【SS】穂乃果「鬼ごっこ」

μ'sーSS


1: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:35:23.55 ID:TYj0rsIy
某日 神田明神

絵里「こんな朝早くになんの用かしら?希」

にこ「しかも皆を呼び出して」

海未「今日は練習の日ではないですよね?」

穂乃果「ふわぁ....」

真姫「...というかそのカメラはなによ」

希「今日は皆にちょっとしたゲームをやってもらおうと思って」

花陽「ゲーム?」

希「今日は皆に鬼ごっこをやってもらいます!!」

2: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:40:06.11 ID:TYj0rsIy
ことり「鬼ごっこ?」

希「そう!って言ってもちょっと変わった鬼ごっこだけどね」

にこ「鬼ごっこって...高校生にもなってやるの?」

希「鬼ごっこって結構需要あるんだよ?TVとかでも結構やってるよね?」

凛「見たことある!面白いよね!」

希「それとは少し違うんだけど、うちらでそういうのをやらない?って話」

穂乃果「面白そう!!!やりたい!」

にこ「急に元気になったわね」

海未「どこかを貸し切ってやるんですか?お金がかかるのでは?」

希「逃げるのはこの東京都内が範囲!」

真姫「は?」

絵里「いや...広すぎて鬼ごっこにならないんじゃ」

希「まぁまぁそう慌てないで、これからルールを説明するから」

5: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:43:23.02 ID:TYj0rsIy
希「まずチーム分け、うちを除いた8人で鬼ごっこはやるよ」

穂乃果「希ちゃんはやらないの?」

希「うちはゲームマスターをやるから」

にこ「なんか嫌な予感...」

希「まずは逃げる方のチームは、穂乃果ちゃんと海未ちゃん、真姫ちゃんとにこっちの4人」

穂乃果「逃げる方だね!」

希「鬼チームはエリチとことりちゃん、それと凛ちゃんと花陽ちゃんね」

凛「捕まえる方だね」

にこ「まぁ...パワーバランス的には取れてるかしら」

希「まずはチーム分けはこんな感じやね」

7: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:48:52.61 ID:TYj0rsIy
真姫「鬼ごっこはいいけど、東京の中で鬼ごっこなんてしたら鬼側が不利すぎるんじゃないの?場所がわからないし」

希「そこは大丈夫!これを用意したからね」スッ

花陽「腕時計?」

希「そう!GPS搭載のね!これを使うから相手の位置を把握できるよ」

絵里「成程ね」

希「皆にこれをつけてもらって鬼ごっこしてもらうよ」

海未「たしかにこれを使えば相手を見失うことはないですね」

希「こっちが鬼側の分、こっちが逃げる人の分ね」

にこ「GPSってことは常に相手の位置情報が見えるってこと?」

希「ううん、それだとワクワク感が足りないから30分置きに更新されるかんじになってるよ」

真姫「相手の動きを読みながら動かないといけないってことね」

希「そういうこと」

8: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:53:54.08 ID:TYj0rsIy
希「あとバラバラになって皆が行動すると収集つかなくなるからお互いのチームの仲間同士は100m以上は離れるのは基本禁止、常に一緒に行動してね」

絵里「まぁ...そうなるわよね、ゲームにならなくなるし」

にこ「100m以上離れるなっていうけどそれってわからなくない?」

希「それは大丈夫、穂乃果ちゃん少し向こうまで行ってみて」

穂乃果「え?うん、わかった」

にこ「?」

穂乃果「......うわっ!」

ピーピー

真姫「!」

にこ「時計が鳴って振動してる?」

海未「まさかこれが100m離れてるって警告ですか?」

希「そうだよ、他の禁止事項の場合にも反応するから気を付けてね」

にこ「他の禁止事項?」

希「それもこれから説明していくよ」

9: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 21:58:35.47 ID:TYj0rsIy
希「この警告が始まって30秒以内に100m以内に戻れば警告音は止むよ」

真姫「戻らなければどうなるの?」

希「ペナルティでその場に30分待機をしないといけなくなるよ」

海未「ペナルティを受けてしまうと鬼に捕まってしまう可能性が高くなってしまうってことですね」

希「だから気を付けてねー」

にこ「よくこんなものを作ったもんね」

希「ちなみにこの鬼ごっこの様子はうちらの活動記録としてアップするからこれをそれぞれに渡しておくよ」

ことり「ビデオカメラ...」

希「ちゃんと撮影しておいてねー不正がないかってもの確認できるからね」

絵里「よくもまぁ...こんな大掛かりなことを」

希「あと鉄道とかは使ってもいいけど、タクシーは禁止ね」

希「あと商業施設は食事やトイレ以外では3分以上は滞在は禁止ね、個人の家やマンションとかの集合住宅にも同様にね」

穂乃果「3分...」

希「そっちの場合は2分経過するとさっきみたいに鳴るから」

凛「まるでウルトラマンにゃ」

10: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:02:20.05 ID:TYj0rsIy
希「じゃあ、制限時間は今日の21時まで、スタートは30分後の9時から」

穂乃果「OK!」

希「鬼はその後、30分後にスタートね」

凛「絶対に皆を捕まえるにゃー」

希「それじゃあ、皆準備よろしくね」


AM9:00 神田明神

穂乃果「それじゃあ!出発ー!!」

海未「穂乃果!一人で突っ走っていかないでください!ペナルティ
になってしまいますよ!」

にこ「やるからには負けないわよ」

真姫「そうね」

希「行ってらっしゃーい」

11: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:08:35.99 ID:TYj0rsIy
ことり「皆を捕まえられるかなー?」

花陽「都内だもんね....」

絵里「やる前から弱気にならないの、やるからには勝つわよ!」

凛「そうだよ!皆を捕まえて!ラーメンを食べて祝杯をあげるにゃ!」



~♪

穂乃果「?」

にこ「希からメール?」

真姫「なにか嫌な予感が....」

海未「クエスト?」

にこ「12時までにμ’sのナンバリング曲の撮影場所のどこか二か所で写真を撮れ?」

12: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:14:15.28 ID:TYj0rsIy
絵里「クエスト?」

ことり「逃げる人側のミッションみたいだね」

凛「撮影場所....」

花陽「時間制限もあるみたいだね」


にこ「クエストってなによ」

真姫「まぁ...こうでもしないと逃げる側が圧倒的に有利だものね」

穂乃果「どうする?でもクリアしないと常に相手に位置がバレちゃうようになるみたいだよ」

にこ「絶対にクリアしないとダメなやつじゃない」

海未「ナンバリング...」

にこ「学校に東京駅、あとはお台場に羽田空港ね」

真姫「さすがに空港は遠すぎるわね」

穂乃果「とりあえず秋葉原駅の方角に歩いてるし、東京駅に行ってみる?」

にこ「そうね...それが無難そうね」

14: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:20:05.51 ID:TYj0rsIy
AM9:30 神田明神

絵里「さてと追うわよ!」

ことり「位置情報の確認をしよう!」

花陽「えっと...皆は東京駅にいるみたいだね」

絵里「まずはスノハレの場所を撮るつもりかしら?」

花陽「今から行ってもすぐに東京駅からは離れるだろうから....他の場所を先読みをして....」

凛「他だと学校に....空港、お台場?」

絵里「学校だと位置的に私達が待ち伏せされる可能性が高いから...空港かお台場辺りが無難ね」

ことり「うーん....」

花陽「でも空港だと少し遠すぎない?」

絵里「だからお台場の可能性が高いと思うのよね」

凛「じゃあ!お台場に向かおう!」

16: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:24:06.11 ID:TYj0rsIy
絵里「待って」

凛「え?早く行かないと捕まえられないよ?」

絵里「相手は私達の位置情報を確認できるのよ、ここで正直にお台場方面に向かったら入れ違いでこっちに戻ってくるかもしれないわ」

凛「!たしかに....」

花陽「じゃあ...どうするの?」

絵里「ここはとりあえず東京駅まで行って相手の出方を見ましょう、10時の位置情報の開示でその場所を見て移動をしましょう」

ことり「絵里ちゃん賢い....」

絵里「時間もあるし...少し色々と準備しましょうか?」

17: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:28:12.25 ID:TYj0rsIy
にこ「よし....写真アップしたわよー」

海未「ありがとうございます」

穂乃果「絵里ちゃん達が動き始めるたね、次はどうする?」

真姫「私達が今、東京駅にいることはバレてるし...多分追いかけてくるわよね」

穂乃果「学校に行く?」

にこ「絵里のことだからなんか考えてそうよね」

真姫「学校だと絵里達のが近いし、待ち構えられてるかもね」

海未「学校は辞めときますか、ならどっちに行きます?」

にこ「無難にお台場かしら...なんか読まれてそうな感じもするけど」

真姫「仮に読まれていてもまだエリー達はまだ神田明神辺りにいるんだから先に動けばなんとかなるんじゃないの?」

穂乃果「悩んでてても仕方ないし、行こう!お台場に!」

18: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:33:39.20 ID:TYj0rsIy
にこ「ここからだと新橋まで行ってそこからゆりかもめね」

海未「お台場に行くのもなんか久々ですね」

穂乃果「そうだねー」

真姫「緊張感ないわね....一応、鬼ごっこ中なのよ」

穂乃果「それはそうだけど楽しまなくっちゃ!」

にこ「ほら!あんた達電車がきたから乗るわよ!」


花陽「........」もぐもぐ

ことり「こんなにゆったりしてていいのかなー?」

絵里「軽食だけど食べておかないとね鬼ごっこは忍耐みたいなものだし」

凛「絵里ちゃんガチにゃ」

絵里「やるからには徹底的にやるタイプなの私」

19: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:38:36.31 ID:TYj0rsIy
AM10:00 東京駅

絵里「さぁ!情報開示の時間よ」

ことり「皆はどこにいるかなー?」

花陽「........」

凛「お台場辺りにいるにゃ!」

絵里「読み通りね、よし!お台場に向かうわよ!」



穂乃果「着いたーお台場海浜公園!」

にこ「絵里達は今どこにいるかしら?」

海未「東京駅みたいですね」

真姫「...急いだ方がいいかもね」

穂乃果「よし!急いで写真を撮ろう!」

20: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:44:39.47 ID:TYj0rsIy
穂乃果「なんか懐かしいね」

にこ「そうね....やっぱりここはいいわね」

真姫「二人共!感傷に浸ってる場合じゃないわよ!」

海未「急いでここを離れましょう!」


AM10:30 お台場海浜公園

絵里「さてと思ったより早く着いたわね」

花陽「皆はまだいるのかな?」

ことり「いるみたいだね」

凛「入れ違いになってないよね?」

絵里「2分前に着いてそれからゆりかもめは来てないから、確実にいるはずよ」

21: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:47:06.55 ID:TYj0rsIy
穂乃果「絵里ちゃん達!駅にいる!!」

