ゆうせつ「フューーーーーーージョンッ」ﾀｶﾀｶﾀｶ　歩夢「……はあっ？」【SS】

ｼﾞﾋﾞｭｫﾝ!!


かすみ「うわあ！！ 何なんですか、この光は！？」

しずく「見て、２人のシルエットが重なっていく！！」

ﾋﾞﾝﾋﾞﾝﾋﾞﾝ──ｯﾊﾟｧﾝ!!


ｼｭｲﾝｼｭｲﾝｼｭｲﾝｼｭｲﾝ

黒髪のアイドル「……ふう、どうやら成功したみたいだね！(ゆうせつボイス)」


愛「お……おお？？ んおおおおおお！？ ゆうゆうとせっつーが合体したあ！！」

歩夢「は？ ………………はああああああああああ！？！？？」

かすみ「が、合体って……嘘ですよね！？ 先…輩……？？」

黒髪のアイドル「嘘じゃないよ、かすみちゃん！(ゆうせつボイス)」

しずく「不思議……ちゃんと声帯から２人の声が同時に出てる」

愛「見た目もゆうゆうとせっつー足して２で割った感じだし、ガチなんじゃない？」

歩夢「ちょ、ちょっと待って！ そんなの有り得ない！ あなたは一体誰なの！？」

黒髪のアイドル「んー……侑とせつ菜でゆう菜ってところかな？(ゆうせつボイス)」

歩夢「名前なんか聞いてなーーーい！！」

ゆう菜「でも本当に凄いよ！ 侑とせつ菜、２人の心と魂が溶けて混じり合った気分だ」

歩夢「あああああああああああ！！！！！！」

愛「落ち着け歩夢！！！」


しずく「と、ところでお二人……ゆう菜先輩はなぜ合体したんですか？？」

ゆう菜「ん？ えっと、私達なら出来るかもって……ほら、身長も体格も同じくらいだったし。何よりさ…ほら……」

ゆう菜「２人共してみたかったから？」

歩夢「あああああああああああ！！！！！！」

愛「だから落ち着けって歩夢～！！！」

歩夢「侑ちゃんを返して！！ 返してよ！！」ﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟｺ

ゆう菜「痛、ちょっ、歩夢…？」


かすみ「歩夢先輩は下がってて下さい」

歩夢「……かすみちゃん？」ﾋﾟﾀｯ

ゆう菜「？」

愛「お、どうした？ かすかす」

しずく「かすみさん、もしかして２人を元に戻す方法知ってるの？」

かすみ「かすかすじゃなくてかすみんです！ 戻す方法？ 知りませんよそんなの」

３人「えっ」

歩夢「じゃあ……」

かすみ「かすみんはー侑先輩のこと好き好きだ～い好き♡♡♡って感じですけどー」

かすみ「別にせつ菜先輩のことも嫌いじゃないですしー？」

かすみ「なら、ゆう菜先輩のこと好きになっちゃえばいいじゃん！ 的な？？」

歩夢「……………はっ？」

かすみ「という訳でライバルの居なくなったゆう菜先輩をかすみんが独り占めしちゃいまーす！ ゆう菜先輩好き好き♡」ｷﾞｭｰｯ

ゆう菜「私もかすみちゃんのこと大好きだよ♡」ｷﾞｭｯ

かすみ「きゃーんいきなり両想いー♡」


愛「いや、これって有りなの？」

しずく「さあ……でも当人達がそれでいいなら」

歩夢「」ﾜﾅﾜﾅﾜﾅ

歩夢「良くないもん！！ 侑ちゃんもせつ菜ちゃんもかすみちゃんもしずくちゃんも愛ちゃんもみんな間違ってるよ！！」

しずく「それは………否定しませんけど」

愛「こんなの誰でも頭おかしくなるわ」

かすみ「え～、いいじゃないですか？ 顔も身体も性格も侑先輩とせつ菜先輩の良いとこ取りですよー？」

歩夢「違うの！ 私は侑ちゃんの駄目なとこも含めて好きなの！ 侑ちゃんの欠点をせつ菜ちゃんで補っちゃうなんてイヤだよ！」

ゆう菜「！！」

愛「まあ確かに、私もしずくと合体したら大人っぽくなれるかもだけど」ﾁﾗ

しずく「愛さんと合体したら球技だって大得意になれそうだけど」ﾁﾗ

愛しず「……ねえ？」

ゆう菜「そんな、合体してステータスを強化したハズが、逆に欠点と言う名のステータスを消してしまっていただなんて……」

かすみ（あ、とってつけたようなせつ菜先輩要素）

ゆう菜「私が間違ってたよ、歩夢！」

歩夢「侑ちゃん！！」

ゆう菜「いや、ゆう菜だけど？」ﾑｯ

愛「そこ、拘るんだ……」

しずく「あくまで半分はせつ菜さんってことにしたいんですね」

ゆう菜「それじゃ私は２人に戻るよ、かすみちゃん」

かすみ「えー？ せっかくかすみんゆう菜先輩のこと受け入れたのにー」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

