1: 2020/12/10(木) 23:11:54.15 ID:k99Oer0r
璃奈「愛、さん…………?愛さんなの………………?」
愛「あっ、この姿じゃ分かりにくかった?そうだよ!愛さんだよ!いやー久しぶりだね!ごめんごめん!鬼の皆に挨拶とかしててさー」
璃奈「……愛、さん」
愛「聞いてよりなりー、愛さん強い鬼になる素質があるらしくてさー、無惨様に誘われちゃったの!あっ!名前言っちゃ駄目なんだっけ!ごめんねむざっち!」
璃奈(言葉が耳に入ってこない。目の前の現実を受け入れたくない)
愛「あっ、この姿じゃ分かりにくかった?そうだよ!愛さんだよ!いやー久しぶりだね!ごめんごめん!鬼の皆に挨拶とかしててさー」
璃奈「……愛、さん」
愛「聞いてよりなりー、愛さん強い鬼になる素質があるらしくてさー、無惨様に誘われちゃったの!あっ!名前言っちゃ駄目なんだっけ!ごめんねむざっち!」
璃奈(言葉が耳に入ってこない。目の前の現実を受け入れたくない)
3: 2020/12/10(木) 23:17:23.87 ID:k99Oer0r
愛「あっ、でね!さっきの話の続きなんだけど、りなりーも鬼にならない?身体も丈夫になるし…………うん?」
璃奈「……黙って」チャキ
愛「……へー。りなりーも愛さんに刃を向けるんだ?」
璃奈「……お前は愛さんなんかじゃない!今すぐ私の前から消えてっ!」
愛「うーん」シュタッ
璃奈「え……」
愛「話はちゃんと聞こうよ、りなりー。物騒なものは仕舞ってさー」
璃奈「……っ!?」ゾゾゾッ
璃奈(一瞬で間合いを詰められて、さらに刀を鞘に戻された……)
璃奈「……黙って」チャキ
愛「……へー。りなりーも愛さんに刃を向けるんだ?」
璃奈「……お前は愛さんなんかじゃない!今すぐ私の前から消えてっ!」
愛「うーん」シュタッ
璃奈「え……」
愛「話はちゃんと聞こうよ、りなりー。物騒なものは仕舞ってさー」
璃奈「……っ!?」ゾゾゾッ
璃奈(一瞬で間合いを詰められて、さらに刀を鞘に戻された……)
4: 2020/12/10(木) 23:22:26.85 ID:k99Oer0r
璃奈「……はっ、はっ」ドッドッドッ
愛「そんなに緊張しないでよー。愛さんがりなりーを食べるわけないでしょ?今はお腹も空いてないしね」
璃奈「……っ!?」ピクッ
愛「ん?どしたんりなりー?」
璃奈「人、食べたの」ギロッ
愛「ちょっ、そんな睨まないでよー!流石にその辺の人は食べたりしてないよー!」
璃奈「……」
愛「……たださー、話が通じない鬼〇隊の人がいてさー……」
璃奈「……っ!」
愛「そんなに緊張しないでよー。愛さんがりなりーを食べるわけないでしょ?今はお腹も空いてないしね」
璃奈「……っ!?」ピクッ
愛「ん?どしたんりなりー?」
璃奈「人、食べたの」ギロッ
愛「ちょっ、そんな睨まないでよー!流石にその辺の人は食べたりしてないよー!」
璃奈「……」
愛「……たださー、話が通じない鬼〇隊の人がいてさー……」
璃奈「……っ!」
6: 2020/12/10(木) 23:26:15.90 ID:k99Oer0r
愛「愛さんは何度も説得したんだよ?鬼になった方が良いって!でも家族の仇の一点張りでさー……愛さんもお腹空いてたからムカついちゃって……〇っちゃった!」
璃奈「……」
璃奈(……ああ)
愛「でもさー、結構美味しかったよ?鬼になったからかな?血が濃厚なソースみたいに感じでさー!肉にたっぷりかけると美味しいの!りなりーにも味わってほしいなー!」
璃奈(この人はもう、救えないんだ)
璃奈(斬らなきゃいけない……)
璃奈(私が……!私が、〇るんだ……!)
