【SS】可可「ぷぷっ。『すみれ』は日本語で雑草という意味らしいデスね、グソクムシ」すみれ「っ……」【ラブライブ!スーパースター!!】

クゥすみーSS


2: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:17:01.25 ID:X4+0tNmL
可可「名前のユライ?」

かのん「うん。そういえば可可ちゃんの名前の由来って聞いたことないな~って」

可可「はぁ。でもユライ……って何デスか?」

千砂都「『物事がいつ、何から起こり、どうやって現在まで伝えられてきたのか』って意味だよ。要するに可可ちゃんがなぜ『可可』って名前なのかってこと」

可可「ナゼ……?」

千砂都「うん。例えば私だったらね、千砂都の『千』の漢字には『未来』とか『壮大』って意味があって、お母さんがそういう想いを込めて千砂都って名前を付けてくれたんだよ」

可可「なるほどデス。可可の名前に込められた意味、デスね。可可理解しマシタ!」

千砂都「うん」

可可「でしたらレンレンの『恋』の字の場合は……」

かのん「『〇乱』って意味じゃない?」

恋「違いますっ!!『思いやり』って意味ですっ!!」

可可「なるほど~……」

可可(……)
 
3: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:17:58.20 ID:X4+0tNmL
かのん「私の場合は

可可「あっ!かのんなら可可もわかりマス!音楽のカノンってことデスよね!」

かのん「うん。お母さんがね、自分の音とみんなの音を結び合わせて、素敵な音楽を奏でられるような子に育って欲しい、って想いを込めてつけてくれたんだよ」

可可「わぁ~!素敵なお話デス!」

かのん「ふふっ、ありがと♪」

千砂都「可可ちゃんは?」

可可「可可は……」

可可(……)

可可「……『可』という字には中国語では『望んだことを実現させる』という意味がありマス」

可可「だからきっと、可可の名前にはそういう意味が込められてるのではないかと。媽々から聞いたわけではありマセンが……」
 
4: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:18:31.62 ID:X4+0tNmL
千砂都「わぁ~!素敵~!」

恋「はい。可可さんらしくてとっても素敵な名前だと思います」

可可「そうデスか?」

かのん「うん。すっごく素敵な名前だと思うよ」

可可「えへへ、ありがとうございマス。そう言われると可可もちょっぴり自信が出て来た気がするデス」


すみれ「……」

すみれ(………)
 
6: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:19:51.94 ID:X4+0tNmL
可可「……で、残りのグソクムシは

すみれ「ぎくっ」

可可「ほぇ?何か触れられたくないことでもあるのデスか?」

すみれ「いや、そういうわけじゃないけど……」

可可「けど?」

すみれ「うっ………」

可可「むむっ。怪しい。さては何か可可に隠していることがありマスね?」

すみれ「だからー!そんなんじゃないったらないわよー!」

可可「むっ……」

すみれ(……)

千砂都「もしかしてすみれちゃん、自分の名前嫌いなの?」

すみれ「いやっ、別にっ

かのん「そうかな?『すみれ』って名前、すっごく可愛くって素敵だと思うけど」

すみれ「だからそんなんじゃないって言ってるでしょー!」
 
7: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:21:30.45 ID:X4+0tNmL
可可「それで、すみれの名前の由来はいったい何なのデスか?」

千砂都「気になるんだったら調べてみればいいんじゃない?すみれちゃんの名前の由来だったら、きっとスマホで調べれば出てくると思うよ」

可可「えっ!?」

千砂都「ほら、画像検索画像検索~」

可可「はいデス。えっと、グ・ソ・ク・ム・シ~」

スッスッ

可可「……出マシタ!えっと、これデスか?触角が生えてて~、足が14本で~」

恋「それは本物のダイオウグソクムシです」

可可「間違えマシタ!てへへ~。えっと~、すみれ、すみれ~」

すみれ「……」

可可「あっ!出マシタ!けど……」

可可「……あれぇ?可可の画面には雑草の写真しか出てきマセン」

千砂都「その紫のお花だよ」

可可「はぇ?」
 
8: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:21:55.84 ID:X4+0tNmL
千砂都「そこにちょこん!って写ってる小さな紫のお花が、すみれちゃんの名前の由来にもなってる『菫』ってお花だよ」

可可「ほぇぇ……」

すみれ(……)

可可「ほぇ……」

すみれ「……」
 
9: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:23:54.42 ID:X4+0tNmL
可可「……」

可可(へぇぇ。これが、すみれ……)

すみれ「……」

可可「……」

すみれ「……」

可可「なんというか……まるで雑草みたいデスね」

すみれ(うっ)グサッ!

