【SS】花丸「素直になれない誕生日」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (新日本) 2020/07/13(月) 21:55:56.31 ID:vInX4mAU
7月13日

善子「ふふふふふ~ん♪」

善子「らららら~♪」クルクル

花丸「……」

善子「あ!おはよっ!ずら丸!!」

花丸「……おはよ、善子ちゃん」

善子「ねえずら丸!突然だけど!問題よ!!てれん!」

善子「今日はいったい何の日でしょうか!?」

花丸「今日……?」

善子「うんうん♪」

花丸「えっと、七月の中旬だから、七夕でもないし……」

善子「うんうん!」

花丸「……もしかして今年の夏至って今日だっけ?」

2: (新日本) 2020/07/13(月) 21:56:39.75 ID:vInX4mAU
善子「違うわよ!そんなことじゃなくて!もっと重要な日よ!重要な!!」

花丸「う~ん……」

善子「……」ウズウズ

花丸「……」

善子「……」ワクワク

花丸「……わかんないずら」

善子「もうっ!ヨハネの誕生日よ!誕生日!!」

花丸「誕生日……?」

善子「ええ!今日7月13日は!このヨハネが地上に生を受けた!重要な祝日なのよ!」

花丸「ふ~ん……」

3: (新日本) 2020/07/13(月) 21:58:08.67 ID:vInX4mAU
善子「何よその反応は!一昨日くらいにちょこっと話したじゃない!」

花丸「……?」

花丸「確かに、言われてみればそんなこともあったような、なかったような……」

善子「もうっ!……まあいいわ!」

善子「誕生日といえば!プレゼントよね!くっくっくっ……なんてリア充的な響き……」

善子「今年はヨハネにもちゃんと友達がいるし!ヨハネに隠れて準備してきてくれてるってことも……」

善子「というわけでずら丸!!ヨハネに捧げる供物があるなら!ありがたく受け取らせてもらってもいいわよ!!」

花丸「……」

善子「……」ドキドキ

花丸「……」ジトー

善子「な、なによ、その顔は……」

花丸「……もしかして善子ちゃん、みんなが善子ちゃんの誕生日覚えてくれてるなんて考えてたの?」

善子「んなっ!?」

4: (新日本) 2020/07/13(月) 21:59:44.69 ID:vInX4mAU
花丸「それってちょっと自意識過剰じゃないずら~?」

善子「……」プルプル

花丸「そうだよね~、善子ちゃんにお友達が出来るなんて初めてのことだったんだもんね~、ついはしゃいじゃう気持ちもわかるずら~」

善子「……」ピクピク

善子「……う、るさい」

善子「うるさいうるさい!!」カァァッ!!

花丸「ずらっ!?」

善子「ええ!そうよ!悪い!!?だってヨハネは天涯孤独だもの!!」

5: (新日本) 2020/07/13(月) 22:00:51.54 ID:vInX4mAU
善子「だからもしかしてひょっとしたらずら丸たちだけでもプレゼント用意してきてくれてるのかな、なんて期待してたのに……」

善子「……でもだからってそんなことまで言わなくたっていいじゃない!!バカ!!」

善子「ええそうね!どうせヨハネの誕生日なんて誰も覚えてないんでしょうね!!」

善子「ありがとずら丸!おかげで目が覚めたわ!!」

花丸「あ、マルそういう意味で言ったんじゃ……」

善子「知らない知らないっ!もう今日はずっと一人でいてやるんだから!!」

ズカズカ

花丸「……」

花丸(…………や、)


花丸(やってしまったずらぁ~!!!!!!)

6: (新日本) 2020/07/13(月) 22:02:11.87 ID:vInX4mAU
花丸(ど、どうしよ!!善子ちゃんすっごく怒らせちゃったよ!!)

花丸(おら、ちゃんとプレゼント用意してきたのに!!今日のことだってちゃんと一か月前からカレンダーに丸つけて覚えてたんだよ!!)

花丸(そ、それなのに……)

花丸(さぷらいずのために、ちょっと隠しておこうって思ってただけなのに……)

花丸(どうして、どうしてこうなっちゃうずらぁ~!!?)

花丸(ばかばかばかばか!マルのおばかさん!!)ポカポカ

花丸(いつもいつも善子ちゃんに嫌味ばっか言ってるから、つい癖で傷つけるようなこと言っちゃったずら……)

花丸「……」ウルウル

ルビィ「あ!花丸ちゃん!おはよ!!ねえねえ!花丸ちゃんは誕生日プレゼント……」

花丸「るびぃちゃん……」ウルウル

ルビィ「ぴぎっ!?花丸ちゃん!?どうしたのぉ!?」

花丸「ルビィちゃん……」

ダキッ!

