【安価SS】海未「可愛くなりたい」

昨日、勇気を振り絞って私の片想いしている人に好きなタイプを尋ねてみました

そこで帰ってきた答えは


『好きなタイプ？う～ん、“可愛い人”かな』


正直、その言葉を聞いて思わず泣きそうになってしまいました

だって、私は可愛くないから

学業とスクールアイドルと家のことで忙しく、流行にはとても疎く

弓道をやっている為か女子高生にしては筋肉質なカラダ

間違っても彼女のタイプではないでしょう

だから、私は強く願ったんです

海未「可愛くなりたい、と」
　

海未「しかし、可愛くなるにはどうすればよいのでしょうか？」

海未「可愛くない私がいくら悩んでも答えが出ない気がします」

海未「ここは、可愛い人にアドバイスを貰うのが一番ですね」

海未「>>4の所に行きましょう」
　

エリーチカ
　

絵里「可愛くなりたい？」

海未「ええ。どうすればいいですか？」

絵里「私はそのままで十分かわいいと思うわよ」

海未「でも、私は絵里のようにオシャレでもないし、スタイルもよくありません」

絵里「うーん。そこまで言うなら>>11をすればいいんじゃない？」
　

コスプレ
　

海未「コスプレ？」

絵里「私が日本に来て初めて見たとき、物語の中から飛び出してきたみたいでとっても可愛いと思ったわ」

海未「ふむ。なるほど」

海未「絵里は一番何のコスプレが可愛いと思いますか？」

絵里「>>14」
　

ブラックマジシャンガール
　

絵里「ブラックマジシャンガールね」

絵里「亜里沙が持っているカードに描いてあった女の子なんだけど、衣装もセクシーで素敵よ」

海未「え！？なんですか、これ！？破廉恥すぎますよ！」

絵里「可愛くなりたいんでしょ？黙って着てみなさい」



数分後

海未「一応、着替えたのですが……」

絵里「胸がスカスカでなんか、こう……」

海未「……」

絵里「ごめんなさい」

海未「謝らないで下さい。余計惨めな気持ちになります」
　

海未「コスプレ作戦は失敗ですね」

海未「次は誰の所に行きましょうか？」

絵里「>>23はどうかしら？」
　

ヒデコ
　

ヒデコ「可愛くなりたい？平凡な私にきかれてもなぁ～」

海未「そんなことはないです。素朴な可愛らしさがヒデコにはあります」

ヒデコ「そ、そうかな///」

海未「お願いします。私を助けると思って、何かアドバイスを下さい」

ヒデコ「>>31」
　

女性ホルモンを増やす
　

ヒデコ「女性ホルモンを増やしてみれば？」

ヒデコ「お肌もツルツルになるし、髪にも潤いがでるし良いことづくめだよ」

海未「ふむ。なるほど」

海未「ところで、女性ホルモンを増やすにはどうすればいいんですか？」

ヒデコ「>>41」
　

わしわし
　

ヒデコ「胸を揉む、とか？」

海未「はい！？」

ヒデコ「前雑誌で読んだんだけど、結構効果あるらしいよ」

海未「そんな破廉恥な！」

ヒデコ「可愛くなりたくないの？」

海未「それは、そのぅ」

ヒデコ「大丈夫！いつもミカたちにやってるから、わたし自信あるんだ」

ヒデコ「私に身を委ねて、ね？」

海未「え、ちょっ、なんか目つきヤバイですって！」

ヒデコ「すぐに良くなるから。それじゃ、いくよ」
　

海未「……希よりもテクニシャンでした///」

ヒデコ「顔も赤くなって血行も良くなったみたいだね」

ヒデコ「もっかいいっとく？」

海未「もう、ヒデコには頼みません！」

海未「もっと清らかな可愛さを教えて欲しいです」

ヒデコ「それじゃ、>>53ちゃんは？」
　

凛
　

凛「可愛くなりたい？」

海未「はい。最近の凛はとても女の子らしいです。その秘訣を伝授して下さい」

凛「伝授って……そういう海未ちゃんも今日はなんだか色っぽいよ？」

海未「それは、そのぅ……と、とにかく可愛くなるにはどうすればいいか教えてください」

