(🌟)「みんなー！会いたかったよー！」を初心者向けに解説【声優】

ニコニコやピクシブの大百科記事みたいなノリの駄文です。

過去の投稿
【たなりるの聖典】田中ホテル部屋カチコミ事件から5周年
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1757689814/
　
　

『虹ヶ咲1stライブ一斉沈黙事故（にじがさきふぁーすとらいぶいっせいちんもくじこ）』とは、2019年（令和1年）12月15日の虹ヶ咲1stライブDay2公演中、(🌟)の発言により引き起こされた未曾有の大事故である。
開催された会場や動員された観客のおおよその人数などから「武蔵野の森1万人一斉沈黙事故」とも呼ばれている。

また発端となった(🌟)の台詞
「みんなー！会いたかったよー！」
は、この事故を象徴する言葉、むしろこの事故そのものとして広く知られている。

本スレでは事故のあらましとその後の影響などについて、現存する円盤や配信、SNSや雑誌インタビュー等の記録、及び当時の記憶を元に主観100%で解説を行っていく。
なお、投稿者は1stライブ現地未参加(円盤で初視聴)である。
　
　

【背景】
ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のキャスト(当時9人)たちは、
2019年12月14日～15日と二日間に渡り、武蔵野の森総合スポーツプラザ(現在の京王アリーナTOKYO)にて「First Live “with You”」を開催しており、事件が起きたのはDAY2での公演であった。
この公演では事前の投票により(🌟)演じる優木せつ菜がヘッドライナーに選ばれていた。
　
　

【事故の概要】
Day2のライブが始まり、OP曲の披露を終えてステージ上に集合した9人のニジガクメンバーたちは順番に自己紹介とコーレスを行なっていた。
ヘッドライナーに選ばれていた(🌟)はセンターに立ち、自己紹介及びコーレスは5番目に行われた。
(🌟)は優木せつ菜のコーレスである「せつ菜スカーレットストーム🔥」を終えた後に、さらに「今から『アレ』を言うね！」と発言。

その際に(🌟)は「スクスタをやっている人ならわかるはず」と前置きをしており、これにより会場は(🌟)が言おうとしている『アレ』が何なのかと一気に期待と注目の目を向ける事になった。
　
　

そして、大観衆が注目をする中(🌟)は以下の台詞を叫んだ




「みんなー！会いたかったよー！」




この台詞は、スクスタにて優木せつ菜をセンターに配置してプレイを開始すると聴けるボイスである。

割れんばかりの大声で叫ぶ(🌟)
に、それを受けた会場のリアクションは















会場「………？？？」

約1秒の沈黙である。

直前のかおりんの自己紹介中に「前田ぁ！」と叫んでたチンパンさえも喋らない、1秒ではあるが永遠とも感じられるほどの沈黙である。

更に不幸は重なり、
(🌟)の台詞を受けての会場のレスを収めようとカメラがアリーナ客席を引きの絵で撮影してしまっていた。その為、客席の沈黙とノーリアクションの様子がバッチリと画面全体に映し出されてしまったのである。
　
　

この突然の一斉沈黙事故に、発言をした(🌟)のみならず、ステージにいたメンバー、会場全体も困惑を隠せず、沈黙はやがてざわめきと失笑へと変わっていった。

(🌟)は恥ずかしさのあまり一瞬その場でうずくまり、横にいたメンバー達から必死のフォローをされることとなる。

かおりん「スクスタである台詞なんだよね！」
あぐぽん「みんな、次までには復習してくるんだよ！」
(🌟)「戸惑わせてごめんねww」

その後のMCでは空気を立て直し、ライブ自体はアニメ化の発表などもあって大盛況を収める事になった。
しかし、現地及びLVの観客たちはライブ終了後にみな呟いた。

「あの沈黙はなんだったんだ…？」と。

この事故は当事者である(🌟)の心に深いトラウマを残す事となった。




余談ではあるが、このライブの後に一人で焼肉を食べに行こうとしたみゆたんに、他のメンバーたちが次々に便乗していき、最終的には9人全員で焼肉を食べて打ち上げをしたエピソードは有名である。
　
　

