【SS】かのん「恋ちゃんは妹だよね」可可「姉デス！」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのん「Liella!が姉妹だとするとさ」

可可「ハイ」

かのん「すみれちゃんはお姉ちゃんだよね」

可可「えー、すみれが姉デスか？」

かのん「面倒みもいいし」

可可「でもギャラクシーギャラクシーうるさいデスよ？」

かのん「そこ関係あるかな……」ｱﾊﾊ

可可「すみれのことはひとまず置いておいて」

可可「千砂都もお姉ちゃんデスよね」

かのん「あー、確かにかっこいいもんね」

かのん「でもやっぱり昔からちぃちゃんのこと見てるからかもしれないけどちぃちゃんはどっちかっていうと妹かも」

かのん「私の後をついてきたあのちっちゃいちぃちゃんも立派になって私と一緒にスクールアイドルやってくれてるんだなあって思うと――」

かのん「あれ、なんか泣けてきちゃった……」ｳﾙｳﾙ

可可「どちらかというと母と娘デスね」

可可「意見がわかれマシタね」

かのん「でもほら、私と可可ちゃんの間にちぃちゃんがいるって考えれば」

可可「辻褄が合いマスね！」

かのん「可可ちゃんも妹ってタイプだもんね」

可可「かのんもお姉ちゃんって感じがシマス！」

かのん「可可ちゃんはお姉ちