【長編SS】かすみ(ん? しず子から電話!? 珍しいな・・・)【ラブライブ!虹ヶ咲】 | ラブライブ!まとめ ぷちそく!!

【長編SS】かすみ(ん? しず子から電話!? 珍しいな・・・)【ラブライブ!虹ヶ咲】





かすみん SS

エピローグを追記しました


2:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:19:38.05 ID:voru83YU0
「・・・・・・・・・・・・」

 ガチャッ・・・。


かすみ「んんっ・・・・・・ あああっ・・・」

かすみ「ふううっ・・・ 今日も疲れましたねぇ・・・・・・」


 Prrrrr・・・


かすみ「!?」 ビクッ

かすみ(ん? しず子から電話!? 珍しいな・・・)


かすみ「もしもし? スーパー可愛いかすみんですよぉ?」


しずく「かすみさん・・・ いい加減私達の歳を考えようよ・・・・・・」

かすみ「久々に話しての第一声がそれぇ??」

しずく「それはそっくりそのままお返しするから」

かすみ「かすみんは永遠のスクールアイドルだからね!」


しずく「スクール・・・・・・ ね」


かすみ「ところでしず子ぉ? 電話かけてくるなんていつ以来??」

5:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:22:54.19 ID:voru83YU0
しずく「う~ん、かれこれ半年ぶりになるのかなぁ・・・」

かすみ「しず子ぉ、かすみんを半年も忘れているなんてどういうつもり?」

しずく「つもりも何もないよ、私だって仕事とか色々あって忙しかったんだから!」

かすみ「ふーん、まぁいいけどね」


しずく「それより本題だけど、急なんだけど明日仕事で東京行くことになってさ、それがかすみさんのマンションの近くなんだよね」

かすみ「そうなんだ! じゃあ、しず子の仕事終わったら会おうか?」

しずく「うん、一緒に飲みにでも行こうかと思うんだけど、どう?」

7:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:25:40.21 ID:voru83YU0
かすみ「いいねいいね! 仕事は何時に終わるの?」

しずく「多分、18:00には上がれると思う」

かすみ「じゃあ余裕みて19:00くらいからならバッチリだね!」

しずく「うん、それで大丈夫だと思う」

かすみ「じゃあ店は私が予約しておくよ」

しずく「うん、よろしくね」

かすみ「そうだ、行きたい店とかある? 」

しずく「適当な居酒屋でいいと思うよ」


かすみ「じゃあ仕事終わったら連絡してね」

しずく「うん、分かったよ」



かすみ(しず子と飲み会かぁ~ 楽しみだなぁ~)

8:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:28:42.16 ID:voru83YU0
────
──


~翌日・夕方~


店員「ありがとうございました~」

かすみ「またよろしくで~す」 ニコニコ


かすみ(ネイルもバッチリでかすみんは上機嫌でぇす!) ニコニコ


かすみ(あ、もう夕方か)

かすみ(一度帰って・・・ 着替えて・・・・・・)



かすみ「あ! やば!」


かすみ(しまった! 忘れてた~・・・)


かすみ「・・・・・・」 Prrr・・・


かすみ「もしもし、今日19時からですけど2名で予約できますかぁ?」

9:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:30:58.34 ID:voru83YU0
かすみ「ええ、はい・・・ 大丈夫です」

かすみ「はい、はい・・・ それなら飲み放題90分コースで」


かすみ「はい、わたくし中須と申します」

かすみ「え? なかすです。 な・か・す」

かすみ「えっ!? 中央の中に必須の須です!」

かすみ「はい? えーと、左にノを縦に3つ書くじゃないですかぁ?」

かすみ「そうそう、それです。そう!横須賀の須ですね」


かすみ「はい、よろしくお願いしま~す!」



かすみ(あぶない・・・ 予約取るの忘れるところだった・・・・・・)

かすみ(忘れっぱなしだったらしず子に怒られるんだろうなぁ~)

かすみ(でもその時は宅飲みでもいいような気もするけどねぇ)


かすみ(さて、あとは家に帰ってしず子からの連絡を待とうかな)

10:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:33:54.28 ID:voru83YU0
────
──


 Prrrrr・・・


かすみ(あ! きたきた!)


かすみ「もしもし? しず子ぉ?」

しずく「かすみさん! 仕事終わったよ?」

かすみ「予定通りだね、一旦私の部屋に来る?」

しずく「そのつもりで今向かってるよ」

かすみ「そうなの? さすがしず子!」

しずく「ていうか、もう着くよ?」

かすみ「え!? はや!」

しずく「かすみさん、どうせだから降りてきたら?」

かすみ「うん、そうする。少し待ってて? 用意するから」


かすみ(忘れ物ないかな~、うん大丈夫!)

12:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:36:34.72 ID:voru83YU0
────
──


しずく「久しぶりだね! かすみさん!」

かすみ「しず子ぉ~! 会いたかったよぉ!」 ダッ

 ガバッ

しずく「ふふふっ! 私もだよ、かすみさん」 ニコニコ

かすみ「う~ん! しず子ぉ~!!」 スリスリ

しずく「はいはい、よしよし!」 ナデナデ・・・

かすみ「しず子しず子ぉ~」 スリスリ


しずく「・・・って、ここ歩道だよ! 恥ずかしいからあと離れてね!」

かすみ「むぅ~! ケチ!」 ムスッ

しずく「あはははは・・・」


しずく「それより予約してる店行かない?」

かすみ「うん、少し早いけど行きますかぁ」


かすみ「近くだから歩いてすぐだから」

しずく「うん」

14:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:38:51.17 ID:voru83YU0
────
──


~居酒屋~


 ガラガラッ


店員「いらっしゃいませ~」


 ガヤガヤ・・・・・・


かすみ「19時から2名で予約してる中須ですけど」

店員「はい、お待ちしておりました」


店員「ご予約2名様、席にご案内致します」

しずく「ありがとうございます」





店員「こちらの席になりますね」

かすみ「どうもです」

店員「ご注文の際はこちらのボタンでお呼び下さい」

かすみ「はーい」

16:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:40:55.29 ID:voru83YU0
しずく「かすみさんどっち座る?」

かすみ「ああ、私手前でいいからしず子そっち座りなよ」

しずく「うん」





しずく「この居酒屋って新しいお店かな? 来るの初めてだよね?」 キョロキョロ・・・

かすみ「しず子とはね」

しずく「何それ! 誰かと来たわけ??」 ムスッ

かすみ「りな子とか~、あと侑せんぱいとも来たかなぁ?」

しずく「なんだ、同好会のメンバーじゃん」

かすみ「なんだと思ったのぉ?」 ニヤニヤ・・・

しずく「な! なんでもいいでしょ!」

17:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:42:42.68 ID:voru83YU0
かすみ「しず子気になるんだ~? わたしの普段の交遊関係とかぁ??」

しずく「ち、ちがうから!」


しずく「いいからお酒頼もうよ?」

かすみ「そうだね、何いい?」

しずく「とりあえず生でいいんじゃない?」

かすみ「うん、いいよ」


 ポチッ。 ピンポーン


店員「はい! お伺い致します!」

かすみ「はや!」


しずく「とりあえず生2つで」

店員「かしこまりました」 ポチッ パタッ


店員「90分の料理付きコースになりますので、今からスタートさせて貰いますね」

かすみ「はーい」

18:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:44:45.62 ID:voru83YU0
しずく「飲み放題だと、どのお酒が選べるんですか?」

店員「えーとですね、こちらの飲み放題用のメニュー表にあるものであれば大丈夫です」

しずく「それ以外は別料金ですかね?」

店員「そうですね」

かすみ「飲み放題コースにあるもので充分だよ、しず子」

しずく「飲み放題コースだと、日本酒はこれだけ?」

店員「はい、申し訳ございません」


しずく「分かりました、ありがとうございます」

店員「では、少々お待ち下さい」


かすみ「相変わらず好きだねぇ~」

しずく「好きなものは好きなんだからいいじゃん!」

かすみ「通は違いますねぇ~! ひひひっ」 ニヤリッ

しずく「あ~! 馬鹿にしてるでしょ!?」

かすみ「そんなことないけどぉ~」

20:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:47:04.71 ID:voru83YU0
店員「お待たせしました! 生2丁です」

かすみ「おー来た来た」

 コトッ

店員「こちらお通しになります」

 コトッ

しずく「ありがとうございます」

店員「ごゆっくりどうそ」





かすみ「じゃあかんぱ~い!」

しずく「乾杯~」

 カチンッ!


かすみ「んぐっ・・・ んぐっ・・・ ぷはぁ!」

かすみ「うん、美味い!」 ニッコリ


しずく「ごきゅっ・・・ごきゅっ・・・ ごきゅっ・・・ ごきゅっ・・・・・・んぐっ・・・」 グビグビッ

しずく「あ~、美味しいね! ・・・げふぅ・・・・・・」

21:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:49:45.38 ID:voru83YU0
かすみ「しず子、げっぷ!」 ジトッ

しずく「ビール飲む時くらいはいいでしょ?」プクッ


かすみ「そんなんだから恋人出来ないんじゃないの?」

しずく「かすみさんには言われたくないな」

かすみ「せっかく美人なのにさぁ、それで損してるよね」

しずく「お酒飲むなっていうこと??」 ムスッ

かすみ「そうすれば引く手あまたかもしれないよねぇ~」

しずく「別にいいです!」 プイッ




 ポチッ。 ピンポーン


店員「はい、お伺い致します」

しずく「生一つ下さい」

かすみ「あ、私はまだいいです」


店員「空いたジョッキお下げしますね」

しずく「はい、お願いします」 スッ

22:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:52:25.78 ID:voru83YU0



かすみ「料理まだかなぁ」

しずく「そのうち来るんじゃない?」

かすみ「飲み放題コースの料理って何あるんだろ」

しずく「まぁこういうのはどこの店も大抵同じだよね」


かすみ「前にりな子と来た時は、サラダとか唐揚げとか、焼き鳥もあったかな」

しずく「ふーん、焼き鳥は食べたいかな」

かすみ「そういえば最後の方に鍋が出てきたような記憶もあるかも」

しずく「そうなんだ」

23:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:54:48.65 ID:voru83YU0



店員「生一つお待たせしました」

しずく「ありがとうございます」

店員「あとこちら、生ハムのサラダになりますね」

 コトッ


かすみ「あの、私にも生ビールお願いします」

店員「かしこまりました!」 ポチッ ポチッ


かすみ「はい、空いたジョッキね」 スッ

店員「ありがとうございます」




しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・・・・ ぷはあっ!」 ゲフッ

かすみ「ははは、私と居ると女捨ててるよね、しず子って」

しずく「仲が良いから見せる姿でしょ!」

かすみ「そろそろお酒回ってきたんじゃない?」

しずく「少しずつね」


しずく「この居酒屋、飲み放題コースなのにビール美味しいね」

かすみ「割といいの使ってるんじゃないのかな」

24:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:56:27.85 ID:voru83YU0
しずく「そうだ、サラダ取り分けようか」

かすみ「うん」

しずく「かすみさんトング取って」

かすみ「はい」 スッ

しずく「これくらいでいい?」

かすみ「うんいいよ」

しずく「どうぞ」

 コトッ。


かすみ「割り箸は? ・・・あ、あったあった」

 パチンッ

かすみ「いただきまーす」 モグモグ・・・


かすみ「しず子食べないの?」

しずく「ああ、うん。私は自分のペースで食べるから」

かすみ「ちゃんと胃に食べもの入れながら飲まないとダメだよ?」

しずく「そうかな? 私は割と平気だよ?」

かすみ「逞しい胃だねぇ」

25:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 12:59:17.46 ID:voru83YU0



かすみ「ごくっ・・・ ごくっ・・・」プハァ


しずく「そういえば、かすみさん最近誰かと会った?」

かすみ「同好会の?」

しずく「うん、それ以外でもいいし」


かすみ「まぁ、最近っていうか、りな子は同学年の仲だし会う機会はかなり多いかな」

しずく「ほかには?」

かすみ「あと侑せんぱい? 侑せんぱいはたまに私の家にも遊び来るから」

しずく「そうなんだ」

かすみ「あとの人たちは滅多に会わないかな」


しずく「私は家が遠いし、みんなに会う機会ないから羨ましいよ」

かすみ「だったら仕事辞めて東京に引っ越せばいいじゃん」

しずく「そう簡単にはいかないよ」

かすみ「まぁね、現実はなかなか簡単にはねぇ」

しずく「それに半年ぶりだけどかすみさんには会えたしね」 ニコッ

26:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 13:01:03.67 ID:voru83YU0
かすみ「あれ? 急にデレた?」 ニヤニヤ

しずく「デレ!? 何言ってんの??」


かすみ「しず子~ 私のこと好き??」 ニヤニヤ

しずく「はぁ?」

かすみ「教えてよ?」 ニヤニヤ


しずく「ラ・・・ライクね、ライク」


かすみ「そっかぁ~、残念だなぁ・・・」 シュン・・・

しずく「ほら! そういう意味ありげなこと言わないでよ!」

かすみ「あったらどうするのぉ?」 ニヤニヤ

しずく「どうせ無いでしょ?」

かすみ「ひひひっ、ないかもねぇ~」 ニヤニヤ

27:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 13:02:27.19 ID:voru83YU0



かすみ「ごくっ・・・ ぷはっ」


かすみ「って、しず子・・・ いつの間に2杯目空けたの?」

しずく「こんなのすぐ飲めるでしょ?」

かすみ「しず子の胃はどうなってんだろ」


 ポチッ。 ピンポーン


店員「はい! お伺い致します」

しずく「私、日本酒で」

店員「はい、日本酒ですね」 ポチッ ポチッ

かすみ「じゃあ、私ハイボールください」

店員「ありがとうございます」 ポチッ

28:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 13:05:37.79 ID:voru83YU0



かすみ「わたし少し酔って来たかも・・・・・・」

しずく「早いよ、かすみさん」

かすみ「しず子も酔ってるでしょ? 顔少し赤いし」

しずく「そうかなぁ」

かすみ「日本酒飲めば一気に来るだろうね」


店員「お待たせしました。フライドポテトです」

 コトッ。

店員「あとこちらが、旬の刺身4点盛りです」

 コトッ。


かすみ「おお~! やっとそれっぽいのが来たね」

しずく「かすみさん食べて食べて」


店員「お飲み物はいかがですか?」

かすみ「ああ、さっき別の店員さんに頼みましたから」

店員「失礼しました」 ペコッ



しずく「このお店の店員さん早いよね」

かすみ「だよね、りな子も前に同じこと言ってた。 あ、侑せんぱいだったかな?」

しずく「ふーん・・・」

29:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 13:07:46.29 ID:voru83YU0
しずく「かすみさん、お醤油取ってもらえる?」

かすみ「うん、いいよ」 スッ

しずく「ありがとう」


しずく「あむっ・・・」 モグモグ

かすみ「お刺身美味しい?」

しずく「うん、まあまあかな」


店員「日本酒とハイボールお待たせしました」

かすみ「ありがとうございまーす」

しずく「私、日本酒です」

店員「はい、どうぞ」

 コトッ


店員「こちらハイボールです」

かすみ「ああ、そのまま受け取りますよ」 スッ

店員「ありがとうございます」

30:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 13:09:04.04 ID:voru83YU0
かすみ「しず子ぉ、日本酒お注ぎしましょうかぁ?」

しずく「え? いいよ」

 トクトクトクッ・・・

かすみ「ってもう自分で注いでるし」


しずく「んんっ・・・」 クイッ

かすみ「くいっと一気に行ったねぇ。美味しい?」

しずく「ん~、まぁ飲み放題のものにしてはなかなか悪くないよね」

かすみ「しず子は日頃からいいお酒飲んでそうだしねぇ~」

しずく「そ、そんなことないよ~?」 ヒック


かすみ「あれ? しず子大分回ってきたんじゃない??」

しずく「せっかく気分よく飲めるんだからいいじゃん・・・」

かすみ「珍しいね、いつもならすぐは酔わないじゃん」


 トクトクッ・・・

しずく「んっく・・・」 クイッ


かすみ「あまり無理しないでよ~?」

しずく「だ、大丈夫だから・・・」

42:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 19:32:00.75 ID:voru83YU0
かすみ「そういえば~、侑せんぱいもハイペースで飲んでいつも酔い潰れるんだよねぇ」

かすみ「侑せんぱいの場合はビールオンリーだけどね」


しずく「・・・・・・」 ヒック・・・


しずく「侑せんぱい、侑せんぱいって・・・ かすみさんは侑せんぱいが好きなわけ??」


かすみ「え? まぁ侑せんぱいは昔から大好きな先輩だよ?」

しずく「ふーん・・・」


かすみ「どうしたの? しず子。嫌なことでもあった?」

しずく「べ、別にぃ~?」

44:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 19:52:17.13 ID:voru83YU0
かすみ「ん~? だいぶ酔ってるぞ? 桜坂しずく!」


しずく「むぅ・・・」

 トクトクトクッ・・・


しずく「んっ・・・」 クイッ


かすみ「あまり一気に飲み過ぎると潰れるよぉ?」


しずく「ん~、むふぅ~」 ポワーン

46:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 20:12:05.93 ID:voru83YU0
しずく「そ、それで?? 侑先輩とはよろしくやっちゃってるわけ~??」

かすみ「そんなわけないよ、何言ってんの? しず子」


しずく「さ、さっき・・・ 侑せんぱいが家に来るって言ってたよね・・・? かすみさん・・・?」 ヒック

かすみ「て言っても、ただ遊びに来て帰るだけだよ?」

しずく「どんな遊びなんだかね~??」 ジトッ


かすみ「しず子がこんなに酔うなんてかなり珍しくない?」

しずく「今日は確かに・・・ 回るかも・・・・・・」 フワフワ


かすみ「ねぇ、何かあったんじゃないの?」

かすみ「相談ならいつでも乗るから」


しずく「お・・・ おトイレ・・・ 行ってくる」フラフラ

 ガタッ


かすみ「大丈夫??」

しずく「うん・・・・・・」


かすみ(しず子、どうしたんだろ・・・・・・)

47:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 20:19:38.90 ID:voru83YU0




店員「お待たせ致しました、焼き鳥の盛り合わせになります」

かすみ「あ、ありがとうございま~す」

店員「どこに置きましょうか」

かすみ「ああ、受け取りますよ」

店員「お願いします」スッ


店員「空いたお皿などあれば・・・・・・」

かすみ「じゃあ、サラダのお皿下げて下さい」スッ

店員「ありがとうございます」


店員「お飲み物のご注文は大丈夫ですか?」

かすみ「えーと、しず子の日本酒・・・、とっくりが空だなぁ・・・」 フリフリ・・・

店員「日本酒お持ちしますか?」


かすみ「ん~、まぁ、あとで本人に聞いてから頼みますよ」

店員「はい、失礼致しました」

48:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 20:24:58.39 ID:voru83YU0



かすみ「あ、軟骨たべよ」

かすみ「あむっ・・・」コリッコリッ・・・


かすみ「うん、美味しいです」モグモグ・・・


 ガタッ

しずく「た、ただいまぁ」フラッ

かすみ「おかえり! 焼き鳥来たよ~」

しずく「ああ、うん・・・ かすみさん食べなよ」


かすみ「店員さんに飲み物聞かれたけどとりあえず頼まなかったよ」

しずく「えぇ!? 私日本酒で良かったのになぁ・・・!」

かすみ「でもほどほどにしときなよ? 今日のしず子は酔うの早いみたいだし」


 ポチッ。 ピンポーン


店員「はい、ご注文どうぞ」

しずく「に、日本酒ください」

店員「かしこまりました」パタンッ ポチッ


しずく「こ、このとっくりじゃ少ないですよぉ? 店員さん・・・?」 ヒック

店員「すみません、飲み放題コースだとこれだけなんですよ」

しずく「瓶で持ってきて下さいよ? 瓶で」 ヒック

店員「あはははは・・・・・・」


かすみ「しず子! 無理言わないの!」

かすみ「店員さん、大丈夫ですから」

店員「あはは・・・ 失礼致します」

49:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 20:32:04.64 ID:voru83YU0
しずく「ふぅ~、大人になると飲まないとやってられないよねぇ~・・・・・・ むふぅ・・・」 ダラー

かすみ「だからぁ、何かあったの? さっきなんか妙に卑屈っぽかったし」

しずく「いいのいいの、かすみさんも呑んでる~?」 ヒック

かすみ「飲んでる飲んでる」

しずく「た、足りないんじゃない?? グイッといきなよグイッっと」

かすみ「しず子みたいには飲めないよぉ」

しずく「ほ、ほらほら! それハイボール??」ヒック

かすみ「そうだけど?」

しずく「た・・・ただでさえ薄めてるウイスキー・・・が、こ、氷でさらに薄くなってるんじゃない??」

かすみ「まぁね」

しずく「飲み放題なんだから飲まないと! かすみさぁん!」ヒック

かすみ「わ、わかったよ~」


かすみ「んぐっ!」ゴクリッ

かすみ「うい~っ・・・ ぷはぁっ」


しずく「うふふっ! いいぞいいぞ~!」 パチパチ・・・

50:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 20:59:38.14 ID:voru83YU0
店員「日本酒お待たせしました」

しずく「お、来ましたね・・・」

 コトッ


しずく「・・・・・・」

 トクトクトクッ・・・


かすみ「店員さん、レモンサワーいいですか?」

店員「はい、かしこまりました」ポチッ パタンッ

店員「以上で?」

かすみ「大丈夫です!」




しずく「あ、日本酒追加頼んどけばよかったかなぁ・・・」

かすみ「飲み終えてから頼みなよ」

しずく「こ、これくらいならすぐなくなるよぉ」ヒック

しずく「んっぐ・・・」クイッ


かすみ「しず子、焼き鳥まだまだあるから食べて?」

しずく「か、かすみさん食べなよ・・・」

かすみ「さっきから少しずつ食べてるよ」


かすみ「はい、ねぎまでいい?」スッ

しずく「うん、ありがと・・・」

しずく「あむっ・・・」モグモグ・・・


かすみ「しず子にも食べてもらわないと料理減らないよ?」

しずく「そ、そう?」

かすみ「多分まだ料理出て来ると思うし」

しずく「そっかぁ・・・」

51:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 21:03:04.48 ID:voru83YU0



しずく「あのさ・・・」

かすみ「ん??」

しずく「かすみさんさっき何かあったの?って私に聞いたよね?」

かすみ「う、うん。しずこ変だったから・・・」


しずく「かすみさんだから言うけど、うちのお父さんが経営してる会社が上手く行ってなくてね・・・・・・」

かすみ「そ、そうなんだ・・・」

しずく「私も会社に入って仕事してるんだけどなかなか良い方向が見えなくてさ・・・」

かすみ「深刻そうだね・・・・・・」

しずく「やっぱりウチみたいな地方の古い会社では時代の流れに乗り切れないところがあるし・・・」

かすみ「うん・・・・・・」

しずく「お父さんも昔から代々受け継いでいる経営方針を変えるつもりはないみたいでさ・・・・・・」

かすみ「そういう話、たまに耳にするよね・・・」

しずく「今日もね、取引がある会社が取引の打ち切りを申し出て来たから継続して取引続けて貰えるように頭下げに来たんだよ・・・」

かすみ「え! そういうのって社長とか重役がするべきなんじゃないの?」

しずく「お父さんは一応歴史ある会社の社長としてプライドがあるみたいで、そういう役目には出てくれないんだよね・・・・・・」

かすみ「それでしず子が?」

しずく「うん、私は社内では大した役職じゃないけど、一応代表者の娘だから・・・・・・」

52:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 21:08:50.30 ID:voru83YU0
店員「失礼します、レモンサワーどうぞ」

かすみ「あ、ありがとうございます!」

 コトッ

しずく「あ、日本酒追加で!」

店員「かしこまりました」 ポチッ



しずく「取引先もそれがまた無茶な条件を突き付けてくるからどうしようもなくてさ!」 ガクッ

かすみ「だから今日は荒れてたんだね・・・・・・」


かすみ「明日は仕事?」

しずく「い、一応休みにはしてある・・・・・・」 ヒック


かすみ「さっきは控えた方いいって言ったけど、少しだけならハメ外してもいいよ?」

かすみ「楽しんで嫌な事は忘れよう~!」 ニコッ

しずく「か、かすみさん・・・」 ウルウル・・・

54:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 21:22:05.92 ID:voru83YU0



店員「日本酒追加お待たせしました」

かすみ「お、ナイスタイミングですよ店員さん!」

店員「ありがとうございます」


かすみ「ほら、しず子おちょこ持って?」

しずく「う、うん・・・」


 トクトクトク・・・


かすみ「改めて乾杯しよぉ~!」 ニコッ

しずく「乾杯~!」

 チンッ


かすみ「んぐっ・・・ ごきゅ・・・・・・」 グイッ

しずく「んんっ・・・」 クイッ


かすみ「ぷはぁ!」 ゲフッ

しずく「かーーーっ!」


かすみ「ほらほら、残ってるの食べてよ、しず子・・・」

しずく「じゃ、じゃあ食べようかなぁ」




55:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 21:25:53.23 ID:voru83YU0
────
──

店員「失礼します」

店員「もうそろそろ終了のお時間となりますが・・・」


しずく「え!? もう??」 ヒック

かすみ「さっきラストオーダーだったじゃん」

しずく「そだっけ・・・」


かすみ「延長できます?」

店員「本日は申し訳ございません・・・」


かすみ「じゃあ出ようか」

しずく「任せるよ、かすみしゃん・・・」


かすみ「じゃあおあいそで」

店員「かしこまりました」


かすみ「出るよ? 用意して? しず子」

しずく「う、うん・・・」 フラフラッ

56:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 21:37:12.37 ID:voru83YU0
店員「伝票になります」 スッ

かすみ「どうもです」

店員「お会計はレジにて願います。ありがとうございました」 ペコッ


かすみ「しず子、レジまで行くよ?」

しずく「お、おっけ~」 フラフラ・・・

かすみ「転ばないでよ??」

しずく「平気平気・・・・・・」 ポワーン


かすみ「店員さん、お会計よろしくです」 スッ

店員「ありがとうございます」

 カタンッ・・・ ピッ ピッ・・・


店員「え~、お会計・・・・・・・・・ になります」

かすみ「ここは私払っておくから」

しずく「ええ? あとで金額言ってねぇ・・・」 ポワーン

かすみ「いいからいいから」


かすみ「あ、このカードで・・・・・・」 スッ

60:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:17:15.99 ID:voru83YU0
────
──