これなんで沈黙したんや？
　
　

【事故後(🌟)の弁明】
ライブ終了後に事故を引き起こした当事者である(🌟)は自身のツイッターにて以下のように投稿

(🌟)みんな気になって寝れないだろうからこれだけ言うけど、別にコーレスのつもりじゃなかったし「ふぅー！」とか「いぇーい！」とか言ってくれればそれでよかったんだごめんね……

「みんなー！会いたかったよー！」やMCの件とは書いていないが、あの一斉沈黙事故に対する言及であるのは明白であった。

(🌟)の意図としては、特定の台詞でレスをして欲しかったのではなく、取り敢えず観客を煽って盛り上げたかっただけの様である。

実際に(🌟)より前にコーレスを行なっていたかおりんやなっちゃんは「アリーナ！」や「盛り上がってるー！？」と固有のコーレスとは別の観客煽りを行ない、会場を沸かせていた。

この投稿により、気になって寝れなかった観客達は安眠が出来るようになったかは定かではない。


というか、気になって寝れないのは(🌟)だろ定期。
　
　

解説たすかる
　
　

【その後の反応】
1stライブ後のがさらじでは、この沈黙に触れるメールも多数届き、パーソナリティであった(🌟)のトラウマを改めて刺激する事になった。


(🌟)は事故の経緯や欲しかったリアクションなどについて改めて釈明。メンバーもその当時の状況について各々にコメント。

田中（当時25歳）「会場にいた筈の1万人があの瞬間に消えていた。」

みゆたん「ステージにいた私たちもハラハラした。狙って出来ることじゃない」

(🌟)「あの後、裏で1時間くらい引きずった。」


また数ヶ月後、1stライブの円盤発売が発表された際のがさらじでも

(🌟)「あのMCも入るのかな…？」

とトラウマを自らほじくり出す自虐に走っていた。


さらに2020年のとある生放送では、ミヤコヒトによる描き下ろし4コマ(にじよん)内にて
「みんなー！会いたかったよー！」を叫ぶせつ菜が登場。



このコマに対してあぐぽんは
「何かを思い出させるコマがあるね」と煽り芸を披露。
公式からもあの1万人一斉沈黙事故はネタとして弄られる扱いになった。
　
　

【事故原因について】
まず、この事故の原因を考察するには

A.「台詞を聞く前の観客の心理状況」と
B.「実際に台詞を聞いた直後の観客の心理状況」

の観点から考える必要がある。



A.「台詞を聞く前の観客の心理状況」
→（🌟）の台詞に対して「正確に決まったレスを返さなくてはならない」と集団で思い込んでいた。


（🌟）はコーレスのつもりじゃなかったと釈明をしていたが、実際にこの台詞を言ったタイミングは自己紹介＆コーレスの5番目、まさにコーレスの真っ最中である。

そこに（🌟）の「『アレ』言うね」や「スクスタやってる人なら分かる筈」という前置きも重なり、 会場の観客には

→「これから(🌟)の言うコールに対して、正しいレスを求められている」

→「正しいレスでバッチリ揃って返せたら気持ちいい」

→「正しくないレスを返すのはダサいし失礼」

という心理が働いていた。

これがまず根底として存在している。
　
　

B.「実際に台詞を聞いた直後の観客の心理状況」
大きく分けて2つ


→①「（🌟）の台詞そのものが何なのか分からなかった」

(🌟)が叫んだこの台詞は、前述の通りスクスタで楽曲をプレイする際に優木せつ菜をセンターに配置し開始すると聴けるボイスである。

2019年末当時のスクスタは長い延期からようやくリリースされたばかりで、アニメの発表もされていない虹ヶ咲のメインコンテンツでもあった為、(🌟)が会場の虹ヶ咲ファンならこの台詞をわかるはずと期待するのも理解は出来た。
しかし、1stライブ時点のスクスタには、URがμ'sとAqoursのメンバーにしか実装されておらず、虹ヶ咲メンバーの最高レアはSRまでであった。
数多のURを差し置いてSRの虹ヶ咲メンバーを、さらにピンポイントでせつ菜を配置するのは大体せつ菜推しだけである。他メン推しや高得点を狙うユーザーたちはそもそも聞いた事がない台詞であったのである。
　
　

