0
1: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:00:00 ID:???00
ミーンミンミン…ジージージー…
吟子「はぁ……今日も暑いなぁ。夏、だからだけど……」
ガヤガヤ
「週末の花火大会、楽しみだよねー!」
「本当それ! 私、そのために浴衣買っちゃった!」
吟子「……あ、そっか。今週末、花火大会があるんだっけ」
吟子「……私は…………」
小鈴「──ぎーんこちゃん!」バッ
姫芽「吟子ちゃん~、今いい~?」ヒョコッ
吟子「!? こ、小鈴、姫芽!? え、何、どうしたの……?」
小鈴「吟子ちゃんにお願いがあって、不詳、徒町ここに参上しました!」ビシッ
姫芽「うんうん、吟子ちゃん、あのね~……」
「「週末の花火大会、一緒に行かない?」」
吟子「はぁ……今日も暑いなぁ。夏、だからだけど……」
ガヤガヤ
「週末の花火大会、楽しみだよねー!」
「本当それ! 私、そのために浴衣買っちゃった!」
吟子「……あ、そっか。今週末、花火大会があるんだっけ」
吟子「……私は…………」
小鈴「──ぎーんこちゃん!」バッ
姫芽「吟子ちゃん~、今いい~?」ヒョコッ
吟子「!? こ、小鈴、姫芽!? え、何、どうしたの……?」
小鈴「吟子ちゃんにお願いがあって、不詳、徒町ここに参上しました!」ビシッ
姫芽「うんうん、吟子ちゃん、あのね~……」
「「週末の花火大会、一緒に行かない?」」
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2: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:02:02 ID:???00
吟子「! ……花火大会?」
小鈴「うん! 最近、クラスの人もよく話してるよね!」
姫芽「大きな花火が打ち上がる上に、何と、屋台まであると聞いてね~」
吟子「それで……えと、何で私を……?」
小鈴「? お友達と一緒に行きたいって思うのは普通のことだよ?」
吟子「友達……」
姫芽「吟子ちゃんは~、大切なお友達だもんね~」
姫芽「それに、前、配信で吟子ちゃんが『蓮ノ空のみんなで行きたい』って言ってたのも忘れてないよ~」ニッ
吟子「! 配信、見てくれてたんだ」
姫芽「そりゃあ、もちろんですとも~」フフッ
小鈴「うん! 最近、クラスの人もよく話してるよね!」
姫芽「大きな花火が打ち上がる上に、何と、屋台まであると聞いてね~」
吟子「それで……えと、何で私を……?」
小鈴「? お友達と一緒に行きたいって思うのは普通のことだよ?」
吟子「友達……」
姫芽「吟子ちゃんは~、大切なお友達だもんね~」
姫芽「それに、前、配信で吟子ちゃんが『蓮ノ空のみんなで行きたい』って言ってたのも忘れてないよ~」ニッ
吟子「! 配信、見てくれてたんだ」
姫芽「そりゃあ、もちろんですとも~」フフッ
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3: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:04:02 ID:???00
小鈴「それに、ね! 徒町、この三人で、“夏の思い出”を作りたいんだ!」
小鈴「せっかく同じ部活で、こんなに仲良くなれたんだもん! 思い出を作る、徒町チャレンジ!」グッ
姫芽「うんうん。ほら、私たちの夏だー、ってやつだよ~」
吟子「えっと……」
小鈴「徒町、吟子ちゃんと一緒に行きたいな! ……ダメ、かな?」
小鈴「せっかく同じ部活で、こんなに仲良くなれたんだもん! 思い出を作る、徒町チャレンジ!」グッ
姫芽「うんうん。ほら、私たちの夏だー、ってやつだよ~」
吟子「えっと……」
小鈴「徒町、吟子ちゃんと一緒に行きたいな! ……ダメ、かな?」
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4: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:06:05 ID:???00
吟子「……そ、そんな頼み方されたら、断れんし……」
小鈴「! それじゃあ……!」
吟子「うん、いいよ……花火大会、一緒に行こ」
小鈴「吟子ちゃん……!」パァァ
姫芽「やった~、吟子ちゃんが仲間に加わった、なんてね」ニコニコ
吟子「二人と一緒の、花火大会……」ボソッ
吟子(なんでだろう……すごく、楽しみかもしれない)
小鈴「! それじゃあ……!」
