑「そんなことないです!ご褒美ですから!」

彼方「そ、そうなんだ……?」

侑「まずは脚を持ち上げて、横方向に軽く振動させますね!」

彼方「あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~!効゛く゛う゛う゛~~~~!」

侑「ぷるぷる……ぷるぷる……!」

166: (ふく) 2021/06/19(土) 03:00:52.84 ID:US3GwaMd
侑「さて、次は私の指圧を使ったマッサージです!『足首から脚の付け根』にかけて、脚を握るように揉んでいきます!」

彼方「おぉー!侑ちゃん、テクニシャンだねー!」

侑「こりこり……こりこり……!」

彼方「お゛っ……!効゛く゛っ……!」

侑「『太もも』は特に入念にマッサージしますね!もみもみ……もみもみ……!」

彼方「うぅ……なんか恥ずかしい……」

侑「……?どうしてですか?キレイな脚で羨ましいです!」

彼方「だって侑ちゃん、足首は“片手”でマッサージしてたのに、太ももは“両手”でやってる……ちょっと気にしちゃうよー……」

侑「ご、ごめんなさい、デリカシーがなくて!別に彼方さんの脚が太ましいなんて思ってませんから!」

彼方「むー!みなまで言うなしー……」

侑「あははー……」

彼方「まぁいいです!今の彼方ちゃんはご機嫌なので、許してあげます!」

侑「ふふ、優しい……♪そんな彼方さんには……とっておきのマッサージでーす♪」ガバッ

彼方「侑ちゃん!?私の脚に抱き着いて……!?」

侑「ぎゅーっ!私の全身を使ったマッサージです!いっぱい揉んであげますね……♪」

彼方「あ゛っ……そんなことされたら……!」

侑「わぁー!抱き心地さいこうですね!もみもみ……もみもみ……!」

彼方「も、もうー……侑ちゃんってばー……///」

167: (ふく) 2021/06/19(土) 03:14:55.31 ID:US3GwaMd
侑「おまたせー♪」

彼方「おまたー♪」✨✨

エマ「うふふ、彼方ちゃんご満悦だね!私もまた受けたいな~!」

璃奈「侑さんのマッサージ気持ち良い、すき」

ランジュ「むむむ……!大好評じゃない……!羨ましいわ……!」

愛「次こそは1番を頂くよ!薫子せんせー、次の種目はー?」

168: (ふく) 2021/06/19(土) 03:16:12.88 ID:US3GwaMd
薫子「7種目目、1000m走(持久走)だよ!

単純明快、1000mを走りきってね!


本当は『20mシャトルランと1000m走』はどちらか片方の実施で、かつスポーツテストの最後に実施することになってるんだけど、諸事情で変則になってるよ。しっかりストレッチしてね!

無理なペースで走らないようにしてね!と、一応先生らしいことを言っておく♪」

169: (ふく) 2021/06/19(土) 03:21:27.43 ID:US3GwaMd
愛「ふっふーん!愛さんが1番をもらっちゃうよー!」

ランジュ「させないわ!あなたたちはランジュのスリップストリームを受けてなさい!」

せつ菜「お2人にはわるいですけど、ゴールテープは私が頂きますね!」

歩夢「白熱してる……!がんばって付いて行かなきゃ!」


果林「トラック周回なら走路が分かりやすいわね!……あれ?どうしてみんな反対側を向いてるのかしら?」

彼方「果林ちゃん逆~!?反時計回りに走るんだよ~!?」


エマ「1000mくらいなら短距離走の範疇だよ!ミアちゃんもそう思うよね!」

ミア「いや、ボクは君と違って『マラソンが得意な外国人』に当て嵌まらないから……」


しずく「基礎体力には自信があるよ!今度はちゃんと2足走行するよ!栞子さん、勝負だよ!」

栞子「受けて立ちます!ともに良い記録を目指しましょう!」


かすみ「りな子~、ゴールまで一緒に走ろ~」

璃奈「それ、長距離走で1番信用ならないセリフだけど……」

170: (ふく) 2021/06/19(土) 03:25:32.74 ID:US3GwaMd
侑「よーし!みんな、スタートラインに立ったかな?」

薫子「果林、私たちの声はちゃんと『左側』から聞こえてる?」

果林「き、聞こえてます!反時計回りに走りますから!」

愛「愛さんたちは準備オッケーだよ!いつでも始めてね!」

侑「はーい!」


薫子「このトラックは1周が400mだから、2周半走ってね!」

侑「スタート地点の反対側のバックストレート先がゴールだよ!そこで待ってるね!」

薫子「ちなみに、世界記録は2分11秒96だよ。単純に平均速度換算すると7.6m/秒のスピードだね!」


薫子「じゃあ侑ちゃん、スタートの合図よろしく!」


侑「位置について……よーい……どん!!」バァン


――――――
7種目目 1000m走
【コンマ×0.1→平均速度】
例:コンマ50→5.0m/秒(3分20秒)、コンマ00→10.0m/秒(1分40秒)

