■約14000文字■「南さん、ほんっとうにゴメン！」 そう言って頭を下げる店長さんを前に、何も言うことはできませんでした。 （あぁ･･･私ってどうしてこう、押しに弱いんだろう･･･。） 私の誕生日、９月１２日は結局アルバイトで過ごす事になりそうです。

きな子「えっと　オニナッツチャンネル　あ、これっすね」 ナッツ『………』 きな子「あっ　CEOだ！」 ナッツ『………』 きな子「画面じっと見つめててかわいいっすね」 きな子「あれ？来場者数1人？これきな子だけってこと？」 ナッツ『………』 きな子「まだ始まったばかりなのかな？」 きな子「いや配信時間3時間超えてるっす…」 ナッツ『………』 きな子「………」 きな子「何も喋らないっすね…」 きな子「と、とりあえず何かコメントしてみよ」 きな子「『こんにちは』と」 ナッツ『あっ！！！こなきジジイさん！こんこんオニナッツ～～　あなたの心にオニナッツゥ！ いらっしゃい！！！初見の人かな？？ 今日の初コメおめでとうございますの！！！こなきじじいさんは男性ですの？面白い名前ですの！こなきじじいさんは妖怪が好きですの？？』 きな子「うわ　急にめっちゃすごい勢いで話だしたっす」 きな子「しかも初コメって3時間誰も来なかったンスか」

俺「かのんちゃん！？」 かのん「こんにちは！」 俺「こ、こんにちは……」 かのん「お仕事、楽しいよね？」 俺「え」

きな子「かのん先輩って、座ってる時も立っている時も、両膝くっつけてること多いっすよね？」 かのん「そ、そうかな……？」 きな子「はいっす」 かのん（えぇぇ！！？） 夏美「夏美も気になってたんですの」 かのん（えぇ～！！？） なつきな「……」 かのん「い、いや、それは……////」 かのん（ど、どうしよ。可愛い子ぶるためにみんなの前わざとそう振舞ってたなんて、い、言えな……） 千砂都「私に任せて！解説してあげる！」 かのん「ちぃちゃん！！？」