かすみ「さてと、これからどうしよう?」

しずく「一次会で終わり~??」 フワフワ

かすみ「言うと思った! 2次会行く?」

しずく「おーー!!」


かすみ「って言っても飲み屋あまり知らないんだよね~、わたし」

しずく「いつもは侑せんぱいとか璃奈さんとかとどうしてんの~?」

かすみ「私は言われるがまま着いていくだけだしね」


かすみ「そうだ! カラオケでよくない?」

しずく「か、カラオケ~?」 ポワーン

かすみ「しず子かなり酔ってるからカラオケなら眠くなっても横になれるから平気でしょ?」

しずく「よぉーし、歌うぞぉ~!」

かすみ「おー!」

61:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:39:20.11 ID:voru83YU0
────
──

~カラオケ店~


ブィーーーン(自動ドア)


かすみ「すみません、2人ですが・・・」

店員「いらっしゃいませ」

かすみ「空いてますか?」


店員「えーっと・・・」 カタカタッ

店員「15分ほどお待ち頂ければご案内できますが」


かすみ「それでお願いします」


しずく「ちょっと、トイレ・・・・・・」

かすみ「うん、場所わかる?」

しずく「うん・・・・・・」

62:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:48:33.48 ID:voru83YU0
────
──


──その後、カラオケ屋を退店・・・・・・



かすみ「しず子! しず子~!」

しずく「うううっ・・・・・・」フラフラ

かすみ「だから飲み過ぎたんだよ・・・・・・ ほとんど食べなかったし・・・」


かすみ「う~ん・・・」

かすみ「早く私の家に連れて行きたいけど、まずは休ませるか」

しずく「ら、らいじょぶらよ・・・」フラフラ

かすみ「ちょっと、そこの公園のベンチ座ろう?」


しずく「はあああっ・・・・・・」 バタッ

かすみ「そこの自販機で水買ってくるから動かないでね?」

しずく「いってらっしゃあい・・・」

しずく「はううっ・・・」 パタンッ

しずく「Zzz・・・・・・」

63:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:50:27.87 ID:voru83YU0



かすみ「しず子おまたせ! ・・・って!まだ寝ないでよ!」

かすみ「しず子! しず子ぉ!」

 グラグラッ


しずく「んっ・・・ んん?」

かすみ「はい、水だよ?」

しずく「あ、ありがと・・・・・・」 グッタリ


しずく「んぐっ・・・ ごくりっ」

しずく「ふうっ・・・・・・」


かすみ「歩ける? もうすぐだから私の家帰るよ?」

しずく「うん、わかったぁ・・・・・・」 フラフラ

64:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:54:24.57 ID:voru83YU0
────
──


 バタンッ


かすみ「しず子? 着いたよ?」

しずく「う、うん・・・」

かすみ「靴脱げる??」

しずく「んはぁ・・・・・・」 グラッ

かすみ「あっ! 転ぶ!」

 ビタンッ


しずく「う・・・」

かすみ「ちょっとぉ、痛くない??」

しずく「むふぅ・・・」

かすみ「ほらほら、靴脱がせてあげるから・・・」

かすみ「よいしょっと・・・・・・」

 スポッ


しずく「あ、ありがと・・・」

65:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ca8b-2aLy) 2021/06/10(木) 23:59:18.44 ID:voru83YU0
かすみ「ほら、立てる?」

しずく「ん~・・・ かすみさぁん・・・」

 ガバッ


しずく「Zzz・・・」

かすみ「ちょっとちょっと! 私に抱きついて寝られても困るよ? しず子!」


 ペチペチ・・・

かすみ「しず子ぉ~」

 ペチペチ・・・

しずく「んん~・・・ いやだよぉ・・・・・・ Zzz・・・」


かすみ「・・・・・・」

かすみ「仕方ないなぁ、引きずるからね?」


かすみ「よっ!」 グイッ


 ズザーーーーー・・・


しずく「ああ~・・・」

 ガゴッ

しずく「うっ・・・」


かすみ「あっ! ごめん! 何かに足ぶつかっちゃった?」

かすみ「ん? 酔っててこの程度では痛みも感じてないか・・・」


 ズサーー・・・

かすみ「しず子? 私のベッドに座って?」

しずく「んんっ・・・」

 ドサッ

かすみ「ふぅ、まずは何とかなったかぁ・・・」

66:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 00:07:51.05 ID:Rdr/VZh10
しずく「ん~? かすみさんの部屋ぁ?」

かすみ「そうだよ?」

しずく「あうぅ・・・ かすみさぁん・・・」

 ドサッ・・・

かすみ「ちょっとちょっと! まだ寝ないでっ」グイッ

しずく「んむ?」


かすみ「もうしばらくは何とか体起こしててね」


かすみ「さて、ちょっと服脱がせるよ?」

 パチンッ

 プチッ パサッ・・・

しずく「あっ・・・」


かすみ「私のジャージでも着せるからね」

しずく「かすみさぁん? 私の服はぁ?」

67:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 00:12:34.40 ID:Rdr/VZh10
かすみ「寝せるために脱がせたんだよ? しず子」

かすみ「待っててね」


 ガラガラッ

 ガサゴソ・・・


かすみ「あ、高校の時のジャージ・・・ これでいいか」


かすみ「しず子? このジャージ着て?」

しずく「んん・・・ うん・・・」 バタッ

しずく「Zzz・・・」


かすみ「・・・・・・」

かすみ「やっぱ無理だよねぇ」 ハァッ

68:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 00:13:26.72 ID:Rdr/VZh10
かすみ「んっ! よいしょっと」 グイッ

 バサッ

かすみ「腕通してね~・・・」

しずく「ん~・・・」

かすみ「えいっ・・・」 グイッ

かすみ「こっちの手も・・・ っと・・・」


かすみ「よしっ」

かすみ「ファスナー閉めて上着は完了・・・」


かすみ「はぁっ・・・ 重労働だぞ、しず子!」


かすみ「次は下」

かすみ「しず子、仰向け!」

しずく「う~ん・・・・・・」

 バタンッ

かすみ「一気に履かせますよ!」


 スルスルッ・・・・・・


かすみ「無理矢理・・・・・・ えいっ!」

 ズルッ


かすみ「よし、しず子のお着替え完了・・・」フウッ


しずく「Zzz・・・・・・」



かすみ(しず子・・・・・・)


かすみ(あー疲れた・・・ シャワー浴びよっと・・・・・・)

70:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 00:34:33.71 ID:Rdr/VZh10
────
──

かすみ「ふふふ~ん♪ ふふ~ん♪」


 シャーーーーーー・・・

 キュッ・・・


 ガラッ


かすみ(ふう・・・・・・) ホカホカ・・・


 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ「!?」


かすみ「はい、もしもし?」

かすみ「ああ・・・ うん・・・・・・」

かすみ「今日は飲み行ってちょっと・・・」

かすみ「うん・・・・・・ 分かってる・・・・・・」


かすみ「少しだけかな・・・」

かすみ「ありがとね・・・」


かすみ「・・・・・・」





かすみ(しず子ちゃんと寝てるかな・・・)

71:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 00:47:27.66 ID:Rdr/VZh10
────
──

 ガチャッ


しずく「Zzz・・・・・・」 スヤスヤ


かすみ(よかった、ちゃんと寝てるみたい・・・)


しずく「かすみさ・・・ ん・・・ Zzz・・・・・・」 ムニャムニャ・・・


かすみ(何だか家の会社で苦労してるみたいだし、よく見たら肌のお手入れもしばらくちゃんとしてなさそう・・・)

かすみ(せっかく整った綺麗な顔立ちなのに・・・)


 サスッ・・・

しずく「んっ・・・・・・ぁ・・・」


 サワッ・・・ スルッ・・・・・・


しずく「んぁっ・・・」 ビクッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」

75:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-bbuJ) 2021/06/11(金) 07:30:21.15 ID:Rdr/VZh10
────
──

~翌朝~


しずく「・・・・・・Zzz」

しずく「んん・・・・・・??」 ムクッ


しずく「!?」 ビクッ

しずく「あれ!? ここ何処!!」 キョロキョロ・・・


かすみ「あ、おはよう! しず子」 ニコッ

しずく「あ、そうか・・・ 昨日はたくさんお酒飲んで・・・・・・」

しずく「うっ・・・」 ズキッ

かすみ「だ、大丈夫??」

しずく「頭痛い・・・ それに気持ち悪い・・・・・・」

かすみ「酷い二日酔いだね、しず子」

かすみ「まだ無理しないで寝てなよ」

しずく「うん、ありがとう」


かすみ「あ! 水とこの薬だけ飲んでおきなよ」

しずく「うん」

しずく「この薬は?」

かすみ「これはりな子特製の二日酔いに効く特製品だよ?」 ニコニコ

しずく「そうなんだ」

かすみ「それ飲んで1時間も眠ればかなり良くなるはず!」


しずく「あーん・・・・・・ んぐっ」 ゴクリ

しずく「うう・・・・・・」


かすみ「ホントは飲んで帰ってすぐ飲むと1番良いみたいだけどね」

しずく「昨夜は途中から覚えてないや・・・ あはは」

かすみ「かなり飲んでたもん、しず子」


かすみ「とりあえず、もうひと眠りしなよ」 ニコッ

しずく「うん、ありがとね」


────
──

76:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-bbuJ) 2021/06/11(金) 07:49:40.79 ID:Rdr/VZh10
~1時間後~


しずく「んんっ・・・」 ムクッ

しずく「・・・・・・」 ボーッ


しずく「ほ、ホントだ・・・ かなり体調がよくなってる・・・・・・」


かすみ「あ、しず子起きたの?」

かすみ「効いたでしょ? りな子の薬」 ニコッ

しずく「うん、びっくりだね」


しずく「あれ? 私ジャージ着てる??」

かすみ「私が昨日着替えさせたんだぞ! しず子のこと!」

しずく「え! ほんとに! 恥ずかしいなぁ・・・ あはは」


かすみ「しず子のスーツはちゃんとハンガーに掛けてあるし、ブラウスと下着は洗濯して干してるよ?」 ニッコリ

しずく「ええ~ そこまで! ホント迷惑かけたね」

かすみ「一度しず子を丸裸にして、そこにパンツとジャージの上下きせたんだからね!」


かすみ「え!?」 ビクッ


かすみ「あ~、安心して! パンツは私のじゃなくて新品の履かせたから!」 ニヤッ

しずく「そ、それはありがたいけど・・・・・・」

しずく「は、裸って・・・ いたずらとかしてないよね・・・!」

かすみ「なんでぇ~? 女同士で恥ずかしいも何もないじゃん!」

しずく「たしかにそうだけどさぁ・・・・・・」


しずく「あ、下着の新品だっけ? 値段教えてね? それも払うから」

かすみ「それはしず子にあげる! お金なんていいからいいから!」 ニコッ

78:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-bbuJ) 2021/06/11(金) 08:19:04.68 ID:Rdr/VZh10
かすみ「しず子お腹空いてない?」

しずく「う~ん・・・ 体調は良くなったけど・・・」


かすみ「だよね」

かすみ「そんな時の為のりな子特製ドリンクもあるから飲みなよ」 ニコッ

しずく「ありがとう」


かすみ「とりあえずこっちの部屋来て?」

しずく「うん・・・」 ガタッ スタスタ・・・


しずく「ん? パンでも焼いてたの?」

かすみ「うん、コッペパンね!」

しずく「え! キッチンにあるそれ何!? 本格的なオーブンだね!」

かすみ「凄いでしょお? これでかすみんのコッペパンもかなり質が上がったんだぞ!?」 ニヤッ

しずく「あとで頂きたいなぁ」

かすみ「うん! いいよ!」 ニッコリ


かすみ「あとこれがりな子の特製ドリンク! 多分胃の調子が良くなって食欲も出ると思うよお!」 スッ

しずく「頂くね」 ニコッ

しずく「んぐっ・・・・・・」 ゴクッゴクッ・・・

しずく「ぷはぁ!」

かすみ「ビールみたいな飲みっぷりだよ? しず子」ニヒヒヒヒヒ

しずく「からかわないでよ! もう~」

しずく「でも、何だか胃薬飲んだような爽快感がある気がするね」

かすみ「そのうち食欲も出るはずだから」 ニコッ

しずく「璃奈さんは相変わらず凄いなぁ」


かすみ「とりあえずシャワーでも浴びたら?」

しずく「そ、そうだよね・・・ うわぁ、髪もベタベタ・・・」


かすみ「はい、これバスタオルね」 スッ

しずく「ありがとう、かすみさん」 ニコッ


かすみ「必要そうなものはバスルームに置いてあるけど、足りないものあったら声掛けてね」

しずく「うん」

かすみ「バスルームはそっちの奥ね?」

しずく「はーい」


 ガチャッ

79:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-bbuJ) 2021/06/11(金) 08:25:26.99 ID:Rdr/VZh10
しずく(うわぁ・・・ 立派なバスルームだなぁ・・・)

しずく(じゃあお借りして・・・と)


しずく(シャワーはこれかな)

 キュッ

 シャーーーーーー・・・・・・


しずく(ああ・・・ さっぱりする~・・・)


しずく(あ、このバスチェアお借りしよっと)


 ガタッ・・・


しずく(ふぅ・・・・・・)

しずく(頭と体・・・ 念入りに洗わないとなぁ・・・・・・)

86:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 12:45:55.87 ID:Rdr/VZh10
しずく(ん? これがシャンプー?)

しずく(それでこれがトリートメントかな?)

しずく(これはボディソープか・・・・・・)


しずく(見たことない銘柄だな・・・・・・)

しずく(でも随分と高そう・・・ 海外のかな・・・・・・)


しずく(じゃあちょっとお借りして・・・・・・)


 キュポッ キュポッ


しずく(シャンプーの香りも市販品とは少し違うような気がする・・・・・・)


 ワシャワシャワシャ・・・・・・





 シャーーーーーー・・・・・・


しずく(え!? 凄い! 髪質が見違えるような!? シャンプーで洗っただけなのに!?)

しずく(トリートメントも・・・)


 キュポッ キュポッ


 ニュルッ・・・ ツルッ・・・・・・




 シャーーーーーー・・・・・・


しずく「・・・・・・」

しずく(え? トリートメントもかけたら更に髪質が!)


しずく(かすみさん・・・ こんな高そうなのどこで買ってるの!?)


しずく(あと、ボディソープで体洗わせて貰おう・・・)


 キュポッ・・・

 
 ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・




 シャーーーーーー・・・・・・


しずく(ふぅ・・・ さっぱりしたぁ・・・・・・)


 サスサス・・・ ツルツルッ・・・・・・

しずく(お肌もなんだかすべすべのような気がする・・・)

88:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 12:52:38.02 ID:Rdr/VZh10
 トントンッ

かすみ「しず子? 入浴中ごめんね?」

しずく「かすみさん? どうしたの?」


かすみ「上がったらこのクリーム使って? 洗面台のところに置いておくから」

しずく「うん、ありがとう」


しずく(なんだろう??)




 シャーーーーーー・・・・・・


しずく(ふぅ・・・ シャワー貸して貰えて助かった・・・)

しずく(どれ、上がろうかな)


しずく(ん? なんだろう? これ?)

しずく(ん~・・・・・・)

しずく(ま、いいか・・・ 私にはよく分からないし)


 ガチャッ


しずく(バスタオルお借りしてっと・・・)

 バサッ・・・

 フキフキ・・・




89:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 12:58:53.71 ID:Rdr/VZh10
しずく(さっきかすみさんが言ってたクリームってこれだよね?)

しずく(バスルームにあったシャンプーとかと同じラベルだから間違いないと思う・・・)


しずく(ん~? 顔に使えばいいのかな?)


 ヌルッ・・・


しずく(まぁ、少量でいいのかな・・・)


 トントントンッ・・・

 ヌルヌルヌル・・・


しずく(うわっ! 凄く滑らかなクリームだ!)


 ヌルヌルヌル・・・


しずく(これでよしっと!)

しずく(何か瑞々しくなったような?? 私こんな肌してたっけ?)


しずく(ドライヤー・・・ あった)


 カチッ

 ブォオオオオオ・・・・・・


しずく「ふんふ~ん♪」

91:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 13:11:47.44 ID:Rdr/VZh10




 ガチャッ


しずく「かすみさんありがとう!」

かすみ「あ! 出たんだね」

しずく「使ったタオルとかどうするといい?」

かすみ「ああ、じゃあ洗濯機に入れておいて?」

しずく「うん、分かった」




しずく「凄くさっぱりしたよ」 ニコッ

かすみ「ああ、しず子~ リビングのテーブルにでも座っててよ」

しずく「うん」

 ガタッ


しずく(それにしても凄かったな・・・ あのクリームとか・・・)

しずく(ウチの会社もあんな商品の代理店契約出来れば売れるんだろうなぁ・・・・・・)

しずく(でも、今のウチでは代理店になんてして貰えるわけないか・・・・・・ 昔と違って・・・・・・)




かすみ「はい! しず子、お風呂上がりに冷たいコーヒーでもどうぞ!」 ニッコリ

しずく「あ、ありがとう!」


しずく「あ、あの・・・ かすみさ・・・・・・

かすみ「しず子、クリーム使った?」

しずく「う、うん!」

かすみ「昨日の夜、しず子着替えさせてる時に肌があまりお手入れされてないと思ってさぁ」

しずく「身も心も忙しくてなかなかそこまで気にする余裕なくてさ・・・ あはは・・・」


かすみ「どれどれ?」

 ピタッ

 サワッ・・・ スルスルッ


かすみ「うん、少しはしず子のお顔が良くなったね」 ニコッ

しずく「そ、そうかなぁ・・・(ち、近いよ・・・ かすみさん・・・)」

かすみ「うーん・・・」 ジーッ

しずく「えっ? えっ?」


 サワサワッ・・・

 
かすみ「昔のしず子みたいで可愛い・・・・・・」

しずく「か、かすみさん! ちょっと顔近いよ!」

99:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 20:04:02.69 ID:Rdr/VZh10
かすみ「しず子の唇・・・・・・」 ウットリ・・・

しずく「ちょっ・・・!」


かすみ「キスしてみてもいい?」

しずく「な、何言ってるの! は、離れてよかすみさん!」



かすみ「・・・・・・・・・・・・」


しずく「や、やめて・・・」




かすみ「なんてね!」 ニコッ


かすみ「びっくりした? しず子びっくりしたぁ??」 ニヤニヤ

しずく「ちょっとかすみさん! 冗談にしては程があるよ! もう!」

かすみ「しず子の貴重な表情いただきましたね!」 ニッコリ


しずく「高校の時から全く変わってないよね! いたずら好きでさ!」 プンプンッ

かすみ「しず子だって高校の時一緒にやってたじゃん! しかもノリノリで!」 ニヤニヤ

しずく「そ、それはそうだけどさ!」


しずく「かすみさんは成長してるのかしてないのか分からないよ」 ハァッ



かすみ「かすみんも成長してるんだけどなぁ~」

100:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 20:17:09.26 ID:Rdr/VZh10
かすみ「ところでりな子の特製ドリンクは効いてきた?」

しずく「ん~、言われてみるとさっきに比べたら良くなった気もしないでもないかな」

かすみ「じゃあ、お昼は普通に食べられそうだね」 ニコッ


しずく「色々と悪いね、かすみさん」

かすみ「とりあえず、リビングでテレビでも観ながらゆっくりしててよ」

かすみ「自由に使ってくれていいから」


しずく「でもどうしよう・・・ 一応今日は休みにしたけど仕事の進捗が気になるから帰ろうかな・・・・・・」


かすみ「はぁ? 休日出勤??」 ジトッ

しずく「ま、まぁね・・・ 色々あってさ・・・・・・」

かすみ「女優目指してたしず子も社畜かぁ・・・・・・」


しずく「それは仕方がないよ! 家のことでもあるし!」 イラッ

しずく「それに、目指すのやめたくてやめた訳じゃないし・・・・・・」


かすみ「あ・・・ ごめん・・・ ちょっと心ない事言っちゃったかな・・・」 シュン

しずく「んーん、そう言われても仕方ない状態なのはわかってるから・・・・・・」


かすみ「とりあえず、休んだんなら仕事忘れようよ! 今日くらいはさ!」

しずく「そ、そうだよね・・・・・・」


かすみ「かすみんの家でゆっくりしてるといいよ!」 ニコッ

102:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/11(金) 23:03:39.71 ID:Rdr/VZh10
────
──


しずく(ああ~、こんなにのんびりテレビなんか見るのどれくらい振りだろ??)

しずく(普段どれだけ余裕無いかが手に取るように分かるなぁ・・・・・・)




しずく(ん? かすみさんの声?)


かすみ「・・・・・・・・・うん・・・・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・てね・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・・・・じゃ・・・」


しずく(誰かと電話でもしてるのかな??)

しずく「・・・・・・」


しずく(まぁ、私も仕事関係の電話がたくさん鳴るし、かすみさんも色々あるんだろうけどね)




かすみ「ねぇねぇ、しず子ぉ~?」

しずく「かすみさん、どうしたの?」

かすみ「今日は明日の支障が無い程度で夜まで一緒に居れるでしょ??」

しずく「うん、かすみさんのお陰で今日はもう仕事の事は一切考えないことにしたから可能なだけ大丈夫だよ」 ニコッ

かすみ「やったぁ! 今日は何食べようかねぇ!」 ニコニコ


かすみ「あ、差し当たってはお昼か・・・」

しずく「今朝焼いてたパンじゃダメなの? 私食べたいな、かすみさんのコッペパン」

かすみ「あ、そういえばそうだったね!」

かすみ「かすみんが長年掛けて腕を磨いたパンは冷めても美味しいんだぞぉ!」

しずく「楽しみだなぁ!」 ニコニコ


かすみ「そうだ、もうすぐお昼だし、ちょっと足りない材料買って来るよ」

しずく「私も一緒に行こうか?」


かすみ「んーん、大丈夫! しず子は一応二日酔い抜けたばかりだから休んでて!」

しずく「それならお言葉に甘えて」 ニコッ

かすみ「ゆっくりテレビ見ててねぇ~!」


 バタンッ

105:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 06:06:43.26 ID:Fmx0vYPs0
しずく(それにしても立派な家だよね)

しずく(一人暮らしにしては部屋数も多いし・・・ 3LDK? かな?)

しずく(余ってる部屋は何に使ってるんだろ・・・・・・)

しずく(物置とか??)


 ~♬~♬~♬(着信音)


しずく(あ、電話!?)

しずく(あれ? どこに置いたっけ??) アタフタ・・・

しずく(あ、あった! キッチンに??)


しずく(って、かすみさんのか・・・・・・) ホッ

しずく(スマホ忘れて行ったんだ・・・)



しずく(ダメだな・・・ 電話の音聞くと過剰に反応してしまう・・・・・・)


しずく(かすみさんに社畜なんて言われたけど、全くその通りだな・・・)

106:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 06:17:14.21 ID:Fmx0vYPs0



 ガチャ


かすみ「ただいまぁ~」

しずく「かすみさんおかえり」 ニコッ

かすみ「もう少ししたらお昼の準備はじめるね」

しずく「うん、ありがとう」


しずく「そういえば、かすみさんスマホ忘れて行ったでしょ? 電話鳴ってたよ?」

かすみ「え? うそ? 持って行ったと思うけど・・・」 ガサゴソ・・・

しずく「キッチンから着信音か聞こえてたよ?」

かすみ「!?」


かすみ「あぁ~ほんとだぁ! あったあった! 教えてくれてありがとうしず子」 ニコッ

しずく「うん!」 ニッコリ


かすみ「しず子・・・、 スマホ見てないよね?」

しずく「あ、うん! もちろん!」

しずく「そんな失礼なことするわけないじゃん」


かすみ「だよね・・・ しず子はそういう子じゃないから」

107:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 06:35:26.33 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「とりあえずお昼の準備するよ」

しずく「手伝おうか?」

かすみ「大丈夫大丈夫!」

かすみ「座って待ってて?」 ニッコリ


────
──


かすみ「じゃーん! かすみんのコッペパンだよぉ~」

 ドサッ

しずく「うわぁ! 美味しそうだね!」

かすみ「お昼だからビールはないからね?」 ニヤニヤ

しずく「うっ・・・ さすがに飲まないよ・・・・・・」


かすみ「あまり時間なかったからあまり手間掛けられなかったけど勘弁してね」

しずく「いや・・・ これで手間掛かってないとか嘘でしょ!?」

かすみ「これが、定番のベーコンエッグね、見ればわかると思うけど」

かすみ「あと、かすみん特製のポテサラにカレーを少し加えたものとぉ、余りものレンチンしただけだけどナポリタン!」

かすみ「あとさっき買ってきたフレッシュな野菜を挟めたものね!」 ニコッ


しずく「うわぁ~!」

かすみ「好きなの食べてよ!」ニコッ

しずく「頂きます!」


しずく「これにしよっと」

しずく「あむっ・・・」 モグモグ・・・

しずく「!?」

しずく「美味しい! 美味しいよ! かすみさん!」


かすみ「それはポテサラカレーかな? それは自信あるかもねぇ」 ニコニコ

しずく「お店でも始めたらいいんじゃないの?」

かすみ「お店かぁ~、やってみたい気持ちもないこともないかも」

108:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 06:44:05.22 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「あと、これも簡単で悪いけどオニオンスープも飲んで飲んで!」 ニコッ

 コトッ

しずく「あ、ありがとう!」


しずく「うん、スープの味付けも丁度いいね!」

かすみ「でしょお? しず子が好きそうな味の濃さイメージしながら作ったからね~」 ニヤニヤ

しずく「そんなのわかるの!?」

かすみ「ただの勘だよ、勘!」 ニッコリ

しずく「なんだぁ~ びっくりした!」





しずく「ごちそうさまでした!」

かすみ「いえいえ」

しずく「何だか余らせちゃったね」

かすみ「多く作ったからね、ラップに包んで保存すれば後でも食べられるし問題ないよ~」 ニコッ


しずく「ふぅ~ お腹いっぱい・・・」

かすみ「コーヒー淹れるからリビングのソファでゆっくりしててよ」


しずく「お言葉に甘えて」

109:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 07:02:09.33 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「隣座るよ?」

 ドサッ

かすみ「はい!」

 コトッ


しずく「色々とありがとね」 ニコッ

かすみ「砂糖とミルク使うときはこれね」

 カサッ


しずく「はぁ~・・・ かすみさんのお陰でかなりゆっくり出来てるよ・・・・・・」

かすみ「それなら良かった!」 ニッコリ


しずく「午後は? どうする?」

かすみ「う~ん・・・ どうしようかなぁ」


かすみ「あ、しず子、口の下にさっきのソースが付いてる・・・」

しずく「え? うそ! 恥ずかしい!」 ビクッ


かすみ「拭いてあげる・・・」 グイッ

しずく「ちょっと・・・ 大丈夫だよ?? 自分で・・・・・・


 フキフキ・・・


しずく「かすみさん・・・ だから近いって・・・・・・」

 サワサワッ・・・


かすみ「今日はこのままお化粧しなくてもいいんじゃない?」

 サスッ・・・

しずく「え??」



かすみ「しず子の唇、柔らかそう・・・」 ウットリ・・・

しずく「え? え?」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 chu・・・

しずく「んっ・・・・・・!?・・・・・・」


かすみ「なんちゃってぇ~!」 ニヤッ


しずく「ちょっと! 何してるの!」 ドキドキ・・・

かすみ「高校の時もしたでしょ? スキンシップだよぉ」 ニッコリ

しずく「そ、そんなのしてないよ!」

かすみ「そうだっけ??」

しずく「そうだよ!」 プンプンッ


かすみ「じゃあ、大人のジョークということで・・・」

111:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 07:11:11.84 ID:Fmx0vYPs0
しずく(まったく! 調子狂うなぁ・・・)

しずく(かすみさんってこんなことする子だったっけ・・・・・・?)

