1: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:23:25.37 ID:WZ8dKQkc
2: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:24:44.74 ID:WZ8dKQkc
梢「さやかさんさやかさん」トテテ
さやか「なんですかなんですか」
梢「このメールを見て欲しいのだけれど」ズイッ
さやか「突然ですね。えぇと……?」
差出人:久光さやか
件名 :主人がオオアリクイに〇されて1年が過ぎました
さやか「ふむふむ……。え、なんですかこれ」
梢「このメール、さやかさんが私に送ってくれたのではないの?」キョトン
さやか「いやいや。このメールの苗字久光ですし。そもそも、こんなみょうちくりんなメール送らないですよ」
梢「みょうちくりん……。では、私はこれに何と返答すればいいのかしら……?」
さやか「……あの、これスパム……いえ、迷惑メールという悪質なメールです。なので、返信する必要はありませんよ」
梢「迷惑メール……。あぁ、これがそうなのね。ありがとう、さやかさん」ニコッ
さやか「はい。これからも気になったメールがあればいつでもおっしゃってください」
さやか「なんですかなんですか」
梢「このメールを見て欲しいのだけれど」ズイッ
さやか「突然ですね。えぇと……?」
差出人:久光さやか
件名 :主人がオオアリクイに〇されて1年が過ぎました
さやか「ふむふむ……。え、なんですかこれ」
梢「このメール、さやかさんが私に送ってくれたのではないの?」キョトン
さやか「いやいや。このメールの苗字久光ですし。そもそも、こんなみょうちくりんなメール送らないですよ」
梢「みょうちくりん……。では、私はこれに何と返答すればいいのかしら……?」
さやか「……あの、これスパム……いえ、迷惑メールという悪質なメールです。なので、返信する必要はありませんよ」
梢「迷惑メール……。あぁ、これがそうなのね。ありがとう、さやかさん」ニコッ
さやか「はい。これからも気になったメールがあればいつでもおっしゃってください」
3: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:25:55.74 ID:WZ8dKQkc
梢「えぇ。ごめんなさいね。こういう先端科学には弱くて……」
花帆「梢センパイ大丈夫ですよ! 詐欺られる時はあたしも一緒に詐欺られます!」グッ
さやか「……セキュリティ研修開きましょうかね」ハァ…
ガラッ
慈「おつかれ~。めぐちゃんの登場だよ~」
瑠璃乃「おつおつ~」
梢「お疲れ様。あら、その抱えた書類束は何かしら」
慈「ふ~……。持ってくるまで疲れた……。いやあのさぁ、ちょっと面倒くさい仕事任されちゃって」ドサッ
梢「面倒くさい仕事……」ペラッ
花帆「あたしもあたしも。ふんふん、ふんふん……」ペラペラ
瑠璃乃「ルリ、それ見たけど半分も理解できなかったよ……。あいどんとあんだーすたんど……」
花帆「梢センパイ大丈夫ですよ! 詐欺られる時はあたしも一緒に詐欺られます!」グッ
さやか「……セキュリティ研修開きましょうかね」ハァ…
ガラッ
慈「おつかれ~。めぐちゃんの登場だよ~」
瑠璃乃「おつおつ~」
梢「お疲れ様。あら、その抱えた書類束は何かしら」
慈「ふ~……。持ってくるまで疲れた……。いやあのさぁ、ちょっと面倒くさい仕事任されちゃって」ドサッ
梢「面倒くさい仕事……」ペラッ
花帆「あたしもあたしも。ふんふん、ふんふん……」ペラペラ
瑠璃乃「ルリ、それ見たけど半分も理解できなかったよ……。あいどんとあんだーすたんど……」
4: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:27:05.73 ID:WZ8dKQkc
綴理「配電盤。制御盤。おもしろそう」ペラペラ
梢「ふむ。作業指示書、かしら。これを持ってきて私たちに何をさせようと言うの?」
慈「いや~。どうやらさ、蓮ノ空に常駐してる管理人さんが調子崩しちゃったらしくて。管理する人が不在の状況なんだ」
さやか「それは心配ですね。ですが、代役を立てればいいだけの話ではないんですか」
慈「いや、他の人は軒並みコロナやらインフルでダウンしてるっぽくて」
さやか「なるほど……。え、まさか蓮ノ空の設備をわたしたちで管理しろ、って話じゃないですよね」
慈「へへ……大丈夫大丈夫」ニコッ
さやか「大丈夫じゃないですよ! 昔の梢先輩ですか!」
梢「ふむ。作業指示書、かしら。これを持ってきて私たちに何をさせようと言うの?」
慈「いや~。どうやらさ、蓮ノ空に常駐してる管理人さんが調子崩しちゃったらしくて。管理する人が不在の状況なんだ」
さやか「それは心配ですね。ですが、代役を立てればいいだけの話ではないんですか」
慈「いや、他の人は軒並みコロナやらインフルでダウンしてるっぽくて」
さやか「なるほど……。え、まさか蓮ノ空の設備をわたしたちで管理しろ、って話じゃないですよね」
慈「へへ……大丈夫大丈夫」ニコッ
さやか「大丈夫じゃないですよ! 昔の梢先輩ですか!」
