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1: 2024/03/19(火) 01:14:34.00
※このSSは作者の妄想と独自の解釈で構成されています。その点はご了承ください。
>>102期、主に梢と慈にスポットを当てた話です。
>>102期、主に梢と慈にスポットを当てた話です。
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2: 2024/03/19(火) 01:15:28.00
梢「待って、藤島さん!」
慈「乙宗さん?何?」
梢「あなた、その指……」
慈「あー、これ?気にしないで、昨日ずっとギター弾いてたから傷付いちゃっただけだから」
梢「いいから来て、部室に絆創膏があるから処置するわ」
慈「いや大丈夫だから、これくらい自分で……」
梢「いいから!」(慈の手を引っ張る)
慈「ちょっ……!?」
慈「乙宗さん?何?」
梢「あなた、その指……」
慈「あー、これ?気にしないで、昨日ずっとギター弾いてたから傷付いちゃっただけだから」
梢「いいから来て、部室に絆創膏があるから処置するわ」
慈「いや大丈夫だから、これくらい自分で……」
梢「いいから!」(慈の手を引っ張る)
慈「ちょっ……!?」
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3: 2024/03/19(火) 01:17:12.00
梢「まったく、こんな傷だらけのままで放っておいて。せっかく綺麗な手なのにもったいないわ」
慈「…………」
梢「……もしかしてあれからずっと練習を?」
慈「……気が済まなかったの。あんたに教えられたことすぐにこなせなかったら悔しいと思ったから」
慈「……それもあるけど」
慈「楽しいって思った。続けたいって思った」
梢「……!」
慈「こんな曲を作ったらみんなを楽しませられるだろうな……とか、こんな曲なら私を可愛く魅せられるだろうな……とか考えてたらさ、気が付いたら夢中になってた」
梢「藤島さん……」
慈「…………」
梢「……もしかしてあれからずっと練習を?」
慈「……気が済まなかったの。あんたに教えられたことすぐにこなせなかったら悔しいと思ったから」
慈「……それもあるけど」
慈「楽しいって思った。続けたいって思った」
梢「……!」
慈「こんな曲を作ったらみんなを楽しませられるだろうな……とか、こんな曲なら私を可愛く魅せられるだろうな……とか考えてたらさ、気が付いたら夢中になってた」
梢「藤島さん……」
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4: 2024/03/19(火) 01:20:35.00
梢「その、ごめんなさい!」
慈「えっ?何で謝るの……?」
梢「私は、あなたを侮っていたわ。正直ここまで続くとは思ってなかった。『めぐちゃんの綺麗な指が傷付いちゃう~!』とか言ってすぐに音を上げるとばかり……」
慈「なんか私のイメージなんかひどくない……?てか、そういう冗談も言えるんだ……」
梢「(咳払い)……でもね、あなたが作曲に向き合ってる時の顔を見てわかったの。その真剣さに偽りはなかった。そして、あなたが言うように楽しんでるようにも思えた」
梢「私は、そんなあなたの一生懸命な時の顔、すごく好きよ」
慈「……!」
慈「……え、何?私口説かれてる?そういうこと平気で言えちゃうタイプ?」
梢「……あとはその口から生意気な言葉が出なければ完璧なのだけれど」
慈「こいつ……!!」(梢の頬を引っ張る)
梢「ひょっほ、はひふふほ!?」
慈「あんたもねぇ、笑うとちゃんと可愛いんだからもっと柔らかくなれ堅物女!表情筋が鉄でできてんのか!?この!」
梢「ははひははひ!……まったくもう」
梢「私が、可愛いだなんて、そんなこと……」
慈「おやー?顔が真っ赤ですよー?乙宗さん?」
梢「あ、あなたが頬を引っ張ったから赤くなっただけで!」
慈「ふーん、可愛いとこあるじゃん。素直じゃないねえ」
梢「私だってちゃんと本当にあなたのことを思って褒めたのに………もう!!」(慈の頬を引っ張る)
慈「ちょ……!?ひはひひはひ!!はへほ~!」(梢の頬を再び引っ張る)
梢「ほっひほほ!」
(しばらく頬を引っ張り合う2人)
慈「えっ?何で謝るの……?」
梢「私は、あなたを侮っていたわ。正直ここまで続くとは思ってなかった。『めぐちゃんの綺麗な指が傷付いちゃう~!』とか言ってすぐに音を上げるとばかり……」
慈「なんか私のイメージなんかひどくない……?てか、そういう冗談も言えるんだ……」
梢「(咳払い)……でもね、あなたが作曲に向き合ってる時の顔を見てわかったの。その真剣さに偽りはなかった。そして、あなたが言うように楽しんでるようにも思えた」
梢「私は、そんなあなたの一生懸命な時の顔、すごく好きよ」
慈「……!」
慈「……え、何?私口説かれてる?そういうこと平気で言えちゃうタイプ?」
梢「……あとはその口から生意気な言葉が出なければ完璧なのだけれど」