璃奈「……」
璃奈(……ああ)
愛「でもさー、結構美味しかったよ?鬼になったからかな?血が濃厚なソースみたいに感じでさー!肉にたっぷりかけると美味しいの!りなりーにも味わってほしいなー!」
璃奈(この人はもう、救えないんだ)
璃奈(斬らなきゃいけない……)
璃奈(私が……!私が、〇るんだ……!)
7: 2020/12/10(木) 23:28:36.85 ID:k99Oer0r
璃奈「……愛さん」
愛「ん?」
璃奈「私は……鬼にはならない」プルプル
愛「……はっ?」
璃奈「鬼〇隊の一員として、今ここで愛さんを斬る」スチャッ
愛「……あのさー。さっきの見たっしょ?りなりーには無理だって……」
璃奈「……できないからやらないは、無しだから」ガクガク
愛「……ふーん」
??「そこまでだ」
愛「ん?」
璃奈「私は……鬼にはならない」プルプル
愛「……はっ?」
璃奈「鬼〇隊の一員として、今ここで愛さんを斬る」スチャッ
愛「……あのさー。さっきの見たっしょ?りなりーには無理だって……」
璃奈「……できないからやらないは、無しだから」ガクガク
愛「……ふーん」
??「そこまでだ」
10: 2020/12/10(木) 23:32:27.38 ID:k99Oer0r
愛「ーーーーーッッッ!!」サッ
璃奈「っ!?」
義勇「……」
璃奈「義勇、さん……」
愛「……ぎゆー」
義勇「……天王寺。後は任せろ」
璃奈「………………うん。ありがとう……」ヘナヘナ
璃奈「っ!?」
義勇「……」
璃奈「義勇、さん……」
愛「……ぎゆー」
義勇「……天王寺。後は任せろ」
璃奈「………………うん。ありがとう……」ヘナヘナ
13: 2020/12/10(木) 23:37:54.80 ID:k99Oer0r
愛「ねぇぎゆー?いきなり斬りかかるのは酷くない?まずは話を聞いてから……」
義勇「……俺は鬼〇隊だ。そして宮下……お前は鬼だ」
愛「……ぎゆーてさー、結構ガンコだよねー」
義勇「水の呼吸……」
愛「ちょいまち!」
義勇「……?」
愛「ほら、今はお互いとも総力戦に向けて戦力を整えてる状況でしょ?そんなときにやり合うのは両方にとって利点がないかなーって」
義勇「……俺はお前をすぐに斬れる」
愛「んー、普通の鬼ならね。でもさー、もし愛さんが上弦の穴埋め筆頭株だって言ったら……どうする?」
義勇「……!」
義勇「……俺は鬼〇隊だ。そして宮下……お前は鬼だ」
愛「……ぎゆーてさー、結構ガンコだよねー」
義勇「水の呼吸……」
愛「ちょいまち!」
義勇「……?」
愛「ほら、今はお互いとも総力戦に向けて戦力を整えてる状況でしょ?そんなときにやり合うのは両方にとって利点がないかなーって」
義勇「……俺はお前をすぐに斬れる」
愛「んー、普通の鬼ならね。でもさー、もし愛さんが上弦の穴埋め筆頭株だって言ったら……どうする?」
義勇「……!」
15: 2020/12/10(木) 23:39:44.57 ID:k99Oer0r
愛「ぎゆーが稽古できない身体になっちゃったら、鬼〇隊のみんな困っちゃうだろうね!」ニコニコ
義勇「……」
愛「……というわけで今晩は帰るよ。ぎゆー。……りなりー」
璃奈「……っ!」ビクッ
愛「愛さんはまだ、諦めてないからね」
