Aqoursのシングルがデビューから25作連続でオリコン週間TOP5入りしたので改めて解説しながら振り返る

これまで出したすべてのシングルCDがオリコン週間TOP5入り
前作まではデビューからの記録ではアニソンとして歴代最多でしたが
ついにそれを外しても水樹奈々の25作連続と並び、歴代最高記録となりました

それを記念して、25作連続オリコンTOP5入りを達成するまで軌跡を振り返ります

1枚目　君のこころは輝いてるかい?
オリコン週間3位　初動4.7万枚　累計8.1万枚

記念すべき最初のCD。デイリーでは4位スタートだった。
アニメランキングではデュエマを担当したK-POPアイドルがいたので1位にはならず。
それでもこの年の新人2位の記録でその後の活躍を予感させた。

2枚目　恋になりたいAQUARIUM
オリコン週間3位　初動4.8万枚　累計7.8万枚

なんと2作目でいきなりオリコンデイリー1位を達成。
このことが評価され翌年声優アワード歌唱賞を受賞した。
アニメランキングでも初めて1位を獲得。翌週も1位で2週連続1位を記録した。

曜ちゃんかわいい

3枚目　青空Jumping Heart
オリコン週間4位　初動4.9万枚　累計7.3万枚

デイリーはまさかの6位スタート
それでもアニメ主題歌は強い、翌日はなんと2位にまで浮上
ライバルが多かったので初めて4位になるも初動は当時の最高記録になった

4枚目　決めたよHand in Hand/ダイスキだったらダイジョウブ!
オリコン週間5位　初動3.6万枚

これは連続TOP5記録を語る上では外せない作品
なんとデイリーは9位スタート、これはAqoursとしては最も低いスタートになってしまった
これで終わりか、と思われたがなんと翌日は2位に浮上した

一方で、この週にはクロムクロのOPを担当したGLAYがいました
なんと初日2.5万枚でアニメ1位になり、初日9位だったAqoursに勝ち目はなかったはずでした
しかしAqoursはなんと最終日に大逆転、それにより5位に滑り込むことに成功した
もしこのGLAYに追いつけず負けていれば6位、早々に記録は止まってしまっていたのです

ここから、「Aqoursの奇跡」は始まったのです

5枚目　ユメ語るよりユメ歌おう
オリコン週間3位　初動4.0万枚　累計5.6万枚

5枚目のアニメEDも初日は4位以下から2位というAqoursの黄金パターンを樹立。
この週にはμ'sのミュージッククリップ集も発売されたため、一緒に買うファンが多かったのを覚えています
その恩恵もあってか3作ぶりの初動4万枚を達成しました。

6枚目　夢で夜空を照らしたい/未熟DREAMER
オリコン週間2位　初動3.7万枚　累計5.4万枚

デビュー以来ずっと初日は4位だったAqours、6枚目で初めて初日3位にランクイン
この週は嵐しかライバルがいなかったのでそのまま初の2位にランクインしました
初めて一度もデイリーTOP3から落ちなかった最初の作品でもあります

7枚目　想いよひとつになれ/MIRAI TICKET
オリコン週間3位　初動3.6万枚　累計5.2万枚

ここまでずっとアニメ1位を取り続けていたAqoursに再び試練が訪れます
アイドルマスターミリオンライブのCDが登場し、初日は4位スタートとなりました
それでも最終的には200枚差で接戦を制しアニメ1位をゲット

またしてもAqoursは奇跡を起こしたのです

8枚目　ジングルベルがとまらない
オリコン週間3位　初動4.3万枚　累計6.1万枚

Aqoursにとって初めてのライブといえるミニライブのチケットがついて売り上げアップ
オリコン年間100位ピッタリにランクインするというちょっとした奇跡も

このころのAqoursは何を出しても売れていたので
TOP5記録が止まることを気にする必要はありませんでした

9枚目　HAPPY PARTY TRAIN
オリコン週間2位　初動5.5万枚　累計7.2万枚

2枚目以来のナンバリングシングルは、Aqoursにとって初めて初動5万枚を超える大ヒット。
以前はTOP3に入れなかった初日のデイリーも、いつしかTOP3入りが当たり前になりました。

10枚目　Landing action Yeah!!
オリコン週間3位　初動3.1万枚　累計5.0万枚

毎年リリースされるようになるAqours CLUB CDとしてリリースされました。
シングルとしてはめっちゃ高い5000円という高額シングルながらなんと3万枚のヒット
Aqoursの人気の高さを感じさせられるものとなりました。

