さや処にはメンバー専用のメニューがひとつひとつあるんだよね【蓮ノ空】

「いっただっきまぁ～す！」
　あたしは両手をぱちんと合わせる。
　ここは料亭さや処こと、夜のラウンジ。隣では、瑠璃乃ちゃんも合掌をしている……どころか深々と頭を下げている……。おおう。
「ローカ口リーお夜食……ありがたし、ありがたし……！！」
　ちなみに、きょうはあたしの部屋で親友ふたりと期末テストの勉強会……をしてたんだけど……。
『ええと、花帆さん、瑠璃乃さん。先ほどからまったく手が動いてないようですが……？』
　ぐぅぅ。
『……僭越ながら、お夜食を作りましょうか？』
　って事があったので、勉強は一時休止中。あれ、やっぱりあたしも拝んでおいた方がいいのかも。
「花帆さんまでっ？　もう、冷めないうちに食べてください！」
　はーい、と返事をして箸を伸ばす。ちなみに今夜の献立は具沢山のお味噌汁。
「はぁ……美味しい……。さやかちゃんは良いお嫁さんになれるねー……」
　瑠璃乃ちゃんの言葉に、あたしも頷く。すると、さやかちゃんはいつもみたいに困り顔ーーではなくって。
「ふふ、綴理先輩にも毎日飲みたいって言われてるんですよ」
　なんて今日一番の笑顔で。ほどよい塩気だったお味噌汁は、急に甘く感じるのであった。
　

おめでとうだねぃ
　

砂糖吐く
　

公式に発言のソースがあるのおかしくない？
　

>公式に発言のソースがあるのおかしくない？
おかしくないよ？
　

ずっとさやのご飯を食べるのは願うまでもないってつづめぐ配信を踏まえて短冊に書いたのがささやかな献立のリクエストなの幸せすぎて泣いちゃうと621??オモウ…
　

さや処にはメンバー専用のメニューがひとつひとつあるんだよね
　

さや処店主村野さやかのお料理チャンネルが見たいんですよ…！
　

さやかちゃんはある程度好感度高まると告白断って来なさそうだから割と早い者勝ち感ある
　

おかしたべたい
　

>おかしたべたい
「ダメですよ。もう深夜なんですから」
　夜が更けてきた頃、綴理の部屋にて。
　勉強会から帰宅するなり、『おかえりなさい』よりも早かった先輩の訴えを、さやかは若武者のようにバッサリと切り捨てた。
「こんな時間に食べたら、太っちゃいますよ？」
「ボク、太ったことないよ？」
「……それ、瑠璃乃さんに言っちゃダメですからね」
　ちなみに、慈や花帆のＮＧワードでもあるのだけれど、それを知る者は今この場にいない。
　さやかは筆記用具とテキスト類を鞄にしまうと、ついでとばかりに先輩の鞄の中身も再チェック。さて、後は歯を磨いて寝るだけだと洗面所に向かおうとしたところでーー背後から抱きしめられた。
「……さや」
　綴理の手が、肋骨を経由して、すっと縦線の入ったさやかの腹筋をそっと撫でる。くすぐったさに身をよじろうとするも、よりぎゅっと強くーー。
「せ、先輩……」
　みずいろの瞳が潤み出す。手を止めぬままその揺れを覗き込みながら、綴理はさやかに告げた。
「……さや、何か食べてる。……ボクも食べたいな」
　それから数十分後。満たされた顔で眠る綴理と、隣には不満げな顔のさやかがいた。
　

また先輩の部屋に帰宅してる…
　

>また先輩の部屋に帰宅してる…
Ｑ.帰宅したのに『おか』の後に続く言葉が『えりなさい』じゃなくって『したべたい』だった時の嫁さんの心境を答えよ
　

お預けを食らったさやかちゃんが翌朝ツキマカセおねだりして遅刻ギリギリに…
　

なんだい今日はやけにtdsyの文豪が多いが…
　

>なんだい今日はやけにtdsyの文豪が多いが…
今日は七夕だからな…