1:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:51:34.31 ID:nslEd3oR
2:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:52:34.78 ID:x1lhh7VP
「おっはよぉー!」
千歌「しいたけ!おはよう!」
しいたけ「……」
千歌「んふふぅ~♪」スッ
千歌「ぃよ~しよしよし!」ワシャワシャ
しいたけ「……」
千歌「よしよしよしぃ~」ワシャワシャ
千歌「しいたけは可愛いねぇ~良い子だねぇ~」
千歌「今日もとぉ~ってもアンニュイだよぉ~」ワシャワシャ
しいたけ「……」
千歌「しいたけ!おはよう!」
しいたけ「……」
千歌「んふふぅ~♪」スッ
千歌「ぃよ~しよしよし!」ワシャワシャ
しいたけ「……」
千歌「よしよしよしぃ~」ワシャワシャ
千歌「しいたけは可愛いねぇ~良い子だねぇ~」
千歌「今日もとぉ~ってもアンニュイだよぉ~」ワシャワシャ
しいたけ「……」
3:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:53:36.74 ID:4ZjTEAqn
プイッ
千歌「あれ?」
しいたけ「……」
千歌「しいたけ?どうしたの?」
しいたけ「……」
千歌「オーイ、しいたけ~」
千歌「もしもぉ~し!」
しいたけ「……」
しいたけ「……」
──私の名は、"ボルゾイ"
千歌「あれ?」
しいたけ「……」
千歌「しいたけ?どうしたの?」
しいたけ「……」
千歌「オーイ、しいたけ~」
千歌「もしもぉ~し!」
しいたけ「……」
しいたけ「……」
──私の名は、"ボルゾイ"
4:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:54:28.17 ID:4ZjTEAqn
この港町、内浦の平和を守っている
ボルゾイ・ウルフハウンド
千歌「どうしたの?」
しいたけ「……」
誓って、"しいたけ"なんて言う名では無い。
ボルゾイ・ウルフハウンド
千歌「どうしたの?」
しいたけ「……」
誓って、"しいたけ"なんて言う名では無い。
5:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:55:09.43 ID:4ZjTEAqn
「千歌ちゃ~ん!朝ごはん出来たから運んで~!」
千歌「おっ」
千歌「はいはーい!今行くー!」
千歌「しいたけ、中入ろ!」
しいたけ「……」
千歌「……しいたけ?」
しいたけ「……」
千歌「???」
千歌「おっ」
千歌「はいはーい!今行くー!」
千歌「しいたけ、中入ろ!」
しいたけ「……」
千歌「……しいたけ?」
しいたけ「……」
千歌「???」
6:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:57:33.13 ID:cu8y3rjD
"しいたけ"
なぜ、犬の私に菌糸類の名前を付けたのかは、甚だ疑問ではあるが
それは、このマヌケそうな面をした、古旅館の三女が適当に付けたであろう名前が、そのまま定着してしまっただけ。と言う話だからだ。
つまり、しいたけとは世を忍ぶ仮の名前
そうなんだ。
なぜ、犬の私に菌糸類の名前を付けたのかは、甚だ疑問ではあるが
それは、このマヌケそうな面をした、古旅館の三女が適当に付けたであろう名前が、そのまま定着してしまっただけ。と言う話だからだ。
つまり、しいたけとは世を忍ぶ仮の名前
そうなんだ。
7:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 19:59:11.72 ID:JtP8vpvk
千歌「ん~」
千歌「お前は、相変わらずなに考えてるか分かんないねぇ~」
しいたけ「……」
しかし、こうして同じ屋根の下に住み、同じ釜の飯を食っている(いない)以上、
このおぼこ(未通女)も、私の家族には違いない。
千歌「しいたけ~?もしも~し?」
しいたけ「……」
で、ある以上
おぼこの意思は、出来るだけ尊重すべきだし、ある程度の融通は効かせなければならないだろうさ。
