3: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:32:44.06 ID:Gv2Mw1vC
希 「スピリチュアルをこの身に呼ぶんよ」
こちらの続編となっております。
こちらを読まなくても楽しめるようにはしてますが、読んでいただけるとより楽しめるかもです。
【SS】希 「スピリチュアルをこの身に呼ぶんよ」【ラブライブ!】
こちらの続編となっております。
こちらを読まなくても楽しめるようにはしてますが、読んでいただけるとより楽しめるかもです。
4: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:33:54.76 ID:Gv2Mw1vC
穂乃果 「お正月だねぇ~」
希 「そうやねぇ~」
凛 『にゃ~』
穂乃果 「凛ちゃんどこから喋ってるの?」
凛 『こたつの中』
穂乃果 「本当に猫みたいじゃん」
穂乃果 「それよりなんで二人穂乃果の家のコタツに入ってるの?」
希 「だってみんなで集合だったけど早く来ちゃって暇やし」
凛 「待ってる間寒すぎるよ」
穂乃果 「あ、コタツから出てきた」
希 「そうやねぇ~」
凛 『にゃ~』
穂乃果 「凛ちゃんどこから喋ってるの?」
凛 『こたつの中』
穂乃果 「本当に猫みたいじゃん」
穂乃果 「それよりなんで二人穂乃果の家のコタツに入ってるの?」
希 「だってみんなで集合だったけど早く来ちゃって暇やし」
凛 「待ってる間寒すぎるよ」
穂乃果 「あ、コタツから出てきた」
5: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:34:47.74 ID:Gv2Mw1vC
希 「ところでウチ、スピリチュアルをこの身に呼べるんよ」
凛 「スピリチュアルを呼ぶ?」
穂乃果 「去年も見たなぁこの流れ」
希 「例えば昔の偉人さんの霊とか、あと神様とか、他には守護霊とか? そういうのを自分の身体に呼んで対話することができるんよ」
凛 「す、すごいにゃ……!! それって霊媒師とかができるやつだよね!?」
希 「うん。イメージとしてはそれで正解」
穂乃果 「去年も同じ会話したよね。凛ちゃん覚えてないの??」
凛 「スピリチュアルを呼ぶ?」
穂乃果 「去年も見たなぁこの流れ」
希 「例えば昔の偉人さんの霊とか、あと神様とか、他には守護霊とか? そういうのを自分の身体に呼んで対話することができるんよ」
凛 「す、すごいにゃ……!! それって霊媒師とかができるやつだよね!?」
希 「うん。イメージとしてはそれで正解」
穂乃果 「去年も同じ会話したよね。凛ちゃん覚えてないの??」
6: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:35:37.67 ID:Gv2Mw1vC
希 「霊に体を貸すけど、あくまで体の主はウチやから、いつでも取り戻せるし、かつてある弱点があったんだけど……」
凛 「ある弱点?」
希 「白目になっちゃう弱点。まあそれ以外は支障がないわけだし、些細なことやん?」
凛 「アイドルとしては致命的にゃ……」
希 「でもその弱点も今では完全に克服し、もはやスピリチュアルを呼ぶのに壁はひとつも無くなったんよ。それが今のウチ」
凛 「も、もしかして最強ってこと……!?」
希 「SAIKYOUやな」
凛 「かっこいい……!」 キラキラ
穂乃果 「いやいや」
凛 「ある弱点?」
希 「白目になっちゃう弱点。まあそれ以外は支障がないわけだし、些細なことやん?」
凛 「アイドルとしては致命的にゃ……」
希 「でもその弱点も今では完全に克服し、もはやスピリチュアルを呼ぶのに壁はひとつも無くなったんよ。それが今のウチ」
凛 「も、もしかして最強ってこと……!?」
希 「SAIKYOUやな」
凛 「かっこいい……!」 キラキラ
穂乃果 「いやいや」
7: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:36:28.35 ID:Gv2Mw1vC
希 「じゃあ早速やってみようか。何を呼び寄せたい?」
凛 「魔王!」
希 「えっ?」
凛 「魔王!!」
希 「正気?」
穂乃果 「まあ凛ちゃん、いくら希ちゃんがエセ・スピリチュアルとはいえ、無茶振りは良くないよ」
希 「エセ・スピリチュアル!? 穂乃果ちゃん、今エセって言った!?」
穂乃果 「だって約一年前に同じことやって、クオリティの低い偉人のモノマネしただけだったじゃん」
希 「一年前は一年前。今は今や」
凛 「あれ? でも一年前も同じ会話してるなら、時系列的におかしくない? だって仲良くなったのは……」
