【SS】梨子｢呼び方呼ばれ方｣【ラブライブ！サンシャイン!!】

新年あけましておめでかなりこ


梨子「……まずい」

梨子「なんで……どうして……って理由はやっぱりあれよね」

梨子「鞠莉さんの持ってくる外国のチョコを食べて」

梨子「千歌ちゃんたちとは松月でお菓子を食べながら作戦会議をして」

梨子「先週だって日曜日によっちゃんやルビィちゃん達とで沼津スイーツ巡りを……」

梨子「…………ダイエットしなきゃ」

梨子「あ、でもその前に果南さんがくれたクッキーを……」

梨子「ふふっ、美味しい♪」

────

果南「梨子ちゃん」

梨子「…………」ﾎﾞｰ

果南「おーい。梨子ちゃーん？」

梨子「………はっ！？な、なんですか果南さん？」

果南「大丈夫？ぼーっとしてたけど」

梨子「ええ…まぁちょっと……」

果南「もしかしてダイエット？」

梨子「」ﾋﾟｸｯ

梨子「ち、違います。ダイエットじゃないですっ」

果南「そっか。なんだかダイエットするぞー！って言ってた時の千歌に似てたから…ごめんね梨子ちゃん」

梨子「そ、そうなんですね。千歌ちゃんが…」

果南「そうそう。食べなければ痩せるって千歌が──── 」

梨子「………」

果南「普段からちゃんと体動かしてたら体重なんて気にしたり──── 」

梨子「………」ﾎﾞｰ

果南「梨子ちゃんは……って梨子ちゃん？ホントに大丈夫？」

梨子「……ふぇ？」

果南「風邪？体調悪いなら保健室に連れていくけど…」

梨子「………そう、ですね」

ほけんしつ

果南「しばらく横になってて。先生呼んでくる」ｶﾞﾗｯ



梨子「果南さんに迷惑かけちゃった……はぁ…」

梨子「……………お腹すいた」

梨子「こんなに辛いものなのね。ダイエットって……」

梨子「でも、こんなに辛い思いをしたのなら結構減ってるんじゃ……」

梨子「…」ｷｮﾛｷｮﾛ

梨子「誰もいないし……体重測ってみましょう」

梨子「……」ｷﾞｼｯ

梨子「」

梨子「な、なんで……！？昨日から何も食べてないのに…むしろ増えてる…！？」ｸﾗｯ

梨子「もっと…もっと頑張らなきゃ…なんだけど」

梨子「朝練はなんとかなったけど……もう無理かも」


ｶﾞﾗｯ

果南「やっぱり。もう梨子ちゃんは！」

梨子「か、果南さん！？」ﾋﾞｸｯ

果南「食べないのは体に毒だよ！はいおにぎり！私のお昼だけど食べて！」

梨子「うぇ！？えぇ…！？」

果南「やってることが中学1年の時の千歌と一緒だもん」

果南「もしかして、って思ってこっそり様子伺ってたら体重計に乗っちゃうし」

果南「本当に具合が悪かったらどうしようって考えてた私がバカみたいだよ」

梨子「ごめんなさい…」

果南「じゃあ反省して。反省して、私の早朝ジョギングに付き合う事。いい？」

梨子「はい………はい？」

果南「ふふ、体を動かせば梨子ちゃんの悩みも吹っ飛ぶよ」

よくじつのあさ

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

果南「はっ、はっ、はっ」

梨子「ま、まって……っ。かな……さ…っ」ｾﾞｰｾﾞｰ

果南「ん？休憩？」

梨子「はぁ……はぁ……」

果南「はいお水」

梨子「ありがとう…ございます…ふぅ…」

果南「ちゃんと朝ご飯食べてきた？」

梨子「はい。果南さんとの約束ですし」

果南「やっぱり梨子ちゃんの大好きな玉子焼きとか？」

梨子「はい。卵を3個使って、お砂糖で甘く巻いたのを…」

果南「あははっ、朝からたくさん食べたね。じゃあもっと頑張らなきゃだね」

梨子「そうですね」

果南「梨子ちゃん私にもお水ちょうだい」

梨子「あ、はいどうぞ」

果南「ごくっ………ふぅ」

梨子「………」

果南「ん？どうしたの梨子ちゃん？」

梨子「いえ、その……果南さん？少し前まで私の事、梨子って呼んでましたよね？」

梨子「どうして急に梨子ちゃんって呼んで…？」

果南「んー…こっちの方が親しみがあると思ったんだけど、嫌？」

梨子「あ、いえ。その…果南さんって年上だし、頼りになるし」