凛「むむむ。>>65とか？」
　

ミニスカにする
　

海未「ミニスカなんて、破廉恥です！」

凛「衣装で散々きてるじゃん」

凛「凛が今の練習着を初めて着てきた時、真姫ちゃんとかよちんに『かわいいね』って言われたから、」

凛「海未ちゃんもミニスカを履けば、きっと可愛くなるにゃ」

海未「しかし、丈の短いスカートなんて持っていませんし……」

凛「それなら>>73ちゃんに借りてこようよ」
　

ことり
　

ことり「ミニスカート？海未ちゃんが？」

凛「なんか可愛くなりたいんだって」

ことり「へー。海未ちゃんもそういうお年ごろになったんだあ」ﾆﾔﾆﾔ

海未「くっ、変な顔で見つめてこないでください」

ことり「別にー。そういうところが可愛いなぁって思っただけだよ？」ﾆﾔﾆﾔ

海未「ああもう！何でもいいので早くスカートを貸して下さい」

ことり「はいはい。それじゃあ、こんなのはどうかな？」


どんなスカートか 出来れば、スクフェスのとかでお願いします
下３
　

島風
　

海未「短っ！？ちょっと動いたら中が見えちゃうじゃないですか」

ことり「でも、海未ちゃんのイメージカラーの青だよ」

ことり「きっと似合うって。それでは、失礼します」ｶﾞｼｯ

海未「失礼しないで下さいって！着替えぐらい自分でしますから！」



数分後

ことり「わぁ。海未ちゃん、とっても似合うよ」

海未「うぅ。スースーします///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

凛「海未ちゃん、とっても可愛いにゃ」
　

海未「しかし、これで可愛くなったと言えるのでしょうか？」

凛「どういう意味？」

海未「凛やことりは内面からでる女の子らしさのようなものがあります」

海未「ですが、私は堅物でそういった可愛らしさの欠片もありません」

凛「そんなことないと思うけど……」

海未「いえ、このままではまだあの子に振り向いてもらえません」

ことり「あ、やっぱり好きな人が出来たんだぁ」ﾆﾔﾆﾔ

ことり「そんな恋する海未ちゃんにいいこと教えてあげる」

ことり「内面の可愛らしさをだすには>>94がいいんだよ」
　

ほのかに恋
　

ことり「穂乃果ちゃんに恋すればいいんだよ♡」

海未「いや、私には心に決めた人がいるので」

ことり「ことりはね、穂乃果ちゃんを好きになってからすっごく変われたの」

ことり「だから、海未ちゃんも穂乃果ちゃんみたいな可愛い女の子に恋すれば、きっと変われるよ」

ことり「あ、でもね、穂乃果ちゃんはことりの彼女さんだからとっちゃダメだよ？」

海未「……そうですか」

凛「ただ惚気たかっただけなのかにゃ？」
　

凛「代わりに凛がアドバイスしてあげるね」

凛「きっと敬語をやめれば、もっと柔らかい雰囲気になるんじゃないかな」

海未「私の話し方は敬語ではなく、丁寧語なのですが」

凛「むぅ。細かいことはいいの。とにかく、やってみて」

海未「えっと、凛、こうでいいの？」

凛「そうそう、そんな感じ」

海未「なんだか慣れないね」

ことり「ことりも海未ちゃんは丁寧語ってイメージがあるから、なんだかもぞもぞしちゃうかなぁ」

凛「えー、そうかな？>>105ちゃんの所に行って判断してもらおうよ」
　

かよちん

おつ
　

海未「花陽、お待たせ」

花陽「ぴゃっ！？海未ちゃん、その格好どうしたの？」

海未「ことりから借りたの」

花陽「話し方もいつもと違うね」

海未「これは凛からのアドバイスだよ。ちゃんと可愛くなってるかな？」

花陽「うーん、可愛くなくはないんだけど……」

海未「あ、やっぱりこんなの可愛くない私には似合わないんだね」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

