【SS】絵里「海未はシャンプーなに使ってるの?」

SS


1: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:19:42.20 ID:K9j40IGp
海未「えっ?」

絵里「突然ごめんね。ダンス練習の時あなたの後ろじゃない?髪の毛が揺れるたびにフワっていい匂いがするのよ」

海未「え、えぇっ……///すみませんでした///」

絵里「謝ることないわ。気分が落ち着く、いい匂いだったもの」

絵里「ただ髪質も先まで整ってるし、シャンプーなに使ってるんだろうって気になって」
 

4: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:22:21.63 ID:K9j40IGp
海未「髪は時間をかけて丁寧に洗うのが小学生のころからの習慣だったので髪質の維持はある程度心得ていますが……すみません、シャンプーは母が使っているものをそのまま使っているのでわからないのです」

絵里「へぇ。お母さんと髪質似てるのかしら」

海未「どうでしょうか。最近母は髪を伸ばしたがりませんから。それに銘柄も何回か変えているみたいですし」

絵里「……ね。折角だから自分好みのシャンプー見つけてみない?」

海未「あまり製品にこだわるつもりはないのですが」

絵里「そんなこと言ってたら一人暮らしした時に困るわよ。まだ髪伸ばすんでしょう?」

海未「そうですね、もし切るとしたら失恋した時くらいです」

絵里「えっ」

海未「冗談ですよ」
 
5: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:23:02.85 ID:K9j40IGp
海未「とはいえシャンプーで何が違うのか全然わかりませんし……」

絵里「じゃあ、試しに私の使ってみる?私、地毛がこれだし髪質が全然違うかもしれないけれど、忙しくて中々乾かせない時があっても傷んだことはないから」

海未「どうしてシャンプー学校に持ってきてるんですか?」

絵里「帰りに練習終わってヘトヘトになった体で銭湯行こうと思ってたのよ」

海未「絵里って時々面白いですよね」

海未「わかりました。使わせてください」

絵里「明日感想教えてね」
 
6: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:23:37.27 ID:K9j40IGp
海未「おはようございます、絵里」

絵里「おはよう。シャンプーどうだった?」

海未「よく馴染みますね。髪もまとまっていい感じです」

海未「実は今朝の5時半にお風呂で使わせていただきました」

絵里「早起きね。……嗅いでみていい?」

海未「改めて言われると恥ずかしいのですが……いいですよ///」スッ

絵里「!!」ドキッ

絵里(ど、どうしてうなじを見せてくるの!?今私は何を許可されたの!?)

絵里(き、キスマークつければいいのかしら……いやいや落ち着きなさい)
 
9: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:24:41.05 ID:K9j40IGp
絵里(匂い嗅ぐだけよ……歯は立てないわ……)

絵里「すぅぅぅぅぅ………………」

絵里「すんっ、すんっ……」

海未「あの、絵里……長い気が……///」

絵里「……あ、ごめんなさい。とってもいい匂いだったわ」

海未「絵里と同じシャンプーなら絵里の髪の匂いと変わらないのでは?」

絵里「海未の髪の匂いそのものなのかもね」

海未「あまり変なこと言わないでください///」

海未「ですが気に入りました。お風呂から上がった時の手入れが楽になった気がするので今度は自分で買いたいと思います」

絵里「それはよかった」




絵里「ふふ」
 
10: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:25:43.93 ID:K9j40IGp
絵里「んー、まっ」

海未「んまーー!絵里!!口紅なんて生徒会長がしていいと思っているのですか!校則違反ですよ!」

絵里「えっ。ち、違うわよ。リップクリーム。乾燥する時期ですもの」

海未「リップクリーム……?なんですかそれは」

絵里「えっ!!知らないの!?じゃああなたこの季節の唇の乾燥どうやって乗り切ってるの!」

海未「乗り切るも何も、乾燥しませんよ。ほら」

絵里(……チュウしたい)
 
12: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:26:25.11 ID:K9j40IGp
絵里「……家で暖房つけるときは?」

