【SS】栞子「ハンバーガーっ、おいしいですっ……!」ハムハム【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


2: (光) 2021/10/05(火) 21:13:51.91 ID:cqsDL0BJ
栞子「こんなに美味しい食べ物は初めてです!」ハムッハムッ

ミア「ああ、そうだろう。hamburgerは至高の食べ物だからね……ほら、野菜も食べなよ」

ポテトスッ

栞子「はふっ……ホクホクでおいしいです……!」パァァ

ミア「ふふ……バーガーの仲間が見つかって良かったよ、他にも良い店があるんだ。連れて行ってあげるよ」

栞子「っ!本当ですか!?ハンバーガー、とても美味しくて……もっと色々と食べてみたかったんです!」

3: (光) 2021/10/05(火) 21:14:55.89 ID:cqsDL0BJ
~数日後~

せつ菜「はいっ!おつかれさまでしたっ!!」

栞子「ふぅ、お腹が空いてしまいました……」グゥゥ

エマ「栞子ちゃん、おっきいお腹の音だねぇ」

せつ菜「かすみさん、コッペパンはまだお持ちですか?」

かすみ「えぇっと……あぁ~ごめん!しお子ぉ……今日もう切らしちゃってて……」

愛「う~んそうだなぁ……あっ、飴ちゃん舐める?」

栞子「いただきます……」グゥゥゥ

歩夢「ふふっ、栞子ちゃん頑張ってたもんね」

栞子「ふぇえ、ふこひへもひなさんにほいふひはふへ……!」コロコロ

彼方「飴舐めたまま喋ったらあぶないよぉ~」

栞子「ふぁい」コロコロ

歩夢「今日は早く帰ってご飯食べないとね。みんな帰ろうか」

5: (光) 2021/10/05(火) 21:15:35.31 ID:cqsDL0BJ
テクテク

栞子「ん?あれは……!」


栞子「バーガーショップ……買い食い──してみたいです……っ!」

栞子「栄養バランス……晩御飯もあるのに買い食いをしては体型の維持が」

栞子「悩ましいです……」ムムム

テクテクテク

栞子「……」

テクテクテク

栞子「……歩夢さんは頑張っていると言ってくれました」

クルッ

栞子「モチベーションの維持も大事な事、私には自分へのご褒美を与える適正がありますっ!」

タッタッ

7: (光) 2021/10/05(火) 21:16:33.03 ID:cqsDL0BJ
栞子「うーん、ビッグと言う位だから余程大きいのかと思いましたが……」

栞子「あっという間に食べてしまいました……」

栞子「これでは全然満足出来ません!」

栞子「おかわり……いえ、流石に食べ過ぎ……」

栞子「むむむ……」

栞子「いえ、晩ご飯を食べるのですからここではセーブしましょう」フルフル


~翌日~

栞子「──という訳でして、全然足りなかったんです」

ミア「成る程、それでボクを頼った訳だね」

栞子「はい、あの時食べたハンバーガーはお値段は高かったものの量も多い」

栞子「確かな満足感を得られる  」

ミア「ふーん、そうか。なら今日の練習終わりに行くかい?」

栞子「今日ですか⁉えっと……晩御飯もありますし、摂取カ口りーと消費の計算が──」

ミア「それでいいのかい?」

栞子「──!!」

ミア「確かにそうだ、不摂生……結構じゃないか。それすら最高のspice……」

栞子「──っ」ゴクリ

ミア「大量の炭水化物と脂を噛み砕き、嚥下する──」

ミア「──ecstasyさ」

