【SS】侑「私はスクールアイドルじゃないよ」ランジュ「えっ？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

ランジュ「ヤ...」

侑「や？」

ランジュ「有問題ラ！」

侑「！？」

ランジュ「こんなに可愛いのにスクールアイドルじゃないの？」

侑「へ？ ...えっ！？///」

ランジュ「あなたみたいな原石が裏方に徹するなんてもったいないわ！」

侑「ら、ランジュちゃん何言ってるの？??」

ランジュ「侑、あなたスクールアイドルになりなさい」

歩夢「！！」
　

侑「え、えぇ～っ? ...私はみんなを支えたいだけで、スクールアイドルになりたいわけじゃないからいいよ～??」

侑「それにみんなみたいに可愛くないし...」(小声)

ランジュ「何言ってるのよ！こんなに可愛いじゃない！ね！歩夢もそう思うでしょ！？」

歩夢「思う！！」(即答)

侑「歩夢！？」

ランジュ「ほら！侑はとっても可愛いのよ！」

侑「えぇー...///」

ランジュ「ランジュが侑に素敵な曲と衣装を用意してあげるから、侑もスクールアイドルになりなさい！」

ミア(その曲を用意することになるのはランジュじゃなくてボクなんだけどな...)

ランジュ「ね！ね！？ 歩夢もそうするべきだと思うわよね！？」

侑「う、うぅ...歩夢ぅ～...」(助けを求める目)

歩夢「―――っ」
　

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

侑「歩夢...行こっか！私たちの新しい一歩だね！」

歩夢「うん！」

ﾜｱｱｱｱｧｧｧ!

侑「みんなー！今日は来てくれてありがとー！！」

侑「新人アイドルの高咲侑と～！！」

歩夢「恋び...幼馴染の上原歩夢です！」

侑「私たちの初ステージ！みんなをい～っぱいトキめかせちゃうから！」

歩夢「最後までしっかり見ていてくださいね♪」

侑「それじゃあ一曲目！『幼馴染ＬＯＶＥ♡』」

歩夢「～♪」

侑「～♪」

ゆうぽむ「～♪」(抱き合いながらポーズ)

ﾜｧｰ! ｷｬｱｱｱｧｧｧｧ!! ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!

侑「はぁ、はぁ...歩夢～っ」ｷﾞｭｰｯ!

歩夢「ふぅ、ふぅ...やったね！侑ちゃん！」ﾆｺｯ♪
　

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

『新ユニット【ゆうぽむ】誕生！幼馴染の２人が織りなす、息ぴったりのパフォーマンスをご覧あれ！』

ｶｼｬ ｶｼｬｶｼｬ ｶｼｬ

ハイスクールライフ研究会「ライブ素晴らしかったです！ユニット初とは思えないくらいの圧倒的なコンビネーションでした！」

歩夢「ありがとうございます！」

侑「歩夢とはこれまでずーっと一緒に過ごしてきたので、自然と合わせられるんです」

ハイ研「そういえば お二人は幼馴染ということですが、その...それ以上の関係といううわさも聞きます」

ハイ研「実際のところ、どうなんでしょうか？」

歩夢「え！？ えぇっと...///」

侑「秘密だよ！ご想像にお任せしま～す♡ ね、歩夢♪」ﾁｭｯ♡

歩夢「...///」

ハイ研「アッ、ハイ。もう大丈夫です。分かりました」
　

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

侑「ファンのみんな～♪いつも応援ありがとー！」

歩夢「みんなのおかげで、ここまでこれました！」

侑「これからも、もっとも～っと！みんなと素敵なトキめきを見つけていきたいな♪」

侑「だから私と歩夢はず～っと一緒だよ♡」ﾁｭｯﾁｭ♡

歩夢「///」

ｷｬｱｧｧｧｧ♡ ｵｻﾅﾅｼﾞﾐﾊﾞﾝｻﾞ-ｲ!

侑(ほら、百合営業だよ。歩夢もファンサービスしなきゃ)ﾋｿﾋｿ

歩夢「わ、私も侑ちゃんが...す、好きです...///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ♡

侑「歩夢～っ♡」ｷﾞｭｳｰ♡

ﾜｱｱｧｧｧｧ♡ ｷｬｱｱｱｧｧ♡ ﾕｳﾎﾟﾑﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞｫ!
　

＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠

歩夢「侑ちゃん、こんなところに呼び出してどうしたの？」

侑「歩夢...私ね」

侑「今まで百合営業だーって、歩夢にハグしたりキスしたりしてきたけど、最近変なの...」

侑「歩夢に触れたり、触れられたりするたびに胸が苦しくなるんだ」

歩夢「それって...///」

侑「うん...///」

侑「歩夢のこと、世界で一番大好き！私と付き合って！」

歩夢「侑ちゃん...！不束者ですが、よろしくお願いします！///」

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歩夢「侑ちゃんはスクールアイドルなるべきだよ！！」

侑「歩夢！？」

ランジュ「ほら！歩夢もこう言ってるわよ、侑！」

歩夢「侑ちゃん！」ﾌｽﾌｽ!

侑「う、う、ううぅぅぅ...///」ﾌﾙﾌﾙ

侑「いやーっ！私には無理だよぉっ！」ﾀｯ!

ランジュ「あっ、待ちなさい！」

歩夢「侑ちゃん！」ﾀﾀｯ!


jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「この日を境に、侑さんのアイドル化計画が始まったのです」

※語り部：桜坂監督
　

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「早速、ランジュさん指揮のもと【高咲侑をスクールアイドルにした委員会】が設立」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「会長の歩夢さんを筆頭に、同好会メンバー、侑さんの隠れファンが集い、侑さんのダイレクトマーケティング活動を始めたのです」

歩夢「本日の活動はポスターの掲示です」

歩夢「私秘蔵の侑ちゃんベストセレクションから厳選したこの至極の数枚」

歩夢「これを使用した侑ちゃん宣伝ポスターを作製。学内の掲示板、お台場の目立つところへ貼って侑ちゃんの可愛さを広めます！！」

歩夢「Twitterの【高咲侑をスクールアイドルにした委員会】公式アカウントのフォロワーも着々と増えています。この調子で侑ちゃんの可愛さを世界中に伝えていきましょう！」

「「「おぉーっ！！」」」

侑「みんなやめてよぉ！///」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「そのうち、スクールアイドルではないのに侑さんにもファンレターが届くようになり、委員会には侑さんの初ライブを待ち望む声がたくさん届きました」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「また、学内でも侑さんに握手やサインを求める人が現れるようになりました」
　

後輩モブ「あぁー！侑先輩～っ♡ いつも応援してます！」

侑「あ、あははー。ありがと...///」

後輩モブ「侑先輩のライブ楽しみにしてます！開催されたら絶対行きますから！！では！」

侑「...」ﾌﾘﾌﾘ

侑「うぅ...なんか、どんどん外堀を埋められてるよぉ...」

ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

歩夢「侑ちゃん、そろそろ観念しよう？」ﾆｺｯ

侑「歩夢！？ ...も～っ、も～っ！私、ライブなんてするつもり全然ないのに！歩夢のせいだよ～?」

歩夢「大丈夫だよ。ファンレター読んだでしょ？ 侑ちゃんは可愛くて魅力的なんだから、きっとライブも成功するよ♪」

侑「...っ...っ///」ﾌﾙﾌﾙ

歩夢「侑ちゃんのために飛び切り可愛い衣装とステージ、曲も用意してもらうから楽しみにしててね」

侑(まずいよ...このままじゃ本当にスクールアイドルにされちゃう！私マネージャーとして大好きなみんなの夢をサポートしていたいのに！)

侑(うぅ...こうなったら。歩夢が納得してくれそうな理由を急いで考えなきゃ...?)
　

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「そして次の日の夕刻、歩夢さんから部屋に来て欲しいと呼ばれた侑さん」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「部屋へ入ると、そこにはサンプルと思われる侑さんのアイドルグッズやポスター。衣装案と思われるスケッチや数枚のCD、振り付け案などがところ狭しと並んでいました」

歩夢「侑ちゃん、来てくれたんだね」

侑「...??」

侑(歩夢のあまりの本気具合に冷や汗が止まらない...)

歩夢「...侑ちゃん？」

侑「...歩夢、本当に私のことをスクールアイドルにしようとしてるの？」

侑「一緒に夢を見て欲しいって言ってくれたのに」

侑「私はもう歩夢には必要ないの...？」

歩夢「違うよ」
　

歩夢「侑ちゃんに伝えたかったのは、もっと...先のこと」

侑「ぇ...」

歩夢「私ね夢(侑ちゃんとの家族計画)ができ」

侑「いやぁっ！」

ｶﾞﾊﾞｯ

歩夢「侑ちゃんっ！？///」

(11話のゆうぽむ固め)

侑「聞きたくないよ...」

歩夢「侑ちゃん...？」

侑「私、歩夢だけのスクールアイドルで居たい...」

侑「だから...歩夢だけの私にして？」

歩夢「?」
　

歩夢「ゆ、侑ちゃん...いいの？ 侑ちゃんのこと、独り占めしても...///」

侑「う、うん...。だから、私をスクールアイドルとして宣伝するのをやめてね」

歩夢「ぇ、それは...」

侑「歩夢が私を求めてくれるなら、私...歩夢に独り占めされたいな...///」

歩夢「っ...♡ 侑ちゃ～んっ♡」ｷﾞｭ∼♡

侑「...///」

侑(宣伝やめてもらうためとか抜きにしても、歩夢に独占されるのは普通に嬉しいかも...///)