璃奈「……愛さんなんて、嫌い。……二度と顔を見せないで」
愛「……ありゃりゃ、嫌われちゃったかー……。まあ、嫌でもすぐ会う日が来るからさ」
璃奈「……」
愛「そのときに答え、聞かせてね?」
璃奈「……嫌い」
愛「……っ……じゃあね、りなりー……」スタスタ
璃奈「…………愛さんなんて、嫌いだもん」ボソッ
義勇「……」
愛「……というわけで今晩は帰るよ。ぎゆー。……りなりー」
璃奈「……っ!」ビクッ
愛「愛さんはまだ、諦めてないからね」
璃奈「……愛さんなんて、嫌い。……二度と顔を見せないで」
愛「……ありゃりゃ、嫌われちゃったかー……。まあ、嫌でもすぐ会う日が来るからさ」
璃奈「……」
愛「そのときに答え、聞かせてね?」
璃奈「……嫌い」
愛「……っ……じゃあね、りなりー……」スタスタ
璃奈「…………愛さんなんて、嫌いだもん」ボソッ
18: 2020/12/10(木) 23:42:07.03 ID:k99Oer0r
義勇「……」
璃奈「……」
義勇「……天王寺」
璃奈「……うっ……うっ……」グスグス
義勇「……天王寺?」
璃奈「うううううううう」ギューッ
義勇「……!?」
璃奈「ううううううううううううう」ポロポロ
義勇「…………」
璃奈「ばか……あいさんのばかぁ……」ポロポロ
義勇「……そうだな。(天王寺を泣かせた)宮下は本当に馬鹿だ」
璃奈「あ゛い゛さ゛ん゛は゛ばか゛じゃな゛い゛も゛ん゛」ポロポロ
義勇「えっ」
璃奈「あ゛や゛ま゛って゛」グスグス
義勇「す、すまん」ナデナデ
璃奈「さ゛わ゛ら゛な゛い゛で」ポロポロ
義勇「……」グサッ
璃奈「……」
義勇「……天王寺」
璃奈「……うっ……うっ……」グスグス
義勇「……天王寺?」
璃奈「うううううううう」ギューッ
義勇「……!?」
璃奈「ううううううううううううう」ポロポロ
義勇「…………」
璃奈「ばか……あいさんのばかぁ……」ポロポロ
義勇「……そうだな。(天王寺を泣かせた)宮下は本当に馬鹿だ」
璃奈「あ゛い゛さ゛ん゛は゛ばか゛じゃな゛い゛も゛ん゛」ポロポロ
義勇「えっ」
璃奈「あ゛や゛ま゛って゛」グスグス
義勇「す、すまん」ナデナデ
璃奈「さ゛わ゛ら゛な゛い゛で」ポロポロ
義勇「……」グサッ
22: 2020/12/11(金) 00:00:08.11 ID:ZuX3Huf1
義勇「……落ち着いたか」
璃奈「……うん。取り乱してごめんなさい」
義勇「……別にいい」
璃奈「……愛さんは」
義勇「……」
璃奈「私が斬る」
義勇「……本気か?それは……」
璃奈「分かってる……。私が愛さんを〇すんだ。もう覚悟はした」
義勇「……次に会うときは上弦の鬼かもしれないぞ」
璃奈「……上弦の鬼でも、一緒だよ。私にしかやれない。私にやらせて」
義勇「……それなら俺も同行する」
璃奈「……義勇さんは柱だよ。上弦の中でも更に上位の、強い鬼と戦わなくちゃいけない。そうでしょ?」
璃奈「……うん。取り乱してごめんなさい」
義勇「……別にいい」
璃奈「……愛さんは」
義勇「……」
璃奈「私が斬る」
義勇「……本気か?それは……」
璃奈「分かってる……。私が愛さんを〇すんだ。もう覚悟はした」
義勇「……次に会うときは上弦の鬼かもしれないぞ」