5: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:28:16.81 ID:WZ8dKQkc
瑠璃乃「……いや、あのね、あんまさ、めぐちゃんを責めないで欲しいのです」
瑠璃乃「めぐちゃんは人助けをしたかっただけなのです……」
慈「うんうん。そういうことよね」
さやか「人助け……。そう言われると少しあれですね……」
瑠璃乃「……決して夏休みの宿題を帳消しにできるとかの取引はなかったのです」
慈「……」
さやか「えぇ……。引きます」ススッ
慈「だ、だって仕方ないじゃんっ! 引き受けちゃったからには仕方ないじゃん!」
慈「めぐちゃん動画の編集とか配信のセットとか常日頃頑張ってるじゃん! 宿題ができなくても仕方ないじゃん!」
綴理「うん。確かにめぐにはお世話になってる」ナデナデ
慈「綴理ぃ……」ダキッ
綴理「この前の旅館と同じ。みんな、お手伝いだ」ナデナデ
瑠璃乃「めぐちゃんは人助けをしたかっただけなのです……」
慈「うんうん。そういうことよね」
さやか「人助け……。そう言われると少しあれですね……」
瑠璃乃「……決して夏休みの宿題を帳消しにできるとかの取引はなかったのです」
慈「……」
さやか「えぇ……。引きます」ススッ
慈「だ、だって仕方ないじゃんっ! 引き受けちゃったからには仕方ないじゃん!」
慈「めぐちゃん動画の編集とか配信のセットとか常日頃頑張ってるじゃん! 宿題ができなくても仕方ないじゃん!」
綴理「うん。確かにめぐにはお世話になってる」ナデナデ
慈「綴理ぃ……」ダキッ
綴理「この前の旅館と同じ。みんな、お手伝いだ」ナデナデ
7: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:29:28.04 ID:WZ8dKQkc
さやか「……はぁ。仕方がないですね。荷が勝ちすぎる依頼だとは思いますが」
花帆「配電盤とかよくわかんないけど、この作業指示書? って紙の通りにやればいいんですよね」
慈「う、うん。それに、後は監視する作業だけらしいし、もし異常が起きてもその紙通りに動けばいいってことだね」
花帆「へぇ。じゃあ滅多なことが無い限り、あたしたちの出番は無さそうですね」
瑠璃乃「う゛んう゛ん。楽勝じゃんね。異常はないですかーっ! って目をぴかぴかさせてるだけでいいんだし!」
花帆「そうだね。ちなみに、梢センパイはどう思いますか? あれ? 梢センパイ?」キョロキョロ
綴理「こずが消えた」
さやか「本当ですね。トイレでしょうか……。あれ、作業指示書がどこにもない……まさか」
慈「……嘘。一番管理させちゃいけない人の手に渡っちゃったよ」サァッ…
さやか「機械音痴に触らせたら蓮ノ空が壊滅します! 急いで管理人室に行きましょう!」
慈「う、うんっ!!」ダッ
慈「……」ピタッ
花帆「ぐえっ」ドンッ
花帆「ど、どうして止まるんですかぁ?」
慈「えへへ……。管理人室って、どこ……?」
瑠璃乃「……オワタ」
花帆「配電盤とかよくわかんないけど、この作業指示書? って紙の通りにやればいいんですよね」
慈「う、うん。それに、後は監視する作業だけらしいし、もし異常が起きてもその紙通りに動けばいいってことだね」
花帆「へぇ。じゃあ滅多なことが無い限り、あたしたちの出番は無さそうですね」
瑠璃乃「う゛んう゛ん。楽勝じゃんね。異常はないですかーっ! って目をぴかぴかさせてるだけでいいんだし!」
花帆「そうだね。ちなみに、梢センパイはどう思いますか? あれ? 梢センパイ?」キョロキョロ
綴理「こずが消えた」
さやか「本当ですね。トイレでしょうか……。あれ、作業指示書がどこにもない……まさか」
慈「……嘘。一番管理させちゃいけない人の手に渡っちゃったよ」サァッ…
さやか「機械音痴に触らせたら蓮ノ空が壊滅します! 急いで管理人室に行きましょう!」
慈「う、うんっ!!」ダッ
慈「……」ピタッ
花帆「ぐえっ」ドンッ
花帆「ど、どうして止まるんですかぁ?」
慈「えへへ……。管理人室って、どこ……?」
瑠璃乃「……オワタ」
8: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:30:39.29 ID:WZ8dKQkc
~~~
梢「えぇと……この地図によると管理人室はここね。なるほど、学園の設備の管理はここで一元化されているのね」
梢「けれど、ボタンやレバーが色々あって全く理解に及ばないわね。押したら核ミサイルが発射されたりしないかしら。ふふっ、なんてね」クスッ
梢「一先ず、異常が無ければ待機するのが常らしいけれど……。あ、そうよ、この様子を配信しましょう!」
梢「学園の保守なんてなかなか経験できないのだし、記録として残しておくのもいいんじゃないかしら」
梢「さて、そうと決まればぽちっ、と」ポチリ
📱<ハイシンカイシシヤス
梢「よろしくね機械さん。今晩は愉快な夜になりそうね。ふふっ」
~~~
梢「えぇと……この地図によると管理人室はここね。なるほど、学園の設備の管理はここで一元化されているのね」
梢「けれど、ボタンやレバーが色々あって全く理解に及ばないわね。押したら核ミサイルが発射されたりしないかしら。ふふっ、なんてね」クスッ
