【SS】愛「ゆうゆ、ナンパに繰り出すよ！」　侑「え！？」【ラブライブ！スーパースター!!】

同好会

エマ「見て見て！　服飾同好会のみんなに新しい衣装作ってもらったの！」

せつ奈「うわ、とっても可愛いです！」

歩夢「素敵ですね、エマさん！」

エマ「果林ちゃんの衣装もあるよー！」

果林「どうかしら？」ﾌﾌｯ

璃奈「すごい……」

彼方「果林ちゃんはやっぱりセクシーだねぇ」

侑「エマさんも果林さんもすっごくいいね！　写真撮ってもいい！？」

エマ「いいよー！」ﾆｺｯ

果林「もちろん」ｳｲﾝｸ

ワイワイガヤガヤ

侑「……」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

侑（エマさんも果林さんも可愛いなぁ）ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

侑（しかも今回の衣装どっちもなんかエ　いし！）ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ


愛「……」

愛（ゆうゆってやっぱり……）

夜　侑の部屋

侑「へぇ、このグループもトキメいちゃうなぁ！」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

侑「……」

侑（スクールアイドルの動画観てたら、なんかムラムラしてきちゃった……）ｴﾍﾍ

侑（今日のオカズは誰にしよっかな）

侑「……」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

侑（やっぱり手堅くせつ菜ちゃんかかすみちゃんかな？）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

侑（いや、ここは愛ちゃんやしずくちゃんもいいなぁ）

侑（でもでも、ここ最近は璃奈ちゃん、彼方さんにお世話になってるんだよね。だから今日も……）

侑（あ、今日のエマさんと果林さんも凄く良かったんだよなぁ）

侑（歩夢は特別な日だけって決めてるし……）

侑「……」ｳｰﾝ

侑（みんな魅力的でオカズ選びには悩むけど、これも嬉しい悲鳴だよ！）

侑（だってみんなに一番近いマネージャーなら、オカズの調達には困らないもんね！）

翌日

愛「あ、ゆうゆー！」

侑「愛ちゃん！　ごめん、待った？」

愛「愛さんも今来たとこだよ！」

侑「そっか！　誘ってくれてありがとう！」

侑「それで今日は……」

愛「ふふっ、今日はねぇ……」

侑「……？」

愛「ゆうゆ、ナンパに繰り出すよ！」

侑「え！？」

侑「ナンパって、あのナンパ……？」

愛「うん、今から一緒に街で女の子ナンパしに行こ♪」

侑「え、愛ちゃん、私ナンパなんてしたことないし、よくわかんないよ……」

愛「ゆうゆなら大丈夫だって！　愛さんがいろいろ教えるし！」

侑「でも……」

愛「それに……」ｼﾞｯ

愛「ゆうゆって結構女好きだよね？」ﾆﾔｯ

侑「！？」ﾄﾞｷｯ

侑「え、あ、いや、そんなこと……」ｱｾｱｾ

愛「愛さんにはお見通しだよ？」

愛「ナンパうまくいけば、可愛い女の子と仲良くなれるよ？」ﾆﾔﾆﾔ

侑「そ、そうなんだ……」

愛「あれ、興味なかった？」

侑「いや、なくは……ないけど……」

愛「じゃあ決まりだね！」ﾆｺｯ

愛「愛さん、ゆうゆにはナンパの素質があると思うんだよね！」

愛「とりあえず街に行ってみようよ！」

侑「うん……！」

移動中

侑「愛ちゃんは、ナンパってよくするの……？」

愛「うん、たまに友達とね！」

侑「声かけて成功するものなの？」

愛「いろんな子と仲良くなったよ！　前付き合ってた彼女もナンパで捕まえた子だしね」

侑「へぇ……」

愛「もちろん必ずうまくいくとは限らないから、そういう時は場所変えるんだ」