ゆう菜「大丈夫、分かれたって侑もせつ菜もかすみちゃんのこと大好きだから。ね？」ﾊﾟﾁｯ

かすみ「ひゃわあ！？ しず子、今の聞いた聞いた！？ 侑先輩とせつ菜先輩、どっちもかすみんのこと好きなんだって！」

しずく「はいはい、聞いてるよー」

歩夢「ふふふ、今のはせつ菜ちゃん要素だから、別れた後その気持ちは全部せつ菜ちゃんに行っちゃうんじゃないかなあ？？」

愛「おーい、水を差すな歩夢ー」

しずく「ところでこの状態からどうやって２人に戻るんですか？」

愛「まさか、良い話風にまとめといて分からないってオチじゃないよね？？」

ゆう菜「まさか！ 合体して増幅したエネルギーを元の２人分まで消費しきれば元に戻れる！ そんな気がするんだ」

かすみ「確証無いんですか……」

歩夢「今はゆう菜ちゃんのことを信じようよ！」

愛「おお？ ２人に戻ると聞いた途端、普段の優しい歩夢に戻ったな！？」

しずく「それにしたって、その増幅したエネルギーって凄い量だと思うんですけど。なんかｼｭｲﾝｼｭｲﾝいってましたし」

ゆう菜「どんなエネルギー量だろうと、一瞬に燃やし尽くせるほど打ち込めることが私たちにはあるでしょ？」

かすみ「……！ そうか、ライブですね！」

歩夢「ゆう菜ちゃんのライブ、この目に焼き付けたい！」


ゆう菜「それじゃ行くよ！！！！ これがゆう菜の！！！！ 大好き、きらめく！！！！ アルティメットライブです！！！！」ﾊﾞｯ

ワー ワー ﾜｰ… ───

～翌日～


かすみ「…──ゆう菜先輩のアルティメットライブ動画、ちょっと有り得ないくらい再生されてますね。うわっ評価数も」ｸﾞｴｰ

せつ菜「うう、やっぱりフュージョンを封印してしまうのは勿体なかったでしょうか…？」

かすみ「いいんじゃないですか？ せつ菜先輩のポテンシャルならこのくらい、いつか１人で超えられるでしょ」

せつ菜「……！」ﾄﾞｷｯ

かすみ「いえ、そんなに強くなられたらかすみん的には困るんですけどね……」

せつ菜「ありがとうございます、かすみさん！ 大好き！」ｷﾞｭｯ

かすみ「わわーっ！？ ちょっと、せつ菜先輩！？」

ﾄﾞｼｭﾝ ﾄﾞｼｭﾝ ﾄﾞｼｭﾝ

せつ菜「ん？ 何なんでしょう、この足音」



ｶﾞﾗｯ

？？？「みんなーおまたせー……って、まだかすみちゃんとせつ菜ちゃんだけかー」

２人「なっ…なっ……なななっ！？」

？？？「えへへ、私たちも合体しちゃった♡(ゆうぽむボイス)」

ﾁﾗﾘ

せつ菜「ッ！！ あれ……ポタラですよ！！ フュージョンと違って耳さえあれば誰とでも合体出来るやつ！！」

かすみ「ちょっと！ 昨日アレだけ合体批判しといて何自分はちゃっかり合体してんですか！？ 歩夢先輩！！」

？？？「ヤだなあ。今の私はゆう夢だよ♡(ゆうぽむボイス)」

２人「名前は聞いてなーーーい！！」


その後、ゆう夢の力を察知してやってきた
スペースアイドルとの廃部をかけた熱い熱い
ハチャメチャバトルが繰り広げられるのですが
それはまた別のお話





お　わ　り　！

こう言うアホみたいな作品大好き

誰とでも合体する女、高咲侑

バカバカしくて好き

寝てる隙にポタラつけてそう

こういうのでいいんだよ

ぽむは合体解除する気ないだろこれ

歩夢はポタラをつけろ

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