11枚目　SUMMER VACATION
オリコン週間4位　初動2.7万枚　累計3.9万枚

前回のデュオトリオシングルも、やっぱり大苦戦。
Aqoursにとっては初めて一度もデイリーTOP3に入ることができませんでした。
デュオトリオはAqoursというよりオムニバス（オリコンではV.A.名義になることが多い）なので、
売れにくいのは仕方ないかもしれませんね。

後から長く語ることになりそうです

12枚目　未来の僕らは知ってるよ
オリコン週間3位　初動6.4万枚　累計8.2万枚

アニメ2期のオープニングテーマです。
アニメの主題歌が売れないのはまずい！と考えた運営はここで初めて手を打ちます。
そう、スタンプ会です
スタンプ会だけで実に1万枚近い売り上げアップにつながったと言われています
最後のスタンプ会は台風で中止になったので、台風が来なければもっと伸びていたかも・・・

13枚目　勇気はどこに?君の胸に!
オリコン週間4位　初動3.7万枚　累計4.9万枚

ずっとアニメ1位だったAqoursの記録も、ここで止まってしまいます
アイドルマスターSideM、うたのプリンスさまっという二大男性アイドルが強すぎて勝てませんでした

強力なアニメが多い現在、アニメ1位の連続記録は簡単に止まるものです
それでも連続TOP5記録が止まることはなかった

14枚目　MY舞☆TONIGHT/MIRACLE WAVE
オリコン週間2位　初動3.4万枚　累計4.7万枚

またまた初日デイリー4位という苦しいスタートですが、黄金パターンは忘れてはいませんでした
ちなみに、この作品がCDだけ集計された最後の作品となります
次作以降は、オリコンが配信ランキングをスタートし、そちらでのランクインも始まりました
そちらも書いていきたいと思います

番外編1　Awaken the power
オリコン週間3位　初動5.3万枚　累計8.1万枚　配信0.8万DL

Aqours名義ではありませんが、外すことはできないので語ります。
ラブライブで初めて、フルライブのライブチケットをつけたCDです。

このCDがリリースされた2017年は
アイドルマスター、うたのプリンスさまっがフルライブのチケットをつけて
初動5～10万枚というそれまででは考えられない売り上げを連発していました。

その手をラブライブも導入し、そのすさまじさを自ら証明したのです。
このような売上施策は批判も多いですが、CDが売れない現代で儲けるには必要なことなのです。

15枚目　WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES
オリコン週間4位　初動3.3万枚　累計4.4万枚　配信1.1万DL/0.9万DL

Aqoursにとって配信チャート最初のリリースとなります
CDでは苦戦しましたが、配信チャートではなんとデイリー1位を達成しました

CDだけではないAqoursの魅力が、配信チャートの開始でようやく証明されたのです

16枚目　ホップ・ステップ・ワーイ!
オリコン週間4位　初動2.8万枚　累計4.6万枚　配信0.1万DL

土曜日発売ということで、恋アク以来のオリコンデイリー1位を獲得しました。
初めてラジオで解禁された楽曲として話題になったのを覚えています

ちなみに、Aqours CLUB CDはCD発売から1か月後に配信されました

17枚目　Thank you, FRIENDS!!
オリコン週間3位　初動9.9万枚　累計12.6万枚　配信0.2万DL

ついにきました　ナンバリングライブのチケットをつけたテーマソングです
函館のライブで8万枚売ってしまうチケットのパワーはすさまじく
なんと初動10万枚にあと一歩まで迫る信じられない初動が出てしまいました
現在でもこれが、Aqoursとして最も売れたCDになっています

信じられないのは、この成績でアニメ2位ということ
1位になったのは、Aqoursと同じようにチケットをCDにつけたうたのプリンスさまっでした

なんとその売り上げは初動14万枚（キャラクターのシングルでは最も初動が高いCDです）
上には上がいると痛感させられました

18枚目　僕らの走ってきた道は…/Next SPARKLING!!
オリコン週間1位　初動7.4万枚　累計10.7万枚　配信0.7万DL/0.7万DL

Aqoursにとって初めての紅白　その直後にリリースされた劇場版主題歌です
紅白の勢いと前作に引き続いたナンバリングライブのチケットで大ヒット

デイリーでは初日から2.6万枚と2位以下にダブルスコアをつけてそのまま1位を明け渡さず
Aqoursのみならず、ラブライブのシングルとしても唯一のオリコン1位を獲得しました