希 「スピリチュアルやね」
凛 「魔王!」
希 「えっ?」
凛 「魔王!!」
希 「正気?」
穂乃果 「まあ凛ちゃん、いくら希ちゃんがエセ・スピリチュアルとはいえ、無茶振りは良くないよ」
希 「エセ・スピリチュアル!? 穂乃果ちゃん、今エセって言った!?」
穂乃果 「だって約一年前に同じことやって、クオリティの低い偉人のモノマネしただけだったじゃん」
希 「一年前は一年前。今は今や」
凛 「あれ? でも一年前も同じ会話してるなら、時系列的におかしくない? だって仲良くなったのは……」
希 「スピリチュアルやね」
8: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:37:34.67 ID:Gv2Mw1vC
希 「まあ信じてよ穂乃果ちゃん。今度こそは本物だから」
穂乃果 「うーん……そこまで言うなら信じるけどさ……」
希 「ところで魔王はちょっとやめん?」
凛 「なんでかにゃ?」
希 「ほらさ、せめて実在する感じの人にしようよ」
凛 「魔王はいる。絶対いるよ」
希 「凛ちゃんは創作物と現実が混ざっちゃってるんよ」
凛 「スピリチュアル言ってる希ちゃんもそうじゃないの?」
希 「あいたたた」
穂乃果 「うーん……そこまで言うなら信じるけどさ……」
希 「ところで魔王はちょっとやめん?」
凛 「なんでかにゃ?」
希 「ほらさ、せめて実在する感じの人にしようよ」
凛 「魔王はいる。絶対いるよ」
希 「凛ちゃんは創作物と現実が混ざっちゃってるんよ」
凛 「スピリチュアル言ってる希ちゃんもそうじゃないの?」
希 「あいたたた」
9: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:38:48.42 ID:Gv2Mw1vC
穂乃果 「ほら二人とも、新年から煽り合いなんかしなくても……」
凛 「とりあえず魔王はいるにゃ」
穂乃果 「なんでそんなに頑ななの凛ちゃん」
希 「とにかく実在してる人じゃないとダメなんよ」
凛 「できないの?」
希 「できないわけないやん!!!! そんな言うならやってみせたるっ!!」 ドッ
穂乃果 「煽り耐性が低すぎるよ!?」
凛 「とりあえず魔王はいるにゃ」
穂乃果 「なんでそんなに頑ななの凛ちゃん」
希 「とにかく実在してる人じゃないとダメなんよ」
凛 「できないの?」
希 「できないわけないやん!!!! そんな言うならやってみせたるっ!!」 ドッ
穂乃果 「煽り耐性が低すぎるよ!?」
10: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:39:45.61 ID:Gv2Mw1vC
凛 「ていうか希ちゃん、さっきから態度がおかしいし、もしかして嘘ついてたりしない?」
穂乃果 「まあ穂乃果もそんな気がするけど、希ちゃん今度こそは本物って言ってたし、そこは信じてあげようよ?」
希 「そ、そそそそうやねん!? わっちが嘘なんてそ、そそんなの」 アセアセ
穂乃果 「いやもう嘘の反応!!!」
凛 「そうだね! 希ちゃんが嘘つくはずないにゃ」
穂乃果 「騙し通せてるし!!!」
穂乃果 「まあ穂乃果もそんな気がするけど、希ちゃん今度こそは本物って言ってたし、そこは信じてあげようよ?」
希 「そ、そそそそうやねん!? わっちが嘘なんてそ、そそんなの」 アセアセ
穂乃果 「いやもう嘘の反応!!!」
凛 「そうだね! 希ちゃんが嘘つくはずないにゃ」
穂乃果 「騙し通せてるし!!!」
11: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:40:44.54 ID:Gv2Mw1vC
希 「じゃあ呼ぶから静かにしといてな?」
穂乃果 「嘘バレバレだけど……いざ呼び寄せるときは緊張する……」 ドキドキ
凛 「楽しみにゃ……」 ドキドキ
希 「呼び寄せっ!!」 ギロッ
_人人人人人人人_
> 白目のぞみ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 「白目なってるし!!」
凛 「弱点克服できてないにゃ……」
穂乃果 「嘘バレバレだけど……いざ呼び寄せるときは緊張する……」 ドキドキ
凛 「楽しみにゃ……」 ドキドキ
希 「呼び寄せっ!!」 ギロッ
_人人人人人人人_
> 白目のぞみ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 「白目なってるし!!」
凛 「弱点克服できてないにゃ……」
