【SS】可可「千砂都ってどんな人がタイプなんデスか？」かのん「ちょっと！///」ｸﾞｲｯ【ラブライブ！スーパースター!!】

可可「痛いデス！　何事デスか！？」

かのん「だって急に変なこと聞くから！　私にも心の準備がいるんだよ！///」ﾋｿﾋｿ

恋「なぜかのんさんが心の準備を？」ﾋｿﾋｿ

すみれ「結構自信家ねこいつ…」ﾋｿﾋｿ

千砂都「ごめん聞こえなかった。何？」

可可「エット…」

すみれ「千砂都ってどんな人がタイプなのかなって」

かのん「！？」

可可「」?

すみれ「」ﾆﾔﾘ

かのん（も～！　こんな時だけ！///）

千砂都「白鵬」

かのん「…え？」

千砂都「白鵬」

かのん「」

恋「えっと…それは在位121場所、優勝45回、角界最強力士の白鵬さんのことでしょうか？」

千砂都「えー恋ちゃん詳しい！　ひょっとして相撲好きなの？」

恋「た、多少は///」

千砂都「嬉しいな～今まで身近に相撲女子いなかったから！　何か飲みながら話そっか？　おごっちゃう！」ｳｷｳｷ

恋「おごりですか！？　い、いえそんな悪いですよ…でもお断りするのも申し訳ないですから…」ﾌﾗｰ

可可「行っちゃいまシタ」

すみれ「何よ相撲女子って。だってさ、かのん。…かのん？」

かのん「」

可可「息してないデス」

かのん「嘘だ…ちぃちゃんがそんな…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

すみれ「諦めなさいよ。千砂都も普通の女の子だったって事でしょ」

可可「力士を好みにあげるのは相当ニッチですけどネ」

かのん「信じない！　昔約束したもん！　スターになって20歳で電撃結婚して、ファンを絶望のどん底に叩き落とそうねって！」

すみれ「そんな事言ってるからバチが当たるのよ…」

かのん「転科までしてくれたんだよ！？　私を好きじゃなきゃおかしいでしょ！？」

かのん「嫌だちぃちゃんに男ができるなんて！　一生私だけを想っててほしい！　私が死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい！」

可可「白鵬は結婚してるそうデスよ。心配しすぎじゃないデスか？」

かのん「じゃあ不倫じゃん！！！！！！　ちーちゃーーーーーん！！！！！！」

すみれ「うっさいザコメンタル！　私を見習え！」

可可「すみれが二人に増えたらいよいよこの国はおしまいデス」

かのん「なんで白鵬なんかに負けなきゃいけないの？　私の方が絶対ちぃちゃんのことわかってる！」

すみれ「とんでもない事言ってるわね。むしろあんた何だったら白鵬に勝てるのよ」

可可「地位、名誉、収入、身長、腕力。いくらかのんでも相手が悪すぎマス」

かのん「馬鹿にしてるの！？　ちぃちゃんはそんなもので人を判断したりしない！！！！！！」

すみれ「うぜ…」

可可「あ、でも白鵬は丸いデスよ。いけませんねかのん。これは決定的デスｗ」

すみれ「タイミングｗ　あんた思いついた事そのまま言う癖治しなさいよｗ」

可可「とか言ってすみれも笑ってるデスｗ」

かのん「…それだ」

すみれ「へ？」

かのん「だから丸さだよ。ちぃちゃんは丸キチ。あいつは日本一の丸さでちぃちゃんをたぶらかしたんだ」

可可「か、かのん？ｗ」

かのん「決めた。私丸くなる。丸さで白鵬を…超える！！」

かのん(159cm53kg)「さあ食べて食べて食べまくるぞぉ～」

かのん「がつがつ…むしゃ…もり…」

かのん「うぷ」

かのん「おげげげげげげげぇぇぇぇぇぇ」ﾄﾞﾊﾞｰ

すみれ「アホ」

可可「前よりげっそりしてマスよ？」

かのん(159cm52kg)「うう…食欲には自信あったんだけど…」

かのん「これがちぃちゃんだったら愛の力で肉体改造をやり遂げるんだろうなぁ…」

かのん「ちぃちゃん…」

すみれ「つってもあんたより白鵬を愛してるみたいだけどｗ」

かのん「おげげげげげげげぇぇぇぇぇぇ」ﾄﾞﾊﾞｰ

可可「愚蠢！！！！」ﾊﾞｼｨ

すみれ「痛っ！　何？　せめて日本語で罵りなさいよ！」

可可「思い違いデスよかのん。千砂都は賢いデスから、肉体改造するにしてもこんなやり方はしないデス」

かのん(159cm51kg)「はぁはぁ…ちぃちゃん？　ちぃちゃんだったら…？」

可可「ハイ！　これを使うはず！」

可可「プロテインデス！！」?ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

かのん(159cm70kg体脂肪率5%)「お、おはよちぃちゃん/// 今日もいい天気だね///」

千砂都「お、おはよ」

かのん「……」ﾃｸﾃｸ

千砂都「……」ﾃｸﾃｸ

かのん（肉体改造は成功したよ！　どうちぃちゃん？　これでも私じゃ駄目？）

かのん（わかる…ちぃちゃんちょっぴり緊張してる。手ごたえアリ…？///）

千砂都「あ、あのねかのんちゃん」

かのん「ひゃ、ひゃいっ！///」

千砂都「……」

千砂都「なんか最近のかのんちゃん」

千砂都「…角ばってるよね…」

かのん「」

可可「駄目デスかのん！　そんなにサウナに入り続けたら干し芋みたいになっちゃいマス！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

