【SS】果林「なんかもうみんなに起こしてもらったほうがいい気がする」【ラブライブ！虹ヶ咲】

果林「という訳で今からみんなには私を起こす大会を開くわ」

果林「私の目が覚めたか、私が気持ちの良い朝を迎えられたかの2種類で10点ずつ、合計20点満点の方式ね」

果林「とりあえずエマ達が合宿してる1週間、月~金の5日間で行って競い合ってもらうわ。エマ達と私を抜いてちょうど5人だしちょうどいいわね」

果林「…まあエマが1番なんだけどね」

しずく「………あの、詳しい説明をください」
　

果林「さっき言った通りだけど……なにか質問？」

しずく「強いて言うならなぜこのような大会を開いたかですかね！？」

愛「果林って朝弱いから起こして欲しいんだって！！！」

果林「……そういうこと」

しずく（すごい澄ました顔……）

果林「エマが合宿でいない今！私の朝は危険！！寝坊なんてしたら恥ずかしいじゃない！！」ｸﾜｯ!

せつ菜「なるほど！そういうことですね！！！」

果林「とりあえず最初のモーニングコールは愛ね、朝7時に電話くれる？」

愛「任された！！」

侑「面白そう！！やろうよ！」

歩夢「え〜…」
　

エントリーナンバー1 宮下愛


朝7時

果林「…zzZ」

ﾌﾟﾙﾙﾙ!!ﾌﾟﾙﾙﾙ!!

果林「んっ、んんぅ……」ｺﾞﾛﾝｯ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「なによぉ…朝から……」

果林「……んっ！んっ！」（携帯探してる）

果林「……誰よ……z……」ﾋﾟｯ

愛『おっはよー！！！起きてるかーい？？』

果林「………zz」ｺｸｯｺｸｯ
　

愛『カリーン？』

果林「あぁ…そういえば電話……」

愛『そうそう！頼まれたからやったよ！！』

果林「あぁ……ありがとね……」

愛『今日も太陽が元気だよー！元気すぎてちょっと目がいたいよう、なんちゃって！』

愛『寮から見る太陽は良好かーい？』

愛『あっははははははは！！！！』ｹﾀｹﾀ

果林「……」ｲﾗｯ

愛『じゃあまた部室でね〜』

ﾋﾟｯ

果林「…………もうエマが恋しいわ」
　

午後　部室

果林「という訳で愛は17点でした」

愛「お、なかなか良いのでは？」

果林「しっかり目が覚めたけど……なんか後半イラッて来たので減点ね」

果林「朝からダジャレはさすがにキツいわ」

侑「えーいいじゃんダジャレ〜！」

果林「時と場合を選びなさい。あれよ、TKGよ」

せつ菜「TPOだと思います」

果林「こ、細かいことはいいの！」
　

果林「じ、じゃあ次は…歩夢、電話してくれる？」

歩夢「え、私？出来るかな…」

果林「出来なきゃ困るわ！！…私が」

歩夢「果林さんが…」

果林「じゃあ朝7時に、お願いね」

歩夢「は、は〜い…」

しずく（朝弱いだけでなんでこんなに威張れるんですかね）

せつ菜（一応ここにいる最高学年ですからね！）

しずく（答えになってないです）
　

エントリーナンバー2 上原歩夢

朝7時

果林「エマぁ…z…」ｽﾔｽﾔ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「……zzZ」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「んん……んっ！」ﾋﾟｯ