12: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:41:45.27 ID:Gv2Mw1vC
希 「いや負けてたまるかっ」 ギリギリ
_人人人人人人人人人_
> ほぼ白目のぞみ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 「おおっ、抵抗している……!」
凛 「凛たちは歴史の転換点を見てるんだね……!」 ワクワク
穂乃果 「見てないと思う」
_人人人人人人人人人_
> ほぼ白目のぞみ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 「おおっ、抵抗している……!」
凛 「凛たちは歴史の転換点を見てるんだね……!」 ワクワク
穂乃果 「見てないと思う」
13: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:42:36.88 ID:Gv2Mw1vC
希 「クライマッーーークスっ!!」 ギリッ
_人人人人人人人人人_
> 白目を克服した <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
希 「上手くいったよーーー! 凛ちゃん!!」
凛 「やったにゃーーー!」
穂乃果 「白目を克服するのはゴールじゃないよね? 口寄せできてないよね?」
希 「……なんてね」
凛・穂乃果 「「!?」」
_人人人人人人人人人_
> 白目を克服した <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
希 「上手くいったよーーー! 凛ちゃん!!」
凛 「やったにゃーーー!」
穂乃果 「白目を克服するのはゴールじゃないよね? 口寄せできてないよね?」
希 「……なんてね」
凛・穂乃果 「「!?」」
14: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:43:22.33 ID:Gv2Mw1vC
希 「ふふふ、魔王を呼び寄せるとはなかなか面白い奴がいるものだ……!」 ゴゴゴ
凛 「もしかして魔王……!?」
_人人人人人人人人人人人人人_
> もしかして魔王……!? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
希 「そうだ、魔王だ」
凛 「あっ、星空凛です」
希 「あっ、はじめましてー」
穂乃果 (魔王さん、礼儀が良すぎる……)
凛 「もしかして魔王……!?」
_人人人人人人人人人人人人人_
> もしかして魔王……!? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
希 「そうだ、魔王だ」
凛 「あっ、星空凛です」
希 「あっ、はじめましてー」
穂乃果 (魔王さん、礼儀が良すぎる……)
15: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:44:28.56 ID:Gv2Mw1vC
希 「それにしても我が、再びこの世界に舞い降りるときが来るとは……驚きだ」
穂乃果 「えっと、本当に魔王さんなんですか?」
希 「そうだ。かつてこの世界の人類を一人残らず滅ぼした魔王だ」
穂乃果 (じゃあ穂乃果たちはなんで生きてるの)
凛 「魔王さん、サインください!!」
希 「しょうがないなぁ」
穂乃果 「えっと、本当に魔王さんなんですか?」
希 「そうだ。かつてこの世界の人類を一人残らず滅ぼした魔王だ」
穂乃果 (じゃあ穂乃果たちはなんで生きてるの)
凛 「魔王さん、サインください!!」
希 「しょうがないなぁ」
16: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:45:26.85 ID:Gv2Mw1vC
_人人人人人_
> ま王 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 (魔王さん、漢字苦手なんだ……)
凛 「ありがとうございます!! 一生の宝物にします!!」
希 「当然だ。魔王のサインだからな」
希 「それより我を呼んだということは、何か聞きたいことがあるのではないか?」
凛 「えっ……ほ、穂乃果ちゃん、何か聞きたいことある?」 ヒソヒソ
穂乃果 「ええっ、凛ちゃん何も考えてなかったの……!? 穂乃果だって質問なんて考えてないよ!」 ヒソヒソ
穂乃果 (そもそもこれは希ちゃんの演技なんだし、質問したってそれは希ちゃんに聞いてるのと一緒なんだよ!!)