真姫「まずいわね」

海未「お台場はそこそこ広いですから...上手く隠れながらやり過ごすのもできなくはないかもしれませんが」

にこ「........」

穂乃果「どうする?」

真姫「駅から移動するならそれと入れ違いでゆりかもめに乗ればなんとかいけるんじゃないの?」

海未「あそこのテラスなら駅周辺が見下ろせますから、そこで様子を伺ってみましょう」

にこ「....そうね」


絵里「写真がアップされてるってことは向こう側にいるとは思うけど...軽く探していないようなら駅に戻りましょう」

凛「OKにゃ」

ことり「よし!頑張らないと!」

花陽「うん!」

22: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:54:00.64 ID:TYj0rsIy
海未「......!いました!」

にこ「!どこ?」

穂乃果「穂乃果も」

真姫「ちょっと見つかるからそんなに皆で出ないでよ」

絵里「」キョロキョロ

海未「....距離にして300mくらいですかね」

にこ「他の3人は....後ろにいるわね」

穂乃果「うーん....」

真姫「.........」

24: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 22:59:37.07 ID:TYj0rsIy
絵里「........」


穂乃果「絵里ちゃんあそこから動かないね」

海未「おそらく駅を見張ってるんでしょうね」

真姫「ゆりかもめは諦めて大回りして東京テレポート駅側まで逃げる?」

にこ「それも手だけど...あと15分で次の情報開示だから途中でバレたら逃げ道がなくなるかもしれないわ」

穂乃果「そうだ!誰かが囮になって陽動をすればいいんじゃないの?」

海未「!成程」

にこ「仲間から100m以上は離れられないのに囮なんてやっても意味ないでしょ」

穂乃果「あ...そ、そうだよね」

真姫「....!待って、その手...ありかもしれないわ」

25: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 23:04:34.07 ID:TYj0rsIy
海未「すー...はー...自然に...自然に」

絵里「........」キョロキョロ

海未「..........」スッ

凛「....あ!海未ちゃんにゃ!!!」

海未「!」

絵里「!!」

海未「っ......」ダッ

絵里「見つけたわ!!上よ!!行くわよ!!!」

26: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 23:10:54.19 ID:TYj0rsIy
絵里「待ちなさい!!」タッタッタッ

海未「っ......」サッ

凛「左に曲がったにゃ!!」

ことり「はぁ...はぁ....」

絵里「逃がさないわよ!!」サッ

凛「待つにゃー!!」

花陽「はぁ...はぁ....」

絵里「って!!すごい離されてる?」

凛「海未ちゃんも皆も本気にゃ」

27: (もんじゃ) 2021/09/14(火) 23:18:08.70 ID:TYj0rsIy
絵里「.........」タッタッタッ

ピー!ピー!

凛「!え?」

絵里「!警告音?私?」

凛「!凛も鳴ってる!」

ことり 花陽「ま、待ってぇ....」

絵里「し、しまった....はめられた!?」

凛「え!?」

33: (もんじゃ) 2021/09/15(水) 23:53:54.94 ID:2Iv1M/gx
絵里「ゆっくりでいいから駅に戻りましょう」

花陽「ご、ごめんなさい....」

ことり「はぁ...はぁ...」

凛「はめられたってどういうこと?」

絵里「身体能力の差よ」

凛「え?」

絵里「私や凛、あとは海未辺りは身体能力が高いと思うわ、運動能力的なね」

凛「?それがどうかしたの?」

絵里「あくまで予想だけど、海未だけが100m以内のギリギリの距離まで離れて囮になって他のメンバーと合流して逃げる、単純だけど短時間での体力勝負なら100mの差は大きいわ」

花陽「もっと私に体力があれば....」

絵里「大丈夫、向こうにも真姫やにこがいるから....穂乃果はそこまでじゃないけどあの二人はそこまで体力はないはずだから」

凛「たしかに」

絵里「相手も同じような状況になってるはずよ」

34: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:00:11.89 ID:XClr+QYZ
真姫「はぁ.....はぁ....」

穂乃果「真姫ちゃん頑張って!!」

海未「追いつかれてしまってはこの努力が無駄になってしまいますよ」

にこ「わ、わかってるから...そこまで背中を押さないで!」

真姫「体力が昔よりは増えたと思ってたんだけど...そうじゃなかったみたいね」

海未「短距離走みたいに瞬間的に全力を出して走る練習はしませんからね」

にこ「にこが言うのもなんだけど...追いつかれないわよね?」

真姫「花陽やことりも私やにこちゃんくらいの体力しかないから....多分、大丈夫だと思う」

穂乃果「でも、絵里ちゃんと凛ちゃんが向こう側なのは怖いよねー」

にこ「穂乃果...あんた意外と体力あるのね」

穂乃果「速くはないけどね....海未ちゃんに昔鍛えられてたから」

にこ「ふーん....」

35: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:06:17.46 ID:XClr+QYZ
にこ「なんとか駅まで戻ってこれた....」

穂乃果「あと、一分で来るよ!!」

海未「頑張ってください!!二人共!!」

真姫「っ.....」


絵里「......!!」

凛「あ!!」

花陽「?」

ことり「いた.....」

凛「見て!ちょうどゆりかもめが!!」

絵里「っ....この距離だとこっちはさすがにこっちは間に合わなそうね」

36: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:13:46.67 ID:XClr+QYZ
にこ「はぁ...はぁ...なんとか間に合った」

真姫「はぁ....はぁ...」

海未「二人共お疲れ様です」

穂乃果「ちょうど車両が来るタイミングでよかったね」

海未「そうですね.....!あれは....」

絵里「.......」

にこ「絵里....」

真姫「ギリギリだったみたいね」

海未「これでクエストを完了しました、これでゆっくりとまでは行きませんが逃げることに専念できそうですね」


絵里「.........」

花陽「え、絵里ちゃん...」

絵里「あっち側に行ったってことはあのルートを使えばまだ....」

凛「?」

絵里「まだ飽きらめるのは早いわ」

37: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:22:58.78 ID:XClr+QYZ
「まもなくー東京国際クルーズターミナルー」

AM11:00

海未「情報開示の時間ですね」

穂乃果「別に見なくても絵里ちゃん達は駅だから見なくてもわかるよね」

海未「そうですね...おそらく次の便辺りで追いかけてくるでしょうね」

にこ「豊洲行きだけどうするの?豊洲までいくの?」

真姫「豊洲なら地下鉄があるみたいだし...それで移動するのもいいんじゃないの?」

海未「乗り換えのタイミングで捕まらないようにしないといけませんね」

にこ「そうね」

穂乃果「おー...ねぇ!海の上を走ってるのってなんか面白いよねー」

にこ「あんたはお気楽ね」

38: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:34:48.34 ID:XClr+QYZ
真姫「......!ちょっと待って!」

海未「どうしたんですか?真姫?」

真姫「エリー達がいる位置を見て」

穂乃果「え?駅じゃないの?」

にこ「....ん?駅から離れてる?」

海未「何故?タクシーは使えないはずですし...まさか!?バスとかですか?」

真姫「この青梅駅って場所を見て」

穂乃果「?.......これって!!」

真姫「でも...なんでこんなに早く移動ができるの?走ってる?ことりや花陽もいるのに?」

39: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:39:10.09 ID:XClr+QYZ
凛「絵里ちゃん!あとなんキロ!?」

絵里「多分あと2キロくらい!!」

ことり「だ、大丈夫?絵里ちゃん?」

絵里「これくらい大したことないわ!!!」

花陽「...凛ちゃん重くない?」

凛「大丈夫にゃ!!」

絵里「ラストスパートは二人にも全力疾走してもらうから頼んだわよ!」

ことり「あ、うん....」

花陽「あ、あはは.....」

ことり 花陽(絵里ちゃんってすごい負けず嫌いなんだな....)

40: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:44:49.51 ID:XClr+QYZ
「次はーテレコムセンター」

にこ「とにかく青梅駅で待ち伏せされてる可能性が高いってことよね」

真姫「そういうこと、これを見て」

海未「成程...ゆりかもめは大回りしてこの青梅駅に行きますがこの直線ルートで絵里達は向かってきていると」

にこ「自転車...ではないわよね?駅周辺ではそんなの見かけなかったし」

穂乃果「じゃあ走ってるの?」

真姫「多分...でも花陽とことりの体力を考えるとそんなに長くは走れないとは思うけど」

海未「絵里のことです...きっとなにかを仕掛けてきてるんでしょう」

真姫「次の駅で降りて新橋方面に乗り換えて逃げた方が賢明ね」

穂乃果「OK!わかった!!」

41: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 00:50:24.27 ID:XClr+QYZ
絵里「よし!!着いたわ!!」

凛「ゆりかもめはまだ来てないみたい」

絵里「はぁ...はぁ...急ぎましょう!!」

凛「はぁ...はぁ...わかったにゃ!」

花陽「り、凛ちゃん、もう降ろしてもらっていいよ」

ことり「こ、ことりも」

絵里「あぁ...そうね」

凛「大丈夫だった?」

花陽「う、うん...凛ちゃんこそ花陽をおんぶしてて大丈夫だった?」

凛「うん、平気」

ことり「絵里ちゃん...重かったでしょ?」

絵里「全然平気よ」

ことり 花陽「.........」

ことり 花陽(この歳でおんぶされて運ばれるのはさすがに恥ずかしい....)

43: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 06:43:20.33 ID:Wv8FGAdO
青梅(おうめ)じゃなくて、青海(あおみ)ね

44: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 09:19:43.61 ID:XClr+QYZ
本当だ、間違えてるありがとう
次から気を付ける

48: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:14:32.74 ID:XClr+QYZ
凛「ゆりかもめがきたよ!」

絵里「もう少し楽しむのもよかったけどこれで終わりよ」

凛「絵里ちゃんの頭脳プレーにゃ!」

花陽(頭脳プレーな部分もあるけど....)

ことり(体力でゴリ押しだったような....)

