【SSコンペ】善子「おならをした後の対応こそ人間の真価が問われるのよね」【ラブライブ！サンシャイン!!】

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下記コンペに参加します！

ラブライブ！SSコンペを開催します！
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1685782999/
　

梨子(曜ちゃん、助けてください)

梨子(今、部室が大変なことになってます)

梨子(早く水泳部の集まりから戻ってきて……！)
　

千歌「……ごめん、さすがにこれは擁護できないよ。今おならしちゃったの誰？」

梨子「……」

果南「……」

ダイヤ「……」

善子「……」

花丸「……」

鞠莉「……」

ルビィ「……」
　

千歌「思わずミーティングを中断しちゃうレベルの音だったのに、白を切るのはさすがに無理じゃない……？」

花丸「……おらは3年生の方から聞こえたと思うけど？」

果南「ちょ！なんてこと言うのさ花丸！」

鞠莉「人聞き悪いわ！」

ダイヤ「は、恥を知りなさい！！！！！」
　

花丸「みんな必死だね？ますます怪しいよ？正直に言ったほうが身の為ずら」

果南「だいたい私たちのこと犯人みたく言うけど、実は花丸がしたんじゃないの？」

鞠莉「そうよ！この間だって焼き芋を人一倍食べてたじゃない！そんな調子でまた食べ過ぎたんでしょ！」
　

花丸「別におならなんて生きてたら出ちゃうものだし、おらがしたなら正直に言うよ？ただそっちの方から聞こえたから、そう言っただけ」

ダイヤ「恥を知りなさい！！！！！」

千歌「ダイヤちゃんどうしたの？語彙力が低下してるし、さっきから同じことしか言ってないよ？何かやましいことでもあるの？」

ダイヤ「何をいうことを言うのですか千歌さん！？このわたくしにや、やましいことなど１つもございませんですことわよですわ！恥を知りなさい！！！！！」
　

千歌「……他に何か言いたいことある人、いる？」

善子「あの、ちょっといいかしら？」

千歌「善子ちゃん？どうしたの？」

善子「……実はさっきの、私が、その、したのよ。ごめんなさい……」

千歌「いつもの元気な堕天使モードはどうしたの？それにそんなに3年生たちの方をチラチラ見ながら言っても説得力ないよ？」
　

ルビィ「花丸ちゃんも言ってたけど、おならくらい誰でもするよ！一言言えば、笑い話になってそこで終わり！ここには意地悪くいつまでも言ってくるような人がいないのはみんな良く知ってるでしょ！？だから素直に言うべきだと思う！だよね！？千歌ちゃん！？」

千歌「う、うん……やけに饒舌だね、ルビィちゃん。まるで自分に言い聞かせてるみたい」

ルビィ「ピギィ！？な、なななに言ってるの！？そんなことないよ！？」

梨子(……何してるの、私？このままいつ帰って来るかわからない曜ちゃんを待っててもダメだ！こ、ここは私がなんとかしないと！)
　

梨子「……あ、あの！」

千歌「梨子ちゃん？」

梨子「もういいんじゃないかな？小学生じゃあるまいし誰がおならをしたとか、正直こんなくだらない問題に時間を費やしても無駄というか、わかるでしょ？」

千歌「……まあそうだね」

梨子「うん、じゃあミーティングの続きを」

千歌「くだらない問題なんて言うくらいだから、梨子ちゃんが犯人でも別にいいよね？」

梨子「……ん？」
　

千歌「みんな！この件は梨子ちゃんが黒幕ということで片付いたよ！ミーティングに戻ろう！」

梨子「ち、千歌ちゃん？」

果南「なーんだ、梨子だったのか。早く言えば良かったのに」

梨子「いや、え？果南ちゃん？」
　

鞠莉「まあ言うのが恥ずかしいのもわかるわ、梨子。でも花丸も言ってた通りおならは生きてたら出るものなんだから、気にしないでいいのよ？」

花丸「うんうん、ただの生理現象だから大丈夫。誰も気にしない気にしない」

梨子「鞠莉ちゃん？花丸ちゃん？」
　

ルビィ「梨子ちゃん！おならがちゃんと出るのはむしろ梨子ちゃんの身体が健康な証拠だよ！」

ダイヤ「そうですわ。むしろ誇らしいことかと」

梨子「は……？」










梨子「は……？」
　

曜「ごめーん！雑用も頼まれてちょっと遅くなっ、ちゃっ、た……？」

梨子「私はおならなんかしてない！！！それにさっきから澄ました顔で回してるけど千歌ちゃんこそ犯人じゃないの！？昨日うちで一緒に晩御飯食べた時にごぼうのきんぴら美味しい美味しいってものすごく食べてたじゃない！？」

千歌「はぁ！？それは聞き捨てならないよ！明らかに私の立ってた場所とは違う位置から聞こえたじゃん！だから私が代表してみんなに話を聞いてたの！」

果南「ちょっと！まさか千歌まで私たちの方から音が聞こえたとか言うんじゃないよね！？」

千歌「そうだよ！この際正直に言うけど、どう考えても3年生側から音がしてたよ！！！」
　

花丸「ほら！やっぱりそうなんだ！これでリーダーからのポイントも入ったからおらたちが優勢だね！」

果南「何言ってるのさ！今リーダーとか何にも関係ないじゃん！！！千歌は自分が疑われたくないから適当に花丸に便乗してるだけでしょ！？それこそ、こぞってわたしたちを犯人にしようとしてる1年組こそ怪しいんだけど！？！？！？」