栞子「……」

ミア「どうする?食べに──」

栞子「──行きます」

ミア「フッ……良いだろう」

栞子「では、今日の練習終わりに」

8: (光) 2021/10/05(火) 21:17:40.00 ID:cqsDL0BJ
せつ菜「はいっ!!お疲れ様でしたっ!!!」

エマ「ふぅ、疲れたぁ~」

かすみ「あーん、かすみんもうヘトヘトですよぉ……」

しずく「ふふっ、かすみさんお疲れ様。がんばったね」ナデナデ

かすみ「しず子もっと褒めて~」

歩夢「ふふっ二人とも仲良しだね……あれ?栞子ちゃん支度早いね」

果林「あら?よっぽど大切な用事があるのねぇ……デート?」

かすみ「え゛え゛⁉し゛お゛子゛がデート!?」

彼方「うぉっ⁉うるさっ!」ビクッ

ミア「あぁ、栞子はボクとデートさ」

栞子「はい、ミアさんに連れて行ってもらうんです」

しずく「あぁ、なるほど」

エマ「楽しんできてね~」

栞子「はいっ!それでは、お先に失礼します」

ミア「bye」

歩夢「二人が仲良さそうでよかったぁ」

かすみ「むむむ……」

果林「どうしたの……ひょっとして自分が誘われてなくてヤキモチ妬いてるの?」ニヤニヤ

かすみ「そ゛んなことないですし!」

せつ菜「かすみさん!私がいますよっ!!」ドヤ

かすみ「も゛ぉぉ~そうじゃなくて~」ギュー

せつ菜「ふふっ!お姉さんに甘えていいんですよっっ!!!」

かすみ「うるさっ」

10: (光) 2021/10/05(火) 21:18:24.59 ID:cqsDL0BJ
ミア「ここだ……」

栞子「ゴクリ……ここが」

ミア「あぁ、入るよ」

カランコロン

ストン

栞子「メニューは──」

ミア「今日はボクに任せてくれないかな?」

栞子「──わかりました。お願いします」

ミア「フッ、いい顔だ」

~間~

「おまたせしました」ドンッ

栞子「おぉっ」パァァ

ミア「さぁ食べようか──」

栞子「いただきますっ」

ハムッ
ムシャ……

栞子「ほぁぁ」トローン

ミア「ほら、cokeもあるよ」

栞子「っ!」ゴクゴク

栞子「──ぷはぁっ」

ミア「良い飲みっぷりだ、サッパリした口にはポテトが合うんだ」

栞子「はむっ!はむっ!」ホクホク

栞子「──おいしい」

ミア「そう、バーガーはただの食事じゃない……体験なんだ」

ミア「バーガー、コーク、ポテト……どれが欠けてもダメ……」

栞子「三位一体ですか?」

ミア「そう、父と子と聖霊……真に信じられるモノさ」

栞子「こんなに……こんなに〝美味しい〟モノははじめてです……」

12: (光) 2021/10/05(火) 21:20:54.23 ID:Zl7x/hao
数日後

歩夢「うーん、最近栞子ちゃん見てないね……」

せつ菜「えぇ、ミアさんも見えてないのでちょっと心配ですね」

かすみ「むぅ……」

しずく「かすみさん、二人に会えなくて寂しいんだよね」

かすみ「そんなことないし!」

璃奈「最近つまらなそうにしてるもんね」

かすみ「も゛ぉぉっ!」

しずく「よーしよーし、ナデナデ」

かすみ「ぅん……」

せつ菜「かすみさん、めっちゃ可愛くないですか!?!?」

ドスン……ドスン……

歩夢「う、うん」

ドスン……

璃奈「?なにか聞こえるような」

ドスン……

しずく「?聞こえないけど……」ナデナデ

ドスン

かすみ「?なんか揺れてない?」

ドスン!

