【SS】千歌「あの日あの時あの場所で」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 15:30:22.82 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……ん、んん…?」パチッ

千歌「…あれ、私…」

果南「あ、千歌。起きたんだね」

千歌「果南ちゃん……ふぁあっ…」

果南「ねむそうだね」

千歌「うん…昨日はちょっとやる事いっぱいあったから……」

果南「なになに?」

千歌「梨子ちゃんと遅くまで話しててさ…」

果南「……? 梨子ちゃん?」

果南「だれ? 2年生の子?」

千歌「……あ」

千歌(……そうか、そうだった…もう……)

4: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 15:35:23.54 ID:2T1jqnK3.net
ーーー
ーーー

千歌「曜ちゃ〜ん、梨子ちゃ〜ん! 見てみて!」

梨子「? なにこれ?」

曜「歌詞だね…次の本戦の?」

千歌「うん!気合い入れていっぱい書いちゃった!」

梨子「ふふ、今度は早く用意してくれたのね?」

千歌「やる気だからねっ!」


果南「おっ、早いね3人とも」

5: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 15:39:33.84 ID:2T1jqnK3.net
梨子「果南ちゃん」

果南「ごめんね、コンクール終わってすぐなのに作曲も頼んじゃって」

梨子「いえいえ」

鞠莉「でも期待しちゃうわ! 今から楽しみね!」

曜「よ〜し、それじゃ、早速練習しようよ!」

ーーー

花丸「あ〜疲れたずら〜……」

6: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 15:45:08.97 ID:2T1jqnK3.net
ルビィ「で、でも今までよりずっと綺麗だったと思う……!」

ダイヤ「私もそう思いますわ…! よく頑張りましたわね」

善子「これくらい余裕ね…」

鞠莉「膝震えてるけど」

善子「ヴェぁあ……」

7: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 15:59:15.34 ID:2T1jqnK3.net
梨子「だけど、本当に、本戦でも勝負出来るとおもうな」

千歌「出来ることはちゃんとやった! あとは本戦までめいいっぱい練習するだけだね!」

鞠莉「そうね! それじゃ、もう1セット!」

ーーー

8: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:08:15.31 ID:2T1jqnK3.net
そして私達は、ラブライブ!本戦に望むため、秋葉ドームに向かった。

その時に事件は起きた。

千歌「げほっ、けほっ……!」

秋葉ドーム内に立ち込める黒煙。

千歌「目が、目がァ……!」

11: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:14:52.32 ID:2T1jqnK3.net
千歌(なにかの破片が……飛んで、目に……!)

爆発音が聴こえ、照明が落ち、どうなったのかはわかってない。

千歌(みんな、みんなどこ……?)

12: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:19:41.65 ID:2T1jqnK3.net
「う、うう……!」

千歌「っ! 曜……ちゃん?」

そこには天井から落ちてきた破片に下半身が潰れた曜ちゃんがいた。

千歌「ぅ゛っ、ぅぁあっああああああ!?」

千歌(なんで、どうして、こんな、事に……!?)

14: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:28:57.21 ID:2T1jqnK3.net
千歌「梨子ちゃん……?」

「……」

千歌「果南ちゃん、ダイナさん、鞠莉さん……」

千歌「善子ちゃん、ルビィちゃん花丸ちゃん……」

千歌(こ、こんなこと……があっていいもんか……!)

千歌「私は……っ!」

ーーー

千歌「……ん、んん……?」

曜「…千歌ちゃん? どうしたの?」

千歌「え……あう……?」

19: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:38:11.06 ID:2T1jqnK3.net
千歌「え、え、あれ?」

梨子「どうしたの千歌ちゃん?」

千歌「〜〜っ……ほっ」

千歌(な、なぁんだ、夢だったんだ……よかった)

千歌(そ、そうだよね、あんなこと、あるわけないもんね……)

21: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:43:10.25 ID:2T1jqnK3.net
曜「どうしたの? なんか顔色が悪いよ……?」

千歌「う、ううん。大丈夫、なんでもないよ」

曜「そう……あ、そういえば千歌ちゃん、歌詞は?」

千歌「え?」

梨子「いつも言ってるでしょ、早くちゃんとしてって…」

千歌「それなら、ここに……あれ?」

千歌(ない……おかしいな、書いたはずなのに)

23: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:51:51.74 ID:2T1jqnK3.net
梨子「なに? まだ書いてないの?」