しずく(しかも肩が付くくらい隣に詰めて座ってるし・・・・・・) ドキドキ




 ~♬~♬(着信音)


かすみ「んん? 今度は誰??」 イラッ


かすみ「あっ!」

かすみ「もしもしりな子~?」

かすみ「あ、うん! わかった!」


しずく「え? 璃奈さん??」

かすみ「特製ドリンクとか色々試作品持って来たみたい」

かすみ「私、荷物運び手伝ってくるから待っててね!」 ガタッ


ガチャ



しずく(璃奈さん来たんだ! 1~2年振りかな??)

しずく(今日は楽しい1日になりそうだなぁ) ニコニコ

112:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 07:23:28.22 ID:Fmx0vYPs0
────
──

ガチャ


かすみ「だだい゛ま゛・・・」

璃奈「かすみちゃんがんばって」

かすみ「こんな重いの持たせるなんて・・・ うう・・・・」


 ドサッ


かすみ「ふぅ~」 ヤレヤレ


しずく「璃奈さん! お久しぶり!」

璃奈「しずくちゃん!」

しずく「嬉しいなぁ! 璃奈さんにも会えるなんて!」 ニッコリ


璃奈「今日荷物持って来て正解だった」

璃奈「私も嬉しいよ、しずくちゃん」


かすみ「りな子・・・ 特製ドリンクは便利でありがたいけど、こんなにたくさん一度に困るよ・・・・・・」

璃奈「今回は今までにない効果の物もあるから試して欲しい」

かすみ「わ、分かった・・・・・・」


かすみ「とりあえずしまっておこう・・・」


かすみ「う゛んっ! よいしょ・・・ よいしょ・・・」


しずく「て、手伝おうか??」 アハハ


かすみ「だ、だい゛じょう゛ぶ・・・・・・」

113:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 07:40:11.09 ID:Fmx0vYPs0
しずく「重い荷物持ってどうやって来たの?」

璃奈「車で来たんだよ」

しずく「え! そうなんだ」

璃奈「ここのマンションは来客用駐車スペースが割と多いから車で来やすい」

しずく「へぇー、そうなんだ」

しずく「私も地元では車乗ってるけど、東京都内は怖くて車の運転出来ないかも・・・」 アハハ


璃奈「しずくちゃん、何乗ってるの?」

しずく「え? 車種??」

璃奈「うん」

しずく「わ、私はウチの会社名義の社用車乗せて貰ってるだけだから・・・」

璃奈「そうなんだ」

しずく「それに私あまり詳しくないし」

しずく「璃奈さんは何乗ってるの? 輸入車とか?」

璃奈「私はハイエースのスーパーGLだよ」

しずく「それって貨物車? ウチの会社にも何台かあるけど・・・」

璃奈「仕事でもプライベートでも何でも使える便利な車だよ」

しずく「そうなんだ! 凄いなぁ」



かすみ「しず子ぉ、りな子ぉ・・・ 何かすみんを差し置いて盛り上がっているわけぇ・・・」 ジトッ


しずく「あははは・・・」

璃奈「高校の頃を思い出すね」

116:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 08:30:37.91 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「りな子ぉ~ お昼まだでしょ?」

璃奈「うん」

かすみ「コッペパン作ったのあるから食べて~?」

璃奈「ありがとう、頂くよ」


かすみ「どうぞぉ~」 ニコッ


 ドサッ


璃奈「美味しそう、いただきます」


璃奈「あんむっ・・・ むぐむぐむぐむぐ・・・」

璃奈「美味しい」


 モグモグ・・・


かすみ「オニオンスープもね」


 コトッ


璃奈「ありがとう」


璃奈「あむっ・・・ もぐもぐむぐむぐ・・・・・・」


 モグモグ・・・


しずく「それにしても、同好会の同学年の3人が揃うなんて何年振りだろう」 ニコッ

かすみ「しず子は遠いからなかなか会えなかったもんね」


しずく「璃奈さんはこのあと帰るの?」

璃奈「んむっ・・・ しずくちゃんが居るなら私も居ようかな」

 モグモグ・・・


しずく「よかったぁ! 3人で過ごせるね!」 ニッコリ


かすみ「とりあえず、りな子食べ終えたら考えよっか?」


ガタッ


かすみ「りな子のコーヒー淹れてくるね」


かすみ「しず子、おかわりいる?」

しずく「あ、じゃあ少しだけ」


かすみ「りょーかーい」

123:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:08:49.21 ID:Fmx0vYPs0
────
──


璃奈「ごちそうさま、美味しかった」

しずく「璃奈さん!? 一体何個食べたの!?」


かすみ「さっきわたしが作ったの全部食べたから8個じゃない?」

璃奈「うん、そうだね」


しずく「ええ!? さすがに8個って多くない!? 男の人でも無理でしょ!?」

かすみ「作った側からみれば残さず食べてもらえるのはうれしいけどねぇ~」

124:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:13:05.93 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「りな子、これでしょ?」 スッ

璃奈「うん、ありがとう」

 ゴクッ ゴクッ・・・


しずく「あ、さっきの胃の調子が良くなるドリンクだね」

しずく「でも、消化が良くても食べ過ぎでは元も子もないんじゃ・・・・・・」


璃奈「え~っと・・・」 ガサゴソ・・・

璃奈「あった」

 パキッ

 プシュッ

璃奈「んんっ・・・」 グビッ グビッ


しずく「こ、今度は何飲んでるの??」 ジーッ


かすみ「ああ! もしかして新しい特製ドリンク??」


璃奈「ぷはっ」

璃奈「うん、かすみちゃんの言う通りだよ」

璃奈「今日持って来た段ボールにも何本か入れてあるから機会があれば試して欲しい」

125:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:23:35.65 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「りな子ぉ、今回のはどんな効果があるの~?」

璃奈「今回のはね、ドカ食いしても体に吸収されるカロリーを最大限に抑えるドリンクだよ」


しずく「ええ!? そんな凄いの作れるの?」


かすみ「はは~ん、なるほどぉ!」

かすみ「しず子も今朝飲んだけど、二日酔いを軽減させる顆粒剤と胃の調子を整えるドリンク、それに今回のカロリー吸収を抑えるドリンクの3つを組み合わせれば何をいくら食べても問題ないということだね~!」

璃奈「そういうことになるね。 まぁ、暴飲暴食はしてほしくないけど」

しずく「じゃあ、璃奈さんが今食べた8個のコッペパンもカロリーが吸収されないってこと?」

璃奈「完全というわけにはいかないけど、計算上ではさっきのコッペパンを例にすると1個の半分くらいのカロリー吸収で済むと思う」

しずく「凄すぎるよ! 璃奈さん!!」

126:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:28:03.65 ID:Fmx0vYPs0
しずく「そ、それってさ・・・ 特許取って製薬会社とかに売り込めばかなり売れるんじゃないの!?」


璃奈「特許は申請してる」

しずく「そ、それならっ! 営業はウチの会社でするからその製品の代理店させて貰えたらウチの会社も立て直せるかも!」


璃奈「でもね、既製の医薬品の根幹を揺るがすような製品が世に出回ってしまうと間違いなく疎まれてしまう」

璃奈「私の製品のせいで不都合が出る業界から圧力掛けられて潰されてしまうんだよ」

璃奈「そうなると色々と大変」


かすみ「だから趣味の範囲で作ってるんだもんね、りな子わ~」

しずく「そっか、そういう事情もあるんだね・・・」


しずく「せっかく凄い技術力があるのにもったいないよ」

127:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:32:57.19 ID:Fmx0vYPs0
璃奈「でも、私の最近の専門は医薬品以外の分野だよ。そっちで食べていけるから問題ない」


かすみ「しず子ぉ、うちのパン焼いてるオーブンあるでしょ?」

しずく「うん、キッチンにある立派なやつだよね」

璃奈「あれは私がT社と共同開発した自信作だよ」


しずく「そ、そうなの??」

かすみ「私はりな子に貰ったんだけどねぇ~」 エヘヘ


璃奈「かすみさんにあげたのは市販品よりも良い部品を使っていて、私が直接手掛けた特別製品だから焼き上がりがまるで違うはずだよ」

かすみ「オーブンが良いのも事実だけどぉ~、かすみんのパンの美味しさの秘密はパン生地の作り方の方が重要なんだけどねぇ~」 エッヘン

128:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:37:21.78 ID:Fmx0vYPs0
しずく「じゃあさ、こんなこと聞くのもどうかと思うけど、かすみさんが羽振り良いのって璃奈さんに関係あったりする?」

かすみ「かすみんはこう見えてね、りな子に頼りたい電機メーカーとりな子を仲介する代理人をしているんですよぉ~?」 エッヘン

しずく「そうなの!? 無職なのに何でだろうと思ってたらそうだったんだ!」

かすみ「ちょ、ちょっとぉ! いくらしず子でもそれ失礼じゃない!」 プンプンッ


璃奈「私、こんなだから代わりに交渉してくれるかすみちゃんには助けてもらってる」

129:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:42:07.81 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「まぁ、わたしもりな子の報酬の一部を貰ってるから良い暮らしさせて貰えてるけどね」


しずく「でも、こんな良いマンションに住めるくらい稼いでるんだ・・・・・・」

璃奈「このマンションは私の初めての交渉をかすみちゃんが成立させてくれた時に得た報酬でかすみちゃんにプレゼントしたものだよ」

しずく「ええ~! スケールが違い過ぎてついていけないよ!」


かすみ「まぁでも、最近は上手く行かないことも多くてさ・・・。 ね、りな子?」

璃奈「うん、だね」


かすみ「私は技術も何もないからりな子いなくなればいつでも無一文になっちゃうからうかうかしてられないんだよね」

璃奈「私はいなくならないから大丈夫」


かすみ「しず子? あと、この事はナイショだからね?」

しずく「ああ、うん・・・ もちろんだよ」

131:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:47:20.47 ID:Fmx0vYPs0
────
──


璃奈「さて、私は帰ろうかな」

しずく「え!? 今日は一緒に居れるんじゃなかったの?」


璃奈「じゃあかすみちゃん、ごちそうさま」

かすみ「りな子ありがとね」


璃奈「しずくちゃんに会えて良かったね」 ヒソヒソ

かすみ「り、りな子!?」


しずく「ん?」 キョトン


璃奈「かすみちゃんがやっとしずくちゃんと会えたのに私が居たら邪魔だから帰るって伝えた」

かすみ「ちょっ! りな子ってばぁ!」

132:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:51:32.11 ID:Fmx0vYPs0
璃奈「じゃ、またね。しずくちゃん」

しずく「う、うん! またね!」


 バタンッ


しずく「今の璃奈さんが言ってたのどういうこと??」

かすみ「ううっ・・・・・・ りな子め~・・・・・・」 オロオロ


かすみ「しず子がさ! ここしばらく電話にも出ないしLINEの既読もつかないし・・・・・・」 モジモジ・・・

かすみ「心配してたんだからぁ・・・・・・」


しずく「そ、そういえば・・・ ここしばらく会社の事で頭が一杯で仕事以外の電話は無視してたんだよね・・・・・・」 シュン

しずく「ごめんね、心配掛けたみたいで・・・・・・」


かすみ「べ、べつに良いけどね!」 プイッ

133:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:55:34.39 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「一昨日、珍しく突然電話来た時はホント安心したんだよ?」

しずく「ごめんね・・・ かすみさん・・・」


しずく「でも、なんでそこまで私を気に掛けてくれるの?」

かすみ「そ、それわ!!」 ビクッ


しずく「ふふふっ、ま、良いけどね!」 ニコッ


かすみ(ぐぬぬ・・・ りな子が変な気使うからぁ~)


しずく「さっきお昼頃にかすみさんが私にくっついて来たり、キスして来たりしたことに関係する?」

かすみ「し、しず子!?」 ドキッ

134:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 20:59:43.18 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「か、関係あったらダメなの・・・・・・?」


しずく「そっか・・・ かすみさんにそういう風に想われていたんだね・・・」

かすみ「い、嫌だったよね・・・・・・」 シュン


しずく「んーん、かすみさんは昔からそういう素振り見せたこと無かったのに突然女の顔を見せられたから私も戸惑ったんだよね・・・」

かすみ「わ、私・・・ こんなだから・・・ こういうことには奥手だったけど、ちょっと勇気出せるくらいには成長したんだから・・・・・・」


しずく「ふふふっ、ありがとうね」 ニコッ

135:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 21:04:16.26 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「はぁ~、もう少し段階を踏んでしず子から私に告白させるプランだったのになぁ!」


しずく「そんな計画してたの?」

かすみ「かすみんの中ではね!」 プイッ


しずく「まぁ、昨日再会してから不思議に思ってたことが色々分かって私はスッキリしたよ」

かすみ「べつに騙すつもりは無かったんだけどね」

しずく「かすみさん、答えはまた今度ね!」 ニコッ

かすみ「え、ええ・・・ うん・・・・・・」


しずく「それに、色々頑張ってる2人を知ってしまったから私も頑張って会社潰さないようにしないとなぁ・・・・・・」

136:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 21:06:59.15 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「それならさ、しず子のお父さんにも責任あるっぽいし、しず子が社長になっちゃいなよ」

しずく「無理だよ! 私役員でもないし、そういう意見言える立場じゃないんだから」

かすみ「でも、昨日の話聞いた限りだとしず子のお父さんよりしず子が社長の方が良さそうな気がするけどね」


しずく「そもそも、私はまだ女優の夢諦めたわけじゃないからね」

かすみ「そっか、そうだよね」

しずく「早く会社助けて本来の夢を追いかけたいんだ」


かすみ「じゃあ頑張らないとだね」

137:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 22:01:55.42 ID:Fmx0vYPs0
────
──


しずく「のんびり過ごさせて貰ってたらもう夕方だね」

かすみ「そうだね~、夜のご飯も食べて行くでしょ?」

しずく「お言葉に甘えようかな」

かすみ「まぁ、簡単なものだけど準備するから」

しずく「あはは・・・ホント昨日から世話になりっぱなしだね・・・」

かすみ「例によってテレビでも見ててよ」


────
──


しずく(あ、おいしそうな匂いだ・・・・・・)

しずく(何作ってるんだろ・・・・・・)



 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ「ああ! 手が離せない時に何で電話鳴るかなぁ~!」

かすみ「もう少しだからぁ~!」


 ガシャッ


かすみ「ふぅっ、ちょっと待っててくださいよぉ~!」

 フキフキ・・・


かすみ「はい! もしもし!」


かすみ「・・・・・・」

かすみ「え!? それは・・・・・・」

かすみ「いえ、あれからは何も・・・」

かすみ「・・・・・・」

かすみ「はい・・・・・・」 ガチャ

かすみ「・・・・・・」


かすみ「ああ! 焦げちゃう!」 アタフタ


しずく「どうしたの? お仕事の電話??」

かすみ「あっ・・・ そ、そうだね・・・・・・」


かすみ「しず子もう少しで食べられるから待っててね」 ニコッ

139:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 22:15:40.03 ID:Fmx0vYPs0
────
──


しずく「ごちそうさま」

しずく「かすみさん、コッペパン作り上手なだけあってお料理も凄く美味しいよ」 ニコッ

かすみ「えへへ! 当然ですっ!」 エッヘン


しずく「いいお嫁さんになれるんじゃない?」 ニコニコ

かすみ「むぅっ・・・」 ムスッ


しずく「あはは! 怒らないでよ、かすみさん」



かすみ「ねぇ、しず子~」 モジモジ・・・

かすみ「もう夜だし・・・ もう一泊して朝帰ったらどうかな・・・・・・」


しずく「うーん、出社時間まで間に合わないこともないけど・・・・・・」


かすみ「しず子!」 ダッ


 ガバッ


しずく「えっ? かすみさん! 急に抱きついて危なっ!」

かすみ「しず子、お願い・・・」 ギュッ

しずく「ん?」


かすみ「一緒にいて・・・・・・?」


しずく(何かあったのかな・・・・・・)


しずく「うん、いいよ。こんなに世話になってるし断れないから」

かすみ「ありがとう・・・・・・ しず子・・・」 ギュゥッ


しずく「よしよし・・・・・・」 ナデナデ・・・

141:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 23:10:10.84 ID:Fmx0vYPs0
────
──


 シャーーーーーー・・・・・・


しずく「ふふふ~ん♬ ふーん♬」


 シャーーーーーー・・・


しずく(結局2連泊かぁ・・・ って言っても昨夜の記憶がないから覚えてないけどね・・・・・・)


 コンコンッ


かすみ「しず子? 聞こえる?」


 シャーーーーーー・・・・・・

 キュッ


しずく「かすみさんどうしたの?」

 ポタッ ポタッ・・・


 ガチャッ


しずく「きゃっ!」 ビクッ

かすみ「そんな驚かないでよぅ・・・・・・」


かすみ「一緒に入っていい?」 ニッコリ

しずく「う、うん・・・」 ドキドキ


かすみ「もう頭と体洗ったの?」

しずく「うん」


かすみ「多分気付いてると思うけど、このシャンプーとかもりな子が作ったやつだよ」

しずく「やっぱり、凄く効果があってびっくりしたよ」


かすみ「シャワー出すね?」

しずく「え、うん・・・」


 キュッ・・・

 シャーーーーーー・・・・・・


しずく「ん?」

 キュキュッ・・・

 グッ・・・

しずく「きゃ! そんな高い位置に固定したら頭から掛かっちゃうよ」


 シャーーーーーー・・・


かすみ「でもこうしてると2人で浴びれない?」 ニコッ

142:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 23:22:36.82 ID:Fmx0vYPs0
かすみ「ねぇ、頭からずぶ濡れのしず子を見せて?」

しずく「え・・・」


 シャーーーーーー・・・・・・・・・・・・


かすみ「綺麗だね・・・ しず子・・・・・・」


 ピチャッ・・・

 ツーーーー・・・・・・


しずく「あっ・・・・・・・・・・・・」 ビクッ


 シャーーーーーー・・・・・・


しずく「ど、どうしたの?」

かすみ「綺麗なしず子・・・・・・ 大好き・・・・・・」


 ピタッ・・・ ツーーーッ


しずく「あんっ・・・・・・」 ビクッ

しずく「はあっ・・・」 ゾクッ・・・


かすみ「白くて柔らかくて・・・ 瑞々しくて・・・・」


かすみ「んんっ・・・・・・ んむっ・・・」

しずく「ま、まって・・・ はぁっ・・・ あっ・・・・・・」


 シャーーーーーー・・・・・・・・・


 キュッ


 ポタッ・・・ ポタッ・・・


しずく「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

かすみ「あとで続きしよう?」


しずく「さ、先出るね・・・・・・」 ドキドキ・・・


 ガチャッ

143:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/12(土) 23:40:49.16 ID:Fmx0vYPs0
 ポタポタポタ・・・


しずく(え? え? なに??)

しずく(どうしたの? かすみさん・・・) ドキドキ・・・


しずく(と、とりあえずバスタオルお借りして拭かないと・・・)

 バサッ・・・

 フキフキ・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」


 カチッ

 ブォオオオオオー・・・


しずく(髪乾かしたらどうしよう・・・ 下着着て・・・ 借りてるジャージ着て・・・・・・)

しずく(この後・・・ どうなっちゃうの・・・?) ドキドキ


────
──

144:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 00:24:45.74 ID:4hQ0Nhy30
しずく「・・・・・・・・・・・・」


 ガチャッ


しずく「!?」


かすみ「はぁ~・・・ さっぱりしたぁ」 ホカホカ

かすみ「あ、しず子! 何か飲む? のど乾いたでしょ
?」

かすみ「しず子??」


しずく「ん? あ! ああ! そうだね!」

しずく「何か頂こうかな・・・」


かすみ「お風呂上がりだから麦茶でいいか・・・」

しずく「あ、うん! ありがとう」


かすみ「はい、お待たせ!」 ニコッ


 コトッ


かすみ「しず子~、遠慮しないで勝手に冷蔵庫開けて飲んでいいからね?」

しずく「う、うん! ・・・あはは」


かすみ「あと、りな子のクリーム使う??」

しずく「あ、あとでお借りしようかな・・・・・・」

かすみ「後回しだと意味ないから今のうちに塗っておきなよ」

かすみ「洗面所に置いてあるから」

しずく「うん、ありがとね・・・」


かすみ「ほら、私も毎日使ってるから高校生みたいでしょ?」

かすみ「触ってみて?」

 グイッ

しずく「あっ!」


 プニッ プニッ・・・


かすみ「しず子、どう?」

しずく「うん、そ・・・ そうだね」 ドキドキ・・・

145:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 01:06:43.31 ID:4hQ0Nhy30
────
──


しずく「かすみさん、ありがとう」

かすみ「クリーム塗れた?」

しずく「うん」




かすみ「まだ寝るには少し早いし・・・ 丁度テレビで映画始まるよ?」

しずく「そうなの?」

かすみ「隣座って?」 グイッ

しずく「あ! うん」

 ドサッ


しずく「かすみさん・・・ そんなにくっつかなくてもソファー広いからもっとゆったり座れるんじゃないかな・・・」

かすみ「いいからいいからぁ、始まるよ? しず子」 ギュッ


しずく「あ、この映画・・・ 演劇部でこの映画を題材にした演劇したっけなぁ・・・・・・」

かすみ「しず子、熱心だったもんね。掛け持ちで頑張ってた・・・」

しずく「懐かしいなぁ・・・・・・」





しずく「・・・・・・・・・・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「しず子・・・ 肩借りるね・・・・・・」 ピトッ

かすみ「んっ・・・」 ギュッ


かすみ「しず子・・・ あったかい・・・・・・」


かすみ「あ、ごめん・・・ しず子集中して見てるよね・・・・・・」


しずく「・・・・・・」

147:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 07:45:06.77 ID:4hQ0Nhy30
────
──


かすみ「ううっ・・・ 悲しいけどいいお話だったよぉ・・・」 グズッ

しずく「うん、私もこのお話・・・ 好き」


かすみ「じゃあ、しず子寝よう?」 ニコッ

しずく「うん・・・」

かすみ「しず子は私の寝室行ってて? 少し片付けて電気消していくから」

しずく「分かった・・・」


ガチャッ


しずく(昨日一晩眠らせて貰ったかすみさんのベッド・・・ 今日も・・・)


かすみ「しず子? ボーッと突っ立ってどうしたの?」

しずく「!?」 ビクッ


しずく「ああ、うん・・・ でもかすみさんのベッドに寝ていいの?」

かすみ「昨日も寝てたじゃん」

しずく「かすみさんは?」

かすみ「一緒に寝るよ?」

しずく「でも、昨日は・・・ 私1人で寝てたような・・・」

かすみ「んん~? しず子は泥酔して記憶無いんだから覚えてないんだよ」

かすみ「それにさっき・・・ 一緒にいて・・・ってお願いしたよね・・・?」

しずく「う、うん・・・」


かすみ「じゃあ、入ろ」

かすみ「しず子、先入って・・・」 ニッコリ


しずく「うん・・・」


 バサッ

 モゾモゾ・・・


かすみ「隣寝るよ?」

しずく「うん・・・・・・」


 モゾモゾ・・・

 ファサッ・・・


かすみ「しず子と一緒のふとんで落ち着く・・・・・・」


 モゾモゾ・・・


かすみ「しず子の足に私の足絡めていい?」

しずく「う、うん・・・・・・」


 ギュゥッ


かすみ「ああ、しず子は仰向けで寝ててもいいよ?」


しずく「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「しず子の匂いがする・・・・・・」

148:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 07:52:56.54 ID:4hQ0Nhy30
かすみ「しず子・・・」


 ペロッ


しずく「んっ・・・」 ビクッ

かすみ「ふふふっ・・・ ごめんね? 首舐めちゃった・・・」


しずく「・・・・・・」 ドキドキ

かすみ「寝ようか・・・・・・」




しずく「・・・・・・」


しずく(かすみさんが私の左半身に全身を密着させてくる・・・・・・)

しずく(私の左首元には・・・ かすみさんの吐息が・・・・・・)


しずく(さっきのバスルームでの続きってどういうこと・・・・・・?)


しずく(・・・・・・するの?)

149:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 08:28:42.18 ID:4hQ0Nhy30




かすみ「しず子・・・?」

しずく「かすみさん・・・?」


 モゾモゾ・・・


かすみ「くっついてて熱くない?」

しずく「少し・・・・・・ かな」


かすみ「ねぇ? こっち見て・・・?」


しずく「ん?」


かすみ「はぁ・・・・・・ ん・・・・・・」 chu・・・

しずく「!?」

しずく「・・・ンんっ・・・・・・」


かすみ「不意打ちしちゃった・・・・・・」 ニコッ

かすみ「次は舌も絡めるから・・・ 一緒に・・・ なろ?」


かすみ「んっ・・・・・・ はぁん・・・・・・」 chu・・・

しずく「あっ・・・ はぁっ・・・・・・ んン・・・っ・・・」


かすみ「・・・・・・んぁ・・・」 レロッ

しずく「んはぁっ・・・・・・っ」 ンチュ・・・


かすみ「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

しずく「はぁ・・・・・・ はぁ・・・・・・」 ドキドキ


しずく「かすみさん・・・? わ、私・・・ 初めてなんだよ・・・・・・」

かすみ「大丈夫・・・ 落ち着いて・・・ 楽にしてて・・・」





しずく「ああっ! はぁっ・・・・・・」

────
──

158:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 21:28:19.92 ID:4hQ0Nhy30
────
──

~翌朝~


 Pipipipi・・・・・・


しずく「んんっ・・・」

しずく「!?」


 ガバッ


しずく(時間!? 急がないと!)