吟子「うん、いいよ……花火大会、一緒に行こ」
小鈴「吟子ちゃん……!」パァァ
姫芽「やった~、吟子ちゃんが仲間に加わった、なんてね」ニコニコ
吟子「二人と一緒の、花火大会……」ボソッ
吟子(なんでだろう……すごく、楽しみかもしれない)
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5: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:08:02 ID:???00
────
吟子「えっと……集合場所は、ここだったはず……」キョロキョロ
吟子(お友達と行くって、ばあばに伝えたら……押し入れの奥から、お祭り用に仕立てられたという豪勢な浴衣まで貸してもらえて)
吟子「へ、変じゃないかな……なんか、気合い入りすぎてる人みたいやし……」
「あ! 吟子ちゃーん!」
「吟子ちゃん、発見~」
吟子「! 小鈴、姫芽! こんばんは……って」
吟子「二人とも、浴衣なんだね」
吟子「えっと……集合場所は、ここだったはず……」キョロキョロ
吟子(お友達と行くって、ばあばに伝えたら……押し入れの奥から、お祭り用に仕立てられたという豪勢な浴衣まで貸してもらえて)
吟子「へ、変じゃないかな……なんか、気合い入りすぎてる人みたいやし……」
「あ! 吟子ちゃーん!」
「吟子ちゃん、発見~」
吟子「! 小鈴、姫芽! こんばんは……って」
吟子「二人とも、浴衣なんだね」
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6: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:10:04 ID:???00
姫芽「そういう吟子ちゃんだって~」
小鈴「うんうん! 吟子ちゃんの浴衣、すっごく綺麗だよ!」
吟子「そ、そう? 変じゃないかな……」
小鈴「変じゃないよ! 吟子ちゃんにとっても似合ってて、可愛い!」
姫芽「マジ雅~って感じで、可愛いよ~吟子ちゃん」
吟子「あ、あんやと……//」テレ
小鈴「うんうん! 吟子ちゃんの浴衣、すっごく綺麗だよ!」
吟子「そ、そう? 変じゃないかな……」
小鈴「変じゃないよ! 吟子ちゃんにとっても似合ってて、可愛い!」
姫芽「マジ雅~って感じで、可愛いよ~吟子ちゃん」
吟子「あ、あんやと……//」テレ
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7: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:12:03 ID:???00
吟子「えっと、二人だって……浴衣、すごく似合ってると思う」
吟子(小鈴も、姫芽も、二人の雰囲気にピッタリあった浴衣を着ていて……綺麗で、可愛い)
小鈴「本当!? 吟子ちゃんに褒めてもらえるなんて、徒町、すっごく嬉しい!」ニコッ
姫芽「アタシも~。お着物とかに詳しい吟子ちゃんからの称賛コメントなんて、それだけで一気にテンション上がっちゃうよ~」
吟子「ど、どういたしまして……? でいいのかな……」
吟子(小鈴も、姫芽も、二人の雰囲気にピッタリあった浴衣を着ていて……綺麗で、可愛い)
小鈴「本当!? 吟子ちゃんに褒めてもらえるなんて、徒町、すっごく嬉しい!」ニコッ
姫芽「アタシも~。お着物とかに詳しい吟子ちゃんからの称賛コメントなんて、それだけで一気にテンション上がっちゃうよ~」
吟子「ど、どういたしまして……? でいいのかな……」
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8: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:14:04 ID:???00
吟子「……えっと、それじゃあ……お祭り、見に行こっか」
姫芽「そうだね~。花火大会、探索開始~! お~!」グッ
小鈴「おー!」グッ
吟子「お、おー?」
姫芽「そうだね~。花火大会、探索開始~! お~!」グッ
小鈴「おー!」グッ
吟子「お、おー?」
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9: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:16:04 ID:???00
────
姫芽「ん~……花火が始まるまでは、まだ結構時間があるみたいだね。何しよっか~」