璃奈「……上弦の鬼でも、一緒だよ。私にしかやれない。私にやらせて」
義勇「……それなら俺も同行する」
璃奈「……義勇さんは柱だよ。上弦の中でも更に上位の、強い鬼と戦わなくちゃいけない。そうでしょ?」
23: 2020/12/11(金) 00:04:17.02 ID:ZuX3Huf1
義勇「…………すまない」
璃奈「……いいの。愛さんが屋敷から姿を消した頃から、何となくそんな気がしてたの」
義勇「……」
璃奈「愛さんは変わった人だった。鬼とも仲良くしたがってた」
義勇「……俺たちともだ」
璃奈「……うん。愛さんは……皆と友達になりたかったんだね……」
璃奈(でも───)
璃奈「……いいの。愛さんが屋敷から姿を消した頃から、何となくそんな気がしてたの」
義勇「……」
璃奈「愛さんは変わった人だった。鬼とも仲良くしたがってた」
義勇「……俺たちともだ」
璃奈「……うん。愛さんは……皆と友達になりたかったんだね……」
璃奈(でも───)
24: 2020/12/11(金) 00:05:11.76 ID:ZuX3Huf1
───無限城
愛「……ん」
璃奈「……」ザッ
愛「久しぶり、りなりー!」ニコッ
璃奈(瞳に"上弦"そして"伍"の文字)
璃奈「本当に上弦になったんだね、愛さん」
愛「有"言"実行ってね!上"弦"だけに!あははははははは!」
璃奈「……」
愛「……ん」
璃奈「……」ザッ
愛「久しぶり、りなりー!」ニコッ
璃奈(瞳に"上弦"そして"伍"の文字)
璃奈「本当に上弦になったんだね、愛さん」
愛「有"言"実行ってね!上"弦"だけに!あははははははは!」
璃奈「……」
26: 2020/12/11(金) 00:12:17.72 ID:ZuX3Huf1
愛「で、答えは変わった?」
璃奈「……変わらない。私は鬼にならない。そして愛さんを斬る」スチャッ
愛「はーあ。……まー、りなりーはそう言うと思ってた!」
璃奈「思ってたなら、どうするの」
愛「んー、わかるでしょ?愛さんもあんまりやりたくないけどさー……」
愛「身体で分からせるしかないよね!」シュババババ!
璃奈「……変わらない。私は鬼にならない。そして愛さんを斬る」スチャッ
愛「はーあ。……まー、りなりーはそう言うと思ってた!」
璃奈「思ってたなら、どうするの」
愛「んー、わかるでしょ?愛さんもあんまりやりたくないけどさー……」
愛「身体で分からせるしかないよね!」シュババババ!
27: 2020/12/11(金) 00:16:44.63 ID:ZuX3Huf1
璃奈「っ!」サッ
愛「へぇ……今のを避けるなんて、中々やるじゃん?」ブォン
璃奈「……っ!」ササッ
愛「ねぇ!ぎゆーに稽古付けてもらったのかな!妬いちゃうなあ!」
璃奈「……全集中・愛の呼吸」
愛「!」
愛「へぇ……今のを避けるなんて、中々やるじゃん?」ブォン
璃奈「……っ!」ササッ
愛「ねぇ!ぎゆーに稽古付けてもらったのかな!妬いちゃうなあ!」
璃奈「……全集中・愛の呼吸」
愛「!」
30: 2020/12/11(金) 00:22:33.66 ID:ZuX3Huf1
璃奈「壱の型!滅乳・強引!」
愛「おぉっ……」ヒョイッ
璃奈「まだまだ……!弍の型……!友愛!」