愛「今日もナンパスポット何ヵ所か回ってみよっか♪」

侑「あ、うん」

侑（愛ちゃん、そんなことしてたんだ……）

秋葉原

愛「まずはここかな！」

侑「え、ナンパスポットって、秋葉原なの！？」

愛「うん、近くに音ノ木坂学院もあるし、可愛い子結構多いんだよね！」

侑「そうなんだ！」

愛「ほら、そこ歩いてる子も音ノ木坂の生徒だよ！」

愛「……って！」ｶﾞﾊﾞｯ

愛「ゆうゆ、あの子、めっちゃ可愛くない！？」

侑「確かに、すっごく可愛い……」ｺﾞｸﾘ

愛「ちょっと声かけてくるね！　ゆうゆは見てて！」ﾀﾞｯ

侑「うん！」

侑（うわ、さっそくだー！　愛ちゃん、頑張れー！）

愛「こんにちは！　ちょっと聞きたいんだけど……」

穂乃果「あ、はい！　何でしょう？」

愛「駅ってどっちかな？」ｴﾍﾍ

穂乃果「あ、駅ならそこ真っ直ぐですよ！」

愛「そっちか！　ありがとう！」

愛「いやー、今日はいい天気だね！」ﾆｺｯ

穂乃果「そうですね！」ｱﾊﾊ

愛「君、音ノ木坂の生徒でしょ？　制服可愛いね！」

穂乃果「あ、はい。ありがとうございます」

愛「愛さん、これから友達とお茶しようと思うんだけど、良かったら君も一緒にどう？」ﾆｺｯ

穂乃果「え、今から……？」

シュババババババ

海未「すみません、穂乃果が何かご迷惑おかけしましたか？」ﾆｺﾆｺ

愛「！？」

穂乃果「海未ちゃん！」

穂乃果「今ね、一緒にお茶しないかって誘われてたの」

愛「うん、良かったら、君も一緒に……」

海未「結構です！」ﾆｺﾆｺ

愛「少しだけだからさ！」ｱﾊﾊ

海未「結構です！」ﾆｺﾆｺ

海未「ほら穂乃果、この後予定があるでしょ？　もう行きますよ」

穂乃果「あれ、海未ちゃん、この後予定なんかあったっけ？」

海未「もう、忘れたんですか？　急がないと遅れますよ」ｸﾞｲｯ

穂乃果「えっと、それじゃさよなら！」ｽﾀｽﾀ

愛「あ、うん。ありがとう！」

海未「……」ｷﾞﾛｯ

愛「……！！」

海未「……」ｽﾀｽﾀ

愛「……」

愛（めっちゃ睨まれた……）

侑「愛ちゃん、惜しかったねー！」

愛「いやー、あれほど鉄壁ガードされちゃうと、愛さんでも厳しいねー！」ｱﾊﾊ

侑「愛ちゃん！　また音ノ木坂の子だ！　あの子も可愛いなぁ」ｳｯﾄﾘ

愛「本当、お人形さんみたいだね」

侑「愛ちゃん、今度は私行ってみるよ！」

愛「お、ゆうゆ初陣だね！　ファイト！」



侑「すみません、ちょっといいかな？」

真姫「……」ｽﾀｽﾀ

侑「駅ってどっちだっけ？」

真姫「……」ｽﾀｽﾀ

侑「君、音ノ木坂の子だよね？」ﾆｺｯ

真姫「……」ｽﾀｽﾀ

侑「良かったら、ちょっとお茶でも……」

真姫「……」ｽﾀｽﾀ



侑「振り向かれもせず、ガン無視されちゃった……」ｶﾞｯｸﾘ

愛「まあまあ、ナンパって普通そういうもんだよ！　ナイスファイトだったよ、ゆうゆ！」

侑「でも結構胸にくるね……」

愛「慣れだよ慣れ！」

愛「でもそうだなあ、戦績良くないし、ここで１回場所変えよっか！」

鎌倉

愛「次はここ！」

侑「鎌倉もナンパスポットだったんだ！」

愛「この辺も可愛い子多いんだよねぇ」

愛「あ、さっそくお尻大きい子発見！」

侑「あの2人組の子？　後ろ姿しか見えないけど……」

愛「可愛いオーラ凄い出てるし、絶対可愛い子たちだよ！　ゆうゆ、今度は一緒に行ってみる？」

侑「うん、行ってみよう！」



愛「へいへい、お嬢ちゃん、いいケツしてるねぇ！」

侑「へいへい、お嬢ちゃんもいい身体してるねぇ！」

しずく「え……」

かすみ「え……」

愛「あ……」

侑「あ……」

愛・侑「！！！？wwwwwwwww」

しずく「愛さん！？」

かすみ「侑先輩！？」

しずく「お２人とも何を……」

愛「あ、いや、これは……」ｱﾊﾊ

侑「まさか２人だと思わなくて……」ｱﾊﾊ