吟子「えっと……とりあえず、屋台でも見て周る?」
小鈴「徒町も、屋台に行きたい! さっきから美味しそうな匂いが、辺りからしてきて……徒町、お腹が空いてきちゃった……!」
姫芽「お、いいね~。腹が減ってはなんとやら~、ってやつだ」
姫芽「ん~……花火が始まるまでは、まだ結構時間があるみたいだね。何しよっか~」
吟子「えっと……とりあえず、屋台でも見て周る?」
小鈴「徒町も、屋台に行きたい! さっきから美味しそうな匂いが、辺りからしてきて……徒町、お腹が空いてきちゃった……!」
姫芽「お、いいね~。腹が減ってはなんとやら~、ってやつだ」
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10: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:18:05 ID:???00
吟子「そうだね。……でも屋台の数が多いし、どこから見ればいいか……」
姫芽「たくさんあって迷っちゃうよね~」
小鈴「! それなら、徒町にお任せあれ、だよ!」バッ
吟子「小鈴?」
小鈴「二人のためにも、徒町が美味しそうな屋台をいち早く見つける……徒町チャレンジ! ちぇすとー!」ダッ
吟子「小鈴!? 走ると危ない……って、行っちゃった……」
姫芽「たくさんあって迷っちゃうよね~」
小鈴「! それなら、徒町にお任せあれ、だよ!」バッ
吟子「小鈴?」
小鈴「二人のためにも、徒町が美味しそうな屋台をいち早く見つける……徒町チャレンジ! ちぇすとー!」ダッ
吟子「小鈴!? 走ると危ない……って、行っちゃった……」
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11: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:20:02 ID:???00
姫芽「元気だね~、さすが小鈴ちゃんだ~」
吟子「本当……小鈴は、いつも目の前のことに一直線だよね」
吟子(そんな小鈴の明るさに、私も、はげまされることが多いんだけど)
姫芽「うんうん、そこがまた小鈴ちゃんらしいよね~……ん?」タッタッ
吟子「……姫芽?」
姫芽「お~、良いの発見~♪ 一つくださいな~」
吟子「本当……小鈴は、いつも目の前のことに一直線だよね」
吟子(そんな小鈴の明るさに、私も、はげまされることが多いんだけど)
姫芽「うんうん、そこがまた小鈴ちゃんらしいよね~……ん?」タッタッ
吟子「……姫芽?」
姫芽「お~、良いの発見~♪ 一つくださいな~」
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12: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:22:05 ID:???00
吟子「姫芽、何か買ったの?」
姫芽「ふっふっふっ~、これを見たまえ~」
吟子「それは……」
姫芽「じゃじゃーん~! るりちゃんせんぱいが、前に配信で好きだって言ってた、チョコバナナ~!」
姫芽「ふっふっふっ~、これを見たまえ~」
吟子「それは……」
姫芽「じゃじゃーん~! るりちゃんせんぱいが、前に配信で好きだって言ってた、チョコバナナ~!」
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13: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:24:02 ID:???00
姫芽「いや~、あの配信で聞いてからずっと食べたかったんだよね~」
姫芽「最近の配信でるりちゃんせんぱいが言ってた、じゃがバターと焼きそばも手に入れたいところではあるし……そっちも探してみようかな~」ウンウン
吟子「えっと……瑠璃乃先輩と同じものが、姫芽は好きなの?」
姫芽「え? ん~、というか推しの好きなものを食べるのが、オタクとしての習性というか~」
吟子「?? 推しの好きなものを食べる?」
姫芽「最近の配信でるりちゃんせんぱいが言ってた、じゃがバターと焼きそばも手に入れたいところではあるし……そっちも探してみようかな~」ウンウン
吟子「えっと……瑠璃乃先輩と同じものが、姫芽は好きなの?」
姫芽「え? ん~、というか推しの好きなものを食べるのが、オタクとしての習性というか~」
吟子「?? 推しの好きなものを食べる?」