梢「一先ず、異常が無ければ待機するのが常らしいけれど……。あ、そうよ、この様子を配信しましょう!」
梢「学園の保守なんてなかなか経験できないのだし、記録として残しておくのもいいんじゃないかしら」
梢「さて、そうと決まればぽちっ、と」ポチリ
📱<ハイシンカイシシヤス
梢「よろしくね機械さん。今晩は愉快な夜になりそうね。ふふっ」
~~~
9: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:31:54.25 ID:WZ8dKQkc
慈「はい。はい。なるほど。そこを曲がる、と」
花帆「先生に管理人室の場所を聞いて貰ってるけど、やけに長電話だね」
さやか「そうですね……。少し入り組んだ場所にあるんですかね」
綴理「あ」
さやか「どうしました綴理先輩」
綴理「こずが配信してる」スッ
📱<ナノダケレドッタラナノダケレド~
花帆「ほ、ほんとだっ! 知らない部屋だし、ここが管理人室なのかな」
瑠璃乃「……ルリ思ったんだけど、仕事中に配信ってどうなのかな」
花帆「先生に管理人室の場所を聞いて貰ってるけど、やけに長電話だね」
さやか「そうですね……。少し入り組んだ場所にあるんですかね」
綴理「あ」
さやか「どうしました綴理先輩」
綴理「こずが配信してる」スッ
📱<ナノダケレドッタラナノダケレド~
花帆「ほ、ほんとだっ! 知らない部屋だし、ここが管理人室なのかな」
瑠璃乃「……ルリ思ったんだけど、仕事中に配信ってどうなのかな」
10: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:33:05.72 ID:WZ8dKQkc
花帆「あ、あぁ~。お、お手伝いだから! ほら、テレビでもよくあるじゃん! 一日だけ仕事を経験して、それを撮影する、みたいなさ!」
瑠璃乃「それと同じかなぁ……」ウ~ン…
慈「はい、はい……。え? えぇ……。はい、分かりました……」ポチッ
さやか「あ、電話終わりましたか。管理人室がどこにあるか分かりましたか?」
慈「う、うん。まあ……」
さやか「なんだか浮かない顔ですね」
慈「いやあ。それがさぁ。どうもセキュリティ対策が厳重らしくて……」
さやか「だからなんです?」
慈「なんかさぁ、決められたルートを辿らないと管理人室の扉に行けないようになってるらしいよ」
さやか「えぇ……。カンナの手紙みたいですねそれ。というか、セキュリティっていうか絡繰りの類ですよそれ」
慈「まあ、ルートは頭に入ってるからさ、とりあえず向かおうよ」
さやか「そうですね──」
瑠璃乃「あ゛ぁ゛!!」
花帆「ど、どうしたの瑠璃乃ちゃん」ビクッ
瑠璃乃「み゛っ゛みてこれ゛!!」
花帆「んん……?」ズイッ
瑠璃乃「それと同じかなぁ……」ウ~ン…
慈「はい、はい……。え? えぇ……。はい、分かりました……」ポチッ
さやか「あ、電話終わりましたか。管理人室がどこにあるか分かりましたか?」
慈「う、うん。まあ……」
さやか「なんだか浮かない顔ですね」
慈「いやあ。それがさぁ。どうもセキュリティ対策が厳重らしくて……」
さやか「だからなんです?」
慈「なんかさぁ、決められたルートを辿らないと管理人室の扉に行けないようになってるらしいよ」
さやか「えぇ……。カンナの手紙みたいですねそれ。というか、セキュリティっていうか絡繰りの類ですよそれ」
慈「まあ、ルートは頭に入ってるからさ、とりあえず向かおうよ」
さやか「そうですね──」
瑠璃乃「あ゛ぁ゛!!」
花帆「ど、どうしたの瑠璃乃ちゃん」ビクッ
瑠璃乃「み゛っ゛みてこれ゛!!」
花帆「んん……?」ズイッ
11: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:34:16.61 ID:WZ8dKQkc
~~~
梢「えぇと、まずは電圧の確認からするわね」
梢「電圧が規定通りになっているか確認、と。ふむふむ」
梢「よく分からないけれど、たぶん規定通りじゃないわね」
梢「100Vのところを800Vに変えてみましょう」
梢「えぇ。そうしましょう」ウンウン
~~~
梢「えぇと、まずは電圧の確認からするわね」
梢「電圧が規定通りになっているか確認、と。ふむふむ」
梢「よく分からないけれど、たぶん規定通りじゃないわね」
梢「100Vのところを800Vに変えてみましょう」
梢「えぇ。そうしましょう」ウンウン
~~~
13: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:35:27.30 ID:WZ8dKQkc
瑠璃乃「やばいやばいやばいって!」アワワ…
花帆「な、何がヤバいの瑠璃乃ちゃん!」
瑠璃乃「ルリ、カリフォルニアに住んでたから分かるんだ……。日本の家電を持ち込んだ時ね、アメリカのコンセントに繋いだら爆発したの……」
瑠璃乃「日本と海外じゃ電圧が違うから、別の電圧を加えると機械がしょーとしちゃうんだよ花帆ちゃん!」
花帆「……え。じゃあつまり、梢センパイが下手に電圧を変えると……?」
瑠璃乃「つまり蓮ノ空はおわる!!」クワッ
花帆「あ、あわわ……やばいやばい……!!」
📱<オスノダケレド~ポチポチダケレド~
さやか「あ、ぽちって……」
バツンッ!!