千歌「お前は、相変わらずなに考えてるか分かんないねぇ~」
しいたけ「……」
しかし、こうして同じ屋根の下に住み、同じ釜の飯を食っている(いない)以上、
このおぼこ(未通女)も、私の家族には違いない。
千歌「しいたけ~?もしも~し?」
しいたけ「……」
で、ある以上
おぼこの意思は、出来るだけ尊重すべきだし、ある程度の融通は効かせなければならないだろうさ。
8:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:00:12.50 ID:JtP8vpvk
千歌「う~ん」
千歌「もうちょっとだけ、賢そうな顔だったらなぁ~」
しいたけ「……」
……不本意ではある。
しかし、それは致し方ないこと
いくら使命がある身とは言え、家族は大事だ
家族を守り、家の番を見る。
それが私の本懐であり、生存理由の一つなのだから、そこに異論を挟む余地はない。
千歌「もうちょっとだけ、賢そうな顔だったらなぁ~」
しいたけ「……」
……不本意ではある。
しかし、それは致し方ないこと
いくら使命がある身とは言え、家族は大事だ
家族を守り、家の番を見る。
それが私の本懐であり、生存理由の一つなのだから、そこに異論を挟む余地はない。
9:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:01:31.08 ID:v24FmLGe
「アッハッハッハッ!」
美渡「賢そうな顔とかムリムリ!」
しいたけ「……」
美渡「だってさ」ムニッ
しいたけ「……」ビヨ~ン
美渡「こぉ~んなに皮が弛んでるんだもん、キリッとなんてなり様がないよ」パッ
しいたけ「……」ポヨン
千歌「アハハ、そうだよねぇ」
千歌「可愛さは十分なんだけどねぇ~」プニ
しいたけ「……」
美渡「賢そうな顔とかムリムリ!」
しいたけ「……」
美渡「だってさ」ムニッ
しいたけ「……」ビヨ~ン
美渡「こぉ~んなに皮が弛んでるんだもん、キリッとなんてなり様がないよ」パッ
しいたけ「……」ポヨン
千歌「アハハ、そうだよねぇ」
千歌「可愛さは十分なんだけどねぇ~」プニ
しいたけ「……」
10:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:03:05.35 ID:v24FmLGe
美渡「しいたけ、キリッとしてみて」スッ
しいたけ「……」
美渡「こう、ね。目尻を上げて、ベロをしまってぇ……」グニグニ
しいたけ「……」
美渡「……どう?キリッとした?」
千歌「アッハッハッハッ!!ふっ、福笑いの失敗したやつ~っ!」
しいたけ「……フスッ」
美渡「笑ったのは千歌だからな?噛むなら千歌だぞ?」
しいたけ「……」
高海美渡。この古旅館の次女。
恐らく、この家で一番わたしを世話し、そして同じくらい弄くり回す、生意気なおぼこだ。
しいたけ「……」
美渡「こう、ね。目尻を上げて、ベロをしまってぇ……」グニグニ
しいたけ「……」
美渡「……どう?キリッとした?」
千歌「アッハッハッハッ!!ふっ、福笑いの失敗したやつ~っ!」
しいたけ「……フスッ」
美渡「笑ったのは千歌だからな?噛むなら千歌だぞ?」
しいたけ「……」
高海美渡。この古旅館の次女。
恐らく、この家で一番わたしを世話し、そして同じくらい弄くり回す、生意気なおぼこだ。
11:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:04:16.79 ID:v24FmLGe
「二人とも、しいたけが可哀想でしょう?」
志満「きっと、機嫌悪くしちゃったわよ?」
美渡「私は大真面目にやったんだけど!」
千歌「アッハッハッハッ!!」
美渡「うっさい!バカ千歌ぁ!」
千歌「ヒィ~!」
志満「もう……」
しいたけ「……」
志満「酷いわよねぇ?しいたけ」ナデナデ
志満「きっと、機嫌悪くしちゃったわよ?」
美渡「私は大真面目にやったんだけど!」
千歌「アッハッハッハッ!!」
美渡「うっさい!バカ千歌ぁ!」
千歌「ヒィ~!」
志満「もう……」
しいたけ「……」
志満「酷いわよねぇ?しいたけ」ナデナデ
13:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:05:00.57 ID:v24FmLGe
こっちは高海志満。
この古旅館の長女で、本人もそれを自覚している。
志満「うふふ♪今日も可愛いわねぇ」ナデナデ
しいたけ「……」
つまり、自分の立場を、だ。
日々の態度とお触りの頻度からも、それを察することが出来る。
この古旅館の長女で、本人もそれを自覚している。
志満「うふふ♪今日も可愛いわねぇ」ナデナデ
しいたけ「……」
つまり、自分の立場を、だ。
日々の態度とお触りの頻度からも、それを察することが出来る。
14:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:05:55.97 ID:v24FmLGe
志満「ほら、早く食べちゃいなさい」
千歌「ウックックックッ……!」
美渡「いつまで笑ってんだよ」
志満「千歌ちゃん、今日は館内の掃除当番だから、お願いね?」
千歌「ッ……は、はぁ~い」カチャ
志満「お散歩係りは……」
美渡「あー、わたしわたし」
志満「そう、お願いね」
美渡「はいほ~」モグモグ
しいたけ「……」
……熊の置物よ。
その内、私もそこに並ぶのだろうか
千歌「ウックックックッ……!」
美渡「いつまで笑ってんだよ」
志満「千歌ちゃん、今日は館内の掃除当番だから、お願いね?」
千歌「ッ……は、はぁ~い」カチャ
志満「お散歩係りは……」
美渡「あー、わたしわたし」
志満「そう、お願いね」
美渡「はいほ~」モグモグ
しいたけ「……」
……熊の置物よ。
その内、私もそこに並ぶのだろうか
16:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:08:56.97 ID:VKmM2SxY
「しいたけぇ~」
美渡「散歩行くよぉ~散歩~」
しいたけ「……」
美渡「どうした?なんか元気ないぞ~?」
美渡「散歩だよ、さ~ん~ぽ~」
しいたけ「……フスッ」
美渡「それ行くぞ~い」
しいたけ「……」
全ての犬が、散歩と聞いて飛び跳ねると思ったら大間違いだと言うことを、このおぼこにも知ってほしいものだし、そして私はしいたけではない。
美渡「散歩行くよぉ~散歩~」
しいたけ「……」
美渡「どうした?なんか元気ないぞ~?」
美渡「散歩だよ、さ~ん~ぽ~」
しいたけ「……フスッ」
美渡「それ行くぞ~い」
しいたけ「……」
全ての犬が、散歩と聞いて飛び跳ねると思ったら大間違いだと言うことを、このおぼこにも知ってほしいものだし、そして私はしいたけではない。
17:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:11:13.34 ID:xnucx6Kf
美渡「ふんふふ~ん♪」
しいたけ「……」
このおぼこの散歩は、寄り道が多過ぎる
そして、姦しい事この上ない。
美渡「今日はどのルートで行こうかねぇ」
美渡「海?海岸?それとも船着場?」
美渡「残念!ぜぇーんぶ海でしたぁー!アッハッハッハッ!」
しいたけ「……」
美渡「──あ、ちょっとタイム」
しいたけ「……」
このおぼこの散歩は、寄り道が多過ぎる
そして、姦しい事この上ない。
美渡「今日はどのルートで行こうかねぇ」
美渡「海?海岸?それとも船着場?」
美渡「残念!ぜぇーんぶ海でしたぁー!アッハッハッハッ!」
しいたけ「……」
美渡「──あ、ちょっとタイム」
18:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:12:28.27 ID:xnucx6Kf
【コンビニ】
しいたけ「……」
ほれ見ろ、やっぱり今日も寄り道さ。
美渡「すぐ戻るからなぁ~」ウィ-ン……
しいたけ「……」
コンビニエンスストア。
中に入った事はないが、大凡の見当はつく
< アッハッハッハッ!
しいたけ「……」
買わない漫画は面白いかい?
しいたけ「……」
ほれ見ろ、やっぱり今日も寄り道さ。
美渡「すぐ戻るからなぁ~」ウィ-ン……
しいたけ「……」
コンビニエンスストア。
中に入った事はないが、大凡の見当はつく
< アッハッハッハッ!
しいたけ「……」
買わない漫画は面白いかい?
19:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:14:14.33 ID:xvFNZ17j
「……おや」
しいたけ「!」
善子「現れたわね、ジェヴォーダンの獣よ」
しいたけ「……」
善子「その禍々しき獣性を繋ぎ止める冥府の鎖も、其方にはか細き絹の糸でしかないのであろう」
善子「感じます……その身に巣食う、繕うことさえ叶わない闇の波動を、ヒシヒシと」
しいたけ「……」
善子「果たして、我がリトルデーモンの軍勢を持ってしても、地を噛み砕く其方の顎門を止めることは叶うのか……クックックッ」
しいたけ「!」
善子「現れたわね、ジェヴォーダンの獣よ」
しいたけ「……」
善子「その禍々しき獣性を繋ぎ止める冥府の鎖も、其方にはか細き絹の糸でしかないのであろう」
善子「感じます……その身に巣食う、繕うことさえ叶わない闇の波動を、ヒシヒシと」
しいたけ「……」
善子「果たして、我がリトルデーモンの軍勢を持ってしても、地を噛み砕く其方の顎門を止めることは叶うのか……クックックッ」
21:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:14:47.44 ID:xvFNZ17j
──津島善子。
この、売れない演歌歌手の様な名を持つ女が
しかして、私と同じ悲しみを抱いた、隣町に住む同胞だと言うのだ。
この、売れない演歌歌手の様な名を持つ女が
しかして、私と同じ悲しみを抱いた、隣町に住む同胞だと言うのだ。
22:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:15:47.62 ID:xvFNZ17j
善子「クックックッ」
ヤツの真名はヨハネ。
天上より堕天した運命を背負い、天界の者との戦いの日々を送る、夜の徒──
善子「貴方も、そろそろ私の眷属、リトルデーモンになってみない?」
しいたけ「……」
──などと言う妄言を吐きながら、うちの三女と、その友人周りを籠絡せんと曰う、中々の歌舞伎者なのだ。
その、怪しげな身なりで隣町を闊歩する姿は、宛ら生きる亡者を彷彿とさせる。
ヤツの真名はヨハネ。
天上より堕天した運命を背負い、天界の者との戦いの日々を送る、夜の徒──
善子「貴方も、そろそろ私の眷属、リトルデーモンになってみない?」
しいたけ「……」
──などと言う妄言を吐きながら、うちの三女と、その友人周りを籠絡せんと曰う、中々の歌舞伎者なのだ。
その、怪しげな身なりで隣町を闊歩する姿は、宛ら生きる亡者を彷彿とさせる。
23:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:16:39.37 ID:xvFNZ17j
善子「月の欠けた夜、水面に写る橋を渡って、私に逢いに来なさい。さすれば──」
「ごめぇーんしいたけ!」
善子「!?」
美渡「ん?あれ?」
善子「あっ、ど、ど、どうも!」
美渡「なんだ、善子ちゃんじゃん。買い物?」
善子「は、はいっ、そうなんですぅ!」
美渡「そんな緊張しないでよぉ~、知らない人ってワケじゃないんだしさ」
善子「そ、そうですよねぇ~、あはは……」
善子「~っ」
しいたけ「……」
「ごめぇーんしいたけ!」
善子「!?」
美渡「ん?あれ?」
善子「あっ、ど、ど、どうも!」
美渡「なんだ、善子ちゃんじゃん。買い物?」
善子「は、はいっ、そうなんですぅ!」
美渡「そんな緊張しないでよぉ~、知らない人ってワケじゃないんだしさ」
善子「そ、そうですよねぇ~、あはは……」
善子「~っ」
しいたけ「……」
24:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:17:30.87 ID:xvFNZ17j
……仕方ないねぇ。
グイグイッ
美渡「ん?」
しいたけ「……」グイッ
美渡「ごめん善子ちゃん、しいたけが早く行きたいって」
善子「ぜ、全然大丈夫です!こちらこそ、邪魔しちゃってごめんなさい!」
美渡「そんな事ないよ。じゃ、またね!」サッ
善子「は、は~い」フリフリ
しいたけ「……」チラッ
善子「!」
同胞よ、君に幸あれ。
グイグイッ
美渡「ん?」
しいたけ「……」グイッ
美渡「ごめん善子ちゃん、しいたけが早く行きたいって」
善子「ぜ、全然大丈夫です!こちらこそ、邪魔しちゃってごめんなさい!」
美渡「そんな事ないよ。じゃ、またね!」サッ
善子「は、は~い」フリフリ
しいたけ「……」チラッ
善子「!」
同胞よ、君に幸あれ。
25:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:18:27.20 ID:xvFNZ17j
──────
───
─
美渡「~♪」
しいたけ「……」
そう言えば、
少し前まで、この界隈を荒らしていた【クソ猫・父ちゃんズ】の連中を、最近とんと見かけなくなった。
< 美渡ちゃん、こんにちは~
美渡「おじさん、こんにちはー!」
しいたけ「……」
───
─
美渡「~♪」
しいたけ「……」
そう言えば、
少し前まで、この界隈を荒らしていた【クソ猫・父ちゃんズ】の連中を、最近とんと見かけなくなった。
< 美渡ちゃん、こんにちは~
美渡「おじさん、こんにちはー!」
しいたけ「……」
26:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:19:46.36 ID:I8bdjopB
アイツらの悪行と言ったら、そこいらの庭で糞を垂れるのは当たり前。
やれ、車の上で爪研ぎだの、道行く人間に猫パンチだの、ノミの付いた身体でごろにゃんだの
オマケに、奴ら全員マタタビ常習犯なものだから、マタタビ切れを起こすたび、近場のペットショップを襲撃しているとも聞く。
そんな、碌でもない連中だったのだが、ここ二ヶ月程はなんの噂もたっていない。
みな揃って、猫島へでも移住したのだろうかねぇ?
しいたけ「……フスッ」
まぁ、それなら結構なことだよ。
やれ、車の上で爪研ぎだの、道行く人間に猫パンチだの、ノミの付いた身体でごろにゃんだの
オマケに、奴ら全員マタタビ常習犯なものだから、マタタビ切れを起こすたび、近場のペットショップを襲撃しているとも聞く。
そんな、碌でもない連中だったのだが、ここ二ヶ月程はなんの噂もたっていない。
みな揃って、猫島へでも移住したのだろうかねぇ?
しいたけ「……フスッ」
まぁ、それなら結構なことだよ。
27:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:20:41.95 ID:b1N2wd2D
[なにが結構なんだ?]
しいたけ「──ッ!?」グッ
美渡「ほぁ?」
しいたけ「グルルルルルルッッ」
美渡「ぇ、え?」
しいたけ「ッッッ」
ブチ猫「マーォ」
:よぉ、ボケ犬。
クロ猫「ハァーッ!」
:相変わらずだな。
ミケ猫「アーォ!」
:マヌケな面だ、見ろよオイ。
しいたけ「──ッ!?」グッ
美渡「ほぁ?」
しいたけ「グルルルルルルッッ」
美渡「ぇ、え?」
しいたけ「ッッッ」
ブチ猫「マーォ」
:よぉ、ボケ犬。
クロ猫「ハァーッ!」
:相変わらずだな。
ミケ猫「アーォ!」
:マヌケな面だ、見ろよオイ。
28:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:23:42.19 ID:eohQK8Ba
美渡「うわ、野良猫三匹!?」
しいたけ「グルルルルッ」
……アンタら、
よくもノコノコと、私の前にツラを出せたもんだね。
しいたけ「ゥオンッ!!」
クソ猫・父ちゃんズッ!!!
ブチ猫「ホニャオニャオニャオニャオッ」
:……これだきゃあ、言っといてやる。
しいたけ「グルルルルッ」
……アンタら、
よくもノコノコと、私の前にツラを出せたもんだね。
しいたけ「ゥオンッ!!」
クソ猫・父ちゃんズッ!!!
ブチ猫「ホニャオニャオニャオニャオッ」
:……これだきゃあ、言っといてやる。
29:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:24:50.04 ID:oLdfOGPa
ブチ猫「フギャアッ!!」
:俺達は【キャット・トゥーチャーズ】だっ!!
クロ猫「フゥーッ」
:間違えんじゃねぇ!犬っころがっ!
ミケ猫「マ~オッ」
:クソはテメェに塗りたくってやるぜ
美渡「しいたけ!ダメだよ!」
しいたけ「ハロロロロ……ッ!」
上等じゃあないか。
:俺達は【キャット・トゥーチャーズ】だっ!!
クロ猫「フゥーッ」
:間違えんじゃねぇ!犬っころがっ!
ミケ猫「マ~オッ」
:クソはテメェに塗りたくってやるぜ
美渡「しいたけ!ダメだよ!」
しいたけ「ハロロロロ……ッ!」
上等じゃあないか。
30:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:26:59.74 ID:gquH+Z5+
寂れた街の番、ボルゾイ・ウルフハウンドに喧嘩を売るとは、
お前たち、悲しいくらいにバカ猫だねぇ。
ブチ猫「ニギャア~」
:ぼ、ボルゾイだぁ~?
ミケ猫「フギャ!」
:テメェ、そんな名前じゃねぇーだろうよぉー!
クロ猫「シャー!」
:オイ、鏡って知ってっかぁー?
しいたけ「ガロロロロロッ!!」
……言い遺す言葉はそれだけかい?
お前たち、悲しいくらいにバカ猫だねぇ。
ブチ猫「ニギャア~」
:ぼ、ボルゾイだぁ~?
ミケ猫「フギャ!」
:テメェ、そんな名前じゃねぇーだろうよぉー!
クロ猫「シャー!」
:オイ、鏡って知ってっかぁー?
しいたけ「ガロロロロロッ!!」
……言い遺す言葉はそれだけかい?
31:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:28:18.52 ID:XDd2eyQa
美渡「お、おい!しいたけ!」
しいたけ「ガァッ!!!!」バッ!
くたばりなっ!!!!
「ジュティーちゃ~ん!ハニーちゃ~ん!プロムちゃ~ん!」
しいたけ「!?」キキィ-ッ
美渡「!」
飼い主「あらぁ!ジュティーちゃんやっと見つけたわ~!」
ブチ猫「フギャ!?」
:やべぇぞオイ!?