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14: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:26:03 ID:???00
姫芽「そうそう、推しが食べたものと一緒のものを口にすることも、推し活の一つであって、これがまた楽しいんだよね~」
吟子「そういうものなんだ……」
吟子(推しの好きな食べ物……)
『特技は好き嫌いがないことかな!』
吟子(っ~!? ……/// なんで今、あの先輩のことを考えて……///)
吟子「そういうものなんだ……」
吟子(推しの好きな食べ物……)
『特技は好き嫌いがないことかな!』
吟子(っ~!? ……/// なんで今、あの先輩のことを考えて……///)
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15: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:28:01 ID:???00
姫芽「! あれ~、吟子ちゃん、なんだか顔が赤いのでは~?」
吟子「ひ、姫芽!? そ、そんなことないし……」プイッ
姫芽「……花帆せんぱいのこと、考えてたんでしょ~?」
吟子「!?!?」
吟子「ひ、姫芽!? そ、そんなことないし……」プイッ
姫芽「……花帆せんぱいのこと、考えてたんでしょ~?」
吟子「!?!?」
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16: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:30:03 ID:???00
吟子「姫芽!? いきなり何言っとるん!?///」
姫芽「そっかそっか~、吟子ちゃん、花帆せんぱいが“推し”だもんね~」
吟子「違っ……! あれは配信のコメントにあったから、それで……」
姫芽「うんうん、そうだね~」ニコニコ
吟子「姫芽ってば! 本当に違くて……」
小鈴「──ねぇねぇ、二人とも! あっちにかき氷の屋台があって……」タッタッ
小鈴「? 吟子ちゃん、顔真っ赤だよ、大丈夫?」
吟子「んん、だ、大丈夫だから……! ほら、その屋台見に行こ!」
姫芽「そっかそっか~、吟子ちゃん、花帆せんぱいが“推し”だもんね~」
吟子「違っ……! あれは配信のコメントにあったから、それで……」
姫芽「うんうん、そうだね~」ニコニコ
吟子「姫芽ってば! 本当に違くて……」
小鈴「──ねぇねぇ、二人とも! あっちにかき氷の屋台があって……」タッタッ
小鈴「? 吟子ちゃん、顔真っ赤だよ、大丈夫?」
吟子「んん、だ、大丈夫だから……! ほら、その屋台見に行こ!」
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17: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:32:03 ID:???00
────
小鈴「ここが、そのかき氷の屋台! いろんな味が売ってるんだって!」
姫芽「かき氷……夏、って感じだね~」
吟子「確かに、夏以外じゃあまり食べないものだよね」
小鈴「うん! だからこそこの機会に……徒町、このかき氷でチャレンジに挑みたいと思います!」グッ
小鈴「ここが、そのかき氷の屋台! いろんな味が売ってるんだって!」
姫芽「かき氷……夏、って感じだね~」
吟子「確かに、夏以外じゃあまり食べないものだよね」
小鈴「うん! だからこそこの機会に……徒町、このかき氷でチャレンジに挑みたいと思います!」グッ
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18: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:34:03 ID:???00
吟子「チャレンジ……かき氷で?」
姫芽「どんなチャレンジなの~、小鈴ちゃん?」
小鈴「今回の徒町チャレンジは、題して── かき氷、早食いチャレンジ、です!」
姫芽「どんなチャレンジなの~、小鈴ちゃん?」
小鈴「今回の徒町チャレンジは、題して── かき氷、早食いチャレンジ、です!」
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19: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:36:02 ID:???00