海未「そんなに暖房をつけないので……」

絵里「むー……でも保護に役立つし、若干の防寒対策にもなるから一度やってみるといいわよ」

絵里「私の貸してあげるから塗らせなさい」

海未「えっ?ちょっとそんな強引に……んんっ……」

絵里「唇を動かして全体に伸ばすようにして」

海未「んーー……まっ」
 
13: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:27:06.13 ID:K9j40IGp
絵里「どう?」

海未「不思議な感じです。ですが何かに口周りが守られている感じがするうえに少し落ち着きますね」

絵里「リラックスしたい時なんかに塗ると意外と効果があるのよ。緊張しがちな海未ちゃんにとってはいいアイテムと思うのだけれど」

海未「……たしかに」

絵里「よかったらこれあげる」

海未「えっ?悪いですよ」

絵里「一個300円くらいだし、私色んなバッグにこのリップクリーム入れてるからそんなに困らないのよ」

海未「それでしたら、頂戴します。ですがいつかお礼させてくださいね」

絵里「ええ、楽しみにしているわ」


絵里(ふふ、私が使ってたリップクリームなのよ。それ)
 
14:髪型(そのまんま) 2019/01/28(月) 22:28:05.84 ID:K9j40IGp
絵里「あんまり海未が髪まとめてるところ見たことないわ」

海未「そうですね……学校では大体下ろしています」

絵里「拘りがあるとか?」

海未「特にないと思っているのですが……小さい頃から伸ばし続けているので一つの矜持なのかもしれません」

絵里「なるほど。でも生徒会長としては腰近くまである長い髪をそのままにしておくのはいただけないわね」

海未「音ノ木坂にそんな校則ありましたか?」

絵里「ないのよね。奇抜でなければ大丈夫らしいから」
 
15: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:28:36.69 ID:K9j40IGp
絵里「だから、私個人のお願い。特に意味はないけれど、髪を結んだ海未がみてみたいの」

海未「……仕方ないですね。この前のお礼もしてませんから」

絵里「ほんとに!?」

海未「ですが、ヘアゴムを家に全部置いてきているので……」

絵里「じゃあ、これあげる。私のリボン、最近使ってないから」

海未「もう。また貰い物を受け取ってはお礼にならないではありませんか」クス

海未「では、使わさせていただきます」シュル

絵里「っ!!」ドキッ
 
16: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:29:06.18 ID:K9j40IGp
海未「私の髪に白のリボンは主張しすぎでしょうか……///」

絵里「かわいい」

海未「えっ///」

絵里「あ、ごめんなさい。思ってたことそのまま出ちゃった」

海未「も、もうっ!///」

絵里(海未が私のリボンで、私と同じ髪型をしてるだなんて……)

絵里「ふふ、ふふふふ…………」

海未「え、絵里?」



穂乃果「海未ちゃん一緒にかえ ……ってどうしたのその髪型!珍しー」

海未「ふふ、偶にはいいかなと思っただけですよ」
 
17:文具(そのまんま) 2019/01/28(月) 22:29:45.28 ID:K9j40IGp
スカッ

海未「おや……」

ブンブンブン!

スカッ

海未「困りました……」

絵里「どうかしたの?」

海未「絵里。実はペンの色が出なくなってしまって。キャップが閉まってなかったのか書いてもつかないのです」

絵里「私の使っていいわよ」

海未「あ、ありがとうございます。助かります」
 
18: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:30:15.35 ID:K9j40IGp
絵里「海未は文房具に拘りがあるタイプ?」

海未「かければ何でもいいですね。文具店に行く機会も誘われたときくらいです」

絵里「そう。私は勉強が嫌いだから、少しでも楽しめるように色々買い漁っちゃうのよ」

絵里「たとえばそのペンとか、グリップがあるのにスリムで持ちやすいでしょ?」

海未「そ、そういえば……」

絵里「他にも、お洒落な付箋とか、ペンケースの代わりにホルダーを使ったりとか色々ね」

海未「たしかに少し楽しそうですね……」

絵里「でしょ?よかったら今日デートしない?文具店デート❤」

海未「あ、あんまりデートという言葉を強調しないでください……///」

海未「……ご一緒します///」
 
19: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:31:09.64 ID:K9j40IGp
「あれ?ペンケースが落ちてる。見たことあるペンケースだけど……」