しずく(かすみさん・・・ 眠ってる・・・・・・)

しずく(起こさないでおこう・・・)


かすみ「んんっ・・・ 」

かすみ「Zzz・・・・・・」


しずく「えーと、私のスーツ・・・」


 バサッ

 シュルシュルッ


しずく(時間もないから急いで歯を磨いて、顔洗って・・・ 髪整えて・・・・・・)


────
──


かすみ「Zzz・・・・・・」


しずく(じゃ、かすみさん・・・ 楽しい2泊だったよ)

しずく(またね・・・・・・)


 chu・・・


しずく(ふふっ・・・ 起きないか・・・) ニコッ



────
──

159:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 21:40:41.81 ID:4hQ0Nhy30
~2時間後~


かすみ「んんっ!」

かすみ「朝かぁ・・・・・・」 ボーッ


かすみ「しず子、おはよう・・・」

かすみ「・・・・・・」


かすみ(あ、そうか・・・ しず子は出社だから早朝に出るんだった・・・・・・)



かすみ(昨日の夜は・・・ しず子と・・・・・・)


かすみ(しず子・・・ やっぱり綺麗だよ・・・ まっさらに白くて・・・・・・)

かすみ(そんなしず子が・・・・・・ 好き・・・・・・)




かすみ「よいしょっと・・・・・・」


 ガバッ


かすみ(そういえばいつまでも寝てる余裕無いんだった・・・・・・)

かすみ(準備しないと!)

160:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/13(日) 21:57:32.26 ID:4hQ0Nhy30
────
──


かすみ「もしもし、りな子?」

璃奈「かすみちゃんおはよう」

かすみ「私はいつでも出る準備出来てるから」

璃奈「分かった」


璃奈「40分後には迎え行けると思う」

璃奈「うん、りな子よろしく!」 ガチャ



かすみ(ふぅっ・・・、今回は本当にタイミングが良かった・・・・・・)



かすみ(もたもたしないように外で待ってようかな~)


────
──


~40分後~


 ブウウウウウン・・・

 
璃奈「かすみちゃん、出て待っててくれたんだね」

かすみ「うん、ちょいと待ちくたびれたけどねぇ・・・」 ドヨーン

璃奈「着いたらケータイで呼ぶし、部屋で待ってたら良かったのに」

かすみ「そうだったかもねぇ・・・」 アハハ


璃奈「じゃあ乗って?」

かすみ「かすみん、ハイエースの助手席乗りづらくて苦手ぇ」

璃奈「文句いわないの」

かすみ「はぁい・・・」


 カチッ

璃奈「シートベルトした?」

かすみ「うん、大丈夫」

璃奈「じゃあ、しゅっぱーつ」


 ブウウウウウウウウウン・・・・・・

167:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 10:03:14.11 ID:IZGYo2mG0
────
──


しずく(よかった、始業時間に遅れなくて・・・・・・)




しずく「ん?」

しずく「あ、課長、おはようございます」 ニコッ

課長「しずくさん、おはようございます」

しずく「昨日はお休み頂いてすみませんでした」 ペコッ


しずく「それよりどうされたんですか?」

課長「営業部の社用車がだいぶ古くてねぇ・・・」

課長「どうやら冷却水漏れ起こしたみたいで使えないんだよ」

しずく「そ、そうなんですか??」

課長「ここ近年は会社も定期的に社用車を入れ替えてくれないものだから、古くて距離の走った車を直しながら乗るしかなくてね・・・・・・」

しずく「修理の依頼は??」

課長「さっきディーラーに連絡はしたけど、前から買い替えた方がいいと言われててね」

しずく「社長には??」

課長「稟議は上げてるんだけどね・・・」


課長「しずくさんから社長に直接言ってみて貰えると助かるかもしれないなぁ・・・」

しずく「そうですか・・・ 折を見て、機嫌を損ねないように聞いてみますね・・・・・・」

課長「よろしく頼むよ」


しずく(業績が落ちているせいで必要なものも揃えられなくなっているんだ・・・・・・)

しずく(なんとかしないとウチの会社も時間の問題なのかな・・・・・・)

168:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 10:31:48.98 ID:IZGYo2mG0
────
──


しずく「課長、では例の件で先方に伺って来ます」

課長「よろしく頼むよ」

しずく「ついでに同じ方面で回るところとかあれば・・・・・・」

課長「じゃあ、物流部の倉庫に急ぎの納品で用意してるものがあるからA社に届けてくれる? 量は少ないからしずくさんでも運べると思うから」

しずく「分かりました」






 ガラガラガラッ


しずく(課長がおっしゃっていたのはこれかな・・・)


 ポタッ・・・


しずく「冷たっ!」 ビクッ

しずく「え? え? 水??」

しずく(なんで水が降ってくるの??」)キョロキョロ・・・


しずく(あ! 屋根から雨漏れ??)

しずく(さっき一時的に降っていた雨のせいか・・・・・・)


しずく(もしかしたら、前から雨漏れ起きていたんじゃ・・・・・・)

しずく(今朝の営業社用車のように、物流部の方も雨漏れの報告をしても会社が修理しないからそのままになっているとか・・・・・・)


しずく(このままじゃ業績どころか愛想尽かして辞める社員も出てくるのでは・・・・・・)


しずく(う~ん・・・・・・)

169:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 10:43:19.64 ID:IZGYo2mG0
────
──

 
 ガチャ

 バタンッ

 キョカカッ・・・ ブイイイイーン・・・


しずく(私、車詳しくないけど、この社用車も相当古いよね・・・・・・)

しずく(走行距離18万キロって・・・・・・)

しずく(たしか車って10万キロでもかなり使い込んだ部類に入るって聞いたなぁ・・・・・・)


しずく(とりあえず急ごう)


 ガチャ

 ブウウウウウン・・・・・・






────
──

170:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 10:53:42.54 ID:IZGYo2mG0
~取引先~


しずく「弊社と致しましてもぜひ今後もお取引を続けて参りたいと考えておりますので、こちらの商品については値下げさせて頂きますのでお願い出来ませんでしょうか?」

取引先「うん、うちとしても地元の桜坂さんのところから仕入れたいところなんだけどね」

取引先「でも、東京の大手が進出して来てからはどうしてもそちらの方が安く買えるんだよ」

しずく「そうですよね・・・・・・」

取引先「桜坂さんは地元でも歴史ある会社だから磐石だろうけど、小さい問屋は閉めるところが増えているからね」

しずく「そうなんですか・・・」

取引先「この商品については同じ価格なら桜坂さんから買うから今後も宜しく頼むよ」

しずく「ありがとうございます」 ペコッ


しずく「では、失礼致します」


 バタンッ


しずく(まずは繋いだけど、単価が落ちては苦しくなる一方なんだよね・・・・・・)

しずく(完全に無くなるよりはマシか・・・・・・)



しずく(はぁ~、あまりやりたくないけど・・・ やはりかすみさんと璃奈さんに頼るしかないのかなぁ・・・・・・)

171:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 12:28:28.81 ID:IZGYo2mG0
────
──

~数日後・しずくの部屋~


しずく(はぁっ・・・ 今日も色々と疲れたなぁ・・・)


しずく(この会社所有のアパート・・・ お父さんからはタダで住まわせて貰ってるけど、やはり自分の家賃は自分で払おうかな・・・・・・)

しずく(少しでも会社を圧迫させないようにしないと・・・・・・)





しずく(シャワーでも浴びよう・・・・・・)


 ガチャ


 スルスルッ・・・

 ファサッ・・・


 コトッ・・・

 キュッ


 シャーーーーーー・・・・・・・・・



しずく(かすみさん・・・・・・)

しずく(あの日の朝、起きて帰った後にLINE貰って以来連絡取ってないな・・・・・・)


しずく(かすみさん・・・・・・・・・・・・ あんな風に想いをぶつけられたから・・・・・・)

しずく(もうかすみさんへの想いで一杯だ・・・・・・)


しずく(声・・・・・・ 聞きたいな・・・・・・)



しずく(あとで電話してみよう・・・・・・)

172:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 12:34:56.27 ID:IZGYo2mG0
────
──


しずく(ふぅ~、さっぱりした・・・)


しずく(かすみさん・・・・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく(ん? かすみさん、スマホの電源が入っていないのかな?)

しずく(もう一度・・・・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく(どうしたんだろう?)



しずく(着歴からかけ直してくれるかな・・・・・・)

173:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 17:06:12.03 ID:IZGYo2mG0




 ♩~♩~♩~(着信音)


しずく「!?」

しずく(もしかしてかすみさん!?)


しずく(って・・・ あれ?)


しずく「はい、もしもし」

侑「しずくちゃん? お久しぶり!」

しずく「侑さん! ご無沙汰しております!」

侑「話すの何年振りだろうね!」

しずく「かなり経ちますよね! 突然どうされたんですか?」


侑「まぁ積もる話はあるけど置いといて本題なんだけど、しずくちゃんってかすみちゃんと連絡取ってる?」

しずく「いえ、最近だと先週に数ヶ月振りですが会いましたよ?」

侑「ふーん・・・・・・ そうなんだ」

しずく「何かあったんですか?」

侑「いやね? かすみちゃんとは家も割と近いから度々飲みに行ったりして遊んでるんだけどね、飲みに誘おうとしてもここ数日連絡つかなくてさ」

しずく「そ、そうなんですか!」

しずく(今日だけじゃなく数日も電源入れてないということ・・・・・・!?)


侑「ほら、しずくちゃんはかすみちゃんと同学年で仲良かったから知ってるかと思って掛けたんだよね」

しずく「すみません、お役に立てなくて・・・ あはは」

侑「しずくちゃんは今何処に住んでるの?」

しずく「私は地元の鎌倉ですよ?」

侑「そうなんだ、もしこっち来ることあったら一緒に飲みにでもいこうね!」

しずく「はい! ありがとうございます」

侑「じゃあね!」

しずく「はい!」 ガチャ


しずく(かすみさん、どうしたんだろう・・・・・・)

しずく(お金は持ってるみたいだし、旅行に行ったとか!?)

しずく(でも、このご時世で電波繋がらないところなんてまず無いだろうし・・・・・・)

しずく(かすみさんなら旅行だとしたら逐一自撮り画像送って来そうなものだけど・・・・・・)

174:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 17:12:53.44 ID:IZGYo2mG0
しずく(もう一度かすみさんに掛けてみようか・・・・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく「やっぱり繋がらない・・・・・・」


しずく「!」

しずく(璃奈さんなら分かるかな?)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく(璃奈さんも繋がらない・・・・・・)



しずく(うーん・・・ ますます不安になってくるよ・・・・・・)

175:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 17:23:10.72 ID:IZGYo2mG0
────
──


しずく「それでは課長、お疲れ様でした」 ペコッ

課長「しずくさん、ご苦労さま」

しずく「帰宅しますね」

課長「今週も色々と頑張ってくれて助かったよ、土日はしっかり休んで来週もよろしく」

しずく「はい、失礼します」 ペコッ





しずく(あれから相変わらずかすみさんの携帯は繋がらない・・・・・・)

しずく(ダメ元でかすみさんのマンションまで行ってみようか・・・・・・)


しずく(電話は出ないけど家にいるという場合もあるかもしれないし・・・・・・)


しずく(さて、駅に向かおう・・・・・・)

177:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 18:14:34.74 ID:IZGYo2mG0
────
──

~かすみ宅の最寄り駅~


しずく(先週来た以来かな・・・ まさかまたこんなに早く来ることになるなんて・・・・・・)


しずく(向かう前にもう一度電話してみよう・・・・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく(変わらずか・・・・・・)

しずく(このまま会えずにとんぼ返りになりそうだけど、何もしないよりはいいか・・・・・・)


────
──


しずく(さて、かすみさんのマンション・・・・・・)

しずく(どうしよう・・・ ドキドキしてきた・・・・・・)


しずく(とりあえず、部屋番号押して・・・・・・と)



しずく「・・・・・・・・・・・・」



しずく(反応無いか・・・・・・)


しずく(ちょっと1時間くらい適当に暇潰してまた来てみよう・・・・・・)


────
──

~1時間後~


しずく(分かってはいたけどまたしても同じ・・・・・・)

しずく(しょうがない・・・ 帰るか・・・・・・)


しずく(もし連絡取れたら思いっきり拗ねてやるんだから!)





 ドンッ


しずく「あっ、ぶつかってすみません!」


しずく「あれ?」

侑「いてて・・・ って・・・あれ?」


しずく「侑さんですか?」

侑「しずくちゃん!?」


しずく「うわぁ! お久しぶりです!」 ニコッ

侑「一瞬分からなかったけどしずくちゃんだ!」

侑「元から綺麗だけど更に綺麗になってるから分からなかったよ!」 ニコッ

しずく「あはは・・・ またまたお世辞を・・・・・・」


侑「しずくちゃんもかすみちゃんを訪ねて来たの?」

しずく「はい、あまりにも電話に出ないので気になって・・・・・・」

侑「だよね、私もなんだ・・・・・・」

178:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 18:57:34.95 ID:IZGYo2mG0
しずく「どうしてるんでしょうね・・・ かすみさん・・・」

侑「まぁ、そのうち何事もなかったかのように連絡来そうだけどね」 ニコッ

しずく「そうですよね」


侑「しずくちゃんはこれからどうするの?」

しずく「私はかすみさんに会えませんでしたし、地元に帰ろうかと思っていたところです」

侑「もし大丈夫だったらでいいけど、私と飲みに行かない?」

しずく「ええ、構いませんよ?」

侑「よし! じゃあ決まり!」 ニッコリ


侑「私について来て~!」 ニコニコ

しずく「ゆ、侑さん!」


────
──


侑「この店にしよう」

しずく「この居酒屋、先週かすみさんと来ました」

侑「そうなんだ。近くて便利だから私もかすみちゃんと飲む時使う店なんだ」

しずく「そうなんですね」


侑「じゃあ入るよ?」


 ガラガラガラッ


店員「いらっしゃいませ~」


 ガヤガヤ・・・・・・・・・・・・


しずく「週末なだけに前来た時より賑やかですね」

店員「何名様でしょうか」

侑「2人だよ」

店員「あ、いつもありがとうございます」 ペコッ

侑「席、なんとかなるでしょ?」

店員「はい、ご用意致します」


しずく「ゆ、侑さん・・・ もしかして常連さん? ですか?」

侑「あははは~! 恥ずかしながらそうかもね~」 ニコニコ


店員「ご用意しました。 こちらへどうぞ」





店員「こちらの席へどうぞ」

侑「ありがとね」


侑「しずくちゃん、座って座って!」

しずく「は、はい!」


侑「あ、店員さん! 生2つ!」

店員「かしこまりました」

179:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 19:14:33.32 ID:IZGYo2mG0
侑「その格好ってことは仕事終わってまっすぐ来たのかな?」

しずく「そ、そうです・・・ あはは・・・」

しずく「着替えてから来れば良かったですよね」 アハハ


侑「スーツ似合うじゃん、問題ないよ」

侑「スタイルもいいし、凄く似合うんじゃない?」

しずく「そ、そうですかね・・・ あはは」


侑「私なんかスーツとか似合わないから羨ましいなぁ」

しずく「いやいや、侑さんがスーツ似合わないなんてことないと思いますよ・・・」 アハハ


店員「生2つです、お待たせしました」


コトッ


店員「こちらお通しです」


コトッ


侑「どうもね」

店員「失礼します」 ペコッ


侑「じゃあ、かんぱーい!」

しずく「乾杯~」


 カチンッ


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・んぐっ・・・ ぷはっ!」 ゲフッ

侑「ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ ぐびっ・・・ げふぅ~・・・」


侑「しずくちゃん! いい飲みっぷりだね!」 ニコニコ

しずく「ははは・・・ お酒割と好きなもので・・・・・・」

侑「私もだよ~」


侑「おーい、店員さん! 生2つ!」

しずく「侑さん! ここに呼出ボタンありますよ?」

侑「いいのいいの!」


店員「はい! 生2つですね?」

侑「よろしく」

店員「かしこまりました!」


しずく「一応、ボタン使った方が良いかと思いますけど・・・・・・」


店員「お待たせしました!」


 ドンッ


侑「ありがとね!」

180:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 19:21:16.66 ID:IZGYo2mG0
しずく「え? 大ジョッキですか?」

侑「どうせまた頼むの面倒だし、この方がいいでしょ?」

しずく「確かにそうですね」


しずく・侑「ゴクッ・・・ ゴクッ・・・ ゴクッ・・・ ゴクッ・・・・・・」


侑「ぷはぁ~ やっぱりビール最高~!」 ニヤニヤ


しずく「何か食べ物頼みます?」

侑「ああ、大丈夫。私の場合言わなくても決まったメニュー持ってきて貰えるから」

しずく「す、凄いですね・・・」


しずく(かすみさんと来る以外にもしょっちゅう1人で来てそう・・・・・・)


店員「失礼致します」


 コトッ コトッ


店員「枝豆と、イカの塩辛、それに漬物の盛り合わせでございます」

侑「いつも悪いね」


しずく「まさに、ザ・酒のつまみ といったものばかりですね・・・」

侑「まぁ、食べて食べて!」 ニコニコ


しずく「あむっ・・・」 モグモグ・・・


しずく「あ、この枝豆美味しい!」

侑「でしょ? この店はいい枝豆使ってるんだよね」

しずく「これはいい酒のつまみになりますね」


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・・・・」

侑「うぃ~~っ」 ゲフッ


しずく「あはは~、私も人のこと言えませんけど、侑さん凄い飲みっぷりですね・・・・・・」

侑「やっぱビールでしょ!」 ニコッ

181:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 20:02:22.92 ID:IZGYo2mG0
しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・ んぐっ・・・・・・」

侑「しずくちゃんもペース早いねぇ~」

しずく「よく言われますね」


しずく「侑さんはかすみさんとは結構飲みに行かれるんですよね?」

侑「うん、そうだね」

侑「居酒屋でも飲むし、あとかすみちゃんの家で飲む事も多いかも」

しずく「ふ~ん・・・・・・」

侑「私ビール大好きだけど弱いからさぁ~、いっつも酔い潰れるんだよね~」 アハハ

しずく「そういえば、かすみさんがそんな事言ってましたよ」

侑「そんなだから朝気付くとかすみちゃんの家で寝てたりさぁ~、そんなんばっかだなぁ~」 アハハ

しずく「・・・」 モヤッ


しずく「そんな飲み方ばかりしてると、そのうち大変なことになりますよ?」

侑「あはは! かすみちゃんにもよく言われる!」 ニコニコ

しずく「まぁ、私も人のこと言えませんけど・・・・・・」


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・・・・」

侑「ぷはぁ~!」 ゲフッ


侑「店員さーん! 大ひとつ!」

店員「かしこまりました!」


しずく「あはは・・・・・・」

182:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 20:12:03.51 ID:IZGYo2mG0
店員「大ジョッキです」

 ドンッ


侑「どうもね!」


しずく「私、日本酒下さい」

店員「銘柄はいかがなさいましょうか?」

しずく「ん? ああ、飲み放題コースじゃないから選べるわけですか」


侑「店員さん! ここは私の顔でしずくちゃんにアレ出してあげて?」

店員「かしこまりました、店長に確認して参ります」 ペコッ

侑「よろしく~」 ニコッ


しずく「アレってなんですか?」

侑「メニューに載ってないやつだよ」

侑「ここの店長は日本酒好きだから、メニューには無い旨いのをたくさん買い集めてるんだよ」

しずく「そうなんですか~」


店員「お待たせしました」


 コトッ


侑「ありがとう」


侑「はい、おちょこ」 スッ

しずく「ありがとうございます」


侑「どうぞ~」


 トクトクトクッ


しずく「す、すみません・・・ 注いで頂いて」


しずく「んんっ・・・」 クイッ


しずく「わ! 美味しい!」

侑「良かったね! 私は日本酒飲まないから分からないけど、いい日本酒出して貰えたみたいだね!」

しずく「でも、お高くないのでしょうか?」

侑「ん~、わからないけど、ここは私が奢るから気にしないで!」 ニッコリ

しずく「いや! そんなわけにいきませんよ!」

侑「いいからいいから~」 ニコニコ

183:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 20:32:26.03 ID:IZGYo2mG0
侑「はい、しずくちゃん」 スッ

しずく「は、はい!」


 トクトクトクッ


しずく「んっ・・・」 クイッ


侑「しずくちゃんもいい飲みっぷりでいいねぇ~!」 ニコニコ


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・・・・ ぷはあああっ!」


侑「うい~っ・・・」 ヒック


侑「し、しずくちゃん・・・は・・・・・・ 恋人とか・・・いないのお?」 ヒック

しずく「い、今のところは・・・・・・ あはは・・・」

しずく(侑さん・・・ 目が据わって来てる~)


侑「こ、こんな美人なのにもったいないねぇ~」 ヒック

しずく「あはは~」


侑「好きなひととか~・・・ い、いないのお?」 ヒック

しずく「ええ・・・ まぁ・・・・・・」 アハハ

しずく(かすみさんとの事なんて言いづらいし・・・ ごまかしておくか・・・・・・)


しずく「ゆ、侑さんは恋人いらっしゃるのですか?」

侑「わ、わたし~? いるわけないじゃぁん・・・ こんな・・・ 酔っ払いが・・・・・・」 ヒック


しずく「ゆ、侑さん、高校の頃はかなりモテてたじゃないですか~?」 アハハ

侑「わ、わたしなんて・・・ モテるわけないでひょお・・・」 ヒック


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ ぷはっ・・・」

184:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 20:37:15.22 ID:IZGYo2mG0
侑「し、しずくちゃん・・・ がなってくれるぅ~??」 ヒック

しずく「あはは・・・ ご遠慮しておきます・・・・・・」


侑「がーん」 バタッ

侑「ふ、ふられたあ・・・」


しずく「あはは・・・ 侑さんには私よりお似合いの人が必ずいますから!」 ニコッ

侑「一生独身だあああああ・・・・・・」 ヒック


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・」

侑「うい~っ・・・」 ヒック


しずく「ゆ、侑さん・・・ だ、大丈夫ですか??」

侑「へいきへいき・・・ いつものことだから・・・・・・」 フラフラ


しずく(本当に大丈夫かなぁ・・・・・・)

185:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-WOkH) 2021/06/14(月) 20:45:39.86 ID:IZGYo2mG0
────
──

侑「むふぅ・・・・・・」 バタッ

侑「Zzz・・・」


しずく「侑さん!?」

しずく(侑さん・・・ あれからハイペースで飲み続けるから潰れちゃった!)


しずく「侑さん! 起きてください」


 グラグラッ


侑「ん? んん?」

侑「むふぅ~・・・・・・」 キョロキョロ・・・


しずく「侑さん出ましょうか?」

しずく「ご自宅までお送りしますので・・・・・・」


侑「だいじょぶ・・・ か、かすみちゃんち泊まるからあ・・・・・・」

しずく「かすみさんは連絡取れないじゃないですか!」

侑「そ、そおだったね」 フラフラ


 ガタッ

侑「じゃ、行こうか」 フラフラ


しずく「あ、歩けます??」

侑「大丈夫大丈夫・・・」 フラフラ


しずく(私も先日はこんな感じだったんだろうなぁ・・・・・・)

186:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-WOkH) 2021/06/14(月) 20:56:40.29 ID:IZGYo2mG0
侑「店員さぁん! 会計~」

侑「カードで・・・」 スッ


店員「ありがとうございます」


しずく「あ、あの! 半分お支払いしますよ?」

侑「いいからいいからあ~」 フラフラ・・・


店員「カードと伝票お返し致します」

侑「またねえ・・・」

店員「ありがとうございました!」 ペコッ


 ガラガラガラッ


しずく「どうしましょう? タクシーでも捕まえて帰られますか?」

侑「あ、ああ・・・ 私んち近いから歩いていけるよお・・・」 フラッ


しずく「あっ! 待ってください! 侑さん!」

しずく(念のため、家までついて行ってあげた方良さそうだな・・・・・・)


────
──


侑「ふんふーん♬」 フラフラ

しずく「侑さん・・・ そんな歌ってたら恥ずかしいし迷惑ですよ!」

侑「ええ~・・・」

しずく「まったくもう・・・・・・」


侑「わたしの家、ここ~!」

しずく「こちらのアパートですね?」

侑「うん!」

しずく「部屋はどちらですか?」

侑「3階!」

しずく「じゃあ階段で転ばないように付き添いますから」


────
──

187:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 21:20:30.58 ID:IZGYo2mG0
 ガチャ

 バタンッ

侑「た、たらいまぁ~」 フラフラ

しずく「靴脱げます?」

侑「あれ? あれ?」

 バタンッ


侑「いてててて」

しずく「だ、大丈夫ですか??


しずく(これは寝るまで見届けて行かないとダメかも・・・・・・)





侑「れ、れいぞうこにビールあるからぁ~ のむぅ?」

しずく「け、結構ですよ!」

侑「はいっ」

 コトッ


しずく「私は大丈夫ですから・・・ あはは」


 カシュッ


侑「んぐっ、んぐっ」


しずく「侑さん!? 早く着替えて寝た方いいですよ?」



侑「むふぅ・・・・・・」 ドサッ

しずく「ああ! そのまま寝たらダメですって・・・・・・」

侑「Zzz・・・・・・」


しずく「仕方ない・・・」

しずく「侑さーん? 失礼しますね・・・」

 バタッ

 スルッ シュッ


────
──


しずく(ふぅ~、とりあえず置いてあった寝間着着せたから大丈夫かな・・・・・・)

しずく(こんな形で侑さんの裸を見ることになるとは・・・・・・)


侑「Zzz・・・・・・」



しずく(せっかくだから缶ビール頂いてから帰ろ・・・・・・)

 カシュッ


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・」

しずく「はぁ~」


しずく(かすみさんに会いたくて来たのに侑さんのお世話することになるとは・・・・・・)

しずく(まぁ、奢って頂いたから文句言えないけど・・・・・・)

188:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 21:21:03.98 ID:IZGYo2mG0



しずく(ん? この空き瓶は璃奈さんの特製ドリンク??)