せつ菜「!何かが近づいてます!!」

ガチャ

歩夢「みんな!下がって!」

13: (光) 2021/10/05(火) 21:22:59.20 ID:N2s3JCR2
「おはようございます」

かすみ「?えっと……ワンゲル部の部室はここじゃないですけど……」

「?えっと、ワンダーフォーゲル部に用は無いのですが……」

しずく「じゃあ相撲部でしょうか?部室どこだっけ……」

「いえ、ここはスクールアイドル同好会の部室でしょう?」

せつ菜「あっ生徒会の腕章……書類に何か不備でも……」

璃奈「みんな、違う」

かすみ「違うって何が……」

歩夢「……栞子……ちゃん?」

「?はい、どうされましたか歩夢さん」

ミア「おはよう……?どうしたんだい?栞子も突っ立ってないで座りなよ」

かすみ「え゛ぇ゛!?し゛お゛子゛ぉ゛」

歩夢「──」バターン

しずく「歩夢さん⁉」

せつ菜「!?歩夢さんが正体不明のデブにやられました!!スタンド攻撃ですか!?!?!」

璃奈「せつ菜さん……」

14: (光) 2021/10/05(火) 21:24:20.85 ID:N2s3JCR2
しずく「それで……この、えーと」

かすみ「デブでしょ」

璃奈「かすみちゃん!」

ふとり子「うぅ……申し訳ありません」

せつ菜「うわっ!お腹フカフカですね!お腹枕にしてみていいですか!?」

歩夢「栞子、ちゃん?」

ふとり子「!歩夢さん……」

歩夢「それは……どう、したの?」

ミア「glamorousな身体になっただろ?」

しずく「いや、これはちょっと……」

せつ菜「すごいですね!制服どうやって入ってるんですか!?」

ふとり子「うぅ、ごめんなさい、ごめんなさい」ミシッミシッ

かすみ「……しお子、スクールアイドルやりたくないの?」

ふとり子「っ!そんなことありません!」

かすみ「だったらっ!」

歩夢「かすみちゃん」

かすみ「っ」

歩夢「栞子ちゃん、どうしちゃったの?」

ふとり子「ゥッヒックごめんなさい……実は……」ポロポロ

16: (光) 2021/10/05(火) 21:25:33.91 ID:N2s3JCR2
かすみ「ミ゛ア゛子゛ぉぉ!!」

ミア「ボクのせいじゃないだろ!!」

璃奈「ふたりとも落ち着いて」

ミア「っ……嬉しかったんだよ……一緒にバーガー食べてくれる友達ができて……」

しずく「ミアさん……」

璃奈「今度はみんなで食べに行こう」

ふとり子「あっ!だったら良いお店があって──」

歩夢「……」

ふとり子「あう……」

せつ菜「うわぁ!あんなにデカイのに縮こまるとこんなに小さくなるんですね!!」

歩夢「痩せよう、栞子ちゃん」

ふとり子「はい……」

璃奈「私たちも協力するから」

かすみ「うん、かすみんが協力するんだから!しお子ちゃんと痩せてよ!」

しずく「それじゃあ同好会のグループに連絡しておきますね」

17: (光) 2021/10/05(火) 21:27:50.12 ID:N2s3JCR2
愛「あっははは!しおってぃーフワっとしたね、ファットだけに!」

果林「うぅ、どんな食事したらこうなるのよ……恐ろしいわ」

彼方「うわぁ!ふわふわで枕みたーい。栞子ちゃん、おなか枕にしていい?」

エマ「いっぱい食べたんだねぇ、まんまるでかわいいよ!」

ふとり子「ぐぅっ!ランジュが一時帰国していて助かりました……」

歩夢「よし!だったらランジュちゃんが帰って来るまでに痩せよう、栞子ちゃん!」

ふとり子「──分かりました。自分がどれ程怠けていたのかが。」

ふとり子「私は──痩せます!」

19: (光) 2021/10/05(火) 21:30:02.14 ID:KrigUltz
彼方「はい、出来たよ。栞子ちゃんの食事メニュー」

果林「私も協力して考えたのよ?」

愛「愛さんからはコレ!運動スケジュール!」

せつ菜「栞子さんは短期間で急激に太っていますし、関節への負荷が大きい運動は避けるべきでは?」

しずく「そこも考えて作ってみました。ハリウッドの役作りで用いられるメニューを参考にしてみました」