千砂都「ちょっと可可ちゃん

可可「ですがそこら辺に生えてそうな雰囲気のお花デス。花は花でも可可はもーっとお花屋さんに売られているようなのを想像してマシタ」

恋「そうですね。確かに菫のお花は都内でも多摩地域の方へ出かければ見ることが出来ると聞いたことがあります」

可可「なんと!?ではやっぱりその辺に生えてるってことデスか!?」

すみれ(うっ……)グサグサッ!

かのん「ウチの周りでも頑張って探せば見つけられるんじゃない?すみれのお花」

恋「青山でもアスファルトの上などに芽吹いていてそうですね」

可可「あぇぇ!?ではやはりすみれは雑草……」

すみれ(っ……)グサグサグサ

可可「……ふ~ん♪」

ニマッ!

すみれ(……)
 
11: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:25:08.67 ID:X4+0tNmL
可可「なるほど。可可わかりマシタ。すみれは日本では雑草の意味デシタか」ニンマリ

千砂都「ちょっと可可ちゃん、言い方酷いよ?」

可可「酷くだって事実は事実デスよ。すみれ」

すみれ「……」イラッ

可可「ぷぷぷ~。可可良いコト聞いちゃいマシタ。新たなすみれ弄り誕生の瞬間デス♪」

可可「ね~!グソクムシ~!」

すみれ「っさいわね……」

可可「悔しかったら反論してみればいいデス!さ、すみれ!

すみれ「帰る」

可可「えっ?」

すみれ「今日はもう帰る。練習も休むことにするわ」

可可「あれぇ……??」
 
13: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:26:22.81 ID:X4+0tNmL
可可「すみれ……?まだ可可とのお話は

すみれ「そんな気分じゃない。帰るったら帰るわ」

可可「デスが、まだ可可とのお話は

すみれ「そんなの終わりったら終わりよ。私、今日はもう帰るから」

可可「でもっ!可可はまだっ!」

すみれ「さよなら」

バタン!

可可「すみれ!?」

可可(……)

ポカーン

可可「あれぇ………」シュン
 
14: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:27:48.07 ID:X4+0tNmL
可可「あぅぅ……すみれ、構ってくれない……」

可可(あぅぅぅぅ………)

シュン…

可可(……)

かのちぃれん「じーっ………」

可可「ひっ!?」

かのちぃれん「………」

可可「な、何デスか……?」

かのちぃれん「………」

可可「かのん……?千砂都……?」

かのちぃれん「………」

可可「………?」

かのん「……あーあ。可可ちゃんがすみれちゃん、泣かせちゃった」

可可「え゛!!?」
 
17: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:29:27.34 ID:X4+0tNmL
千砂都「可可ちゃん。さっきのはさすがに言い過ぎだよー」

恋「明らかに一線を越えていました」

可可「あえっ!?なんで……?可可が何か……」

千砂都「多分だけどすみれちゃん、すっごく傷ついてたと思うよ。自分の名前、雑草って言われた~って」

可可「でもっ、可可はそんなつもりじゃ

千砂都「つもりとかそういうのは関係ないよ。言葉は受け取った人がどう感じるかで決まるもん」

可可「けどっ!!可可はいつもの軽口のつもりで!!」

かのん「すみれちゃん、今頃一人で泣いてるんじゃないかな?」

可可(んなっ!!?)
 
19: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:30:50.93 ID:X4+0tNmL
かのん「信頼してる可可ちゃんに裏切られた~って、一人でベッドつっぷして泣いてるよ」

可可「あぅ……」シュン

可可(すみれぇ………)

かのん「もしかしたら~、すみれちゃん二度と可可ちゃんの顔も見たいくない!って思ってるかもしれないし」

可可「へっ……?」

かのん「可可ちゃんが悪いんだよ?」

可可(あぅ、ぅぅぅ……)

可可「か、かのんっ……」

かのん「私知~らないっ。可可ちゃんがやったことでしょ?」

可可「でもっ

かのん「普段からすみれちゃんの悪口ばーっか言ってるからそうなっちゃうんじゃない?すみれちゃんに絶交されちゃうのだって自業自得だよ」

可可「うぇっ!?」

可可(絶交……?友達、じゃ、なくなるっ……)

可可「……」

可可(ふぇっ………)ウルウル

可可(ふぇ、ふぇぇぇ。しゅみれぇ…………)

