【SS】すみれの実家の神社に勤める巫女のTさん

すみれ妹「あ、お姉ちゃんおかえりー」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

Tさん「おかえりーすみち」ﾋﾟｺﾋﾟｺ


すみれ(またスマブラやってる……)

「ご飯よー」

すみれ妹「はーい、もういくー」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

Tさん「お腹すいたし瞬〇させてもらうでー！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

すみれ妹「なにをー！」ﾋﾟｺﾋﾟｺ


すみれ(また食べていくんかい)

すみれ妹「あー今日はコロッケかー」

Tさん「めっちゃ美味しそうやん！うち妹ちゃんのぶんも食べてまお！」

すみれ妹「だ、だめ！」


すみれ(まぁ、悪い人ではないのよね)

「先にお風呂入っちゃいなさい」

すみれ妹「えーまだ気分じゃないんだけど」

Tさん「今日もいっしょに入ろっか？」

すみれ妹「すぐ胸さわってくるからやだ！」

Tさん「いひひ、ええやん減るもんじゃないし」

すみれ父「こ、こほん……」


すみれ(悪い人じゃ、ないのよね？)

Tさん「ええもん！じゃあすみちと一緒に入るからな！仲間にいれてあげんからな！」

すみれ妹「ぐぬぬ……」


すみれ「あ、あはは」

すみれ(なにいってんだコイツ～！)

Tさん「ふい～ええ湯やった。宮司さんアイスもらってええですか」ﾎｶﾎｶ

すみれ妹「あ、私も～」

すみれ父「だいぶ厚かましいなキミ、いいけどさ……」

Tさん「そんな誉めんといてください」


すみれ(誉めてないわよ)

Tさん「で、そこでその公式の出番っちゅうわけやね！」

すみれ妹「あ、なるほど～」ｶｷｶｷ

すみれ父「Tさん、今電話があって裏山の姦姦蛇羅のおやしろが……」ｺｿｺｿ

Tさん「えーもう風呂入ったのにー……しゃあないな。お湯残しといてくださいね？」ｺｿｺｿ

すみれ妹「どこ行くの？」


Tさん「ん？ちょっと野暮用」


すみれ(何の話をしてたのかしら)

Tさん「ただいま～」

すみれ父「おかえり、どうだった？」

Tさん「蛇羅ちはちょっとゴネてたけどわかってくれましたわ……あと悪さしたガキんちょ達はええとこの子やったんでたんまり……ヒヒっ」

すみれ父「そうかじゃあ5で」

Tさん「は？アホ言いなんなや、うちが9や」

すみれ父「いやいや、私雇用主。わかる？じゃあ4でいいから」

Tさん「うち以外が蛇羅ちとやりあえると思ってるん？8や。もう譲歩せんからね」

すみれ父「ぐぬぬ」

Tさん「ふぬぬ」


すみれ(大人って汚い)

Tさん「妹ちゃん、プレステ5が手に入りそうやで」ﾎｸﾎｸ

すみれ妹「え、なんで！ホントに！？」

すみれ父「くぅ……」ｷﾞﾘｨ

Tさん「じゃあ、そろそれお暇しよっかな」

すみれ(やっと帰んのかい)


Tさん「あ、すみち」

すみれ「は、はい？」

Tさん「人間無理しなきゃいけない時もあるけどハードワークと入念な体調ケアはセットやで？」

すみれ「……！」

Tさん「ほなね」

すみれ「は、はい。また……」


すみれ(ほんと何者なのかしらね)

Tさん「忘れ物届けに来たはええけど取り込み中やね」

Tさん「あ、あのティアラを風で飛ばしたろ」

Tさん「破ァ！！」


おしまい