璃奈「あとこれ、このアプリで食べたものの写真を撮って。カ口りーが表示されるし、私達が見ることもできるから」

かすみ「お昼ごはんは、かすみんとエマ先輩で作るから!」

エマ「まかせてっ!ばえばえなヘルシーランチを作るからね!」

せつ菜「私はダイエットに専念できるように、生徒会のお仕事を手伝いますね!」

歩夢「私は栞子ちゃんが誘惑に負けない様に近くで見守るね!」

ミア「ようは監視だろ?なんでボクまで寮生の監視がつくのさ……」ブツブツ

ふとり子「皆さん……」

歩夢「さぁ!明日から本格始動だよ!」

みんな「「「「「「おぉー!」」」」」」

20: (光) 2021/10/05(火) 21:32:04.77 ID:GdhflsPH
ふとり子「気遣いを無駄にしない為にも、頑張らなければ」

歩夢「ふふっみんな栞子ちゃんの事が大好きだから」ニコニコ

ふとり子「っっ///あ、ありがとう、ございます」カァァ

ふとり子「そういえは──」

歩夢「?……どうしたの?栞子ちゃ──」

ふとり子「──」クンクン

フラァァ

歩夢「栞子ちゃん?……栞子ちゃん!」

ふとり子「──」ダッ

歩夢「はやっ……待って!」

ズドドドド!!

23: (光) 2021/10/05(火) 21:34:12.01 ID:PyfIT67e
歩夢「はぁ……はぁ……し、栞子……ちゃん?」ゼエゼエ

ふとり子「?」

歩夢「なにを……持っているのかな?」

ふとり子「?」ウーン

ふとり子「……ハンバーガー?」

ふとり子「!」ハッ

ふとり子「一口……食べますか?」

24: (光) 2021/10/05(火) 21:36:45.81 ID:tYsu1Tnd
翌日

かすみ「歩夢先輩がキレました」

果林「歩夢がキレるって……なにしたのよ……」

ふとり子「申し訳ありません……」シュン

愛「なんでもハンバーガーの匂いを嗅いで我を忘れて駆け出したとか」

かすみ「これから、しお子監視委員は2人に増やします」

果林「それで今日はDiverDivaとランニングのあと、帰宅ってことね」

愛「そーゆーこと。まぁ、ちょっとだけ今のしおってぃーの全力疾走見てみたいけど」

かすみ「絶っっっ対に!阻止してくださいよ!!」

愛「わかってるって!愛さんと果林がいればダイジョーブ!」

果林「はぁ、不安だわ……」

~間~

ふとり子「ゼヒュッ、カヒョッ!」

愛「ハイハイ!ハンバーガーまで走れるなら、これくらいヨユーでしょ!」

果林「ほらほら!走らないと痩せないわよ!」

ふとり子「む、むりです……少し休ませて、ください……」ゼエゼエ

愛「うーん、わかった!じゃあ休憩!」

果林「はい、水。少しずつ飲んでね」

ふとり子「!!」ゴキュゴキュ!

果林「だから、少しずつ……」

愛「まぁ水いっぱいあるからいいでしょ、それに運動の後に冷たい水飲むの気持ちいいし」

ふとり子「はぁはぁ、大丈夫です。行けます!」

愛「よし!じゃあ再開、行くよ!」

果林「ふふっ最初は心配だったけど、栞子ちゃんだもの、頑張り屋な所は変わらないわよね

27: (光) 2021/10/05(火) 21:38:53.80 ID:tYsu1Tnd
ふとり子「カッ……ヒョゥ!……ピュウ……」フラフラ

果林「ヤバいんじゃない?アレ……」

愛「うん……愛さん、あそこまで太った人とのランニングした事ないから、ちょっと予想外だよ」

愛「ねぇ、栞子ちゃん?ちょっと休憩した方がいいんじゃ──」

ふとり子「──」ピクッ

果林「栞子ちゃん──?」

愛「──!カリン!」

果林「え?」

ふとり子「シュュウゥ」

ドッ!

愛「しおってぃーが暴走した!急いで追うよ!」

果林「え?え?」

29: (光) 2021/10/05(火) 21:40:56.57 ID:tYsu1Tnd
愛「ハッハッ」タッタッタッ

ふとり子「──」ズドドドド!!

果林「ちょっと!?愛!」

愛「そこまで早くない!カリン!一緒に抑えるよ!」

果林「!えぇ、わかった!」

ガシっ!