(参考)
no title

171: (SIM) 2021/06/19(土) 03:29:59.12 ID:EsgfO4o8
果林

172: (SIM) 2021/06/19(土) 03:58:29.84 ID:DSZJvYXM
せつ菜

173: (SIM) 2021/06/19(土) 03:59:32.59 ID:DSZJvYXM
歩夢

174: (SIM) 2021/06/19(土) 04:00:36.53 ID:DSZJvYXM
璃奈

175: (SIM) 2021/06/19(土) 04:02:24.18 ID:DSZJvYXM
ランジュ

176: (SIM) 2021/06/19(土) 04:50:28.66 ID:DSZJvYXM
エマ

178: (SIM) 2021/06/19(土) 06:05:41.70 ID:DSZJvYXM
彼方

179: (SIM) 2021/06/19(土) 06:06:15.11 ID:DSZJvYXM
しずく

180: (SIM) 2021/06/19(土) 06:06:55.50 ID:DSZJvYXM

181: (SIM) 2021/06/19(土) 06:08:37.88 ID:DSZJvYXM
ミア

182: (SIM) 2021/06/19(土) 06:10:40.75 ID:DSZJvYXM
栞子

183: (ふく) 2021/06/19(土) 15:56:16.09 ID:1fLxaRnK
エマ「行っくよー!みんなー!ついておいで~!」ダダダッ

愛「エマっち!?はっや!?」

せつ菜「ですが好都合です……!みなさん!入りますよ!」

彼方「うふふー!お邪魔しまーす!」

かすみ「入るって……どこに?」

ミア「エマのスリップストリームだよ。空気抵抗が減って走りやすくなる」

璃奈「マリカーのアレだね」

栞子「エマさんの体格でしたら、風除けとしてより機能的でしょうね」

歩夢「わぁ……!エマさんを先頭に行列ができてるね!」


ランジュ「なによう!?ランジュのここも空いてるわよ!?誰か入りなさいよ!?」

しずく「あ、では失礼しますね……」

184: (ふく) 2021/06/19(土) 16:01:25.89 ID:1fLxaRnK
かすみ「わぁ!?なにこれ!?めちゃめちゃ走りやすいじゃん!?」

せつ菜「吸引力が発生してますからね!その名の通り、エマさんに引っ張ってもらってますね!」

エマ「うふふ!走るのって楽しいでしょ!」

栞子「エマさん、助かります!」

ミア「フィジカルで劣ってる分、こういう利点は存分に活用させてもらう!」


薫子「疾っ!?先頭集団、っていうかエマ御一行はもうあと半周だよ!?」

侑「ゴールテープの準備しなきゃですね!」


エマ「みんなラストスパートだよ!マイナスイオン注入ー!」ギュインギュイン

せつ菜「……!?こ、これは……!?」

かすみ「身体の奥底から……パワーが溢れてくる……!?」

エマ「体力を全回復して、走力にバフを掛けたよ!」

彼方「さすがエマちゃん!女神だよー!」

エマ「ついでに彼方ちゃんにも注入だよ!えいっ!」

彼方「うおっ!?ついでに注入されたぜ!?」

185: (ふく) 2021/06/19(土) 16:06:18.11 ID:1fLxaRnK
ミア「ふぅん……走るのって楽しいね……!」

侑「ミアさんゴール!1分53秒だよ!」


せつ菜「とても気持ち良い疾走感でした!」

侑「せつ菜ちゃん、1分59秒だよ!」


かすみ「あーん!エマ先輩すきすき!」

侑「かすみちゃん、2分6秒だよ!」


栞子「こんなに凄まじいスリップストリームを受けたのは初めてです」

侑「栞子ちゃん、2分13秒だよ!」


彼方「らくちんだったよ~!」

侑「彼方さん、2分22秒だよ!」


エマ「あれ、そういえば果林ちゃんの姿が見えない……?」

侑「エマさん、2分31秒だよ!」

186: (ふく) 2021/06/19(土) 16:10:29.49 ID:1fLxaRnK
歩夢・璃奈・愛「じゃんけん、ぽん!!!」

璃奈「やった、私の勝ち!グーで勝ったから……グ・リ・コ!」

歩夢・璃奈・愛「じゃんけん、ぽん……」ワイワイ…


侑「3人はなにやってるんですかね?」

薫子「グリコゲームだね!じゃんけんの勝ち手に応じて進行距離が決まる遊戯だね!」

侑「ずいぶん楽しそうですね……」


愛「やったー!愛さんの勝ち!パーで勝ったから……ぱ……ぱ……」

璃奈「愛さん?パイナップルだよ?」

愛「ぱ……パプアニューギニアどくりつこく!」ダダダッ

歩夢「あー!愛ちゃんズルい!」

愛「ふっふーん!これで一気に100mくらい稼げたよ!」

璃奈「愛さんがそうくるなら、こっちだって手がある……!」

187: (ふく) 2021/06/19(土) 16:15:28.11 ID:1fLxaRnK
歩夢・璃奈・愛「じゃんけん、ぽん!!!」

歩夢「うふふ、私の勝ちだよ!グーで勝ったから……ぐ……ぐ……」


歩夢「ぐ……グレートブリテンおよびアイルランドれんごうおうこく!」

侑「歩夢ちゃんゴール!2分49秒だよ!」

歩夢「やったー!」


璃奈・愛「じゃんけん、ぽん!!!」

璃奈「私の勝ち!チョキで勝ったから……ちょ……ちょ……」


璃奈「ちょ……ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく!」

侑「璃奈ちゃん、3分8秒だよ!」


愛「うぇ~ん!愛さん負けちゃったよ~!グリコポーズでゴールだよ~!」

侑「愛ちゃん、3分20秒だよ!」


薫子「みんな、早くない?」

侑「そうですね!あとは……って、あれ!?グラウンドに走者がいない!?」

薫子「果林と……あとランジュとしずくちゃん……どこに行った……!?」

188: (ふく) 2021/06/19(土) 16:21:04.91 ID:1fLxaRnK
ホームセンター
ランジュ「ねぇ、しずく。これなんてどうかしら?」

しずく「うーん、こっちのデザインはどうでしょうか……?」

ランジュ「あ、それいいわね!さすが、しずくの感性はとても素敵ね!」

しずく「ふふ、お褒めに預かり光栄です!」


果林「見つけたわ……!ランジュ、しずくちゃん……!」


ランジュ「あ!果林じゃない!」

しずく「こんなところでお会いするなんて偶然ですね!」

ランジュ「あなた、ホームセンターでなにしてるの?」

果林「あれ……?私の感覚がバグってるのかしら……?」

189: (ふく) 2021/06/19(土) 16:22:46.66 ID:1fLxaRnK
果林「いや、こっちのセリフなんだけど……!あなたたち、なにしてるの……!?」

ランジュ「当然!ランジュのスリップストリームを最大限に活かすためのフロントボディ選びよ!」

果林「フロントボディって……ここ、ダンボールクラフトのコーナーじゃない……!?」

しずく「えぇ!ですから、ランジュさんが装備するのにピッタリなダンボールを選んでいるんです!」

果林「ランジュが装備……?ダンボールを……!?」

ランジュ「そうよ!ランジュ自身がレーシングカーと同じデザインになれば、絶対に速いに決まってるわ!」

しずく「ふふ、楽しみですね!」

果林「えぇ……!?」

ランジュ「研究によれば、先端が尖ってるデザインがいろいろ良いらしいわね!」

しずく「じゃあ、これで決まりですね!」

果林「え、なにそれ……?ただの“縦長三角形”のダンボールじゃない……!?」

ランジュ「これの先端を前に向けて、下辺を持って走るのよ!これで空気抵抗は無問題ラ!」

しずく「さっそくお会計に行きましょう!」

ランジュ「おー!」


しずく「あ、そういえば、果林さんはどうしてここにいらっしゃったんですか?」

果林「いや、私はふつうに迷子になっただけなのよ……」

190: (ふく) 2021/06/19(土) 16:27:53.94 ID:1fLxaRnK
ランジュ「速い速い……!速いわね!」

しずく「空気抵抗をまったく感じないです……!」

果林「さすがランジュね……!最高の走り心地よ!」

ランジュ「そうでしょうとも!もっと褒めてちょうだい!」

果林「こんなことなら私も買えばよかったわ……!ダンボール……!」

しずく「そんなこともあろうかと買っておきましたよ!果林さんの分のダンボール!」ヒョイ

果林「さすがしずくちゃん!さっそく使わせてもらうわね!」


薫子「あ、帰ってきたね」

侑「なんでダンボールを持って全力疾走してるんですかね?」


ランジュ「このままゴールまで一直線よ!」ギュイーン

しずく「あっ!待ってくださいランジュさん!」

侑「ランジュさんゴール!9分15秒だよ!」

191: (ふく) 2021/06/19(土) 16:34:48.45 ID:1fLxaRnK
果林「速すぎて置いていかれたわね……でも大丈夫よしずくちゃん!私のスリップストリームが使えるわ!ついてきなさい!」

