『奪いに来てよ！』 　親切心と性愛を混同するほど少女じゃないって思ってたけど、あの時から確かに私は―― 　

歩夢（風邪、ひいちゃったみたい） 歩夢（自分では、まだまだやれそうだって思ってたんだけどな） 歩夢（せつ菜ちゃんに言われたとおり、早めに帰ってきたけど） 歩夢（けっこう悪化してきちゃったし、帰ってきて正解だったかも） 歩夢（この時間だと、お母さんたちもいないし、ひとりぼっち） 歩夢（いつもはなんともないはずなんだけど、風邪でつらいからか、ちょっとさみしいかも） ピンポーン 歩夢（インターホンの音だ） 歩夢（誰だろう……？　もしかして、侑ちゃん？） 　

侑「そんなぁ...年始から幸先悪いなんて...」 ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ 歩夢「侑ちゃん、おみくじの結果はどうだったの？」 侑「大凶～...」 歩夢「あっ...」 侑「歩夢はどうだったの？」 歩夢「...大吉」 侑「そっか...歩夢が大吉なら、私も嬉しいよ...」 歩夢「ゆ、侑ちゃん！大丈夫だよ、私は大吉だったから二人一緒に居れば相殺されてきっと吉になるよ！」 ｷﾞｭｩｰ♡ 侑「あゆむぅ...///」ｼﾞｰﾝ…