しずく(なんだ、侑さんも貰ってるならば明日は問題無さそうだな)

しずく(ってことは顆粒剤もあるだろうし・・・)


 ガバッ


しずく(冷蔵庫失礼しまーす・・・・・・)

しずく(あれ? 特製ドリンクはもう使い切ったのかな・・・)

しずく(侑さん、明日は二日酔いと格闘ですね・・・・・・)





しずく(さて、私はおいとましますか・・・・・・)

しずく(この時間なら電車も問題ないし)


しずく(じゃあ、侑さん・・・ ごちそうさまでした・・・・・・)


 ガチャ バタンッ


────
──

192:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 22:33:05.05 ID:IZGYo2mG0
 ガタンッ・・・・・・ ガタンッ・・・・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」

しずく(お酒飲んだあとに1時間近くも電車に揺られるのはどうもいい気分しないよね・・・・・・)


しずく(結局かすみさんとは連絡取れないままだし・・・・・・)

しずく(侑さんと飲んだお陰で一時的に気が紛れたけどやっぱり不安になるな・・・・・・)


しずく(かすみさん・・・・・・ 私をその気にさせて・・・・・・)





しずく「・・・・・・・・・・・・」


 ガタンッ・・・・・・ ガタンッ・・・・・・




 ブーッ ブーッ ブーッ ♩(着信バイブ)


しずく「!?」

しずく(わ、私のスマホだよね・・・ 誰・・・・・・)



しずく(か、かすみさん!!)


しずく(車内ではさすがに・・・・・・) キョロキョロ・・・

しずく(どうしよう・・・・・・ 次の駅で降りてかけ直そうか・・・・・・)




しずく(よかった・・・ かすみさん・・・・・・)

193:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 22:57:11.56 ID:IZGYo2mG0
────
──


 プシューーーー


しずく「あ、すみません! 失礼します・・・」

 ガタッ


しずく(よし、かけ直そう・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・

しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく(え・・・・・・ また電源切られてる・・・・・・)

しずく(はぁっ・・・ タイミング悪過ぎるよ・・・・・・) ガクッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ハァッ

しずく(次の電車来たら帰ろう・・・・・・)




 ブーッ ブーッ ブーッ ♩(着信バイブ)


しずく「!?」 ビクッ

しずく(かすみさん!!)


しずく「もしもし! かすみさん!!」

かすみ「しず子~、元気ぃ~?」

しずく「はぁ・・・ かすみさん・・・ 元気ぃ~? じゃないよぉ! もう!」


しずく「ううっ・・・ うっ・・・・・・」 シクシク・・・

かすみ「しず子? 泣いてるの?」

しずく「一週間以上も音信不通で心配したんだから!」

かすみ「あはは・・・ ごめんね~」


しずく「今日もね・・・ ぅぅっ・・・ かすみさんいるかと思ってかすみさんの家まで行ったんだから・・・・・・ ぅぅぅっ・・・」 シクシク

しずく「い、今・・・ どこにいるの??」

かすみ「りな子の研究で山奥にいるんだよ」

かすみ「電波届かないくらい深い山奥ね」

しずく「ええっ!?」

かすみ「今は買い出しで下りて来てるけど、またすぐに戻るよ」

しずく「いつ帰るの?」

かすみ「ん~、りな子次第だけど未定かなぁ・・・」

しずく「今回みたいに電話出来る時はちゃんと連絡してね?」

かすみ「わかった・・・ 不安にさせたみたいでごめんね」

しずく「そういえば、今日は侑さんとバッタリ再会して飲んだんだよ?」

かすみ「侑さんと!? そうなんだ・・・」

しずく「侑さんもかすみさんと連絡取れなくて困ってたよ?」

しずく「多分今は酔い潰れて寝てるだろうから、別なタイミングで電話してあげてね?」

かすみ「うん、わかった」


かすみ「じゃ、しず子・・・ またね」

しずく「うん・・・・・・」

203:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 07:18:00.70 ID:PteHCOHT0
>>193
即興書きなのでノってる時は勢いで書くからこういうことはたまにあるのですまんね
脳内で補完してくれ

194:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 23:01:37.66 ID:IZGYo2mG0
かすみ「・・・あ! ちょっと待った! 」

しずく「んん?」

かすみ「こっちのお土産送るから住所教えて?」

しずく「そんなのいいから早く帰ってきて欲しいんだけどな」

かすみ「いいからいいからぁ!」

しずく「えーとね・・・・・・ 神奈川県・・・・・・・・・・・・」


かすみ「ありがと! 楽しみにしててね~!」

しずく「じゃあね」 ガチャ




しずく(はぁっ・・・ よかった・・・・・・)

しずく(でも山奥って・・・・・・ どんな研究なんだろ・・・・・・)

しずく(まぁ璃奈さんのことだから凡人には思いつかないような凄い事なんだろうけど・・・・・・)



────
──

198:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/14(月) 23:42:59.06 ID:IZGYo2mG0
璃奈「しずくちゃんとは連絡取れたの?」

かすみ「うん、今話せたよ」

璃奈「あとすることある?」

かすみ「あと、コンビニからしず子にお土産送って~・・・ あとあったかなぁ?」

璃奈「この時間だし、店閉まるといけないから買うもの買って戻るよ?」

かすみ「はぁい」


 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ「んん? ったくもう・・・」


かすみ「はい、もしもし・・・」

 「やっと繋がったね、あの件は考えてくれたのかな?」

かすみ「それについては丁重にお断りしたはずですけど?」

 「いい話だと思うんだけどね・・・」

かすみ「こちらとしてはお受け出来ないので二度と電話してこないでくださいね」

 「強情だねぇ・・・」

かすみ「何とでも言ってください。無理なものは無理ですよ」

 「電話繋がらないのは困るからちゃんと電源入れておいてくださいよ?」

かすみ「無理です」

 「まぁ、また連絡するから、いい返事聞かせてよ」

かすみ「・・・・・・」

 「こっちも手荒な事したくないからさぁ」

かすみ「忙しいから切りますね、さよなら~」 ガチャ



璃奈「また例の?」

かすみ「うん、諦める気ないみたいだよ?」

璃奈「困ったもんだね・・・」

かすみ「手荒な事はしたくないってさ」

璃奈「それはつまりそういう手に出るという脅し」


かすみ「まぁ、何とかしようよ」

璃奈「そうだね、まずは急ごう」


────
──

199:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/15(火) 00:01:16.58 ID:PteHCOHT0



 ブォオオオオオー・・・・・・


かすみ「あ、りな子~、車止めて?」

璃奈「ん? どうしたの?」

かすみ「電波途切れる前に一応電話しておく」

璃奈「ああ、その方いいかも」



かすみ「・・・・・・」 Prrrr・・・


かすみ「あ、もしもし、こんばんは」

かすみ「す、すみません・・・ いえいえ・・・」

かすみ「実はまた例の連中の奴から電話来ました」

かすみ「はい、そうみたいです」

かすみ「はい、お願いします」 ガチャ


璃奈「あとおっけー?」

かすみ「うん、いいよ」


璃奈「じゃあいくよ」



 ブォオオオオオーン・・・・・・

200:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-4Uww) 2021/06/15(火) 00:32:38.15 ID:PteHCOHT0
────
──


~しずくの部屋~


しずく(ふうっ、一時はどうなるかと思ったけど・・・ でもちゃんと連絡取れてよかった・・・・・・)


しずく(侑さんは寝てるだろうけど、LINEだけは送っておこうかな・・・)


しずく(帰宅しました・・・ かすみさんからも連絡が来ましたよ・・・ 山奥にいるそうです・・・・・・ っと・・・)



しずく(安否の確認が出来ただけでホント気が楽になった・・・・・・)


しずく(明日明後日はゆっくり休めそうだな・・・・・・)



────
──

205:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 07:51:53.66 ID:PteHCOHT0
~山奥の研究所~


かすみ「りな子ぉ~、いい加減なにかわかったの~?」

璃奈「少し難航してる」

かすみ「いつまでここにいることになるんだろ・・・」 ドヨヨーン


かすみ「りな子の研究所っていう割にはさ、ログハウス調の建物なのが可愛くて気に入ってるんだけどね~」

かすみ「でもずっといると退屈・・・・・・」 ドヨーン


かすみ「はっ!」 ビクッ

かすみ「テレビでさ! 山奥の一軒家に訪ねる番組あるじゃん! あれの取材来たらどうしよう!」 ワクワク


璃奈「上空からの撮影に写らない対策はしてある」

璃奈「ログハウスにしてるのはそういう理由もあるし、何より私が作った対撮影用ステルスコーティングが施してあるから完璧」

かすみ「凄いね~」


璃奈「実はそれも欲しがっているところがある」

璃奈「一度断ったら音沙汰ないけど、そういうのを欲しがる組織の属性がどういうものなのかは想像つくよね?」


かすみ「うげっ! そういうのもう勘弁してぇ~」

206:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 08:30:38.12 ID:PteHCOHT0
────
──

~翌日・しずくの部屋~


しずく(よし!)

しずく(お洗濯もばっちり終わったし、お部屋の掃除もここまで入念にしたのはいつ以来だろう?)


しずく(でも昨日は本当によかった・・・、かすみさんと連絡取れなくて一時はどうなるかと思ったけど・・・・・・)


しずく(仕事に追われるのは相変わらずだけど、想う人がいるというのは精神的にもいい事なのかもしれないな・・・・・・)

しずく(いつかすみさんを部屋に招いてもいいように完璧にしておかないと・・・・・・)

しずく(ずぼらなところを見られたら恥ずかしいし・・・・・・)





しずく(さて、お昼はたまに自炊しようかな・・・・・・)


しずく(ここしばらくは億劫でスーパーのお惣菜ばかり食べてたような気がするけど・・・・・・)

しずく(よく考えたら、色々な面であまりよくないよね・・・・・・)


しずく(さて、食材でも買って来ようかな~♩)

しずく(でも・・・ お惣菜コーナーには近寄らないようにしよう・・・・・・)

215:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:00:51.36 ID:PteHCOHT0
────
──


~しずくの近所のスーパー~


しずく(ううっ・・・ しばらく簡素な食生活をしていたツケなのか、自炊しようにも何から買ったら良いのかわからないよ・・・・・・)


しずく(先日かすみさんの家に行った時のかすみさんは凄く手際良く料理してたなぁ・・・・・・)

しずく(かすみさんって、何だかんだで凄い子だよね・・・・・・)




しずく(う~ん・・・)

しずく(あまり難しいことから始めようとするからいけないんだ・・・)


しずく(まずは簡単な料理からやろう・・・・・・)


しずく(ん~、簡単といえば・・・・・・ スパゲティとか?)

しずく(乾麺茹でてレトルトのソースで仕上げれば完成だよね?)


しずく(簡単過ぎる?? ・・・いや、今の私にはそういうところからスタートしなければいけないのかもしれない・・・・・・)


しずく(難しそうな料理には、これからたくさんかすみさんに教えてもらおう・・・・・・)


しずく(きっと楽しいだろうな・・・・・・)

216:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:04:11.62 ID:PteHCOHT0
────
──


~山奥の研究所~


かすみ「ねぇ! りな子ぉ~」

璃奈「どうしたの?」

かすみ「かすみん、このゲーム飽きた! やっぱゲームはネット対戦出来ないとおもしろくない!!」 ジタバタ

璃奈「かすみちゃん、駄々っ子だね」


璃奈「ここはありとあらゆるものを遮断して場所を特定出来ないようにしているのだけれど、実は私独自の手法でネットに繋いでいるので出来ないこともない」

かすみ「ほんと!? かすみんネット対戦したい!!」 パアッ


璃奈「でも、むやみやたらに接続して足を残すことになるのもまずいからゲームはダメね」

かすみ「はううう・・・・・・」 ガクッ


璃奈「そういえば、さっきかすみちゃんが外でラジオ体操している時に警視庁から連絡があった」

かすみ「そうなの!?」


璃奈「例のしつこい連中の出どころが特定できるかもしれないって」

かすみ「ほんと! そうすれば山奥生活ともおさらばできるってことじゃん!」

璃奈「手荒なことをされるまえに一網打尽にできるといいよね」


かすみ「ふっふっふ・・・ りな子の技術を奪おうとしている悪は滅びるしかないのだ・・・・・・」 ニヤニヤ

217:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:08:11.67 ID:PteHCOHT0
璃奈「そこでなんだけど、かすみちゃんだけ一度東京に帰って貰いたいって」

かすみ「ほんと! やったー!」 ワクワク


璃奈「遊びじゃないよ」

かすみ「ううっ・・・ そうですよね・・・・・・」 ガクッ


璃奈「とりあえず、かすみちゃんは自分の家にこもっていれば良いって」

かすみ「それなら簡単です~!」 ニコニコ

璃奈「あと、連絡は誰とも取らないように」

かすみ「しず子とも??」

璃奈「だろうね」


かすみ「ま、仕方ないか・・・」


かすみ「りな子は?」

璃奈「私は今してる研究の他に試したい事がもう一つあるからここに残るよ」

かすみ「気をつけてね」

璃奈「それは大丈夫、安心して」


璃奈「今の作業がひと段落したらふもとまで送って行くから」

218:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:11:27.44 ID:PteHCOHT0
かすみ「どうやって帰ったらいいの?」

璃奈「警視庁が手配する車が来ることになってる」


かすみ「ふっふっふ・・・ かすみんクラスになるとVIP待遇ですねぇ・・・・・・」 ニヤッ

璃奈「ちょっと違うと思う・・・・・・」


かすみ「とりあえずはひと安心かなぁ、りな子の言ってた・・・何だっけ?ふぁい・・・なんちゃら? なんて大袈裟過ぎたんじゃない?」

璃奈「いや、今までにないくらいしつこい連中だったし、実態が分からないから用意は全ての状況を見据えておくのが大切だよ」


かすみ「でもさ、山にこもる必要あったの?」

かすみ「放っておいても警察が解決してくれていたのかもしれないよ?」


璃奈「そのまま東京にいたら奴らの思う壺になってたと思う」

璃奈「かすみちゃんが危険な目に遭う可能性もあったかもしれない」


璃奈「私たち2人が音信不通になることで奴らは相当焦っただろうし、奴らの計画も狂ったんじゃないかな」


かすみ「ふーん、私はよく分からないから警察とりな子に任せるよ」


璃奈「あと、持ち帰る物は最小限にしてね」

かすみ「わかった」


璃奈「じゃあ、15分後に出発するよ?」

かすみ「おっけー、準備するね」


────
──

219:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:15:36.32 ID:PteHCOHT0
警官「中須さんですね」

かすみ「はい、よろしくお願いします」

警官「こちらの車にお乗りください」

かすみ「パトカーじゃないんですね~」

警官「パトカーでは目立ち過ぎますから」

かすみ「それもそうですよね~」


警官「それでは出発します」


 バタンッ


かすみ「よろしくです」


────
──

220:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:20:31.64 ID:PteHCOHT0
~数時間後・かすみのマンション前~


かすみ「ふぁ~・・・ つかれたぁ・・・・・・」

警官「お疲れ様でした」

かすみ「こちらこそありがとうございます」 ペコッ


警官「今、周辺には私服の警官を配備して監視してますので安心して降りてください」

かすみ「うわ! 厳重ですね!」


 ガチャッ


かすみ「では、ありがとうございました!」


 バタンッ





かすみ(久々に帰って来たなぁ~)


かすみ(あ、家に入る前にコンビニで買い物して行こう・・・・・・)

かすみ(それくらい良いよね・・・・・・)


────
──

221:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:24:30.56 ID:PteHCOHT0
~コンビニ~


かすみ(何日こもるのか分からないからたくさん買っておこう・・・・・・)


かすみ(でも、コンビニでこんなに大量に買ってると怪しい人みたいだ・・・・・・)





かすみ「お会計お願いしますね」


 ドサッ


店員「いらっしゃいませ・・・・・・」


 ピッ ピッ ピッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」

かすみ(うわぁ・・・ 時間かかりそう・・・・・・ 周りの目が痛い・・・・・・)





店員「えー、合計で・・・・・・・・・・・・ 円です」

かすみ「カードで・・・・・・」


かすみ(あっ! しばらくはカードや電子マネーで買い物するなって言われたんだった!)


かすみ「ごめんなさい、やっぱ現金で・・・・・・」 スッ


 ピッ ピッ

 ガチャン


店員「まず大きい方・・・・・・ のお返しと、・・・・・・円のお返しです」

店員「ありがとうございました」


かすみ「どうもです」


 ガサッ


かすみ(ううっ・・・ 重っ!!!) ズシッ

222:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:27:07.20 ID:PteHCOHT0




かすみ(さて、久々の我が家だなぁ・・・・・・)





 「・・・・・・かすみちゃん!?」


かすみ「!?」 ビクッ

かすみ「ゆ、侑せんぱい??」


侑「いやぁ~、急に連絡取れなくなったからびっくりしたよ!」

侑「やっぱり飲み仲間がいないと寂しいね!」

かすみ「あはは・・・・・・」

かすみ(これはタイミング悪っ!!)


侑「しずくちゃんからLINE貰ったけど、山奥行ってたんだって?」

かすみ「え、ええ・・・ そうですね・・・・・・」

侑「いいなぁ! 旅行かな? 私も旅行行きたいなぁ!!」

かすみ「あはは・・・・・・」

223:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:28:56.03 ID:PteHCOHT0
侑「そんなに買い込んでどうしたの?」

かすみ「特に意味ないですけど・・・ 面倒な時は一気に買うんですよ・・・・・・ わたし・・・・・・」 アハハ

侑「ふーん」


侑「そうだ、これからかすみちゃんの家で飲まない?」


かすみ「ええ!?」

かすみ(どどどどどうしよう・・・・・・ どうやって断れば・・・・・・)


かすみ(そうだ!)


かすみ「侑せんぱい・・・ 実はトイレ我慢していて限界なんです・・・・・・ コンビニのトイレ借りてくるので荷物持っててくれませんか??」

侑「あ、うん、いいよ」

かすみ「よろしくです!」 ピュー

224:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:34:16.51 ID:PteHCOHT0
────
──


~コンビニのトイレ~


かすみ(どう対応したら良いか聞いておこう・・・・・・)


かすみ「・・・・・・」 Prrr・・・


かすみ「あの、中須かすみです・・・」 ヒソヒソ・・・

刑事「どうしました?」

かすみ「実は、家に入ろうとしたら普段会う機会が多い高校時代の先輩とばったり遭遇しまして・・・・・・」 ヒソヒソ・・・

かすみ「その先輩が私の家で飲もうと言うんです・・・・・・」 ヒソヒソ・・・

刑事「できれば入れない方が良いですが、普段からの付き合いでそういう機会が多い方なのであれば、無理に断るのも不自然ですから普段通りにしてみてください」

かすみ「わかりました・・・」 ヒソヒソ

刑事「ただ、なるべく短時間で帰るよう工夫して下さいね」

かすみ「はい・・・・・・」

刑事「それと、先程の・・・・・・」


────
──


かすみ「侑せんぱいすみませんでした・・・」

侑「おかえり」

侑「その間に私がビール買っておいたよ」 ニコッ

かすみ「ありがとうございます・・・・・・」


かすみ「では行きましょうか」

225:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:39:56.34 ID:PteHCOHT0
────
──


~かすみの部屋~


侑「久々のかすみちゃんの家だね!」

侑「いつもの飲み友のかすみちゃんと会えないから退屈だったよ~」 ニコッ


かすみ「今日は胃の調子が悪くてですね・・・ あまり飲めないかもです・・・・・・」

侑「なんだ、珍しいね」


侑「はい、とりあえず缶ビールね」


 コトッ


侑「じゃ、乾杯しようか」 ニッコリ


 カシュッ


侑「かんぱーい!」

かすみ「かんぱーい・・・」


 カンッ


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・・・・ ぷはぁ!!」

かすみ「相変わらずですねぇ~ 侑せんぱい・・・」


侑「胃の調子悪いなら胃薬飲めば? なんかよく効くやつ持ってたでしょ?」

かすみ「ああ、とりあえず大丈夫ですよ」

侑「冷蔵庫に入ってるんじゃないの?」

かすみ「どうだったかなぁ・・・ 切らしたかも・・・」

226:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 20:42:30.70 ID:PteHCOHT0
かすみ「ちょっと見てみますね・・・・・・」 バッ


 ガバッ

 コトンッ


かすみ「ああ、一つだけ残ってますかね」

侑「飲んだら?」

かすみ「大丈夫ですよ、これくらいなら」

侑「まぁ、無理しないでね」


侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・・・・ ぷはっ!」




侑「そういえばさ、しずくちゃんと会って飲んだんだよ?」

かすみ「ああ、しず子からチラッと聞きましたね」


侑「しずくちゃん、昔から美人で可愛かったけど、更に美人になってたねぇ~」 ニヤニヤ

侑「私びっくりしちゃったよ!」

かすみ「あはは・・・・・・」

227:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:02:39.90 ID:PteHCOHT0
侑「かすみちゃんも可愛いけどさ、しずくちゃんもしずくちゃんらしい可愛さがあるよね!」 ニコッ

かすみ「ほんと侑せんぱいは昔から色々な女の子が好きですよねぇ~」

侑「それだとさぁ、なんか私が手癖悪い女みたいじゃない??」

かすみ「あはははは・・・」



侑「話戻すけど、ビジネススーツもバシッと決まっててさ! ありゃいい女だよ~」 ニコニコ

かすみ「まさか、手を出そうとしてません??」 ギロッ


侑「まさか! 青春を共に謳歌した仲間にそんなことできるわけないじゃん!」

かすみ「侑せんぱいの言動は酔うと怪しいですからねぇ~」

侑「かすみちゃん、何気に酷いこというよね~ 傷付くなぁ!」


かすみ「よくいいますよ~ まったく」 ハアッ

228:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:06:53.14 ID:PteHCOHT0
侑「グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ グビッ・・・ ういい~っ」 ヒック


かすみ「いつの間に3本も飲んだんですかぁ?」

侑「やっぱかすみちゃんと飲む酒は旨いねぇ~」 ニヤニヤ



かすみ「私、やっぱ胃の具合がイマイチかもです」

侑「なんだろ・・・ じゃあ今日はあまり長居しないで帰るよ」

かすみ「すみません、また今度ゆっくり飲みましょう」


侑「買って来た分だけは飲んでいくよ」

かすみ「それはご自由に・・・・・・」





かすみ「私、お風呂入れるように用意するんで飲んでてくださいね」

侑「うん」

229:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:10:16.60 ID:PteHCOHT0



 ガチャッ


かすみ「ふふふ~ん♬」

かすみ「湯船をきれいにしましょうね~・・・」

 ゴシゴシゴシ・・・


かすみ「ん??」

侑「・・・・・・・・・・・・かすみちゃーん?」


かすみ「どうしましたー?」

侑「冷蔵庫にあるチーズ食べていい?」

かすみ「賞味期限大丈夫ですか?」

侑「多分!」

かすみ「じゃあどうぞ~」


かすみ「ふっふふーん♬」


 ゴシゴシゴシ・・・・・・


 シャーーーー・・・・・・


かすみ「よし! バッチリ!」


 ガチャッ


かすみ「うわっ、侑せんぱい・・・ もう全部飲んだんですか?」

230:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:14:37.34 ID:PteHCOHT0
侑「かすみひゃんが具合・・・悪そうだし・・・ はやく帰らないと・・・・・・ 思ってね・・・・・・」ヒック


かすみ「まったく、いつも懲りませんね~」

侑「じゃ、私・・・ 帰るから・・・・・・」 フラッ


かすみ「大丈夫ですか??」 ガシッ

かすみ「歩けます?」

侑「ご、ごめんね・・・・・・ 大丈夫・・・ 大丈夫・・・」


侑「うわあっ・・・・・・」

かすみ「きゃ! あぶなっ!」


 バタンッ

 ガシャン・・・


かすみ「いててて・・・」

侑「ご、ごめんねぇ・・・ だ、大丈夫?」


かすみ「まったく・・・ 困ったものです・・・・・・」 ヤレヤレ

侑「むふううう~!!」 ニコニコ


かすみ「侑せんぱい! 早く起き上がってください!」

かすみ「引っ張りますよ?」 グイッ


侑「悪いね・・・・・・」


かすみ「もう少し酔いを覚ましてから帰った方いいですね」 ハアッ

232:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:19:40.62 ID:PteHCOHT0
かすみ「ソファーに横になってください」

 ドサッ






かすみ「大丈夫ですか?」

侑「大丈夫・・・ じゃない・・・・・・」 ヒック


かすみ「え!?」

侑「物足りなくて大丈夫じゃない・・・・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「だから休めば引いて落ち着きますから、それから帰ってくださいね」





侑「・・・・・・ちょっとだけ? ね?」

かすみ「もうダメですって~!」

侑「ちょっとだよちょっとぉ~」


かすみ「だ、だめです! ・・・・・・言ったじゃないですか!!」

侑「そんなこと言っちゃっていいの~? 酷いなぁ・・・」


侑「これで最後だから? ね??」 ニヤッ

かすみ「いっつもそればかりで聞き飽きましたからぁ!」


侑「いただきまーす」

233:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:42:47.90 ID:PteHCOHT0
────
──



侑「じゃ、また飲もうね」


 ガチャッ






かすみ「はぁっ・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ(しず子・・・ 会いたいな・・・・・・)

かすみ(いつもきれいなしず子・・・・・・ 大好き・・・ 会いたい・・・・・・)




かすみ(水でも飲もう)

かすみ(冷蔵庫に買い置きあったかな?)


 ガバッ


かすみ「!?」


かすみ(そっか・・・ 無いか・・・・・・)






かすみ(外のサイレンの音うるさいなぁ・・・・・・)

かすみ(しばらく山奥暮らしで静寂に慣れてたからうるさく感じる・・・・・・)





かすみ(あ、お風呂貯まってる・・・・・・)

かすみ(入ろうっと)


────
──

234:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:51:16.84 ID:PteHCOHT0
~翌日~


かすみ(家でジッとしてるのは問題ないけど、こもっててと言われるとなんだか圧迫感があるよねぇ~)

かすみ(まだ2日目だけどいつまでなんだろ・・・・・・)



 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ(ん? 誰だ??)