かのん「可可ちゃん?」

可可「ぐすっ……」

かのん「!?」

可可「う、うぅ、うぇぇ………うぇぇぇぇ~ん!!」

かのん「え゛!!?」
 
22: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:32:19.06 ID:X4+0tNmL
可可「うぇぇぇ~ん!!かのん~!!可可のこと見捨てないで欲しいデス!!可可はまだすみれと友達でいたいデス~!!」

可可「かのん~。ずみれぇ~。ひぐっ。いやデスっ。絶交なんていやデスっ……」

可可「ぐすっ………」

かのん「ちょっ、可可ちゃん!?な、泣くほどのことなの!!?」

可可「ふぇぇぇっ、ぐすっ…………ぐすんっ……」

かのん「な、泣きやんでよ!!なんか私が悪いことしたみたいじゃ

ちぃれん「じーっ……」

かのん(え゛っ!!?)

千砂都「あーあ。かのんちゃんが可可ちゃんのこと泣かせたー」

恋「かのんさんも、さっきのはさすがに言い過ぎですー」

かのん「な、なんで!!?なんで私も悪者扱い受けてるの!!?」

可可「ひぐっ。ふぇぇぇぇ……」ポロポロ
 
23: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:33:21.55 ID:X4+0tNmL
~間~

可可「ぐすん、ぐすん……」

千砂都「可可ちゃん、少し落ち着いた?」

可可「………はいデスっ」

千砂都「そっか。良かった」

可可「でもっ。すみ、れは、もう。友達、では……」

かのん「そんなことないよ。すみれちゃんだって、謝ればきっと許してくれるよ」

可可「ふぇっ。ほ、ほんとうデスか……?」

かのん「うん」

恋「一度は壊れてしまった絆だって、きっとまた結び直せるはずですっ」

可可「きっとまた、結び、直せる……」

可可(………)
 
24: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:35:41.43 ID:X4+0tNmL
***

すみれ「……」

すみれ(………)

すみれ「……はぁ」

すみれ妹「お姉ちゃん、何してるの?」

すみれ「…………別に」

すみれ妹「べつに……?あ、わかった!彼女に振られたんだ!」

すみれ「そんなんじゃないわよ。いいからあっち行ってなさい」

すみれ妹「は~い」

テテテッ

すみれ「……」

すみれ(………はぁ)

すみれ(我ながら……大人げなかったって思う。まさか可可にあんな態度をとってしまうなんて)

すみれ「けど……」

すみれ(……)

………
……

 
25: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:36:38.09 ID:X4+0tNmL
◇———◇

クソガキA『なあなあ!こいつの名前、その辺に生えてる花が由来らしいよ~!』

すみれ(10)『っ……!!』

クソガキB『うっわぁ~!だっさ~!』

クソガキC『雑草じゃ~ん!』

すみれ『い、いいでしょ別に!!私はこの名前好きなんだから!!///』

クソガキB『雑草とかウける~!』

クソガキA『草が名前のグソクムシ~!』

すみれ『うっ、うぅぅぅ~………!!』

◇———◇
 
27: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:38:20.70 ID:X4+0tNmL
すみれ「……」

すみれ(うっ…………う、うにゃぁぁぁ~!!!)

すみれ(く、可可のせいで余計なことを思い出しちゃったじゃないっ!!あーもうっ!!可可のばかぁぁぁぁ~!!)

すみれ「っ……!!/////」

すみれ(あんな記憶忘れる忘れるっ!!バカが騒ごうが放っておけばいいでしょ!!私には関係ないんだから!!)

すみれ(私が私を好きなんだから!!それでいいのっ!!それで……)


可可『ですがそこら辺に生えてそうな雰囲気のお花デス。花は花でも可可はもーっとお花屋さんに売られているようなのを想像して』


すみれ「……」

すみれ(はぁ……)
 
29: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:40:21.90 ID:X4+0tNmL
すみれ(……何よ。別にそこら辺に生えてそうでもいいじゃない。可可のばかっ)

すみれ(どーせ私はそこら辺に生えてそうな花ですよーだ。その辺にある、なーんの変哲もない、ただ普通の……)

すみれ(と言うより、令和のギャラクシーな時代に似つかわしくない、昭和風の名前をした、ただの……)

すみれ「……」

すみれ(あぁぁぁ……って言うか、この流れで、明日、可可にどういう顔して会えばいいのよ。私は)

すみれ(一応可可に怒ってはいる”てい”ではあるし……)


可可『すみれ!すみれすみれ!』

すみれ『ふんっ!』プイッ!