────
小鈴「ルールは簡単! かき氷を早く食べること、これが全て!」
姫芽「よーし、アタシも頑張っちゃいますか~」
吟子「……姫芽もやるの?」
姫芽「ゲーム性があるなら、望むところだからね~」ニッ
吟子「…………氷室饅頭のときの二の舞にならないといいけど……」
小鈴「ルールは簡単! かき氷を早く食べること、これが全て!」
姫芽「よーし、アタシも頑張っちゃいますか~」
吟子「……姫芽もやるの?」
姫芽「ゲーム性があるなら、望むところだからね~」ニッ
吟子「…………氷室饅頭のときの二の舞にならないといいけど……」
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20: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:38:04 ID:???00
小鈴「3、2、1……」
小鈴「──チャレンジ、スタート! ちぇすとー!」
姫芽「がぼー!!」
吟子「絶対、ゆっくり食べた方が美味しいと思うけど……」
小鈴「それでも! これは徒町の、チャレンジ、だから!」シャクシャク
姫芽「がぼー!!」シャクシャク
小鈴「──っ! う……頭が……」キーン
吟子「言わんこっちゃない……」ハァ
小鈴「──チャレンジ、スタート! ちぇすとー!」
姫芽「がぼー!!」
吟子「絶対、ゆっくり食べた方が美味しいと思うけど……」
小鈴「それでも! これは徒町の、チャレンジ、だから!」シャクシャク
姫芽「がぼー!!」シャクシャク
小鈴「──っ! う……頭が……」キーン
吟子「言わんこっちゃない……」ハァ
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21: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:40:03 ID:???00
小鈴「うぅ……徒町チャレンジ失敗……ゆっくり食べます……」シャク
吟子「うん、その方がいいと思う……それじゃ、私も食べようかな」シャク
吟子「……! 美味しい……」
小鈴「だよねだよね! 徒町もそう思う!」シャク
吟子「うん、その方がいいと思う……それじゃ、私も食べようかな」シャク
吟子「……! 美味しい……」
小鈴「だよねだよね! 徒町もそう思う!」シャク
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22: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:42:05 ID:???00
姫芽「んー♪ 美味しかった~」ペロリ
小鈴「あ、姫芽ちゃん、食べ終わっちゃった? ごめんね、徒町、もう少し時間がかかるかも……」
吟子「私も……今食べ始めたところだし……」
姫芽「んーん、気にしなくても大丈夫だよ~。かき氷を食べてる二人のことを見ながら、待ってるから~」ジー
姫芽「……ん~?」
小鈴「あ、姫芽ちゃん、食べ終わっちゃった? ごめんね、徒町、もう少し時間がかかるかも……」
吟子「私も……今食べ始めたところだし……」
姫芽「んーん、気にしなくても大丈夫だよ~。かき氷を食べてる二人のことを見ながら、待ってるから~」ジー
姫芽「……ん~?」
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23: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:44:02 ID:???00
姫芽「小鈴ちゃん、小鈴ちゃん~」チョンチョン
小鈴「? どうしたの姫芽ちゃん?」
姫芽「ふふっ、小鈴ちゃんの舌、綺麗に染まってるね~」
小鈴「舌? ……あ、本当だ!」
小鈴「見てみて、吟子ちゃん! 徒町の舌、真っ青だよ!」ベー
吟子「そっか、かき氷を食べたから……本当、綺麗な青……」
小鈴「? どうしたの姫芽ちゃん?」
姫芽「ふふっ、小鈴ちゃんの舌、綺麗に染まってるね~」
小鈴「舌? ……あ、本当だ!」
小鈴「見てみて、吟子ちゃん! 徒町の舌、真っ青だよ!」ベー
吟子「そっか、かき氷を食べたから……本当、綺麗な青……」
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24: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:46:02 ID:???00