慈「こいつ……!!」(梢の頬を引っ張る)
梢「ひょっほ、はひふふほ!?」
慈「あんたもねぇ、笑うとちゃんと可愛いんだからもっと柔らかくなれ堅物女!表情筋が鉄でできてんのか!?この!」
梢「ははひははひ!……まったくもう」
梢「私が、可愛いだなんて、そんなこと……」
慈「おやー?顔が真っ赤ですよー?乙宗さん?」
梢「あ、あなたが頬を引っ張ったから赤くなっただけで!」
慈「ふーん、可愛いとこあるじゃん。素直じゃないねえ」
梢「私だってちゃんと本当にあなたのことを思って褒めたのに………もう!!」(慈の頬を引っ張る)
慈「ちょ……!?ひはひひはひ!!はへほ~!」(梢の頬を再び引っ張る)
梢「ほっひほほ!」
(しばらく頬を引っ張り合う2人)
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5: 2024/03/19(火) 01:22:58.00
慈・梢「はぁ、はぁ……」
慈・梢「「ぷっ」」
慈「あははは!」
梢「ふふふっ!」
慈「ほら、やっぱり笑うと可愛いじゃん」
梢「……っ!どうも、ありがとう……」
慈「~♪」
梢「に、にやにやしないで!」
慈・梢「「ぷっ」」
慈「あははは!」
梢「ふふふっ!」
慈「ほら、やっぱり笑うと可愛いじゃん」
梢「……っ!どうも、ありがとう……」
慈「~♪」
梢「に、にやにやしないで!」
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6: 2024/03/19(火) 01:26:12.00
慈「……あのさ」
慈「私の方こそ、ごめん。なんていうかさ、意外だった。ずっと前ばかり見てて突っ走っていくみたいな女だと思ってたからさ。その、周りのことちゃんと見てくれてるんだなーって」
慈「だから、ありがとね。私のこと心配してくれて」
梢「藤島さん……。ふふっ、そのまま素直でいてくれた方が可愛いんじゃないかしら?」
慈「もう、茶化すな!こっちは本心で言って……!」
梢「へぇ、本心、ねぇ?」
慈「~~~~っ!!!」
慈「べ、別に、作曲するの楽しいなって思っただけだから!本当は悔しすぎて奥歯砕けちゃうくらいの思いであんたに教わってんだから!」
慈「いつか絶対あんたを追い越してやるんだから!だから!その……もっと私に教えなさい!」
梢「ふふっ、わかったわ。相変わらず素直じゃないわね」
慈「"素直じゃない者同士"、ね」
(梢に向かって手を差し出す)
慈「私の方こそ、ごめん。なんていうかさ、意外だった。ずっと前ばかり見てて突っ走っていくみたいな女だと思ってたからさ。その、周りのことちゃんと見てくれてるんだなーって」
慈「だから、ありがとね。私のこと心配してくれて」
梢「藤島さん……。ふふっ、そのまま素直でいてくれた方が可愛いんじゃないかしら?」
慈「もう、茶化すな!こっちは本心で言って……!」
梢「へぇ、本心、ねぇ?」
慈「~~~~っ!!!」
慈「べ、別に、作曲するの楽しいなって思っただけだから!本当は悔しすぎて奥歯砕けちゃうくらいの思いであんたに教わってんだから!」
慈「いつか絶対あんたを追い越してやるんだから!だから!その……もっと私に教えなさい!」
梢「ふふっ、わかったわ。相変わらず素直じゃないわね」
慈「"素直じゃない者同士"、ね」
(梢に向かって手を差し出す)
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7: 2024/03/19(火) 01:28:40.00
慈「ん」
梢「?」
慈「その、合わない部分もあるけど…いやむしろ合わない部分の方が多すぎるけど!長い付き合いになるから、えっと、これからもよろしく」
慈「……梢」
梢「……!」
梢「ええ、こちらこそよろしく、藤島さん」
(握手をする2人)
慈「慈でいいよ。いやてか、むしろこの流れでなんでまだその呼び方なわけ?もしかしてさっきのことまだ根に持ってる?さすがの私もショックなんだけど?」
梢「そ、そういうわけではないのだけれど、その、いきなり呼び捨ては……せめて、"さん"を……」
慈「あーもう!じれったいなあ!ほら、慈!呼びなさい慈って!リピートアフターミー!め・ぐ・み!」
梢「……め、慈」
慈「声が小さい!もう一回!」
梢「め、慈!」
慈「よろしい!上出来!」
梢「?」
慈「その、合わない部分もあるけど…いやむしろ合わない部分の方が多すぎるけど!長い付き合いになるから、えっと、これからもよろしく」
慈「……梢」
梢「……!」
梢「ええ、こちらこそよろしく、藤島さん」
(握手をする2人)
慈「慈でいいよ。いやてか、むしろこの流れでなんでまだその呼び方なわけ?もしかしてさっきのことまだ根に持ってる?さすがの私もショックなんだけど?」
梢「そ、そういうわけではないのだけれど、その、いきなり呼び捨ては……せめて、"さん"を……」
慈「あーもう!じれったいなあ!ほら、慈!呼びなさい慈って!リピートアフターミー!め・ぐ・み!」
梢「……め、慈」
慈「声が小さい!もう一回!」