瑠璃乃「あ゛ぁ゛!! ヒューズが飛んだ!!」
※ヒューズとは過電流が流れた時、機械が壊れないようにする部品らしいです
※蓮ノ空は伝統ある学園なのでブレーカーや漏電遮断器なんてありません
花帆「な、何がヤバいの瑠璃乃ちゃん!」
瑠璃乃「ルリ、カリフォルニアに住んでたから分かるんだ……。日本の家電を持ち込んだ時ね、アメリカのコンセントに繋いだら爆発したの……」
瑠璃乃「日本と海外じゃ電圧が違うから、別の電圧を加えると機械がしょーとしちゃうんだよ花帆ちゃん!」
花帆「……え。じゃあつまり、梢センパイが下手に電圧を変えると……?」
瑠璃乃「つまり蓮ノ空はおわる!!」クワッ
花帆「あ、あわわ……やばいやばい……!!」
📱<オスノダケレド~ポチポチダケレド~
さやか「あ、ぽちって……」
バツンッ!!
瑠璃乃「あ゛ぁ゛!! ヒューズが飛んだ!!」
※ヒューズとは過電流が流れた時、機械が壊れないようにする部品らしいです
※蓮ノ空は伝統ある学園なのでブレーカーや漏電遮断器なんてありません
15: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:36:38.73 ID:WZ8dKQkc
バツンッ!!バツンッ!!バツンッ!!
瑠璃乃「ヒューズが全部飛んだら本当に蓮ノ空がおわっちゃうよ!」
綴理「ヒューズってそういうもんなの」
花帆「ど、どうすれば……!! あ、配信にコメントすれば!」ピキーン
慈「だめっ! 指示コメしてるけど全く拾ってくれない!!」
花帆「あわわわわわわ……!! ど、どうすれば……!!」
綴理「あ、そうだ」
さやか「綴理先輩! 何か思いついたんですか!」
綴理「るり。今充電どれくらい?」
瑠璃乃「え。もうちょいで切れそうですけど」
綴理「よし。それなら大丈夫そうだ」ヒョイッ
瑠璃乃「わ゛わっ、な゛、なんでルリ持ち上げられてるの!?」
瑠璃乃「ヒューズが全部飛んだら本当に蓮ノ空がおわっちゃうよ!」
綴理「ヒューズってそういうもんなの」
花帆「ど、どうすれば……!! あ、配信にコメントすれば!」ピキーン
慈「だめっ! 指示コメしてるけど全く拾ってくれない!!」
花帆「あわわわわわわ……!! ど、どうすれば……!!」
綴理「あ、そうだ」
さやか「綴理先輩! 何か思いついたんですか!」
綴理「るり。今充電どれくらい?」
瑠璃乃「え。もうちょいで切れそうですけど」
綴理「よし。それなら大丈夫そうだ」ヒョイッ
瑠璃乃「わ゛わっ、な゛、なんでルリ持ち上げられてるの!?」
16: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:37:49.57 ID:WZ8dKQkc
バツンッ!!
