【SS】ダイヤ「津島さん、大事なお話がありますわ」善子「え(津島さん？)」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ダイヤ「わたくしは黒澤の子ではありません」

善子「は？」

ダイヤ「そして実は貴女の名前はサファイアです」

善子「はぁ？」

ダイヤ「姓も黒澤ですわ」

善子「はぁっ！？」

ダイヤ「……という可能性がありますわ」

善子「本当のことじゃないのね！びっくりしたわよ！」

ダイヤ「ですが可能性は高いのです」

善子「何が根拠なのよ」

ダイヤ「名前ですわ」

善子「ふぅん」

ダイヤ「もっと興味を持って下さい！」ﾊﾞﾝｯ

善子「うるさいわねっ！世迷いごとを聞かされるこっちの身にもなってみなさい！！」ﾊﾞﾝｯ

善子「で、名前がどうしたのよ」

ダイヤ「わたくしの名前、ダイヤの主成分は知っていますか？」

善子「一般常識でしょ、炭素ね」

ダイヤ「えぇ、シャープペンシルの芯が同素体に挙げられますわね」

善子「化学で習うわね」

ダイヤ「ではわたくしの妹、ルビィですわ。ルビーの主成分は？」

善子「そっちは知らないわね」

ダイヤ「ルビーの主成分はAl2O3―酸化アルミニウム―別名アルミナですわ」

善子「あー、ボーキサイトから出来るやつね」

ダイヤ「えぇ、そして本題はここからなのです」

善子「うん」









ダイヤ「サファイアもアルミナが主成分なのですわー！！！！」ﾊﾞﾝｯ

善子「知らないわよっ！！！」ﾊﾞﾝｯ

ダイヤ「何故ルビーとサファイア、という主成分が同じ宝石がありますのに、ダイヤの名をわたくしにつけたのですかっ！？」

善子「親に聞きなさい！」

ダイヤ「私とルビィは姉妹ではないのでしょうか！？」

善子「姉妹だから安心しなさい！」

ダイヤ「本当に！？その証拠は！？」

善子「母子手帳」

ダイヤ「」

ダイヤ「いやっ……そ、それは怖いですわ」

善子「いや見せてもらいなさいよ」

ダイヤ「もし……もし姉妹ではないと証明されたら！わたくしは……わたくしは……っ！」ｶﾞｸｶﾞｸ

善子「落ち着きなさいっ！」ﾊﾞｧﾝｯ

ダイヤ「っ！」ﾋﾘﾋﾘ

善子「本当に血の繋がりが無かったとして、あなたのルビィへの愛情は偽物なの！？こんなことで揺らぐことなの！？」

ダイヤ「っ！！いいえ！わたくしはルビィを心の底から愛しておりますわ！」

善子「そうでしょ(そもそも血は繋がってるんだけど……)」

善子「ところで何で私なのよ」

ダイヤ「え？」

善子「サファイアって青いでしょ？青のイメージだったら曜さんがいるじゃない」

ダイヤ「お告げですわ」

善子「はぁ？」

ダイヤ「突然わたくしの頭の中に舞い降りたのです」

善子「何よそのどこからか謎電波を受信したみたいな言い方は」

ダイヤ「わたくしもよく分からないのですが……『――サファイア――善子――黒澤三姉妹――』と」

善子「ヨハネよっ！」

善子「それにそのお告げとやらで三姉妹って言ってるじゃない。少なくとも2人の血が繋がっていることは保証されてるわ」

ダイヤ「確かに！！」

善子「それにまぁ……気にすることはないでしょ。決心がついたら母子手帳見せてもらいなさい(親に聞いたら心配されるでしょうし……)」

ダイヤ「えぇ……少し気持ちの整理をしてきますわ」

-数日後-

ダイヤ「善子さん、あの件についてですが杞憂でしたわ」

善子「ヨハネ！……それは分かってたことだけどね」

ダイヤ「冷静では無かったようです……。話を聞いて下さってありがとうございました」

善子「いいのよ」ﾋﾗﾋﾗ

ダイヤ「では」ﾍﾟｺﾘ

-更に数日後-

ルビィ「よ、善子ちゃん。ルビィとお姉ちゃんって血が繋がって無いのかなぁ？」

善子「あんたは黒澤カーボンにでも改名してきなさいっ！！！」

おわり