■約50000文字■｢リーチ！｣ ｢……ロンっ！！｣──麻雀なんて、大嫌いだ。障子を挟んだひとつ隣りの部屋から、今日も大人たちの声が聞こえてくる。あい ｢もうやめて……やめてよぅ……｣暗い部屋の中、小さな掌で必死に耳を塞ぐ少女。──宮下愛、当時10歳。

穂乃果「おお、こんな感じかなっ？」穂乃果「ﾊﾉｹﾁｪﾝ♪ﾊﾉｹﾁｪﾝ♪」穂乃果「ん゛ん゛っ……」ｺﾎｺﾎ穂乃果「…ことりちゃん、大好きだよ」ｲｹﾎﾞｯ穂乃果「ﾊﾉｹﾁｪﾝ…うんっ！ことりもだいすきっ！！」ｷｬﾙﾙｰﾝ穂乃果「えへへへへへ……///」ことり「……」穂乃果「…へ……」ことり「あ、あの…///」穂乃果「うわぁぁぁあぁあーーーーっっ！！？///」(＾8＾)ことりに名前を呼ばれるのが好きなﾊﾉｹﾁｪﾝかわぃぃぃぃん♪

～合宿後のSIF準備前～侑「今日は虹色Passions！のPVで使う写真を撮影するよ！」しずく「写真、ですか？」侑「そう！　まず最初にしずくちゃんとかすみちゃんが抱き合ってるやつを1枚！」かすみ「はぁ！？　い、いきなり何言ってんですか侑先輩！」しずく「ええ！？　な、なななな……！？///」かすみ「私としず子の2人しかいないと思ったらそういうことですか……」ｼﾞﾄｰｯしずく「……えっと、抱き合ってないと駄目ですか……？」侑「しずくちゃんとかすみちゃんはとっても仲がいいよね！　見てれば分かるよ！」しずく「は、はぁ……」かすみ「それはそうですけど……」侑「2人が一緒に歌ってる所も息ピッタリだったしね！」

愛「絶対そうだって。いつも一緒にいて仲よさそうだし」侑「うーん、歩夢は幼馴染でそういう風に意識したことないなー」ｶﾞﾗﾗﾗ…歩夢「おまたせー侑ちゃん」侑「歩夢、待ってたよ」歩夢「ごめんね侑ちゃん、家庭科の課題長引いちゃって」侑「気にしてないから大丈夫だよ」ｷﾞｭｯ愛「…………」歩夢「ふふっ、侑ちゃん♪」侑「♪♪」愛「手を繋ぐまでが自然……こりゃ確定だね～」

◇———◇バレンタインデー。それは女の子にとって何よりも特別な日あなたは……あなたならどんな想いを込めますか？私はいつも空っぽで、ハキハキと喋る千歌ちゃんに、明るく引っ張るその千歌ちゃんらしさにずっと、身を任せて流されるだけでだから、今日こそちゃんと伝えたいの。せいいっぱいの気持ちを、誰よりも大切な千歌ちゃんにだって私、ずうっと、そんな千歌ちゃんのことが、ずっと——————◇———◇