しいたけ「ガァッ!!!!」バッ!
くたばりなっ!!!!
「ジュティーちゃ~ん!ハニーちゃ~ん!プロムちゃ~ん!」
しいたけ「!?」キキィ-ッ
美渡「!」
飼い主「あらぁ!ジュティーちゃんやっと見つけたわ~!」
ブチ猫「フギャ!?」
:やべぇぞオイ!?
32:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:29:05.06 ID:XDd2eyQa
飼い主「プロムちゃんとハニーちゃんも見っけ~!」
クロ猫「アニョウニョウニョウ!」
:あのババァ!俺らが脱走したのに気付きやがった!!
ミケ猫「グゥ~っ」
:ババア!!その名で呼ぶんじゃねぇ!!
飼い主「みんなぁ~!ちゅーる!」サッ
ブチ猫「ペロペロ」
クロ猫「ペロペロ」
ミケ猫「ペロペロ」
美渡「……」
しいたけ「……」
クロ猫「アニョウニョウニョウ!」
:あのババァ!俺らが脱走したのに気付きやがった!!
ミケ猫「グゥ~っ」
:ババア!!その名で呼ぶんじゃねぇ!!
飼い主「みんなぁ~!ちゅーる!」サッ
ブチ猫「ペロペロ」
クロ猫「ペロペロ」
ミケ猫「ペロペロ」
美渡「……」
しいたけ「……」
33:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:29:46.61 ID:XDd2eyQa
飼い主「ごめんなさいねぇ、今連れて帰るからぁ」
美渡「あ…ははっ、どうも」
飼い主「ハイハイ!みんなケージに入ったわねぇ?」
ブチ猫「ペロペロ」
クロ猫「ペロペロ」
ミケ猫「ペロペロ」
飼い主「はい、じゃあ帰りましょうねぇ~」
飼い主「それではぁ~」ペコ
美渡「あ、は、はぃ」ペコ
美渡「あ…ははっ、どうも」
飼い主「ハイハイ!みんなケージに入ったわねぇ?」
ブチ猫「ペロペロ」
クロ猫「ペロペロ」
ミケ猫「ペロペロ」
飼い主「はい、じゃあ帰りましょうねぇ~」
飼い主「それではぁ~」ペコ
美渡「あ、は、はぃ」ペコ
34:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:33:33.48 ID:L+0I2l7E
美渡「……」
しいたけ「……」
ふん、ザマァないね。
美渡「全部、あのオバさんの猫だったんだね。なんかビックリした」
美渡「──てゆーか、しいたけ!」
しいたけ「……」
美渡「野良猫とケンカなんてすんじゃないの!危ないじゃん!」
しいたけ「……」プイッ
尊厳を賭けて戦えないのは、腰抜けのやる事さ。私は違う。
しいたけ「……」
ふん、ザマァないね。
美渡「全部、あのオバさんの猫だったんだね。なんかビックリした」
美渡「──てゆーか、しいたけ!」
しいたけ「……」
美渡「野良猫とケンカなんてすんじゃないの!危ないじゃん!」
しいたけ「……」プイッ
尊厳を賭けて戦えないのは、腰抜けのやる事さ。私は違う。
35:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:36:13.47 ID:kRdilM5m
美渡「……」
美渡「……怪我したらどーすんの」スッ
しいたけ「!」
美渡「アンタが怪我したら、みーんな悲しむんだよ」ナデナデ
しいたけ「……」
しいたけ「……フスッ」
美渡「さ、帰ろ?」
しいたけ「……」
知っていたさ、そんな事。
……知っていたさ
美渡「……怪我したらどーすんの」スッ
しいたけ「!」
美渡「アンタが怪我したら、みーんな悲しむんだよ」ナデナデ
しいたけ「……」
しいたけ「……フスッ」
美渡「さ、帰ろ?」
しいたけ「……」
知っていたさ、そんな事。
……知っていたさ
36:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:48:24.42 ID:rhrw9/xg
『ねぇ、見てみて!』
千歌『この子、"ボルゾイ"ってゆーんだって!』
美渡『すっごいシュッとしてる』
志満『足長いわねぇ~』
しいたけ『……』
千歌『しかもさ、狩猟犬"ウルフハウンド"だって!カッコイイよねぇ~!』
美渡『顔もなっが~、お姉さんビックリだ』
志満『そうねぇ。まさに番犬って感じがするわぁ』
美渡『うわっ!?』
千歌『この子、"ボルゾイ"ってゆーんだって!』
美渡『すっごいシュッとしてる』
志満『足長いわねぇ~』
しいたけ『……』
千歌『しかもさ、狩猟犬"ウルフハウンド"だって!カッコイイよねぇ~!』
美渡『顔もなっが~、お姉さんビックリだ』
志満『そうねぇ。まさに番犬って感じがするわぁ』
美渡『うわっ!?』
37:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:49:32.43 ID:Aso4JRED
美渡『見た!?今の!弾丸みたいに走ってったよ!』