侑(歩夢が喜んでくれるなら、歩夢の前でだけスクールアイドルの私になるのも嫌じゃない、かな///)

侑「あ、でも...ランジュちゃんはどう説得しよう?」

歩夢「それなら私に任せて」
　

jΣﾐｲ˶ˆ ᴗˆ˶ﾘ「そしてまた、翌日...」

ランジュ「歩夢！どういうことよ！委員会を解散して侑関連のグッズ製作やライブ準備を白紙に戻す、だなんて！」

歩夢「ランジュちゃん...ごめんね。私は侑ちゃんの意思を尊重することにしたの」

ランジュ「そんな...どうしていきなり考えが変わったの！？ 説明してくれなきゃ納得いかないわ！」

歩夢「うん。それにはまずこの【幼馴染教典】(著:上原歩夢 全3巻 2416ﾍﾟｰｼﾞ)を理解してもらうところからなんだけど」

ランジュ「こ、この分厚い本は何！？」

歩夢「【幼馴染教典】だよ。ランジュちゃんにも幼馴染が居るから、きっとわかってくれると思うの」

歩夢「まずこの301ページ目、幼馴染の意思尊重についての二四項目の下から三行なんだけど」

ランジュ「ちょっと待って！これを全部理解しろって言うの！？」

歩夢「そうだよ？ 幼馴染がいるなら、これは必須科目だからね」

ランジュ「ひっ...」

.........

......

...
　

栞子「...」ｽﾀｽﾀ…

ランジュ「栞子...栞子ーっ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

栞子「ランジュ！だから廊下は走らないで下さいと」

ランジュ「栞子～っ♡」

ﾑﾆｭ∼♡

栞子「！！？」

ランジュ「栞子ぉ～♡ ランジュ、今まで幼馴染のすばらしさについて理解してなかったわ！」

栞子「ランジュ...？ 何を言ってるんですか？」

ランジュ「歩夢が教えてくれたのよ！幼馴染は唯一無二の生涯のパートナーで、尊ぶべき存在だって！」

栞子「はぁ...？」

ランジュ「ランジュ、栞子のこと大好きよ！栞子もそうなんでしょ！」

栞子「いえ、まぁランジュのことは好きですが」

ランジュ「やっぱり～っ♡ じゃあじゃあ、栞子はランジュのスクールアイドルになってくれるってことね！」
　

栞子「あの、ランジュ。先ほどから言っていることの大部分が理解できないのですが...」

ランジュ「無問題ラ！栞子はランジュに身を任せていれば、天国に連れて行ってあげるんだから！」ｸﾞｲｰｯ

栞子「ちょ、ちょっとランジュ！？引っ張らないでください！放してください...！！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ…

ランジュ「安心しなさい！【幼馴染教典】は読破してあるから 二人の家族計画は完璧よ！」

栞子「家族計画！？【幼馴染教典】って何ですか...！？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ…


jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「こうしてランジュさんに半ば強引にスクールアイドルにさせられてしまった栞子さん」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「侑さんのアイドル活動停止を惜しむ声が飛び交う中、もともと侑さん用にと準備していたライブのセットを使い【しおりん☆】は初ライブ衝撃デビューを飾りました」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「最初はイヤイヤ付き合わされていた栞子さんでしたが、人気はどんどん上昇。ファンレターやファンの声援を受けるうちに態度が軟化」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「さらに百合営業と称したランジュさんからの過度なスキンシップを毎日受けるうちにどんどん骨抜きになり、最終的にはデレッデレになりました」

jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ「そして 二人は同棲するようになり、ランしお家族計画は無事成功を迎えるのですがそれはまた別のお話...」

jΣﾐｲ˶ˆ ᴗˆ˶ﾘ「それはそれとして侑さんと歩夢さんも公認カップルとなり、結婚して二人仲良く末永く幸せに暮らしましたとさ」


⎛(cV„Ò ヮ ÓV⎞ ゆうぽむ ♡Happy End♡ ?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ
　

?cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 以上です。読んでくださった方 ありがとうございました。
二期のおかげで またいろいろと創作が捗りそうで、嬉しいです。
これからもゆうぽむが咲き誇りますように。
　

カラオケ行ってたのはOP詐欺なのかそれとも
　

言われてみればカラオケって侑ちゃんが歌う伏線なのか...？
　

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