かすみ(りな子?? りな子からの連絡は出てもオッケーなんだよね)


かすみ「もしもし~?」

璃奈「かすみちゃん、久々の自宅はどう?」

かすみ「悪くないよぉ。でも、山奥の快適さも悪くないもんだなと感じるね」


璃奈「実は、警察が例の奴らの構成員を逮捕したみたいで、この件は一件落着だって連絡が来たの」

かすみ「ええ!? もうですかぁ??」

かすみ「かすみんが帰った意味あったのかな・・・・・・」 ガーン


璃奈「多分無駄ではなかったとは思う」

璃奈「まぁ別件での逮捕みたいだけど、私とP社の共同開発を他国に流そうとしてたのは事実だからひとまずは安心だね」

かすみ「そっか、ならばりな子も帰ってこれるね! 祝勝会でもする?」

璃奈「でもね、念の為また山奥に戻って欲しい」

かすみ「ええ! またぁ?」

璃奈「車は私が手配するからそれに乗ってきて?」

かすみ「わかった・・・・・・」 シュン

璃奈「まだ油断はしないでね」

かすみ「了解」 ガチャ


かすみ(せっかく帰ってきたのになんでトンボ返りなんですかぁ~・・・ ううう・・・)



かすみ(なんか、かすみんだけ酷い目に遭ってる気がするのは気のせい!??)


────
──

235:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 21:54:25.26 ID:PteHCOHT0
~夕方・しずくの部屋~


 ピンポーン


しずく「あ、はーい!」

しずく(宅急便かな?)


 ガチャ


宅急便「桜坂さんですね?」

しずく「はい」

宅急便「お荷物のお届けです」

宅急便「重いので玄関に置かせて貰いますね」


 ドサッ


しずく「ありがとうございます」

宅急便「こちらにサインを」


 スラスラッ

しずく「はい、これでいいですか?」

宅急便「ありがとうございました」 ペコッ


 ガチャ


しずく(もしかして、かすみさんからかな?)

しずく(発送は偽名みたいだけど、多分間違いないな)

237:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/15(火) 23:37:47.27 ID:PteHCOHT0
しずく(開けてみよう・・・・・・)


 ビリッ

 ガバッ


しずく「んん?」

しずく(お土産っていうから何かと思ったけど、色々入ってるな・・・・・・)


 ガサゴソ・・・


しずく(あれ? これってかすみさんの家にあった璃奈さんが作った・・・・・・)

しずく(シャンプーやクリーム・・・・・・ 見たことないのもあるな・・・・・・)


 ガサゴソ カタッ


しずく(特製ドリンクが何種類かと、二日酔いの薬??)

しずく(あと、この封筒なんだろう??)


しずく(あ! あとこれ・・・ 温泉まんじゅう??)

しずく(なんかかすみさんらしくないお土産だなぁ・・・・・・)



しずく(もしかして、送り先間違えたとか??)


しずく(次に連絡取れた時に聞いてみよう・・・・・・)

239:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 07:28:21.59 ID:56UQli7p0
────
──


~数時間後・某所駐車場~


 ブウウウウウン・・・・・・

運転手「お疲れ様でした」

かすみ「ありがとうございます・・・・・・」


 ガチャ


かすみ(うううっ・・・ 昨日から車ばっかり乗ってる気がする・・・・・・)


璃奈「かすみちゃん! こっち!」


かすみ(あれ? りな子の声?) キョロキョロ


かすみ「!?」

かすみ「あ? りな子?? 何その軽トラック??」


璃奈「いいから早く乗って」


 バタンッ


かすみ「りな子のハイエースはどうしたの?」

璃奈「念のため・・・・・・」


璃奈「行くよ」


 ブイイイイイイン・・・・・・

 ガタガタッ


かすみ「ハイエースより乗りづらいよぉ、りな子ぉ」

璃奈「文句言わないの」


かすみ「こんな車どこからでてきたの?」

璃奈「研究所の車庫に常備してる車だよ、これは山奥では凄く便利」


かすみ「だろうけどさぁ・・・」

241:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 08:09:57.84 ID:56UQli7p0
────
──

~山奥の研究所~


かすみ「ただいまぁ・・・・・・」 グッタリ・・・

璃奈「ここが1番安全なんだから我慢して」


かすみ「まぁ、静かで騒音もなく快適なのは認める・・・・・・」 ガクッ

璃奈「快眠できる最高の環境でしょ?」

かすみ「うう~・・・」


璃奈「着いたばかりで悪いけど聞いて?」

かすみ「んん?」

璃奈「電話でも話したけど、例の連中の1人が逮捕されたらしい」

璃奈「それで警察は一連の件は無事に解決ということにしたけれど、確かにP社側からみるとそれでひとまず解決という見方になると思う」

かすみ「んん?? かすみんよくわかんないなぁ・・・」


璃奈「まぁ、結論から言うと、黒幕が裏にまだいるんじゃないかと予想してたんだけど、どうやらそれが現実味を帯びて来たんだよ」

かすみ「えー! まだなんですかぁ!」


璃奈「ほら、前から懸念してたけど、私がかすみちゃんにあげてる化粧品類や医薬品。もしかしたらあれの存在に気付かれた・・・ もしくは、P社に産業スパイを送ったのはデコイで私の秘密を探るのが本当の目的ということもあるかもしれない」


かすみ「はえっ??」 ポカーン


璃奈「とにかく、あまりにもあっさり片付き過ぎたんだよ、今回の件は」


かすみ「よく分からないけどぉ、これからどうするの??」


璃奈「奴らからしてみれば厄介な警察を振り切ったことになるから、それこそ派手に手荒な手段に出てくるかもしれないね」

かすみ「ええ~! いやですぅ!」 ビクッ


璃奈「まずは身の安全を確保することを考えようと思う・・・」

242:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 08:30:55.79 ID:56UQli7p0
かすみ「でも、ここが1番安全なんじゃないの?」

璃奈「それはそう、でも万が一のことも考えないといけないかも」


かすみ「でもさぁ、りな子の研究品が欲しいなら一緒に開発させてください~って歩み寄ってくるとかさ、簡単に穏便に済ます方法だってあるのに意味わからないよ~」

璃奈「普通ならそれでいいんだよね」

璃奈「だからメーカー企業とはそういう関係でしょ?」

かすみ「そうだね、それが私の役目だし・・・」


璃奈「発端はおそらく、この研究所にも使ってるステルスコーティングを作った時に、アメリカにいる研究者仲間に教えたのがまずかったのかもしれない」

璃奈「あの頃の私は、良い物は共有して広めたいという考えだったからホント浅はかだった・・・。 反省してる・・・・・・」

かすみ「りな子も間違うことあるんだね・・・」

璃奈「私はいつも間違えてばかり・・・・・・」


璃奈「とにかく、今度は相手にするにはヤバすぎる相手ということ・・・・・・」

璃奈「全てを牛耳っていないと気が済まない人達には私のステルスコーティングやそれを作る技術などが目障りだということだよ」


かすみ「何だかヤバすぎませんか??」 ガクブル


璃奈「私が前に説明した最終局面も有り得るから、かすみちゃんも覚悟決めてね・・・・・・」


かすみ「そ、そうですかぁ・・・・・・」




かすみ(しず子・・・・・・・・・・・・)

245:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 22:20:37.25 ID:56UQli7p0
────
──


 ガラガラガラッ・・・


かすみ「りな子ぉ、この部屋は?」 キョロキョロ・・・


璃奈「かすみちゃんをこの地下室に入れるのは初めてだね」

かすみ「うわぁ・・・ アニメで見るような如何にも研究室って感じの部屋だねぇ・・・・・・」


璃奈「本当は使いたくないんだけど・・・ もしこれから私とかすみちゃんの身に危険が及ぶ時はコレを使うことになる・・・・・・」 コンコンッ・・・


かすみ「ひぇっ!?」 ビクッ

かすみ「びびびびっくりしたぁ!!!」 ガクガク・・・


璃奈「かすみちゃんにも関わることだから見せておくね」


かすみ「うわぁ・・・・・・ 物騒だねぇ・・・・・・」


璃奈「この部屋の存在も、何があっても漏らさないでね」

かすみ「うん、わかった」


璃奈「上に戻ろう」

かすみ「かすみんは二度とこの部屋に来なくてもいいよ・・・・・・」

246:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 22:23:57.36 ID:56UQli7p0
────
──


 ギィィィィィ・・・ ガシャンッ・・・


かすみ「はぇ~・・・ まさかこんな仕掛けで地下室に入れるとはねぇ・・・・・・」

璃奈「仕掛けは割と単純なんだけど、盲点とか錯覚とか、そういうのを駆使して作った自信作だよ」

かすみ「かすみんもココに何度も来てるけど、こんなの気付かないよぉ・・・・・・」





かすみ「とりあえず、これからどうするの? りな子~?」

璃奈「とはいえ、警察から逮捕の件の連絡を受けて以来は何も動きがないから様子をみようと思う」

璃奈「それ次第だね、どうするかは」


かすみ「じゃあ、またしばらく山籠り??」

璃奈「我慢してね、それに夜遅いからもう寝るよ?」


かすみ「うわぁぁぁぁん!」 ガクッ

247:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 22:31:51.93 ID:56UQli7p0
────
──


~しずくの部屋~


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく(繋がらない・・・・・・)

しずく(もしかしてかすみさんに繋がらないかなぁって思ったけど、やはり山奥にいるから電波届かないんだろうなぁ・・・・・・)


しずく(送って来た荷物どうしたらいいか聞きたいし・・・・・・ )


しずく(いや・・・ 私はただかすみさんの声が聞きたいだけなのかな・・・・・・)



しずく(はぁ・・・・・・)

しずく(明日からまた1週間仕事だし、準備して早めに寝ようかな・・・・・・)



 ♩~♩~♩~(着信音)


しずく「!?」 ビクッ

しずく(電話!? 誰だろう)

248:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 22:33:44.84 ID:56UQli7p0
しずく(あっ・・・)


しずく「はい、もしもし」

侑「しずくちゃんこんばんは! 夜遅くにごめんね」

しずく「いえいえ~」

侑「今電話大丈夫??」

しずく「はい、構いませんよ?」


侑「一昨日はごめんね、何だか面倒掛けてしまったみたいで・・・ あはは」

しずく「大分酔ってらしてましたから、放っておけませんでしたよ」

侑「なんだかちゃんと着替えまでさせてくれたみたいじゃない?」

しずく「そのまま眠らせるわけにいきませんでしたしね」

侑「まったくお恥ずかしいよ・・・ あはは」


しずく「帰ってからも冷蔵庫にあった缶ビールを飲もうとされてましたよ?」

侑「やっぱりか・・・ ビールの缶がふたつあったからもしかしてと思ったんだけど・・・」

しずく「私もお言葉に甘えて一本だけ頂きましたけどね」


侑「いつも派手に飲んじゃうからさぁ・・・ 記憶無くすことも多くてね・・・・・・」

しずく「わ、私もたまにあるのでお気持ちわからないこともないですよ・・・・・・」


侑「酒好きの宿命だね!」

しずく「あはは・・・・・・」

250:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/16(水) 22:36:22.94 ID:56UQli7p0
侑「それでさ、その次の日だから昨日かな? ちょっと歩いて出掛けてたらかすみちゃんと会ってさ!」

しずく「え!? 本当ですか??」

侑「例の山奥から帰って来てたみたいだよ?」

しずく「え、でも・・・ さっき電話掛けた時は相変わらず電源が入ってないみたいでした」


侑「ふぅん・・・・・・・・・・・・ そっか」


侑「でも、せっかく会ったからそのままかすみちゃんの家にコンビニで買ったビール持ち込んで飲み会したんだ~」

しずく「あれだけ飲んだ次の日にまた飲み会とは・・・・・・ 侑さんタフですね・・・・・・」

侑「あはは・・・ ビールだけは飲めるからわたし!」


侑「かすみちゃんは胃の具合悪かったみたいでビールは飲まなかったんだけどね」

しずく「え! 大丈夫なのかな・・・」


侑「まぁ、今度は3人で飲もうよ」

しずく「そうですね、楽しみにしています」


侑「もう遅いし切るね」

しずく「はい、おやすみなさい」 ガチャ



しずく(ってことは、かすみさん東京に帰って来てるの?)

しずく(携帯が繋がらないのはたまたま??)

しずく(連絡くれないなんて水くさいよ・・・・・・)



しずく(夜遅いけどもう一回鳴らしてみよう・・・・・・)


しずく「・・・・・・」 プッ・・・ プッ・・・ プッ・・・


しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく(だめだ・・・・・・ 繋がらない・・・・・・)

しずく(早く声聞きたいのに・・・・・・)

256:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 09:06:14.56 ID:ElAhYVmo0
────
──

~4日後~


しずく「んん~っ! やっと終わったぁ・・・・・・!」

課長「しずくさん、残業してもらって悪いね」

しずく「いえ、今日の分は今日のうちに目処つけておかないと明日が大変になるだけですので」


しずく「では、お疲れ様でした」 ペコッ

課長「遅いから気をつけて」

しずく「お気遣いありがとうございます」





しずく(ふぅっ、スーパーに寄っていこうか・・・・・・)

しずく(お惣菜の値下げ品、今日は何あるかな・・・・・・)


しずく(あ・・・ こないだなるべく自炊って思ったばかりなのに・・・・・・)

しずく(ま、今日は遅くなったからいいよね・・・・・・)


────
──


 ブイーーーーン(自動ドア)


しずく(帰りが遅いとお惣菜も結構売り切れちゃうんだね・・・・・・)

しずく(何を思ったのかカップラーメンなんか買っちゃった・・・・・・)

しずく(こんなところかすみさんに見られたら怒られるだろうなぁ・・・・・・)

257:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 10:06:44.85 ID:ElAhYVmo0




 プッ プッ(クラクション音)


しずく(え? 車のホーン??) キョロキョロ


 「ああ、やっぱりしずくちゃんだ!」 ニコッ


しずく「ゆ、侑さん!?」

しずく「どうされたんですか? こんなところで」


侑「こっちに住んでる従姉妹が結婚したんだけどね。私、披露宴には参加出来なかったものだから改めてお祝いを渡しに来て帰るところなんだよ」

しずく「そうなんですか!」


しずく「この車は侑さんのですか?」

侑「いや、これは私の親の車だよ、ついでにドライブしたくて借りて来たんだ」

しずく「遠くからお疲れ様ですね」


侑「ちょっと市内を回ってみようと思ったら迷っちゃってね・・・・・・ カーナビあるのに使いこなせないから情け無い話だよ~・・・ あはは」

しずく「遅いのでお気をつけてお帰りくださいね」

侑「うん、そうだね、ありがとう」


侑「しずくちゃんはこの辺に住んでるの?」

しずく「ええ、歩いてすぐですよ?」


侑「それなら送って行くから乗りなよ」 ニッコリ

しずく「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂こうかな」 ニコッ

258:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 10:23:26.14 ID:ElAhYVmo0
────
──


しずく「侑さん、そこのアパートです」

侑「はいよ」


侑「しずくちゃん・・・ お恥ずかしい話なんだけどトイレ借りていい?」

しずく「ええ、構いませんよ?」

しずく「車は駐車場の端に止めて貰って大丈夫ですので」

侑「りょーかい!」


 ピー ピー ピー

 ガコッ


しずく「ありがとうございました」

しずく「では部屋にどうぞ」 ニコッ

侑「ありがとう!」


 ガチャ

 バタンッ






しずく「こちらの部屋です」


 ガチャ


侑「お邪魔しまーす・・・・・・」

しずく「トイレはすぐ左のドアです」

侑「わるいね~」 ソワソワ・・・


 ガンッ


侑「痛っ!!」 ビクッ

侑「あー、ごめん! 玄関に置いてあった段ボール蹴っちゃった!」

しずく「すみません、そんなところに置きっぱなしにしてまして・・・あはは」

侑「随分重そうだけど・・・・・・」 チラッ

しずく「間違って送られたみたいで、どうやって返そうか困ってたところだったものですからそのままにしてたんですよ」

侑「ふーん」


侑「それよりトイレ!」 ソワソワ


 バタンッ





 ジャーーーーー(流水音)

 ガチャ


侑「ふぅ~、助かったよ~」

259:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 10:33:13.13 ID:ElAhYVmo0
しずく「侑さん、せっかくですからお飲み物でも用意しますので飲んで行ってください」

侑「悪いね、気遣わせちゃって」


しずく「上着脱いだら準備しますから、腰掛けててくださいね」

侑「はーい」


 スルッ・・・


侑「こないだも思ったけど、しずくちゃんはスーツが様になるねぇ・・・」

しずく「いえいえ・・・ そんな・・・ あはは」

侑「ジャケットを脱いだ白いシャツ姿も妙に色っぽいというか・・・・・・」

しずく「あはは・・・・・・」


しずく「コーヒーでいいですか?」

侑「うん、ありがとう」





しずく「どうぞ」

 コトッ


侑「ありがとね」 ニコッ


しずく「あ! お砂糖とか使います?」

侑「ブラックで大丈夫」 ニコッ




侑「うん、濃さが丁度いいね」 ニコッ

しずく「それなら良かった」

262:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 15:09:17.84 ID:ElAhYVmo0
侑「ん?」 ジーッ

しずく「どうしました?」


侑「その棚の上に飾ってある写真って・・・・・・」

しずく「!?」 ビクッ

侑「高校の時のしずくちゃんとかすみちゃん? だね」

しずく「あ、はい! 大切な思い出ですから・・・ あはは」


侑「ふーん・・・」

侑「しずくちゃん・・・ そういうことかぁ・・・」 ニヤニヤ


しずく「あはは・・・」 ・・・ニコニコ


侑「なんかこういうの見ちゃうと、私まで心が洗われるようだよ」 ニヤニヤ

しずく「そ、そうですか・・・・・・ あはは」





侑「さて、コーヒーごちそうさま!」

侑「帰るの遅くなってしまうから失礼するよ」

しずく「お気をつけてお帰りくださいね」


侑「じゃあまた今度! 飲み会でもしようね!」


 ガンッ


侑「痛っ!」

侑「ごめん! また段ボール蹴っちゃたよ・・・」

しずく「すみません! さっき片付ければよかったですね・・・・・・」

侑「いや、お邪魔する時にもぶつかってるのにまたぶつかる私がアホなだけだから~・・・ あはは~」

侑「位置だけ元に戻しておくね」

 ザーーッ


しずく「申し訳ないです」

263:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 15:15:15.82 ID:ElAhYVmo0
侑「じゃ、ありがとね! トイレ助かったよ」 ニコッ

しずく「いえ、お気をつけて」


 バタンッ


しずく(凄い偶然だなぁ・・・ まさかウチの近所で侑さんに会うなんて・・・・・・)

しずく(そうだ、この荷物は片付けておこう・・・・・・)


 グイッ


しずく(うわっ・・・ 重い・・・・・・)


────
──


侑「ふふふっ♪ しずくちゃんがねぇ~、かすみちゃんのこと・・・・・・ ふふっ♪」





侑「あ、そうだ・・・」


侑「・・・・・・」 Prrr・・・


────
──

264:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 15:28:10.91 ID:ElAhYVmo0
~翌日・山奥の研究所~


かすみ「りな子~? りな子ってばぁ~!」

璃奈「どうしたの?」

かすみ「買い置きの食料がそろそろ無くなるよ? 買いに行った方いいんじゃない?」


璃奈「う~ん・・・」

かすみ「どうしたの?」


璃奈「あまり人目につくところには行きたくないんだよね」

かすみ「ええ! じゃあどうするの??」


璃奈「自給自足しようか」

かすみ「え~!! どうやってぇ!!」

璃奈「う~ん・・・ 狩猟でもしようか・・・・・・」


かすみ「そんなの無理だよぉ!」

璃奈「うそうそ! 夜になったら買いに行こうか」

かすみ「はぁ、よかったぁ~・・・ りな子なら本当にやりかねないから・・・・・・」


かすみ「ね、ねぇ・・・ りな子・・・ 買い物行ったついでにしず子に電話してもいい?」

璃奈「うん、少しなら」

かすみ「やった!」

265:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 16:53:10.86 ID:ElAhYVmo0
~夜・麓のスーパー~


かすみ「りな子ぉ~、このスーパーのコロッケ美味しいからたくさん買っていこうよぉ~」 ニコニコ

璃奈「そういうのは日持ちしないからすぐ食べる分だけにして」

かすみ「ま、そうだけどね~」


かすみ「買い置きする食品っていうと、だいたい決まったものばかりになっちゃうよねぇ~」

かすみ「そのかわり、お菓子いっぱい買って行こう~っと!」 ニコニコ

璃奈「健康によくないよ」

かすみ「山奥にいても食べるくらいしか楽しみないからいいの!」





璃奈「とりあえずこんなところでいいんじゃないかな」

かすみ「そうだね」

璃奈「お会計して出よう」

かすみ「うん」


────
──

266:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 20:15:58.89 ID:ElAhYVmo0
~スーパーの駐車場~


かすみ「ふぃ~、買った物やっと全部積み終えたよ」

璃奈「私、カート戻してくる」

かすみ「よろしく~」


かすみ(助手席乗ってよ~っと・・・)


 バタンッ


かすみ「・・・・・・」 Prrr・・・・・・・・・

かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ(あれ、しず子出ないや・・・・・・)

かすみ(何かしてるのかなぁ)


 バタンッ


璃奈「お待たせ」

かすみ「なんかタイミング悪いみたいでしず子が電話出ないよ・・・・・・」

璃奈「それは仕方ない、しずくちゃんにも用事はあるだろうし」

かすみ「かすみんの携帯だけ山奥でも通話できるようにしてよぉ~」

璃奈「それは無理」

かすみ「はうううっ・・・ 分かってますけどねぇ・・・」


璃奈「じゃあ、帰るよ」


 キョカカッ

 ブオオオオオオオン・・・・・・


璃奈「・・・・・・」

267:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 20:42:24.83 ID:ElAhYVmo0
かすみ「ん? りな子出発しないの?」


璃奈「あの車・・・・・・」

かすみ「んん? 車?」


璃奈「予定変更・・・・・・ ちょっと遠いところまでドライブしよう」

かすみ「へぇ??」


 ガコッ

 ブオオオオオオオン・・・・・・・・・


────
──


かすみ「遠いところってどこまでいくの?」

璃奈「未定」

かすみ「りな子ぉ~! それなら今日は外食しようよ~!」 パアッ

璃奈「場合によってはいいよ」

かすみ「おお~! やったね!」 ニコニコ


璃奈「やっぱりついて来てる・・・・・・」

かすみ「へ?」

璃奈「スーパーの駐車場に気になる車が停まっていたんだけど、その車がついて来てる」


かすみ「ちょっと! ヤバいやつじゃないよね!?」

璃奈「全く無関係でたまたま後ろ走ってる可能性もあるし、ヤバいやつの可能性もある・・・・・・」


かすみ「もしかして私達の居場所を突き止められた!?」

璃奈「いや、研究所はバレてないと思うけど、私達が潜んでいる地域だけ特定して手分けして張ってた可能性はあるかもしれない」

璃奈「今もし研究所に戻ったら、研究所の場所がバレてしまう・・・・・・」

かすみ「かなりやばいじゃないですかぁ!!」


璃奈「でも、研究所に通じる山道にはたくさんの仕掛けを施しているから、私達を追尾しない限りは見つけることは出来ない」

璃奈「だから奴らを撒くしかない・・・」


かすみ「でも、ヤバい奴じゃなくて、たまたま後ろ走ってるだけの一般の人の可能性もあるんでしょ?」

璃奈「うん、でも最悪のパターンを想定して行動しよう」


かすみ「りょ、りょうかい!」 ドキドキ

268:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 20:47:53.63 ID:ElAhYVmo0
璃奈「前から言ってるけど、重要なものは忘れずに持ってきてるでしょ?」

かすみ「うん」

璃奈「場合によってはこのまま研究所は破棄ということもあるから」


かすみ「ううう・・・ ドキドキする・・・」 ドキドキ


 ブオオオオオオオン・・・・・・





────
──


璃奈「燃料つめて行くよ」

かすみ「うん」


 ブオオン・・・・・・

 キキッ


店員「らっしゃーせーい」

璃奈「軽油満タンで」

店員「満タンありがとうござぁぁっす」


 ガゴゴッ

 ウィーーーーーン・・・・・・


璃奈「ほら、やっぱりだ・・・・・・」

璃奈「例の車が隣のコンビニの駐車場に入って待機してる・・・・・・」

かすみ「ええ!? あの黒い車?」

璃奈「そう・・・」


璃奈「もし、私達がここを出るのに合わせてついて来たら確定とみて間違い無さそうだね」

かすみ「捕まったら何されるんですかねぇ・・・・・・」

璃奈「分からない・・・・・・」




店員「満タンはいりやしたぁ!」

璃奈「はい、お金」 スッ

店員「あざぁっす!」


店員「こちらお返しでっす!」


璃奈「ありがとう」


 キョカカッ

 ブオオオオオオオン・・・・・・


店員「ありざあああっしたああ!!!」


 ブオオオオオオオ・・・・・・・・・


かすみ「はぁ・・・ 祈ってはみたものの、やはり出てきたね・・・ あの黒い車・・・」

269:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 20:56:56.99 ID:ElAhYVmo0
璃奈「とりあえず、あの車を撒こう」

璃奈「そして撒いても、他の仲間に連絡されるだろうからとにかく相手が予想出来ないコースを走り続けるしかないね」


かすみ「発信機とか付けられてたらどうするの??」

璃奈「私達がスーパーで買い物している間に付けられる可能性もたしかにあるけど、私が常に持ち歩いている探知機が反応しないから大丈夫」

かすみ「探知機にかからない高性能な発信機だったらどうするの??」

璃奈「それは問題ない、私が作る物の方が優秀」

かすみ「言い切れるなんてさすがりな子だねぇ~」


璃奈「とりあえず撒きやすいように、車通りが多い都市の幹線道路の方に行くよ」

かすみ「よくわからないからりな子に任せるよ」



 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ「あ! しず子から折り返し来た!」

璃奈「悪いけど出ないで、あと電源も落とした方がいい」

かすみ「分かった・・・・・・」


璃奈「撒いて安全が確認できたら電話してもいいから」

かすみ「りょーかい」

270:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 21:00:57.20 ID:ElAhYVmo0
────
──