> ま王 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
穂乃果 (魔王さん、漢字苦手なんだ……)
凛 「ありがとうございます!! 一生の宝物にします!!」
希 「当然だ。魔王のサインだからな」
希 「それより我を呼んだということは、何か聞きたいことがあるのではないか?」
凛 「えっ……ほ、穂乃果ちゃん、何か聞きたいことある?」 ヒソヒソ
穂乃果 「ええっ、凛ちゃん何も考えてなかったの……!? 穂乃果だって質問なんて考えてないよ!」 ヒソヒソ
穂乃果 (そもそもこれは希ちゃんの演技なんだし、質問したってそれは希ちゃんに聞いてるのと一緒なんだよ!!)
17: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:46:40.50 ID:Gv2Mw1vC
凛 「じゃ、じゃあ魔王さんの趣味について教えてください!!」
希 「趣味?」
凛 「世界を滅ぼす魔王の趣味、すっごい恐ろしそうで気になるにゃ……!」
希 「我の趣味……それは……」
凛 「それは……!」
希 「占いだ」
穂乃果 「いやそれ希ちゃんの趣味じゃん!!」
希 「趣味?」
凛 「世界を滅ぼす魔王の趣味、すっごい恐ろしそうで気になるにゃ……!」
希 「我の趣味……それは……」
凛 「それは……!」
希 「占いだ」
穂乃果 「いやそれ希ちゃんの趣味じゃん!!」
18: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:47:49.00 ID:Gv2Mw1vC
希 「げんも担ぐし、風水も信じるぞ。戦いの前にはカツ丼を食べるし、村を攻めるときは大安の日を選んでる」
穂乃果 「えぇ……」
穂乃果 (それが本当だとして、魔王が風水とか気にしてたらなんか嫌だなぁ)
穂乃果 (しかも村人からしたら大安じゃないじゃん)
希 「朝のテレビの占いも毎度欠かさず見てるぞ。それで運勢が悪かったらチャンネルを変えたりしてな」
凛 「あ、それ凛もしてるにゃ!」
穂乃果 「えぇ……」
穂乃果 (それが本当だとして、魔王が風水とか気にしてたらなんか嫌だなぁ)
穂乃果 (しかも村人からしたら大安じゃないじゃん)
希 「朝のテレビの占いも毎度欠かさず見てるぞ。それで運勢が悪かったらチャンネルを変えたりしてな」
凛 「あ、それ凛もしてるにゃ!」
19: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:48:36.32 ID:Gv2Mw1vC
希 「おおっ、そうか。それにしてもチャンネルによって今日の運勢が違うのって少しおかしいと思わんか?」
凛 「凛も考えたことがあるけど、多分大人の事情が絡んでるんだと思うにゃ」
希・凛 「「わいわい がやがや」」 キャッキャッ
穂乃果 (魔王と占いトークで盛り上がってるよ……)
希 「他には質問はあるか?」
凛 「あ、じゃあ勇者さんってどれくらい強かったんですか!」
希 「……勇者?」 ピクッ
凛 「凛も考えたことがあるけど、多分大人の事情が絡んでるんだと思うにゃ」
希・凛 「「わいわい がやがや」」 キャッキャッ
穂乃果 (魔王と占いトークで盛り上がってるよ……)
希 「他には質問はあるか?」
凛 「あ、じゃあ勇者さんってどれくらい強かったんですか!」
希 「……勇者?」 ピクッ
20: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:49:39.30 ID:Gv2Mw1vC
希 「……」
凛 「えっ? どうしたんですか、魔王さん?」
穂乃果 「り、凛ちゃん! 魔王に勇者の話は多分ご法度なんじゃ……」 ヒソヒソ
凛 「ひっ! じゃあもしかして凛……」