19枚目　逃走迷走メビウスループ/Hop? Stop? Nonstop!
オリコン週間2位　初動8.0万枚　累計10.8万枚　配信0.7万DL/0.6万DL

前作の翌週にリリースされた劇場版第2弾。
先週のオリコン1位獲得の報道を見て、これじゃチケットが外れる！って人が
たくさん買ったのか初動8万枚に達しました。

しかし、この週にリリースしたジャニーズWESTがキャプテン翼のアニメソングだったので
またしてもアニメ1位を逃してしまいました。

ちなみにこのCDが、2019年で最も売れたキャラクターのシングルとなりました

番外編2　Believe again/Brightest Melody/Over The Next Rainbow
オリコン週間3位　初動7.0万枚　累計9.3万枚　配信1.1万DL/0.7万DL/0.5万DL

2曲目がAqoursの曲ですが、Saint Aqours Snow名義で出したのでカウントはされません。
配信ではSaint Snowの曲がヒットし、Aqoursの曲は2番手でした。
いい曲なのですが、やはり配信では「ぶち上がる強い曲」の方が売れるのですね・・・。

20枚目　Jump up HIGH!!
オリコン週間2位　初動2.6万枚　累計4.5万枚　配信0.2万DL

CLUB CDは発売が毎年6月30日に固定されているため
金曜→土曜ときてとうとう日曜日リリースになりました。
オリコンの集計は月曜～日曜なので、日曜日リリースはオリコン集計にとって「最も不利」です。

しかしAqoursは、なんとその悪条件を全く気にせずなんとオリコン2位になってしまいました
日曜日発売のCDがオリコン2位になったグループは
Aqoursが大好きなジャニーズ、キスマイ宮田の所属する「舞祭組」に次ぐ2番目の記録です

21枚目　未体験HORIZON
オリコン週間3位　初動4.0万枚　累計5.0万枚　配信0.7万DL

2年ぶりのナンバリングシングル
やっぱりナンバリングシングルは強い、CD5万枚+配信0.7万はこの時期としては極めて高い記録です
なんとこの作品でもオリコンデイリー1位を記録

2019年のAqoursは、オリコンデイリー1位が当たり前というとんでもない勢いを見せていました

この作品までは・・・

22枚目　KOKORO Magic “A to Z”
オリコン週間4位　初動2.2万枚　累計2.8万枚　配信0.4万枚

それまで圧倒的な人気を見せていたAqoursが　ここにきて崩れます
なんと初動2万枚弱、これは当時のAqoursとして最も低い数字です

当時、μ'sが初動5万枚を足していた時期でもゲーム曲はその半分しか売れなかったという
「ゲームソングは売れない」というジンクスがAqoursにも襲い掛かるのではと危惧されていましたあ
残念ながらその通りになってしまいました
ゲームソングはそれほど売れにくいものなのです

連続TOP5記録は継続したものの、
いつ記録が止まってもおかしくないギリギリの戦いがここから始まりました

23枚目　Fantastic Departure!
オリコン週間3位　初動4.6万枚　累計6.8万枚

初めてのドームツアーのチケットということで売り上げが期待されましたが
その期待は、コロナによって粉々に破壊されました

発売前日にチケットがついていると発表し、それで店もファンも大混乱
週末には店頭にも全く在庫がないという信じられない事態となりました
その後行き届いたのですが、今度はコロナ拡大によりライブ中止が決定
チケット無効という悪夢のような事態となりました

悪夢はそれだけではありません
このCDが発売された週は、今年の年間1位を獲得したジャニーズSixTONESがアニメ「富豪刑事」の主題歌がリリースされ
アニメ1位も再び逃すことになったのです
ちなみにAqoursは5月20日、SixTONESは6月3日に発売の予定だったので
コロナがなければ発売が重なることはなかったのです
しかしながら、コロナがなくても5月20日はSnow Manがいました
こちらもブラッククローバーのOPで、結局はアニメ2位になるはずでした
しかしSnow Manは、当時のスキャンダルによりこのCDの発売が延期されたのです
この延期はコロナとは関係ないものだったので、もしコロナがなく5月20日にリリースされていれば

Aqoursは2回目のオリコン週間1位を取れていたのです

24作目　JIMO-AI Dash!
オリコン週間5位　初動2.4万枚

ドームツアー中止によるチケット無効がもたらしたファンの不信感、それがAqoursをますます苦しめます。
そんな中リリースされたCLUB CDですが、ライブ先行応募が目玉だったため大苦戦。

一部のファンは、「先行応募するライブなんてどうせできないだろう、なら買う必要ないよね」と判断。
記念日リリースでなくなったこともあり、売上は大きく下がってしまいました。