ルビィ「ぴっ!?」

花丸「ルビィちゃん!!善子ちゃんに嫌われちゃったよぉ~!!!」

ルビィ「ええっ!?どういうことぉ!!?」

7: (新日本) 2020/07/13(月) 22:04:17.96 ID:vInX4mAU
ルビィ「な、なるほど……」

花丸「……」コクリ

花丸「ルビィちゃん……せっかくプレゼントいい渡せる機会だったのに、マル、失敗しちゃったずら……」

花丸「こんなんじゃ今日一日、もうプレゼント渡せないよぉ……せっかく張り切って用意してきたのに……」

ルビィ「え~、そんなことないんじゃない?だってまだ一日は始まったばかりだよ!!」

花丸「そんなことあるずら!!」

ルビィ「ぴっ!?」

花丸「だいたい!元をただせば善子ちゃんが悪いんだもん!!善子ちゃんが普段からふざけてばっかいるからマルがあんな態度になっちゃうんだもん!!」

花丸「それに!!あんな言い方されちゃったら!まるでマルがプレゼント渡したくてしょうがない子みたいになっちゃうずら!!」

ルビィ(一か月前から張り切って準備しちゃうのは、渡したくてしょうがないってことなんじゃないかなぁ……?)

花丸「そうずら!善子ちゃんが全部悪いんだもん!だから善子ちゃんの方からお願いしてくるまで!ぜ~ったいマルはプレゼントなんてあげないずら!」

ルビィ「あ、いや、誰が悪いとかじゃなくて……」

花丸「知らない知らない!善子ちゃんなんて知らないもん!」

スタスタ

ルビィ「あっ!花丸ちゃん!?」

ルビィ「……」

ルビィ「な、何がどうなってるんだろ……?」

8: (新日本) 2020/07/13(月) 22:06:27.71 ID:vInX4mAU
~お昼休み~

ルビィ「い、いただきます……」

花丸「……」モグモグ

善子「……」

ルビィ「……」パクパク

善子「……何よ」

花丸「ふんっ!」

善子「……」

花丸「……」

ルビィ「……」

ルビィ(な、なんか気まずい……)

9: (新日本) 2020/07/13(月) 22:08:33.50 ID:vInX4mAU
ルビィ(ど、どうしよ、何とかしてみた方がいいのかなぁ……?)

ルビィ「……そ、そうだ!!」

ルビィ「きょ、今日って何の日だったっけ……?」

ルビィ「何か重要な日だったような気がするんだけど……ルビィ思い出せないよぉ……?」

花丸「……」

ルビィ「……あ!花丸ちゃんなら何かわかる

善子「なによ!!!ヨハネの誕生日でしょ!!!それくらいわかるわよ!!!私のことだもの!!!」

10: (新日本) 2020/07/13(月) 22:10:38.05 ID:vInX4mAU
ルビィ「ぴぎっ!?う、うん、そうだね、ごめん……」

善子「あのねルビィ!!誰かの誕生日だからって何か特別だってわけじゃないのよ!!」

善子「別に学校がお休みのわけでもないし!!他の曜日と同じ!!ただ普通の日なのよ!!」

善子「そんな日を特別扱いするなんて、バカがやることなのよ!!」

花丸「……」ムカッ!

ルビィ「よ、善子ちゃん……それはちょっと言い過ぎじゃないかなぁ……?」

善子「ルビィ!!」

ルビィ「ぴぎっ!!」

善子「いい!!わかった?」

ルビィ「は、はい……」

ルビィ(えぇ~……?どうして善子ちゃんまで怒ってるのぉ……?)

11: (新日本) 2020/07/13(月) 22:13:14.20 ID:vInX4mAU
花丸「……」

ドンッ!

ルビィ「ぴっ!?」

花丸「……」

花丸「……図書室に本返しに行ってくるずら」

ルビィ「う、うん、わかった……」

花丸「……」

スタスタ

善子「……」

ルビィ「……は、花丸ちゃん、ちょっとご機嫌ナナメなのかなぁ?」

善子「……」

ルビィ「ね、ねえ?善子ちゃん?」

善子「……」ウルウル

ルビィ「……善子ちゃん?」

善子「るびぃ~!!!」

ダキッ!