愛「なんでしずくたちがここに……？」

しずく「何でって、私の家すぐ近くですし……」

侑「あ……」

しずく「もしかして……」

しずく「お２人でナンパ、してたんですか？」ｼﾞﾄ

かすみ「え！？　そうなんですか……？」

愛・侑「……！！」ｷﾞｸｯ

しずく「はぁ……そうだったんですね……」

愛「ごめん、変な声の掛け方しちゃって……」ｴﾍﾍ

しずく「本当に最低でしたよ」

侑「かすみちゃんも、その、ごめんね」

かすみ「……」

かすみ「侑先輩、ナンパなんてするんですね……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

侑「……！」ｸﾞｻｯ

侑（かすみちゃんに露骨に物凄くガッカリされてる……！）

侑（もう、泣きたい……）ｶﾞｸｯ

しずく「お2人の自由なので、とやかく言うつもりはありませんが、その、程々にしてくださいね」

愛「お願いなんだけど、このことりなりーには……」

侑「歩夢には……」

しずく「わかってますよ。誰にも言いませんから」ﾊｧ

愛・侑「ホッ……」

かすみ「しず子、もういいよ、早く行こ！」

しずく「うん、待って、かすみさん」ﾀﾀｯ

侑「あ、かすみちゃん！」

かすみ「……」ｼﾞﾄ

侑「……っ！」


スタスタスタスタ


愛・侑「……」

侑（まさか、かすみちゃんにゴミを見るような目で見られる日が来るとは……）ｶﾞｯｸﾘ

侑「愛ちゃん……」

侑「ナンパするって、こういうことなんだね……」

侑「私、わかってなかったみたい」

愛「ゆうゆ……」

侑「でも、もうこうなった以上、後には引けないよ……」

愛「ゆうゆ……！」

侑「次の場所に行こう！！」ﾊﾞｯ

愛「その意気だよ！！」

愛「よし、こうなったら、次なる場所は……！」

侑「……！？」

愛「愛さんとっておきの穴場スポット、沼津へ乗り込むよ！！」

続きやってきます！

沼津

愛「沼津の女の子も最高だよ！」

侑「そうなの！」

侑「あ、愛ちゃん、さっそく可愛い２人組が！」

愛「さすがゆうゆ、見つけるの早いね！」

愛「しかも、２人揃ってめちゃくちゃ可愛いじゃん！」ﾑﾎﾎ

侑「私行ってみるよ！」

愛「うん、ゆうゆ、ファイト！」

侑「すみません、ちょっといいですか？」

侑「近くのバス停を探してるんですけど……」

梨子「！？」

千歌「あ、ここから一番近いバス停はねぇ……」

愛（お、ゆうゆ、いいよいいよー！）

侑「どうもありがとう！　私たち観光で来たんだけど、この辺初めてで！」

愛「道迷っちゃったんだよね！」ﾆｺｯ

千歌「そうだったんだ！」

梨子「いいところだから、楽しんでってね」

侑「うん！」ﾆｺｯ

侑「ねぇ、もし良かったらこれから一緒に回らない？　沼津のこといろいろ教えて欲しくて」

愛「２人が一緒なら愛さんたち超助かるよ！」

梨子「！！」ﾋﾞｸｯ

千歌「え、これから一緒に？」

侑「うん！　どうかな？」

千歌「楽しそうなんだけど……ごめん！　これから部活なんだ！」

梨子「大会も近いから今猛練習中なのよ」

侑「そっか、なら仕方ないね！　部活頑張ってね！」ﾆｺｯ

梨子「……」

侑「ありがとう！」

　　◆

侑「ダメだったかぁ……」

愛「仕方ないよ！　ゆうゆ、いい感じに声かけられてたし、切り替えて行こ！」

千歌「今の人たち楽しそうな人たちだったね！　観光してくれるの嬉しいなー！」

梨子「ええ、そうね」ﾆｺｯ

梨子「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

千歌「梨子ちゃん、どうしたの？」

梨子「千歌ちゃん気付かなかった？　今のナンパだよ」ｺｿｺｿ

千歌「え、ナンパ！？　それって曜ちゃんがよくされてるやつ！？」ｺｿｺｿ

梨子「そうなの？」ｺｿｺｿ

千歌「私、ナンパなんてされたの初めてだよ」ｺｿｺｿ