「青海〜青海〜お忘れものないようにお荷物を〜」

絵里「ふふふ....さぁ!観念してもらうわよ」

花陽「あれ?」キョロキョロ

ことり「穂乃果ちゃん達見当たらないよ?」

凛「本当だ!いない?」

絵里「!....まさか、勘付かれた?」

49: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:20:39.09 ID:XClr+QYZ
「次は〜東京国際クルーズターミナルー」

海未「........」キョロキョロ

穂乃果「大丈夫そう?これには乗ってない?」

海未「はい、オールクリアです」

にこ「本当に気が抜けないわね」

真姫「さっきの位置情報が囮で途中で引き返してお台場海浜公園に戻ってなければいいけど」

にこ「そんな裏の裏みたいなことされたらさすがに読むのは無理よ」

海未「しかし絵里のことです...可能性は否めないですね」

真姫「まぁ、あの時間であの場所から引き返すのは不可能ではないけど4人の足並みを揃えてはかなり難しいはずよ」

穂乃果「これからどうするの?」

にこ「とりあえず新橋に戻って色んな方面に逃げやすいように移動してきましょう」

真姫「そうね...」

50: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:25:47.65 ID:XClr+QYZ
絵里「....真姫か海未辺りが勘付いたのかしら?」

花陽「とりあえず次にくる新橋行きのゆりかもめに乗る?」

絵里「そうね」

凛「せっかく捕まえられるかと思ったんだけどなー」

絵里「まだ時間はたっぷりあるし、今ので相手にプレッシャーを与えられたと思うし...成果はゼロじゃないわ」

ことり「ごめんね?ことりがもっと体力があれば」

花陽「私も...」

絵里「気にすることはないわ!チームなんだから協力しあって勝ちましょう!」

凛「そうにゃ!そうにゃ」

ことり「絵里ちゃん...」

花陽「ありがとう、二人とも」

51: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:31:49.80 ID:XClr+QYZ
「新橋〜新橋〜」

にこ「よし!降りるわよ」

穂乃果「待って!またクエストがきてるよ!」

真姫「また?」

海未「とりあえずここから離れてから確認しましょう、絵里達も向かってくるはずですから」


にこ「今度のクエストはなに?」

穂乃果「えーと....15時までにゲームセンターのクレーンゲームで景品を3つ取れ?」

真姫「ゲームセンター?」

穂乃果「しかもその3つは周囲2キロ以内のゲームセンター内で取らなくちゃいけないって」

真姫「一つならまだしも、3つなんて無理でしょ」

穂乃果「でもクリアしないとまたペナルティがあるみたいだよ」

海未「ということはやるしかないってことね」

52: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:40:30.27 ID:XClr+QYZ
真姫「また厄介なクエストを希は送ってくれたものね」

穂乃果「でもクリアしたらクリア報酬があるみたいだよ」

にこ「クリア報酬?」

穂乃果「クリア後、一時間鬼が穂乃果達を捕まえることができなくなって鬼がその時にいる場所から1キロ以上は動けないようにできるって」

海未「足止めができるということですね」

真姫「クリアは大変だけどクリアしたらそれだけの恩恵があるってことね」

にこ「少しは気を休めることもできそうね」

穂乃果「ゲームセンターかー...どこでやる?」

にこ「.........」

53: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:48:07.95 ID:XClr+QYZ
にこ「周囲2キロ以内ってことは同じゲームセンターで3つじゃなくてもいいってことよね」

真姫「多分ね」

海未「ということはバレてもゲームセンターが多い街なら逃げながらやることもできるかもしれませんね」

にこ「集中できなさそうだけどね」

穂乃果「じゃあ、逃げやすいようにゲームセンターが多い場所に逃げる?」

真姫「多い場所....」

にこ「...!この場所はどうかしら?」


AM11:30 ゆりかもめ内

絵里「穂乃果達は新橋側まで戻ったみたいね」

ことり「新しいミッションが出てたね」

凛「達成されちゃうとすごい時間ロスになっちゃうにゃ!」

絵里「ゲームセンター....色んな場所にあるわよね」

ことり「でも景品を3つ取るのって大変じゃない?」

凛「そうだよねー時間くらい下手したらかかりそうだよね」

54: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 22:57:57.86 ID:XClr+QYZ
絵里「さすがに新橋からは移動はするわよね?」

凛「新橋ってゲームセンターあるの?」

絵里「こないからわからないわ、さすがに一軒くらいはあるとは思うけど」

花陽「景品をとるのに時間がかかるから逃げながらミッション達成しやすい場所に行くんじゃないかな?」

ことり「逃げながら?」

花陽「ミッションには周囲2キロ以内だから一つの店舗じゃなくてもいいって書いてあるよね」

絵里「たしかにそう書いてあるわね」

花陽「周辺にゲームセンターがたくさんある場所なら探すのにも時間がかかるし、逃げやすいと思うんだよね」

ことり「成程!」

絵里「なら、もし花陽だったらどこを選ぶ?にことよくゲームセンターに行くわよね?」

花陽「普段なら秋葉原だけど...さすがにそこは選びづらいと思うから...あとは池袋とかかな?たまに一緒に行くし」

凛「じゃあ?秋葉原か池袋?」

絵里「その二つだと新橋から山手線でいけるわね」

絵里「逃げるのに土地勘が少ない場所はあまり選ばないでしょうし多分どちらかでしょ」

ことり「じゃあ、とりあえず山手線に乗る?」

絵里「えぇ」

55: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 23:03:54.77 ID:XClr+QYZ
AM12:00  上野

絵里「一応池袋に見せかけて秋葉原の可能性もあるかと思って上野で一旦降りたけど池袋にいるみたいね」

凛「じゃあ、このまま池袋に向かっちゃおう!」

花陽「多分、時間的に着いてそんなに経ってないはずだから...ここは西口のタイトーステーションかな?」

ことり「あと15分くらいで着くから間に合うかな?」

絵里「さすがにそんな短時間では取れないんじゃないの?」

ことり「でも皆でやれば取れるんじゃないの?」

凛「真姫ちゃんは正直クレーンゲームは上手くないよ」

花陽「にこちゃんは上手だったよ」

ことり「穂乃果ちゃんは普通?海未ちゃんはやらないからわからないや」

絵里「いくらにこがうまくても短時間ではそんなに取れないはずよ」

56: (もんじゃ) 2021/09/16(木) 23:08:16.01 ID:XClr+QYZ
にこ「上野ってことは多分、こっちに向かってきてるみたいね」

海未「では急いで移動をしましょう」

真姫「上野で待ち構えてなければいいけど」

にこ「向こうはミッションが成功されると確実に一時間を潰されるからそんな悠長なことはしないと思う...多分」

海未「秋葉原ならここよりも皆、土地勘があるから逃げやすいからここよりはいいと思います」

真姫「土地勘なら向こうにもあるけどね」

にこ「とにかく!ここはJRの改札まで少し遠いから急ぐわよ!」

穂乃果「OK!」

真姫「まぁ...にこちゃんにしては中々の頭脳プレイかしらね」

にこ「あんたは普通に褒めることができないの?」

海未「また山手線でいいんですよね?」

にこ「えぇ」

真姫「今日何回乗るのかしら?これに」

にこ「さぁ!秋葉原に戻るわよ!」

60: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 00:19:32.59 ID:TNriBfAH
穂乃果「着いたー!」

海未「どこのゲームセンターに行くんですか?」

にこ「とりあえず駅近くのセガに行くわよ!あと数分で情報開示されるから」



にこ「ここの2階なら万が一駅から来てもすぐには見えないからここで一旦やりましょう」

穂乃果「じゃあ早く景品取ろうよ!あ!あのぬいぐるみとかいいかなー」

にこ「大きいものなんて取ったら逃げる時に邪魔になるでしょうが」

穂乃果「あ!そっか」

にこ「とりあえずにこと穂乃果、海未か真姫はどっちかは相手の位置情報を見ながら駅側を監視してて、片方はにこ達と同じで景品を取って」

海未「わ、私は...ゲームは苦手で」

真姫「私もあんまりやらないのよねー」

にこ「どっちでもいいから!時間がないからさっさと決めてやってね」

穂乃果「穂乃果はこれやるねー」

にこ「馬鹿!それは確率....いや、逆にあり?」

穂乃果「?」

61: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 00:28:17.11 ID:TNriBfAH
にこ「っ...でもこれなら何回かやればなんとか....」ガチャ

穂乃果「そこだ!いけぇ!」ガチャガチャガチャ

真姫「.........」ガチャ

海未「あ!...これは中々難しいですね」ガチャ

にこ「なんで全員やってるのよ」

海未「まだ情報開示まで時間があるので」

にこ「まぁ...やってる人数が多ければ取れる確率が上がるからいっか」

穂乃果「だめだぁ!....真姫ちゃんはなにを狙ってるの?」

真姫「...話しかけないで」

にこ「めっちゃ真剣にやってる.....」

穂乃果「にこちゃん!サボってないで早く取ってよ!」

にこ「あんたもね」

62: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 00:37:26.24 ID:TNriBfAH
絵里「池袋に着いたわ!」

凛「とりあえず西口?だよね」

ことり「人がいっぱい....なんか迷いそうだね」

絵里「新宿に比べれば全然大したことないわよ」

花陽「あそこはダンジョンです」


絵里「ここね!」

ことり「大っきいゲームセンターだね」

凛「UTXみたいにでっかいモニターもついてる!」

花陽「あ!そういえばそろそろ情報開示の時間だ」

絵里「確認しましょう」

63: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 00:42:39.49 ID:TNriBfAH
PM12:30 池袋

花陽「え?」

凛「秋葉原?」

絵里「....さっきのはフェイントだったってことね!」

花陽「位置的に駅前のセガだね」

絵里「急いで秋葉原に行くわよ!時間はそんなにはかからないはずだから」

凛「わかったにゃ!」

ことり「今度こそ捕まえられればいいんだけど」

絵里「そう何度も移動はしないでしょ、向こうにも時間制限はあるんだから」

花陽「最悪逃げれても妨害ができればミッションが達成できないからプレッシャーはかけられるよ」

64: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 00:51:36.38 ID:TNriBfAH
海未「情報開示がされました、絵里達は池袋にいます」

にこ「よし!引っかかってくれみたいね」

穂乃果「でもこっちは中々引っかかってくれないよー」

真姫「.........」

穂乃果「ねー真姫ちゃん、難しくない?」

真姫「...話しかけないで」

にこ「穂乃果、真姫の邪魔をしないで自分のに集中しなさい」

穂乃果「はーい....」

にこ「居場所もバレちゃった訳だし、早く景品を取らないと」

海未「池袋からここまでだと大体20分くらいでしょうか?」

にこ「ここにいられるのもあと頑張って15分ってところかしら」

65: (もんじゃ) 2021/09/18(土) 01:01:34.61 ID:TNriBfAH
にこ「もう少し....よし!」

穂乃果「あぁ!なんで落ちるの!?」

にこ「それは確率機だからよ」

穂乃果「確率機?」

にこ「ようは設定金額までお金が入れられないとアームが勝手に途中で開いちゃうってやつよ」

穂乃果「じゃあそれまで取れないってこと?」

にこ「絶対とは言わないけどほぼ取れないわね」

穂乃果「そんなー」

真姫「........」

にこ「真姫はあんなに真剣になにを....」

穂乃果「トマト?」

にこ「あれはマキシムトマトね...狙ってるの?」

穂乃果「狙ってるでしょ、景品なんだから」

にこ「いやそういう意味じゃなくて」

真姫「.......」

75: (もんじゃ) 2021/09/19(日) 23:27:30.35 ID:9i+oz4sU
にこ「取れたわ!」

海未「まずは一つですね」

にこ「まぁー?にこにかかればこんなもんよ」

穂乃果「えー?まだ設定金額じゃないのー?」

にこ「いくら使ったのよ」

穂乃果「えーっと1000円?まだ使い切ってないけど」

にこ「あー...その景品は結構高いから設定金額高いかも」

穂乃果「そうなの!?」

にこ「寝そべりぬいぐみるは需要があるからねー」

穂乃果「へー」

海未「あと10分くらいでここを離脱しないと」

穂乃果「あと10分....」

にこ「確率機はやめたら?」

76: (もんじゃ) 2021/09/19(日) 23:36:11.15 ID:9i+oz4sU
穂乃果「嫌だよ!だって使った1000円がもったいないじゃん!」

にこ「気持ちはわかるわ、でも沼にはまってもっと痛い目にあうかもしれないわよ」

海未「熱くなりすぎてはだめですよ、穂乃果」

にこ「まぁ...ここは有名なチェーン店みたいなところだからそこまではえぐくはないと思うけど」

穂乃果「でも....」

にこ「まぁ、ゲーセンでいくら使っても希が払うから」

穂乃果「え?本当?」

にこ「当たり前でしょ、ミッションを作ったのも希なんだから今回の経費を払うのが当たり前よ」

穂乃果「なら...安心?かな?」

真姫「やった!!」

海未「!」

真姫「取れた!...なによ、案外簡単に取れるじゃない」

海未「どうやら真姫も取れたようですね」

にこ「後は穂乃果だけね」

穂乃果「プレッシャーかけないでよー」

77: (もんじゃ) 2021/09/19(日) 23:45:52.01 ID:9i+oz4sU
真姫「〜♪」

にこ「随分とご機嫌みたいじゃない」

真姫「あら、にこちゃんは取れたの?」

にこ「取れたわよ、ほら」

真姫「お菓子?」

にこ「お菓子がなんやかんやで取りやすいのよ、こういうのはね」

真姫「ふーん」

にこ「マキシムトマトね」

真姫「?これのこと?」

にこ「あんた知らないで取ったの?」

真姫「知らないわよ、ただ可愛いトマトがあったから取っただけ」

にこ「....可愛い?」

真姫「成程...Mっていうのはマキシムって意味なのね」

にこ「なんだと思ってたのよ」

真姫「なんとも思ってないわよ」

78: (もんじゃ) 2021/09/19(日) 23:49:39.81 ID:9i+oz4sU
海未「あと5分!!」

穂乃果「急かさないでよー!」

真姫「あと一個だから最悪違う場所にする?」

にこ「さっきの台はお一人様一つまでって台だったからもう一回はにこはできないし」

真姫「軽くやってみようかしら?案外すんなり取れそうだし」

にこ「ビギナーズラックがあるかもしれないし、やってみれば?」


「次は〜日暮里〜日暮里〜」

絵里「まだミッションが達成されてないからまだ多分秋葉原にいる...わよね?」

ことり「多分いるはずだよ、ミッション達成しないといけないから」

凛「今度こそ捕まえるよ!」

花陽「最悪逃げられてもリミットが迫ってきてるからこっちは追いかけ続ければ有利に持ってけるよ」

絵里「でもどうせなら、捕まえて完全勝利!っていきたいわね」

凛「凛もそれに賛成にゃ!」

79: (もんじゃ) 2021/09/19(日) 23:57:40.35 ID:9i+oz4sU
海未「時間です!移動をしましょう」

穂乃果「あと3分!」

真姫「これもう少しでいけそうじゃない?」

にこ「たしかに....」

海未「時間ですよ!」

にこ「3分だけ!多分まだ余裕があるから、今から違うゲーセンに行っても取るのが難しいし」

海未「しかし」

穂乃果「!見て!アームの動きがなんか変わったよ!」

にこ「!設定金額に達したのかしら?」

海未「あと1分半!」

にこ「穂乃果早く取りなさい!」

穂乃果「OK!」

88: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:16:45.67 ID:FN2+EFXs
海未「時間です」

穂乃果「え、待って!取れてないよ」

真姫「捕まったら元も子もないわよ」

穂乃果「でも....」

にこ「一旦ここは引きましょう、チャンスがあればここに戻ってきてやればいいんだから」

穂乃果「誰かに取られちゃったら...」

にこ「大丈夫、手は打ったから」

穂乃果「?」

海未「とにかく急ぎましょう!絵里達が迫ってます」

真姫「やっぱり時間がかかるものなのね、景品を取るのって」

にこ「移動するわよ」

89: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:20:49.81 ID:FN2+EFXs
真姫「移動するのはいいけど、どこに行くの?」

にこ「とりあえず位置情報がそろそろ開示される時間だから適当にふらつきながら逃げやすいゲーセンを回りましょう」

海未「後、5分で開示されますね」

にこ「それならUTXの辺りで駅を見渡しながら様子を伺いましょう」

海未「急ぎましょう!」ダッ

穂乃果「あ!待ってよ!」

真姫「走るのはいいけどこっちのペースに合わせてよね!」


PM1:00 秋葉原駅

絵里「戻ってきたわ、秋葉原に」

凛「位置情報の更新がちょうどあって穂乃果ちゃん達は駅の近くにいるみたいだね」

花陽「でもこれって少しラグとかブレとかあるからもしかしたら移動してるかも」

絵里「移動してても秋葉原にはいるはずよ!ミッションも達成できてないはずだし」

ことり「ゲームセンター回ってみる?」

絵里「そうね...まずは駅前のセガを見てみましょうか」

90: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:29:03.37 ID:FN2+EFXs
海未「!見つけました!」

穂乃果「どこ?」

海未「あそこです」

にこ「やっぱり金髪は目立つわねー」

真姫「あっち側に向かってることは駅前のセガに行くみたいね」

にこ「とりあえず...あのセガの出口は正面側に固まってるから出てきて違う場所に向かったらあのセガに戻りましょう」

穂乃果「え?もう戻るの?」

にこ「一回調べた場所はしばらくはこないはずだから違うゲーセンに向かいそうな感じなら入れ替わって入るわよ」

海未「わかりました」

真姫「戻ったらさっきの台をやるの?」

にこ「そうよ」

穂乃果「でも他の人がやってたりしたら」

にこ「その話はあと、今は絵里達の監視をするわよ」

91: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:34:58.60 ID:FN2+EFXs
絵里「少し前まではここにいたはずよね」

花陽「前回の位置情報はこの辺りだったからね、駅に近いゲームセンターはここと駅の連絡通路のゲームセンターだけだからね」

凛「横目で見たけど連絡通路にはいなさそうだったよね」

花陽「一階にもいなさそうだね」

絵里「軽く上を見たら次に近いゲームセンターを探しましょう」

凛「わかったにゃ」

ことり「じゃあ、二階に行ってみようか?」

絵里「逃がさないわよー」


海未「5分経ちましたが出てきませんね」

にこ「結構全体を見渡してる感じかしら?」

穂乃果「あ!出てきたよ!」

真姫「穂乃果!ちゃんと屈みなさいよ、見つかるわよ!」

穂乃果「あ!ごめん、ごめん」

にこ「出てきて....右に行ったわね、違うゲームセンターに向かうのかしら?」

真姫「まぁ、同じを探し回ってる間にミッション達成されたらだめだから探索はするわよね」

穂乃果「戻る?」

にこ「そうね...さすがにアトレに入って監視なんかはしないわよね?」

真姫「あー...」

海未「どうします?」

にこ「あと3分様子を見てそしたら行きましょう」

92: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:42:55.56 ID:FN2+EFXs
ことり「どこにいるのかな?」

絵里「あっちも私達が秋葉原にいるのはわかってるはずだから...逃げやすいように行動をしてるはず」

花陽「うーん...」

絵里「逃げやすいゲームセンターってある?」

花陽「逃げやすい...セガの3号館は大きいからそことかかな?」

凛「いつもお祝い台作ってくれてる場所だよね」

花陽「そう、そこだよ」

ことり「じゃあ周りを見渡しながら行こうか」

絵里「.....そうね」


海未「.......」キョロキョロ

穂乃果「どう?海未ちゃん?」

海未「姿は見えません」

にこ「よし、戻りましょう」

海未「なんで私がいつも偵察役なんですか?」

にこ「勘とか気配とか感じるとるのが鋭そうだから」

93: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:49:36.19 ID:FN2+EFXs
絵里「さっきのゲームセンターもそうだったけど平日だと流石に空いてるわね」

ことり「いっぱいクレーンゲームがあるわね」

絵里「........」

花陽「いるかなー?」

絵里「ねぇ、これってなに?さっきのゲームセンターにもあったけど」

凛「あーキープのやつのこと?」

絵里「キープ?」

凛「うん、プレイ中に両替とかで台を離れる時に店員さんに言うと他の人に取られないようにできるのー」

ことり「へぇー便利だね」

絵里「.........!」

花陽「絵里ちゃんどうしたの?」

絵里「さっきのゲームセンターに戻るわよ!」

94: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 20:56:46.35 ID:FN2+EFXs
穂乃果「あ!さっきの台!」

にこ「店員さんに訳を話してキープしてもらったのよ」

真姫「それってありなの?」

にこ「30分以内に戻らなければ外していいって言っておいたから」

海未「お店の方に感謝ですね」

にこ「なんやかんやでこのゲームセンターは私達...正確には凛と縁があるからね」

真姫「...まさか鬼側と繋がってるとかないわよね?」

にこ「さすがにそんな根回しはしないでしょ」

穂乃果「よーし取るぞー!」

にこ「っていっても時間は有限だから早くね」

穂乃果「わかってるってー」

にこ「海未は外の監視を」

海未「かしこまりました」

95: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 21:04:26.61 ID:FN2+EFXs
凛「どうしたの?絵里ちゃん!」

絵里「さっきのゲームセンターの二階覚えてる?」

ことり「覚えてるけどどうかしたの?」

絵里「お客さんはたくさんいた?」

花陽「一階には少しはいたけど二階はいなかったよね?」

絵里「なのに二階にキープされてた台があったのよ、不自然よね」

凛「!それってまさか!」

絵里「可能性は低くくはないと思うわ!」

凛「急いで戻らないと!」

絵里「っ....信号待ちがもどかしいわね」

96: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 21:11:45.08 ID:FN2+EFXs
穂乃果「......」