ルビィ「ぴぎっ!?善子ちゃん!?」

12: (新日本) 2020/07/13(月) 22:15:35.08 ID:vInX4mAU
善子「ほんとはヨハネだって誕生日お祝いしてもらいたいわよ~!!」

善子「一年に一度の特別な日だもの!祝ってもらいたいに決まってるじゃない!」

ルビィ「う、うん、そうだよね……」

善子「だからルビィはちゃんと祝いなさいよね~!!おめでとうだけでいいからぁ~!!」

善子「リトルデーモンでしょ~!!頼むわよ~!!」

ルビィ「え、うん、ルビィは最初からそのつもりだったけど……」

ガサゴソ

ルビィ「……はい、善子ちゃん、お誕生日プレゼントだよ!」

善子「ぷれ、ぜんと……?」

ルビィ「うん!堕天使さんのぬいぐるみ作ってきたんだ!!」

13: (新日本) 2020/07/13(月) 22:17:39.95 ID:vInX4mAU
善子「ルビィが、私に……?」

ルビィ「そうだよ!!」

善子「……」ウルウル

善子「……ぐすっ」

善子「うわ~ん!ルビィ~!!」

ルビィ「ぴぎっ!?」

善子「ルビィ~!!私たち一生友達よ~!!!」

ルビィ「え、ええっ!?ルビィももちろんそう思ってるけど……」

ルビィ(お誕生日プレゼント一つで、大げさすぎるんじゃないかなぁ……?)

14: (新日本) 2020/07/13(月) 22:19:44.48 ID:vInX4mAU
ルビィ「……それで、どうして善子ちゃんは花丸ちゃんとケンカしてるの?」

善子「ケ、ケンカってほど大袈裟な物じゃないのよ。ただずら丸がヨハネの誕生日のこと、忘れちゃってたみたいで……」

善子「そ、それで私もついカッとなっちゃったっていうか……」

ルビィ「……?」

ルビィ(あれ?でも花丸ちゃんもプレゼント用意してるって言ってなかったっけ……?)

善子「……で、でも!ずら丸だって悪いのよ!!あんな嫌味なこと言ってくるから!ちょっと言い返してやりたくなっただけなんだからね!!」

ルビィ「じゃあ善子ちゃんは花丸ちゃんからプレゼントもらわなくていいの?」

善子「いいとはいってないでしょ!!」

ルビィ「じゃ、じゃあ……花丸ちゃんにちょうだいって言えばいいんじゃないなかぁ……?」

ルビィ「花丸ちゃんも、用意してきてるみたいだし……」

善子「い、いやよ!!だってそんなこと言っちゃったら!!」

善子「まるでヨハネがずら丸からプレゼント欲しくてたまらないみたいじゃない……」

ルビィ「……」

善子「……どうしたのよ、そんなにニコニコして」

ルビィ「え?いや~、善子ちゃんもめんどくさいな~って思っただけだよ!!」

善子「天使の笑みでさらっと毒吐くのやめなさいよね、ルビィ」

15: (新日本) 2020/07/13(月) 22:23:20.57 ID:vInX4mAU
善子「と、とにかく!!ルビィ!あなたに一つ任務をお願いするわ!!」

ルビィ「うゅ、任務……?」

善子「ええ!ずら丸に私の誕生日をお祝いするように仕向けるの!!」

ルビィ「え~……」

善子「お願い!ヨハネの一生のお願いよ!!」

ルビィ「う、うん……」

ルビィ(でもまあ、花丸ちゃんもプレゼント渡したいって思ってるみたいだし……いいのかなぁ……?)

善子「頼んだわよ!ルビィ!!」

ルビィ「わ、わかったよ……」

16: (新日本) 2020/07/13(月) 22:26:21.48 ID:vInX4mAU
~図書室~

ガラガラッ!

ルビィ「……あ、花丸ちゃんいた」

花丸「……?」

花丸「ルビィちゃん……?」

ルビィ「あのね花丸ちゃん、善子ちゃんのことなんだけど……」

花丸「……」ウルウル

ルビィ「ぴっ!?またぁ!?」

花丸「ルビィちゃ~ん!どうしよ!!またプレゼント渡しづらくなっちゃったよぉ~!!!」

ルビィ「う、うん、そうだね……」

ルビィ(ここまで来ると、もう花丸ちゃんの自業自得なんじゃないかなぁ……?)