千歌「あ……」

千歌（ナンパされたのって、隣に梨子ちゃんがいたからか……）

梨子「……？」

梨子「この辺うちの生徒も多いし、やっぱりナンパってよくないと思うの」

梨子「ちょっと私注意してくるね！」ﾀﾞｯ

千歌「え、梨子ちゃん！？」

梨子「千歌ちゃんはそこで待ってて！」ｽﾀｽﾀ

千歌（行っちゃった……）

千歌（梨子ちゃんは偉いなぁ）

愛「あれ、ゆうゆ、さっきの子戻ってくるよ」

侑「どうしたのかな？」


梨子「あの、これ……」ｽｯ

侑「これは……」ｽﾁｬｯ

梨子「私の連絡先。後で電話ちょうだい」ｺｿｯ

侑「！！」ﾄﾞｷｯ

梨子「それじゃまたね」ﾆｺｯ

スタスタスタ


侑「連絡先、貰っちゃった……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

愛「やったじゃん、ゆうゆ！」

侑（名前、梨子ちゃんって言うんだ……）

侑（可愛かったなぁ……天使みたいだよ……）

侑（高咲梨子……なんちゃって）ｴﾍﾍ


愛（やっぱりゆうゆはモテるなぁ）

侑「愛ちゃん、ナンパって凄いね！　私、トキメいちゃった！」

愛「うん！　やっぱり愛さんが見込んだ通り、ゆうゆはセンスあるよ！」

侑「この調子でどんどん行くよ！」

愛「いいねー！　ここからが本番だよ！」

侑「あ！　あの3人組……3人とも凄い美少女だ！」ｷﾗｷﾗ

侑「トキメいちゃうなぁ！　私行ってくるね！」ﾀﾞｯ

愛「え！？　あ、ゆうゆ、ちょっと待っ……」

愛「……」

愛（その3人は……）

侑「お嬢ちゃんたちこの後暇ー？」ﾊﾞｯ

侑「私たちと一緒に遊ぼうよー！」ﾆｺﾆｺ

鞠莉「……」ｷﾞﾛｯ

ダイヤ「……」ｷﾞﾛｯ

果南「ああん！！？」

侑「」

愛（遅かった……！）

愛（ゆうゆ、その人たちは……）

愛（田舎の不良ヤンキーグループだよー！！）



侑「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ダイヤ「突然なんですの？」ｽﾞｲｯ

鞠莉「私たちに声かけるとはいい度胸してるわね」ｽﾞｲｯ

果南「ここのルール知らないわけ？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

侑「いや、あの、その……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

侑（この人たち怖いいいいいいい）

侑「私はただ、みんなで楽しく遊べたらなーって……」

侑「でも忙しかったよね！　ごめんね！」

侑「それじゃ私はこれで……」ｿﾛﾘ

ダイヤ「待ちなさい！」

侑「っ！！」ﾋﾟﾀｯ

ダイヤ「あなたみたいな人を放っておいたら、ルビィや後輩たちが危険ですわ」

鞠莉「確かにその通りね」

侑「いや、もう声かけたりしませんから！」

侑「ごめんなさい……！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

果南「鞠莉、ダイヤ、どうする？　この子ヤっちゃう？」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

鞠莉「そうね、望み通り遊んであげましょう」

ダイヤ「たっぷりお仕置きが必要ですわ」

侑「ひいいいいいい！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

愛「ごめんねー！　うちのゆうゆが迷惑かけちゃったみたいで！！」ｱﾊﾊﾊ

鞠莉・ダイヤ・果南「！？」

愛「皆さんがあまりに美人だから、興奮して声かけちゃったみたいなんだ！」

愛「この通り、ゆうゆも反省してるから、許してあげてくれないかな？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

