0
1: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 11:59:25.37 ID:IgzV2rcl
短いです。
0
2: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 11:59:52.38 ID:IgzV2rcl
ある所に、二人の姉妹がいました。
ダイヤ「……」
こちらは、堅パンより頭の堅い姉。
ルビィ「~っ」
こちらは、メガネ猿より臆病な妹。
ダイヤ「……」
こちらは、堅パンより頭の堅い姉。
ルビィ「~っ」
こちらは、メガネ猿より臆病な妹。
0
3: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:00:44.42 ID:IgzV2rcl
そんな二人は、ある日お父様にこう命じられました。
父「サ"ヴァ"イバルしよ?」ビャッ
ルビィ「汚ねんだよ、ツバ虫」
ダイヤ「ルビィ……?」
父「お、お父さんだよ?」
ルビィ「……」
ルビィ「うゆ♪」
父「サ"ヴァ"イバルしよ?」ビャッ
ルビィ「汚ねんだよ、ツバ虫」
ダイヤ「ルビィ……?」
父「お、お父さんだよ?」
ルビィ「……」
ルビィ「うゆ♪」
0
4: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:01:15.22 ID:IgzV2rcl
こうして、お○っ○を飲んだり昆○を食べたりする、元軍人に感化されたツバ虫は、
サヴァイバル知識など全くない、この哀れな鉱物姉妹を、野山のど真ん中へと置き去りにしてしまったのです。
ダイヤ「っ」
ルビィ「ヒ…ヒィ……ッ」
サヴァイバル知識など全くない、この哀れな鉱物姉妹を、野山のど真ん中へと置き去りにしてしまったのです。
ダイヤ「っ」
ルビィ「ヒ…ヒィ……ッ」
0
5: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:01:41.12 ID:IgzV2rcl
鬱蒼と茂った木々に囲まれ、自分の居場所さえも見失いかけていた二人でしたが、
ダイヤ「ルビィ!!」ゴンッ
ルビィ「ぴぎゃ!?」ガンッ
堅パンの硬度で知られた、しっかり者の長女がここに来て奮起。
パニックに陥った妹へ、頭突きと共にこう言い放ったのです。
ダイヤ「ルビィ!!」ゴンッ
ルビィ「ぴぎゃ!?」ガンッ
堅パンの硬度で知られた、しっかり者の長女がここに来て奮起。
パニックに陥った妹へ、頭突きと共にこう言い放ったのです。
0
6: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:02:41.29 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「まずは家を作るのです!」
ルビィ「ぃ、いぇ~ぃ……☆5%>|〆」ピヨピヨ
コレが、正しい判断だったのかはさておき、堅パン長女の決断で、先ずは家を作ることと相成った鉱物姉妹。
ルビィ「ぃ、いぇ~ぃ……☆5%>|〆」ピヨピヨ
コレが、正しい判断だったのかはさておき、堅パン長女の決断で、先ずは家を作ることと相成った鉱物姉妹。
0
7: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:03:31.27 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「ルビィ、貴方はどんな家を作りたいですか?」
ルビィ「る、ルビィはねぇ……」
ルビィ「お花のお家」
ダイヤ「お鼻のお家!?」
ダイヤ「な、なんですかそれは!?鼻○ずで接着するんですか!?」
ルビィ「汚ねんだよハナ虫」
ダイヤ「!!?」
ルビィ「る、ルビィはねぇ……」
ルビィ「お花のお家」
ダイヤ「お鼻のお家!?」
ダイヤ「な、なんですかそれは!?鼻○ずで接着するんですか!?」
ルビィ「汚ねんだよハナ虫」
ダイヤ「!!?」
0
8: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:04:09.38 ID:IgzV2rcl