「生徒会長!理科室にペンケース忘れてましたよ?」

絵里「え?私のじゃないわよ。ほら」

「えっ!?だって中身見ると生徒会長のいつも使ってる変なシャーペンがあったのに……」

絵里「……ああ。じゃあそれ2年生の園田海未って子の物よ」

「え゛」

絵里(全くあの子ったらこの前買ったものを忘れていくんだから)

絵里「悪いけどたぶん彼女弓道場にいると思うから届けてくれる?今手が離せなくて」

「は、はいっ!」


(生徒会長と園田先輩って、もしかして……///)
 
20: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:32:26.16 ID:K9j40IGp
こんな感じの日用品や身の回りのものネタがあれば教えてください
 
24:チョコレート(そのまんま) 2019/01/28(月) 22:49:45.93 ID:K9j40IGp
海未「またそれ食べてるんですか?」

絵里「今日初めて食べるお菓子よ」

海未「昨日も同じパッケージ見ましたよ!」

絵里「昨日のは青、今日は水色」

海未「チョコレートでしょう?」

絵里「カカオとミルクの含有量で味が全然違うのよ。私は甘くても苦くても好きだけど」
 
25: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:50:49.50 ID:K9j40IGp
絵里「海未はお菓子あんまり食べないんだっけ」

海未「そんなことはありません。甘いものは好きですが……その、学校に持ち込むには適さないかなと」

絵里「適さない……あぁ思い出したわ。お饅頭ね」

海未「はい。絵里のそれみたいに気軽に取り出して食べるわけにもいきませんから」

絵里「チョコレートはいいわよ。甘いのを食べるとホッとするし、苦いのを食べると頭の中が冴えるの」

絵里「海未にオススメしたいのはこれね」

海未「どれだけチョコレートを持ち歩いているのですか!」
 
26: (そのまんま) 2019/01/28(月) 22:51:32.80 ID:K9j40IGp
絵里「こっちは甘いのなんだけど、砂糖の甘さじゃなくて牛乳の柔らかい甘さが特徴なのよ」

海未「……お言葉に甘えて、いただきます」パク

海未「んっ!」

海未(口の中で……蕩けるっ……❤)

絵里「すごく幸せそうな顔ね。CM出演できそうよ」

海未「お、美味しかったです。肩の力が抜けてしまうような優しい味でした」

絵里「気に入ってもらえてよかったわ」

海未「……あの」モジモジ

絵里「……お願いするときはちゃんと言わないと伝わらないわよ」

海未「も、もうひとつ、くださいっ……///」

絵里「うふふ」


海未「あ、あの。穂乃果」

海未「おじさまにチョコ饅頭を作ってみてはどうかと提案してみてくれませんか?」

穂乃果「え゛」
 
31:香水(やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:21:27.86 ID:b/iEW1T4
絵里「海未、今度の振り付けで一緒にやるところ確認していい?」

海未「構いませんよ」

絵里「お互いの肩に手を置いて……」

フワッ

海未「っ!!」

絵里「どうかした?」

海未「いえ、何か……匂いが?」

絵里「ぁ、たぶん私の香水かも」
 
32:香水(やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:21:56.17 ID:b/iEW1T4
絵里「さすがに全身につけるとキツくなっちゃうから、局所にしてるのよ。今日は手首にね」

海未「こ、香水ですか。なんだかオトナですね」

絵里「それほど敷居は高くないわ。これもリラックスする手段のひとつよ。よかったら嗅いでみない?」

海未「し、失礼します」

絵里(あ……なんだか素敵な人に手を取られてる感覚……///)
 
33: (やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:22:32.54 ID:b/iEW1T4
海未「すんっ」