ルビィ「1年生って一括りにするのは酷いよ果南ちゃん！！！私は別に3年生の誰かが犯人だなんて言ってないもん！！！！！」
　

鞠莉「待って！少なくとも私は1年生側に一番近い場所に座ってたんだから、除外して考えてよ！」

ダイヤ「そんな意味不明な理論が通る訳ないでしょうが！恥を知りなさい！！！！！」

千歌「うるさいうるさいうるさーい！！！！！とにかく3年生の方から音がしたのは事実なんだから素直に認めなよ！！後輩に罪をなすりつけようとか、年上として恥ずかしくないの！？！？！？！？！？」

梨子「ちょっと千歌ちゃん！！！！！何話を逸らしてるのよ！！！！まだ私の話は終わってない！！！！！！！！！」

曜「……どういう状況？」

善子「ふっ、これぞまさしく混沌～カオス～」
　

曜「……なるほど、そんなことが」

善子「ええ、まさかおなら１つでAqoursが崩壊しかけてるなんて笑えるわ。私たちの絆はおならよりも脆かったのね」

曜「いやいや、笑えないから……。それにしても善子ちゃんは偉いね。ちゃんと冷静だし立ち振る舞いも立派だよ」

善子「当然よ。私が犯人だもの」

曜「そっか善子ちゃんが…………えっ？」
　

善子「いや、『ミーティング中に急に大きなおならの音がした時メンバーはどうする？』ってドッキリ動画をAqoursのチャンネルに上げようと思ったのよ。それで、タイマーで音が鳴るように仕掛けてたの」

曜「ええ……」

善子「だっていい歳した集団がおなら１つで崩壊しかけるなんて夢にも思わないでしょ？」

曜「それはそうだけど……善子ちゃんも趣味悪いよ？」
　

善子「というわけで、みんなのことお願いしてもいい？」

曜「私が？あれを？全員落ち着かせろって？」

善子「この事態を収拾させられるのはこの場にいなかった曜だけよ。可愛い後輩のためだと思って、ね？」

曜「えーそれ自分で言っちゃう？」
　

善子「あと私のことはくれぐれも秘密でお願い。バレた日には命がいくつあっても足りないわ」

曜「都合がいいなぁ。い・く・ら！善子ちゃんの言う可愛い後輩のためとはいえ、これは相当な対価が必要だよ？」

善子「さすがに無償でお願いなんてできないわ。私にできることなら喜んで付き合うから！」

曜「……制服コスプレ、いっぱい付き合ってくれる？」

善子「くっ……背に腹はかえられないわ。よろしくお願いします」
　

曜「おっけー、交渉成立ね？……みんなー？取り敢えず落ち着こっか。ね？」

梨子「曜ちゃん来てたの！？聞いてよ！みんな酷いんだから！！！あのね！？千歌ちゃんがね！？！？！？」

曜「はいはい、梨子ちゃん。そうだね、梨子ちゃんは正しいよ。それで千歌ちゃん、果南ちゃんも。話聞くからまずは机と椅子から降りようね……？」
　

善子「曜のおかげで無事に事態は収拾したわ」

善子「流石は曜といったところかしら」

善子「お礼に曜が満足するまでコスプレに付き合ったわ……1ヶ月ほどね」

善子「私が犯人だってことは結局バレてないの」

善子「曜が約束を守ってくれてよかったわ」

善子「そんなこんなで、月日は流れてみんなが大人になった頃……」
　

千歌「いやー！大人になってもAqoursのみんなでまたこうして集まれるなんて奇跡だよー！」

梨子「ほんとにそうだね」

曜「Aqoursの絆は永遠に不滅であります！」

果南「絆と言えば覚えてる？いつだったか、おならで大揉めしたことあったよね。結局誰が犯人かわかんなかったけど、あれは酷かったなー」
　

鞠莉「あったあった！今にして思えばなんであんなしょうもないことでエキサイティングしたのかしらね？」

ダイヤ「ちょ！やめて下さい！思い出すのも恥ずかしいですわ！」

ルビィ「あの頃はルビィたちもまだ若かったんだねぇ……」

花丸「冷静にあの場を収めてくれた曜ちゃんには感謝しかないね！」
　

曜「あはは、そんなこともあったような……って善子ちゃん、大丈夫？呑むペース早くない？」

善子「だいじょーぶよ！まだまだ始まったばかりでしょ！いやーまさかあの時はあんなことになるなんて思ってなかったから驚いたわ！」

曜「……善子ちゃん？わかってる？本当に大丈夫？」

善子「あれ、実は私が仕掛けたドッキリだったのよねー！それなのにみんな興奮しちゃって！さすがに酷すぎてAqoursのチャンネルには公開できなかったけど、今でも隠し撮りしてた動画を見て1人で笑ってるんだから！」

曜「あっ……」
　

千歌「は？」

梨子「は？」

果南「は？」

ダイヤ「は？」

花丸「は？」

鞠莉「は？」

ルビィ「は？」

善子「あっ……」
　

千歌「今、とーっても興味深い話が聞こえてきたんだけど？」

梨子「ドッキリ？」

果南「善子が犯人で」

ダイヤ「録画してAqoursのチャンネルに公開する予定だった？」

花丸「さすがに公開はしてないけど、今もその録画を持っていて」

鞠莉「1人で鑑賞して爆笑してる、と……」

ルビィ「善子ちゃん……ちょっとルビィたちとお話しよっか？詳しく聞かせて？」
　

善子「あっ！そうだ私この後予定があるんだったわ！名残惜しいけど、今日はこの辺で『帰れると思ってる？』……はい」

善子(曜！助けて！)

曜(……しーらない)

『善子(ちゃん)(さん)？』

善子「ひっ！……ご、こめんなさい！！！全部言います！！！言うからそんな怖い顔でこっちに寄ってこないで！！！」

この後曜以外から問いただされた善子は正直に全てを白状し、
結果3次会まで奢るハメになりましたとさ
　

終わりです！
ありがとうございました！