歩夢『あ、もしもし果林さん？』

果林「あぁ……ゆむ…………」ｳﾄｳﾄ

歩夢『えっと……お、起きたのかな……』

果林「ん？……あぁ、起きたわよ…z」ｳﾄｳﾄ

歩夢『そ、そっか…侑ちゃ〜ん起きたって〜』

果林「ふわぁ……」ｺｸｯｺｸｯ
　

歩夢『……え？侑ちゃん今日日直だからもういないんですか！？』

果林「…………あゆむぅ？」ｳﾄｳﾄ

歩夢『私……知らない…！』

歩夢『侑ちゃん！なんで私に言ってくれなかったの！？』

果林「…私、果林だけど……」

歩夢『え、あっ……ご、ごめんなさい！切るの忘れちゃってて』ｶｵﾏｯｶ

果林「いいのよ……前にもこういう事あったわね」ｸｽｯ

歩夢『侑ちゃん…なんで……』ﾎﾞｿｯ

果林「あの……歩夢？」

歩夢『あ、果林さん！聞いてください！』

果林「え、えぇ……」
　

午前8時

歩夢『その頃はまだ小学生だったけど…侑ちゃんは今でもそのこと覚えててくれてたの……』

果林「そ、そう…」

歩夢『その後に侑ちゃん家でお泊まりして…その後に…………えっ？』

果林「……歩夢？」

歩夢『あ……おはよう侑ちゃん……その子は…？』

歩夢『へえミアちゃん……最近転入して来たんだ……ふぅん……』

果林「……」
　

歩夢『ねえ侑ちゃん……なんで今日1人で学校行ったの？ねえ！！』

歩夢『私のこと置いてかないでよ侑ちゃん！！』

果林「……」

歩夢「ずっと寂しかったんだよ！！私！」

侑「ご、ごめんってば…私も夜中に思い出してさ……その……ごめんね？」

果林「……歩夢？」

歩夢「あっ……ｵﾊﾖｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ」ﾎﾞｿｯ

果林「その……電話切ってもいいかしら？」

歩夢「あっ……はい…///」

ミア（なんだかイモタレが……）ｳﾌﾟｯ
　

午後　部室

果林「9点ね」

歩夢「すいません…///」

果林「まあ起きれたのはいいけどその後まさか学園内で会うまで電話し続けたことが減点対象よ」

せつ菜「次頑張りましょう！！」

歩夢「次なんてないと思うけど…」

果林「惚気と愚痴と修羅場の胃もたれ3点セット（1時間プラン）は朝からキツい…」

果林「という訳で暫定最下位！次回に期待ね」

歩夢「あるんだ……」

果林「じゃあ次は…しずく！」

しずく「はい！お任せください！」

果林「じゃあ明日朝7時に起こしてねっ♡」ｳｲﾝｸ

しずく「わかりました！」

愛「ゆうゆ大丈夫かい？なにがあったの？」

侑「ナンデモナイデスヨ……」
　

エントリーナンバー3 桜坂しずく

朝7時

果林「……zZZ」ｽﾔｽﾔ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「……z…」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「んっ……もう…！」ﾋﾟｯ

果林「……んんぅ、もひもひ？」ﾎﾟｹｰ

しずく『あ、果林さん♡おはようございます♡』（脳がふやける安眠ASMRボイス）

果林「……」ｳﾄｳﾄ

しずく『今日もいい天気ですよ♡今オフィーリアと朝の散歩に出かけてます♡』（脳がふやける安眠ASMRボイス）

果林「そう…」

しずく『ではお目覚めの1曲、歌いますね♡』（ア○ューズが誇る美声安眠ASMRボイス）

果林「……z…」

しずく『あなたーの理想のヒロイン〜♪』（スケベな後輩が耳元で囁く安眠ASMRボイス）

果林「……zzZ」（2度寝）
　

………

……

…

果林「んっ……んんぅ……！」ﾉﾋﾞｰ

果林「んっ……なんだか目覚めがいいわね」

果林「しずくには申し訳ないけど…まあこれも成長ね！」ﾁﾗｯ

果林「…………」

果林「16時……」
　

部室

果林「0点よ」

しずく「あはは……」

果林「人類で初めてじゃない？16時間睡眠なんて」

愛「えっそんなにまで寝てたの……？」

果林「そうよ！夕方に寝癖直すのなんて初めてだったわ！！」

果林「しかもこの会話する為だけに学校に行くなんて！！」

果林「……でもめちゃくちゃいい寝起きだったわ」
　

果林「やっぱ声がいいのかしらね、しずくの声は人を眠らせる声って感じ」

侑「ホントに！？しずくちゃん！私最近寝付けなくて……」

歩夢「侑ちゃん？」

果林「じゃあ……侑、明日の朝7時に電話くれるかしら？」

せつ菜「果林さん1ついいですか？」

果林「なぁに？先にせつ菜がやりたいのかしら？」

せつ菜「いえそうではなく……その…寝れるんですか？」

果林「え？」

せつ菜「いや、だって16時間睡眠ですよね？寝すぎて夜眠れない気がするんですが……」

果林「……確かに」

侑「あ、じゃあ提案があるんだけど！」

果林「なに提案って？」

侑「夜、電話するから待っててね！」
　

深夜0時

果林「せつ菜の言った通りね…全然眠れないわ」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!!