果林「つかまえた!」

愛「いや、これは──」

ふとり子「──」ズンッ!ズンッ!

果林「2人がかりで抑えてまだ止まらないの!?」

愛「もっと踏ん張って!」

果林「やってるわよ!馬力が強すぎるの!」

ズル……ズル……

愛「弱まっ、た?」ハァハァ

果林「いえ、これは」ゼエゼエ

イラッシャイマセ

ふとり子「ここからここのバーガー全部下さい」

30: (光) 2021/10/05(火) 21:42:58.97 ID:tYsu1Tnd
数日後

せつ菜「DiverDivaにも巨獣は御しきれなかったようですね!」

しずく「巨獣って……」

歩夢「ううん、アレはまさに獣だよ。栞子ちゃんは、ちゃんと調教しなくちや……」ブツブツ

しずく「歩夢さんは病みモードに入ってしまったし……」

せつ菜「私に名案があります!!」ペカー

歩夢「名案?せつ菜ちゃんの料理で、食事にトラウマを植え付けるとか?」

しずく「ちょっ」

せつ菜「?痩せていた時の栞子さんと、今の栞子さんを比較しようと思ったのですが……」

歩夢「あぁ!なるほど!客観的に自分の体型を認識させるんだね!」

しずく「たしかに、衣装を着れない事がわかれば、焦りが生まれるかもしれませんね」

せつ菜「それでは!作戦開始です!!」

34: (光) 2021/10/05(火) 21:46:37.41 ID:f+nfzDv1
ふとり子「決意の光の衣装ですか?」

歩夢「うん、ちょっと合わせてみてくれないかな?」

ふとり子「構いませんが……」

しずく「こちらです」

スッ

ふとり子「?」

せつ菜「うわっ!合わせただけなのにはみ出てますよ!!」

しずく「こ、これは……」

歩夢「ねぇ、栞子ちゃん。これ、着れる?」

ふとり子「バカにしないでください、いくら世間知らずでも、服くらいひとりで着れます!」

歩夢「じゃあ、着てみようか」

~間~

ふとり子「……」パツッパツッ

せつ菜「ハムじゃないですか!!!」

しずく「うわぁ……栞子さん、コレはちょっと……」


ふとり子「うぅ……歩夢さん……?」

歩夢「……ねぇ」

ふとり子「!は、はいっ!」ビクッ

せつ菜「ブヒュッ……気を付けすると、ハム感がっ」クックックッ

しずく「!あはっ……ちょっと、やめてくださいよっ」

せつ菜「あ、あはっ!あははははは!!ムリです!!!耐えられません!!!!めっちゃプルプルしてます!!!!!」

しずく「くっふふは!ちょっと!せつ菜さん声大きい──」

歩夢「せつ菜ちゃん!!クソデカボイスやめて!!!!」

せつ菜「!」ピタッ

しずく「あっ」

35: (光) 2021/10/05(火) 21:50:27.51 ID:nfG16W49
歩夢「栞子ちゃん、わかった?現状が」

ふとり子「はい……」ションボリ

せつ菜「……あの、しずくさん、いままで私うるさかったですか……?」

しずく「あ、えっと、うーん?」メソラシ

せつ菜「それでわかりました……ごめんなさい……」

歩夢「ねぇ、その衣装が着れなかったらTOKIMEKI RunnersもMONSTER GIRLSも踊れないよ?」

ふとり子「!そう、ですね……」

歩夢「その衣装だけじゃない。みんな栞子ちゃんと踊りたいけど、その衣装は着れなかったでしょ?」

ふとり子「はい、わかっていたつもりでした……つもり……今、確かにわかりました」

歩夢「うん、栞子ちゃん。みんながいるから。挫けそうになっても、みんなで支えるから!」

ふとり子「!ありがとうございます!私は、やりとげます!」

38: (光) 2021/10/05(火) 21:54:34.89 ID:9ajzxThE
数日後

かすみ「A・ZU・NAがしお子の根性を叩き直したみたいですよ!」

彼方「おぉ、それはQU4RTZも負けてられないなー?」

エマ「みんなで作ったおひるご飯、栞子ちゃんに美味しくたべてもらおう!」

かすみ「よし!いきますよ!」

璃奈(……おかしい。トレーニングもしている。いくら食欲が暴走したとしても、報告されてる食事内容で体重が減らないなんて……)