花帆「残りのヒューズ、一個しかないよぉ!!」
綴理「電圧がいっぱいかかるなら、いらないのはほかに回せばいい」スッ
瑠璃乃「え……」
綴理「るりは充電が切れそう。電圧はありあまってる。うん。綺麗な方程式の完成だ」
瑠璃乃「ちょっ、えっ、あ──」
瑠璃乃「⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛!゛!゛!゛」
慈「る、るりちゃあああああん!!」
綴理「よし。ヒューズの代わりはこれでいい。ボクたちは次に向かおう」
花帆「ぐすっ。瑠璃乃ちゃん、焦げ付いちゃっても友達だからね……!」
さやか「瑠璃乃さんの死を無駄にはしませんからっ!」
瑠璃乃「⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛(まだ死んでないよ!!)」
花帆「残りのヒューズ、一個しかないよぉ!!」
綴理「電圧がいっぱいかかるなら、いらないのはほかに回せばいい」スッ
瑠璃乃「え……」
綴理「るりは充電が切れそう。電圧はありあまってる。うん。綺麗な方程式の完成だ」
瑠璃乃「ちょっ、えっ、あ──」
瑠璃乃「⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛!゛!゛!゛」
慈「る、るりちゃあああああん!!」
綴理「よし。ヒューズの代わりはこれでいい。ボクたちは次に向かおう」
花帆「ぐすっ。瑠璃乃ちゃん、焦げ付いちゃっても友達だからね……!」
さやか「瑠璃乃さんの死を無駄にはしませんからっ!」
瑠璃乃「⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛⚡゛(まだ死んでないよ!!)」
17: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:39:01.67 ID:WZ8dKQkc
~~~
梢「よし。次は電気柵ね。蓮ノ空は森の中にあるから、鳥獣被害を抑えるため、周囲一帯に電気柵があるのよ」
梢「これが正確に作動しているかの確認なのだけれど……」
梢「レバーが正常になっていればいい、と。上になっているのが正常なのかしら。それとも下が正常?」
梢「点検のために一旦電気柵を切ってる可能性もあるのだし、どちらなのかしら……」
~~~
梢「よし。次は電気柵ね。蓮ノ空は森の中にあるから、鳥獣被害を抑えるため、周囲一帯に電気柵があるのよ」
梢「これが正確に作動しているかの確認なのだけれど……」
梢「レバーが正常になっていればいい、と。上になっているのが正常なのかしら。それとも下が正常?」
梢「点検のために一旦電気柵を切ってる可能性もあるのだし、どちらなのかしら……」
~~~
19: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:40:13.40 ID:WZ8dKQkc
慈「はあ、はあ……。一先ず、蓮ノ空の宣伝用SNSに『※乙宗梢の配信は架空の仕事を体験している設定です』って出しといた」タッタッタ…
慈「怪しまれるだろうけど、これで一応炎上は免れるはず……」
さやか「……実害が無ければ、ですよね」
花帆「というか、決まったルートを行くために外走ってますけど、本当にこれでいいんですか?」
慈「私も半信半疑だけど、先生がそう言うんだもん……」
綴理「あ、こずがまた動いた」
さやか「あの人、機械が関わると著しく知能が低下しますよね。可愛いですけど」
慈「今はそんなこと話してる場合じゃないって! えぇと、なになに……電気柵のオンオフ……」
綴理「あ」
📱<レバーヲサゲタノダケレド~
花帆「レバーが下がって──」
バツンッ!!
花帆「……。なんか今、すごく嫌な音しませんでしたか」ピタッ
慈「うん……。通電する音じゃないのは確かだと思う……」
慈「怪しまれるだろうけど、これで一応炎上は免れるはず……」
さやか「……実害が無ければ、ですよね」
花帆「というか、決まったルートを行くために外走ってますけど、本当にこれでいいんですか?」
慈「私も半信半疑だけど、先生がそう言うんだもん……」
綴理「あ、こずがまた動いた」
さやか「あの人、機械が関わると著しく知能が低下しますよね。可愛いですけど」
慈「今はそんなこと話してる場合じゃないって! えぇと、なになに……電気柵のオンオフ……」
綴理「あ」
📱<レバーヲサゲタノダケレド~
花帆「レバーが下がって──」
バツンッ!!
花帆「……。なんか今、すごく嫌な音しませんでしたか」ピタッ
慈「うん……。通電する音じゃないのは確かだと思う……」
20: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:41:24.00 ID:WZ8dKQkc
綴理「そういえばボク、最近ジュラシックパークを見たんだ」
さやか「え、何ですか急に……」
綴理「ジュラシックパークの中にいる恐竜は、人の住んでるところに入らないよう、電気柵が用意されてたんだ」
綴理「でも、電気柵が切れた結果、飛び出してきたんだ」
さやか「飛び出して来たって……何がですか」ゴクリ
綴理「──うん。ティラノサウルスだ」
ガサガサッ!!
慈・花帆「ヒエッ!!」
ガサガサッ!!ガサガサッ!!
さやか「……だ、大丈夫ですよ。ティラノサウルスなんて絶滅してるんですから」
さやか「森の中から出てくる生き物なんて兎とかそんな感じですよ──」
???<ガサッ
さやか「え、何ですか急に……」
綴理「ジュラシックパークの中にいる恐竜は、人の住んでるところに入らないよう、電気柵が用意されてたんだ」
綴理「でも、電気柵が切れた結果、飛び出してきたんだ」
さやか「飛び出して来たって……何がですか」ゴクリ
綴理「──うん。ティラノサウルスだ」
ガサガサッ!!
慈・花帆「ヒエッ!!」
ガサガサッ!!ガサガサッ!!