しずく「ありがとうございます果林さん!」


侑「か、果林さん!?逆だよ!?」


~~~~~~

果林「なんだか疲れたわ」

侑「果林さんゴール!13分53秒だよ!」


しずく「なんだか疲れました」

侑「しずくちゃん、15分9秒だよ!」

192: (ふく) 2021/06/19(土) 16:36:12.78 ID:1fLxaRnK
薫子「とりあえずお疲れさま!しっかりクールダウンしてね!」


7種目目 1000m走

1番 ミア 8.8m/秒(1分53秒)
2番 せつ菜 8.4m/秒(1分59秒)
3番 かすみ 7.9m/秒(2分6秒)
4番 栞子 7.5m/秒(2分13秒)
5番 彼方 7m/秒(2分22秒)
6番 エマ 6.6m/秒(2分31秒)
7番 歩夢 5.9m/秒(2分49秒)
8番 璃奈 5.3m/秒(3分8秒)
9番 愛 5m/秒(3分20秒)
10番 ランジュ 1.8m/秒(9分15秒)
11番 果林 1.2m/秒(13分53秒)
12番 しずく 1.1m/秒(15分9秒)


侑「ミアさんが1番だね!おめでとう!」

ミア「ほとんどエマのおかげだけどね。だから、マッサージの権利は他に譲るよ」

侑「そっか!じゃあ2番の……」

せつ菜「私も同じ考えです!エマさんがふさわしいかと!」

侑「エマさん、どうしますか?」

エマ「うーん、私も1回受けてるから……3番のかすみちゃんにあげるね!」

かすみ「えぇ!?いいんですか!?」

侑「薫子先生、どうしますか?」

薫子「いいんじゃない?本人たちがそう言ってるんだし」


侑「じゃあよろしくね、かすみちゃん!」

かすみ「わーい!」

193: (ふく) 2021/06/19(土) 16:38:58.09 ID:1fLxaRnK
別室
侑「お疲れさまー!椅子に座って、リラックスしてね!」

かすみ「ふぁあぁ……けっこう疲れがたまってるかも……」

侑「ふふ、私がリセットしてあげるね!」

かすみ「やったぁ!お願いします!」

侑「シンプルに『肩と頭』をマッサージするよ!揉んだり、叩いたりするよ!」

かすみ「あ、いいですね……♪」

侑「まずは『肩』から!深呼吸しながら、だらーんとしてね!」

かすみ「んっ……侑せんぱいの指圧……優しくて気持ちいい……///」

侑「もみもみ……もみもみ……!」

かすみ「うふふ~……♪」

侑「筋肉の“ほぐれ”を感じるかな?スーッと身体が軽くなるような感覚だよ!」

かすみ「はい~♪もともと軽い身体がもっと軽くなっちゃいます~♪」

侑「次は……とんとん……とんとん……!」

かすみ「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ……♪」

侑「全身に振動が伝わってるかな?小刻みに呼吸が“途切れる”ような感覚だよ!」

194: (ふく) 2021/06/19(土) 16:42:16.40 ID:1fLxaRnK
侑「次は『頭』だよ!……ここだ!えーい!」ポチッ

かすみ「ん……?なにしたんですか先輩……?」

侑「ツボ押しだよ!ちなみにこれは“疲れを吹き飛ばすツボ”だよ!」

かすみ「へぇ、そうなんですかぁ。かすみん、ツボ押されるの初めてかも!」

侑「薫子先生にいろんなツボを教わったよ!かすみちゃんはどんな効果が欲しいかな?」

かすみ「んー……じゃあ“頭が良くなるツボ”とかありますかね?」

侑「おっけー!それは……ここだ!」ポチッ

かすみ「お゛っ……///」

侑「どうかなかすみちゃん?」

かすみ「侑先輩かす!?それは語尾が『かす』になるツボですかす!?」

侑「わわっ!?間違えちゃった!?」

かすみ「どうしちゃってくれるんですか侑先輩かす!?かすみんはかすかすって呼ばれるのがイヤなのにかす!?かすみんがかすって言ってたら、みんなますますかすみんのことかすかすって呼んでぎすぎすしちゃいますよかす!?って侑先輩かす!?くすくす笑わないでくださいかす!」

侑「まぁそんなにむすむすしないでよ。さすさすしてあげるからさ」

かすみ「侑先輩かす!今すぐ語尾を直すツボを押す押すしてくださいかす!」

195: (ふく) 2021/06/19(土) 16:51:10.46 ID:1fLxaRnK
栞子「あ、出てこられましたね」

せつ菜「どうでしたか!?かすみさんはなにをされましたか!?」

ミア「あ、やっぱりそういう認識なんだね……」

彼方「そうー?侑ちゃんのマッサージ、きもちいいよねー!」

かすみ「えぇ、とても気持ちが良かったです」✨✨

栞子「と、とてもスッキリされたようですね……口調がかすみさんらしくありませんが……」

侑「ま、まぁ……“頭が良くなる効果”は長続きしないと思う……」

196: (ふく) 2021/06/19(土) 16:52:41.43 ID:1fLxaRnK
薫子「8種目目、50m走だよ!

単純明快、50mを走りきってね!」


せつ菜「50m走……!ついにやってきました……!」

歩夢「せつ菜ちゃん、“王道”とかなんとか言ってたね?思い入れがある種目なの?」

せつ菜「はい!王道は私にモチベーションを与えてくれますから!」

歩夢「そ、そうなんだ……?」

しずく「正式種目の100m走が“花形”と呼ばれてるように、そのシンプルさや派手さで、人気や注目度が高い種目ですね!」

せつ菜「その通りです、しずくさん!50m走を制する者はスポーツテストを制する!20mシャトルランもこの限りですが!」

歩夢「つまり……?」

しずく「ここで1番になれば“主役”になれるんですよ!せつ菜さん風に言えば“ヒーロー”ですね!」

せつ菜「そうです!異世界ファンタジーで“剣と炎”を手に入れるようなものです!」

しずく「えぇ!シェイクスピアの戯曲で“ロミオ役”を手に入れるようなものです!」

歩夢「ふぅん……?よく分かんないけど……」

歩夢「侑ちゃんのチャームポイントが“ツインテ”みたいなことかな?」

せつ菜「待ってください!?侑さんの萌え要素は“黒ニーハイ”ですよ!」

しずく「違います!侑さんの魅力は“ジャージ海軍羽織り”ですから!」

ワイワイ…

197: (ふく) 2021/06/19(土) 16:54:18.47 ID:1fLxaRnK
薫子「おーい、侑ちゃん談義はあとでやってくれよなー!」

せつ菜「はっ!?すみませんつい……」

薫子「君たちが大好きな侑ちゃんは50m先のゴールにいるぞー。かっこよく走りきる姿を見せるもよし、走ってる姿をずっと見てもらうもよし、だ!」

歩夢「うーん、どっちにしようかな……?」

しずく「迷わないでください!?」

薫子「ちなみに、世界記録は5.56秒だよ(室内・高地)。単純に平均速度換算すると9.0m/秒だね!」


薫子「じゃあ、そろそろスタートするよ!」


薫子「On Your Marks……Set……!!」バァン


――――――
8種目目 50m走
【コンマ×0.1→平均速度】
例:コンマ50→5.0m/秒(10.0秒)、コンマ00→10.0m/秒(5.0秒)

198: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 17:11:05.47 ID:1/aYnzSs
ランジュ

199: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 17:14:17.03 ID:v33B5vR1
ミア