→②「（🌟）の台詞は分かっても、それに対してどんなレスを返すか分からなかった」

もちろん、台詞の元ネタが分からなかった観客だけではない。
あの台詞が「せつ菜SRをセンターにした時のボイス」である事を把握できたスクスタやり込みプレーヤーも少なくはなかった。
しかし、そんな者たちも皆一様に「台詞は分かったけど、なんて返せばいいのか分からなかった」と語っている。





　
　

さらに、台詞そのものも直前の「アリーナ！」や「盛り上がってるー！？」の様な質問や問いかけるニュアンスではなく、
「みんなー！会いたかったよー！」はそれだけで完結している台詞であり、自力で正確なレスを導き出すのは困難である。


そして、一番の問題点は
「発言している（🌟）自身も、正確に決まったレスなんて最初から想定していない」点にある。


すなわち『観客はクイズの答えを言おうと問題を身構えて聞こうとしてたら、クイズの出題者は普通に挨拶をしてきただけ』と言う様なすれ違いが起きていたのである。
　
　

「(🌟)の台詞に正確なレスを返さなければいけない」
↓
「しかし、(🌟)の台詞に対する正確なレスが分からない(そもそも正解がない)」


そういった状況の中で、1万人が共通で取った行動とは

「多少タイミングが遅れてもいいので、周りに正解のレスを叫ぶ人が現れるのを待って、その人に合わせて自分もレスを叫ぼう」と様子を伺う事である。



これこそが1万人が一斉に1秒の沈黙を起こした真相であると考察出来る。

これはライブにおける集団心理が及ぼした事故として、非常に価値のあるサンプルではないだろうか。
　
　

【リベンジ】
前述した1stライブが終わった後のかさらじでは、「もうこれでみんな、次からはちゃんとリアクションしてくれるね」という話題が出た。

しかし、残念なことに1stライブが行われた数ヶ月後の2020年3月以降、世間では新型コロナウィルスの大流行が発生。
これにより予定されていたライブやイベントの中止が多発、開催できても声出しは不可という状況が約3年続く事となってしまった。

この声を出せない期間中のライブでは、コーレスや反応は主に手拍子や拍手、ブレードを振るなどの手段でしか取ることができなくなった。

















(🌟)「せや！観客が『拍手しかできない』のなら、もう沈黙は起こらないはずなんや！」
※空想上の(🌟)であり、実際にはそんな事言ってない
　
　

現地いたけど本当に漫画みたいにシーンって時が止まった感じですごかったわ
　
　

情報量えぐくて草
　
　

時は過ぎ、2021年3月20日～21日開催の『校内シャッフルフェス』(会場はぴあアリーナMM)。

コロナ禍の制限付きではあるが、虹ヶ咲にとってひさしぶりの有観客フルライブとなったこのライブの最後の感想パートで、(🌟)は1年以上ぶりに絶叫した。











(🌟)「みんなー！会いたかったよー！」






会場「！！」👏👏👏👏👏👏👏







1stライブの沈黙事故を知る者も、
そんな事故も知らずに普通の挨拶だとしか思わなかった者も、
全員声が出せないので拍手をする他なく、会場全体は必然的に沈黙ではなく温かい拍手で包まれることになった。


この拍手に対して(🌟)は
「ずっとモヤモヤしていたんだよww」
と過去のトラウマをネタにしつつも、
沈黙から拍手に変わった事にご満悦の様子であった。

さらに2022年9月17日に開催された『5thライブNext TOKIMEKI公演』Day1では、
1stライブ以来の武蔵野の森総合スポーツプラザでのライブであったこともあり、再び絶叫。


声が出せない会場全体は割れんばかりの拍手に包まれ、1stライブの沈黙を再び払拭する事に成功した。
　
　

【そして】
とうとう満を持して訪れた声出しでのリベンジ。
奇しくもそれは(🌟)の降板に伴い、優木せつ菜役としての最後のライブ出演である
2023年2月4日～5日開催の『ユニットライブ ～A・ZU・NA LAGOON～』（会場は東京ガーデンシアター）であった。


Day1公演の終盤MCにおいて、
(🌟)は「声出しできるなら、『アレ』やりたいなぁ…」と呟く。



この発言により、勘の鋭い一部の観客たちは(🌟)が何を言おうとしているかを瞬時に察し、会場がざわつくことになる。

しかしながら、会場の観客全員が『アレ』と聞いても理解していたわけではない。
1stライブから既に3年以上経っており、当時の一斉沈黙事故を知らない観客も当然増えてきていた。