ドキッ

海未(あ、なんだかぼーっとして……落ち着きます……)

海未「はぁはぁ……すぅーっ」ギュー

絵里「ちょっと海未!?嗅ぎすぎ!///」

海未「え?あっ!……す、すみません!」

絵里「別に催〇効果なんてない、普通の香水よ?」

海未「さいいん……?」

絵里「なんでもない」
 
34: (やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:23:58.42 ID:b/iEW1T4
海未「たしかに、落ち着きます、ね。手首を嗅ぐたびにこれだと大変そうですが……」

絵里「実はもう一本、違ったの持ってて、私のしてるのより薄めなんだけど海未に合うかなって思ってるのだけれど……」

海未「……」

絵里「海未?」

海未「なんだかいつも用意が良くて、私をお揃いにさせるために持っているのではないかと疑ってしまいます」

絵里「た、たまたまよ!ホントに!信じて!!」

海未「どうしてそんなに必死なんですか」

絵里(……もう少し自然に行くべきね)
 
35: (やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:24:30.02 ID:b/iEW1T4
絵里「でも優しい海未ちゃんはつけてくれるのよね?」

海未「……はい」

海未「どこにつければいいでしょうか」

絵里「嗅ぎやすいところがいいわよ。手首が一番ポピュラーだけど、ハンカチに1滴垂らすのもいいわね」

海未「ではハンカチに……」トントン

海未「すん……確かに先ほどのよりも柔らかめで、わたしにはこちらの方があっていますね」
 
36: (やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:25:06.21 ID:b/iEW1T4
絵里「気に入ってくれてよかった。よかったらそっちのはあげるわ」

海未「え……こ、香水は流石に高価なものでしょう?悪いです」

絵里「構わないわ。私は今つけてるものの方が気に入ってるの」

絵里「その代わり。それを嗅ぐたびに私のことを思い出してね?」

海未「な、何を言っているのですか///」


海未「……」トントン

海未「すぅーっ」

海未「絵里……ぃ」
 
37:成果(やわらか銀行) 2019/01/29(火) 00:25:30.30 ID:b/iEW1T4
「ねー、そういえばさ」

「園田さんと生徒会長って付き合ってるのかな?」

「はぁ?何言ってるの」

「なんかそんな話を聞いたんだよね。最近は二人揃って香水つけてるらしいじゃん」

「えー?前に生徒会長の近く通ったけど全然そんなこと……ぁ、でも髪のにおいは一緒だったかも」

「ヤバイよねー」

「ヤバイね……」
 
53:肌(SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:02:06.61 ID:L/8qxSHz
絵里「顔触っていい?」

海未「いきなりそんなこと言われても困ります……」

絵里「おねがい。ちょっとだけ」

海未「不用意に人に触らせたくないのでいやです」

絵里「じゃあ近くで見させて!」

海未「恥ずかしいのでもっとイヤですっ」
 
54: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:02:34.25 ID:L/8qxSHz
絵里「なによぉ。海未の肌の秘密を探ろうとしてるだけじゃない」

海未「秘密……?」

絵里「海未、化粧してないのよね?肌荒れやシミが何処を探しても見当たらないわ」

海未「絵里こそ真っ白な肌ではないですか」

絵里「私はちゃんとお風呂上がりや寝る前にフェイスケアしているもの。でも海未のことだから拘りなんてないって言うんでしょう?」

海未「そうですね……詳しくはありませんが、子どものころから欠かさずしていることはあります」

絵里「ほんとに!?」
 
55: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:03:15.78 ID:L/8qxSHz
海未「……ふふ、いつもとは逆ですね」