かすみ「?りな子?いくよー!」

璃奈「うん、わかった!」

~間~

ふとり子「うわぁ、凄い!こんなに素敵なお弁当ははじめて見ました!」

彼方「こっちは彼方ちゃんが早起きして作ったんだよ~」

かすみ「このパンはカ口りーを抑えて、満足感もあるかすみん特製なんだよ!」

エマ「ふふっほーら、たーんと召し上がれ!」

イタダキマース!

39: (光) 2021/10/05(火) 21:58:05.23 ID:9ajzxThE
璃奈「……ごめんなさい。私、お弁当なにも作れなくて」

彼方「そんなことないよ、璃奈ちゃんは運動量に摂取カ口りーにって、データまとめてくれるでしょ?」

かすみ「そうだよ!りな子のおかげで皆んながメニュー考えられるんだから!」

エマ「そうそう、このお弁当はがんばってくれる璃奈ちゃんのためでもあるんだよ?」

ふとり子「はい、私の為にありがとうございます。璃奈さんはいつも、みなさんの為に動いてくれますから」

璃奈「みんな……璃奈ちゃんボード[にっこりん]!」

~間~

ゴチソウサマデシタ!

彼方「ふぅ、おいしかった~。それじゃあ、彼方ちゃんは食後のすやぴに入りますので……」

かすみ「うわぁ!突然かすみんの膝を枕にするのやめてくださいよ!」

璃奈「たしかに、食後は眠くなる」

エマ「みんなはお昼寝してていいよ~わたしはお弁当箱あらってくるね」

ふとり子「わたしも手伝います!私の為に作ってくださった物ですから」

エマ「それじゃあ、いっしょにいこっか」

トットットッ

璃奈「……かすみちゃん、彼方さん、少し話がある」

41: (光) 2021/10/05(火) 22:01:16.83 ID:/lTlyu8p
放課後

ソレジャア、シオリコチャンマタネ

ハイ、エマサンソレデハ

かすみ「ほんとにしお子尾けるの?」

璃奈「うん、私の予想が正しければ……」

彼方「エマちゃんが栞子ちゃんにご飯をあげてるって?」

璃奈「そう、そもそもミアさんが大人しくしているのがおかしい」

かすみ「ミア子は果林先輩とエマ先輩と一緒に帰る事になってる……」

彼方「そのミアちゃんと一緒に栞子ちゃんと合流、その後買い食いに……」

璃奈「エマさんなら可能。太った栞子ちゃんを見た時の反応からしてクロだと思ってる」

かすみ「あっ!あれって……」

ヤァ、シオリコ

ドウモ、ミアサン

キョウハドコイコッカ

彼方「エマちゃん……!」

璃奈「やっぱり」

かすみ「移動しました!追いますよ!」

42: (光) 2021/10/05(火) 22:04:34.53 ID:VYRPAnuT
~間~

璃奈「バーガーショップ。予想通り」パシャパシャ

かすみ「エマ先輩……ミア゛子゛……し゛お゛子゛ぉぉ!」