千歌『見た見た!一瞬消えたのかと思っちゃったもん!』
志満『お腹のとこ、キュッと引き締まってるわねぇ』
美渡『スリムをそのまま具現化したみたいな犬じゃない?』
千歌『だよねぇ~』チラッ
しいたけ『……』
千歌『あの子と散歩してたら、みんな羨ましがるかなぁ~』
しいたけ『……』
……知っていたさ、
千歌『見た見た!一瞬消えたのかと思っちゃったもん!』
志満『お腹のとこ、キュッと引き締まってるわねぇ』
美渡『スリムをそのまま具現化したみたいな犬じゃない?』
千歌『だよねぇ~』チラッ
しいたけ『……』
千歌『あの子と散歩してたら、みんな羨ましがるかなぁ~』
しいたけ『……』
……知っていたさ、
38:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:50:07.61 ID:Aso4JRED
「私が、ボルゾイの様にはなり得ない事は」
39:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:50:38.78 ID:Aso4JRED
「ただ、悔しかったんだ」
「家の奴らにとって、私と言う犬は誇るに足らない、ひと山幾らの凡犬でしかないだろう、あの言い草が」
「だから、気付かせたかった」
「お前たちの番犬は、こんなにもこの家を、街を想い、そして守っている」
「そんな、唯一無二の犬なのだと」
「あの熊の置物の様に、いつの日か埃に塗れ、忘れ去られる様な存在にはなりたくなかった」
「家の奴らにとって、私と言う犬は誇るに足らない、ひと山幾らの凡犬でしかないだろう、あの言い草が」
「だから、気付かせたかった」
「お前たちの番犬は、こんなにもこの家を、街を想い、そして守っている」
「そんな、唯一無二の犬なのだと」
「あの熊の置物の様に、いつの日か埃に塗れ、忘れ去られる様な存在にはなりたくなかった」
40:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:51:52.42 ID:Aso4JRED
「だから、振り向いて欲しかったのさ」
「愛情の再確認。お前たちが、そうするに足る存在なのだ。と」
「私の気持ちなんざ、てんで気付いちゃいないと、そう思ってたんだけどねぇ」
「それが、実は毎日のドッグフードと同じくらい、充分なほど貰ってただなんて」
「……」
「……いや、知っていた」
「知っていたさ」
『私の、大事な家族たちよ』
「愛情の再確認。お前たちが、そうするに足る存在なのだ。と」
「私の気持ちなんざ、てんで気付いちゃいないと、そう思ってたんだけどねぇ」
「それが、実は毎日のドッグフードと同じくらい、充分なほど貰ってただなんて」
「……」
「……いや、知っていた」
「知っていたさ」
『私の、大事な家族たちよ』
41:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:53:24.03 ID:T0henvAj
………………
………
…
千歌「おーい!しいたけぇー!」
千歌「しいたけー!」
「わん!」
千歌「おっ」
しいたけ「ハッハッハッ!」
千歌「あはは、やっと機嫌直してくれたんだね。良かった~」
しいたけ「わん!」
千歌「今日のお散歩係りは千歌だよ~、嬉しいでしょ~?」
しいたけ「わぅ~ん」
千歌「ぃよ~しよしよし!」ワシャワシャ
千歌「しいたけは良い子だねぇ~」
しいたけ「ハッハッハッ!」
千歌「さてっと、それじゃあ行こっか!」
………
…
千歌「おーい!しいたけぇー!」
千歌「しいたけー!」
「わん!」
千歌「おっ」
しいたけ「ハッハッハッ!」
千歌「あはは、やっと機嫌直してくれたんだね。良かった~」
しいたけ「わん!」
千歌「今日のお散歩係りは千歌だよ~、嬉しいでしょ~?」
しいたけ「わぅ~ん」
千歌「ぃよ~しよしよし!」ワシャワシャ
千歌「しいたけは良い子だねぇ~」
しいたけ「ハッハッハッ!」
千歌「さてっと、それじゃあ行こっか!」
42:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 20:54:26.96 ID:T0henvAj
千歌「んー!今日もいい天気だねぇー!」
千歌「日は高くて、波は穏やか。湿度は低くて暖かい!」
千歌「なんにも文句ないね!」
しいたけ「うぉん!」
千歌「今日はどこまで行こっか?思い切って沼津辺りまで行っちゃう?」
千歌「さすがに遠いかぁ、私がへばっちゃうもんねぇ」
千歌「それとも──」
しいたけ「……」
千歌「あっ」
「……」
千歌「日は高くて、波は穏やか。湿度は低くて暖かい!」
千歌「なんにも文句ないね!」
しいたけ「うぉん!」
千歌「今日はどこまで行こっか?思い切って沼津辺りまで行っちゃう?」