さやか「……だ、大丈夫ですよ。ティラノサウルスなんて絶滅してるんですから」
さやか「森の中から出てくる生き物なんて兎とかそんな感じですよ──」
???<ガサッ
21: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:42:35.52 ID:WZ8dKQkc
綴理「ああ。これはティラノサウルスじゃない」
綴理「さや、オオアリクイだ」
🦡<コンチハ
さやか「な、な、な、な、な……」
🦡<サヤカチャンノファンナンデスヨ
さやか「ちょっ、えっ、はぁ!? こ、こっちに来ないでくださ~い!!」ダッ!!
慈「……さやかちゃんの夫、オオアリクイに〇されたんだっけ」
花帆「……夫も食べたし、じゃあ妻もついでに、ってことですか」
さやか「わけわかりませんよ~~!!!!」タッタッタ!!
🦡<ペロペロ
綴理「よし。さやが引きつけてる間にボクらも行こう」
花帆「ぐすっ。さやかちゃん、骨は必ず拾うからね……!」
さやか「まだ死んでませんけど~~!?」
綴理「さや、オオアリクイだ」
🦡<コンチハ
さやか「な、な、な、な、な……」
🦡<サヤカチャンノファンナンデスヨ
さやか「ちょっ、えっ、はぁ!? こ、こっちに来ないでくださ~い!!」ダッ!!
慈「……さやかちゃんの夫、オオアリクイに〇されたんだっけ」
花帆「……夫も食べたし、じゃあ妻もついでに、ってことですか」
さやか「わけわかりませんよ~~!!!!」タッタッタ!!
🦡<ペロペロ
綴理「よし。さやが引きつけてる間にボクらも行こう」
花帆「ぐすっ。さやかちゃん、骨は必ず拾うからね……!」
さやか「まだ死んでませんけど~~!?」
23: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:43:47.43 ID:WZ8dKQkc
~~~
梢「ふむ。次はお花のお世話ね」
梢「水やりや栄養剤、活力剤の注入も全て機械化されているのね。素晴らしいことだわ」
梢「そういえば、最近お花の元気が足りないように見えたわ」
梢「これも何かの縁だし、少し多めに注入するのも……って、あら」
梢「ボタンに何か書いてあるわね。えぇと……『お花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤』?」
梢「作業指示書にはないけれど、お花さんも疲れているだろうし、ちょうどいいわね」
~~~
梢「ふむ。次はお花のお世話ね」
梢「水やりや栄養剤、活力剤の注入も全て機械化されているのね。素晴らしいことだわ」
梢「そういえば、最近お花の元気が足りないように見えたわ」
梢「これも何かの縁だし、少し多めに注入するのも……って、あら」
梢「ボタンに何か書いてあるわね。えぇと……『お花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤』?」
梢「作業指示書にはないけれど、お花さんも疲れているだろうし、ちょうどいいわね」
~~~
24: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:44:56.98 ID:WZ8dKQkc
花帆「はぁ、はぁ……。さっきまで外だったのに、今度は屋上ですか……。変則的なルート過ぎますって……」
慈「私に言われても……。うんうん。コメントのみんなも冗談だと思って見てくれてる。後は私たちが無事に管理人室に辿り着くだけ……」
綴理「ちなみに後どれくらい?」
慈「残りはもう少しなはず。ま、まあ流石に、これ以上厄介ごとが起きるわけ──」
綴理「あ、またこず……」
慈「え?」
花帆「……フラグ立てるからですよ」ジトッ
慈「え、嘘……。つ、綴理! 何が起きてるの!」ズイッ
綴理「よくわからない。でも、お花を育ててる花帆なら何か分かるかもしれない」
花帆「え。お花? えぇと……『お花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤』……。わぁっ! まずいですよこれ!」
慈「何がまずいの花帆ちゃん!」
花帆「え、えぇと……。アレな名前の栄養剤だけど、人体には特に害はないんです。でも、お花の生長を速める作用があって……」
慈「……別に、早めるだけならそう悪くないような」
花帆「それがだめなんです! お花の生長を早めすぎて、発芽、蕾、開花、枯死が一瞬で通りすぎちゃうんです!」
花帆「つまりここら一帯の森林全てが終わります!!」
慈「疲労どころか寿命が飛んでるじゃん!!」
慈「私に言われても……。うんうん。コメントのみんなも冗談だと思って見てくれてる。後は私たちが無事に管理人室に辿り着くだけ……」
綴理「ちなみに後どれくらい?」
慈「残りはもう少しなはず。ま、まあ流石に、これ以上厄介ごとが起きるわけ──」
綴理「あ、またこず……」
慈「え?」
花帆「……フラグ立てるからですよ」ジトッ
慈「え、嘘……。つ、綴理! 何が起きてるの!」ズイッ
綴理「よくわからない。でも、お花を育ててる花帆なら何か分かるかもしれない」
花帆「え。お花? えぇと……『お花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤』……。わぁっ! まずいですよこれ!」
慈「何がまずいの花帆ちゃん!」
花帆「え、えぇと……。アレな名前の栄養剤だけど、人体には特に害はないんです。でも、お花の生長を速める作用があって……」
慈「……別に、早めるだけならそう悪くないような」
花帆「それがだめなんです! お花の生長を早めすぎて、発芽、蕾、開花、枯死が一瞬で通りすぎちゃうんです!」
花帆「つまりここら一帯の森林全てが終わります!!」
慈「疲労どころか寿命が飛んでるじゃん!!」
25: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:46:09.68 ID:WZ8dKQkc
綴理「あ」
📱<ポチッナノダケレド~
バヒュンッ!!