愛「……はぁ」ヒョイッ
璃奈「……っ!参の型!楽天ッ!」ブォン
愛「うぉううぉう!」パシッ
璃奈「くっ……!」
愛「つかまえた♡」ギュウ
愛「おぉっ……」ヒョイッ
璃奈「まだまだ……!弍の型……!友愛!」
愛「……はぁ」ヒョイッ
璃奈「……っ!参の型!楽天ッ!」ブォン
愛「うぉううぉう!」パシッ
璃奈「くっ……!」
愛「つかまえた♡」ギュウ
32: 2020/12/11(金) 00:35:20.84 ID:ZuX3Huf1
璃奈「は、離して……!」
愛「んー、やだ♡」ギュウウゥゥゥゥ
璃奈「あがっ……!?あああああああああああああ!!!!!!」ボキボキ……ボキボキ……
愛「あっちゃー!ちょっと力加減ミスったかな?りなりー生きてるー?」
璃奈「はっ……はっ…………」コヒューコヒュー
璃奈「くっ……」プルプル
愛「やめときなって!その身体じゃまともに刀も振れないよ。……鬼になればまた振れるけど!」
璃奈「……っ」ゼェゼェ
愛「んー、やだ♡」ギュウウゥゥゥゥ
璃奈「あがっ……!?あああああああああああああ!!!!!!」ボキボキ……ボキボキ……
愛「あっちゃー!ちょっと力加減ミスったかな?りなりー生きてるー?」
璃奈「はっ……はっ…………」コヒューコヒュー
璃奈「くっ……」プルプル
愛「やめときなって!その身体じゃまともに刀も振れないよ。……鬼になればまた振れるけど!」
璃奈「……っ」ゼェゼェ
33: 2020/12/11(金) 00:39:02.01 ID:ZuX3Huf1
愛「それにさ、りなりーにその呼吸教えたの、たぶん愛さんだよね!」
璃奈「っ!?」
愛「あ、やっぱり?ごめんね、鬼になって結構色々忘れちゃってさー」
璃奈「……そう、なんだ」
愛「ちょっ!そんな悲しそうな顔しないでよー!これから思い出作っていこうよ!りなりーも鬼になってさ!」
璃奈「……」
愛「ね?鬼になろ、りなりー」
璃奈「っ!?」
愛「あ、やっぱり?ごめんね、鬼になって結構色々忘れちゃってさー」
璃奈「……そう、なんだ」
愛「ちょっ!そんな悲しそうな顔しないでよー!これから思い出作っていこうよ!りなりーも鬼になってさ!」
璃奈「……」
愛「ね?鬼になろ、りなりー」
34: 2020/12/11(金) 00:43:27.70 ID:ZuX3Huf1
璃奈「……愛さんは」
愛「?」
璃奈「私と初めて会ったときのこと、覚えてる?」
愛「……んー、ごめん、覚えてないや」
璃奈「そう……」
愛「……ごめん」
璃奈「……別にいい。今から話すから」
愛「……りなりー?状況分かってる?愛さんはいつでもりなりーを〇せるんだよ?」
璃奈「……口先だけ。愛さんはそんなことしない」
愛「……」
璃奈「……だって……愛さんはこんな私にも優しくしてくれた……初めての人だったから……」
愛「!」
愛「?」
璃奈「私と初めて会ったときのこと、覚えてる?」
愛「……んー、ごめん、覚えてないや」
璃奈「そう……」
愛「……ごめん」
璃奈「……別にいい。今から話すから」
愛「……りなりー?状況分かってる?愛さんはいつでもりなりーを〇せるんだよ?」
璃奈「……口先だけ。愛さんはそんなことしない」
愛「……」