絵里「え?」

海未「いつもは絵里に色々お勧めしてもらっていましたから、今日は私が絵里に勧めることにしましょう」

絵里「!!」ドキ

海未「私はいつもこれを使っているのですよ」

絵里「あ、それ……もしかしてオリーブオイル?」

海未「はい。とはいえ、これは自分で選んだものではなく、子どものころに乾燥で肌がやられた際に母が塗ってくれたものです」

海未「それからなんとなく、学校に行く前やお風呂に入った後に少量を薄く伸ばして満遍なく塗っていくのを繰り返したせいで肌に目立ったシミがないのかもしれませんね」

絵里「美容オイルは知ってたけれど、全然使ったことなかったのよ。……まさか海未の肌の秘密がオリーブオイルとはね」
 
56: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:04:05.72 ID:L/8qxSHz
海未「よかったら、塗ってみますか?」

絵里「いいの!?」

海未「はい。手を出してください」

絵里「……塗ってくれないの?」

海未「えっ……」

絵里「塗ってほしいわ」

海未「そ、そうですか。塗ってほしいのですね…………」
 
57: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:04:28.82 ID:L/8qxSHz
海未「か、顔をお借りします」スッ

絵里「ひゃんっ」

絵里「海未、手が冷たいわ」

海未「す、すみませんっ!」

絵里「ううん。いいの……///」

海未「……///」ドキドキ
 
58: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:04:53.55 ID:L/8qxSHz
海未(絵里の頰、見た目通り綺麗で、すごくつるつるしています……まるで作り物のようです)

海未(ですが、この手から伝わるぬくもりは明らかに人のもので、神秘的とまで思わせてしまいます)

絵里「……っ///」ドキドキ

海未(絵里、顔が赤くなっていませんか?もしかして、恥ずかしがっているのでしょうか。あの絵里が)

海未(いつも私に同じようなことをするくせに、なんだか意外です……)
 
59: (SB-iPhone) 2019/01/30(水) 21:06:30.46 ID:L/8qxSHz
絵里「あ、ありがとう。十分堪能したわ」

海未「よかったです。肌に合いますか?」

絵里「ええ。よく馴染むわ、ずっとこのままで居たいくらい……」

海未「たぶん、つける、洗うの繰り返しで肌が保護されると思いますから、お風呂でよく洗い流してくださいね」

絵里「えぇ。ありがとう、海未」


絵里(ふふふ……今日はなんて素敵な日なのかしら)

絵里(まさか海未が私に『おそろい』してくれるだなんて……❤)

絵里(あぁもう、お風呂に入りたくないわ)

絵里(ずっと海未を肌に感じていたい……)
 
63:ブラ(やわらか銀行) 2019/01/31(木) 00:38:39.46 ID:pkoDIvm0
海未「早く着替えないと。練習に遅れてしまいます」ヌギヌギ

絵里「……」ジーッ

海未「……」ピタッ

海未「あの、絵里?」

絵里「なに?」

海未「私を見つめているのか、他の何かを見ているのかわかりませんが、私の方を向かれるととても着替え辛いのですが……」

絵里「海未を見つめていたわ。正確に言うと、着替えする海未を」

海未「やめてください」
 
64: (やわらか銀行) 2019/01/31(木) 00:39:13.11 ID:pkoDIvm0
絵里「ずっと気になってたのよ。今日もそうだったら言おうと思って」

海未「……なんの話ですか?」

絵里「海未のブラジャーの話」

海未「は…………」

絵里「別に、見るつもりはなかったのだけれど偶然この前見えちゃって。なんか引っかかるなと思って別の日もチラッとみたけどそうだったわ」

絵里「今日で確信が持てるからブラ見せてくれる?」

海未「い、いやです!!///どうして見せろと言われて見せなきゃいけないのですか!」
 
65: (やわらか銀行) 2019/01/31(木) 00:40:04.25 ID:pkoDIvm0
絵里「お願い。海未のブラジャーがみたいの」

海未「っ…………」

パサッ

海未「ど、どうぞ///」

海未(あれ……どうして私、絵里に曝け出してしまったのでしょうか……)

海未(恥じらいはあっても、抵抗は全然なく見せてしまいました……)
 