梢「め、慈!」
慈「よろしい!上出来!」
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8: 2024/03/19(火) 01:31:44.00
沙知「どうやら、上手くいったみたいだねぃ」
綴理「2人とも、楽しそう」
綴理「なんか羨ましいな、ああいうの」
沙知「……いっておいで」
綴理「……?」
沙知「キミはもう眺めてるだけの存在じゃないってことさ。ほら、いったいった!」(綴理の背中を押す)
綴理「わっ」
慈・梢「「!」」
綴理「あっ、えっと……」
綴理「2人とも、楽しそう」
綴理「なんか羨ましいな、ああいうの」
沙知「……いっておいで」
綴理「……?」
沙知「キミはもう眺めてるだけの存在じゃないってことさ。ほら、いったいった!」(綴理の背中を押す)
綴理「わっ」
慈・梢「「!」」
綴理「あっ、えっと……」
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9: 2024/03/19(火) 01:35:20.00
梢「夕霧さん?」
慈「(ねえ、梢、耳貸して)」
梢「(何かしら?……ふふっ、そうね)」
綴理「?」
慈「(せーの……)」
慈「綴理!」
梢「綴理」
綴理「……!」
綴理「うん、よろしく。めぐ…!こず…!」
慈「(ねえ、梢、耳貸して)」
梢「(何かしら?……ふふっ、そうね)」
綴理「?」
慈「(せーの……)」
慈「綴理!」
梢「綴理」
綴理「……!」
綴理「うん、よろしく。めぐ…!こず…!」
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10: 2024/03/19(火) 01:38:59.00
沙知「どれだけ手がかかっても、後輩っていうのは可愛いもんだねぃ」
慈「沙知先輩~?そこにいるんですか?」
綴理「ボクとずっとそこで見てたよ」
梢「ずっと見ていたの!?」
慈「綴理、今すぐ記憶消して!恥ずかしいことしか言ってない気がするから!ね、梢!?」
梢「そ、そうね!さっきまでのことは見なかったことに…!沙知先輩も、ね!?」
綴理「2人とも、素直じゃないなあ」
梢・慈「「綴理!!!」」
沙知「はっはっはっ!いいもの見させてもらったよ!仲良くなってなによりだ!」
沙知「あーそれで、今思い付いたんだが」
沙知「慈、梢」
慈・梢「「?」」
沙知「キミたち2人で一緒にスクコネで配信をしてみるってのはどうだい?」
慈「沙知先輩~?そこにいるんですか?」
綴理「ボクとずっとそこで見てたよ」
梢「ずっと見ていたの!?」
慈「綴理、今すぐ記憶消して!恥ずかしいことしか言ってない気がするから!ね、梢!?」
梢「そ、そうね!さっきまでのことは見なかったことに…!沙知先輩も、ね!?」
綴理「2人とも、素直じゃないなあ」
梢・慈「「綴理!!!」」
沙知「はっはっはっ!いいもの見させてもらったよ!仲良くなってなによりだ!」
沙知「あーそれで、今思い付いたんだが」
沙知「慈、梢」
慈・梢「「?」」
沙知「キミたち2人で一緒にスクコネで配信をしてみるってのはどうだい?」
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11: 2024/03/19(火) 01:39:50.00
~終~
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12: 2024/03/19(火) 01:52:08.00
続きがありそうな感じで終わりましたがこれで完結です(ライグラ報酬のSR梢の話に繋げたかっただけ)
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13: 2024/03/19(火) 01:56:59.00
とても良かった乙
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14: 2024/03/19(火) 06:49:15.00
この2人が仲良くなるきっかけはやっぱりツバサの特訓ボイスで沙知先輩に言われた作曲教われだと思っちゃうよね
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15: 2024/03/19(火) 07:51:27.00
ありがとう…ありがとう
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16: 2024/03/19(火) 08:17:34.00
やっぱこずめぐよ
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17: 2024/03/19(火) 08:42:14.00
良いこずめぐだった。102期生の一年生ストーリー見たい
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1710778474/