希 「今のは(心が)痛かったぞぉ」 ゴゴゴゴゴ
凛 「もしかして魔王さんを怒らせちゃった!?」
希 「勇者……聞きたくもない言葉だ。気分を害した、こうなったら世界を滅ぼしてやるっ!!」
凛 「このままじゃ世界が滅んじゃうよ!?」
穂乃果 「新年早々世界が滅んじゃうの!?」
凛 「えっ? どうしたんですか、魔王さん?」
穂乃果 「り、凛ちゃん! 魔王に勇者の話は多分ご法度なんじゃ……」 ヒソヒソ
凛 「ひっ! じゃあもしかして凛……」
希 「今のは(心が)痛かったぞぉ」 ゴゴゴゴゴ
凛 「もしかして魔王さんを怒らせちゃった!?」
希 「勇者……聞きたくもない言葉だ。気分を害した、こうなったら世界を滅ぼしてやるっ!!」
凛 「このままじゃ世界が滅んじゃうよ!?」
穂乃果 「新年早々世界が滅んじゃうの!?」
21: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:51:06.21 ID:Gv2Mw1vC
希 「ぐっ……凛ちゃん……!」
凛 「その声は希ちゃん!?」
希 「思ったよりも……魔王が強くて……このままじゃ大変なことになる……! だからもう魔王を強制的に送り返すけど良い……!?」
凛 「もちろんだよ!! このままじゃ世界も滅んじゃうし何より希ちゃんが……」 アワアワ
穂乃果 (あ、これ、嘘バレる前に無理矢理終わらせたいだけだ)
希 「よし、魔王を送り返す……! さらばだ、魔王……!」
凛 「あ、その前に一つ聞いていいかな? 魔王と喋れる機会なんて滅多にないし」
希 「意外と焦ってないんやね凛ちゃん!?」
凛 「その声は希ちゃん!?」
希 「思ったよりも……魔王が強くて……このままじゃ大変なことになる……! だからもう魔王を強制的に送り返すけど良い……!?」
凛 「もちろんだよ!! このままじゃ世界も滅んじゃうし何より希ちゃんが……」 アワアワ
穂乃果 (あ、これ、嘘バレる前に無理矢理終わらせたいだけだ)
希 「よし、魔王を送り返す……! さらばだ、魔王……!」
凛 「あ、その前に一つ聞いていいかな? 魔王と喋れる機会なんて滅多にないし」
希 「意外と焦ってないんやね凛ちゃん!?」
22: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:52:15.77 ID:Gv2Mw1vC
凛 「人類滅ぼしたならなんで凛たちは今ここにいるの?」
穂乃果 「そこ気付いてたんだ」
希 「じゃあそれだけ魔王さんに今聞いてみるね……」
凛 「もしかして魔王さんがそれからの人類を作ったのかな」
穂乃果 「魔王が作った人類ってなんかディストピア小説の設定にありそうだよね」
凛 「穂乃果ちゃん、ディストピアなんて言葉知ってたんだ」
穂乃果 「バカにしてる?」
穂乃果 「そこ気付いてたんだ」
希 「じゃあそれだけ魔王さんに今聞いてみるね……」
凛 「もしかして魔王さんがそれからの人類を作ったのかな」
穂乃果 「魔王が作った人類ってなんかディストピア小説の設定にありそうだよね」
凛 「穂乃果ちゃん、ディストピアなんて言葉知ってたんだ」
穂乃果 「バカにしてる?」
23: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:53:36.44 ID:Gv2Mw1vC
希 「小娘、よく聞け」
穂乃果 「あ、魔王戻ってきたんだね」
希 「実は魔王がその後の世界を作ったんだ!!」
穂乃果 「創造主が魔王だったなんて……」
凛 「それって何年前くらいの話なの?」
希 「え、えっと、十億年前くらいかな?」
凛 「そうなんだ……」
希 「ふふ、我が人類を作り直したのだ」
穂乃果 「あ、魔王戻ってきたんだね」
希 「実は魔王がその後の世界を作ったんだ!!」