にこ「アームの掴み方が変わった!これで取れるわ!」

穂乃果「よし...」

真姫「これでいけそうね」

海未「....!あれは!!絵里!?」

にこ「え!?」

穂乃果「合わせて....」

海未「こっちに向かって走ってきてます!」

にこ「なんでバレたのよ?」

真姫「穂乃果急いで!」

穂乃果「よし!取れた!」

海未「にこ!早く先に取った写真を希に送ってください!」

にこ「やってるわよ!」

穂乃果「よし!掴めた!!」

にこ「穂乃果!それを貸して!」

97: (もんじゃ) 2021/09/23(木) 21:17:05.93 ID:FN2+EFXs
にこ「よし!送ったわ!」

絵里「やっと見つけたわよ!観念しなさい!」

凛「ゲームオーバーだよ」

にこ「!?」

〜♪

絵里「!」

花陽「通知?」

「ミッションが達成されました、逃走者側はこれから一時間鬼側には捕まらないようになります」

海未「た、助かりました...」

真姫「本当に間一髪ね」

絵里「っ......」ギリッ

にこ「残念ね、今から一時間はにこ達は無敵時間に入るから捕まえられないわ」

ことり「....あとちょっとだったのに」

凛「悔しいにゃー!!」

108: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 22:17:05.32 ID:eDCMInw7
にこ「よーし!逃げるわよー」

絵里「っ.......」

真姫「またねエリー」

凛「悔しいー!」

にこ「さーてどこに逃げようかしら」

穂乃果「にこちゃーん、穂乃果お腹が空いたよー」

海未「そういえばお昼がまだでしたね」

穂乃果「ご飯食べにいこうよ!ご飯」

海未「私もお腹が空きました」

真姫「今は逃走中よ、腹ペココンビ」

穂乃果「お肉食べたいー」

にこ「なら牛丼ね」

穂乃果「えー」

109: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 22:22:49.89 ID:eDCMInw7
花陽「追わないの?」

絵里「追っても一時間はここから1キロ範囲内でしか動けないし、適当に撒かれて終わりよ」

凛「どうする?」

絵里「.........」

ことり「え、絵里ちゃん....そんなに気を落とさないで」

絵里「はぁ....私達もご飯にしましょうか?」

花陽「え?」

絵里「どうせ一時間動けないんだから今は次の戦いに備えて英気を養いましょう」

凛「じゃあ!凛、ラーメン食べたい!!」

絵里「花陽とことりは?」

ことり「また走ったりするからあんまり重たいのはちょっと....」

花陽「たしかに.....」

絵里「凛、ラーメンは夜にしましょう」

凛「別にいいよー夜、皆でいけるなら文句ないよ」

絵里「なら...ハンバーガーショップ辺りにしましょうか?」

110: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 22:31:09.05 ID:eDCMInw7
PM1:30 ハンバーガーショップ

凛「放課後じゃないけどチーズバーガーもぐもぐ」

ことり「まだお昼だけど鬼ごっこってやっぱり疲れるね」

花陽「.....そうだね」モグモグ

絵里「食べながらで申し訳ないけど作戦を考えましょう」

凛「作戦?」

絵里「えぇ、なにか手を打たないとさっきみたいに相手のいいように誘導されて逃げられるだけだらね」

ことり「でも位置情報を頼りに皆を探さないといけないから多少誘導されちゃうのは仕方ないじゃないかな?」

絵里「それはそうなんだけど、少し私に考えがあるんだけど聞いてくれる?」

凛「なに?なに?」

絵里「まずこの後にクエストがまた発令されるはずだから....」

111: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 22:38:00.44 ID:eDCMInw7
穂乃果「お肉いっぱいでー」

「ヤサイイッパイーオッケー」

穂乃果「違う!違う!お肉ー」

「ゲキカラーワカッタ」

穂乃果「違うよー」

海未「面白い人ですね」

にこ「ケバブとかトルコアイスの店員さんが面白いのは鉄板だからね」

「ゴヒャクマンデス」

穂乃果「はい、五百万」

「アリガトゴザイマシター」

穂乃果「ケバブ食べるの久しぶりかも」

真姫「食べづらいわね」

穂乃果「それもケバブの醍醐味だよ!」

112: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 23:07:19.34 ID:eDCMInw7
穂乃果「........」モグモグ

海未「これからどうしますか?」

にこ「遠くに一気に逃げるのもありかと思ったんだけど希からまたクエストが発令されるだろうから、ここからは離れるけどそんなに遠くまでは移動はしないつもりよ」

海未「成程」

にこ「変に遠くに移動した結果、絵里達に先に待ち構えられる可能性も高くなるからね」

真姫「...このトマト美味しい」

海未「では、どうするのですか?」

にこ「うーん...ここは次のクエストを予想しながら動いていきましょう」

穂乃果「次のクエスト?」

海未「穂乃果、口の周りが汚れてますよ」

穂乃果「ケバブはこうなる運命なんだよ」

にこ「カッコつけてるようだけどその状態では全く様にならないわよ」

113: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 23:17:01.03 ID:eDCMInw7
真姫「美味しかったわね」

穂乃果「次はどこに行くの?」

にこ「今までのクエストって私達と結構関連付いてるじゃない」

海未「言われてみれば」

真姫「ゲームセンターは凛がイメージガールになったこともあったしね」

にこ「だから次に来るとしたら前に行った井の頭公園とか花やしきとかその辺りが来そうな気がするの」

海未「ではそちらに移動するんですか?」

にこ「あくまで予想だからね、当たってるとは限らないから...ここからそこに行きやすい地点に移動しやすい地点に移動する感じでいいんじゃないの?」

真姫「一時間猶予があるとはいえ、鬼ごっこは終わってないものね」

にこ「さっきも危なかったし、絵里達も本気を出してくるだろうし気を引き締めていきましょう」

「「おー!!」」

真姫「にこちゃんって案外リーダーシップあるのね」

にこ「案外ってなによ」

穂乃果「真姫ちゃん!」

真姫「!な、なによ」

穂乃果「にこちゃんはあー見えても上級生だよ」

にこ「あんた...殴るわよ」

114: (もんじゃ) 2021/09/27(月) 23:19:13.00 ID:eDCMInw7
PM2:00 ハンバーガーショップ

花陽「こんなにゆっくりしてていいの...かな?」

絵里「2時半までは向こうの位置情報も開示されないし、それに移動もできないから下手に動くよりは休んでおいたほうがいいわ」

ことり「なんかこの4人だけでこういう場所で集まるのってなんか新鮮だよね」

絵里「たしかに言われてみればこの組み合わせは珍しいかも」

凛「そういえば希ちゃんは一人だけどなにやってんだろ?」

絵里「さぁ?次のクエストでも考えてるんじゃないの?」



希「一人くらいは残しておけばよかった...さすがに運営側?でも一人はなんかさみしいかも」

希「皆のSNSを見ると意外といい勝負をしてるみたいやねー」

希「さーて次はどのクエストでいこうかなー?」

125: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 22:22:12.47 ID:OTOSHzCK
真姫「なんで中野なの?」

にこ「井の頭公園からまぁまぁ近いし、色んな路線がきてて逃げやすいから」

海未「........」モグモグ

穂乃果「あー!海未ちゃん!!何食べてるの!?」

海未「!?」ビクッ

穂乃果「それって今川焼き!?いつもの間に?自分だけずるいよ!」

真姫「さっきケバブ食べたばっかりでしょうが」

穂乃果「今川焼きは別だよ!」

海未「そこで売ってますよ」

穂乃果「穂乃果も買ってくる!クリームのやつ食べたい!」

にこ「ちょっと!皆からあんまり離れるんじゃないわよ!」

真姫「鬼ごっこ中って忘れてない?」

海未「今は休戦中ですから」

126: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 22:28:52.27 ID:OTOSHzCK
PM2:30 中野駅

真姫「鬼ごっこ再開ね」

にこ「予想通り、再開になった途端クエストが来たわ」

穂乃果「どんなの?」

にこ「ニ時間半以内に数字がつく駅、五駅に止まれだって」

海未「数字ですか」

にこ「しかも同じ数字の被りはだめだって」

真姫「例によってやらないと位置情報が常に開示になるって話ね」

にこ「数字ねぇ....しかも時間制限があるから考えて行動しないと」

真姫「ちょっと急いで調べてみましょう」

海未「そうですね」

127: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 22:42:29.26 ID:OTOSHzCK
花陽「にこちゃん達は中野辺りにいるみたいだね」

凛「今回のクエストはなんか大変そうにゃ」

絵里「数字....」

ことり「とりあえず中野に向かう?」

絵里「うーん...ここは泳がせましょう」

花陽「泳がす?」

絵里「さっきのあれを試してみない?しかもこの場所はうまい具合を被ってるし」

ことり「あ!本当だ!」

絵里「まずはここに移動をして様子を見ましょう」

凛「了解にゃ!」

128: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 22:53:52.59 ID:OTOSHzCK
にこ「今回は地下鉄を利用していきましょう」

海未「まずはこの東西線ですか?」

真姫「まずは九段下に行くってこと?」

にこ「そうよ、それで大手町まで行けば丸の内線で本郷三丁目と四ツ谷をクリアできるわ」

穂乃果「成程!」

にこ「あとは適当な一丁目の駅とか六本木で降りればクリアよ」

真姫「あとは向こうの動き方次第ね」

にこ「大手町辺りで鉢合わせしなければいいんだけど」

真姫「時間があれば八王子とかも使えたのに」

海未「そうですね、ちょっと行くと後がきつくなりそうですからね」

129: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 22:59:58.45 ID:OTOSHzCK
穂乃果「そういえば前に私達、地下鉄のコラボしてなかった?」

真姫「あったわね、そういえば」

海未「私は南北線でした」

にこ「にこは副都心戦」

穂乃果「穂乃果は...たしか銀座線!」

真姫「私は丸の内線」

海未「この東西線は絵里でしたね」


「九段下〜九段下〜」

にこ「着いたわね」

海未「まずは一駅ですね」

真姫「穂乃果、写真を」

穂乃果「OK〜」

131: (もんじゃ) 2021/10/01(金) 23:09:28.16 ID:OTOSHzCK
「大手町〜大手町〜」

にこ「あと5分くらいで次の情報開示ね」

海未「変な位置でバレると面倒ですから急いで乗り換えをしましょう」

真姫「絵里達が待ち構えてなければいいんだけど」

にこ「今まではお互い地上でのルート移動だったから地下の存在を忘れててくれてればいいんだけど」

海未「穂乃果ならともかく絵里は忘れるなんてありえませんよ」

穂乃果「海未ちゃんひどいよ!」

真姫「丸の内線...丸の内線....」

にこ「こっちよ」

海未「地下鉄は地下鉄でごちゃごちゃしてますね」

穂乃果「!三時になったよ」

にこ「大手町にはいわないわよね....は?」

真姫「なによこれ故障?」

海未「絵里達が消えた?....」

141:Sage(もんじゃ) 2021/10/05(火) 22:55:43.22 ID:RG3TI5IN
にこ「GPSのアプリを再起動してみましょう」

海未「...やはりどこにもいないですね」

穂乃果「なにそれ!イミワカンナイ!」

真姫「穂乃果〜?」

穂乃果「!」ビクッ

海未「一体これは....」

にこ「...と、とにかく!丸の内線に乗りましょう!ここでうだうだしてても仕方ないから!」

海未「...そうですね」

真姫「故障なら連絡してみる?」

にこ「...電話してこっちの位置を把握されても面倒だから希にメッセージを送っておきましょう」

真姫「そもそも電車の中で電話はマナー違反だしね」

にこ「勘弁してよ、本当」

142: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:04:03.20 ID:RG3TI5IN
希「〜♪」

ピロン!