そして運悪く、この週はコロナで延期になったCDが軒並みリリースされたのです。
最初の状態でさえ5位に入れるかという状況にもかかわらず、そこに飛び込んできたのは嵐「カイト」。
なんと1日で13万枚を売り上げ、さらに週のレベルが上がってしまったのです。
これにより、Aqoursは5位に入るしか連続TOP5記録を継続させることができなくなってしまいました。
ワンピースのOPであるDa-iCEと5位争いを演じ、なんとか勝利をもぎ取り5位を守りました。

正直、この週で記録が止まる可能性はかなり高かったです

25作目　WINTER VACATION
オリコン週間5位　初動1.5万枚

CLUB CDでさえ苦しいというこの状況です
実質的にはAqoursのシングルではなくキャラソンのデュオトリオはさらなる苦戦を強いられました

まずは売り上げです　お察しの通りAqours最低の数字です
これまで一度も2万枚を割ったことがないAqoursが　ついに2万枚を割ってしまいました
後輩の成長やコロナによる疲弊などで、AqoursのCDを買う余裕はほとんどなくなってしまっています
全盛期でも2.7万枚と苦戦していたので、1.5万枚という初動になってしまったのも仕方ありません

ここまで売り上げが下がると、それまで安泰だった5位入りも非常に苦しくなります
それでもレベルが下がった今のオリコンでは、1.5万枚あればまず確実にTOP5に入れますが
今週は櫻坂46、THE ALFEE、THE RAMPAGEと強力なライバルが目白押し
さらに先週デビューしたNiziUが2週目も3万枚売れるという想定外の事態となり
Aqoursはまたしても5位に入るしか　連続記録を守れなくなりました

そして今週、もう一人強力なライバルがいました　坂本真綾です
FGO人気はすごく、なんと前回初動2万枚売っています　つまりこのままでは勝てない可能性が高くなりました
その悪い予想は当たってしまい、坂本に敗れ初日デイリー6位

ついに記録ストップの危機を迎えてしまいました

しかしAqoursはそこから粘りました　そして最後は500枚差で大逆転
見事に歴代最高記録の25作連続オリコンTOP5をギリギリのところで成し遂げたのです

こうして、Aqoursはデビューからの25作連続オリコン1位という大記録を成し遂げました

今のオリコンなら簡単に取れるだろ！と批判される方もたくさん見ましたが
以上のことからわかる通り、決して楽に取れたものではありません

もちろん、同じく連続TOP5記録を持つ水樹奈々さんもそれは同じなのです
しかし水樹奈々さんは、7位まで3万枚を超える週に出してしまい、記録が途絶えました
それでも今年、再びオリコン2位を獲得しましたが、もう記録を伸ばすことはできません

この記録を伸ばせるのはもうAqoursだけになってしまいました
来年既に5周年記念シングルが出ることは決まっています
5位以内に入れば、まだ誰も成し遂げたことがない26作連続オリコンTOP5を達成することになります

厳しい戦いとなることは間違いないですが、Aqoursならやってくれると信じています

お読みいただきありがとうございました

その時の記憶が一緒に思い出されるいい解説だ

はえ～すごいなぁ
分かりやすい解説助かる

わりと茨の道だったんだな
よくやった記録だわ

おーって感動したわw

Aqoursの次回作は新作MV付きのシングルだろうからオリコンTOP5入りは確実だろうね

そもそも今回のシングルはAqoursの全体曲無しだからな

次の5位ヤバそうだったら言ってくれ何枚か買うからｗ

お疲れ様とても読み応えがあった

今回はアマゾンの遅延とかも関係あったのかね？
何しろライブが出来ないのはキツイな
念の為2枚買っといて本当に良かった

こう見ると今回の5位キープは素敵やねぇ…

そんなに連続してトップ5入ってたんかはえー

熱心なファンですらサブスクで聴いてる時代だからな
チケ付けなきゃ売れない

まぁそれでもジャニとか欅とかすげー売ってるが…サブカルであっち系は難しいやろ

発売当日にサブスクで聴けるのにCD買うってもうアホらしいと思っちゃう
サブスクメインになるとCDから取り込むのすら面倒になるしライブラリも扱いづらい
あと数年でCD自体がオワコンになると思う

所持する価値観からシェアとかサブスクにシフトするだろうね、そうなった時CDの価値って収集することそれこそ所持していること自体が価値になるからなくなりはしないと思うよ

CD買っても聴けない。みんなプレイヤー持ってるの？

俺はコレクションするのが好きだからCD自体は残って欲しいわ

詳しい解説をありがとうございます！
Aqoursすごいやん！！