千歌「さすがに遠いかぁ、私がへばっちゃうもんねぇ」
千歌「それとも──」
しいたけ「……」
千歌「あっ」
「……」
43:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:04:47.51 ID:WM4jq375
千歌「ボルゾイだぁ……」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「本物もカッコいいね」
千歌「足は長いし、顔は小っちゃいし」
しいたけ「……」
千歌「……よしっ」
千歌「こんにちわー!」
しいたけ「!」
「あら、こんにちは」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「本物もカッコいいね」
千歌「足は長いし、顔は小っちゃいし」
しいたけ「……」
千歌「……よしっ」
千歌「こんにちわー!」
しいたけ「!」
「あら、こんにちは」
44:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:05:48.78 ID:WM4jq375
千歌「その子、すっごくカッコいいですね!」
「ありがとう」
「貴方のワンちゃんも、とってもカッコいいわね」
千歌「えへへ~、ありがとうございます~」
しいたけ「……」
ボルゾイ「……」
「それじゃあね」
千歌「あ、は~いどうも~」
「さ、行きましょう」
ボルゾイ「……」フイッ
「ありがとう」
「貴方のワンちゃんも、とってもカッコいいわね」
千歌「えへへ~、ありがとうございます~」
しいたけ「……」
ボルゾイ「……」
「それじゃあね」
千歌「あ、は~いどうも~」
「さ、行きましょう」
ボルゾイ「……」フイッ
45:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:06:38.13 ID:WM4jq375
──じゃあな、同胞。
しいたけ「!?」
千歌「はぇ~」
千歌「いやぁ~、それにしても足なっがいねぇ~」
千歌「毛もツヤツヤだぁ~」
しいたけ「……」
千歌「……でも」
千歌「私は、やっぱりしいたけの方がいいな」
しいたけ「……」
千歌「さて、お散歩の続きだぁ~」
しいたけ「!?」
千歌「はぇ~」
千歌「いやぁ~、それにしても足なっがいねぇ~」
千歌「毛もツヤツヤだぁ~」
しいたけ「……」
千歌「……でも」
千歌「私は、やっぱりしいたけの方がいいな」
しいたけ「……」
千歌「さて、お散歩の続きだぁ~」
46:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:07:38.13 ID:RGVM6EJE
『ちか』
千歌「へ?」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「……もしかして、呼んだ?」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「あははっ」
……私の名は"しいたけ"
ボルゾイになりたかった、一匹の女。
千歌「へ?」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「……もしかして、呼んだ?」
しいたけ「……」
千歌「……」
千歌「あははっ」
……私の名は"しいたけ"
ボルゾイになりたかった、一匹の女。
47:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:08:16.40 ID:RGVM6EJE
千歌「ねぇ、やっぱり沼津まで行っちゃおっか!」
しいたけ「わん!」
千歌「目標!曜ちゃんちに行って、曜ちゃんのお腹に突撃すること!」
しいたけ「ぅおん!」
千歌「あははっ!」
今日も、この退屈極まりない内浦の平和を
余すことなく、この身体で満喫している
千歌「ぃよーし!しゅっぱーつ!」
しいたけ「わぉーん!」
しいたけ「わん!」
千歌「目標!曜ちゃんちに行って、曜ちゃんのお腹に突撃すること!」
しいたけ「ぅおん!」
千歌「あははっ!」
今日も、この退屈極まりない内浦の平和を
余すことなく、この身体で満喫している
千歌「ぃよーし!しゅっぱーつ!」
しいたけ「わぉーん!」
48:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:08:35.24 ID:RGVM6EJE
──ただ、それだけの犬なのだ。
49:◆5UDbDqhWOk (浮動国境) 2023/06/04(日) 21:08:44.85 ID:RGVM6EJE
お粗末さまでした。
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1685875894/