愛「あ、お詫びにこれ、うちのもんじゃの無料券！　今度食べに来てよ！」

果南「もんじゃ……？」

愛「じゃあ、これ以上迷惑かけられないから、私たち行くね！　沼津の観光に回ってるんだ！」

愛「ほらゆうゆ！　ヌーマーズのヨハネグッズ見るんでしょ！　早く行くよ！」ｸﾞｲｯ

侑「あ、うん……」

スタスタスタスタ


鞠莉・ダイヤ・果南「…………」

果南「何だったの……？」

愛「ふぅー、なんとか切り抜けられた……」

侑「愛ちゃーんっ！！」ﾊﾞｯ

愛「ちょ、ゆうゆ……！」

侑「助けてくれてありがとう！　凄い怖かった……死ぬかと思った……」ｷﾞｭｳｳｳｳ

愛「ごめんね。ああいう人たちもいるって、私も言ってなかったからさ」ﾖｼﾖｼ



愛「……となれば、ゆうゆ」

侑「うん！　場所を変えよう！」

原宿

愛「やっぱ原宿でしょ！」

侑「さすがにお洒落で可愛い子たくさんいそうだよね！」

侑（今日一番ナンパスポットっぽい場所だ！）

侑「ん、んん……！？」ﾊﾞｯ

侑「愛隊長、緊急事態です！」

愛「どうした侑隊員、状況を報告せよ！」

侑「とんでもない美少女2人組を発見！　接近中であります！」

愛「なに！？」

愛「あ、あれは……！」ﾊﾞｯ

愛「お洒落で可愛い子……！」ｺﾞｸﾘ

侑「見つけちゃったね……」ｼﾞｭﾍﾞﾛ

かのん「新しい衣装のヒント見つかるかなー」

可可「そのためにも、今日はかのんにはたくさん可愛い服着てもらいマス！」

かのん「ええっ！？　可可ちゃんが着てよー！」


愛「あ、ごめん！　ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」

かのん・可可「！？」

かのん「何ですか？」

侑「この辺でお茶できる場所知ってる？」

愛「愛さんたち、歩き疲れちゃって一休みしたいんだよね！」ｱﾊﾊ

かのん「ああ、それなら！　そこの角曲がって……」

愛「うんうん」ﾌﾑﾌﾑ

愛「教えてくれてありがとう！」ﾆｺｯ

侑「助かったよー！」ﾆｺﾆｺ

かのん「いえいえ！」

愛「あ、そうだ！　これも何かの縁だし、良かったら一緒にお茶しない！？」

侑「あ、いいねそれ！　4人でちょっと話そうよ♪」

かのん「え……」

可可「いいデスネ！　かのん、行きまショウ！」

かのん「ちょ、ちょっと可可ちゃん……！」

かのん「気付いてる？　これナンパだよ？」ｺｿｺｿ

可可「え、そうなのデスカ？」ｺｿｺｿ

可可「でもお2人とも可愛いデス。すっごく可愛いデス」ｺｿｺｿ

可可「可可、2人と仲良くなりたいデス！」ｺｿｺｿ

かのん「いやいや可愛い見た目に騙されちゃダメだって！」ｺｿｺｿ

かのん「だいたい１人はいかにもって感じのギャルだし、もう１人も緑のメッシュ入ってるし、きっと怖い人たちだよ！」ｺｿｺｿ

可可「可可にはそのような人たちには見えまセンが……」ｺｿｺｿ

かのん「とにかく、今日は衣装探ししないといけないんだから、遊んでる暇ないよ！」ｺｿｺｿ

可可「かのんがそう言うなら……」ｳｰﾝ


侑「どうかな？」ﾆｺﾆｺ

