【SS】侑「これは私が持っちゃいけないモノだったんだ」【ラブライブ!虹ヶ咲】
SS
ゆうぽむーSS
虹ヶ咲ーSS
高咲侑ーSS
ゆうぽむーSS
虹ヶ咲ーSS
高咲侑ーSS
「歩夢が部屋に来るの、久しぶりだね」
同好会が始まってからは本当に部屋に来る機会が減ったような気がする。
そもそも機会なんてなくても、入り浸ったりしていたはずなんだけど。
「そうだね──」
部屋の奥に進む私を歩夢が視線で追って──ぴたりと、まるで縛り付けられたように『そこ』で止まった。
電子ピアノ。お小遣いをため込んで叩いた私の未来と夢への第一歩となる、大切なものだ。
「っ」
歩夢が息を呑んだ。
まあピアノの運指もまともにできなかった私が、いきなりあんな大層なものを部屋に置いていたらそりゃびっくりするよね。