璃奈「……だって……愛さんはこんな私にも優しくしてくれた……初めての人だったから……」
愛「!」
35: 2020/12/11(金) 00:46:43.60 ID:ZuX3Huf1
璃奈「私……ずっとこんな表情だから……親に疎まれて……皆に避けられてた……」
愛「……」
璃奈「そんな私を屋敷に連れていってくれたのが……愛さんだった」
愛「!」
璃奈「それから愛さんと……義勇さんと過ごす時間は……とても楽しかった……愛さんは……私や義勇さんの気持ち……いつも察してくれた」
愛「……何で今さら、そんな話するのさ」
璃奈「ふふ……ごめんなさい……じゃあ……結論だけ言うね……」
璃奈「愛さん…………好き」チュッ
愛「……」
璃奈「そんな私を屋敷に連れていってくれたのが……愛さんだった」
愛「!」
璃奈「それから愛さんと……義勇さんと過ごす時間は……とても楽しかった……愛さんは……私や義勇さんの気持ち……いつも察してくれた」
愛「……何で今さら、そんな話するのさ」
璃奈「ふふ……ごめんなさい……じゃあ……結論だけ言うね……」
璃奈「愛さん…………好き」チュッ
36: 2020/12/11(金) 00:52:01.89 ID:ZuX3Huf1
愛「……はっ?……んっ♡」
璃奈「……ん……♡ちゅる……んっ……♡」
愛「……んん♡」ビクッ
璃奈「……ぷはあ!」
愛「はあっ♡」ビクッ
愛「……ちょっとりなりー!何接吻かましてくれちゃってんのさ!」
璃奈「……言ったでしょ……愛さんが好きだから……」
愛「っ♡」
璃奈「……この前の別れ際……嫌いって言ってごめんなさい……私……やっぱり愛さんのことが好き……!」
愛「り、りなりー♡」
璃奈「鬼になっても……その気持ちには嘘つけない……から……」
愛「!」
愛「じゃ、じゃあ……りなりーも鬼に……!!」
璃奈「……ん……♡ちゅる……んっ……♡」
愛「……んん♡」ビクッ
璃奈「……ぷはあ!」
愛「はあっ♡」ビクッ
愛「……ちょっとりなりー!何接吻かましてくれちゃってんのさ!」
璃奈「……言ったでしょ……愛さんが好きだから……」
愛「っ♡」
璃奈「……この前の別れ際……嫌いって言ってごめんなさい……私……やっぱり愛さんのことが好き……!」
愛「り、りなりー♡」
璃奈「鬼になっても……その気持ちには嘘つけない……から……」
愛「!」
愛「じゃ、じゃあ……りなりーも鬼に……!!」
37: 2020/12/11(金) 00:55:51.28 ID:ZuX3Huf1
璃奈「そうだね……私も……愛さんと一緒が良かった……これからも……ずっと……」
璃奈「でも」
璃奈「私は鬼にならないよ」
璃奈「でも」
璃奈「私は鬼にならないよ」
38: 2020/12/11(金) 00:56:23.33 ID:ZuX3Huf1
愛「ッッッ!なんでっ!なん……で…………?ぇ??」クラッ
愛(視界が、歪んで……)
愛(これはまさか……毒?でも……毒なんていつ……)
愛(!)
愛(さっきのキスで……)
璃奈「そう、口移ししたんだよ、愛さん」
愛「……どくなんて……いっぱんの……たいいんに……あつかえる……わけない……」
璃奈「……」
愛(視界が、歪んで……)
愛(これはまさか……毒?でも……毒なんていつ……)
愛(!)