果林「侑から……」ﾋﾟｯ

果林「はいもしも…

侑『さあ始まりました。高咲侑のオールナイトニジガサキ！ナビゲーターの高咲侑です』

果林（なんか始まった…）
　

果林「ラジオってことかしら？」ﾎﾞｿｯ

侑『そうそう！1度やってみたくてさ！私そういうの好きで…///』

果林「へえ……」

侑『果林さんは画面暗くしていいから！じゃあ続けるね！』

侑『ｺﾎﾝｯ…さあ記念すべき第一回目ですが…今日で最終回となってしまいました』

侑『とても残念ですね〜…またの機会があればどこかでお会いしたいですね〜！』

侑『さ、早速このコーナー行きましょう！高咲お悩み相談室〜！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ~

果林（あ、なんかいい眠気が……）ﾌﾜｯ
　

侑『え〜ラジオネーム「バリタチ同好会」さんからいただきました、ありがとうございます』

侑『侑さんこんばんは！こんばんは〜…私は、1期の方でなかなかの印象を与えて登場しました。その結果スクスタにも出れるようになり自分でも順調だと思いましたが、2期ではまだ出番がありません。アニメも始まったばかりなのはわかってますが最後まで出れないとなると不安です…と』

侑『あ〜…なるほど……確かにしずくちゃんとの絡みは本当に印象的だったな〜本当に絡んでるみたいな……ふふっ』

果林（特定しちゃったじゃない）

侑『でもまだしずくちゃんが主役の回が2期では来てないですからね、次週に期待！としか言えませんね』

侑『さあ！ここで1曲参りましょう！上原歩夢でDream with You』

〜♪

果林（あーゆっくりしたこの感じラジオの醍醐味よね〜）

果林（侑の声もなかなかいいわ……落ち着くというか……）ｳﾄｳﾄ

果林（あぁ…今なら眠れそう……）ｳﾄｳﾄ
　

…………

朝7時頃

果林「……zzZ」

侑『さぁ！7時間ぶっ続けで放送しました高咲侑のオールナイトニジガサキ！いかがでしたか？』

侑『……いかがでしたか？』

侑『……』

侑『果林さ〜ん！！！』

果林「！？」ﾋﾞｸｯ!