200: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 17:14:58.89 ID:v33B5vR1
栞子

201: (もんじゃ) 2021/06/19(土) 17:19:44.13 ID:rYK/EDQH
せつ菜

202: (茸) 2021/06/19(土) 17:20:51.34 ID:l5/W3+g+
ノレcイ´=ω=)

203: (もんじゃ) 2021/06/19(土) 17:20:52.99 ID:rYK/EDQH
璃奈

204: (もんじゃ) 2021/06/19(土) 17:21:32.41 ID:rYK/EDQH
璃奈はええ

かすみ

205: (もんじゃ) 2021/06/19(土) 17:22:10.29 ID:rYK/EDQH
愛さん

206: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 18:28:13.54 ID:zywDquYG
エマ

207: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 18:28:45.17 ID:4DByW4Rz
果林

208: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 18:29:34.11 ID:4DByW4Rz
しずく

209: (SB-iPhone) 2021/06/19(土) 18:30:06.77 ID:4DByW4Rz
歩夢

210: (しまむら) 2021/06/19(土) 18:42:00.73 ID:0R7yjG4n
jΣミイ˶º ᴗº˶リ

214: (ふく) 2021/06/19(土) 21:25:36.36 ID:1fLxaRnK
歩夢「今度こそ1番を目指すよ!侑ちゃんのマッサージは私のもの!」

璃奈「歩夢さん、本気なんだね。じゃあ”これ”を使ってみて」

歩夢「えっと、これは……?」

璃奈「ジェット噴射式ドライビング加速装置だよ。ものすごい速度で移動できるようになるよ」

歩夢「どうやって使うの?」

璃奈「背中に着けて、ボタンを押すの。こういう風に……!」スチャッ

栞子「璃奈さん!?なぜ私に装着したのですか!?」

璃奈「実験だよ。栞子ちゃんのヤバいフィジカルなら大丈夫かな、って……」

栞子「確かに私はゴリラフィジカルですが……あっ―――!?」

璃奈「いってらっしゃい!」ポチッ

栞子「ああああああああああ!」ギューン

璃奈「うん、大丈夫そう。じゃあ私も行くね。歩夢さん、グッドラック!」ポチッ

璃奈「あ、出力間違え―――」ギュギューン

歩夢「行っちゃった……!」

215: (ふく) 2021/06/19(土) 21:28:49.76 ID:1fLxaRnK
侑「璃奈ちゃんと栞子ちゃんがものすごいスピードで走っ……飛んできたよ……!」


璃奈「わああああああああああ!」

侑「璃奈ちゃん、5.1秒だよ!」


栞子「ああああああああああ!」

侑「栞子ちゃん、5.6秒だよ!」


歩夢「はっ……!はっ……!」

侑「歩夢、6.5秒だよ!」


璃奈「歩夢さん、使わなかったんだね」

歩夢「ごめんね璃奈ちゃん。せっかくもらったのに……」

璃奈「ううん、気にしないで。歩夢さんには使わなかった理由があるんだよね」

歩夢「飛んでる姿もかっこいいけどね、侑ちゃんには私の全力の走りを見てもらいたかったんだ!」

栞子「ふふ、歩夢さんらしいですね!」

璃奈「歩夢さん、とても速かった。かっこよかった!」

歩夢「それに、この装置は次の種目でも使えそうだから……!」

璃奈「……?」


エマ「はっ……!はっ……!ゴール~!」

侑「エマさん、9.3秒だよ!」


ランジュ「はぁっ……!はぁっ……!ちょっと疲れてきたわね……!」

侑「ランジュさん、10.6秒だよ!」

216: (ふく) 2021/06/19(土) 21:34:08.01 ID:1fLxaRnK
かすみ「侑せんぱ~い!見てくださ~い!かわいいかすみんが通りますよ~!」キュルンキュルン

璃奈「わ……誇張しすぎた女の子走りだ……!」

侑「かすみちゃん、12.2秒だよ!」


彼方「なにおう~!彼方ちゃんの“カナちゃん走り”を刮目せよ~!」ビョーンビョーン

栞子「なんというか……とても個性的な走り方ですね……!」

侑「彼方さん、14.7秒だよ!」


愛「愛さんだって!ほら!後ろ向き走りだよ!またの名をムーンウォーク!」スルーリスルーリ

歩夢「ちゃんと真っ直ぐ走ってる……すごい……!」

侑「愛ちゃん、17.2秒だよ!」


果林「侑!見なさい!私が歩けば50m走路もランウェイに代わり映えするわよ!」キュッキュッ

エマ「わぁ……とってもかっこいいモデルウォークだぁ……!」

侑「果林さん、29.4秒だよ!」

217: (ふく) 2021/06/19(土) 21:44:25.03 ID:1fLxaRnK
しずく「行ってしまいましたね……」

せつ菜「えぇ、そうですね……私たち、完全に出遅れてしまいました……」

しずく「大丈夫でしょうか……?今から走ったとして、侑さんは私を観測《み》てくれるでしょうか……?」

せつ菜「どういうことですか?」

しずく「みなさん、とても独特な走りでした……私には、あんな個性は出せません……」

せつ菜「そ、そんなことないですよ!しずくさんだって―――」

しずく「だって!!せつ菜さんも見たでしょう!?50m走とは思えない奇天烈な走りの数々を!!あれのあとに“ふつうに”走っても、侑さんにインパクトを与えることなんてできませんよ……!!」

せつ菜「……」

しずく「だから……私がゴールしても……“見逃される”んじゃないかって……不安なんです……」

せつ菜「……!!しずくさん!!」ダダダッ

しずく「えっ……!?」


しずく(せつ菜さん!?猛スピードで走りだしたと思ったら、ゴールの直前で振り返って……!?)

せつ菜「はぁ……はぁ……しずくさーん!!」

しずく「は、はいっ!なんでしょう!?」

せつ菜「しずくさんの《登場シーン》を用意しておきました!!」

しずく「登場……シーン……?」

せつ菜「胸を張って走ってください!しずくさんだって、主人公ですから!」

しずく「せつ菜さん……!!」

せつ菜「いきますよ!3……2……1……!」ドォーン…


しずく「虹色の……爆炎が轟いて……!」


せつ菜「さぁ!!私は“次”で待ってますから!!早く来てくださいね!!」

侑「せつ菜ちゃんゴール!38.5秒だよ!」


しずく「……!!せつ菜さん……!!いま行きます……!!」

侑「しずくちゃんゴール!45.5秒だよ!」


ミア「……」

ミア(なんだっていうんだ!?たかが50m走だぞ!?どうして爆風や爆炎が行き交ってるんだ!?)

ミア(この場は危険すぎる……!?ここは匍匐前進がベストだ……!!)

侑「ミアさんゴール!2分46秒だよ!」

218: (ふく) 2021/06/19(土) 21:49:32.01 ID:1fLxaRnK
薫子「みんなお疲れー!」

8種目目 50m走

1番 璃奈 9.9m/秒 (5.1秒)
2番 栞子 8.9m/秒 (5.6秒)
3番 歩夢 7.7m/秒 (6.5秒)
4番 エマ 5.4m/秒 (9.3秒)
5番 ランジュ 4.7m/秒 (10.6秒)
6番 かすみ 4.1m/秒 (12.2秒)
7番 彼方 3.4m/秒 (14.7秒)
8番 愛 2.9m/秒 (17.2秒)
9番 果林 1.7m/秒 (29.4秒)
