【SS】海未「絵里って、冬が似合いますよね」

SS


1: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:08:50.34 ID:NxlwXx2Y.net
絵里「どうしたの?急に」

海未「あ、いえ。雪を見ていたら、ふと思ったので…」

絵里「一応ロシアのクォーターよ?」クスッ

海未「ふふ、それもそうですね」

海未「でもそれを抜きにしても、絵里は肌が雪のように白くて透明感がありますし、顔立ちもクールで凛とした印象ですから…やっぱり冬のイメージです」

絵里「…な、なんだか恥ずかしいんだけど…」

海未「事実を言っただけですよ?」
 

2: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:09:45.55 ID:NxlwXx2Y.net
海未「…いや、でも…絵里は冬の雪だけでなく夏の海も似合いますよね」

海未「絵里はスタイルがいいですから水着姿は言うまでもないですが、夏もまた、その色白の肌が映えると思います。それに絵里のポニーテールはとても涼しげですし─」

絵里「ちょ、ちょっとストップ!」

海未「…?どうしたのですか?」

絵里「いや、その…もう、やめましょ、こんな話…///」

海未「…えぇっと…」

海未「もしかして絵里…照れてます?」クスッ

絵里「…て、照れてないもん///」プイ

海未「ふふっ。普段はクールなのに、こんなふうに顔を真っ赤にしてむくれていると、とたんに可愛らしくなってしまうんですから」クスクス

絵里「う、うるさい…っ///」
 
4: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:11:06.98 ID:NxlwXx2Y.net
絵里「そ、そんなこと言ったらね、海未なんて春夏秋冬ぜんぶ似合うんだから!」

海未「え…っ」

絵里「まずは春ね。春といえば桜。大和撫子の海未には文句なしに似合うわ。満開よりも少し散り始めた頃がいいわね。海未の清楚で上品な気質をより引き立てると思うの。桜の花びらと共に靡く黒髪…ってなんだか素敵じゃない?」

海未「え、えと、あの…」

絵里「でも、私服が少し地味なのが玉に瑕ね。せっかく可愛いんだから、春くらいはいつもよりもうちょっと華やかな服を着てほしいんだけど…」

海未「か、かわいいなんて、そんな…///」」

絵里「もう、いつもそうやって卑下するんだから…。あ、そうだ!選んであげるから、今度春物を買いにショッピングに行きましょうよ、ね?」ニコッ

海未「…は、はい…っ///」

絵里「うんうん、約束よ♪」
 
5: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:12:42.47 ID:NxlwXx2Y.net
絵里「次は夏ね。海未は意外と体育会系だから夏の活発のイメージにもよく合っているのだけれど…」

絵里「私としてはどっちかというと夏の夜を推したいわね。涼しげな浴衣を着てちょっとした髪飾りでもつけたものなら、海未以上に似合う子なんていないわ♪」

海未「さ、さすがに買いかぶりすぎでは…」

絵里「まさか!一緒に夏祭り行ったときに、本当にそう思ったんだから。…気づいてた?すれ違う人たちがみーんな海未のこと見てたの」

海未「知らないです…っ!というか、見られていたのは絵里のほうですよ!」

絵里「いいえ、ぜったい海未のほうよ!彼女としてとっても鼻が高かったんだから♪」

海未「それは、私だって…っ」

絵里「…ふふっ、こんなことで張り合っても仕方ないわね。とにかく、和服姿の海未は一級品なの。私も水着なら自信はあるけど、浴衣は負けるわ」

海未「っ、あ、りがとう…ございます…///」

海未「…また、絵里と行きたいです。夏祭り」

絵里「ええ。それじゃあそのときは…また着付け、お願いね♡」

海未「…え///」

海未「わ、私で、よければ…///」
 
6: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:14:02.20 ID:NxlwXx2Y.net
絵里「読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋…。秋なんて、読書家で、作詞担当で、武道少女の海未にはぴったりの季節よね」

海未「あ、あの…まだ、やるんですか…?恥ずかしいので、そろそろ…///」

絵里「なーに言ってるの。これでもまだまだ海未の魅力は語り切れていないわ!」

海未「そ、それなら私だって─」

絵里「そういえば、海未のお家の縁側でお月見をしたこともあったわね。鈴虫なんかも鳴いていて…月を見上げる海未の横顔がとっても絵になるなーって…」

海未「だから、やめ…っ///」

絵里「確かあのとき、海未のほうから『月が綺麗ですね』って言ってきたのよね♡私が『死んでもいいわ』って返したら思い出したように顔真っ赤にしちゃって…。無意識に言っちゃうなんてほんとかわいい─」

海未「えりぃっ!///」カァッ

絵里「ふふっ、ごめんごめん。…これで、許して?」ギュッ

海未「ひゃ…///」
 
7: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:14:45.99 ID:NxlwXx2Y.net
絵里「…冬は寒いから…こうやって私にぎゅーってされるのが、似合うわ」ギュ-ッ

海未「…///」

海未「もう…」

海未「……絵里は、ずるいです…」ポスッ

絵里「海未が可愛すぎるのがいけないの。私は悪くないわ」ナデナデ

絵里「…あったかい?」

海未「…はい///」
 
8: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:16:53.75 ID:NxlwXx2Y.net
海未「─あの、絵里」

絵里「なぁに?」

海未「……改めて、思い直したことがあります」

絵里「?」

海未「先ほど私は、絵里には冬の雪と、夏の海が似合うと言いました。でも…間違ってました」

絵里「…どういうこと?」

海未「それは…」

海未「絵里には、夏に限らず、一年中……」


海未「一年中、"海未"が似合うということです///」ニコッ

絵里「…っ///」ドキッ
 
9: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:17:50.40 ID:NxlwXx2Y.net
海未「あ、"うみ"って、もちろん塩水のほうではなく─」

絵里「わ、わかった、から、その…上目遣い、やめて///」

海未「え?あ、はい…っ、すみません…///」

絵里「…///」

海未「…///」

絵里「………ねえ、海未」

海未「………はい」

絵里「…ずるいのは、海未のほうよ」

絵里「私だって…私だって、思ってるわよ。冬だけじゃなくて…春にも夏にも秋にも、桜より浴衣より月夜より、海未には私が隣にいるのが似合うって…///」

海未「えり…///」

絵里「4月からは学校で会うこともなくなってしまうけれど…」

絵里「それでも、いっぱい思い出作っていきましょう?ずっと…一緒にいて、くれる?」

海未「ええ、もちろんですっ」ニコ

絵里「…ありがと」ニコ
 
11: (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/24(火) 21:21:50.27 ID:NxlwXx2Y.net
海未「…えり」

絵里「なに?」

海未「キス…してください///」

絵里「…海未って、恥ずかしがり屋なのか大胆なのかわからないわ」

海未「私が大胆なのだとしたら…それは100パーセント絵里のせいですからね」

絵里「…わからないでしょ?私ね、実はさっきからまったく余裕がなくなってるの。海未のせい…だから」チュッ

海未「んっ///」


絵里「…大好きよ、海未♡」

海未「私です、絵里♡」


海未(あなたの隣だけは…誰にも譲れません)

絵里(あなたの隣だけは、誰にも渡さないんだから)


【完】
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1485259730/

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