彼方「これには彼方ちゃんもお目々ぱっちりなんだぜ」

璃奈「行こう、証拠も撮った。現行犯逮捕」


エマ「ふふっ、たのしみだねぇ」

ミア「あぁ、初めての店はワクワクするよ」

ふとり子「まだ?まだでしょうか!」

かすみ「……し゛お゛子゛ぉぉぉぉ!!!!」

ふとり子「ひっ」ビクッ

彼方「エマちゃーん?」

エマ「あ、あれ~?」

璃奈「……」

ミア「り、璃奈?」

43: (光) 2021/10/05(火) 22:07:45.15 ID:VYRPAnuT
璃奈「……なんでこんな事になっているのか、誰か説明して」

ミア「あっ!えっと、ボクは……」

かすみ「なんで!なんでかすみん達のご飯だけじゃなくてこんな所で食べてるのさ!」

ふとり子「え、えっと……足りなくて」

かすみ「足゛り゛な゛い゛?゛」ギロッ

彼方「エマちゃん、ダメだよこんなことしちゃ」

かすみ「だ、だって!可哀想なんだもん!それに、ぷくぷく栞子ちゃんかわいいでしょ!きっと遥ちゃんもぷくぷくになったらかわいいよ!」

彼方「むっそれは確かに……」ムムム

璃奈「彼方さん、悩まないで」

ミア「り、璃奈w?」

ふとり子「あっあの、その、全部私が悪いので2人を怒らないでくださると……」オロオロ

璃奈「いや、私達が甘かった。最初からこうしておけば良かった」

カチャン

ふとり子「ん?え、えっと……これは?」

璃奈「チョーカー。嚥下機能の制限を行う。GPS付き」

彼方「おぉう」

エマ「厳しすぎない?」

かすみ「いや、しお子にはこれじゃないと効果が無いですよ」

璃奈「液体の摂取は出来るから。食事をしたかったら写真を撮って。私が位置情報と見比べてからロックを外すから」

ミア「璃奈?すまなかった。どうか無視しないでくれ!」

璃奈「それじゃ、かすみちゃん、彼方さん帰ろう」

タッタッタッ

ミア「璃奈?璃奈ぁぁぁぁ!」

44: (光) 2021/10/05(火) 22:11:31.88 ID:VYRPAnuT
璃奈「はい、今日の餌……ロック解除するね」ピッ

ふとり子「はい……おいしい、おいしいですっ」ムシャムシャ

かすみ「うわぁ……」ドンビキ

しずく「……」ゾクゾクッ

かすみ「しず子……?」

エマ「もうっ!ぷくぷく栞子ちゃんかわいいじゃん!」

果林「いえ!いくらエマでも賛成できない!アレはどうにかするべきよ!」

ミア「……」ズンッズンッシャカシャカ

彼方「同好会は分裂寸前なんだぜ……」

愛「うん、これはちょっとヤバいかも……」

せつ菜「みなさん!!落ち着いて!!!私のクソデカボイスに耳を傾けてください!!!!」ポロポロ

歩夢「せつ菜ちゃん……大丈夫、大丈夫だからね」

せつ菜「う、うぅ……歩夢さん……」グスッ

バタンッ!