果林「なに！？なに！？」ｷｮﾛｷｮﾛ

侑『あ、どうだった？私のラジオ？』

果林「えっ、あっ……そうね……うん…良かったわ……」

侑『でしょ！個人的には2時辺りのトークのくだりが気に入っててさ！』

果林「に、2時…そうね……うん…」

果林「2時……」

果林（ずっと喋ってた……ってこと！？）

果林（20分くらいしか聞いてないだけど…）

果林「恐ろしい子…」
　

午後　部室

果林「……18点ね！」

愛「くぁ〜！負けた〜！」

しずく「その当人がいませんけど……」ｷｮﾛｷｮﾛ

歩夢「あぁ侑ちゃんなら……」

侑「Zzz……」ｽﾔｽﾔ

果林「いくらなんでも体張りすぎでしょ…まあありがとね」

しずく（一体なにしたんでしょう…）

せつ菜「最後は私ですね！頑張ります！」

果林「えぇ、任せたわ！」

果林「朝7時に、お願いね」

せつ菜「7時ですね！わかりました！」
　

果林「……zzZ」ｽﾔｽﾔ

プルルルルルルル！！！！！！！

果林「んっ……んんぅ……」ﾋﾟｯ

果林「は『おはようございます！！！！！』

果林「………」

せつ菜『今朝は気持ちいい朝ですね！！！！！！』

キーーーン……

果林「うるさ……」
　

せつ菜『朝ごはんはもう食べましたか！！！！！』（音割れ）

せつ菜『朝はちゃんと食べないとダメですよ果林さん！！！！！！！』（音割れ）

せつ菜『果林さん！！！！聞こえますか！！！！！』（音割れ）

果林「うん、聞いてる聞いてる…」

果林「……今何時？」

せつ菜『朝5時ですね！！！！！！』（音割れ）

果林「そう……5時……」

せつ菜『朝早く起きたならランニ\→○「=・○☆°√‬！！！！』（音割れ）

果林「せつ菜？うるさすぎて聞こえないんだけど！？ていうかうるさすぎて聞こえないってなに！？」
　

せつ菜『ーー*#％アニメ…^}}！！！！！』

せつ菜『♪%$€￡:▲仮◇≡＝＋！！！』

果林「そうね、うんそうね」

せつ菜『＊○<=☆%\|^！！☆°#%！！！！』

菜々『あ、お母さんおはようございます』

果林「！？！？」ｽｯﾃﾝｺﾛﾘﾝ

菜々『あ、うん…今友達と電話してて……』

菜々『え、洗濯？うんわかった』

菜々『……』

せつ菜『洗濯機、オン！！！！（05:15）』

ｺﾞｫﾝ!ｸﾞｫﾝ!ｸﾞｫﾝ!

果林「…後でちょっとからかいましょう」ｲﾗｯ
　

午後　部室

果林「19点ね、優勝おめでとう」

せつ菜「本当ですか！」ﾍﾟｶｰ

侑「くぁ〜巻き返された〜！」

果林「朝早い電話と音割れで何言ってるか分からない音声とそれに伴ってぶつけたスネ……」

愛「え、ぶつけた？なにがあったのさ」

果林「ええ、びっくりしてドリフみたいな転び方しちゃったのよ？今は令和なのに」

歩夢（ドリフ……？）

果林「さすがせつ菜ね、ご褒美よ」

せつ菜「ご褒美！なんでしょうか！」

果林「果林お姉様からの熱い……キ･ス♡」ﾆﾔｯ

せつ菜「なっ……///」
　

果林「ふふっせつ菜顔真っ赤よ？そんなにキスしたいの？」ﾆｺﾆｺ

せつ菜「いやっ…その……///」ｱﾀﾌﾀ

果林「はい、目瞑って……ん〜♡」

楽しそうだね

果林「……その声は！エマ！」

エマ「果林ちゃん…ずいぶん楽しそうだったね」ﾆｺｯ

果林「エマ、その…！」

せつ菜（今のうちです！）ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!!

エマ「私以外の人に起こしてもらったんだ…」

エマ「…サイッテー（低音）」ﾎﾞｿｯ

果林「ひっ！」ﾋﾞｸｯ
　

エマ「もう私じゃなくていいんだ（低音）」

エマ「ふーん…（低音）」

果林「ち、違うのエマ！その…結局エマに起こされるのが1番いいっていう企画で！！だから…エマじゃないとダメなの！」

せつ菜「おや！そのフレーズはオーイ○マサヨシさんの」

果林「ちょっと黙ってて貰えるかしら！！！！」

エマ「……ちょっと来て（低音）」

果林「は、はい…」

ガラッ


ﾁｮｯ､ｴﾏ!ｺﾝﾅﾄｺﾛﾃﾞｯ……ｱｯ!
ｶﾘﾝﾁｬﾝﾊﾏﾀﾞｱｶﾁｬﾝﾀﾞﾓﾝﾈｰ♡ﾖｰｼﾖｼﾖｼﾖｼ
ﾊﾞｶｯ!ｿﾝﾅｺﾄｻﾚﾀﾗ…ｻﾚﾀﾗ……!


ガラッ

果林「エマぁ………zzZ」ｽﾔｽﾔ

エマ「果林ちゃん寝ちゃったから寮に帰るね」ﾆｺｯ

全員「お、おう……」

しずく「あれ？かすみさん達いたの？」

かすみ「ちょっと前からいましたけどぉ！？」
　

果林「やっぱふかふかの枕が1番ね！！」ﾑｷﾞｭｯ

エマ「しょうがないな〜」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

おわり