可可『あぇぇ!?』ガーン!


すみれ(うっわぁ。ちょー子供っぽ~……)

すみれ(それに可可、やりすぎると本気で怒ったり泣き出したりするかもだし……)

すみれ「あー情けないったら情けないっ。もうっ、私のばかっ」

すみれ(……)

ゴロン

すみれ「はぁ……」
 
31: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:42:35.14 ID:X4+0tNmL
すみれ「あぁ……」

すみれ(……ってもうっ!!なんで私がこーんなこと考えなくっちゃならないのよっ!!全部可可のせいなんだからね!!?ばかばかばかばか!!)

すみれ(知らないっ!!可可なんて知らないっ!!もうこのまま制服のまま今日は寝てやるっ!!)

すみれ(そーよそーよ!!だいたいあの子が迷惑かけているんだからあの子がなんとかするべきなんだわ!!決めたっ!!今日はふて寝してやるっ

ピンポーン!

すみれ「ひっ!?」

ピンポンピンポンピンポーン!

すみれ「なっ……」

ピンポンピンポーン!

すみれ(あーもうっ!!なんなのよったらなんなのよー!!)

すみれ「はーい!今行きますっ!!」

すみれ(はぁ……)

ガチャッ

すみれ「!?」

可可「……」

すみれ「くっ、可可……?」
 
32: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:43:19.34 ID:X4+0tNmL
可可「……」

すみれ「なっ……なによ」

可可「……」

すみれ「なんなのよったらなんなの……って」

すみれ「ど、どうしてそんなに手、汚れてるの……?」

可可「……」

ガサガサ

すみれ「ちょっ、怖いわよ!急に家に押しかけてきて!無言で袋ガサガサなんて

可可「ん!」

すみれ「えっ!?」

すみれ(これって、もしかして……すみれの、お花……?)

可可「……」

すみれ「え、えっと……」

可可「ふぇっ……」

すみれ「!?」

可可「ふぇぇぇ、すみれぇぇ……」ウルウル

すみれ「えっ!!?」
 
33: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:43:52.21 ID:X4+0tNmL
可可「ふぇっ……」

すみれ「ちょ、ちょっ!!な、泣かないでよね

可可「すみれぇ。ごめんなさいデスっ。可可のこと嫌いにならないでクダサイっ。すみれぇ……ふぇぇぇぇ……!!」

すみれ「なんで!!?なんであんた急に泣いてるの!!?」

可可「うぇぇぇ~ん!!すみれぇぇぇー!!」

すみれ「可可!!?」
 
36: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:45:47.42 ID:X4+0tNmL
***

すみれ「あんた原宿中駆け回ってこれだけの量のすみれのお花集めてたの!?」

可可「はいデスっ……」

すみれ「あんた一人で!!?わざわざ!!?こんだけの量!!?」

可可「そうデスっ。ぐすん……」ウルウル

すみれ「……」

可可「……」

すみれ「えぇ……」

可可「ふぇぇぇ………」ウルリ

すみれ「ちょっ!?な、泣かないで!!ほら!!鼻ちーんってしなさい!」

可可「んっ!」ブーッ

すみれ「はい。で、なんで私の家にこんなにお花持ってきたのよ」

可可「……すっ、すみれに許してもらいたくてっ」

すみれ「えっ?」
 
39: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:46:27.53 ID:X4+0tNmL
可可「だってぇ~!!すみれが可可に怒るからデス~っ!!可可はすみれに許して欲しかったんデス~!!」

可可「すみれぇぇ~!!酷いこと言ってごめんなさいデス~!!可可はすみれが名前気にしてること知らなかったんデス~!!すみれ、許じてっ、ぐすっ……」

すみれ「……」

可可「ふぇっ、ふぇぇぇ………」

すみれ(はぁ……)
 
40: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:47:39.79 ID:X4+0tNmL
すみれ「ったく……別にいいわよ。そこまで傷ついたわけじゃないし」

可可(え゛っ……)