愛(さっきのキスで……)
璃奈「そう、口移ししたんだよ、愛さん」
愛「……どくなんて……いっぱんの……たいいんに……あつかえる……わけない……」
璃奈「……」
39: 2020/12/11(金) 00:59:13.47 ID:ZuX3Huf1
璃奈『……義勇さん。私も覚悟は決まってる。決まってる、けど……私が愛さんを倒すには、正直力が足りないとも思ってる』
義勇『……』
璃奈『だから、色々教えてほしい』
義勇『……天王寺は元々俺の弟子である宮下の弟子だ。俺が教えることは何もない』
璃奈『でもっ!』
義勇『蟲柱の元へ行け』
璃奈『……胡蝶、しのぶさん?』
義勇『……そうだ。奴もまた、覚悟を決めた剣士の1人だ』
璃奈『……!』
義勇『……話は既につけてある。奴から多くを学んでこい』
璃奈『……うん!ありがとう!義勇さん!』
義勇『……』
璃奈『だから、色々教えてほしい』
義勇『……天王寺は元々俺の弟子である宮下の弟子だ。俺が教えることは何もない』
璃奈『でもっ!』
義勇『蟲柱の元へ行け』
璃奈『……胡蝶、しのぶさん?』
義勇『……そうだ。奴もまた、覚悟を決めた剣士の1人だ』
璃奈『……!』
義勇『……話は既につけてある。奴から多くを学んでこい』
璃奈『……うん!ありがとう!義勇さん!』
42: 2020/12/11(金) 01:05:22.57 ID:ZuX3Huf1
璃奈「義勇さんのつてでね。毒の扱いをみっちり仕込まれた」
愛「……そっかあ……やっぱり……ぎゆーには……かなわないや……あはは……」ピクピク
璃奈「……」
愛「ねー……りなりー……愛さん……死ぬのかな?」
璃奈「……うん。死ぬよ」
愛「……あははははは!……そっかあ……それは寂しいなあ……」
璃奈「……」
愛「鬼のみんなとも仲良しに……なりたかったんだけどなあ……」
璃奈「……その考え方は……愛さんらしいと思う。すごく」
愛「ははっ……そうでしょ……?」
愛「……そっかあ……やっぱり……ぎゆーには……かなわないや……あはは……」ピクピク
璃奈「……」
愛「ねー……りなりー……愛さん……死ぬのかな?」
璃奈「……うん。死ぬよ」
愛「……あははははは!……そっかあ……それは寂しいなあ……」
璃奈「……」
愛「鬼のみんなとも仲良しに……なりたかったんだけどなあ……」
璃奈「……その考え方は……愛さんらしいと思う。すごく」
愛「ははっ……そうでしょ……?」
45: 2020/12/11(金) 01:13:20.40 ID:ZuX3Huf1
璃奈「でも」
璃奈「もっと身近にいる……愛さんのことを想っている人たち……」
愛「!!」
璃奈「……のことを……1番に……考えてほしい」
愛「…………っ」
璃奈「私も……義勇さんも……それに……もっとたくさんの人たち……みんな……愛さんのこと……想ってる……から……」
愛「…………はっ」
愛「はははははははははは!!あははははははははは!!」
愛「そう……だよね……なんでアタシ……こんな簡単なことに……気付けなかったんだろ……」ポロポロ
愛「あ……あれ……アタシ……泣いてるの?どうしちゃったんだろ……あはははははははは……」
璃奈「……」
璃奈「もっと身近にいる……愛さんのことを想っている人たち……」
愛「!!」
璃奈「……のことを……1番に……考えてほしい」
愛「…………っ」
璃奈「私も……義勇さんも……それに……もっとたくさんの人たち……みんな……愛さんのこと……想ってる……から……」
愛「…………はっ」
愛「はははははははははは!!あははははははははは!!」
愛「そう……だよね……なんでアタシ……こんな簡単なことに……気付けなかったんだろ……」ポロポロ
愛「あ……あれ……アタシ……泣いてるの?どうしちゃったんだろ……あはははははははは……」
璃奈「……」
46: 2020/12/11(金) 01:25:16.91 ID:ZuX3Huf1
愛「はは……愛さんそろそろ消えるみたい……」シュウウウゥ……
愛「……ね、りなりー」
璃奈「……なに?愛さん」
愛「もし……生まれ変わってまた出会えたら……友達になってくれる?」
璃奈「……うん」