穂乃果 「創造主が魔王だったなんて……」
凛 「それって何年前くらいの話なの?」
希 「え、えっと、十億年前くらいかな?」
凛 「そうなんだ……」
希 「ふふ、我が人類を作り直したのだ」
24: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:54:28.70 ID:Gv2Mw1vC
凛 「でも人類が誕生したのってもっと最近だよ?」
希 「!?」
凛 「作り直すどころか、その時代には人類はいなくて、滅ぼすことすらできないのに……どういうこと?」
希 「……」
凛 「……」
穂乃果 「……」
希 「!?」
凛 「作り直すどころか、その時代には人類はいなくて、滅ぼすことすらできないのに……どういうこと?」
希 「……」
凛 「……」
穂乃果 「……」
25: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:55:16.67 ID:Gv2Mw1vC
希 「普通に嘘つきました、すいません」
凛 「そ、そんな希ちゃん……? それとも魔王さん……? 凛を騙してたの?」
希 「ごめん……最初は冗談のつもりだったんや。でも凛ちゃんが本当に興味津々そうで……嘘だって言い出せなくなったんよ」
穂乃果 「なんとなく分かってたけど、やっぱり嘘は良くないよ」
凛 「そうだよ……このサインなんてもう何の意味もないよ。後で鼻かむときに使うよ。エコだし」
希 「……ごめんなさい」
凛 「恥を知れ、恥を」
希 「うぅ……」
凛 「そ、そんな希ちゃん……? それとも魔王さん……? 凛を騙してたの?」
希 「ごめん……最初は冗談のつもりだったんや。でも凛ちゃんが本当に興味津々そうで……嘘だって言い出せなくなったんよ」
穂乃果 「なんとなく分かってたけど、やっぱり嘘は良くないよ」
凛 「そうだよ……このサインなんてもう何の意味もないよ。後で鼻かむときに使うよ。エコだし」
希 「……ごめんなさい」
凛 「恥を知れ、恥を」
希 「うぅ……」
26: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:56:28.17 ID:Gv2Mw1vC
凛 「本当に反省しているのかにゃ!?」 ドンッ
希 「ひぃぃぃ!」
穂乃果 「ちょ、凛ちゃん、気持ちは分かるけど、希ちゃんも悪意があったわけじゃないし、ほら、新年早々怒るのは良くないよぉ」
凛 「穂乃果ちゃん。凛は怒ってないの。注意してるだけなんだよ」
希 「で、でもコタツ叩いたし……」
凛 「うるさい!!」 ドンッ
希 「ひぃぃぃ! やっぱり怒ってるよね!?」
希 「ひぃぃぃ!」
穂乃果 「ちょ、凛ちゃん、気持ちは分かるけど、希ちゃんも悪意があったわけじゃないし、ほら、新年早々怒るのは良くないよぉ」
凛 「穂乃果ちゃん。凛は怒ってないの。注意してるだけなんだよ」
希 「で、でもコタツ叩いたし……」
凛 「うるさい!!」 ドンッ
希 「ひぃぃぃ! やっぱり怒ってるよね!?」
27: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:57:30.60 ID:Gv2Mw1vC
凛 「怒ってない。注意してるの。そもそも希ちゃんはなんで怒られてるか分かってるの? あ、怒ってないけどね?」
希 「えっと、凛ちゃんの魔王に出会えた喜びを無碍にしてしまって……」
凛 「そういうことじゃなくて! 凛はね、信頼してる人に嘘をつかれたことを怒ってるの!! あ、怒ってないけどね?」
希 「す、すいません……本当にごめんなさい……」
凛 「いや、凛は許さないから」
穂乃果 「ふ、二人とも……新年に喧嘩なんて良くないよぉ……」 ビクビク
希 「えっと、凛ちゃんの魔王に出会えた喜びを無碍にしてしまって……」
