【SS】璃奈「ここはどこ...?」【ラブライブ!虹ヶ咲】

りな SS


4: (茸) 2021/10/07(木) 19:54:53.21 ID:e3zalsa8
璃奈「...ん....んん」パチッ

目が覚めて辺りを見渡すとそこは暗闇だった。

璃奈「....えっ」

璃奈「ここは何処...?」キョロキョロ

璃奈「っ、携帯!」ガサッ

ポケットや辺りをを確認したけど携帯は見つからない。

あるのは今着ている制服のみ

7: (茸) 2021/10/07(木) 20:02:07.56 ID:e3zalsa8
周囲には何もなく、ただ見渡す限り暗闇が続いてる。

璃奈「....」

璃奈「わーーーーーっ!」

できる限り大きな声を出してみた。

しかし声は響くことなく静寂だけが残る。

かなり遠くまで道が続いてるとうだった。

璃奈(とりあえず...歩いてみよう...そしたら何かわかるかも)

テクテクテク

9: (茸) 2021/10/07(木) 20:10:05.08 ID:e3zalsa8
30分経過


あれからしばらく歩き続ねているけど変化は全くない。

ひたすらに見えない暗闇を歩き続けている。

璃奈(...っ)テクテクテクテクテク

次第に歩く速さが速くなる。

人でも動物でも物でも良い。何かないか必死に暗闇の中を探している。

璃奈(...っ!....っ!!)タッタッタッタッ

そしてついに走りながら探す。
何かないか。だれかいないか。

しかし、あるのは暗闇のみ

10: (茸) 2021/10/07(木) 20:19:06.05 ID:e3zalsa8
1時間経過

璃奈(...っ!...っ!)ダッダッダッ

あれから休まずにずっと走り続けている。

周りは依然と暗闇が続いており、手がかりになりそうな物は一切見当たらない。

だが、一つ明らかにおかしいことが気づいた。

璃奈(なんで..っ、...っ!...どうして...っ!!ダッダッダッ

どういう訳か体の疲れが一切感じられない。

璃奈(すごく本気で走ってるのになんでなの!?)

普段なら既に疲れ切ってる距離を走っているはずだが汗ひとつ流れない。

璃奈(怖い...っ!ここは何処なの...)

12:>>1です(もんじゃ) 2021/10/07(木) 20:41:17.73 ID:ImNZrFy4
10時間経過

あれから手がかりと思われるものは見つからないまま時間だけが過ぎた。

分かったことはここには物と呼べるものが何もなく、
遥か彼方まで暗闇が続いていること。
ここにいる間は疲れがたまらないこと。

そして

璃奈(おなかが空かない...のども全然乾かない)

あれから数時間経過したのに全く空腹にならない。

体調状態に全く変化が感じられないのだ。

恐らくここにいる間は健康で死ぬことはないと思う。

だが、心の状態はその限りではない。

璃奈(...っ)カタカタ

数時間走り続けても全く手がかりが見つからないため走ることは諦めたが、
帰りたい気持ちは全く変わらなかった。
だがここから出ることが出来るのか。そもそもこれが現実なのか夢なのかが一切分からずに恐怖が募っていく。

13: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 20:44:15.39 ID:ImNZrFy4
15時間経過

璃奈(...眠気が全くない、1,2,3,4、5)

6、7、8、9、10...

17: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 21:01:45.10 ID:ImNZrFy4
三日経過

璃奈(198、199、259,200...三日か...あと何日)

璃奈は考えることをやめて秒数をカウントし続けることで心を保ち続けた。

このまま考えていたら心が壊れてしまうことを無意識に悟った

璃奈(100,000,000秒まであと...)

20: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 21:13:25.67 ID:ImNZrFy4
3年間経過

璃奈(94,608,000秒...これで3年...あとなn)

ニャー!!

璃奈(!!!?)ガバッ

璃奈「今、はんぺんの声が確かに聞こえた...っ!」

遠い暗闇の中、間違いなく聞こえたはんぺんの声。

璃奈の意識が、心が一気によみがえる


璃奈「何処にいるの、...っ!はんぺん出てきて!」キョロキョロ

璃奈「お願い、もう一度何か言って!絶対に見つけるから!」タッタッタッ

璃奈「お願い...もう一人は嫌だ..っ!!」

懇願するように...願うように...はんぺんを探す、

しかしはんぺんの姿は見えず、はんぺんの声が聞こえることは全くなかった。

25: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 22:45:39.37 ID:ImNZrFy4
長い時間、心と感情を捨ててひたすら秒数を発していた体

そこに突如聞こえてきたはんぺんの声により、
心と感情を再び宿すことになった。

だが、はんぺんは見つからず何も得ることは出来なかった。

璃奈「ぃ..いや...」

早くみんなに会いたいここから出たいここから出して!エマさんに果林さんに彼方さんに歩夢さんにせつ菜さんに侑さんに、かすみちゃんにしずくちゃんに愛さんにみんなに会いたい!
助けて暗いの嫌だ怖いの嫌だ嫌なの嫌だ嫌だ嫌だ嫌だやだやだだやだ!!いや!!

璃奈「嫌だぁぁ!!!」

26: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 22:46:47.59 ID:ImNZrFy4
――ファイルにエラーが発生しました。――
――システムを強制終了します。――

27: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 22:55:30.84 ID:ImNZrFy4
璃奈「ぁ...っ」

体が崩壊していく。

璃な「えっ..あれ..」

次第に

璃Nあ「う...そ..」

消えて

RいNa「まって!」

りNあ「まだ」

29: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 23:10:59.31 ID:ImNZrFy4
璃奈「予想はしていたけどはんぺんの音声を流したらやっぱり壊れちゃう。」

璃奈「でも放置しちゃったら秒数を数えるだけになっちゃってただの秒数時計になっちゃう...」

璃奈「うーん...やっぱりパソコンの中で私を作るって難しい...」

璃奈「でも私を作るために頑張らないとっ!」

璃奈「もう一度リトライっ」ピッ


―――――ファイルを実行しました―――――

璃奈「...ん....んん」パチッ

目が覚めて辺りを見渡すとそこは暗闇だった。

璃奈「....えっ」

璃奈「ここは何処...?」キョロキョロ

30: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 23:12:35.29 ID:ImNZrFy4
短いですが、以上で終了です。

見ていただきありがとうございました。

32: (もんじゃ) 2021/10/07(木) 23:26:07.61 ID:ImNZrFy4
某化学アドベンチャーや、某推理漫画を思い出して
人工知能の話を書いてみたくなった。

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633603798/

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