愛「ほんとうに……?愛さん……また裏切っちゃうかもよ……?」
璃奈「……そしたらまた止める。ぶん殴ってでも止める」
愛「ははは……そっかあ……それなら……あんしん……だね……」
璃奈「……」
愛「……ふふっ……ありがとう……ばいばい、りなりー…………」シュウウウウウ……
璃奈「……」
璃奈「…………」
璃奈「………………」ポロポロ
璃奈「……ばいばい、愛さん」ポロポロ
愛「……ね、りなりー」
璃奈「……なに?愛さん」
愛「もし……生まれ変わってまた出会えたら……友達になってくれる?」
璃奈「……うん」
愛「ほんとうに……?愛さん……また裏切っちゃうかもよ……?」
璃奈「……そしたらまた止める。ぶん殴ってでも止める」
愛「ははは……そっかあ……それなら……あんしん……だね……」
璃奈「……」
愛「……ふふっ……ありがとう……ばいばい、りなりー…………」シュウウウウウ……
璃奈「……」
璃奈「…………」
璃奈「………………」ポロポロ
璃奈「……ばいばい、愛さん」ポロポロ
48: 2020/12/11(金) 01:41:45.21 ID:ZuX3Huf1
───虹ヶ咲学園
愛「ねーねー!聞いてよりなりー!」
璃奈「なに?愛さん」
愛「この前ねー、すっごくかわいい男の子見つけてね!」
璃奈「……ふーん」
愛「道に迷ってたから愛さんが案内してあげたの!でねでね!別れ際にね!袖をぎゅーって握って!『まだ別れたくない……』って!思わずまた会う約束しちゃったよー!あーもー!ちっちゃい子って何であんなにかわいいんだろー?早く会いたいなー!義一くん!」
璃奈「……ふーん」ムギュウウウウ……
愛「り、りなりー?どしたん?」
璃奈「だって、今私といるのに、その子の話ばっかり……」ギュウウウ
愛「おっ、りなりーやきもちかあー!?心配しなくてもっ!愛さんの1番はりなりーだぞっ♡♡♡」ギュウウウウゥ!
璃奈「はわわわ……璃奈ちゃんボード『てれてれ(///ω///)』『きゅん(♡▽♡)』」
璃奈(『1番』……何気ない言葉なのに……なんだかすごく……心がぽかぽかする……)
璃奈「……私、愛さんの1番になれたよ……」ボソッ
愛「ん?いま何か言った?」
璃奈「……なんでもない」
璃奈「今のはただの、ひとりごと」
愛「ねーねー!聞いてよりなりー!」
璃奈「なに?愛さん」
愛「この前ねー、すっごくかわいい男の子見つけてね!」
璃奈「……ふーん」
愛「道に迷ってたから愛さんが案内してあげたの!でねでね!別れ際にね!袖をぎゅーって握って!『まだ別れたくない……』って!思わずまた会う約束しちゃったよー!あーもー!ちっちゃい子って何であんなにかわいいんだろー?早く会いたいなー!義一くん!」
璃奈「……ふーん」ムギュウウウウ……
愛「り、りなりー?どしたん?」
璃奈「だって、今私といるのに、その子の話ばっかり……」ギュウウウ
愛「おっ、りなりーやきもちかあー!?心配しなくてもっ!愛さんの1番はりなりーだぞっ♡♡♡」ギュウウウウゥ!
璃奈「はわわわ……璃奈ちゃんボード『てれてれ(///ω///)』『きゅん(♡▽♡)』」
璃奈(『1番』……何気ない言葉なのに……なんだかすごく……心がぽかぽかする……)
璃奈「……私、愛さんの1番になれたよ……」ボソッ
愛「ん?いま何か言った?」
璃奈「……なんでもない」
璃奈「今のはただの、ひとりごと」
50: 2020/12/11(金) 01:42:31.59 ID:ZuX3Huf1
おわり
57: 2020/12/11(金) 02:11:26.84 ID:Pir9JKk7
やるやん、こういうの求めてたんだよ!
58: 2020/12/11(金) 02:12:34.11 ID:pnk1oyXI
いいオチだった
60: 2020/12/11(金) 02:36:29.73 ID:EwHaimmo
軽い気持ちで読んだけど普通に感動したわ
77: 2020/12/11(金) 09:45:50.08 ID:ZW6WDUCG
義勇「えっ」でなんかワロタ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1607609514/