凛 「そういうことじゃなくて! 凛はね、信頼してる人に嘘をつかれたことを怒ってるの!! あ、怒ってないけどね?」
希 「す、すいません……本当にごめんなさい……」
凛 「いや、凛は許さないから」
穂乃果 「ふ、二人とも……新年に喧嘩なんて良くないよぉ……」 ビクビク
28: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 18:59:25.92 ID:Gv2Mw1vC
ガラッ
海未 「そうですよ、凛」
凛 「海未ちゃん!? 今凛は希ちゃんに怒ってるの邪魔しないで!」
海未 「……確かに希は凛に嘘をつきました。でもそれは凛を喜ばせるための嘘だったのではないんですか?」
凛 「えっ……」
凛 『できないの?』
希 『できないわけないやん!!!! そんな言うならやってみせたるっ!!』 ドッ
凛 (思い出すと凛も煽ったところはあったし、何より魔王さんと喋ってるときは楽しかった。希ちゃんは、凛のために嘘をついて……)
海未 「そうですよ、凛」
凛 「海未ちゃん!? 今凛は希ちゃんに怒ってるの邪魔しないで!」
海未 「……確かに希は凛に嘘をつきました。でもそれは凛を喜ばせるための嘘だったのではないんですか?」
凛 「えっ……」
凛 『できないの?』
希 『できないわけないやん!!!! そんな言うならやってみせたるっ!!』 ドッ
凛 (思い出すと凛も煽ったところはあったし、何より魔王さんと喋ってるときは楽しかった。希ちゃんは、凛のために嘘をついて……)
29: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:01:18.76 ID:Gv2Mw1vC
凛 「……」
希 「……」
凛 「ごめんね、希ちゃん。凛、希ちゃんの気持ちも考えないで」
希 「そ、そんな! ウチが嘘をついたのは本当だし、凛ちゃんが謝ることなんて」
穂乃果 「……どっちも悪いよ」 ボソッ
凛・希 「「え」」
穂乃果 「だからさ、もう謝って仲直りしようよ。穂乃果、新年早々喧嘩なんか見たくない……」 ポロポロ
海未 「穂乃果……」
凛 「……」
希 「……」
希 「……」
凛 「ごめんね、希ちゃん。凛、希ちゃんの気持ちも考えないで」
希 「そ、そんな! ウチが嘘をついたのは本当だし、凛ちゃんが謝ることなんて」
穂乃果 「……どっちも悪いよ」 ボソッ
凛・希 「「え」」
穂乃果 「だからさ、もう謝って仲直りしようよ。穂乃果、新年早々喧嘩なんか見たくない……」 ポロポロ
海未 「穂乃果……」
凛 「……」
希 「……」
30: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:02:35.09 ID:Gv2Mw1vC
凛・希 「「ごめんなさい」」
凛 「凛がお願いしたのに怒っちゃってごめんなさい。希ちゃん。希ちゃんのおかげで初笑いだったよ!」
希 「ウチも嘘ついてごめんなさい。凛ちゃん、凛ちゃんはやっぱり笑顔の方がいい。だからごめんなさい」
凛・希 「「穂乃果ちゃんもごめんなさい」」
凛 「穂乃果ちゃん、喧嘩なんか見たくなかったよね」
希 「μ'sはやっぱり、仲良しの方がいい。穂乃果ちゃんを傷つけてしまったこと、本当にごめんなさい」
穂乃果 「……」 グスッ
凛 「凛がお願いしたのに怒っちゃってごめんなさい。希ちゃん。希ちゃんのおかげで初笑いだったよ!」
希 「ウチも嘘ついてごめんなさい。凛ちゃん、凛ちゃんはやっぱり笑顔の方がいい。だからごめんなさい」
凛・希 「「穂乃果ちゃんもごめんなさい」」
凛 「穂乃果ちゃん、喧嘩なんか見たくなかったよね」
希 「μ'sはやっぱり、仲良しの方がいい。穂乃果ちゃんを傷つけてしまったこと、本当にごめんなさい」
穂乃果 「……」 グスッ