こうして、開けた場所へ辿り着いた二人は、色とりどりの花を手に、元いた場所へと戻ってきました。
ダイヤ「さぁ、花を積み上げて行きますわよ!」
ルビィ「うゆ!」
ダイヤ「さぁ、花を積み上げて行きますわよ!」
ルビィ「うゆ!」
0
9: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:04:46.89 ID:IgzV2rcl
一つ積んでは母の為。二つ積んでも母の為。
二人の頑張りは、メルヘンな家を完成させる為の時間を、そう必要とはしませんでした。
ダイヤ「出来ましたわ!」
ルビィ「わーい!」
ルビィ「……っ!?」
二人の頑張りは、メルヘンな家を完成させる為の時間を、そう必要とはしませんでした。
ダイヤ「出来ましたわ!」
ルビィ「わーい!」
ルビィ「……っ!?」
0
10: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:05:20.83 ID:IgzV2rcl
あっという間に出来上がった、様々な花で構成された家屋は、しかしながら……
ブ-ン ブ-ン
ダイヤ「……」
ルビィ「……」
飛び交う蜂たちにとっての、最高の餌場ともなってしまったのです。
ブ-ン ブ-ン
ダイヤ「……」
ルビィ「……」
飛び交う蜂たちにとっての、最高の餌場ともなってしまったのです。
0
11: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:05:47.86 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「……」
ルビィ「……」
ルビィ「……お姉ちゃんのせいだ」
ダイヤ「!?」
こと、責任転嫁に於いて右に出る者なし。と関係各所に言わしめる、この紅玉。
ルビィ「……」
ルビィ「……お姉ちゃんのせいだ」
ダイヤ「!?」
こと、責任転嫁に於いて右に出る者なし。と関係各所に言わしめる、この紅玉。
0
12: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:06:32.94 ID:IgzV2rcl
ルビィ「なんでお花なんて積んじゃったの?こうなるの目に見えてるじゃん」
ダイヤ「そ、そんなっ……だって貴方が!」
⌒°( ・ω・)°⌒「"だって貴方が"?」
|c||´.-`|| 「うぅ……」
失態の全てを、頭の硬い姉へと擦りつけようとする鬼妹(オニまい)が、更なる追い討ちをかけんと、怯えた金剛石へ詰め寄ります。
ダイヤ「そ、そんなっ……だって貴方が!」
⌒°( ・ω・)°⌒「"だって貴方が"?」
|c||´.-`|| 「うぅ……」
失態の全てを、頭の硬い姉へと擦りつけようとする鬼妹(オニまい)が、更なる追い討ちをかけんと、怯えた金剛石へ詰め寄ります。
0
13: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:07:36.55 ID:IgzV2rcl
ルビィ「あの空に見える、深く広大な宇宙。その中に漂う無数の星々」
ルビィ「そんな星たちの中で、私と言うたった一つの存在と出逢えた、この奇跡……」
ダイヤ「~っ」
⌒°( ・ω・)°⌒「"ありがとう"は?」
|c||´.-`|| 「!!?」
ルビィ「そんな星たちの中で、私と言うたった一つの存在と出逢えた、この奇跡……」
ダイヤ「~っ」
⌒°( ・ω・)°⌒「"ありがとう"は?」
|c||´.-`|| 「!!?」
0
14: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:08:41.49 ID:IgzV2rcl
ルビィ「ほら」
ダイヤ「ッ」
ルビィ「ほらほら」
ダイヤ「~っ」
ルビィ「さん、はい」
ダイヤ「ッッッ」
ダイヤ「…………ぁ……ぁりが……っ」
ダイヤ「ッ」
ルビィ「ほらほら」
ダイヤ「~っ」
ルビィ「さん、はい」
ダイヤ「ッッッ」
ダイヤ「…………ぁ……ぁりが……っ」
0
15: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:13:31.67 ID:IgzV2rcl
……バババババババ バ バ バッッッ!!!!!!!!