千歌「い、いやいや、書いてる書いてる!」携帯パカッー

千歌「あ、あれ?」

千歌「……?」

千歌(……12日? なんで? 今日って、13日じゃ……)

24: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 16:59:50.10 ID:2T1jqnK3.net
千歌(……寝ぼけてたのかな)

千歌「え、えっと、歌詞はある、あるよ……!」

ーーー

千歌「う〜ん……」

千歌(なんかスッキリしないな……まあいいか)

花丸「疲れたずら〜…」

ルビィ「でも、今までよりもずっと綺麗だったと思う!」

千歌「……そうだね! さ、もう1セット!」

ーーー

千歌「さ、今日は本戦!」

果南「みんないるね? 電車のるよー」

26: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 17:13:33.62 ID:2T1jqnK3.net
千歌「…ドキドキするね、いよいよだね 」

曜「うん……!」

千歌「……みんな、今日はがんばっ……」

ガッ、ギギギィィィッ!!

千歌「えうっ?」

ガァァァッンン!!!

ーーー

千歌「……う、うう……」

千歌(…な、なにが起きた……の?)

27: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 17:24:23.63 ID:2T1jqnK3.net
ズルッ……ドサッ

千歌「っ、梨子ちゃ……」

私にたおれかかってきた梨子ちゃんは、既に意識はなく、額から血を流していました。

千歌「ひっ……!」

千歌(……こ、これ、前にも……!)

千歌「いっ、いや、いやぁっ……!」

ーーー

千歌「いやぁぁぁぁっ!?」ガバッ

千歌「はぁ、っはぁ、……っ!」

千歌「……い、家、私の部屋?」

28: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 17:46:15.28 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……ゆ、夢?」

千歌(本当に……?)

千歌「…」

千歌「……」チラッ

千歌「……11日…?」

千歌「また日付が…」

千歌「……まさか」

千歌「いやいや、そんな、まさか、ね……」

29: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 18:00:33.95 ID:2T1jqnK3.net
千歌「きっと、今までが全部夢だったんだ……そうに違いない」

千歌「いててっ……ほっぺたもつねれば痛い…」

千歌「うん、夢、夢……学校行こう」

ーーー

曜「おっはよーう千歌ちゃん!」

千歌「うん、おはよう、曜ちゃん。梨子ちゃん」

梨子「おはよう」

31: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 18:04:18.01 ID:2T1jqnK3.net
風呂はいってくるので続きその後に……

32: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 18:44:45.80 ID:2T1jqnK3.net
ーーー

梨子「千歌ちゃん、歌詞は?」

千歌「あっ、えっと……待ってね」

千歌「いま書き起すから」

曜「おっ、もう出来てるんだね? さっすが〜」

千歌「えへ…よいしょっー」

千歌(うん、やっぱり夢夢!)


そう、思っていたのに。
そんなことはないと気づくのは、遅すぎた。

ーーー

千歌「…」

秋葉ドームへ向かう最中、昼間、人目が多いにも関わらず、通り魔に遭遇した。

私以外の、みんなが、みんなが……!

千歌「うっ、……ぉ、ぉぇぇぅ……!」ビシャッ!

千歌「……っ!」

千歌(……ゆ、夢じゃ、……ないっ!)

千歌(もし、もし、今気を失って、次に目を覚ました時、10日だったら……それは……!)

ーーー

千歌「っ!!」ガバッ

33: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 18:56:07.46 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……10…日」

千歌(やっぱり……間違いない…)

千歌(どんどん、遡ってる…!)

千歌「でも、どうして……」

千歌「どうして、みんな、死んじゃうの……?」

千歌(…時間が戻るのも…どうして……)

34: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 18:58:54.60 ID:2T1jqnK3.net
その後も、何度も、何度も。

ラブライブ!本戦の日になると、みんなは死んでしまう。
私だけが生き残って…。

千歌「…どうして、こんなことに……」

千歌「もうつらい……」

35: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 19:13:58.48 ID:2T1jqnK3.net
どうしたってみんなを救えない。
どうしてもみんなが死んでしまう。

千歌「どうしたら……」

ラブライブ!本戦の辞退も考えた。だけどみんなはそれに賛成するわけもなくて…。
こんなこと、話しても、信じてと言う方が無理がある。

千歌「……」

それでも、この現象は終わることなく、続いて、1日ずつ、どんどん遡っていく。そして、本戦の日になり、また繰り返す。

それのループだった。

36: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 19:29:05.72 ID:2T1jqnK3.net
どうしたらみんなを、守ることが出来るのか……それを考えても、何もわからなかった…。