ランジュ「みんな!ランジュが帰ってきたわよっ!」

47: (光) 2021/10/05(火) 22:14:44.09 ID:/4ZAuWes
ふとり子「!?ラ、ランジュ……?」

ランジュ「ふーん。ホントにまるまるになっちゃったのね」

ふとり子「えっと、これは違くて、その、こんな姿、見られたくなかった……」ジワッ

ツカツカ

ギュッ

ランジュ「どんな見た目でも栞子は栞子よ。ランジュの親友で、幼馴染」

ふとり子「ランジュ……」

ランジュ「一緒に健康になりましょ?まるまるは可愛いけど、きっと体によくないわ」

ランジュ「ねぇ、璃奈。この首輪、外してくれない?豚さんみたいで可哀想だわ」

璃奈「えっと……」

ランジュ「大丈夫。幼馴染の事なんだもの、ランジュがなんとかしてみせるから」

璃奈「わかった。今外す」

カシャン

ランジュ「はい、外れた。ソーセージみたいだったわよ?」

ふとり子「ごめんなさい、ランジュ」

ランジュ「いいの、がんばりましょう!ミアも!」

ミア「えっ!ボクも!?」

ランジュ「当然じゃない。R3BIRTH3人で一つなんだから!」

49: (光) 2021/10/05(火) 22:18:19.06 ID:mWRBGk9/
ランジュ「ほら!走って走って!」タッタッタッ

ミア「ゼェ……ゼエ……」フラフラ

ふとり子「ヒュッ……ヒュッ……」ヨタヨタ

DiverDiva以上のハードワーク──
~~~~

ランジュ「はい!これがダイエットランチよ!」

ふとり子「あの……これって」

ランジュ「?もちろんランジュの手作りよ!」

ミア「抗っても無駄だよ……心を〇して食べよう……」

QU4RTZ以上に健康な(そしてマズイ)食事──

数日後

ランジュ「今日も頑張ったわね!2人とも最高よ!」ギュー

ふとり子「あはは……ありがとう、ランジュ」

ミア「苦しい……あつい……」

ランジュ「うーん、そうね。頑張っているんだからご褒美も必要よね」

ミア「ご褒美?」

ふとり子「──!!」

50: (光) 2021/10/05(火) 22:21:31.36 ID:X/R0eRCM
ランジュ「そうねぇ、例えば──」

ふとり子「ハンバーガー!」

ランジュ「え?」

ふとり子「ハッ!あの、これは、えっと」アタフタ

ミア「チートデイってやつだよ」ニヤリ

ランジュ「チートデイ?なにそれランジュ知らないわ」

ふとり子「チートデイとはダイエットなどを目的とした食事制限中に特例として充分な食事をとることで──」ペラペラ

ミア「そう!日本だけじゃない、アメリカでも一流の──」ペラペラ

ランジュ「わ、わかった、わかったわよ……」

ふとり子「!!それでは!」

ミア「hamburgerだよ!絶対だからね!!」

ランジュ「えぇ、いいわ。行きましょう」

ミア「やったぁ!」

ふとり子「えぇ!久しぶりのハンバーガーですっ!」

51: (光) 2021/10/05(火) 22:25:10.10 ID:X/R0eRCM
~間~

イラッシャイマセ

ふとり子「それじゃあここからここまでと──」

ミア「コレも必要だし、野菜にはポテトとナゲットに付けるケチャップ、マスタード、バーベキューソース……」

ランジュ「なに?そんなに食べるつもりなの?ダメよ。また太っちゃうわ」

ミア「なに言ってるんだよ!せっかく来たのにちっちゃいバーガーとサラダで我慢しろって言うのか!?」

ふとり子「そうですよ!それはお店への冒涜です!ちゃんとメニューの隅々まで味合わなくては!!」

ランジュ「で、でも……」

ミア「ヤダヤダヤダ!約束したじゃん!!」ジタバタ

ランジュ「ちょ、ちょっとやめてよ!」

ふとり子「ランジュ!大人気ないですよ!ミアはこれでも14歳なんですから!」

ランジュ「え、えぇ……14歳ならなおさらじゃない……」

ミア「買ってくれないの……?」ウルウル

ランジュ「だってみんなとの約束だってあるし……」

ふとり子「幼馴染を信じてください、ランジュ!!」

ランジュ「ハッ……そうね!幼馴染なんだもの!栞子は努力家なんだから大丈夫よね!」

56: (光) 2021/10/05(火) 22:29:03.37 ID:X/R0eRCM
数日後

歩夢「……それで?」

ランジュ「ごめんなさい……」ションボリ

ふとり子「せっ正座はっ!……膝が弾けそうですっっ」

ミア「り、璃奈?ボクの首についてるのって……?」

璃奈「栞子ちゃんに着けたものと同じ。コレでミアさんを管理する……とりあえずバーガーは禁止」

ミア「あ、あぁぁぁぁ」ガクッ

かすみ「ん、連絡つきましたよ。今からしお子を迎えに来るそうです」

ふとり子「連絡って、どこに?」

歩夢「うん、海未さんと、果南さんと、ダイヤさん。みんな栞子ちゃんのダイエットに協力してくれるって」

ふとり子「そ、そんな……私は死ぬのですか?」ガクガクガク

歩夢「それは栞子ちゃん次第かな。……ほら、来たみたいだよ」

ギィ……

ふとり子「イヤ、イヤ……イヤぁぁぁ!!」

おわり

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633435981/

タイトルとURLをコピーしました