10番 せつ菜 1.3m/秒 (38.5秒)
11番 しずく 1.1m/秒 (45.5秒)
12番 ミア 0.3m/秒 (2分46秒07)


歩夢「璃奈ちゃんが1番だね!侑ちゃんのマッサージは璃奈ちゃんが……」

璃奈「ううん、歩夢さんのものだよ」

栞子「そうですね。私もそう思います」

歩夢「え……?いいの……!?」

璃奈「うん!侑さんのマッサージ、楽しんできてね!」

侑「薫子先生、どうしますか?」

薫子「いいんじゃない?本人たちがそう言ってるんだし」


歩夢「やったー!よろしくね、侑ちゃん!」

侑「うん!よろしくね、歩夢!」

219: (ふく) 2021/06/19(土) 21:51:53.04 ID:1fLxaRnK
別室
侑「一生懸命に走ってるときの表情って、多くの場合、トキメキが減少するんだけど」

歩夢「あはは、確かにそうかも……」

侑「スクールアイドルのみんなは……歩夢はそうじゃなかったね!さすがだよ!」

歩夢「やっぱり、見ててくれたんだ……!嬉しいような、恥ずかしいような……」

侑「走ってる姿もかわいかったよ、歩夢♪」

歩夢「もう……侑ちゃん……///」

侑「でも、変に力が入っちゃってると思うから、それを“ほぐす”ね!つまり『顔』をマッサージするよ!」

歩夢「か、顔を……」

侑「椅子に座って楽な姿勢になってね!」スリスリ…

歩夢「……?侑ちゃん?手になにを塗り込んでるの?」

侑「これはマッサージオイルだよ!ほら、歩夢が好きな香りだよ♪」

歩夢「うふふ、さすが侑ちゃん!くんくん……あぁ、いい匂い……♪」

侑「じゃあ、マッサージするね!触るよー……♪」

歩夢「……!」ドキドキ

侑「なでなで……なでなで……!」

220: (ふく) 2021/06/19(土) 21:59:50.40 ID:1fLxaRnK
侑「歩夢とはずいぶん一緒にいるけどさ」

歩夢「うん?」

侑「こうやって、顔をマッサージするのは……初めてかな?」

歩夢「うん、初めてだね!ちょっとケンカして、お互いに“ほっぺ”をつねり合ったりしたことはあるけど♪」

侑「あははー……」

歩夢「……だから、初めてだよ……?」

侑「歩夢……?」

歩夢「侑ちゃんに顔をマッサージしてもらうことも……こんなに近くで侑ちゃんに優しく撫でてもらうことも……」グイッ…

侑「あ、歩夢……!?」

歩夢「私が……こんな気持ちになってるのも……///」

侑「……///」


侑(私も……初めて見る……歩夢の……そんな表情《かお》……///)

歩夢「こんな気持ちにさせたのは侑ちゃんだよ……責任……とってね……♪」

221: (ふく) 2021/06/19(土) 22:05:41.38 ID:1fLxaRnK
栞子「あ、出てこられましたね」

歩夢「みんな、お待たせー!」✨✨

侑「ごめん、待ったー?」

ランジュ「無問題ラ!待ち時間は有意義に過ごせたわよ!」フワフワ

歩夢「ランジュさん!?空中に浮いてる!?」

エマ「うん!これすごいよー!」フワフワ

璃奈「ジェット噴射装置で遊んでるよ。みんな、楽しそう」

222: (ふく) 2021/06/19(土) 22:10:00.98 ID:1fLxaRnK
薫子「9種目目、立ち幅跳びだよ!

踏み切り線に立って、そこから両足で同時に踏み切って、前方にジャンプしてね!」


彼方「果林ちゃん、コツはー?」

果林「そうね……腕振りと膝の屈伸かしら。全身を上手く連動させることがポイントだと思うわ」

ランジュ「彼方!果林!“こう”よ!」ピョンピョン

栞子「いや、ですから……ふつうの人間は“空中ジャンプ”できませんから……」

ミア「そうだランジュ。物理法則には逆らわない方がいい」

彼方「っていうか、そういうのってどうやって習得してるのー?」

ランジュ「どうやって?故郷で受けた修行かしら!あと、璃奈の装置のアシストが効いてるわね!」

果林「どんな修行なのよ……ジェット噴射装置を使ってるとはいえ、すぐにできるような動きじゃないでしょ……」

彼方「まったく、ふつうの人間には雲の上の話だよー。エマちゃんもそう思うよねー?」

エマ「え?そうかな?」ピョンピョン

果林「え、エマ!?」

ランジュ「きゃあ!エマも“空中ジャンプ”できるのね!」ピョンピョン

エマ「うん!私も故郷の大自然で身に付けたよー!」ピョンピョン

彼方「わぁ……!やっぱり海外の人ってすごいぜ!」チラッ

栞子「そ、そうですね……!」チラッ

ミア「できないから」

223: (ふく) 2021/06/19(土) 22:11:00.58 ID:1fLxaRnK
栞子「そもそも、空中ジャンプは認められているのでしょうか?例えば走り幅跳びでは“回転式前方宙返り跳び”は禁止されていますが」

ランジュ「無問題ラ!実施要項に“空中ジャンプしてはならない”なんてどこにも書かれてないわ!」

果林「でしょうね」

薫子「ところがどっこい!“踏み切りの際には二重踏み切りにならないようにする”って文科省が決めてるんだよね!」

ミア「二重踏み切りの意味が違うけど」

エマ「そっかぁ。じゃあ空中ジャンプはできないね!残念だよー」

ランジュ「なによう、もう!薫子のけち!」

薫子「私に言われてもなー」

彼方「……ん?エマちゃんいま、空中ジャンプ“は”できないって言ってたけど……」

エマ「うふふ……♪」

薫子「さぁ!最後の種目は立ち幅跳び!世界記録は373cmだ!みんながんばってね!」


――――――
9種目目 立ち幅跳び
【コンマ×10→跳躍距離】
例:コンマ23→230cm、コンマ00→1000cm

224: (もんじゃ) 2021/06/19(土) 22:49:46.15 ID:E4R4iZmR
かすみ

225: (SB-Android) 2021/06/19(土) 22:54:13.12 ID:0YlElszz
彼方

226: (SB-Android) 2021/06/19(土) 22:54:47.86 ID:0YlElszz
しずく

227: (SB-Android) 2021/06/19(土) 22:55:21.64 ID:0YlElszz
栞子

228: (SB-Android) 2021/06/19(土) 22:55:53.65 ID:0YlElszz
果林

229: (SB-Android) 2021/06/19(土) 22:57:01.80 ID:0YlElszz
歩夢

230: (SIM) 2021/06/19(土) 22:58:51.94 ID:6M1WdS4f
璃奈

231: (SIM) 2021/06/19(土) 22:59:17.34 ID:6M1WdS4f
せつ菜

232: (SIM) 2021/06/19(土) 22:59:45.19 ID:6M1WdS4f

233: (SIM) 2021/06/19(土) 23:00:09.56 ID:6M1WdS4f
ランジュ

236: (ふく) 2021/06/20(日) 13:27:43.10 ID:hEiNW9si
ミアちゃん

237: (ふく) 2021/06/20(日) 13:27:53.21 ID:hEiNW9si
エマちゃん

238: (ふく) 2021/06/20(日) 15:21:11.32 ID:hEiNW9si
ミア「えいっ!」ピョコ

侑「ミアさん、100cmだよ!」


彼方「ええーい!あぅ……」ピョン

侑「彼方さん、120cmだよ!」


かすみ「んー、ていっ!」ピョーン

侑「かすみちゃん、150cmだよ!」