希「にこっちからメッセージ?エリチ達が消えた?」

希「どれどれ〜....あ、本当だ消えてる、エリチのことだから不正はしてないと思うけど一応確認しておかないと」


PM3:00 ???

絵里「にこ達は大手町?竹橋?の辺りにいるのかしら?」

ことり「動きがなんか乱れてるね」

花陽「たぶん地下鉄を使ってるからだと思う」

絵里「ということは...東西線を使ってるってことね...九段下があるし」

〜♪

凛「?電話?」

絵里「希からだわ....ってことは上手くいったってことかしら?」

144: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:15:58.40 ID:RG3TI5IN
絵里「もしもし?」

希『あーエリチ?』

絵里「なにか用かしら」

希『にこっちから連絡があってねーGPS切ったりしてないよね?』

絵里「してないわよ」

希『うーん...でもうちが見てもエリチの位置情報が見れないんだよね』

絵里「それはXXXにいるからじゃない?」

希『XXX?』

絵里「えぇ」


「本郷三丁目〜本郷三丁目〜」

海未「これで三も達成ですね」

真姫「あと3つね」

にこ「あ!失敗した!」

穂乃果「え?失敗?」

にこ「これを見て」

145: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:27:57.23 ID:RG3TI5IN
真姫「四ツ谷...四ツ谷三丁目...」

海未「こっちに行けば四も三も達成できましたね」

にこ「もう少しちゃんと調べればよかったわ」

真姫「でもこんなに数字が密接してたらマークされてそうだけどね」

にこ「今あいつらがどこにいるかわからないし、張られてたらおしまいね」

〜♪

にこ「!」

真姫「希からのメッセージかしら?」

穂乃果「希ちゃんなんだって?」

にこ「GPSは故障はしてないって」

海未「では何故?....居場所が表示されなかったのでしょうか?」

にこ「.........」

146: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:32:57.46 ID:RG3TI5IN
真姫「....!なら一旦大手町に行かない?」

海未「一旦戻るということですか?」

真姫「東京駅に行きましょう」

にこ「なんで東京駅なのよ」

真姫「数字でしょ?入ってるじゃない?」

穂乃果「??」

海未「....京!ですか」

真姫「これも立派な数字でしょ?」

穂乃果「お〜真姫ちゃん頭いい〜」

にこ「東京駅なら色んな方向に展開できるし....よし!行きましょう!」

穂乃果「レッツゴー!!」

147: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:38:02.18 ID:RG3TI5IN
にこ「さてと東京駅に来たけどどうする?」

真姫「あと2駅よね」

海未「3と9と京以外ですね」

にこ「五反田?」

穂乃果「六本木!」

海未「あとは四ツ谷か八王子とかですかね」

にこ「うーん.....」

真姫「そろそろ30分経つし、絵里達の場所を見てから考える?」

にこ「...そうしましょうか」


PM3:30 東京駅

にこ「やっぱり表示されない」

真姫「........」

穂乃果「絵里ちゃん達一体どこにいるのー?」

148: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 23:44:47.77 ID:RG3TI5IN
PM3:30 ???

絵里「九段下に本郷三丁目...」

ことり「東京なんて言われてみればそうだよね」

凛「京なんて普通出てこないよ」

絵里「おそらくは真姫辺りでしょ、そんなの思いつくの」

花陽「でもこことの数字は被ってないよね」

絵里「感づかれなきゃいいんだけど...」

凛「あと二つだよね」

絵里「相手にはプレッシャーは与えてるはずだから信じましょう」

160: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 21:47:37.62 ID:muF5la2+
にこ「位置がわからないのなんか気持ち悪いし、さっさと終わらせましょう!」

海未「そうですね」

にこ「あと二駅....」

海未「なるべく乗り換えなどがしやすい路線済ますのが無難でしょうか?」

にこ「たしかに闇雲に動いて見つかるのも厄介だし」

真姫「路線ねぇ....」

海未「...!これなんかはどうですか?」

穂乃果「どれどれ?」

海未「こっちの方面に行けば八丁堀と六本木に行けます」

にこ「悪くはないわね」

穂乃果「よし!向かおう!」

161: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 21:55:24.91 ID:muF5la2+
にこ「まずは八丁堀」

穂乃果「その次は地下鉄だね」

真姫「移動で本当に忙しいわね」


「八丁堀〜八丁堀〜」

にこ「よし!これで四つ目ね」

穂乃果「あと一つだね」

真姫「次は六本木ね」

にこ「さっさとこのクエスト終わらせましょう」

海未「そうですね」

にこ「いきなり絵里とかが出てきたりしないわよね?」

海未「可能性は否定できないですね...」

162: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 22:00:54.26 ID:muF5la2+
にこ「次は日比谷線ね」

穂乃果「地下鉄地下鉄」

海未「大体20分くらいで着くので4時には六本木につきますね」

にこ「なんやかんやで一時間半かかったわね」

真姫「あと一時間はあるし、鬼畜そうに見えてちゃんとクリアできるように設定してるね」

にこ「さすがに無理ゲーを投げてきたら本気であいつに抗議するわよ」


「次は築地〜築地〜」

にこ「ふぅ.....」

穂乃果「あーまた重い」

海未「どうしたんですか?」

穂乃果「ネットのページが重たくて」

真姫「まぁ地下鉄だからね場所によって電波が入りづらいのよ」

にこ「........!」

163: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 22:09:28.70 ID:muF5la2+
にこ「穂乃果、降りるわよ」

穂乃果「え?」

にこ「いいから、一旦皆降りるわよ」


海未「どうしたんですか?にこ」

にこ「ちょっと希に電話をするわ、すぐ終わるから」

穂乃果「早く六本木に行こうよ」

にこ「ちょっと待ちなさい」

真姫「.........」

希『もしもしー』

にこ「希、私達今どこにいるかわかる?」

希『え?えーっと築地辺りかな?』

にこ「わかったわ、ありがとう」

164: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 22:17:53.19 ID:muF5la2+
穂乃果「??」

にこ「真姫ちゃん」

真姫「地下鉄?」

にこ「えぇ、地下鉄で深い駅を調べて」

真姫「えーっと...住吉駅に六本木...」

海未「!六本木」

にこ「作戦変更よ、地上駅で数字が着く駅に向かうわよ」

穂乃果「どういうこと?」

にこ「あいつらが姿が見えないのは多分だけど電波が届きづらい深い場所にいるからって話」

穂乃果「!成程!」

にこ「なら...裏をかいて六本木に向かうと見せかけて北千住に行くわよ!」

165: (もんじゃ) 2021/10/08(金) 22:25:13.20 ID:muF5la2+
海未「本当に絵里達は六本木にいるのでしょうか?」

にこ「確実とは言えないけど可能性は高いと思うわ」

真姫「秋葉原からは30分以内に移動できるし、身を隠すにはちょうどいい距離よね」

にこ「数字の駅だし、滞在して隠れてる可能性は高いわ」

海未「そうですね」

穂乃果「北千住に行ってクエスト完了だね」

にこ「これであいつらの位置を把握できるようになればいいんだけど」

184: (もんじゃ) 2021/10/15(金) 23:49:12.43 ID:a8XxnRnm
凛「八丁堀に行ったみたいだからこっちに向かってきてるかな?」

絵里「なら、そろそろ日比谷線側のホームに向かいましょうか」

ことり「作戦開始?」

絵里「上手くハマればいいんだけど」


PM4:00 ???駅

ことり「あれ?」

凛「人形町にいる?」

絵里「...読まれてたみたいね」

花陽「方角的に北千住に向かってる?」

絵里「........」

凛「どうする?絵里ちゃん」

絵里「さすがに露骨すぎたかしらね...でも想定内よ!追うわよ!」

185: (もんじゃ) 2021/10/15(金) 23:55:53.25 ID:a8XxnRnm
PM4:00 人形町

真姫「位置情報開示の時間ね」

海未「!絵里達が表示されてます」

にこ「!どこにいるの?」

海未「ここは霞ヶ関辺りですかね」

真姫「やっぱり六本木方面にいたのね」

穂乃果「にこちゃんすごーい、読み通り!」

真姫「霞ヶ関なら7駅は離れてるからすぐには追いつかれないわね」

にこ「北千住に着いたらすぐに逃げるわよ」

穂乃果「OK〜」


絵里「来たわ」

凛「こんな車両もあるんだね」

絵里「走る時間帯は限られてるけどね、皆乗車券はちゃんとあるわね?」

花陽「大丈夫だよ」

凛「凛もあるよ」

ことり「ことりもOKだよー」

絵里「よし!乗り込みましょう」

186: (もんじゃ) 2021/10/16(土) 00:06:28.10 ID:8nAz5vvI
凛「うわっ!なんか中が全然さっき乗った電車と全然違うー」

花陽「新幹線じゃないけどなんか新幹線みたいな座席の感じだね」

絵里「通勤通学用の特殊な車両みたいよ」

ことり「へー...なんか旅行みたいでなんかワクワクしちゃうね」

凛「わかるにゃー!こうやってかよちんと隣同士で座るとテンションあがってくるにゃー」

花陽「実はさっきお菓子を買ったんだけど食べる?」

凛「食べる食べるー」

絵里「三人共旅行じゃないのよ、まだ鬼ごっこ中よ」

ことり「絵里ちゃん〜チョコ食べる」

絵里「いただくわ」

187: (もんじゃ) 2021/10/16(土) 00:13:37.96 ID:8nAz5vvI
真姫「あと5時間....」

海未「なんやかんやで7時間も逃げてるんですね、私達」

真姫「気が休まらないわよ」

穂乃果「逃亡犯の人の気持ちがわかるね」

真姫「そんなのわかりたくないわよ」

にこ「でも半分以上逃げ切ってるし、このままこの流れで逃げ切れるんじゃない?」

穂乃果「穂乃果達の勝ちは揺るぎないね」

海未「油断は禁物ですよ」

穂乃果「そうだよにこちゃん」

にこ「あんたには言われたくないわよ」

真姫「........」

188: (もんじゃ) 2021/10/16(土) 00:18:14.16 ID:8nAz5vvI
凛「うわーすごい駅を飛ばしてどんどん進んでる」

絵里「えーっと...停車駅は銀座と茅場町と秋葉原、上野だからね」

ことり「北千住には行かないんだよね」

絵里「今から追っても北千住で追いつくのは難しいから少しでも距離を詰めるのよ」

花陽「上野で一旦降りて考えるってこと?」

絵里「えぇ...あとちょっと試してみたいことがあってね」

ことり「試してみたいこと?」

絵里「それをやるかどうかは相手の動き次第だけどね」

凛「あと5時間かぁ」

絵里「絶対に捕まえるわよ」

189: (もんじゃ) 2021/10/16(土) 00:25:40.72 ID:8nAz5vvI
「次は入谷〜入谷〜」

穂乃果「ねぇねぇ、南千住のが先だけどそこにしないの?」

にこ「調べたら北千住のが色んな路線が来てるからそっちのが逃げやすいのよ」

穂乃果「へぇー」

真姫「こう調べてみると鉄道ってすごい複雑に絡み合ってるね」

海未「それが毎日時間通りに動いてるのはすごいことなんだと改めて思いますね」

にこ「なんか鉄道を使って皆でまた旅行に行きたいわね」

穂乃果「それ楽しそー!」

海未「なら山に行きましょう!登山とかキャンプとか楽しいですよ!きっと!」

真姫「山よりも私は普段行かない地方の有名な場所に行ってみたいわ」

にこ「例えば?」

真姫「そうね....厳島神社とか?」

にこ「なんか渋いわね」

真姫「別に渋くはないでしょ」

穂乃果「穂乃果はUSJに行きたい!」

204: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:19:17.10 ID:jZj3D+vf
「上野〜上野〜」