かのん(159cm40kg)「ほっといて…また一からやり直すんだから…今度は理想のボディにするんだから…」ﾓｰﾛｰ

すみれ「太る路線を諦めなさいよ。白鵬が何キロあるか知ってるの？　追い越す前に死ぬのがオチね」

恋「なるほど。最近のかのんさんの奇行は千砂都さんの気を引くためだったんですね」

可可「レンレン！」

すみれ「あんたも言ってやって。千砂都をすっぱり諦められるような一言を」

かのん「おげげげげげげげぇぇぇぇぇぇ」ﾄﾞﾊﾞｰ

可可「愚蠢！！！！」ﾊﾞｼｨ

恋「これは一スモジョとしての意見ですが」

可可「スモジョ？」

すみれ「常識みたいに専門用語使う奴って腹立つわね」

恋「千砂都さんが力士を好きな理由、皆さんが思ってるのと違うかもしれませんよ」

かのん「…え？」

可可「そう言えばレンレンも相撲好きなんデスよね。どんな所が好きなのデスか？」

恋「私は小さい頃からネットをあまり見てはいけないよ、と言われて育ちました。影響が心配だったんでしょうね」

かのん「確かに恋ちゃん全然スレてないよね」

すみれ「育成成功よね」

恋「あ、ありがとうございます/// ただ小さい頃はそれで良かったのですが、中学生にもなると不便が生じまして」

可可「それはそうデスよー！　可可はネット無しに一日だって過ごせません！」

かのん「話題についていけなかったり、調べものにも困るよね」

恋「いえ、おかずです」

すみれ「…ギャラ？」

恋「皆さんはムラムラされた時、おかずはどうされているのでしょうか？」

かのん「へ？　え？　えっ？///」

可可「？？　お料理のレシピに困ったという事デスか？」

すみれ「ちょ、ちょっと恋！　可可が困惑してるでしょ！！///」

恋「皆さんのように自由にネットが使えればおかずに不自由する事はないでしょう。しかし我が家では無理でした」

恋「ムラムラしてしょうがない日々が続き、私は気を紛らわせようとNHKをつけたんです」

恋「そしてそこには映っていました」

恋「ち、ち…///」

恋「…乳　丸出しで揉みあう…半裸の殿方たちが///」ｷｬｯ

かのすみ「……」

恋「かのんさん、そういう事です。きっと千砂都さんも同じだろうと思いますよ」

かのん「〇していい？」

すみれ「こんな奴でも仲間よ」

可可「？？？？？」

恋「まだわかってらっしゃらないみたいですね。私はこう言ってるんです」

恋「もし千砂都さんが色気が理由で力士に惹かれているのなら…」

恋「かのんさんにも勝ち目があるのではないかと！！！！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

かのん「！！？」ﾊｯ

すみれ「ハァ？」

恋「確かに白鵬さんはいい乳　をしています。ですが私たちはスクールアイドル。　首ならむしろ…」

かのん「！！！」

かのん「私たちの…土俵！！！」ｸﾜｯ

すみれ「……」

すみれ「帰りましょ、可可。一緒にアイスでも食べましょうよ」

可可「な、なんデスか急に！　可可にも予定があるデス！　まあでも…すみれがどうしてもと言うんデシタラ…///」

かのん(159cm56kg)「ちぃちゃんが私の部屋に来るの久しぶりだね♡」ﾑﾁｯ♡ﾑﾁｯ♡

千砂都「う、うん///」

千砂都（なんだろ、今日のかのんちゃん妙に色っぽい…それに…）

かのん「ちょっと湿気があるねー」ﾁﾗﾁﾗ

千砂都（やっぱりノーブラ！　ていうか全体的に…薄着すぎ？///）

かのん「ほら宿題しよちーちゃん♡ ここわかる？」ﾑﾆｭﾋﾟﾄｯ

千砂都「うひゃ？///」

千砂都（二の腕…やわらかい中にちょっと固い感触…）

千砂都（こ、これってまさか…かのんちゃんの…？///）

かのん「……」

かのん「やっぱりちょっと暑いなー。そろそろ十月なのになー」ﾊﾞｻﾊﾞｻ

千砂都「か、かのんちゃん！　そんなにシャツバサバサしたら…！」

千砂都「！！」?