~しずくの会社~


しずく(はぁっ・・・ せっかくかすみさんから電話貰えたのに残業に夢中で気付かないなんて・・・・・・) ガクッ

しずく(折り返してもかすみさん出ないし、買い物のついでとかに電話くれたんだろうな・・・・・・)



しずく(研究って何してるんだろ・・・・・・)

しずく(早く帰って来たらいいのに・・・・・・)


しずく(明日は土日だから出来る限り仕事終わらせてから帰ろうと思ったけど、今日はもう帰ろう・・・・・・)


しずく「課長、帰りますね」

課長「最近は残業続きで悪いね」

しずく「いえ、来週もまた頑張ります」


しずく「お疲れ様でした」

271:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 21:04:14.60 ID:ElAhYVmo0
────
──


かすみ「だいぶ走り続けてるけど、さっきの黒い車見えなくなったんじゃない?」

璃奈「そうみたい。一応後方の視界に入らなくなってから1時間ちかく経過している」


かすみ「さすがに諦めたんじゃないかなぁ」

璃奈「結構無茶な車線変更とか繰り返して走ってきたからね」

璃奈「それでもしばらくは必死に食い付いて来てたから間違いなく追っ手だよ」


かすみ「はやく平穏が訪れないかねぇ・・・・・・」 ゲッソリ


璃奈「とりあえず、ご飯でもたべる?」

かすみ「さんせーい!」 ニコッ


璃奈「こういう時は小さい規模で比較的混んでるラーメン屋みたいなところに入った方がいい」

かすみ「お腹空いたからなんでもいいよぉ~」

272:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 21:09:58.26 ID:ElAhYVmo0
────
──


~ラーメン店~


かすみ「ごちそうさま~!」

璃奈「ごちそうさま」


かすみ「美味しかったね! ラーメン!」

璃奈「ここに入って正解だった」

かすみ「余は満足じゃ!」


璃奈「店内外に怪しい人影もないし、とりあえずは一時的に安泰かな」



かすみ「ごちそうさまでした~! お会計お願いしまーす」 ニコニコ

店主「どうもね!」


かすみ「はい! ちょうどあります!」 スッ

店主「また来てね!」


かすみ「ごちそうさま~」


 バタンッ


────
──

274:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 21:13:07.31 ID:ElAhYVmo0
~車内~


璃奈「ラーメン食べながら考えていたこれからのプランだけど、いつの間にか神奈川県まで走って来たから、このまましずくちゃんの家の近くまで行くよ」


かすみ「え!?」

璃奈「念のため、少し遠いところで降ろすけど、かすみちゃんはしずくちゃんの家に行って」

かすみ「え? いいの??」

璃奈「こんな事は言いたくないけど、もう会えなくなる可能性もあるから会っておいた方がいい」

かすみ「・・・・・・」


かすみ「りな子は?」

璃奈「私は東京の家に一度帰ってみて、安全が確認出来たら違う車に乗り換えて山奥の研究所に向かう」

かすみ「だ、大丈夫かな・・・」

璃奈「多分大丈夫・・・」


璃奈「とりあえず、通話を30秒以内でしずくちゃんが家にいるか確認して」

かすみ「わ、わかった!」


かすみ「・・・・・・」 Prrrr・・・


しずく「かすみさん!」

かすみ「しず子!」

しずく「ごめんね・・・ 電話貰ったのに・・・・・・」


かすみ「しず子、単刀直入に聞くけど今家にいる?」


しずく「??」

しずく「うん、そうだけど・・・」


かすみ「分かった、今から行くから」

しずく「え!? え!?」

かすみ「また後で!」 ガチャ


璃奈「オッケーだね」

璃奈「こないだ聞いたしずくちゃんの住所をナビに入れて・・・っと・・・」


 ピッ ピッ・・・


璃奈「そんなに遠く無さそう」


璃奈「少し急ぐよ!」

かすみ「お願い! りな子!」

278:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 23:36:18.82 ID:ElAhYVmo0
────
──


 ブオオオオオオオ・・・・・・


璃奈「カーナビの通りであれば、この先の交差点を左に曲がってすぐ右に路地に入り、約50mくらいのところだね」

かすみ「私ここから歩いて行こうか?」

璃奈「うん、おそらくあの後尾行されてる気配はないから大丈夫だと思うけど」

かすみ「じゃあ止めて?」


 キキッ


かすみ「りな子も気をつけてね」

璃奈「かすみちゃんも」

かすみ「何かある時は電話するから」

璃奈「了解」


璃奈「あと、私はこれから東京に戻って問題がなければ必要な荷物を持って研究所に戻る」

璃奈「そして研究所でやっておきたい事を済ませたらかすみちゃんを迎えに来るから」

かすみ「分かった」

璃奈「かすみちゃんはしずくちゃんの家に入ったら私が迎えに行くまで外に出てダメだよ?」

かすみ「うん」


かすみ「じゃあね!」 ニコッ


 ガチャ

 バタンッ


璃奈「それじゃ」


 ブオオオオオオオ・・・・・・・・・・・・


かすみ「・・・・・・・・・・・・」

279:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ ff8b-S5MD) 2021/06/17(木) 23:56:48.28 ID:ElAhYVmo0
かすみ(よし、しず子のところに行こう・・・・・・)

かすみ(スマホの地図・・・ っと・・・・・・)


────
──


 ピンポーン


しずく「!?」


しずく「はーい」

しずく(ドアスコープで見てみよう・・・・・・)

しずく(やっぱりかすみさんだ!)


 ガチャ


しずく「かすみさん!!」 ウルウル

かすみ「こんばんは! しず子」 ニコッ


かすみ「とりあえずお邪魔するよ!」

しずく「うん!」


 バタンッ

 ガチャリ


かすみ「しず子、久しぶりだね」 ニコッ

しずく「会いたかったよ、かすみさん・・・・・・」 ウルウル

かすみ「私も! なんだか、約2週間振りなのにそれ以上会ってなかったような気がするよぉ」

しずく「そうだね」


しずく「まず座って?」

かすみ「うん、ありがと」


しずく「こんな夜中にどうしたの?」

かすみ「あ、ああ・・・、りな子の研究の一環で移動してたんだけどね・・・ ちょうどしず子のあたりまで行くことになったからりな子に降ろして貰ったんだ」


しずく「璃奈さんは?」

かすみ「そのまま車で一度東京戻って、明日迎えに来る予定だよ」

しずく「そうなんだ・・・ 大変だね」

かすみ「というわけで、今晩泊めて?」 ニッコリ

しずく「もちろん!」 ニコッ

280:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:00:17.42 ID:cSjXsttR0
しずく「そういえば、この荷物ってかすみさんが送ってくれた物でしょ?」

かすみ「うん、そうだね」

しずく「これ、かすみさんの家にもあった璃奈さんが作ったものだと思うけど、私に送ってよかったの?」

かすみ「もちろん! しず子の家で使ってね! その為にりな子が用意したやつだから」

しずく「ありがとう」


しずく「この封筒は?」

かすみ「おっと・・・ これは大事にしまって置いて欲しい」

かすみ「もし、私やりな子と連絡が完全に途絶えた時に開けて」

しずく「ん??」

かすみ「まぁ、貴重品と一緒に保管しておいてよ」

しずく「うん」


しずく「あとこれ、温泉まんじゅう?? あまりかすみさんらしくないなと思って・・・・・・」

かすみ「ああ! これはしず子に食べさせたくて入れたんだよ!」

かすみ「地味に美味しいから!」

しずく「あはは! そうなんだ!」


かすみ「賞味期限あるから早く開けないと!」


 ビリビリッ


かすみ「はい!」 スッ


しずく「いただきます」 パクッ


 モグモグ・・・


しずく「ホントだ、お土産物のおまんじゅうにしては美味しいね」

かすみ「でしょ?」 ニコッ

281:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:03:50.44 ID:cSjXsttR0




しずく「そうだ、かすみさんお風呂入る?」

かすみ「うん、お借りしよっかな」

かすみ「って・・・ 急だったから着替え無いんだった・・・・・・」 ガクッ

しずく「いいよ、私の貸すから」

かすみ「ありがとう! しず子!」


かすみ「じゃあお借りするね!」 ニッコリ

しずく「うん!」


────
──


しずく(何だかかすみさんに会えて安心した・・・・・・)

しずく(かすみさんの気持ちを知ってから、私もかすみさんの事しか考えられなくなっているから・・・・・・)

しずく(ずっと一緒にいたいな・・・・・・)


 ガチャ


かすみ「ふぅっ! ありがとうしず子」 ホカホカ

しずく「ああ! これ着て?」 スッ

282:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:09:27.77 ID:cSjXsttR0
かすみ「ねぇ、しず子・・・」

しずく「ん?」

かすみ「これは眠る前に着る」

しずく「え?」


かすみ「このまま裸で寝ようか・・・・・・」

しずく「そ、それって??」 ドキドキ・・・


かすみ「私、ドライヤー借りて髪乾かすから・・・ その間にしず子も裸になって待っててよ・・・・・・」


しずく「う、うん・・・ わかった・・・・・・」


 カチッ

 ブオオオオオオ・・・・・・


────
──


かすみ「しず子、もうベッドに入ってるね」

しずく「は、恥ずかしくて・・・・・・」 ドキドキ


かすみ「こないだもしたのに・・・・・・」

しずく「でも・・・・・・」


かすみ「じゃあ、電気消すよ?」

しずく「うん・・・・・・」


 パチッ


かすみ「私も入るね・・・」

しずく「うん」


 モゾモゾッ


かすみ「・・・・・・・・・・・・」

しずく「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「眠くなってきたぁ・・・・・・」 ウトウト

しずく「え!?」


かすみ「うそうそ!」 ニコッ

しずく「もう!」

283:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:16:31.70 ID:cSjXsttR0
かすみ「この部屋のお隣は誰か住んでるの?」

しずく「うん、いるね」

かすみ「じゃあ、お互い声はなるべく出さないように」


 ムクッ・・・

 ミシミシッ・・・・・・


しずく「・・・・・・」

かすみ「私の真下にしず子がいる・・・・・・」

しずく「そうだね・・・」


かすみ「キスしていい?」

しずく「いいよ・・・」


かすみ「・・・」 chu・・・

しずく「・・・・・・んっ・・・」


かすみ「しず子・・・・・・ 好きだよ・・・」

しずく「私もだよ・・・・・・ かすみさん・・・」


 ガバッ・・・


かすみ「んんっ・・・・・・ぁ・・・」 レロッ

しずく「んっ・・・・・・ ふあっ・・・」 チュプッ・・・


かすみ「あぁん・・・・・・んはぁ・・・・・・」 チュパッ

しずく「んっ! かすみさ・・・・・・ ふぁっ・・・・・・」


かすみ「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

しずく「んっ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・」


かすみ「しず子とキスしてると頭が真っ白になってくるよ・・・・・・」

しずく「私も・・・・・・」


かすみ「・・・?」

かすみ「しず子・・・ もう濡れてる・・・・・・」


しずく「だって・・・・・・」

かすみ「だって何??」


しずく「いいから早く抱いて・・・・・・」

かすみ「うん・・・・・・」


しずく「ぁぁぁっ・・・・・・ ンぁっ・・・・・・」 ビクッ


────
──

284:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:21:10.09 ID:cSjXsttR0




しずく「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」

かすみ「はぁっ・・・ はぁっ・・・」


かすみ「しず子・・・ 気持ち良かった?」

しずく「うん・・・・・・」


かすみ「あら、シーツぐっしょりだ・・・・・・」

しずく「え??」 ムクッ


かすみ「こんなに濡らしてたんだよ? しず子」

しずく「は、恥ずかしい!」


かすみ「ふふふっ!」 ニコッ


しずく「ちょっと取り替えるね?」

かすみ「うん」


 バサッ

 シュルッ

 パン パンッ


しずく「あーあ、せっかくの雰囲気台無し!」

かすみ「あはは! そんなことないと思うぞぉ?」


しずく「むぅぅっ!」 ムスッ


かすみ「変なかお~!」 ニヤニヤ


しずく「もうっ!」 プンプン



かすみ「せっかくシーツ替えたんだし、寝よっか」

しずく「じゃあ、かすみさんの着替え用意するね・・・」

かすみ「いいよ、裸のまま寝よ?」

しずく「え?」

かすみ「抱き合っていれば寒くないから」


しずく「うん、そうだね・・・・・・」


 モゾモゾッ


かすみ「しず子来て?」

しずく「うん、かすみさん」


 モゾモゾ


かすみ「おやすみ」 ギュッ・・・

しずく「おやすみなさい・・・・・・」



────
──

285:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:24:30.64 ID:cSjXsttR0
~翌朝~


しずく「Zzz・・・・・・」


しずく「んっ・・・・・・」 パチッ

かすみ「しず子おはよう!」 ニッコリ


しずく「かすみさん・・・ 起きてたの?」 ボー

かすみ「うん、少し早く起きてしず子の寝顔みてた」 ニコニコ

しずく「やめてよ、もう・・・」

かすみ「にひひ・・・」 ニヤニヤ

しずく「それに、私の胸も触ってなかった?」

かすみ「よく気付いたねぇ?」

しずく「やっぱり・・・・・・」


かすみ「いや?」

しずく「嫌じゃないけどさ・・・・・・」


しずく「さて、朝ごはんの用意するよ?」

かすみ「しず子にお任せするね~」


しずく「私、かすみさんみたいに要領良くないから酷いかもよ?」

かすみ「しず子が作ったものならなんでも食べるから!」 ニコッ

しずく「ホントかなぁ・・・!」

286:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:29:38.42 ID:cSjXsttR0
────
──


かすみ「ごちそうさま!」

しずく「大したものじゃないですけどね」


かすみ「いや、トーストと目玉焼きというのは朝食の超定番で安定感があっていいよね」

しずく「それ褒めてるの~?」

かすみ「もちろんだよぉ」 ニコッ


しずく「それはありがとうございました!」





しずく「璃奈さんって何時頃迎えに来るんだろ」

かすみ「具体的には言ってなかったね」

しずく「そうなんだ」

かすみ「だから私はここでゆっくりさせてもらうよ」

しずく「私も土曜で休みだし、一緒にいようか」

かすみ「うん、そうだね」


────
──

287:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/18(金) 00:31:50.72 ID:cSjXsttR0
~都内・璃奈自宅~


璃奈(幸いにして、自宅に張り込まれたり監視されたりの形跡は無いようで良かった)

璃奈(仮眠も取れたし、違う車で研究所に向かおう)


璃奈(そうだ、アレをふたつ持って行くか・・・)

璃奈(ちゃんと動くかな)




璃奈(うん、問題無さそう)





璃奈(さて、ステルスコーティングしているこっちの車で行こうか)

璃奈(まわりから認識されづらくなるから、本当は道路走らせるのは良くないのだろうけど・・・)


 キュルルッ

 ブイイイイインッ


璃奈(よかった、バッテリー上がってなくて・・・)


 ガコッ

 ヴォォォァァァ・・・・・・


────
──

293:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 07:14:39.74 ID:DyYq+Pid0
璃奈(さてと、研究所に向かう前にひと仕事終わらせて行こう・・・・・・)


 ヴォォォァァァ・・・・・・

 キキッ


璃奈(確かここのはず・・・・・・)


 ピンポーン


侑「はーい・・・」


 ガチャ


璃奈「侑さん、おはよう」


侑「り、璃奈ちゃん!?」

侑「珍しいね・・・ それに朝から・・・・・・


 ボゴッ


侑「ゲホッ・・・ ううっ・・・・・・」 バタッ

侑「り、璃奈ちゃん?」 オロオロ・・・


璃奈「私が高校の時に作った璃奈ちゃんスーツの改良版を使っているから何をしても私から逃げられないよ?」

侑「ううっ・・・ い、意味が分からないよ・・・・・・」


璃奈「なんで私達のおおよその居場所を探すことが出来たのか教えて」


侑「!?」


侑「はぁ・・・・・・」


璃奈「素直に吐けばこれ以上酷いことはしない」


侑「しずくちゃんの家にあった荷物だよ・・・・・・」


璃奈「!?」


侑「それに例のドリンクやら色々入っていたからもしかしてと思ってね」


璃奈「なるほど・・・ 伝票か何かをみて、荷受けした支店を番号から特定したわけだね」

侑「そういうこと・・・・・・」


璃奈「なんでしずくちゃんに目を付けたの?」


侑「かすみちゃんと連絡取れなくなった時に、単純に交友関係からかすみちゃんと連絡取ってそうなしずくちゃんに電話してみただけだよ・・・」

侑「・・・それと、何かしらネタ持ってそうな気がしたからね」

侑「偶然が重なって、たまたましずくちゃんに会えた時はラッキーだったなぁ・・・・・・」


璃奈「ふーん・・・」

294:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 07:18:09.39 ID:DyYq+Pid0
璃奈「まさかとは思うけど、しずくちゃんには手をあげてないよね?」

侑「ホントはしたかったんだけどねぇ・・・ あはは」

侑「しずくちゃんのピュアな一面を見せられたら萎えちゃったよ・・・」


璃奈「・・・・・・」


璃奈「はぁ・・・ これは私のミスだ・・・・・・」

璃奈「もっと早くに侑さんを助けてあげるべきだった」


侑「私を助ける・・・・・・?」

璃奈「例の組織から送られた密偵なんでしょ?」

璃奈「しかも酷く下手糞な洗脳を施されている」

侑「??」


璃奈「これを被って」


 スチャッ カチッ・・・


侑「??」

侑「ぐああああああっ・・・・・・」 ジタバタ


璃奈「それは私が昔作った記憶を一部消す装置・・・」

璃奈「それで洗脳も解けるよ」





侑「はぁ・・・ はぁ・・・」


璃奈「んー、ポータブルタイプだと洗脳解くだけで精一杯か」


侑「う、う、うううあうっ・・・・」


璃奈「洗脳されていた時の記憶は残っているから、自分がした事の罪悪感で苦しいだろうね・・・・・・」

璃奈「自殺されても困るから、私の研究所に一緒に行こう」

璃奈「そこで、ある程度の記憶は消せるから」

295:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 07:21:12.09 ID:DyYq+Pid0
侑「わ、私・・・・・・ な、なんで・・・・・・」 オロオロ・・・


璃奈「ごめんなさい、侑さん・・・ ワザと泳がせるようなことを私がしたせいで、侑さんもかすみちゃんも傷付いた・・・・・・」


璃奈「じゃ、でかけようか」

侑「ううううっ・・・・・・・・・」 シクシク・・・





 ガチャ

 バタンッ


侑「わ、私・・・・・・ なんて酷いことを・・・・・・」 ワナワナ・・・

璃奈「シートベルト付けるよ」


 カチャッ


侑「ううっ・・・ うあああああっ・・・・・・」 シクシク

璃奈「うーん、念の為手錠はかけたけど、舌噛んだりしないように猿轡もするしかないか・・・・・・」


璃奈「侑さん、ごめんね・・・・・・」


 モゴモゴッ


侑「んっ・・・・・・ ぁぁっ・・・・・・」


璃奈「ごめんね、数時間の辛抱だから」

璃奈「解放してあげるからね・・・・・・ でも、かすみちゃんにも謝ってね・・・・・・」


 キュルルッ

 ヴォォォァァァン・・・・・・

296:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 07:24:26.11 ID:DyYq+Pid0
────
──


~しずくの部屋~


 ~♬(着信音)


かすみ(ん? りな子からメール・・・・・・)


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


しずく「かすみさん? どうしたの?」


かすみ「!?」

かすみ「い、いや・・・ なんでもないよ!」 ニコッ

しずく「かすみさんらしくない表情してたから・・・・・・」


かすみ「しず子・・・ 朝からこんな事言うとイヤかもしれないけど・・・・・・」

しずく「ん?」


かすみ「・・・抱いてくれる?」

しずく「え?」


しずく「こ、こう?」


 ギュゥッ・・・


かすみ「あはは・・・ しず子はなんだかんだで優しいなぁ・・・・・・」 ポロポロ・・・

しずく「??」


かすみ「このままベッドで抱いて欲しい・・・・・・ 昨日私がしてあげたようにね」 ニコッ

しずく「え? え?」


────
──

300:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:26:53.01 ID:DyYq+Pid0
~高速道路走行中~


 ヴォォォォォォォォ・・・・・・・・・


侑「Zzz・・・・・・」


璃奈(念のため打った睡眠薬が効いたみたいでぐっすり眠ってる・・・・・・)

璃奈(出来ればこのまま研究所に着くまで効きがもっていて欲しいところ・・・・・・」


璃奈「!?」 ビクッ

璃奈(危ない!!)


 キィッッ


璃奈(隣の車線を走っている車が私の車に気付かず車線変更してきた・・・・・・)

璃奈(そういえば、この車はステルスコーティングしてあるんだった・・・・・・)

璃奈(色々考えごとしていたからうっかり忘れていた・・・・・・)

璃奈(危ない危ない・・・)

璃奈(こんなところで事故起こしている場合じゃない・・・・・・)





璃奈(洗脳されていた時の侑さんがしずくちゃんに目を付けていたとなると、しずくちゃんの身も心配になるな・・・・・・)

璃奈(侑さんから奴らに報告はされているだろうし・・・・・・)


璃奈(そうなるとしずくちゃんに何かしらの接触をする可能性がある・・・・・・)


璃奈(結果的にだけど、かすみちゃんをしずくちゃんの家に置いて来たのは正解だった・・・)


璃奈(となると、次にすべきことは・・・・・・)

301:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:31:28.38 ID:DyYq+Pid0
────
──


かすみ「・・・・・・ぁぁんっ・・・・・・ しず子・・・ 好き・・・・・・」 ハァ ハァ・・・


 ~♬~♬~♬(着信音)


かすみ「!?」 ビクッ

かすみ「で、電話!?」 ガバッ


かすみ(りな子からだ・・・)

かすみ「もしもし? りな子何かあった?」

璃奈「かすみちゃん、今しずくちゃんの家でしょ?」

かすみ「うん、もちろんそうだけど・・・」


璃奈「窓から外見えるよね?」

かすみ「う、うん・・・・・・」

璃奈「見える範囲で良いから、人影や監視されているような形跡が無いか確認してみて?」


かすみ「りょうかい・・・・・・」


かすみ(そういえばカーテン閉めてたんだった・・・・・・)


 シャーーッ


かすみ「・・・・・・」 キョロキョロ・・・


しずく「か、かすみさん? 一応裸なんだから何か羽織ったら?」

かすみ「う、うん・・・ そうだね」


かすみ「あ~、もしもしりな子?」

璃奈「どうだった?」

かすみ「しず子の部屋の窓から見える範囲では特に何も無さそうだよ」

璃奈「了解。じゃあ大至急出掛ける用意してしずくちゃんを連れてしずくちゃんの家から離れて」


かすみ「え!? もしかして・・・・・・」

璃奈「そのもしかしてだよ」


かすみ「そうなるんじゃないかとは思っていたんだけどねぇ・・・・・・」


璃奈「行き先は問わないから点々と動き回って」

かすみ「分かった」


璃奈「私は研究所でやる事終えたらまた電話するから、その後かすみちゃん達を車で拾いに行く」

かすみ「りょうかい・・・・・・」 ガチャ


しずく「何かあったの?」

かすみ「しず子、せっかく良いところだったけど、やめてこれからデートに行くよ?」

しずく「ええ??」

かすみ「電車で色んなところ行ってみようよ!」

しずく「ま、まぁ・・・ 楽しそうではあるけどね」


かすみ「じゃあすぐ準備して!」 ニコッ

しずく「う、うん!」

302:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:35:47.72 ID:DyYq+Pid0
────
──


~研究所の麓の街~


 ヴォォォァァァ・・・・・・


璃奈(例の連中と思われる奴らが至るところに散見される・・・・・・)

璃奈(昨夜、私達を見失ったあとにこの街に戻って人員を増やして張っていたということかな・・・・・・)


璃奈(でも、こんな小さな街に如何にもな連中がたくさんいたのでは余計に目立つというものだけれど・・・・・・)


璃奈(幸いにして私が乗り替えて来た車は認識されにくい車だからさっさと研究所に向かおう)


 ヴォォォォォォ・・・・・・・・・


────
──


~山奥の研究所~


 ガチャッ・・・ ウィィィィン・・・・・・


璃奈(何とか侑さんが目覚めることなく研究所に到着出来た・・・・・・)

璃奈(侑さんを装着に乗せたし、1時間程待てば記憶は消せるかな・・・・・・)





璃奈(はぁ・・・ それにしても疲れた・・・・・・)

璃奈(その間、仮眠しよう・・・・・・)


────
──

303:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:36:37.97 ID:DyYq+Pid0
~1時間後~


璃奈「Zzz・・・・・・」


璃奈「!?」 ビクンッ

璃奈「はっ!」 キョロキョロ・・・


璃奈(熟睡してたみたいだ・・・・・・)


璃奈(侑さんは??)


璃奈(うん、まだ眠っているけど装着は止まっている・・・・・・)

璃奈(ベッドに移そう・・・・・・)


 ガバッ


璃奈(よいしょっと・・・・・・)





 ドサッ

璃奈(ふうっ・・・ とりあえずは侑さんが目覚めるのを待つか・・・・・・)

304:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:37:33.73 ID:DyYq+Pid0
────
──


~電車内~


 カタンッ・・・・・・ カタンッ・・・・・・


かすみ「しず子? 電車でお出かけも楽しいね!」 ニコッ

しずく「うん、でも急に思いついていきなり行動なんて・・・ さすがかすみさんだよ」 アハハ


かすみ(しず子の部屋にずっと居ても、多分ずっとSEXしかしてなかったかもよ?) ヒソヒソ・・・


しずく「ちょっ!! かすみさんっ!!」 カァァッ・・・

かすみ「あー、しず子照れてる照れてる!」 ニヤニヤ


かすみ「まぁ、正直なところ私はそれでも良かったんだけどねぇ・・・・・・」

しずく「もう!」


かすみ「もし・・・ さ、これが最初で最後のしず子とのお出掛けになったらしず子はどう思う?」

しずく「い、いきなり何言うの?」

しずく「私はこれからかすみさんと歩んで行きたいから、そんな事考えたくもないな」


かすみ「だよね~」 ニッコリ

かすみ「しず子がそう思ってくれて良かったな・・・・・・」


しずく「かすみさん・・・ 変なの・・・・・・」


────
──

305:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 21:46:59.97 ID:DyYq+Pid0
~山奥の研究所~


侑「んんっ・・・・・・」

璃奈(ん? 侑さん起きたかな?)