可可「すみません、とっても行きたいのデスが、かのんと私、今日は衣装選びに来ていて……」

かのん「そう、もう行かないといけないの！」

侑「へぇ、かのんちゃんって言うんだ！　とっても可愛いね！」ﾆｺｯ

かのん「……っ！！」ﾄｸﾝ

愛「衣装選び？　それなら愛さんたちも手伝うよ！」

侑「うん！　2人がいろんな服着るの見てみたいよ！　絶対可愛いよ！」

可可「あ、えっと……」ﾁﾗｯ

かのん「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

可可「かのん……？」

かのん「そしたら、少しだけ手伝ってもらっちゃおうかな……？」

可可「かのん……！！」ﾊﾟｱｱ

侑「やったー！」

愛「愛さん張り切っちゃうよー！」

かのん「いろんな人の意見聞いた方がいいと思うし！」

可可「その通りデス！」

愛「たくさん感想言うよ！」

侑「じゃあお店行こっか！」


侑（いろんな衣装姿見れるなんて最高だよー！）

侑（うまくいけばちょっとエ　チな服も着てもらえるかも……そしてその後は……）ﾑﾌﾌﾌ

愛（ゆうゆってば、その顔、何か良からぬこと考えてるな〜）ﾌﾌｯ

愛（楽しくなってきたよ！）




歩夢「侑ちゃん……？」

璃奈「愛さん……」

侑・愛「！！？」

歩夢「２人で何やってるの」

侑「あ、歩夢！　それに璃奈ちゃん、どうして……」

璃奈「私が服買いに行きたいって話したら、歩夢さんが連れて来てくれたの」

璃奈「そしたら２人を見かけた」

歩夢「２人で女の子ナンパ……してたよね……？」

侑「ち、違うんだよ！　これはその……」

愛「そうだよ！　これはそういうのじゃなくて……」


かのん「……！！」ﾊｯ

かのん「可可ちゃん、これきっと修羅場ってやつだよ！」ｺｿｺｿ

かのん「今のうちに退散しとこ！」ｺｿｺｿ

可可「どうやらその方が良さそうデスネ！」ｺｿｺｿ


かのん「じゃ、私たちはこれで！」ｽﾀｽﾀ

可可「お元気でー！」ｽﾀｽﾀ

侑「あっ！　待っ……」

歩夢「侑ちゃん？」

侑「あ……あはははは」ｱﾊﾊ

歩夢「侑ちゃん、私が前にお姉さんにナンパされて、怖い思いしたの知ってるよね？」

侑「うん……」

歩夢「それなのに、侑ちゃんがそんなことしてて、私すごく悲しいよ……」

歩夢「でも侑ちゃんにはそんなこと関係ないもんね」

侑「歩夢、ちが……その……」

侑「ごめん……」

歩夢「……」

歩夢「……」ﾃｸﾃｸ

侑「歩夢！」

歩夢「侑ちゃんなんて知らない……」ﾎﾟﾛｯ

侑「あ、歩夢……！」

？？？「ちょっと君！」

侑「……！！」ﾋﾞｸｯ

侑「え……？」

愛「りなりー、ほんとごめん」

愛「愛さん、調子乗っちゃってたよ」

璃奈「別に愛さんがどこで何してようと、愛さんの自由だし、怒ってないよ」

璃奈「ナンパ、続けたら？」

愛（りなりー、すごい怒ってる……）

愛「愛さん、こんなこともう２度としないから！」

愛「りなりーが許してくれないと、私……」ｼﾞﾝ

璃奈「……」

璃奈「じゃあ愛さんも、服選ぶの付き合って」

愛「！！」

愛「もちろんだよ、りなりー！」