⌒°( ・ω・)°⌒「!」
『迎えに来ました』
ダイヤ「お母様!!?」
ルビィ「……」
『おやおや、事のほか逞しく過ごしていらしたのですね』
己が尊厳を蝕もうと詰め寄る、鬼畜紅玉。
その魔の手を遮らんと、カサートカのハッチから飛び降りたのは、鉱物姉妹の母でした。
⌒°( ・ω・)°⌒「!」
『迎えに来ました』
ダイヤ「お母様!!?」
ルビィ「……」
『おやおや、事のほか逞しく過ごしていらしたのですね』
己が尊厳を蝕もうと詰め寄る、鬼畜紅玉。
その魔の手を遮らんと、カサートカのハッチから飛び降りたのは、鉱物姉妹の母でした。
0
16: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:14:17.09 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「ど、どうしてここが?」
ズシャッ
母「無論、知っている存在から聞き出しただけです」
ダイヤ「~っ」
ダイヤ「……あっあの、この事について、お父さまはなんと?」
母「くっくっ」
母「それは、本人に聞いてみたらどうです?」スッ
ズシャッ
母「無論、知っている存在から聞き出しただけです」
ダイヤ「~っ」
ダイヤ「……あっあの、この事について、お父さまはなんと?」
母「くっくっ」
母「それは、本人に聞いてみたらどうです?」スッ
0
17: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:19:19.36 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「えっ」
父「……」ボロボロ
ダイヤ「お、お父さま!!?!?」
ダイヤ「なっ、なんで……!?」
数十人から袋叩きにされた様な、ズタボロの出立ちで現れた、この鉱物姉妹の父。
しかしながら──、
父「……」ボロボロ
ダイヤ「お、お父さま!!?!?」
ダイヤ「なっ、なんで……!?」
数十人から袋叩きにされた様な、ズタボロの出立ちで現れた、この鉱物姉妹の父。
しかしながら──、
0
18: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:20:14.32 ID:IgzV2rcl
ルビィ「……」
~ルビィの回想~
父『母さんのプリン食べまくってんの、未だにバレてないの凄くないww?凄いよねwww?』
ルビィ『ウジ虫』
こうなった原因も自業自得だと言うのだから、神も仏も素知らぬ顔です。
~ルビィの回想~
父『母さんのプリン食べまくってんの、未だにバレてないの凄くないww?凄いよねwww?』
ルビィ『ウジ虫』
こうなった原因も自業自得だと言うのだから、神も仏も素知らぬ顔です。
0
19: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:28:16.68 ID:IgzV2rcl
─
───
ルビィ「……」
ダイヤ「なぜっ、その様なボロボロのお姿に……?」
父「~っ」ヨロッ
母「このゴミ屑虫は、大罪を犯しました」
母「よって、相応の罰をこれから与えます」
ダイヤ「ッッッ」
───
ルビィ「……」
ダイヤ「なぜっ、その様なボロボロのお姿に……?」
父「~っ」ヨロッ
母「このゴミ屑虫は、大罪を犯しました」
母「よって、相応の罰をこれから与えます」
ダイヤ「ッッッ」
0
20: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:30:43.29 ID:IgzV2rcl
母「さぁ、貴方たちはもう帰れますよ。ヘリにお乗りなさい」
父「~ッ」
ダイヤ「あっあの、お母さま?」
母「なにも聞きません。早くお乗りなさい」
父「ッッッ」
ルビィ「……」
ルビィ「ルビィが食べた」
普段、ウジ虫扱いしている父を庇った次女。
彼女に、どの様な意図があったのかは分かりませんが、
父「~ッ」
ダイヤ「あっあの、お母さま?」
母「なにも聞きません。早くお乗りなさい」
父「ッッッ」
ルビィ「……」
ルビィ「ルビィが食べた」
普段、ウジ虫扱いしている父を庇った次女。
彼女に、どの様な意図があったのかは分かりませんが、
0
21: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:31:10.05 ID:IgzV2rcl
父「!」
ダイヤ「!?」
母「……いま、なんと?」
ルビィ「ルビィが食べたって」
ルビィ「そう、言った」
父「ルビィ……」
ダイヤ「あ、貴方……」
ルビィ「ごめんなさい」
母「……」
悋気の火の玉と化した母の怒りを鎮めるに、充分な働きをした事だけは確かです。
ダイヤ「!?」
母「……いま、なんと?」
ルビィ「ルビィが食べたって」
ルビィ「そう、言った」
父「ルビィ……」
ダイヤ「あ、貴方……」