姫芽「うんうん、それじゃ、アタシの舌も~」ベー
小鈴「わぁ! ビビッドピンクの色だ!」
姫芽「……ねぇねぇ、吟子ちゃんも見せてよ~」ギュッ
吟子「え? や、やだよ、恥ずかしいし……」プイッ
小鈴「わぁ! ビビッドピンクの色だ!」
姫芽「……ねぇねぇ、吟子ちゃんも見せてよ~」ギュッ
吟子「え? や、やだよ、恥ずかしいし……」プイッ
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25: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:48:06 ID:???00
姫芽「ん~……でも、吟子ちゃんはアタシたちの舌を見たんだし、吟子ちゃんも舌を見せるのが、道理じゃない~?」
吟子「何その理屈……」
小鈴「せっかくなら、徒町も、吟子ちゃんの舌見たいかも!」
吟子「えぇ……? 何で……?」
姫芽「吟子ちゃん~。よいではないか、よいではないか~」スリスリ
吟子「……そのノリ、別に乗らないからね?」ハァ
姫芽「え~、そんなぁ……」ショボン
吟子「何その理屈……」
小鈴「せっかくなら、徒町も、吟子ちゃんの舌見たいかも!」
吟子「えぇ……? 何で……?」
姫芽「吟子ちゃん~。よいではないか、よいではないか~」スリスリ
吟子「……そのノリ、別に乗らないからね?」ハァ
姫芽「え~、そんなぁ……」ショボン
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26: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:50:02 ID:???00
吟子「そ、そんなにガッカリせんても……」
姫芽「だって~……」シュン
吟子「…………ちょっとだけ、なら……」ボソッ
姫芽「……え?」
吟子「そこまで言うなら、少しだけならいい……よ。ほ、ほら!///」ベー
姫芽「だって~……」シュン
吟子「…………ちょっとだけ、なら……」ボソッ
姫芽「……え?」
吟子「そこまで言うなら、少しだけならいい……よ。ほ、ほら!///」ベー
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27: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:52:01 ID:???00
小鈴「あ! 吟子ちゃんの舌、オレンジ色だ!」
姫芽「ふふ~、吟子ちゃんにこうも照れながら舌を見せられると、背徳感が感じられていいね~」
吟子「な……姫芽、最初からそのつもりで……」
姫芽「ふふ~、吟子ちゃんにこうも照れながら舌を見せられると、背徳感が感じられていいね~」
吟子「な……姫芽、最初からそのつもりで……」
0
28: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:54:07 ID:???00
姫芽「あはは~、やっぱり、吟子ちゃんは可愛いね~」ニヤニヤ
小鈴「うんうん! 恥ずかしがる吟子ちゃんも、可愛い!」
吟子「も、もう! 二人とも揶揄わないで!///」
吟子(二人といると、普段よりも羽目を外しがちで……なんだか調子が狂ってばっかり)ハァ
吟子(でも……)
吟子「……楽しい、な」フフッ
小鈴「うんうん! 恥ずかしがる吟子ちゃんも、可愛い!」
吟子「も、もう! 二人とも揶揄わないで!///」
吟子(二人といると、普段よりも羽目を外しがちで……なんだか調子が狂ってばっかり)ハァ
吟子(でも……)
吟子「……楽しい、な」フフッ
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29: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:56:02 ID:???00
────
小鈴「──そろそろ、花火の開始時刻かな?」
吟子「そうだね。花火を見られる場所も、なんとか確保できたし……後は待つだけかな」
姫芽「吟子ちゃんが教えてくれたから、混む前に座れてよかった~。ありがと、吟子ちゃん~」ニッ
吟子「べ、別に……昔、家族と何度もこの花火大会に来たことがあったから……それくらい、大したことじゃないって」
小鈴「それでもやはり、吟子ちゃんにはお礼を言わなくては! ありがとう、吟子ちゃん!」ニコッ
吟子「……ど、どういたしまして//」テレッ
小鈴「──そろそろ、花火の開始時刻かな?」