侑「おはよう・・・・・・ あれ・・・・・・? ここは・・・・・・」

璃奈「侑さん、おはよう」

侑「ここ、どこ??」

璃奈「みんなで山奥にキャンプに来たんでしょ?」

侑「そ、そうだっけ・・・・・・」

侑「うっ・・・ 頭痛っ・・・・・・」


璃奈「これ、頭痛薬と水」

璃奈「飲むと楽になるよ」


侑「あ、ありがとう・・・ 璃奈ちゃん」


侑「あむっ・・・・・・ ゴクリッ・・・」 ゴックン・・・


璃奈「もう少し横になってるといいよ」

侑「うん、そうさせてもらうね・・・」





璃奈(侑さんの頭痛は装置による副作用・・・ それが治ったら移動するか・・・・・・)

璃奈(とりあえず、持ち出したいものだけ車に積んでおこう・・・・・・)

306:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 22:04:19.12 ID:DyYq+Pid0
────
──


 バタンッ


璃奈(これで荷物の運び出しはオッケー・・・・・・)





 ブウウウウウウン・・・・・・

 キキーーッ


璃奈「!?」 ビクッ

璃奈(え!? なぜ・・・・・・)


 ガチャ

 バタンッ


 「これは博士、いきなり会えるとは嬉しいね」


璃奈「何故ここに・・・・・・」


 「高咲侑の洗脳を解かれたのは想定外だったけど、初歩的なことを忘れるとは博士らしくないねぇ」


璃奈「・・・・・・」

璃奈「はっ! 発信機・・・・・・」


 「まぁ、それでも簡単なところには付けてないけどね」

 「高咲侑とSEXでもしてれば話は別だけど」
 


璃奈「迂闊だった・・・・・・」 ガクッ・・・


 「高咲侑にはホントいい仕事して貰ったよ」

璃奈「・・・・・・」

 「しかも、後輩である博士に洗脳と記憶まで消去して貰えたんだから、今後は平和に暮らせるってもんだね」


璃奈「あなたたちの雇い主は何が望みなの?」


 「おお! これは話が早い。以前はね、博士と一緒に仕事をするのが目的だったようだけど、いい加減振られ続けたせいでどうでも良くなったみたいだよ?」

 「ステルスコーティングや、その他の平和に役に立つ技術だけ貰えれば用済みだそうだよ」


璃奈「・・・・・・」

307:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 22:10:05.47 ID:DyYq+Pid0
 「もっと早くにお互いが歩み寄っていれば、死ぬこともなかっただろうに・・・ かわいそうな博士・・・・・・」

 「あ・・・ あと博士の代理人の中須かすみさんもね」


璃奈「・・・・・・」


 「中須かすみもなかなかしたたかな子で手を焼いたよ・・・・・・」

 「ピエ みたいな子だったなぁ、さすが博士の代理人を務めるだけのことはある」

「厄介な子だった」


「・・・・・・・・・・・・」


璃奈(最悪だ・・・・・・)



 「とはいうものの、うちの雇い主も最後のチャンスを与えるらしいよ。よかったね」


璃奈「どうすれば?」


 「後日、別な場所で面談する機会を設けようと思う」


璃奈「あなたたちの雇い主が直接来るということかな・・・」

 「それは分からない。私がまた来るかもしれないし」


璃奈「条件がある」

 「何かな?」


璃奈「日時と場所は私が指定する」


 「うーん・・・ ま、いいんじゃないかな? 雇い主もダメとは言わないと思う・・・ もう2択しかないわけだからね」


璃奈「・・・・・・」


 「まぁ、どうするつもりか知らないけど、死ぬつもりならやり残しのないようにね」


璃奈「後日連絡する・・・・・・」


 「24時間だ、返答期間はそれしかやれない」


璃奈「分かった」


 「じゃあ、高咲侑を頼んだよ?」


 「あ! そういえば、中須かすみは一緒にいないようだけど、そちらに人員は回してないから安心していいよ。麓にいる部下もこれから撤退させる」


 ガチャ

 バタンッ


 ブウウウウウウン・・・・・・・・・


────
──

309:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:05:06.08 ID:DyYq+Pid0
璃奈(この研究所・・・ 好きだったんどけどな・・・・・・)

璃奈(もう使うことはないだろう・・・・・・)


 カチッ ブウンッ・・・


璃奈(さようなら・・・ 私の研究所・・・ 私の研究した数々・・・・・・)


侑「どうしたの? もう帰るの?」

璃奈「ああ、侑さん、そうだよ」

璃奈「車に乗ってて?」

侑「うん、わかったよ」





 キュルルッ

 ヴォォォァァァン・・・・・・


────
──


~電車内~


 カタンッ・・・・・・ カタンッ・・・・・・


 ~♬(着信音)


かすみ(りな子からメール・・・・・・)


かすみ「・・・・・・」


しずく「かすみさん? どうしたの? 変だよ?」

かすみ「ああ、うん・・・ しず子と2人でのんびりと電車乗って・・・ 何気ないこと話して楽しかったけど、次の駅で降りて戻ろうか」

しずく「うん、いいけど・・・ まさか飽きたの??」


かすみ「う~ん・・・ そんなもんかな!」 ニッコリ

しずく「はぁ~、まぁいいけどね」

しずく「私もなんだかんだで楽しかったし」


────
──

310:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:05:52.78 ID:DyYq+Pid0
どけどな ×
だけどな ○

m(_ _)m

311:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:09:32.17 ID:DyYq+Pid0
~しずくの部屋~


 ガチャ


かすみ「ただいまぁ~」

しずく「お疲れさま!」 ニコッ


かすみ「いつの間にか夜だね・・・ 真っ暗だ・・・・・・」

しずく「うん・・・ 今日は帰るんでしょ?」

かすみ「うん、さっきりな子からメール来て、もうすぐ迎えに来るって」


しずく「次会えるのはいつかなぁ・・・ 寂しいよ」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


しずく「ん? かすみさん??」


かすみ「ぐすっ・・・」

かすみ「ううっ・・・ うああああっ・・・・」


しずく「かすみさん!? 泣いてるの!? どうして?」

312:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:09:47.95 ID:DyYq+Pid0
かすみ「うっ・・・ うううっ・・・ 」 グズッ

かすみ「うっ・・・ ご、ごめえん・・・」 シクシク・・・


しずく「大丈夫??」 ナデナデ


かすみ「わ、私も寂しい・・・・・・」 シクシク


しずく「かすみさんがここに来れる時はいつでも来て欲しいし、私もかすみさんの家に行くから」


かすみ「・・・・・・」

かすみ「うん、そうだね・・・・・・」


かすみ「!?」

かすみ「りな子の車来たかも・・・」


しずく「じゃあまたね」 ニコッ


かすみ「キス・・・・・・」

しずく「ん?」


かすみ「・・・・・・」 グイッ

しずく「あっ、あぶなっ」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 chu・・・

しずく「・・・ん・・・・・・・・・」


かすみ「じゃ! 私行くから・・・・・・」


かすみ「・・・・・・」


かすみ「あ、あと・・・ この髪飾りあげる」


 パチッ


しずく「ん?」

かすみ「無くさないでね・・・・・・」


かすみ「それじゃ・・・・・・」

しずく「うん、分かった」 ニコッ


 バタンッ


────
──

313:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:39:49.81 ID:DyYq+Pid0




 ガチャ

 バタンッ


かすみ「りな子、お待たせ・・・」


璃奈「!?」

璃奈「泣いてたの?」

かすみ「うん・・・・・・」


璃奈「もう大丈夫?」

かすみ「うん、大丈夫」


璃奈「侑さんの洗脳は解いたよ」

かすみ「侑せんぱい・・・ やっぱりそうだったんだね」

璃奈「研究所で記憶もある程度消したから、普通に暮らせるようになると思う」

璃奈「侑さんは無事に家まで送ってきたよ」

かすみ「りょーかい」


璃奈「とりあえず、走りながら話そうか」


 キュルルッ

 ヴォォォァァァン・・・・・・


璃奈「でもね、メール見たと思うけど、私のミスで1番最悪なケースになってしまった・・・・・・」

かすみ「いや、りな子は今までよくやってくれたよ」

かすみ「私は何も責めない」

璃奈「そう言ってもらえると少し救われる・・・・・・」


かすみ「2択っていうけどさ・・・ 実質1択だよね?」

璃奈「そう・・・ 向こうに協力すると言っても、間違いなく全てを搾り取られてから捨てられる・・・・・・」

かすみ「だよね」


璃奈「あとは分かるよね?」

かすみ「うん・・・」


璃奈「かすみちゃんもそう言うと思って、向こうには前向きな話がしたいから私の研究所に明日の23時に来て欲しいと伝えた」

かすみ「りょーかい・・・」


璃奈「あと何かある? 無ければ向かうよ?」


かすみ「うん」

314:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/19(土) 23:44:14.61 ID:DyYq+Pid0
────
──


~某所~


かすみ「ふぅ、もう少しで日付が変わるね」

璃奈「丁度いいんじゃない?」

かすみ「そうだね」 ニコッ


かすみ「それにしても、見事な断崖絶壁・・・ そして海・・・・・・」

かすみ「こんなドラマに出てきそうな場所、よく知ってるね・・・ りな子・・・」

璃奈「やっぱり、なんだかんだで都合いいんだよ・・・ こう言う場所はね」


 ガチャ パカッ


璃奈「よいしょっと!」 ポイッ


かすみ「ん? 今の研究所の地下室にあったやつじゃん」

璃奈「奴らに取られるくらいなら捨てる」

璃奈「その方が浮かばれる・・・・・・」

かすみ「そだね・・・・・・」


璃奈「向こうが欲しそうなものは全部処分したよ」

かすみ「抜かりない?」

璃奈「今度は間違いなく」


璃奈「かすみちゃん、これ飲んで?」

かすみ「うん」


璃奈「あんっ」 ゴクリッ

かすみ「あむっ・・・」 ゴックン


璃奈「これ飲んどけば少しは楽出来るよ?」

かすみ「ありがとね」


かすみ「これが前に言ってたファイナルフェーズ?」

璃奈「そう・・・」



璃奈「楽しかったね・・・・・・」

かすみ「うん、楽しかった・・・・・・」


璃奈「行こうか」

かすみ「手、繋ごう?」

璃奈「うん」


かすみ・璃奈「せーの!」




 バッ






────
──

316:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:12:45.99 ID:/TP780bg0
~翌日・23時~


 ブウウウウウウン・・・


 ガチャ

 バタンッ


 (しかしまぁ、調べてみたら衛星画像にも全く写らないなんて・・・ 凄いよ、天王寺璃奈・・・・・・)

 (最後の面談場所を今まで隠していたここにするということと、前向きな話がしたいということは観念したということだね・・・・・・)

 (それだと、我々の成功報酬が満額で貰えるから実にありがたい・・・・・・)


 (しかし、約束の時間だというのに、天王寺璃奈と中須かすみはまだ来ていないのか・・・・・・)


 ジリッ・・・ ジリジリッ・・・


 「!?」

 「まさか!?」


 ドンッッ

 プシュウウウウウウウ・・・・・・


 「ゲホッ・・・・・・ ゲホッ・・・」

 (くっ!・・・ ハメられた・・・・・・)


 「ゲホッ・・・・・・」

 (なんだ・・・ このガスは・・・・・・ や、やばい・・・・・・)


 バタッ


 「う、ううっ・・・・・・」



────
──

317:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:26:03.38 ID:/TP780bg0
~数日後・しずくの部屋~


 ガチャ


しずく「ただいま・・・」

しずく(って・・・、だれもいないんだよね)


しずく(帰って来たときにかすみさんが出迎えてくらたらどれだけ幸せを感じられるだろう・・・・・・)


しずく(あれから相変わらず電話もLINEも反応ないし・・・・・・)

しずく(また山奥に行っているの?)


しずく(今度から行き先はハッキリさせるようにしなきゃ・・・・・・)





しずく(テレビでもつけようか・・・)


 パチッ・・・



────続いてのニュースです。

────昨日、○県◇市の沖合で2体の水死体が発見された事件で、警察は遺体の損傷が激しく身元が特定出来ずにいましたが、近隣の沿岸部を捜索したところ乗り捨てられた車両と残された遺品から、東京都在住の天王寺璃奈さんと中須かすみさんの遺体である事が判明致しました・・・・・・



しずく「!?」


 ガタッ


しずく「え!? 」

しずく「空耳だよね・・・・・・」


しずく「え?? 何このテレビに映った名前は・・・」

しずく「幻覚を見るくらい疲れてるの? 私・・・・・・」


しずく「・・・・・・・・・・・・」

318:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:31:36.20 ID:/TP780bg0
しずく「うそだよね??」


 ♩~♩~♩~(着信音)


しずく(電話! どうせ、かすみさんと璃奈さんの手の込んだいたずらなんだ・・・・・・)





しずく「もしもし・・・」


しずく「えっ・・・・・・・・・・・・」


しずく「は、はい・・・・・・」


しずく「わかりました・・・・・・」ガチャ




しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「うっ・・・ううっ・・・・・・・・・」

しずく「うわあああああああっ・・・ うううっ・・・・・・ 」


しずく「ううううあああううう・・・・・・・・・・・・」



────
──

319:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:37:15.44 ID:/TP780bg0
────


しずく(その後、私は2人の葬儀に参列した・・・・・・)

しずく(実感が湧かないから涙が一滴も出なかった・・・・・・)



しずく(でも、ついこないだまで、一緒にいたかすみさんがいない)

しずく(璃奈さんも・・・・・・)





しずく(私にはもう何も残されていないと感じる・・・・・・)

しずく(もう、仕事も満足にこなせる気力が無い・・・・・・)



しずく(私も後を追おう・・・・・・)



しずく(かすみさんと璃奈さんは待っていてくれているはず・・・・・・)

320:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:42:17.68 ID:/TP780bg0
しずく(包丁・・・・・・ どこだっけ・・・・・・)



しずく(ああ、台所だったか・・・・・・)



 ガンッ



しずく「・・・・・・っつ」 イラッ


しずく(これはかすみさんが送ってきた荷物・・・・・・)

しずく(なんで邪魔するの? かすみさん・・・)



しずく(かすみさんに会いたいだけなのに・・・・・・)

321:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:45:37.91 ID:/TP780bg0
しずく(こんなの残されても・・・・・・ 私が女を磨いて見せたい相手がもういないんだもの・・・・・・)


しずく(要らないよ・・・ こんなの・・・・・・・・・)









しずく「・・・・・・・・・・・・」 ガクッ

322:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:50:41.85 ID:/TP780bg0
しずく「ああ・・・」


しずく(そういえば・・・ 一緒に入ってた封筒・・・・・・)

しずく(閉まっておけって・・・ かすみさんが言ってたな・・・・・・)


しずく(何の時開けろって言ってたんだっけ・・・・・・)




 ガサッ




しずく(あった・・・・・・)



 ビリッ

 ガサゴソ・・・



 ポロッ



しずく「??」


しずく「SDカード?」




しずく「パソコンに繋ぐと何か入っているのかな・・・・・・」

323:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 00:56:09.59 ID:/TP780bg0





 パチッ



 カチッ カチッ



しずく(ファイルが複数・・・)


しずく(1番上から見ていくかな・・・・・・)



しずく(・・・・・・ もし、これを読んでいるならば??)




しずく「!?」


しずく(そ、そんな・・・・・・)




しずく(うううっ・・・・・・ グズッ・・・・・・・・・)

しずく(ううううううっ・・・・・・ うああっ・・・・・・)

324:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 01:13:41.59 ID:/TP780bg0
────────────

────────

────


~2年後・都内某所~


しずく「どうしました? 急がないと遅れますよ?」

部下「すみません、社長・・・ 道路が少し混んでまして」

しずく「今日は新製品の記者発表ですので遅れないよう到着してください」

部下「道路状況次第ですが善処します・・・・・・」



しずく「あ・・・」

部下「どうされました? ・・・ああ、あの看板に描かれているのは今話題の女優さんですね」


しずく「私も昔は女優を目指していたんですよ」


部下「何度もお聞きしましたので存じ上げておりますよ」

部下「でも、世界を驚かせた美容商品の数々をプロデュースする若き美人社長として有名になられたじゃないですか」

部下「ある意味女優よりも凄いことかと思いますが・・・」




しずく「私は大切な人たちが残してくれたものを言われた通りに運用しているだけですから・・・ 何も凄くありません・・・・・・」


しずく(でも、私がこうしていることで、かすみさんと璃奈さんは私の中で生き続けているのだと感じる・・・・・・)

325:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 01:20:56.83 ID:/TP780bg0
────
──


~会見終了後~


部下「社長、お疲れ様でした」

しずく「いえ、無事に終えましたね」

部下「今回は取材に訪れた記者の数が過去最高でしたよ」

しずく「それは凄いですね」



部下「では、本日はこのまま会見会場で利用したホテルに部屋を取っておりますので、宿泊し明日本社に戻りましょう」

しずく「わかりました」


しずく「ちょっと気晴らしに、周辺を歩いてみませんか?」

部下「悪目立ちしませんか?」

しずく「大丈夫ですよ」 ニコッ


部下「写真撮られてネットに上げられても知りませんよ?」


しずく「いいのいいの!」

326:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 01:32:51.05 ID:/TP780bg0
しずく「うーんっ! 有名になってしまってからは人目を気にしてばかりで疲れていたんです」

部下「それはお気の毒です」


しずく「たまに自由に歩き回るのも悪くないですね」 ニコッ


部下「私は心配ですが・・・ 意外と、周りの人々から気付かれませんね」

しずく「そんなものですよ」

しずく「地元だとそうはいきませんけど・・・・・・」




しずく「はぁっ・・・・・・ ホテル帰ったらお酒飲もうかなぁ・・・・・・」

部下「ほどほどにしてくださいね」










 「────りな子ぉ! ちょっと待ってよ!」

 「────そんな暇無い、早く行くよ」

 「────ちょっとくらいいいじゃんっ! ケチ!」






しずく「!?」


 バッ


しずく「え・・・・・・・・・??」

部下「どうしました?」




しずく「空耳ですよね・・・・・・ これだけ大勢の人が歩いているのですから・・・・・・」






しずく(空耳だとしても・・・ またあの声が聞けた気がして嬉しかった・・・・・・)






~Fin~

338:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 21:57:37.06 ID:/TP780bg0
────────────


~エピローグ~

339:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:01:28.04 ID:/TP780bg0
 「久しぶりの日本なのにさぁ、ちょっとくらいいいじゃんっ! ケチ!」 プンプン

 「忘れたの? 私たちはこの国で一度死んでるんだよ? 存在しない人間なの」

 「どうせバレないってぇ~」

 「とにかく、目的を終えないとダメ」

 「終わったらいいの!!?」 パァッ

 「そんなこと一言も言ってない」

 「がーん・・・・・・」 ガクッ


 「それにしてもさぁ、しず子は上手くやってるみたいだね」

 「1番の被害者はしずくちゃんだと思うから、あんなので償いになっていればいいけど・・・」

 「さっきさぁ、しず子が街頭のテレビでチラッと映ってたけど、かすみんより綺麗だった!」

 「モテるだろうね」

 「そ、それはだめ~!!」 プンプンッ





 「────ホテル帰ったらお酒飲もうかなぁ・・・・・・」

 「────ほどほどにしてくださいね・・・・・・」





 「!!」

 「え!?」 クルッ


 「どうしたの? 立ち止まって」

 「今、しず子とすれ違ったような・・・・・・」


 「芸能人並に有名な美人社長がのうのうと街を歩き回ってるわけないよ」

 「そうだよね・・・・・・」


 「急ぐよ?」

340:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:12:45.27 ID:/TP780bg0
────
──


~しずくが宿泊するホテル~


しずく(ふぅ・・・・・・)


 カシュッ


しずく「んぐっ・・・ んぐっ・・・・・・」 プハアッ

しずく(やっぱ仕事のあとのビールは最高だよね)


 コンコンッ


しずく「はーい」

部下「社長、すみません」

しずく「どうしました?」

部下「ホテルの従業員の方からですが、社長に面会されたいという方がロビーにいらしているようなのですが・・・」


しずく「誰でしょう? 私は思い当たる節がありませんね」

部下「断ってもらいましょうか?」


しずく「その方が間違いないでしょう」

部下「分かりました。ではお引き取り頂くように致します」


しずく「よろしくお願い致します」


しずく(うーん、誰だったんだろう・・・・・・)

341:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:27:34.01 ID:/TP780bg0
────
──


ホテルマン「面会には応じられないとのことです」


 「そうですよねぇ・・・」

 「無理言ってすみませんでした」


 「仕方ないよ、諦めて帰ろ?」

 「うううっ・・・ せっかく日本に来れたのにぃ~」


 「さすがに私たちの本名を名乗るわけにはいかないし、偽名では怪しすぎるし、名乗らずに話し通して貰えただけでも良しとしよう」


 「はぁ・・・ 少しでもいいから話したかったな・・・」 ガクッ


 「時間無いし帰ろ? そろそろ港に船が到着する手筈になってる」

 「次はいつ日本に来れるかな?」

 「それは分からない」


 「でもこうして限りなく近くまで来れただけでもよしとしようかぁ」

 「そうだね」


 「行こうか、りな子・・・」

 「うん」

342:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:39:28.82 ID:/TP780bg0
────
──


しずく(ダメだ・・・ 妙な胸騒ぎがするからロビーまで降りて来てしまった・・・・・・)

しずく(私に面会しに来たというのは誰?)


しずく(でも、もう誰もいない・・・・・・)




しずく(はぁ・・・ そんな奇跡は起きるはずがないのに、期待してしまう自分がいる・・・・・・)



しずく(今日はもう少し飲もう・・・ 近くのコンビニで買って来ようかな・・・・・・)

344:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:47:39.93 ID:/TP780bg0
────
──


~コンビニ~


 「せっかく日本に来たんだから、日本らしいものくらい食べてもいいよねぇ?」 ニヤニヤ

 「何買うの? おまんじゅう?」

 「そ! ずっとあっちの国の食事ばかりだったからこういうの恋しかったんだよね~」 ニッコリ


 「私も日本酒でも買っていこうかな」

 「どうせ国籍も何もない私たちが乗る密航船には何持ち込んでも問題ないしね」 ヒッヒッヒ・・・

 「それについてはそのうち何とかするから」


 ガバッ


 「この冷蔵庫開ける感覚、懐かしい・・・」

 「そしてこのワンカップ、実に風情がある」


 「かすみんにはよく分からないよ・・・」


しずく「あ、すみません・・・ 商品取らせて貰っていいですか?」


 「あっ、邪魔してすみません・・・ どうぞ・・・」


しずく「あ、ありがとうございます・・・」 ペコッ


 「りな子がさっさと選ばないからぁ!」

 「ちょっと反省」


 「じゃあお会計済ませて、あとは向かおう」

 「りょーかい」

346:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 22:57:17.94 ID:/TP780bg0




しずく(りな子?)


しずく(でも、そういう名前の人はたくさんいるから・・・ 過剰に反応してるだけ・・・・・・)

しずく(私もレジに並んで会計したらホテルに帰ろう・・・)






 ピッ ピッ ピッ


店員「合計で・・・・・・円になります」


 「一万円から」 スッ


店員「お返しが・・・・・・円ですね」 スッ

店員「ありがとうございました」 ペコッ


 「いい買い物ができたねぇ~」 ニヒヒ

 「船で日本酒飲んだら船酔いするかな」




しずく「これ、お願いします・・・」

店員「いらっしゃいませ」


 ピッ ピッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」


しずく「・・・・・・え!?」 ビクッ


店員「お会計、・・・・・・円になります」


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ・・・


店員「お客様?」

しずく「はっ! すみません! これで!」 スッ


 ピッ


店員「カードとレシートのお返しです」 スッ

店員「ありがとうございました!」


 ダッ


しずく「まだ外にいる!?」 キョロキョロ・・・

347:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 23:01:27.31 ID:/TP780bg0
しずく「・・・・・・」

しずく「い、いないか・・・・・・」 ガクッ




しずく(そもそも・・・ 何の期待してるんだろ・・・・・・)

しずく(2人はもう亡くなっているのに・・・・・・)


しずく(・・・・・・・・・)

しずく(ホテルに戻ろう・・・・・・)







 「しず子・・・・・・・・・・・・?」


しずく「・・・・・・・・・・・・」



 「ねぇ、しず子??」


しずく「え?」

348:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 23:05:12.48 ID:/TP780bg0
しずく「う・・・ うううう・・・・・・ うそ・・・・・・?」


 ポロッ ガシャンッ・・・


しずく「あ、あああ・・・ あれ? おかしいな・・・・・・」 ブルブル


かすみ「よかった・・・・・・ 会いたかった・・・・・・」 グズッ・・・


しずく「ほ、ほんとうに・・・ かすみさんなの??」 ウルウル


かすみ「うっ・・・ ぐっ・・・ そ、そうだよぉ?」


しずく「うううううっ・・・・・・」

かすみ「じずごおぉぉぉぉ・・・・・・」


かすみ「よ、よがっだぁ・・・ 会えて・・・・・・」


しずく「ううううっ・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク・・・


かすみ「はぁっ・・・ ぐすっ・・・・・・」

かすみ「しず子・・・ 時間無いからもう行く・・・・・・」


しずく「うん・・・ 分かった・・・・・・」

しずく「璃奈さんも・・・・・・」


璃奈「よかった、しずくちゃんが元気そうで」

しずく「うん、2人のおかげで元気だよ」 ニコッ


しずく「ま、また・・・ 会えるかな・・・・・・」


璃奈「多分ね」


しずく「楽しみにしてる」


かすみ「浮気しないでよ! しず子!」

しずく「しないよ!」



かすみ「・・・あははっ」 ニコッ

しずく「・・・ふふっ」 ニコッ



かすみ「じゃあ、次会う時にたくさん話そ?」



しずく「うん、ありがとうね・・・・・・」



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──

349:名無しで叶える物語(さくらんぼ) (ワッチョイ 9a8b-nKnU) 2021/06/20(日) 23:11:52.84 ID:/TP780bg0
10日間掛かってしまいましたが、ありがとうございました。


m(_ _)m

引用元: https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1623295109/

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