ルビィ「ごめんなさい」
母「……」
悋気の火の玉と化した母の怒りを鎮めるに、充分な働きをした事だけは確かです。
0
22: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:31:52.28 ID:IgzV2rcl
母「……」
母「娘に庇われる父親が、一体どこの世界にいますか。情けない」
父「うゅ……」
ルビィ「……」
母「まったく」
母「もういいです、はやく帰りましょう」
ルビィ「!」
母「娘に庇われる父親が、一体どこの世界にいますか。情けない」
父「うゅ……」
ルビィ「……」
母「まったく」
母「もういいです、はやく帰りましょう」
ルビィ「!」
0
23: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:33:31.68 ID:IgzV2rcl
母「ルビィに免じて、この場は引く事としましょう」
ダイヤ「お母さま!」
ルビィ「お母しゃん……」
父「ありがとうございます!」
母「まぁ、罰はありますが」
父「!?」
イギリス産のクマに感化され、思いつきで始まった、このプチサヴァイバルは、
波乱の時を過ごしながらも、こうして幕を閉じる事が出来ました。
ダイヤ「お母さま!」
ルビィ「お母しゃん……」
父「ありがとうございます!」
母「まぁ、罰はありますが」
父「!?」
イギリス産のクマに感化され、思いつきで始まった、このプチサヴァイバルは、
波乱の時を過ごしながらも、こうして幕を閉じる事が出来ました。
0
24: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:34:10.27 ID:IgzV2rcl
【黒澤家】
『やっと着きましたね』
母「二人とも、ド○セで買った美味しいショートケーキでも如何ですか?」
ダイヤ「まぁ♪」
ルビィ「うゆゆ♪」
母「さぁさぁ、お座りなさい」
ダイヤ「これは、とても美味しそうですわ」
ルビィ「ケーキ久しぶり~♪」
父「っ……っっ」ハァハァ
『やっと着きましたね』
母「二人とも、ド○セで買った美味しいショートケーキでも如何ですか?」
ダイヤ「まぁ♪」
ルビィ「うゆゆ♪」
母「さぁさぁ、お座りなさい」
ダイヤ「これは、とても美味しそうですわ」
ルビィ「ケーキ久しぶり~♪」
父「っ……っっ」ハァハァ
0
25: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:35:25.81 ID:IgzV2rcl
母「あら、居たのですか?」
父「やっ……山を飛び、谷を越え、先ほど家に着きました……っ」
ルビィ「がんばルビィ!」
ダイヤ「ほら、お父さまの分もありますわよ?」
父「う"んっ」
母「さて、それでは頂きましょう」
父「やっ……山を飛び、谷を越え、先ほど家に着きました……っ」
ルビィ「がんばルビィ!」
ダイヤ「ほら、お父さまの分もありますわよ?」
父「う"んっ」
母「さて、それでは頂きましょう」
0
26: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:36:14.48 ID:IgzV2rcl
『いただきまぁーす!』
ダイヤ「~♪」
ルビィ「おいひぃ~♪」
ダイヤ「ルビィ。いちごって、この粒々が本体らしいですわよ」
ルビィ「!?」
父「……そう言えばさ」
ダイヤ「はい?」
父「人生初サヴァイバルだったけど、二人とも感想プリーズw」ビャッ
ダイヤ「~♪」
ルビィ「おいひぃ~♪」
ダイヤ「ルビィ。いちごって、この粒々が本体らしいですわよ」
ルビィ「!?」
父「……そう言えばさ」
ダイヤ「はい?」
父「人生初サヴァイバルだったけど、二人とも感想プリーズw」ビャッ
0
27: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:37:58.43 ID:IgzV2rcl
ダイヤ「……」ベタッ
父「カブトムシ食ったww?ねぇねぇwww」
ダイヤ「……ゴミ屑虫」
父「!?」
母「拷問の時間です」
父「!!?!?」
ルビィ「……」グリグリッ
ルビィ「……コレが、本体?」
【おわり】
父「カブトムシ食ったww?ねぇねぇwww」
ダイヤ「……ゴミ屑虫」
父「!?」
母「拷問の時間です」
父「!!?!?」
ルビィ「……」グリグリッ
ルビィ「……コレが、本体?」
【おわり】
0
28: (地図に無い場所) 2024/03/13(水) 12:38:12.11 ID:IgzV2rcl
お粗末さまでした。
0
29: (たこやき) 2024/03/13(水) 16:05:02.45 ID:ba8MbKNY
淡々と不条理な感じ、なんか惹かれる
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1710298765/