ただ、1つだけ。考えついたことがあった。
みんなが、ラブライブ!本戦に、行かなければ、あんな事は起きない…その単純な答え。

どうすればいいのか…そして私は。

千歌「みんなが……みんなが出会う前に…ラブライブに興味を持たなくて…そうすれば…」

千歌「…」

なら、まずは友好関係を…変えると、どうなるんだろう。

私がスクールアイドルに興味を持たなければ…Aqoursの9人が揃って…本戦に行くことはない……。

37: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 19:44:54.52 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……今の関係を無かったことにするためには」

だいたい4ヵ月前まで戻る必要がある。

となると……戻っていく度、1日ずつ増えて本戦まで生活するとなると……大雑把に計算したら……

千歌「……7260日……?」

7260。

梨子ちゃんと出会う前までに戻り、Aqoursの存在を何も無かったことにするために、これから私が過ごさなければいけない数字。

38: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 19:52:55.52 ID:2T1jqnK3.net
千歌「う、ううっ……!?」

想像をすると吐き気がした。
なんだその膨大な時間は。
10年以上じゃないの……?

でも、私がしたくないと言ったところで、終わらないわけで…。

そして、今日もまた、繰り返す。遡る。

ーーー

千歌「…」

それでも、私は頑張った。今度こそ、救えると思ってきた。
だから7260日を過ごした。
なのに、なのに……!!

Aqoursが結成することなく、ルビィちゃん達だけで、本戦に行ったことが、後でわかった。

そして、その道中で死亡したことも。

39: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 19:57:52.11 ID:2T1jqnK3.net
そして意識はなくなり、過去に戻る。

千歌「…………」

なにをしたっていうんだ。
私が、そしてみんなが。
なんでみんなが死なないといけないんだ。

千歌「う、うううう……!」

気が遠くなるほど同じ、毎日を繰り返して、気はとっくに壊れていた。
もう限界なんだよ…。

41: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 20:00:09.86 ID:2T1jqnK3.net
ーーー

それでも何度も、どう思っても、遡っていく。

気がつけば11歳まで遡っていた。

おそらく100年以上は繰り返してるけど。
たぶんね。もう数えてないや。

44: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 20:38:17.90 ID:2T1jqnK3.net
曜「ねえねえ千歌ちゃん」

千歌「……ん、なに、曜ちゃん?」

曜「みてみて、スクールアイドル!」

千歌「……っ」

曜「すごいよね、こんなにキラキラしてて……」

千歌(……そうか、ここからも、始まりだった…)

千歌「……」

千歌(…たぶん、ここで私が干渉しても、しなくても、だれかがスクールアイドルを目指す……)

千歌(憧れがあるかぎり……)

45: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 20:41:39.76 ID:2T1jqnK3.net
千歌(……憧れが)

千歌(……そうだよね、ちょうど……今くらいかぁ)

千歌(スクールアイドルが…μ'sが、全てを出し切ったのは)

千歌(五年前だから…そうだった)

千歌(今が、あの人達の、時代だったんだ)

千歌(ダイヤさんや、ルビィちゃん。花丸ちゃんもここから憧れて…)

千歌「憧れ……!」

千歌(……待てよ)

46: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 20:43:45.01 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……いま、その憧れがいなくなったら……どうなる?」

千歌「…」

千歌(まだμ'sはラブライブ!優勝前…)

千歌「……」

千歌「そうか……そうだったんだ」

千歌(今、この瞬間しかなかったんだ……)

47: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:00:14.69 ID:2T1jqnK3.net
千歌(…大きな影響を与えた人物を……なかった事にすれば…いいんだ)

千歌「……〇す」

曜「え?」

千歌「ううん、なんでもない」

ーーー

千歌「……」

用意するものは。

48: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:13:52.46 ID:2T1jqnK3.net
勇気と、憧れを〇す勇気。

千歌「……」

千歌(…子供だから……捕まっても)

千歌(最悪なんとかなるよね…)

千歌「……」

今、選択を迫られている。

皆を救うのか。
憧れを〇すのか。

千歌「……」

千歌(今、こんなチャンス、もうないんだ……!)

