【SS】曜「千歌ちゃんってさ、絶対私のこと好きだよね」【ラブライブ！サンシャイン！！】

千歌「へ？」

曜「だ、だから、好きなんでしょ…？ 私のこと…」

千歌「うん。好きだよ。嫌いなわけがないよー」

曜「だ、だよね……そっか。よかった……えへへ」

千歌「？？」

曜「って、そうじゃなくてっ！」

千歌「へ？」

曜「千歌ちゃんっ！」

千歌「は、はいっ」

曜「あのね、じ、実は……私っ……」

千歌「うん？」

曜「えっと、その……なんて言えばいいのかな……えーと……」

千歌「あ、わかった」

曜「え？」

千歌「曜ちゃん、>>3なんでしょ？」

レズ

千歌「曜ちゃん、レズなんでしょ？」

曜「えっ…」

千歌「あれ？ たしかレズっていうんだよね？ 女の子を好きな女の子のこと」

曜「え、えっと…」

千歌「あやしいと思ってたんだよねー」

千歌「曜ちゃんってさ、そこそこマジメでまあまあ頭もよくて周りを気遣えて可愛くて人当たりも良くてスポーツ万能でちょっと天然入ってるところも魅力的で」

曜「ち、千歌ちゃん？」

千歌「そんな完璧な曜ちゃんに恋人がいないなんておかしいと思ってたんだよねー」

千歌「こんな曜ちゃんを男の子が放っておくわけないよ！」

千歌「実際、曜ちゃんが告白されてるの何回も見たことあるし。全部断ってたけど」

曜「見てたんだ……」

千歌「そう、これですべて納得がいった！」

千歌「曜ちゃん！ あなたはレズなのです！」

曜「え……えーと……」

千歌「どう？ あたった？ あたってた？」

曜「>>9」

大当たり

上

曜「大当たり」

千歌「やったー！」

曜「ま、まさか見抜かれるとは思ってなかったけど…」

千歌「ふっふっふ。曜ちゃんのことならなんでもお見通しなのです」

曜「そ、そうだよね……うん……もうずっと一緒にいるもんね。小さい頃から」

千歌「そうだよ。だって幼なじみだもん」

曜「うん！ 私と千歌ちゃんは幼なじみだから。……だから、こわかったんだ」

千歌「へ？」

曜「私が、女の子好きだって知られたら気持ち悪がられて、もう一緒にいてくれないんじゃないかって…」

千歌「そんなことないっ！ 私はどんな曜ちゃんだって大好きだよ！ 嫌いになるはずないよ！」

曜「あ、ありがとう……千歌ちゃん……ぐすっ…」

千歌「だから私、曜ちゃんのこと応援するね！」

曜「うん、ありが……え？ 応援……？」

千歌「うん！ 曜ちゃんの恋が成就しますように。私が上手にお手伝いしてあげる！」

曜「……え？」

千歌「あ、今のは恋の成就とうまいへたの上手をかけた」

曜「それはなんとなくわかってるから」

千歌「まあ上手にできるかはわかんないんだけど。でも頑張って私なりに」

曜「頑張んなくていい頑張んなくていいっ！」

千歌「ほぇ？」

千歌「そうだよね……私なんかじゃきっと役に立たないよね。空回りして反って邪魔しちゃうかも…」

曜「そういうことじゃなくて！」

千歌「え？ じゃあどういうこと？」

曜「あ、えーと……だから、その……」

千歌「…わかった！」

曜「よかった。わかってくれた」

千歌「曜ちゃんはレズです」

曜「うん！」

千歌「そのレズの曜ちゃんには好きな女の子がいます」

曜「うんうん！」

千歌「でもその女の子は曜ちゃんの想いに気付いていない」

曜「うんうんうんっ！」

千歌「つまり、曜ちゃんが好きな子って>>17だよね？」

善子ちゃん

千歌「つまり、曜ちゃんが好きな子って善子ちゃんだよね？」

曜「…え？」

千歌「ふっふっふ。隠そうとしてもこの高海千歌にはすべてお見通しなのだ！」

曜「え、えーと……なんでそう思ったのか聞いてもいい？」

千歌「うーん、普段の二人を見てかなぁ」

曜「そんな素振り見せたことなかったはずだけど」

千歌「もう水くさいよ、曜ちゃん。水くさい、Aqoursなだけに！」

曜「壮絶な勘違いをしてる…」

千歌「あ、今のはAqoursが水って意味をもってて」

曜「その解説はいいからっ！」

千歌「まあお似合いだよね。曜ちゃんと善子ちゃんって」

曜「……そう見える？ 千歌ちゃんにはホントにそう見えるの？」

千歌「うんっ！」

曜「……っ、千歌ちゃん」

千歌「なぁに？ 曜ちゃん」

曜「>>22」

……鈍感

曜「……鈍感」

千歌「曜ちゃん？」

曜「鈍感すぎるよ……」

千歌「あーたしかに善子ちゃんってそういうことに対しては鈍そうっていうか」

曜「……」

千歌「でも大丈夫！ 私が上手にアシストしてあげ」

曜「……っ」

千歌「曜ちゃん…？」

曜「……はは……あはは……そっか、うん……そうだよね」

曜「もしかしてとすら思ってくれない……千歌ちゃんの中では、私なんて……っ」

曜「頑張ろうって……勇気を出そうって、決めてたのに……あはは……」

千歌「……」

曜「そうだよね……もしかしたら千歌ちゃんも同じ気持ちなのかも、って……少しでも思ってた自分が馬鹿みたい……っ」

曜「やっぱり私、バカ曜だ……」

千歌「同じだよ」

曜「……え？」

千歌「私も、曜ちゃんと同じだよ」

曜「同じって、なにが…？」

千歌「そんなの決まってるじゃん！ 同じなのは>>28」

想い

千歌「曜ちゃんと同じなのは、想い！」

曜「想い……？」

千歌「私だって曜ちゃんと同じ想いをっ、ううん……曜ちゃんより大きな想いをもってる！」

曜「千歌ちゃん……ぐすっ……」

千歌「ごめんね、曜ちゃん。もっと早く言えばよかった……私も曜ちゃんみたいに自分に正直になればよかった」

曜「そんなことない！ 遅くなんてないよ、千歌ちゃん」

千歌「ありがとう。曜ちゃん」

曜「千歌ちゃん、じゃあ…」

千歌「見て」

曜「え？」

千歌「夕陽が綺麗だよ」

曜「……うん。そうだね」

千歌「曜ちゃん！ 海に向かって私たちの想いを叫ぼう！」

曜「う、うんっ！」

千歌「いくよ、せーのっ」


曜「千歌ちゃん好きだーーーーっ！！！！」

千歌「私の方が善子ちゃんのこと好きだぁぁぁぁ！！！！」



曜「…………やっぱり私、バカ曜だ」


──Fin──

？

違う、そうじゃない

どうしてこうなった

草

えぇ…

よっしゃちかよしやんけ

千歌は優しくて…時にはその優しさが残酷だ

上手くまとめたなー、笑ったわ