慈「な、なに。ん……? 空に何か打ちあがって──」
パンッ!!
慈「は、弾けた!」
花帆「あれがお花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤! くっ、仕方がありません! あたしがみんなの代わりに咲きます!」バッ!!
慈「みんなの代わりに咲く……?」
花帆「ぐっ、すごい……! あたしの花がどんどん咲いていく……!」ポン!ポン!
花帆「ここに来るまでの疲労も……ポンと飛んで……!!」ポンポン!!
花帆「うっ、うがぁ……! 体も成長していくよぉ……!!」ポンポン!!
慈「わわっ。花帆ちゃんの背丈が伸びて、む、胸もどんどんおっきく……」
綴理「かほって大人になるとあんなふうになるんだ」
花帆「み、みなさん……あたしが咲き誇ってる間に早く……先へ……」ニョキニョキ!!
慈「……うんっ! 花帆ちゃんの死は絶対無駄にしないからね!」タッタッタ
綴理「がんばれかほ」タッタッタ
慈「……というか、なんで植物の栄養剤が花帆ちゃんにも効いてるの? 人体には無害なんじゃ……」
綴理「かほは花卉農家だから」
慈「???」
📱<ポチッナノダケレド~
バヒュンッ!!
慈「な、なに。ん……? 空に何か打ちあがって──」
パンッ!!
慈「は、弾けた!」
花帆「あれがお花の疲労がポンと飛ぶ栄養剤! くっ、仕方がありません! あたしがみんなの代わりに咲きます!」バッ!!
慈「みんなの代わりに咲く……?」
花帆「ぐっ、すごい……! あたしの花がどんどん咲いていく……!」ポン!ポン!
花帆「ここに来るまでの疲労も……ポンと飛んで……!!」ポンポン!!
花帆「うっ、うがぁ……! 体も成長していくよぉ……!!」ポンポン!!
慈「わわっ。花帆ちゃんの背丈が伸びて、む、胸もどんどんおっきく……」
綴理「かほって大人になるとあんなふうになるんだ」
花帆「み、みなさん……あたしが咲き誇ってる間に早く……先へ……」ニョキニョキ!!
慈「……うんっ! 花帆ちゃんの死は絶対無駄にしないからね!」タッタッタ
綴理「がんばれかほ」タッタッタ
慈「……というか、なんで植物の栄養剤が花帆ちゃんにも効いてるの? 人体には無害なんじゃ……」
綴理「かほは花卉農家だから」
慈「???」
26: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:47:18.93 ID:WZ8dKQkc
~~~
慈「はぁ、はぁ……。ほんとだ。先生に言われた通りのルートで来たら部室の隣に新しい扉が増えてる……」
慈「ここまで来れば、後は中に入って梢を止めるだけ……!」
慈「過電流を浴びてるるりちゃんを助けて、オオアリクイに襲われてるさやかちゃんを助けて、成長期の止まらない花帆ちゃんを助ける!」
慈「行くよ綴理!」
綴理「うん。でもめぐ。問題発生だ」
慈「な、なに。また梢がやらかしたの?」
綴理「違う。ドア」
慈「ドア……?」ガシャッ
慈「あ、あれ……。あ、開かない! 開かない!!」ガシャガシャ!!
綴理「たぶん、オートロック。厚みもすごいし、声も音もきっと届かない」
慈「じゃ、じゃあ、八方塞がりじゃん! 終わりってこと!?」
綴理「いや、ドアの横に付いてる取っ手を捻ると……配線がある」
慈「はぁ、はぁ……。ほんとだ。先生に言われた通りのルートで来たら部室の隣に新しい扉が増えてる……」
慈「ここまで来れば、後は中に入って梢を止めるだけ……!」
慈「過電流を浴びてるるりちゃんを助けて、オオアリクイに襲われてるさやかちゃんを助けて、成長期の止まらない花帆ちゃんを助ける!」
慈「行くよ綴理!」
綴理「うん。でもめぐ。問題発生だ」
慈「な、なに。また梢がやらかしたの?」
綴理「違う。ドア」
慈「ドア……?」ガシャッ
慈「あ、あれ……。あ、開かない! 開かない!!」ガシャガシャ!!