花丸「どうしよう……マル、せっかく一ヶ月かけて準備してきたのに……」

ルビィ「どうしようって、普通に渡せばいいんじゃないかなぁ?」

花丸「それが出来たら苦労しないずら!!」

17: (新日本) 2020/07/13(月) 22:29:22.63 ID:vInX4mAU
ルビィ「ぴぎっ!?どうしてぇ!?」

花丸「だって、もしマルがこのまま渡したら……」

花丸『よ、善子ちゃん!おらのプレゼント!受け取って欲しいずら!!』

善子『ええ、ありがたく受け取るわ、リトルデーモン』

善子『主に供物を捧げるのも、良いリトルデーモンとしての心がけ。褒めてつかわすわ、リトルデーモンずら丸』

花丸「ずらんっ!」

花丸「……なんてことになりかねないずら!!」

ルビィ(花丸ちゃん、相変わらず善子ちゃんの物まね上手だなぁ……)

花丸「むかむかむかっ!マルは善子ちゃんのりとるでーもんじゃないずら!善子ちゃんのお友達だもん!!」

ルビィ「う、うん、そうなんだ……」

花丸「そ、それに、マルせっかく頑張って作ってきたのに、善子ちゃんに気に入ってもらえなかったらどうしようって、そのことも心配ずら……」

ルビィ「……」

花丸「……ルビィちゃん?」

ルビィ(ううん、大丈夫だよ!花丸ちゃんの頑張り!きっと善子ちゃんにも伝わるよ!!)

ルビィ「やっぱり花丸ちゃんもすっごくめんどくさいんだね!!」

花丸「ルビィちゃん、心の声駄々洩れずら」

18: (新日本) 2020/07/13(月) 22:32:46.06 ID:vInX4mAU
ルビィ「でもそんなこと言ってたら今日一日プレゼント渡せないんじゃないかなぁ……」

ルビィ「それはちょっと、もったいないと思うよ、ルビィは」

花丸「もったいない……?」

ルビィ「うん!だってお誕生日って一年に一回しか来ないんだもん!みんなの分楽しまないと損だと思うの!!」

ルビィ「ルビィ毎年二回もケーキ食べられるから!お姉ちゃんにはすっごく感謝してるんだ~!!」

花丸「なるほど……」

ルビィ「だからね!せっかく善子ちゃんお誕生日なんだもん!花丸ちゃんもやりたいことやっていいと思う!ルビィは!」

花丸「ルビィちゃん……」

ルビィ「花丸ちゃん!頑張るビィ!!」

20: (新日本) 2020/07/13(月) 22:35:47.71 ID:vInX4mAU
~放課後~

善子「……」

花丸「……」

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」

ルビィ「……」

ルビィ(ふぇぇ~、もしかしてまだ花丸ちゃんプレゼント渡せてないのかなぁ……?)

ルビィ(ど、どうしよ、そろそろ一日終わっちゃうよ……)

ガラガラッ!

ルビィ「!?」

曜「あ、ルビィちゃ

ルビィ「だめっ!」

曜「えっ!?」

ピシャッ!

21: (新日本) 2020/07/13(月) 22:39:02.92 ID:vInX4mAU
曜「ル、ルビィちゃん!?」

ルビィ「曜ちゃん……急に、ごめんなさい……」

曜「うん、私はいいんだけど……」

曜「……それより部室、飾りつけ終わったから善子ちゃんたち呼びにこようと思って!」

ルビィ「そ、そのことなんだけど……ちょっとだけ待ってて欲しいの」

曜「え?あ、うん。私は別に構わないよ」

ルビィ「ごめんね曜ちゃん!すぐ行くから!」

曜「うん、じゃあ私たちは部室で待ってるから……」

ルビィ「それと曜ちゃん!あのね!」

ルビィ「その招待状!ルビィに貸して欲しいの!!」

22: (新日本) 2020/07/13(月) 22:42:03.87 ID:vInX4mAU
ガラガラッ!

ルビィ「~♪」ニコッ

花丸「……ルビィちゃん?」

善子「ルビィ……?」

ルビィ「……あ!そうだ!ルビィ部室でやらないといけないことあったんだったよ!」

ルビィ「いっけな~い!ルビィついうっかりしてたよぉ~……てへっ♪」

善子「……そ、じゃあ私も手伝うわ」

ルビィ「ううん、大丈夫!一人でできるもん!!」

ルビィ「だから善子ちゃんと花丸ちゃんは教室で待ってて!すぐ終わらせてきちゃうから!」

タタタッ

花丸「ルビィちゃん……?」

ルビィ「花丸ちゃん!」

花丸「わっ!」

ルビィ「これ……」ヒソヒソ

ギュッ

花丸「これは……」

ルビィ「花丸ちゃん!頑張るビィ!!」

タタタッ

23: (新日本) 2020/07/13(月) 22:45:05.64 ID:vInX4mAU
花丸「ルビィちゃん……」

善子「……何よ、ルビィのやつ」

善子「教室から出ないように私たちを足止めしてると思ったら……当の本人は私たちを置いていくなんて」

花丸「……」

スタスタ

花丸「……」

バンッ!