凛「上野に着いたにゃ」

花陽「次はどうするの?」

絵里「今から北千住まで追っても入れ違いになるでしょうから...ちょっと考えがあるのよね」

ことり「なに?なに?」

絵里「次のミッション次第だけど行きたいとこがあるの、ちょっといいかしら?」

凛「行きたいところ?」

絵里「時間がないから移動しながら説明するわ」

205: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:28:23.80 ID:jZj3D+vf
「北千住〜北千住〜」

穂乃果「着いたー」

にこ「これでクエスト完了ね」

真姫「もう少しで4時半ね」

海未「おそらく絵里達も追いかけてきてますよね」

にこ「とりあえず日比谷線からは離れましょうか」

真姫「そうね」

海未「またクエストがくるんでしょうか?」

にこ「ゲーム終了まで4時間はあるから、さすがにあるでしょうね」

真姫「楽なクエストならいいんだけど」


絵里「これがよさそうね」

凛「あ、クエストクリアしたみたいだよ」

花陽「やっぱり北千住だったみたい」

絵里「こっちも早く用事を済ませちゃいましょう」

206: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:35:45.38 ID:jZj3D+vf
PM4:30 北千住駅

真姫「どうやらエリー達は上野にいるみたい」

にこ「上野」

穂乃果「パンダでも見てるのかな?」

にこ「んなわけないでしょ」

海未「距離はまぁまぁ離れてはいますね」

穂乃果「次はどこに移動するの?」

にこ「とりあえず上野とは被らない路線で移動しないとね」

真姫「そうね」

海未「なら千代田線はどうでしょうか?大手町や原宿なんかに行けますし」

にこ「無難そうね、そうしましょうか」

207: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:42:49.04 ID:jZj3D+vf
穂乃果「原宿とかなんか久しぶり気がするー」

海未「昔、花陽がなにかとコラボしてましたよね」

真姫「あー.....」

にこ「白米スムージー?」

海未「そうです、それです」

真姫「懐かしいわね」

穂乃果「最近だと新しいスクールアイドルグループの本拠地になってるらしいよ」

真姫「へー」

にこ「あの辺はお洒落な街だからいてもおかしくないわ」

〜♪

海未「!...クエストがきました!」

にこ「...ラストクエスト?」

208: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:49:53.48 ID:jZj3D+vf
にこ「今から送られる問題を解いてそれが示している場所からの写真を撮れ?」

穂乃果「暗号?」

にこ「3時間以内にクリアができれば逃走者側の位置情報の開示はなくなる?」

真姫「クリアできたらほぼ勝ちじゃない」

にこ「クリアができなかった場合は逃走側の位置が常に開示され続ける....」

海未「クリアができなかった場合は負けってことですね」

真姫「やっとこの勝負に決着が着くってかんじね」

にこ「問題ねぇ...」

穂乃果「どんな問題なんだろう?」

にこ「どうせ希が考えたやつだろうし、そんな複雑じゃないでしょ」

海未「....だといいのですが」

209: (もんじゃ) 2021/10/20(水) 23:53:29.30 ID:jZj3D+vf
絵里「問題....」

凛「最終決戦ってやつだね!」

ことり「この問題を先に解いて皆を捕まえよう!」

花陽「うん!」

絵里「そうね、これを逃すと向こうの情報が全くわからなくなっちゃうからね」

凛「!待って!これって向こうの後を追ってればなんとなく正解がわかるんじゃないの?」

ことり「!たしかに!」

花陽「...そうは上手くいかないみたいだよ?」

凛「え?」

花陽「今からの3時間の間の情報開示は45分ごとの開示に変わるって」

絵里「相手の様子を見ながら追いかけるのは難しいってことね」

ことり「追いかける方向を間違えると追いつけなくなっちゃうってことだね」

絵里「問題を解くわよ!」

226: (もんじゃ) 2021/10/26(火) 23:42:06.56 ID:+OAZCVy8
穂乃果「なにこれ!?」

海未「暗号みたいですね」

真姫「H20634MH24....」

にこ「...意味わかる?」

穂乃果「わからない!」

海未「現段階では全く」

真姫「私も」

にこ「でも希が作った問題よね?ならそこまでは難題とかじゃないはず...」

真姫「試しに検索エンジンとかで調べてみる?」

にこ「!そうね!そうしましょう」

海未「H20634MH24....」

穂乃果「なにか出た?」

海未「一致する情報はなにも出てきません」

227: (もんじゃ) 2021/10/26(火) 23:46:55.22 ID:+OAZCVy8
凛「皆わかる?」

ことり「うーん....」

絵里「座標とかでも示してるのかしら?」

花陽「場所を示してるって言ってたもんね」

ことり「その場所だってわかる写真が撮れる場所でもあるんだよね」

絵里「.......」

花陽「併せて三時間以内に行ける範囲ってことだよね」

絵里「そこまでは距離はないとは思うわ...精々一時間半くらいじゃない?あんまり遠すぎると簡単にゲームオーバーになっちゃうし」

ことり「そうだよね」

絵里「まずはこの謎を解きましょうか」

229: (もんじゃ) 2021/10/26(火) 23:59:46.88 ID:+OAZCVy8
真姫「わからないわね...」

穂乃果「あ!いいこと思いついた!」

海未「なにか名案が?」

穂乃果「この問題って絵里ちゃん達にも送られてるんだよね?なら次の情報開示で絵里ちゃん達の位置を見ればわかるんじゃないの?」

真姫「エリー達に解かせるってこと?」

穂乃果「うん!」

にこ「馬鹿!先に解かれたら待ち伏せされて終わりじゃない!」

穂乃果「でも隙を見てクエストが達成できれば勝ち確定だよ?」

真姫「それは最終手段ね、あまりにもリスクが高すぎるわ」

海未「仮にそれをやるにしてその間私達はどうするんですか?」

穂乃果「適当に移動しながら隙を狙う感じ?」

真姫「まぁ、穂乃果にしてはいいアイデアかもね」

230: (もんじゃ) 2021/10/27(水) 00:10:21.88 ID:MlZA06uL
にこ「とりあえずこのまま原宿にいても仕方ないから次の情報開示の後に移動をしましょう」

真姫「万が一位置が被っても見つかりづらい場所に移動した方がいいかもね」

海未「問題も解かないといけませんし、少し落ち着ける場所がいいですね」

穂乃果「そろそろ日が暮れてくるし、夕飯も食べたいね」

にこ「あんたねぇ...」

穂乃果「ゲームの時間までやってたらお店結構閉まっちゃうよ?」

真姫「9時なら...まぁ、たしかに」

にこ「わかったわ!相手の位置次第でね」

穂乃果「やった!」

231: (もんじゃ) 2021/10/27(水) 00:17:25.03 ID:MlZA06uL
PM5:15 東京駅

絵里「結局ここに戻ってきちゃったわね」

花陽「次の目的地がまだわからないからね」

ことり「ここならどこへでも行きやすいから対応できるもんね」

凛「にこちゃん達は問題解けたのかな?」

絵里「さぁね、こればっかりはわからないわね」

ことり「情報開示がきたよ」

凛「今どこにいるの?」

花陽「原宿だね」

絵里「原宿...」

凛「向かう?」

絵里「向かったところでまた入れ違いになるだけよね...やっぱりこの問題を解かない限り私達には勝機は中々来ないわよね」

ことり「これって一体どこのことなんだろう?」

232: (もんじゃ) 2021/10/27(水) 00:24:07.68 ID:MlZA06uL
PM5:15 原宿駅

にこ「絵里達は東京駅にいるみたいね」

真姫「面倒な位置にいるわね」

海未「あそこは鉄道の中心ですからね、どこに行っても対応しやすい位置ですし」

にこ「多分...変にこっちが誘導しても動かないわよね、この感じだと」

真姫「やっぱりこの問題を解かないとだめね」

海未「どうします?」

にこ「こっち側にはこないだろうけど一応移動しながら問題を解きましょう」

海未「わかりました」

真姫「........」

233: (もんじゃ) 2021/10/27(水) 00:27:53.40 ID:MlZA06uL
続く

241: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:02:58.27 ID:yCOU07Bu
凛「うーん...さっきの問題全然わからない」

ことり「ことりもー」

絵里「そうね.....」

花陽「暗くなってきたね」

ことり「もうちょっとで6時だからねー」

凛「あー見て!」

花陽「?」

ことり「わぁ...綺麗...」

凛「まだ冬じゃないけどなんか踊りたくなってくるね」

絵里「ライトアップの時間ね、綺麗ね」

242: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:08:49.84 ID:yCOU07Bu
絵里「改めてみると東京駅ってオシャレよね」

花陽「そうだねー」

ことり「オブジェとかもあっていいよねー」

絵里「そうね......!色々あるわね」

凛「皆で写真撮らない?」

ことり「いいね!」

花陽「撮ろう!撮ろう!」

凛「絵里ちゃんも一緒に撮ろうよ」

絵里「今はゲーム中.....まぁ、少しくらいはいっか....撮りましょう?」

ことり「自撮り棒用意するから待ってねー」

凛「さすがことりちゃん準備がいい!」

花陽「なんかこの4人で写真を撮るの新鮮かも」

絵里「たしかに言われてみれば」

凛「ならいっぱい撮るにゃー!」

244: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:14:55.23 ID:yCOU07Bu
ことり「うん!いい写真が撮れた!」