愛「えーいっ!」ピヨヨーン

侑「愛ちゃん、190cmだよ!」


エマ「てやっ!」ポヨヨーン

侑「エマさん、210cmだよ!」



愛「ミアチ……かわいいね!」

ミア「なんだよ愛……見た目通りのパフォーマンスでわるかったね……」

彼方「うんうんー!ミアちゃんも年下の女の子なんだね、って実感したよー!」

かすみ「彼方先輩は……まぁ、尻餅ついちゃいましたからね」

エマ「わーい!2mを超えたよー!」

薫子「エマと愛はさすがの身体能力だね!」


かすみ「ほかの人たちは……ジェット噴射装置を使うみたいですね?」

ミア「璃奈の発明品はすごいけど、相当な平衡感覚がないと扱えないんだよね」

彼方「うんー!彼方ちゃんもフライアウェイしてみたかったけど難しかったよー!」

愛「それに、立ち幅跳びとの相性がちょっとね」

薫子「うん!ジェット噴射で砂場が砂嵐と化すから、ゴーグルの装着は必須だし、競技後は元通りに整地してもらう必要があるね!」

エマ「ちょっと離れて見学だねー!うふふ、みんなのエクストリーム・立ち幅跳び、楽しみだよー!」

239: (ふく) 2021/06/20(日) 15:42:49.21 ID:hEiNW9si
せつ菜「せつ菜、行っきまーす!!」


かすみ「ゴーグルを着けて、背中に装置を背負って、あのポージングに、あの掛け声……」

エマ「パイロットみたいだねー!」

愛「あー!!せっつーめっちゃ楽しそう!!あとで愛さんも絶対やりたい!!」

彼方「あ、始まるみたいだよー!」



せつ菜「では!!」ボボボボ…



ミア「What!?どうして”縦方向”に飛び立ってるんだ!?」

彼方「もしかしてせつ菜ちゃん……!?立ち幅跳びのことを忘れてる……!?」



せつ菜「見てくださいみなさん!!空中でかっこいいポーズです!!」ビシッ



かすみ「あーあ。飛んで行っちゃいました」

愛「りなりー、あれって大丈夫なの?安全性とか?」

璃奈「大丈夫だよ。たぶん」

エマ「あっ!落ちてきたよ!」


せつ菜「ああああああああああ!」

侑「せつ菜ちゃん、340cmだよ!」


ミア「結局、離陸して着地しただけじゃないか……!?」

240: (ふく) 2021/06/20(日) 15:57:42.32 ID:hEiNW9si
ランジュ「ふふ!ジェット噴射はほんの一瞬でいいのよ!推進力を得ればランジュの勝ちよ!」

栞子「なるほど……!ランジュにしてはまともそうな意見ですね……!」

かすみ「まともじゃないですけど」


ランジュ「行くわよ!!」ゴオォ

侑「ランジュさん、560cmだよ!」


栞子「行きます!!」ドゴォ

侑「栞子ちゃん、640cmだよ!」


果林「フライアウェイ!!」ズキューン

侑「果林さん、650cmだよ!」


ランジュ「なによう……あなたたち、ランジュより扱いが上手じゃないの」

果林「ランジュは長座体前屈5cmだったからね。コツは柔軟性よ!」

栞子「失神してしまわないギリギリのジェット噴射が求められますね。要するにフィジカルが重要です」

彼方「むしろ、よくその加速度に耐えうるねー!常人がやったら背骨バラバラだよー!」

241: (ふく) 2021/06/20(日) 16:10:15.13 ID:hEiNW9si
歩夢「失神してしまわないギリギリの……なるほどね……!」

栞子「歩夢さん!?ダメです!?危険すぎます!?」

愛「まさか……歩夢……限界を……!?」


歩夢「ふふ、大丈夫だよ……!」ギューン…ギューン…


歩夢「……!!」ギューン…!ギューン…!


エマ「ずいぶん長い跳躍予備動作を……もしかして……!?」

歩夢「そうだよ!ジェット噴射と同じ勢いで身体を動かせば、離陸の反動が軽減できる……!!」ギューン…!ギューン…!

せつ菜「これは……反復横跳びのときのように、歩夢さん動きが速すぎて遅く見えます……!?」


歩夢「行くよっ!!」ギュギューン

侑「歩夢、800cmだよ!」


しずく「今の歩夢さんの動作……完璧にコピーしました!行きますっ!!」ギュギュギューン

侑「しずくちゃん、860cmだよ!」


歩夢「ふーっ!なんとか成功できたね!」

しずく「やりました!」

242: (ふく) 2021/06/20(日) 16:15:40.70 ID:hEiNW9si
璃奈「みんなありがとう。いいデータが取れたよ」

愛「り、りなりー!?」


璃奈「ジェット噴射の勢い、離陸角度……もっとも遠く跳躍できるパフォーマンスは……これだ!」ドゴオォーン

侑「璃奈ちゃん、940cmだよ!」


薫子「よーし!みんな跳躍が終わったね!それじゃ砂場をきっちり整地するんだぞ!」


9種目目 立ち幅跳び

1番 璃奈 940cm
2番 しずく 860cm
3番 歩夢 800cm
4番 果林 650cm
5番 栞子 640cm
6番 ランジュ 560cm
7番 せつ菜 340cm
8番 エマ 210cm
9番 愛 190cm
10番 かすみ 150cm
11番 彼方 120cm
12番 ミア 100cm

243: (ふく) 2021/06/20(日) 16:26:01.01 ID:hEiNW9si
薫子「みんなお疲れさま!全9種目が終わったから、まずはそれぞれの結果を見ていこうか!」

薫子「まずはミアから!」


ミア
no title



ミア「ボクは……全体的にパワーが弱いかな?腹筋はまぁまぁ自信があるけど」

薫子「柔軟性、敏捷性に優れた、ミアらしいテクニシャンだね!スタミナもあるから、長期戦になればなるほど真価を発揮するタイプだね!」

ミア「なるほど。じゃあ、ボクの適性が高いスポーツとか分かったりする?」

薫子「そうだね……将棋かな!」

ミア「スポーツじゃなくなくない……?」

246: (ふく) 2021/06/20(日) 21:54:28.14 ID:hEiNW9si
薫子「次はかすみちゃんだよ!」


かすみ
no title



かすみ「かすみんはパワーとスタミナが良い感じですね!」

薫子「そうだね!ムキムキ系スクールアイドルだ!」

かすみ「わ……かわいくな……」

薫子「そんなこと言っちゃダメだぞ☆かすみんの場合は”ギャップ萌え”が活かせるはずだよ!」

かすみ「なるほど!ギャップ萌え!」

薫子「握手会に訪れたかすみんのファンは驚くはずだよ!『こんなにかわいいかすみんが、こんなに握力が強いなんて!もしかして自分よりもずっと……!?』ってね!」

かすみ「でも大丈夫ですかね?63kgで握ったらそれどころじゃなさそうですけど」

薫子「大丈夫だって!ファンだって鍛えられていくだろうから!」

かすみ「そ、そうですか」

薫子「あと、記録だけ見ると下半身の瞬発力が弱く思えるけど、かすみちゃんは反復横跳びで残像を作ってたからね!ぜんぜん気にならないね!」

かすみ「じゃあ、かすみんの適性があるスポーツってなんですか?」

薫子「長距離移動能力、軽い体重で強い握力、影分身ができる……暗〇者《アサシン》だね!」

かすみ「競技ですらない……」

247: (ふく) 2021/06/20(日) 23:00:40.05 ID:hEiNW9si
薫子「次はしずくちゃんだよ!」


しずく
no title



しずく「うーん、私はトラック競技が弱いかもですね」

薫子(ふつうにやってれば記録が出せたと思うけど……)

薫子「しずくちゃんは総合的に高い身体能力だね!君の得意な模倣能力がしっかりと活きる水準だね!」

しずく「物真似が通用するってことですか?」