可可「ほ、本当デスか!!?」

すみれ「この流れで嘘はつかないわよ」

可可「では可可と絶交するという話も……!!?」

すみれ「なんでそんな話になってるのよ。いちいちただの軽口たたかれただけでそこまでするわけないでしょ?」

可可「本当デスか!!!!?」

すみれ「わっ!!?ち、近い近い!!」

可可「ふぇっ、だってぇ、すみれっ、いつもよりっ、怒るからっ……可可っ、心配でっ、それでっ………」ウルウル

すみれ「ちょっ!!?泣くな泣くな!!」

可可「だってぇ~!!しゅみれが可可にイジワルするからぁ~……!!」

すみれ「だから泣かないでって言ってるでしょ!!?っ……!!あーもうっ!!」

可可「ふぇぇぇぇ……」

すみれ「ほら!鼻水で顔大変なことになってるからっ!!鼻拭きなさい!!」

可可「んっ……」フキフキ

すみれ「はぁ……ほんとに。手がかかるんだから……」

可可「すみれぇ……」ウルウル
 
41: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:48:57.57 ID:X4+0tNmL
すみれ「って言うか……別に今更傷ついたりなんてしないわよ。名前のこといちいち弄られたくらいで」

可可「……?」

すみれ「私は言われ慣れてるの。名前が昭和風だとか、キャラと名前がミスマッチだとか、量産型のどこにでもありそうな名前だとか」

可可「……」

すみれ「だからそーんなわかりきったこと、いちいち可可に言われたくらいで腹なんて立ててたら、それこそショービジネスの世界でなんてやっていけな

可可「でも……可可は、このお花がとっても大好きデス」

すみれ(えっ?)

可可「どこにでもあるお花でも、小さな花でも、すみれと同じ名前を持ってるってわかるだけで……可可はそれだけで、なんだか可愛らしく思えてきマス」

すみれ「可可……」

可可「……あっ。も、もちろん!このお花の好きなところだってたっくさ~んありマスよ!え、えっと~!紫色のところとか!紫色のところとか~……あ、あとは!紫色のところとか

すみれ「もうっ。いちいち無駄なフォローしなくていいわよっ。可可のばか」

可可「すみれ?」
 
43: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:50:28.69 ID:X4+0tNmL
すみれ「ふふ~ん、この花ひとつもーらいっ!」ヒョイッ!

可可「あっ!?可可のすみれが!!?」

すみれ「そんなに大切なお花ならちゃーんと家に飾っておきなさいよね!私からの命令よったら命令よ!」

可可「カザル……?」

すみれ「花瓶に入れてお水をあげてお世話するの。そうすると活けてあるお花でも数日間は長持ちするのよ」

すみれ「私とおんなじくらい大切なお花なんだったらそれくらい出来るでしょ!?大事にしなさいったら大事にしなさい!」

可可「は、はいデス。可可バンガリマス」

すみれ「それと道端の花をむやみに積むのも控えるのよ。街からすみれのお花がぜーんぶなくなっちゃったらイヤでしょう?」

可可「わかりマシタ。気を付けマス」

すみれ「それからそれから~……」

可可「?」

すみれ「……っ」

トンッ♪

可可「!?」

すみれ「私の名前のお花、好きっていってくれてありがとっ。ちょこ~っとだけど嬉しかったわ」ボソッ

可可「すみれ……?」

すみれ「ふふっ、なんでもない!」

可可「なっ!!?い、今絶対大事なセリフ喋ってマシタよね!!?」

すみれ「なんでもないったらなんでもないわよ!ほーら、さっさと帰って私のお花のお世話してあげなさいっ!」グイグイ

可可「あっ、ちょっとすみれ!!」

すみれ(……っ♪)



もらったお花は、押し花にしていつまでも大切に保管しましたとさ
 
44: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:53:09.90 ID:X4+0tNmL
終わりです。お粗末様でした。代行いただきありがとうございました
明日すみれちゃんの誕生日だってこと完全に忘れてたんだけど、タイミングよくクゥすみ書いたので許して下さい。お誕生日おめでとう!
 
45: (たこやき) 2022/09/27(火) 20:55:25.64 ID:ztPB8iQk
いつものもんじゃか
最高のクゥすみに圧倒的感謝…!
 
48: (もんじゃ) 2022/09/27(火) 20:58:25.17 ID:fnHdQgHz
最高でした
こういうのもっと見たいわ
ありがとうございました
 
49: (しうまい) 2022/09/27(火) 21:01:05.07 ID:+twe0mvM
スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」らしいYO!
 
58: (光) 2022/09/28(水) 02:30:56.75 ID:45DOaHWZ

すみれが漢字じゃなくてひらがななのは柔らかい感じがしてすみれの人柄を表してると思う
後、可可が菫の花をお店で売ってるような花を想像したって回りくどくすみれのことほめてなないか?
 
57: (しうまい) 2022/09/28(水) 01:03:10.44 ID:/A207wcT
良かったわおつおつ
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1664277281/

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