さらに当時の事故を知っている者の中には
「声出しは解禁されたものの、ここで沈黙するのも逆に正解なのでは？」
という逆張りや疑心暗鬼に陥る者も発生。
　
　

この後叫ばれるであろう『アレ』で会場の反応が揃うのかと不安が広がる中、あぐぽんは口火を切る。




あぐぽん「1回『シーン…』ってするバージョンもやる？」

(🌟)「やんなくていいよ！トラウマなんだよww」

(🌟)「フリじゃなくって、シーンとしたら帰るよww」

会場（爆笑wwwwww）


この一連のあぐりるは、一見するといつもの煽り芸の様にも見えるが、


🙂「観客ども、(🌟)がこれから言う台詞に対して、決して沈黙をするんじゃないぞ（圧）」

という共通認識を会場全体に植え付ける布石にもなっていた。
あぐぽんGJ。
　
　

そして、ガーデンシアターの観客全員の覚悟が整うと、意を決してあの台詞を叫んだ。








(🌟)「みんなー！会いたかったよー！」

















会場「「うおおおおお！」」
「「いぇーい！」」「「ふー！」」
「「ｵﾚﾓｰ！」」
「とと…とも……ともり……😘」
「ﾝﾌともりるいい匂いしますね/////」
👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏









1stライブでは叶わなかった大歓声によるリアクションを1147日ぶりに浴びることとなる。



そして迎えた翌日のDay2公演、（🌟）のファイナルステージである。

MC中に、特に前置きなどもなくいきなり

（🌟）「みんなー！会いたかったよー！」

と叫んだが、もはや観客に沈黙を選ぶものなどはおらず、会場は溢れんばかりの拍手と大歓声で包まれた。

まるで、（🌟）に捧げる餞のように。




かくして、沈黙とトラウマに呪われていたこの台詞は、割れんばかりの歓声と祝福によって染められて幕を下ろすのである。
　
　

おしまい。
投稿者は円盤で初視聴しましたが、
実際に現地やLVの参加者は
「沈黙した時間は円盤よりも遥かに長く感じたぞ」と言っているようです。
　
　

当時だいぶにわかだったから現地で周りの反応に乗っかろうと様子見してた
　
　

AZUNAラグーンDAY1見切れだったけど現地参戦できてよかった
　
　

経験したかった
　
　

ガキりるなつかしい
　
　

たすかる
　
　

ようつべの遭難事故解説見てる気分だった
　
　

懐かしいな
長年に渡って数えきれない数のライブに参加したけど、あの1秒は間違いなく最も長く感じた1秒だった

ちなみに勘違いかもしれんけど、当時果林さんのURがトップバッターで実装済みだった気がするなあ
　
　

ラグーンで声出し解禁されたのホント奇跡だったよな
　
　

ともりのラストランなAZUNAユニットライブでもし声出し解禁されてなかったことを考えたら恐ろしいわ
　
　

これせつ菜推しですらμ'sやAqoursの推しURを編成してたやつが殆どってのが悲劇すぎるよな
俺は他の推しのUR持ってなかったからセンターがSRせつ菜だったけど
　
　

A･ZU･NAから声出し解禁されて本当に良かったよ
　
　

感動した
　
　

当時のSRのせつ菜がGdタイプのくせに一切回復スキル持ってないからマジでセンターどころか編成にすら入るかどうか、だったからな
　
　

下手にハードルを上げてしまったのがよくなかったな…
しかもちゃんとわかっても答えになるレスポンスがスクスタ内にはないのも拍車をかけてたな
あの前置きさえなきゃオレモーでも正解な分まじで不幸な事故だったな…
　
　

いい論文だ
　
　

現場に居たが、あの1秒間、観客全員の頭の上に「？」の文字が見えた気がした
何なら舞台上の他の8人やスタッフの頭上にも
　
　

張ったはずの予防線が機能するどころか沈黙への導火線になってしまった不幸なケース
A・ZU・NA Day1で叫べて本当に良かった
　
　

なんか泣いた