66: (やわらか銀行) 2019/01/31(木) 00:40:32.23 ID:pkoDIvm0
絵里「やっぱり。今日もスポブラなのね」

絵里「スポブラ以外持ってないの?私みたいなブラとかしないの?」ペロ

海未「い、いいじゃないですか別に。私は胸が絵里より立派ではありませんから、こういったもの以外に着けるものがないのです」

絵里「そんなことないわよ。バストサイズを正確に測ってもらうと着られるものが増えるし、お店によっては自分用に調整してくれるところだってあるのよ?」

海未「…………」

絵里「知ってたけど恥ずかしくてとてもできなかった、って顔ね」

絵里「いいわ、私が採寸してあげるから」

海未「なおさら恥ずかしいです!///」
 
67: (やわらか銀行) 2019/01/31(木) 00:40:59.73 ID:pkoDIvm0
絵里「しょうがないわね。じゃあ今度一緒に下着探しに行きましょう。もし調整してくれるところなら私が選ぶの手伝ってあげるから」

海未「ぅ……す、すみません。ありがとうございます。それと……」

海未「絵里のそのブラジャー、どこで買ったのですか?」

絵里「え?」

海未「そ、その……色はもう少し地味めの方が好きなのですが、デザインは好みなので……///」

絵里「わ、私と同じの買いたいの……?」

海未 コクコク

絵里「へ、へぇ。そうなの。とうとう自分から……ふ、ふふふ……❤」ゾクッ
 
78:スレッドの趣旨ではないが良さげだったので「お叱り」(やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:54:25.49 ID:zFTLD8g/
絵里「こら穂乃果!この仕事は必ずするように言ったでしょう!?」

穂乃果「ご、ごめんなさい……」

絵里「生徒会の仕事に優劣はないけれど、やらないと他の人が困る仕事は必ず実行しなければいけないの。そういう大事なところを怠けるのは良くないわ」

穂乃果「はい……気をつけます」

海未(また怒られているのですね)
 
79: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:55:17.76 ID:zFTLD8g/
絵里「海未は書類の処理で困ってるところある?」

海未「いえ、大丈夫です。それほど難しくはないですから」

絵里「本来生徒会長が処理すべき書類なのだけれど……たぶんあなたに教えるほうが適任だと思ったから。ごめんね」

海未「正しい判断だと思います。穂乃果にこういうことを任せるのは良くないですから。適材適所です」

絵里「引き継ぎのうちは私も手伝うから、多いと感じたらすぐに頼ってね」

海未「はい、ありがとうございます。……」

海未(私のことは叱ってくれないのでしょうか)
 
80: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:56:00.71 ID:zFTLD8g/
海未(そもそも、絵里はそれほど厳しい人ではありません)

海未(練習中の指導も優しい口調ですし、私が失敗した時には)

絵里『だ、大丈夫!?足捻ってない!?』

海未(のような感じで過剰に心配をされてしまいます。きっと、私が目立った失敗をしないからなのでしょうが)

海未「私も…………」

海未(穂乃果の真似をすれば叱ってくれるのかもしれません)

海未(絵里はいつも最初に部室にいますから、その時に部室で居眠りしていればきっと叱ってくれるはず)
 
81: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:57:25.92 ID:zFTLD8g/
海未「……」

絵里「こんにちは。私がいちばんじゃないなんて珍し……」ハッ

絵里「海未……寝てる、の?」

海未「……」

絵里「確かこの辺りに、ブランケットが置いてあったはず」

ファサ

絵里「随分疲れていたのね」
 
82: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:58:21.13 ID:zFTLD8g/
絵里「……ほんとに寝てる?」

海未「……」

絵里「…………」キョロキョロ

絵里「おやすみなさい……❤」チュ

絵里「あぁ、やっちゃった……///頭冷やしてこよ……」ガチャ

海未「……な、何をされたのですか、さっきのは///」
 
83: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:58:57.32 ID:zFTLD8g/
海未(居眠りをしただけでは怒られないのですね……なにが違うのでしょうか)

海未(生徒会の仕事をやらずに放置する、とか……)

海未(いつも穂乃果が怒られているのはそのことが多いですから、それなら確実に叱ってくれるはずです)
 