51: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:19:02.42 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……行こう」

なんのために、この時代まで遡ってきたのか。
それはきっとこの時のためだったんだ。

ーーー

だとしても。
100年以上、もしくはもっと。それ以上生き続けて、正常な判断が出来るか、と言われて。
出来ると言える人はなかなかいないと思うんだ。

ーーー

千歌「…」

千歌(この先のはず…)

54: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:43:49.82 ID:2T1jqnK3.net
アリガトーゴザイマシター!

千歌「あっ……」



穂乃果「ふう……あっ! いらっしゃい!」


千歌「……高坂穂乃果…さん」

千歌(本物…)

穂乃果「…君、1人できたの? お使い?」

千歌「あっ、えっと、その…」

千歌(ど、どうしよう、なんて言えば……)

55: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:49:14.06 ID:2T1jqnK3.net
穂乃果「……」

穂乃果「はいっ、これ!」

千歌「え……」

穂乃果「サービスだよっ、内緒だからね?」

千歌「あ……ありがとう…ございます」

千歌「……」

千歌(ほむまん…)

千歌「……あむっ」ハグハグ

千歌(美味しい……)

56: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:52:58.00 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……」

穂乃果「…君、さ」

穂乃果「何か辛いこと、あった?」

千歌「……え」

穂乃果「……さっきから、泣いてるよ?」

千歌「……っ!」

千歌(嘘、私、なんで……!)ポロポロ

穂乃果「…」テクテク

穂乃果「…お姉ちゃんで良かったら、お話聞くよ?」

千歌「っ……!」

千歌(どうして、あなたは……)

千歌(そんなに優しいんですか…!)

穂乃果「泣かなくていいんだよ…よしよし」

千歌「……」ポロポロ

58: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 21:56:17.36 ID:2T1jqnK3.net
千歌「ごめんなさい、ごめんなさい……!」

穂乃果「……? なにを……」ドスッ

穂乃果「えうっ……?」


それでも、私は……!
みんなを守りたいんです……!


穂乃果「うっ、ぅぅ……」バタンッ

千歌「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!」

千歌「逃げないと……!」

59: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:04:29.84 ID:2T1jqnK3.net
ザッー……

千歌「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」タッタッタッ

どれだけ走ったかわからない。とにかく駅に、電車にのって、沼津に帰れば……!

ーーー

千歌「……」

いえにかえって、おふろにつかって、ねて、あさになってた。

千歌(……いや眠れてなんかない)

千歌「……」

あの後……どうなったんだろうか。
…喉に刺して……きた、けど……!!

千歌「ぅ゛っ、ぉ゛ぇぇ……!!」

61: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:14:51.22 ID:2T1jqnK3.net
千歌(でもっ、これで、何かが、変わるはず……!!)

ーーー

その後。
私の家に警察がきた。

62: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:19:49.95 ID:2T1jqnK3.net
監視カメラ、そして、無我夢中で、あの場に、私の指紋たっぷりの凶器として使った包丁を置いてきてしまった。

千歌「……」

ーーー

話を、してと言われた。
どうしてこんなことをしたの、と言われた。

何か過大なストレスがあったんじゃないか、とか。

千歌「話してわかるわけないじゃん……」

時間を遡っているんだとか。
数100年時間を繰り返してるだとか。

そんなこと話して信じてくれるの?

63: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:28:37.39 ID:2T1jqnK3.net
曜「千歌ちゃん……」

千歌「……」ニコッ

これでいいはずなんだ……。
これで、何もかも……終わるはずなんだ……。

ーーー

……それから。数年が経った。
具体的にいうと、たった5年で、私は何回目かも分からないけど、また高校2年生になっていた。

基本的に、いつも一人だった。

65: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:34:27.47 ID:2T1jqnK3.net
巷で言えば、私は〇人犯一歩手前だったのだから。

あの後穂乃果さんは生きていた。
ただ喉がひどく傷ついて、二度と声を出せなくなったそうだ。

千歌「……」

千歌「…これで、全部よかったはずなんだ」

いまこの時代では、スクールアイドルは、廃れている。

一昔前のものになり、誰も話題にすることはなくなった。

千歌「……」

運命の、日付まで。あと少し。

これでだめなら……どうすればいい?