綴理「たぶん、オートロック。厚みもすごいし、声も音もきっと届かない」
慈「じゃ、じゃあ、八方塞がりじゃん! 終わりってこと!?」
綴理「いや、ドアの横に付いてる取っ手を捻ると……配線がある」
27: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:48:30.67 ID:WZ8dKQkc
慈「配線があるって……。まさか、これを切れば開くってこと?」
綴理「うん。ボクの勘が告げてる」
慈「で、でも……。もし間違った配線を切っちゃえば……?」
綴理「蓮ノ空がおわる」
慈「なんで今日だけで蓮ノ空がおわりまくってんだっつーの!!」
綴理「めぐ。大丈夫」ポン
慈「綴理……。あんた、配線の正解が分かるって言うの……?」
綴理「問題ない。虹のようにいろんな色があるけど、正解はたった一つ」
慈「……正解は?」
綴理「──『ボクの赤』だ」チョキン
慈「あ──」
──ガチャッ
~~~
綴理「うん。ボクの勘が告げてる」
慈「で、でも……。もし間違った配線を切っちゃえば……?」
綴理「蓮ノ空がおわる」
慈「なんで今日だけで蓮ノ空がおわりまくってんだっつーの!!」
綴理「めぐ。大丈夫」ポン
慈「綴理……。あんた、配線の正解が分かるって言うの……?」
綴理「問題ない。虹のようにいろんな色があるけど、正解はたった一つ」
慈「……正解は?」
綴理「──『ボクの赤』だ」チョキン
慈「あ──」
──ガチャッ
~~~
28: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:49:43.80 ID:WZ8dKQkc
~~~
梢「──そんなことになっていたの。独断で色々と動き過ぎたわ。ごめんなさい」ペコリ
瑠璃乃「頭上げてくださいよ! ルリ、あれからすっげー元気で、もう充電切れ起こす気がしないっす!」ピースッ!
さやか「……わたしはまあ、オオアリクイを討伐して部の資金を獲得できましたけど」ジャラッ
花帆「あたしは除草剤を体に撒いて元の体型に戻ったんでだいじょーぶです!」ブイッ!
慈「……ツッコミどころは色々あるけど、収拾がついてよかった」ハァ・・・
梢「あとの業務は先生方に引き継いだから、もう大丈夫そうね」
慈「まあ、そもそも生徒に学園の管理を任せること自体あれなんだけど」
梢「……慈が学園の管理を安請け合いすることにも非はあると思うけれど」
慈「……」
慈「……まあ、あれだね」
慈「楽な道だと思って逃げてみても、その先にあるのも結局辛い現実ってことだね……」
梢「えぇ、そうね……。けれどまあ、これもいい経験だと思うしかないわ」
慈「ま……そういうことにしておきますか。じゃ、そろそろ寮に帰ろっか。めぐちゃんくたくただよ……」トコトコ
さやか「はい、帰りましょう。それにしても、蓮ノ空の機械って、使い方を誤ると危機に陥ってしまうんですね。恐ろしいです」
梢「──そんなことになっていたの。独断で色々と動き過ぎたわ。ごめんなさい」ペコリ
瑠璃乃「頭上げてくださいよ! ルリ、あれからすっげー元気で、もう充電切れ起こす気がしないっす!」ピースッ!
さやか「……わたしはまあ、オオアリクイを討伐して部の資金を獲得できましたけど」ジャラッ
花帆「あたしは除草剤を体に撒いて元の体型に戻ったんでだいじょーぶです!」ブイッ!
慈「……ツッコミどころは色々あるけど、収拾がついてよかった」ハァ・・・
梢「あとの業務は先生方に引き継いだから、もう大丈夫そうね」
慈「まあ、そもそも生徒に学園の管理を任せること自体あれなんだけど」
梢「……慈が学園の管理を安請け合いすることにも非はあると思うけれど」
慈「……」
慈「……まあ、あれだね」
慈「楽な道だと思って逃げてみても、その先にあるのも結局辛い現実ってことだね……」
梢「えぇ、そうね……。けれどまあ、これもいい経験だと思うしかないわ」
慈「ま……そういうことにしておきますか。じゃ、そろそろ寮に帰ろっか。めぐちゃんくたくただよ……」トコトコ
さやか「はい、帰りましょう。それにしても、蓮ノ空の機械って、使い方を誤ると危機に陥ってしまうんですね。恐ろしいです」
29: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:50:53.78 ID:WZ8dKQkc
梢「危機に……。えぇ、その通りね」
梢「ふふっ……機器の使い方を誤ると、危機に陥ってしまうのね」ブフッ
花帆「……」
瑠璃乃「……」
慈「……」
綴理「……」
さやか「……」
梢「ふふっ。ふふふふっ……」
おしまい
梢「ふふっ……機器の使い方を誤ると、危機に陥ってしまうのね」ブフッ
花帆「……」
瑠璃乃「……」
慈「……」
綴理「……」
さやか「……」
梢「ふふっ。ふふふふっ……」
おしまい
30: (国際宇宙ステーション) 2023/10/07(土) 20:52:31.07 ID:WZ8dKQkc
※オオアリクイの絵文字が無かったので🦡←アナグマで代用させていただきました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1696677805/