84: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 12:59:34.17 ID:zFTLD8g/
海未(これも、この書類も、放っておきましょう)

海未(気づいた絵里はきっと、『どうして何もしてないの!みんなが困るってわからないの!?』と言ってくれます)

海未(……みなさんが、困ってしまうこと)

海未(ほ、本当にこんなことしていいのでしょうか)

海未(みなさんに迷惑のかかることは私にはできませんっ)ガッ

カキカキ

絵里「う、海未?なにか凄い勢いで書き始めてるけれど大丈夫?手伝いましょうか」

海未「いえ、お構いなく。悪いことをしてしまったので……」

絵里「悪いこと……?」
 
86: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:00:05.34 ID:zFTLD8g/
海未「どうすれば、絵里は私を叱ってくれるのですか?」

絵里「え?……間違ったことをしていると感じたらもちろん叱ると思うけど」

海未「私には、間違ったことというのがよくわからないみたいです」

海未「絵里に叱られようといくつか考えましたが、うまくいきませんね」

絵里「わ、私に叱られたいの?変なの……」

絵里「……でもね海未。海未はそのままでいいの、これからもみんなの規範になるような正しい姿でいてほしい」

絵里「それをしているうちに、海未が働きすぎてると感じたらそれは間違っていることだから、その時に私が叱ってあげるわ」

絵里「きちんと休みなさい。ってね」

海未「絵里……」

海未「ありがとうございます!これからたくさん頑張りますね!」

絵里「……なるべく自分の判断で休んでくれると嬉しいのだけれどね」
 
88:結末(やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:22:59.13 ID:zFTLD8g/
「園田さんが~……」

海未「!」ピクッ

海未(私の話でしょうか……陰口ではないですよね?)

「絶対そうだよねー!」

海未「あの、なんのお話をされているのですか?」

「あ、園田さん!いつからだったの?」

海未「えっ?何のことですか?」

「絢瀬先輩と付き合い始めた時だよ!」

海未「……は!?」
 
89:結末(やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:23:41.27 ID:zFTLD8g/
海未「絵里ーーッ!!」

絵里「ど、どうしたのそんな大声で」

海未「どういうことなのですか!?学校中で話題になってますよ!?」

絵里「何が?」

海未「そ、それは……私、と絵里が、その……こ、交際してる……とかいう……///」

絵里「あぁ、そうらしいわね」

海未「そうらしいって……一体どうしてそんな……」
 
90: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:24:17.48 ID:zFTLD8g/
絵里「冷静に今の自分を見てみなさい」

絵里「今日は髪型も同じ、身につけてるものも同じ、匂いまで同じ、食べてるものまで同じ。これで付き合ってないって思う方がおかしいでしょう」

海未「あっ……それは、確かに……」

海未「で、でも困ります。実際には私と絵里は、そんな関係ではないのに」

絵里「そんな関係って、どんな関係?」

絵里「何もかもおそろいの私たちの関係ってなんなんでしょうね?」クス

海未「え……///」
 
91: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:25:20.66 ID:zFTLD8g/
絵里「私は海未とそういう風に見られるのは悪くないし、特別な関係みたいだって今まで思ってたわ。海未だってそうでしょう?」

海未「っ……///絵里と一緒にいるうちは、特別な感じがしているのは確かです……///」

絵里「それじゃあ、噂されるのはなにも間違ってないわね。それともイヤ?」

海未「嬉しい、です……///」

絵里「よかった。これで私たちは自他ともに認める恋人同士ってことになるのね」

海未「絵里と、私が、恋人ですか……ふふ」

絵里「これからも、たくさん私とお揃いを作っていきましょうね」

海未「はいっ」
 
92: (やわらか銀行) 2019/02/02(土) 13:27:37.46 ID:zFTLD8g/
絵里ちゃんが最初からそういう策略で周りから付き合っているという評価を貰うために立ち回ってたお話ですが、ほのぼのしたまま終わらせます
おわり
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1548681582/

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