68: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:39:44.72 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……さよなら」

みんな。

ーーー

テクテクテク……

千歌「……」

花丸「ルビィちゃん、この前善子ちゃんが話してたんだけどね…」

ルビィ「ふふ、善子ちゃんらしいね……!」

千歌「……」

千歌「…ねえ、あなた達」

花丸「……? はい?」

千歌「…ラブライブ! って、知ってる?」

花丸「?」

ルビィ「なんでしたっけ、それ……」

千歌「そう…なら、いいの」

千歌「…さよなら」

ーーー

果南「鞠莉? この学園は…」

鞠莉「もうだめよ。…廃校は……免れない」

ダイヤ「そんな…」

鞠莉「……」

ーーー

70: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:43:23.57 ID:2T1jqnK3.net
千歌「そうか、そうだったんだ」

千歌「……こんなことなら…最初から……会わなければよかったんだ」

あの日あの時あの場所で。

千歌「……」

千歌「なら、最初から、間違ってたのかな……」

72: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:48:58.55 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……そういえば」

千歌「私自身が死んだら、どうなるのかな」

千歌「言い方も変だけど、これ今までの私は、運命に守られてたとしか、思えなかったから……」

千歌「死んだら、どうなるのか…」

千歌「……死んだら、その時は、その時、だね」

千歌「…願うなら」

楽に、してください……。

ドスッ!!

ーーー

74: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:54:33.92 ID:2T1jqnK3.net
ーーーー
ーー

オギャー、オギャー……

ーー

千歌「ふん、ふふーん…♪」

千歌「あっしったから三連休〜……ん?」


穂乃果「うわっ、とと!」

千歌「あっ、わわっ! とぅ!」

穂乃果「あっ、あはは、ごめんね! 怪我ない?」

千歌「はい、大丈夫ですっ…ん?」

穂乃果「はい?」

75: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 22:57:54.89 ID:2T1jqnK3.net
千歌「……あの、変な事聞いちゃうかもしれませんけど……私達、どこかで会ったことないですか?」

穂乃果「? んー……ごめんなさい、覚えてないや」

千歌「あう……そうですよね。なんかすみません、変なこと聞いちゃって」

穂乃果「ううん……あなた、名前は?」

千歌「私、高海千歌っていいます!」

千歌「最近両親の仕事の都合で、こっちに引っ越してきたんですよ〜」

穂乃果「そうなんだ!」

千歌「あなたは?」

穂乃果「私? 私は、高坂穂乃果」

穂乃果「音ノ木坂学院に通ってるんだ!」

77: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 23:02:20.33 ID:2T1jqnK3.net
千歌「あっ、音ノ木坂って、私もですよ!?」

穂乃果「えっー!そうだったんだ! なんだ〜、早く行ってよ〜」

千歌「いやぁっ、わからなくって…」

穂乃果「ふふ、何か、わからない事があったら、なんでも言ってね」

千歌「はいっ……!」

ツゥ…

穂乃果「……あれ? 千歌ちゃん……」

千歌「へ……?」


なんで、私、泣いて……。

78: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 23:13:24.71 ID:2T1jqnK3.net
穂乃果「千歌ちゃん、大丈夫……?」

千歌「は、はい、大丈夫っ、です……あれ、どうし、たのかな……?」ポロポロ

心当たりはなにもない。
生まれてきて、この人に会うのは初めてだし、感動の再開ってわけじゃあない。
なのにどうして、涙がとまらないんだろう……。

千歌「ひぐぁ、えうっ……」ポロポロ

穂乃果「……」

穂乃果「……大丈夫、泣かなくてもいいんだよ」ヨシヨシ

千歌「ううっ、はいぃ……!」ポロポロ


何故かわからないけど救われた気がした。
この人に出会えた事で。

何百年も出会えたなかった人に、出会えたように嬉しくて。
きっとここで出会えたことには意味がある。

これはこれから、何年後も思い出に残っているものだった。
私はきっと、救われたんだ。



あの日あの時あの場所で。

79: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 23:13:58.90 ID:2T1jqnK3.net
おしまい

80: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 23:15:44.79 ID:2T1jqnK3.net
ハッピーエンドかバッドエンドかは捉え方しだい……ですよね?たぶん。
ありがとうございました

87: (あら)@\(^o^)/ 2016/09/19(月) 23:29:59.63 ID:2T1jqnK3.net
>>84
そこは、千歌の複数の繰り返しのうちで、『梨子と友達にならなかった場合』の世界で、千歌もそのことを忘れてつい口走った後に、それを思い出した感じです。

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1474266622/

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