吟子「そうだね。花火を見られる場所も、なんとか確保できたし……後は待つだけかな」
姫芽「吟子ちゃんが教えてくれたから、混む前に座れてよかった~。ありがと、吟子ちゃん~」ニッ
吟子「べ、別に……昔、家族と何度もこの花火大会に来たことがあったから……それくらい、大したことじゃないって」
小鈴「それでもやはり、吟子ちゃんにはお礼を言わなくては! ありがとう、吟子ちゃん!」ニコッ
吟子「……ど、どういたしまして//」テレッ
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30: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 19:58:03 ID:???00
小鈴「……あ! 花火、始まるみたい!」
ヒュー……バーン‼︎
吟子「! 綺麗……」
姫芽「本当だね~……どんなゲームよりも高画質、高フレームだ」ウンウン
小鈴「うわぁ……! 徒町、こんなに綺麗な花火、初めて見たかも……! すごい、すごい!」
吟子「…………」チラッ
吟子(……ふと周りを見渡すと、二人と一緒にいるこの光景が、時間が、なんだか愛おしく感じて)
吟子「……また、みんなで来れたらいいね」
吟子(そんな気持ちをつい、こぼしていた)
ヒュー……バーン‼︎
吟子「! 綺麗……」
姫芽「本当だね~……どんなゲームよりも高画質、高フレームだ」ウンウン
小鈴「うわぁ……! 徒町、こんなに綺麗な花火、初めて見たかも……! すごい、すごい!」
吟子「…………」チラッ
吟子(……ふと周りを見渡すと、二人と一緒にいるこの光景が、時間が、なんだか愛おしく感じて)
吟子「……また、みんなで来れたらいいね」
吟子(そんな気持ちをつい、こぼしていた)
0
31: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 20:00:02 ID:???00
姫芽「──吟子ちゃん」ギュッ
吟子「ひ、姫芽?」
姫芽「来れたら、じゃなくて……絶対、だよ~」
吟子「……え?」
小鈴「そうだよ! 徒町だって、吟子ちゃん、それに姫芽ちゃんと一緒に、来年もその先も一緒にいたいし!」ニコッ
吟子「ひ、姫芽?」
姫芽「来れたら、じゃなくて……絶対、だよ~」
吟子「……え?」
小鈴「そうだよ! 徒町だって、吟子ちゃん、それに姫芽ちゃんと一緒に、来年もその先も一緒にいたいし!」ニコッ
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32: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 20:02:02 ID:???00
吟子「い、いいの?」
小鈴「もちろんだよ! 来年も再来年も、この三人で一緒に行こうよ!」
姫芽「うんうん、こういうのは毎年の恒例イベントにしなきゃね~」
吟子「二人とも……」
吟子(花火大会に誘ってくれて、まだ遠い先のことまで約束してくれる)
吟子(こんな素敵な友達ができるなんて……蓮ノ空に来るまで、思いもしなかった)
小鈴「もちろんだよ! 来年も再来年も、この三人で一緒に行こうよ!」
姫芽「うんうん、こういうのは毎年の恒例イベントにしなきゃね~」
吟子「二人とも……」
吟子(花火大会に誘ってくれて、まだ遠い先のことまで約束してくれる)
吟子(こんな素敵な友達ができるなんて……蓮ノ空に来るまで、思いもしなかった)
0
33: ◆DbS6pF3P★ 2024/07/26(金) 20:04:02 ID:???00
姫芽「いや~、最高の夏の思い出、作れたんじゃない~?」フフッ
小鈴「徒町もそう思う! 来年からも、こんな夏を三人で過ごすぞー、ちぇすとー!」グッ
吟子「ふふっ、そうだね」クスッ
吟子(また、こんな夏を……二人と一緒に、過ごしたいな)
おしまい
小鈴「徒町もそう思う! 来年からも、こんな夏を三人で過ごすぞー、ちぇすとー!」グッ
吟子「ふふっ、そうだね」クスッ
吟子(また、こんな夏を……二人と一緒に、過ごしたいな)
おしまい
0
34: ◆GBxG0mVp★ 2024/07/26(金) 22:46:55 ID:???00
がぼー!!
0
35: ◆5t7IVwHR★ 2024/07/27(土) 12:01:25 ID:???00
吟子ちゃんが幸せそうでなによりなのです!
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11188/1721988000/