薫子「そうだよ!競泳、格闘技、ボルダリング、パルクール、ドッグスポーツ……しずくちゃんは”道具を使わない”スポーツに関して高い適性があるね!」

しずく「ふふ、嬉しいです!これからも精進します!」

かすみ(え、いまドッグスポーツって……もしかして”犬として競技できる”ってこと……!?)

しずく「では、球技はどうでしょうか?私、苦手で……」

薫子「ハンドボール投げで10点が取れてるからね!球技の苦手意識は、圧倒的なパワーで強行突破することで上手くいく可能性があるみたいだね!」

しずく「できる、って断言はされないんですね……」

薫子「団体球技をするときは、ボールに触らないプレイングが求められるだろうね!」

しずく「じゃあ、例えば野球では、私の適性がもっとも高いポジションはなんでしょうか?」

薫子「そうだね……場内アナウンサーかな!」

しずく「あ、確かに興味あります♪」

248: (ふく) 2021/06/21(月) 19:00:01.10 ID:pW8IK3Ed
薫子「次は璃奈ちゃん!」


璃奈
no title



璃奈「すごくとがってる……」

薫子「だいぶ偏ってるけど、かなり高いパフォーマンス能力だね!」

璃奈「とはいえ、私はツールアシストに頼ってたから。身体能力の評価には適応できないね」

薫子「それでも、璃奈ちゃん自身が製作者である点と、操作に長けてる点を考えると、この結果は単体出力可能範囲として見ることができるね!」

璃奈「私も装置の試運転ができて嬉しかった。パワーグローブも用意すればよかった」

薫子「ただ1つ、大きな弱点が……」

璃奈「柔軟性だね。こればかりは、どうがんばっても外部から干渉できない。私の関節がグニャグニャになっちゃう」

薫子「だから柔軟を中心に、基礎身体能力を高めることが当面の課題だね!璃奈ちゃんなら“こっち方面”の発明もできそうだよね!」

璃奈「トレーニング装置だね!がんばって作ってみる!」

251: (ふく) 2021/06/21(月) 20:00:43.84 ID:pW8IK3Ed
薫子「次は歩夢ちゃんだよ!」


歩夢
no title



歩夢「私はバランスタイプでしょうか?突出した能力がないですけど……」

薫子「バランスはバランスでも、歩夢ちゃんはハイスペックタイプだよ!今回の参加者のなかでもっとも安定感があるね!」

歩夢「わぁ……!嬉しいです!」

薫子「特に握力87kgと50m走6.5秒は目を見張る記録だね!」

歩夢「日ごろの特訓のおかげです!」

薫子「それに加えて、かすみちゃん同様に超高速反復横跳びができる点と、ツールアシストの負荷に耐えうる点を考慮して、歩夢ちゃんの身体能力はパーフェクトだね!」

歩夢「パーフェクト……!やったよ侑ちゃん!」

侑「さすが歩夢だね!」

252: (ふく) 2021/06/21(月) 20:31:44.05 ID:pW8IK3Ed
薫子「続いては愛!」



no title



愛「グラフの形がかすみんと似てるかも?」

薫子「そうだね!愛はかすみちゃんのパワーアップバージョンだね!」

愛「ふっふーん!どうだー!かすみん!」

かすみ「なんですとっ!?」

薫子「筋持久力と跳躍力に優れてるのが愛で、柔軟性に優れてるのがかすみちゃんだね!パワーアップの意味通り、かすみちゃんより愛の方が高出力可能範囲が広いね!」

愛「いろんな部活で助っ人してた経験が表れたかな?」

薫子「そうかもね!愛はいろんなスポーツの適性があるよ!」

かすみ「さすがは部室棟のヒーローですね……!」

薫子「特に、愛はツールアシストを使ってないし、ネックの2種目にも余力が見られたよ。今回の参加者のなかでもっとも潜在能力があるかも!」

愛「やったー!これからもがんばるぞー!」

253: (ふく) 2021/06/21(月) 21:02:53.69 ID:pW8IK3Ed
薫子「次はせつ菜ちゃん!」


せつ菜
no title



薫子「せつ菜ちゃんは一目瞭然の結果だね!」

せつ菜「えっと、愛さんより基礎パワーが弱い分、柔軟性に優れてますか?」

薫子「それも事実だけど……特に顕著なのは“7”だね!」

せつ菜「なな?数字のななでしょうか……?」

薫夫「そうだよ!」

せつ菜「……?確かに私の本名は―――」

栞子「せつ菜さん!?」


せつ菜(おおっと!?そういえば、薫子先生は私の正体をご存じなかったですかね……助かりました、栞子さん!)ヒソヒソ

栞子(いえ、それよりお願いがあります……!)

せつ菜(なんでしょう……?)


薫子「記録と得点に“7”の数字だけが表れてないのに、グラフは“7”をプロットしてる……!これは実に興味深いよ!」

せつ菜「ふっふっふ……どうしてだとお思いですか?」

薫子「せつ菜ちゃん!?まさか意図的にスコアを調整して……!?」

せつ菜「私は“7である”と同時に“7でない”というアブノーマル性を有しているんです!今回もまた、この能力《チカラ》が作用してしまった・というだけの話です!」

薫子「なん……だって……!?」


せつ菜(どうでしょうか、私の子芝居……?薫子先生、ずいぶんと驚かれていますね!)ヒソヒソ

栞子(最高ですせつ菜さん!見てください姉さんの表情!)

せつ菜(あはは……)

254: (ふく) 2021/06/21(月) 21:32:30.77 ID:pW8IK3Ed
薫子「次はランジュだよ!」


ランジュ
no title



薫子「ランジュは愛と似たような評価だよ!以上!」

ランジュ「みっっじかいわね!何も分かんなくないかしら!?」

薫子「えーだって、ぶっちゃけ12人分の結果を分析するのって面倒なんだよね!」

ランジュ「なによう……教育者としてあるまじき発言ね……」

薫子「ランジュはプロのトレーナーがいるんでしょ?その人の指導が1番だと思う!」

ランジュ「私は薫子の評価が聞きたいのよ!このランジュがここまで言ってるんだから教えなさいよ!」

薫子「えーやだ」

ランジュ「薫子の愛車バイクのエンジン音をセミの鳴き声に変えるわよ!」

薫子「やります」

ランジュ「分かればいいのよ!さぁ教えなさい!」

薫子「そうだなー……いくら後半の種目とはいえ、50m走10.6秒はバテすぎじゃないかな?ちゃんとスタミナ管理をした方がいいと思うよ!」

ランジュ「ランジュは常に最高のパフォーマンスをするの!手抜きはしないわ!」

薫子「はいはい。じゃあ体力づくりをがんばることだね!」

ランジュ「いいわ!次こそは評価SSSを目指すわよ……!」

薫子「まぁでも、スタミナをちゃんと消耗してるランジュはなんだかスクールアイドルっぽくて、私は好きだけどね!」

255: (ふく) 2021/06/21(月) 21:49:08.91 ID:pW8IK3Ed
薫子「次は果林の結果だよ!」


果林
no title



果林「うーん、イマイチね……」

薫子「今回の参加者のなかでもっとも柔軟性と筋持久力のバランスが優れてるよ!モデル業の必須スキルじゃないかな?さすが果林だね!」

果林「物は言いようね。でも確かに、体幹は重要だもの。及第点かしらね……」

薫子「逆に言えば、果林にとって必要/不必要な身体能力を取捨した結果じゃないかな?あまりに極端すぎるけど」

果林「どういうことかしら?」

薫子「果林は摂取エネルギーや運動量などの制限とか調整とかをしてるよね。それがパフォーマンスとして出たんじゃない?」

果林「言われてみれば、さいきん疲れやすいような気もするわね……」