璃奈「……」ﾃｸﾃｸ

愛「あ、りなりー、待って！」

恋「すみれさん、本当にやるつもりですか？」

すみれ「何よ、スクールアイドルとしてもっと自信を持ちたいって言ったのは恋でしょ？」

すみれ「自信をつけたかったら、街に出てナンパの1つや2つしてみるのが一番よ！」

恋「そういうものなのでしょうか……」

すみれ「まあまずはお手本してあげるから、見てなさい！」

すみれ「あら、ちょうどショービジネスの世界でも通用しそうな一際可愛らしい子が歩いてくるじゃない！」

恋「え、あんな可愛い方……やっぱりやめた方が……」

すみれ「いいから、見てなさいったら見てなさいって！」



すみれ「こんにちは！」ﾆｺｯ

璃奈「！！」ﾋﾞｸｯ

すみれ「あなた可愛いわね！　今１人？」ﾆｺﾆｺ

璃奈「……！！」ﾊｯ

璃奈（綺麗な金髪だ……）ﾄｸﾝ

璃奈（しかもロング……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

璃奈（スタイルも凄い……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

すみれ「そこに美味しいパンケーキのお店があるんだけど、良かったら一緒にどうかしら？」

璃奈「うん！　行きたい！」ｷﾗｷﾗ



愛「り、りなりー！？www」



おわり

一方その頃、侑ちゃんは……


？？？「ちょっと君！」

侑「……！！」ﾋﾞｸｯ

侑「え……？」

千砂都「ちょっといいかな？」

侑「もしかして私がナンパされちゃった！？」

千砂都「ううん、私たち、幼馴染警察の者です」手帳ﾊﾟﾁｯ

ことり「幼馴染を泣かせるのは重罪なんだよー♪」ﾆｺﾆｺ

曜「さすがにここまで酷いと私たちも見逃せないなぁ」ﾆｺﾆｺ

侑「幼馴染警察……！？」

千砂都「高咲侑さん、ネタは上がってるんだよ？」

侑「ま、待ってよ！　これから歩夢と仲直りするんだから！」

曜「とりあえず梨子ちゃんの連絡先は没収するね！」ﾋｮｲｯ

侑「ああっ！」

千砂都「幼馴染を置いて音楽科に転科しちゃうような君には、幼馴染のために音楽科に転科した私がみっちりお説教してあげるからね！」ﾆｺﾆｺ

ことり「仲直りはしっかり反省してからだよ！」ｸﾞｲｯ

曜「悪いようにはしないからさ。署まで来てもらうよ！」ｸﾞｲｯ

侑「ひょええええ！！」

　　◆

侑「わああああ！！」ﾊﾞｯ

侑「はぁ……はぁ……」

侑（なんだ、夢か……）

侑（もう朝……）

侑（そっか、昨日はあのまま歩夢の機嫌直らなくて……）

侑「……」

侑（歩夢に嫌われちゃったかな……）

侑（まあ当然だよね……）ｼﾞﾝ

　　◆

マンション前　階段

歩夢「……」ﾃｸﾃｸ

侑（あ、歩夢だ……！）ﾄﾞｷｯ

侑「歩夢！」ｽﾀｽﾀ

歩夢「侑ちゃん……」ｼｭﾝ

侑「……！」

侑（一度失った信頼は簡単には取り戻せないかもしれない……）

侑（でも、それでも……）ｸﾞｯ

侑「歩夢……！」

歩夢「……？」

侑「今日も可愛いね。良かったら、ちょっとそこでお茶してかない？」ﾆｺｯ



おわり