凛「さてと!問題を解こう!」

絵里「その前のご飯でも食べない?」

花陽「!」

ことり「たしかにいい時間だけど...そんなゆっくりしててもいいのかなー?」

絵里「考えすぎても煮詰まるだけだし、少しリフレッシュしましょ?」

凛「凛!ラーメン食べたい!」

絵里「ずっと言ってたものね、それにゲームが終わってからだと夕飯をたべるお店も少ないし」

花陽「賛成です!」

ことり「皆がそう言うならことりはいいけど....」

絵里「大丈夫!私達ならきっと勝てるから、じゃあ?ラーメンでも食べに行きましょうか?」

凛「やったにゃ!」

絵里「でも、その前に6時の情報開示で一応確認してからにしましょう」

245: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:24:55.74 ID:yCOU07Bu
PM6:00 東京駅

花陽「にこちゃん達は新宿駅にいるみたい」

絵里「あそこなら逃げやすいし、無難な移動ね」

凛「......」ソワソワ

絵里「じゃあラーメンに行きましょうか?」

凛「うん!」



真姫「なんで新宿にしたの?」

にこ「新宿なら広いし、鉢合わせても撒きやすいからね」

穂乃果「ダンジョンだね!」

海未「逆に迷子とかにならなければいいのですが」

にこ「6時になったけど相変わらず絵里達は東京駅にいるみたいね」

海未「まさか東京駅とかじゃないですよね?正解が」

にこ「わからないわ...それだったら最悪だけどね」

真姫「そう思わせれる為に滞在してる可能性もあるけどね」

にこ「あと一時間半...早く解かないとまずいわね」

246: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:34:46.68 ID:yCOU07Bu
にこ「うーん....」

海未「真姫はトマト系のパスタですか?」

真姫「そうね」

穂乃果「穂乃果はどれにしようかなー?」

にこ「あんた達真面目に考えてる?」

穂乃果「うん!どれも美味しそうだね!」

にこ「メニューじゃなくて!問題よ」

真姫「考えてるわよ、そもそも夕飯にしようって言ったのはにこちゃんじゃない」

にこ「凛からあんなの送られてきたらこっちが真面目に軽食にしようってしてるのが馬鹿馬鹿しくなってくるわよ!」

海未「東京駅の近くの有名なラーメン屋さんみたいですね」

真姫「だからって麺対決にしなくても」

穂乃果「穂乃果はパスタも大好きだよ!そうだ!パンも注文しよう!」

海未「太りますよ」

247: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:41:00.65 ID:yCOU07Bu
にこ「...最悪、一時間半は表示されても動き続ければ逃げられるわよね」

真姫「すごく疲れそうなんだけど」

海未「泥沼ですね」

にこ「ここまできたなら負けたくないでしょ」

真姫「まぁ...それはそうだけど」

海未「....今度、私もあのラーメン屋に行ってみますか」

にこ「あんたはあんたで食いしん坊よね」

海未「色んなメニューがあるんですね.....創業もされてからも結構長いんですね....!!」

穂乃果「?どうしたの?海未ちゃん」

海未「もしかしたら問題が解けたかもしれません」

穂乃果「え?」

248: (もんじゃ) 2021/10/28(木) 23:46:17.15 ID:yCOU07Bu
凛「ラーメン美味しかったにゃー」

花陽「少し寒くなってきたからラーメンが美味しい時期になってきたね」

絵里「さて夕飯も済ませたことだし、少し散歩でもしましょうか?」

ことり「散歩もいいけど問題を解かないと」

絵里「歩いていれば不意になにか思いつくかもしれないわ」

凛「にしても謎の英数字の羅列だよね」

絵里「そろそろ45分になるからそれを考えながら行きましょうか?」

花陽「駅に入るの?」

絵里「移動がしやすいからね、行くわよ」

267: (もんじゃ) 2021/11/02(火) 23:20:02.57 ID:HjFN64r7
海未「急ぎましょう!間に合わなくなります!」

真姫「都営新宿線...都営新宿線でいいのよね?」

海未「そちらの方が早く着きます」

穂乃果「ごちゃごちゃしててわからないよー」

にこ「えっと...!あった!こっちよ!」

真姫「それにしても本当にわかったの?」

海未「私を信じてください」

にこ「当たってなくても時間もないし、海未を信じましょう」

穂乃果「そうだね!」

268: (もんじゃ) 2021/11/02(火) 23:32:05.88 ID:HjFN64r7
真姫「東日本橋?」

にこ「浅草線に乗るってこと?」

海未「浅草線に乗り換えれば着きます」

穂乃果「ねーどこに行くの?勿体ぶらずに教えてよ」

海未「押上です」

穂乃果「押上?」

真姫「.....!成程ね」

海未「そういうことです」

にこ「行く場所はわかったけどそれとあれがなんの関係があるのよ」

海未「関係ありますよ、書いてありますから」

にこ「書いてある?」

海未「はい、ちゃんとね」

269: (もんじゃ) 2021/11/02(火) 23:36:06.62 ID:HjFN64r7
海未「着きました!!」

穂乃果「ここって.....」

にこ「最後には確かに相応しいかもね」

真姫「改めて見るとやっぱり大きいわね」

海未「東京スカイツリーです!」

〜♪

真姫「!希から追加のクエストが来たわ」

にこ「展望台からの写真を撮ればクエスト完了」

海未「時間がありません!急ぎましょう!」

にこ「絵里達がいなければいいけど」

真姫「そうね」

270: (もんじゃ) 2021/11/02(火) 23:45:29.17 ID:HjFN64r7
穂乃果「ねーなんでさっきの暗号がスカイツリーなの?」

海未「スカイツリーの着工が始まったのが2008年つまり平成20年」

真姫「竣工が2012年、つまり平成24年」

にこ「成程ね、ってことはあいだの634Mはスカイツリーの高さってことね」

穂乃果「??」

真姫「だからH20は平成20年、634Mはスカイツリーの高さ、H24は平成24年って意味よ」

穂乃果「!すごい!そういうことだったんだ」

にこ「さっさと展望台で写真を撮ってズラかるわよ」

真姫「展望台で待ち構えられてなければいいけど」

にこ「絵里達には展望台で写真を撮れってクエストの通知はいかないらしいから、展望台での待ち伏せはないでしょ」

271: (もんじゃ) 2021/11/02(火) 23:58:23.31 ID:HjFN64r7
海未「着きましたね」

穂乃果「わぁ....すごーい」

真姫「さすがこの高さね、いい景色ね」

海未「高すぎて少し怖い感じもしますがね」 

にこ「ほら!あんた達夜景に見惚れてないでさっさと写真を撮るわよ!」


穂乃果「写真を送信!」

真姫「これでクエスト完了ね」

海未「クエスト完了の通知も来ましたよ」

にこ「よし!これでにこ達の勝利は揺るぎないわ!」

真姫「長かったわ....」

海未「そうですね」

真姫「助かったわ海未」

海未「いえ、役に立ててなによりです」

272: (もんじゃ) 2021/11/03(水) 00:06:30.99 ID:X0+c3KNz
穂乃果「にこちゃん早く移動するんじゃなかったの?」

にこ「せっかくスカイツリーに来たんだから夜景をバックに一枚くらい写真撮ってもいいでしょ?いいから早く撮りなさい」

穂乃果「はーい」

海未「これからどうします?」

真姫「位置情報は開示されないし、ここから適当に移動して休める場所にいけばいいんじゃないの?」

海未「そうですね....あ!銭湯なんてどうですか?」

真姫「銭湯?」

海未「一日動いて汗もかきましたし、いいんじゃないですか?」

真姫「銭湯....いいかも、それ」

273: (もんじゃ) 2021/11/03(水) 00:18:48.89 ID:X0+c3KNz
にこ「ふぅ...スカイツリーの夜景も満喫できたし、これからどうする?」

真姫「さっき海未と話してたんだけど銭湯なんてどうかしら?」

穂乃果「いいね!」

にこ「たしかに今日は動き回って疲れたし、いいかもしれないね」


「あのー....」

にこ「?」

「μ'sの矢澤にこさんですか?」

にこ「はい?そうですけど」

「ファンなんです!サインください!」

にこ「!?」

海未「さすがスカイツリーの近くですね、人通りが多いだけにファンの方達もいたりするんですね」

にこ「し、仕方ないわねー!サインしてあげるわ」

「やった!」

真姫「.......?」

274: (もんじゃ) 2021/11/03(水) 00:27:01.63 ID:X0+c3KNz
にこ「よし....えーと名前は入れる」

「はい!お願いします」

にこ「名前はなんて言うの?」


「....南ことりです」

にこ「....え?」

「ふふふ....」バッ!

にこ「!?」

穂乃果「え!?」

海未「ことり!?」

真姫「まさか!?」

「「「........」」」

真姫「いつのまにか囲まれてた?」

「残念だったわね、ゲームセットよ!」

にこ「絵里!」

絵里「作戦成功ね!」

凛「確保にゃー!!」

275: (もんじゃ) 2021/11/03(水) 00:39:11.23 ID:X0+c3KNz
希「皆〜お疲れ様〜」


絵里「希、来るの早いわね」

希「そりゃゲームマスターだから皆の位置はずっと見れる立場だからね」

にこ「服装とかを変えて変装するとかガチすぎでしょ」

希「エリチめっちゃガチやん」

絵里「やるからには負けたくないから」

真姫「とんだ負けず嫌いね」

凛「真姫ちゃんがそれを言う?」

真姫「なんですって?」

花陽「あはは....」

穂乃果「あーあ負けちゃった」

海未「ですが楽しかったですね」

ことり「ことりも絵里ちゃんや凛ちゃん、花陽ちゃんと色んなところに行けて楽しかった」

希「中々、皆には好評だったみたいでよかったよかった」

276: (もんじゃ) 2021/11/03(水) 00:47:10.97 ID:X0+c3KNz
希「という訳で今回は鬼チームの勝利です!」

真姫「絵里はどうやってここの場所がわかったの?」

絵里「私は東京駅にあったオブジェを見たらわかったわ」

にこ「あーたしかにオブジェなら作った年数とか刻まれてるものね」

絵里「そういうこと、当たっていてよかったわ」

穂乃果「ことりちゃん、これから皆で銭湯行くんだけど行かない?」

ことり「行きたい!一緒に行こう!」

凛「凛達も行こうよ!かよちん」

花陽「うん、そうだね」

穂乃果「よし!じゃあ!皆で行こうー!」

海未「絵里、サウナで勝負しませんか?」

絵里「面白いわね!しましょう、負けた方がジュース奢りね」

真姫「のぼせるわよ、やめときなさい」


希「という訳でμ'sで鬼ごっこでしたー」

にこ「希、おいてくわよ」

希「あー待って!待って!置いていかないで!」


おしまい

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1631622923/

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