花陽「違うの！そういう意味で言ったつもりじゃないの！」

海未「気にしないで。私が悪いから」
　

海未「ねえ、花陽。どうすれば、可愛くなれるかな？」

花陽「海未ちゃんはそのままで十分可愛いよ」

海未「そんなことない。私はもっと可愛くなりたいの」

花陽「どうしてそんなに可愛くなりたいの？」

海未「それは、愛されたいからだよ」

海未「『可愛い』ければ『愛されることが可能』だから」

花陽「海未ちゃんはμ′sのみんなやファンの人達に愛されてるよ！」
　

海未「そういうことじゃなくて、私は、私は……」






花陽『好きなタイプ？う～ん、“可愛い人”かな』






海未「好きな人に、花陽に愛されたいの」
　

海未「ねえ、花陽。私はどうすれば可愛くなれるかな？」

花陽「……海未ちゃん」

花陽「分かった。可愛くなりたかったら花陽のアドバイスをキチンと聞いてね」

海未「……」ｺｸﾝ

花陽「いつも通りの、いつもの海未ちゃんのままでいて」

海未「え？それじゃ……」

花陽「待って。最後まで聞いて」
　

花陽「海未ちゃんはありのままの海未ちゃんが一番可愛いよ」

花陽「サラサラの長い黒髪が可愛い」

花陽「くりくりした大きな蜂蜜色の瞳が可愛い」

花陽「園田海未という名前が可愛い」

花陽「弓道の時の凛とした佇まいが可愛い」

花陽「みんなに隠れてこっそり決めポーズの練習してるのが可愛い」

花陽「いつも真面目で一生懸命なところが可愛い」

花陽「たまに今日みたいに変な方向に暴走するのも可愛い」

花陽「海未ちゃんは、園田海未は、全部、全部、全部、可愛い」




花陽「花陽が恋しちゃうくらいすっごく可愛い」
　

海未「えっ、それって……」

花陽「花陽が鈍感だったから、昨日の質問の意味ちゃんと理解出来なくてごめんね」

花陽「海未ちゃん、花陽は海未ちゃんが好きです」

花陽「飾らないありのままの可愛い海未ちゃんが好き」
　

海未「でも、私は、みんなみたいにお洒落じゃないし、女の子らしくもないし……」

花陽「そんなことない。そういう謙虚な所も奥ゆかしくてとっても可愛い」

花陽「もし、海未ちゃんが自分の可愛さに気づいてないんだったら、」

花陽「気がつくまで何回だって何百回だって何万回だって言うよ」

花陽「海未ちゃんは可愛い、って」
　

エピローグ

花陽「ねえ、最初に可愛い人にアドバイスを貰おうってなった時、どうして絵里ちゃんの所に行ったの？」

海未「私の考える一番可愛い人が絵里だったので」

花陽「えー、私は何番目なの？」

海未「何番目でしょうか？花陽はあまり可愛いという感じではないので」

花陽「うぅ。面と向かって言われると流石に傷つくよぅ」

海未「だって、花陽はカッコ良いですから」

花陽「ほへ？」
　

海未「いつもひたむきなところがカッコ良い」

海未「アイドルのことを考えているときのキリッとした顔がカッコ良い」

海未「常に周りに気を配っているのがカッコ良い」

海未「口いっぱいに豪快にご飯を頬張る姿がカッコ良い」

海未「小泉花陽という名前がカッコ良い」

海未「私の知らないアイドルの事などを沢山知っていて博識でカッコ良い」

海未「私にストレートに告白してくれるところがカッコ良い」
　

海未「それから……」

花陽「ストップ！ストーップ！」

花陽「もうやめてよ。恥ずかしくて死んじゃうよ」

海未「どうしてですか？ただ、本当の事を言っているだけなのに？」ｷｮﾄﾝ

花陽「そんな可愛い顔してもダメなものはダメ！」

海未「あ、そういう風にさりげなく褒めてくれるところもカッコ良いですね」

花陽「いや、だから、そのぉ……」

花陽「うぅ、ダレカタスケテー」


おわり
　

本当は最後まで安価で出なかった子を海未ちゃんの想い人にする予定だったけど、
ちょっと疲れちゃったからここで終わり

最後まで呼んでくれた人ありがとうございました
　

ミス
読んでくれた人です