エマ「それは大変!いっぱい食べなきゃダメだよ果林ちゃん!」

彼方「そうだよー!食べたものが身体になるんだよー!私たちがたくさん食べさせてあげるねー!」

果林「う……とても頼もしい仲間だわ……」

256: (ふく) 2021/06/21(月) 22:16:34.57 ID:pW8IK3Ed
薫子「次は彼方!」


彼方
no title



彼方「おぉー!分かりやすく一点突破型だねー!」

薫子「そうだね!彼方は全身持久力と筋持久力に優れたスタミナタイプだね!」

彼方「……以上?」

薫子「以上!特にあれこれ言うこともなく“彼方はスタミナがヤバい!”の一言に尽きるね!」

彼方「もっと言うことはないんですかー?」

薫子「うーん……シャトルラン980回はとにかくヤバい!ヤバすぎてヤバい!スタミナや肺活量だけじゃなく、走力や精神力までもがヤバい!約1時間ずっと、だんだんと速くなる単調な電子音を聞きながら、達成感くらいしか得られないにもかかわらず、体育館のなかを黙々と走り続けるのはヤバいの一言に尽きるね!」

彼方「うふふー、彼方ちゃんヤバいぜー!」

薫子「なにがそこまで彼方を駆り立てたのかな?」

彼方「ズバリ!それはお姉ちゃんパワーなのです!」

薫子「お姉ちゃんパワー……なるほどね!」

彼方「さすが薫子せんせー!分かってくれると思ってましたー!」

薫子「彼方とはもっとお姉ちゃん会議を開催したいね!」

彼方「いいんですかー?彼方ちゃんスタミナヤバいから、何十時間だって語り続けちゃいますよ……♪」

257: (ふく) 2021/06/21(月) 22:44:53.68 ID:pW8IK3Ed
薫子「次はエマだよ!」


エマ
no title



薫子「エマは愛やかすみちゃんよりもっと爆発力に特化してるね!」

エマ「爆発力、ですか?」

薫子「マリオカートで例えると、かすみちゃんが軽量級で、愛が中量級で、エマが重量級だね!」

エマ「なるほど……?」

薫子「つまり、全体的に高い身体能力の持ち主だよ!ただ……」

エマ「私、苦手な種目があって……」

薫子「柔軟性と敏捷性だね。パワーとスタミナに優れてる分、テクニックが少し弱いかもね」

エマ「なんででしょうか……?」

薫子「なんでだろうね!胸に手を当てて考えてごらん!」

エマ「胸に手を当てて?こうですか?うーん……」

薫子「……」

エマ「うーん、ちょっと分かんないかもです……」

薫子「逆に言えば、”それ”も高い身体能力だよ!羨ましい!」

259: (ふく) 2021/06/21(月) 23:00:28.60 ID:pW8IK3Ed
薫子「最後は栞子!」


栞子
no title



薫子「見ての通り、栞子はとんでもなくゴリラフィジカルだよ!みんな、こんな妹をこれからもよろしくね!」

栞子「雑……」

260: (ふく) 2021/06/21(月) 23:24:45.90 ID:pW8IK3Ed
薫子「スポーツテストは以上で終わりだよ!みんな、ご協力ありがとう!各自、入念にストレッチなどを行ってね!」


歩夢「あ、じゃあ私は侑ちゃんにやってもらおっと♪」

侑「いいよー!」

かすみ「あ、ズルいです歩夢先輩!?かすみんだって―――」

せつ菜「かすみさん!暗〇者《アサシン》の適性について詳しくお聞かせ願えないでしょうか……!?」


しずく「ドッグスポーツかぁ……エマさん、コツなどをご存じでしょうか?」

エマ「そうだね……まずはワンちゃんのことばを喋れるようになることかな!」


璃奈「新しいトレーニングマシンの実験だ……第一人者になってほしいの。愛さん、お願い」

愛「おっけー!トレッドミルでもベンチプレスでもなんでも試すよー!」


彼方「それじゃあ果林ちゃん、当面は彼方ちゃんの献立だよ♪」

果林「やったわ……!けがの功名……!しばらく彼方の美味しい食事が摂れる……!」


ランジュ「さぁ!さっそく走り込みにいくわよ!ミア!ついてきなさい!」

ミア「え、絶対やだ……」

261: (ふく) 2021/06/21(月) 23:28:33.56 ID:pW8IK3Ed
三船家
薫子「おーい!栞子~!帰ってる~?」

栞子「いますから。大声で呼ばないでください」

薫子「あっ、いたいた!よし!じゃあそこに寝そべって~!」

栞子「はぁ?なにが『じゃあ』なのですか……荒唐無稽すぎます……」

薫子「マッサージだよマッサージ!結局、スポーツテストの総合評価は栞子がトップだったから、そのご褒美だね!」

栞子「いえ、結構です」

薫子「いーからいーから♪」

栞子「あっ、もう……」


薫子「……♪」モミモミ…

栞子「あ……姉さん……上手ですね……」


薫子「これは南米に行ってたときに習得した現地のマッサージ術だよ!日本人の体格には合わないかな~、って思ってたけど、栞子は別みたいだね♪」

栞子「む……やめてください……気にしてますから……」

薫子「うふふー、でも気持ち良いんでしょ♪」

栞子「まぁ……はい……疲れが吹き飛んでいくようです……♪」

262: (ふく) 2021/06/21(月) 23:47:00.27 ID:pW8IK3Ed
薫子「それにしても栞子、あんなにすごい身体能力を持ってたんだね~……あたしがいない間に立派になっちゃって……ほろり」

栞子「ばかにしないでください。姉さんと違って、私はやるべきことをきちんとやっているだけですから」

薫子「はいはい♪栞子はえらいよ~♪」

栞子「むぅ……」


栞子「それより、ゼミの研究テーマがどうとか言ってましたね。こんなことをしていていいのですか?」

薫子「みんなのおかげでいっぱいデータが採れたから!バッチリだよ!」

栞子「それならいいのですが……また慌てて徹夜などをしないようにしてくださいね」

薫子「あっ、そうだ!みんなにお礼をしなくちゃだよね~……♪」

栞子「あの、聞いてますか姉さん……」

薫子「ねぇ栞子!虹ヶ咲の子たちの日程調整を頼んでいい?」

栞子「またですか……けっこう難しいのですよ?彼女たちを集めるのって……」

薫子「お願い!頼むよ~!」

栞子「まぁ、いいです。今度はなにをするつもりですか?」

薫子「うーん、ごちそうといえば、焼き肉が定番だよね!回転寿司やフルーツパーラーもいいかも!満漢全席とか!あっ!ランジュのビッフェにお邪魔するのもいいかもね~♪」

栞子「あの、姉さん」

薫子「栞子はなにがいい?栞子が決めていいよ!栞子はなにが食べたい?」

栞子「……」

薫子「ほぉら♪なんでも言ってごらん?お姉ちゃんがおごってあげる♪」

栞子「ふふ、でしたら――――――」








おわり

263: (SB-iPhone) 2021/06/21(月) 23:50:30.81 ID:Pe1d/FK9

栞子が化け物すぎて草

265: (しうまい) 2021/06/22(火) 00:11:32.12 ID:Sl6yLphV
コンマはこれだから面白い

264: (茸) 2021/06/22(火) 00:04:36.08 ID:0Dl29lss
テストの点数とかでも面白そう

266: (えびふりゃー) 2021/06/22(火) 00:15:43.29 ID:3/ee3Ccp

流石マッスル系スクールアイドルだわ

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1623677372/

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