善子「……何よ、これ?」

花丸「……」

花丸「……文字、読むずら」

善子「文字……?」

花丸「……」コクリ

善子「……」

ペラッ


『~招待状~堕天使ヨハネ様生誕記念パーティー!!』


善子「まさか……」

花丸「……」コクリ

24: (新日本) 2020/07/13(月) 22:48:09.58 ID:vInX4mAU
善子「でもあんた朝誰もヨハネの誕生日なんて覚えてないって……」

花丸「言葉の綾ずら。マルはそんなこと言ってないもん」

善子「そ、そう……」

花丸「……」

善子(じゃあみんなヨハネの誕生日を軽視していたとかじゃなくて、やっぱりルビィが言ってた通り……)

善子「……」

善子「……はぁ~」

ズルッ

善子「よかったぁ~……」

善子(みんな誕生日祝ってくれるものだと思ってたし、順番に誕生日パーティー開催してくれるものだと思ってたから……)

善子(ヨハネだけハブられてるとかいうオチじゃなくて……)

善子「ほんと、よかったぁ~……」

善子(な、なんか肩の荷が下りたら、ちょっとだけ泣けてくるわね……)

ウルッ

善子「!?」

善子(だ、だめよヨハネ!!ここで泣いてしまっては!!)

25: (新日本) 2020/07/13(月) 22:51:15.74 ID:vInX4mAU
チラッ

善子(だってまだずら丸がいるし!!泣いてるとこなんて見られたら!またなんて嫌味を言われることか……)

花丸「……」

ガサゴソ

善子「……?」

花丸「……はい」

善子「……?」

善子「これは……?」

花丸「マルからの誕生日プレゼント。ありがたく受け取るずら」

善子「!?」

26: (新日本) 2020/07/13(月) 22:54:35.06 ID:vInX4mAU
善子「えええっ!?だってあんた、朝は用意してきてないって……」

花丸「それも言葉の綾ずら。マル別に用意してきてないとは一言も言ってないずら」

善子「は、はぁ?あんたそれ屁理屈

花丸「いいから受け取るずら!善子ちゃん!!」

善子「わわっ!?」

ギュッ!

善子「……」

花丸「……」

善子「……開けてみても、いいのかしら?」

花丸「……うん」

善子「じゃ、じゃあ……」

ペリッ!

善子「これは……」

善子「ブックカバーと……栞……?」

花丸「……」コクリ

善子(乱雑だけど縫い跡がしっかりとついてる……栞の方は押し花になってるし……)

花丸「善子ちゃんが使ってくれるかはわかんないけど、マルがもらって嬉しいものを用意したつもりだから」

善子「ずら丸……」

善子(……何よ、最初からちゃんと準備してるんじゃない)

27: (新日本) 2020/07/13(月) 22:57:49.03 ID:vInX4mAU
善子(こんな手の込んだもの、絶対数日じゃ作れないわよ。やっぱりヨハネが言う前からちゃんと考えててくれたんじゃない)

善子「……ありがとね、ずら丸」

善子(それとルビィも)

花丸「う、うん……」

善子(なによ、相変わらず素直じゃないんだから、ずら丸は)

花丸「……」

ギュッ!

花丸「……まだ!」

善子「……?」

花丸「まだマルの素直な気持ち、伝えてないから……」

善子「……何よ、急に改まって」

花丸「善子ちゃん!!」

善子「は、はいぃ!!」ビシッ!

花丸「言い直しはしないから!ちゃんと注意して聞いてね!!」

善子「え、ええ……」

花丸「……いくよ」

ギュッ!

花丸「……善子ちゃん」

花丸「お誕生日おめでとう。堕天使な善子ちゃんも、普通の女の子な善子ちゃんも」

花丸「大好きだよ」

28: (新日本) 2020/07/13(月) 23:00:50.87 ID:vInX4mAU
終わりです。お粗末様でした
スクスタの善子誕ボイス聞いて急遽書き上げました
善子ちゃん!お誕生日おめでとう!!

30: (SB-iPhone) 2020/07/13(月) 23:07:46.23 ID:kw7NPXor
おつ
今回のお祝いボイス素直でよかったよね

31: (やわらか銀行) 2020/07/13(月) 23:17:22.07 ID:eLhJL5+d
おつ、いいよしまるだった

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1594644956/

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