【SS】栞子「しおとめぐみ」【ラブライブ!】

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しおめぐーSS
スクスタ時空ーSS
三船栞子ーSS
蓮ノ空ーSS
藤島慈ーSS
虹ヶ咲ーSS
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スクスタ時空ーSS
三船栞子ーSS
蓮ノ空ーSS
藤島慈ーSS
虹ヶ咲ーSS
栞子「ふぅ……」
栞子(夜になると潮風が涼しくて気持ちいいですね)
栞子(パーティを抜け出して欄干にもたれるというのもなにか物語が始まりそうで良さそうなものではないでしょうか)
栞子「あっ」
栞子(ですがこちらのデッキには先客がいたようなので、やはり私に物語は始まらなさそうです)
栞子(大人しく帰りましょうか……)
慈「行っちゃうの?こういう出会いから物語は始まるのに」
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2: 2025/07/04(金) 20:23:47 ID:???00
栞子(声の主はシャンパングラスを口元に、夜の闇の中から真っ直ぐにこちらを見つめていました)
栞子(その瞳の深紫色は、後ろの凪いだ夜の海に勝るとも劣らない静けさをたたえて私の心の中まで染み込んでくるかのようです)
栞子(首元から背中にかけて大胆に肌の見える黒のイブニングドレスを着ていて、その黒との対比で肌色が眩しいくらいに見えます)
栞子(ですがそんなドレスの黒も、背景の静かな夜の海と星ひとつ見えない真っ暗な空が作り出す黒と比べると、不思議と浮かび上がってくるような明るさを持っているように思います)
栞子(首元や手首、ドレスの装飾にはいずれも小さな透明の石があしらわれています。これらの輝きが総体として与える印象を計算し尽くして配置された、一分の無駄もないダイヤモンド)
栞子(指先から立ち昇るシャンパンゴールドの泡がそこに加えられても、一切の調和を乱すことなくその新たな来訪者を自身の輝きのうちに包み込んでいます)
栞子(こんな人の近くにいたら、私はワンピースで遊びに出てきた子どもでしかありません。早いところ撤退しましょう)