千砂都「…///」ﾌｲｯ

かのん「……」

かのん「どうだった？」

千砂都「え！？」

かのん「見えたんでしょ？　…私のマリーゴールド」

千砂都「えっ。ええ！？///」

かのん「駄目だった？」

千砂都「えっううん！？　き、綺麗だった…///」

かのん「…ちぃちゃん♡」ｽﾞｲｯ

千砂都「へ！？」

かのん「私もちぃちゃんのピーチピンク…見たいな…♡」

千砂都「えあっ、へ、かのんちゃん！？　え、待って、そんな…」

かのん「……」ｸﾞｸﾞｸﾞ

千砂都「あ、あ…」

千砂都「だめーーーっ！！///」ﾄﾞﾝｯ

かのん「ギャラッ！？」ｽﾞｻﾞｰ

千砂都「あっ」

かのん「……」

千砂都「ご、ごめんねかのんちゃん。私びっくりしちゃって…」

かのん「うええええーーーーーん！！！！！！」

千砂都「！？」

かのん「やっぱり駄目なんだあああ！　ちぃちゃんは私より白鵬が好きなんだあああ！」

かのん「私のマリーゴールドより白鵬のコーヒーブラウンが好きなんだあああ！！！」

千砂都「えええ！！？」

千砂都（一体何がどうなってるの！？　でも…）

千砂都（かのんちゃんが泣いてる…ずっと私を守ってくれたかのんちゃんが）

千砂都（なら！）

千砂都「かのんちゃん！」ｷﾞｭｯ

かのん「！？」ﾋﾞｸｯ

千砂都「話がよくわからないけど…」

千砂都「私が世界で一番好きなのはかのんちゃんだよ！」

千砂都「かのんちゃんは忘れてると思うけど、私は今でも約束覚えてる」

千砂都「かのんちゃんがスターになったら絶対結婚しようねって！」

千砂都「20歳で電撃結婚して、ファンを絶望のどん底に叩き落とすんだって…」

千砂都「今でも夢見てる！」

かのん「！！！」

かのん「ちぃちゃん…」

かのん「ちぃちゃぁぁぁぁぁぁん！！！！！」ｷﾞｭｯ

千砂都「かのんちゃん！！！！！」ｷﾞｭｷﾞｭｯ

かのん「そ、そっか。白鵬みたいに強くなりたいなって話だったんだ///」

千砂都「うん。あれくらい強かったら、一生かのんちゃんの隣にいられるんじゃないかなって」

かのん「そんなの必要ないのに…」

千砂都「ふふふ」

千砂都「もー今日びっくりしちゃった。私かのんちゃんに誘惑されてるの？って。まともに考えられなかった！」

かのん「そ、それは…忘れて！」

千砂都「昔からかのんちゃんって切羽詰まると何するかわからないよね。そこも好きだけど」ｸｽｸｽ

かのん「うう…」

千砂都「綺麗だったなぁ、かのんちゃんのマリーゴールド」

かのん「だからそれはぁ！」

千砂都「……」

千砂都「私のピーチピンクも」

千砂都「…見る？///」

かのん「……」

かのん「うん…///」

すみれ「え、あの二人くっついたの？　あのクソプランで？」

可可「お二人は最初からくっついてマシタ。知らぬはすみればかりなりデス」ﾌﾌﾝ

恋「常夏の歌詞を読めばわかりますよね」ｸｽｸｽ

すみれ「事後ダブルピースの写真をグループLINEに投稿しやがってるんだけど？」

恋「常夏の歌詞を読めばわかりますよね？」

すみれ「頭常夏かよ…」

可可「スクールアイドルは原則恋愛禁止デスけど百合は例外。ショウビジネスの基本デスよ、すみれ？」ｸｽｸｽ

すみれ「はいはい、私にマウントなんて100年早いったら早いわよ。百合営業ってやつね…」

可可「そうデス！　それならちょっと匂わせた方が、逆に人気が出るデス！」

すみれ「へぇー、それって私とあんたでも？」

可可「…ま、まあ。バズる可能性は限りなくゼロに近いデスけどゼロではないデスね…」

恋（おや？）

店員「オーダーはお決まりでしょうか？」

可可「…可可は」

可可「抹茶ラテにしマス…///」

恋（…ふふ）

恋「世話が焼けますね、まったく」ﾎﾟﾂﾘ

可可「な、なんデスかレンレン！　意味深な独り言は中国では恥ずかしいことなんデスよ！？」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

すみれ「？？　日本でも恥ずかしいわよ？」

恋「うふふ。それですみれさんは？　私のおすすめはですね」

恋「このパステルブルーのサイダーなんて…いいんじゃないかなって思いますけど…」

END

乙
テンポ良くてめちゃくちゃ面白かった
「〇していい？」で声出して笑ってしまった

おつ
面白かった

乙
勢いあって面白かった