梨子「友達や先輩っていうよりお姉さんって感じだったので……」

果南「そっか。じゃあやめる」

梨子「え？」

果南「梨子が呼ばれてほしい呼び方にするよ」

果南「梨子」

梨子「は、はいっ」

果南「ふふっ。やっぱりこっちの方が呼び慣れてていいね」

果南「梨子。りーこ♪」

梨子「か、果南さん…！？///」

果南「あはは。さ、休憩もそろそろ終わりにしていこっか梨子？」

果南「沼津駅まで走って終わるよー」ﾀｯ

梨子「あ、待って……って、ここから沼津駅までですか！？」

梨子「ちょ、ちょっと…果南さぁん！」

1しゅうかんご

ｷﾞｼ

梨子「…………」

果南「どう？」

梨子「よかったぁ……」ﾍﾅﾍﾅ

果南「目標達成だね。おめでとう梨子」

梨子「ありがとうございます。はぁ…よかったぁ……」

果南「頑張ってたもんね」

千歌「というわけで、梨子ちゃんのダイエット成功を祝ってー」

曜「今日は松月でパーティーだよーう」

梨子「ち、千歌ちゃん！？」

果南「曜まで…ていうか梨子がダイエットしてたの知ってたの？」

千歌「知ってたっていうかなんていうか…」

千歌「朝早くから上機嫌で鼻歌を歌いながら着替えてる梨子ちゃんを目撃したら気になって」

果南「後を付けたんだね」

梨子「……///」

曜「私は千歌ちゃんから聞いて、3日前から千歌ちゃんと一緒に物陰からニヤニヤしてただけであります！」ｹｰﾚｲ

梨子「曜ちゃん！///」

鞠莉「まーまー、とりあえずリリー。我慢してたんでしょ？チョコをひとつどーぞ」

花丸「パーティーってことはケーキを食べたりとかずら？」

善子「それっていつもやってることと変わりないじゃない」

果南「鞠莉……マルに善子も」

善子「ヨハネよっ」

鞠莉「果南もいるでしょ？黒トリュフ入りのチョコよ」

果南「う……少し気になる……」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ



梨子「………」

よる

梨子「鞠莉さんからは果南……千歌ちゃんと曜ちゃんからは果南ちゃん」

梨子「私やルビィちゃんたちからは果南さん……」

梨子「果南さんって色んな風に呼ばれてるけど、果南さんはなんて呼ばれてほしいのかな？」

梨子「果南さん……果南ちゃん……果南さん……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

梨子「すーはー………果南ちゃん♪」

梨子「あぁぁあぁぁっ！無理無理、やっぱり私には無理っ///」

梨子「私は果南さんでいいのっ。そっちの方が呼び慣れてるし、しっくりくるし」

梨子「………………か、果南っ///」

梨子「………………///」ﾌｼｭｰ

梨子「もう寝ましょう……///」



千歌(窓開けてあんなに大きな独り言だなんて…梨子ちゃんワザとやってるのかな？)

よくじつ

果南「ねぇ梨子。ちょっといい？」

梨子「はい？なんです果南さん？」

果南「その、さ……果南ちゃんって呼んでみてくれる？」

梨子「………はひぃっ！？///」

果南「お願い。一回だけでいいからさ」

梨子「か、果南さん…！？///」

果南「違う。果南さんじゃなくて果南ちゃん」

梨子「ぅえ…と……そ、その………えぇ…！？///」

果南「昨日の夜に練習してたって千歌から聞いたから」

果南「その結果を…ね？」

梨子(あぁぁあぁあ……！聞かれてたあぁぁぁ……！///)

果南「……」ﾜｸﾜｸ

梨子(みつめないでよぉ～……///)

梨子「そ……の…………かな……ん…………ちゃん///」

果南「あははっ、よく言えました」ﾊｸﾞｯ

梨子「か、果南さん！？///」

果南「じゃあ次は果南って呼んで？それも練習したんだよね？」

梨子「～～～っ///」

果南「ほうら、早く早く♪」


おしまい

最後まで読んでくれた方ありがとうございました
個人的には果南さん梨子が一番しっくりきます

ではさらばじゃ

おつ　よかった

かわいい
最高だ