31: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:03:40.27 ID:Gv2Mw1vC
凛 「……」
希 「……」
穂乃果 「もういいよ、謝らなくて。だから今からは笑っていよう? だってせっかくの新年だもん!」
ガラッ
絵里 「あら? 四人とも早いのね」
にこ 「ほら初詣行くんでしょ、コタツ入ってたらだらだらしちゃうわよ?」
真姫 (コタツ、少し気になるわ……)
花陽 「餅が食べたいですが、今は我慢ですぅ」
ことり 「穂乃果ちゃん、海未ちゃん! 凛ちゃん、希ちゃん! ほら行こっ?」
希 「……」
穂乃果 「もういいよ、謝らなくて。だから今からは笑っていよう? だってせっかくの新年だもん!」
ガラッ
絵里 「あら? 四人とも早いのね」
にこ 「ほら初詣行くんでしょ、コタツ入ってたらだらだらしちゃうわよ?」
真姫 (コタツ、少し気になるわ……)
花陽 「餅が食べたいですが、今は我慢ですぅ」
ことり 「穂乃果ちゃん、海未ちゃん! 凛ちゃん、希ちゃん! ほら行こっ?」
32: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:04:45.85 ID:Gv2Mw1vC
海未 「みんな待っててくれてますよ、行きますよ三人とも」
穂乃果 (……やっぱりμ'sはこうでなくちゃ)
凛 (今年はもっと優しくいたい、頑張ろうっ)
希 (今年もみんなで一緒に笑えますように)
穂乃果・凛・希 「「うん!」」 ニコッ
海未 (ほんとなんというか、私たちのユニットと、幼馴染は……手間がかかるというか……)
海未 「まあそこが良いのかもしれません」
穂乃果 (……やっぱりμ'sはこうでなくちゃ)
凛 (今年はもっと優しくいたい、頑張ろうっ)
希 (今年もみんなで一緒に笑えますように)
穂乃果・凛・希 「「うん!」」 ニコッ
海未 (ほんとなんというか、私たちのユニットと、幼馴染は……手間がかかるというか……)
海未 「まあそこが良いのかもしれません」
33: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:05:27.69 ID:Gv2Mw1vC
穂乃果 「そうだ! 新年なら挨拶しないと!」
穂乃果 「あけまして!」
μ's 「「おめでとうございます!」」
そのあとμ'sみんなで楽しいお正月を過ごしました。
おわり
穂乃果 「あけまして!」
μ's 「「おめでとうございます!」」
そのあとμ'sみんなで楽しいお正月を過ごしました。
おわり
34: (やわらか銀行) 2022/01/02(日) 19:09:21.12 ID:Gv2Mw1vC
ありがとうございました。
そして新年明けましておめでとうございます。
一昨年の十月くらいからssをいくつも投稿していますが、今年も自分のペースではあるものの投稿していくつもりなのでよろしくお願いします。
そして新年明けましておめでとうございます。
一昨年の十月くらいからssをいくつも投稿していますが、今年も自分のペースではあるものの投稿していくつもりなのでよろしくお願いします。
35: (もんじゃ) 2022/01/02(日) 23:25:21.72 ID:nSJ92sPu
乙
テンポよくて面白かった
テンポよくて面白かった
38: (えびふりゃー) 2022/01/03(月) 10:57:45.00 ID:lalj9m5L
希と凛の掛け合いがおもしろいね
36: (えびふりゃー) 2022/01/03(月) 01:03:36.66 ID:lalj9m5L
ほんわかする、いい話でした
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1641115862/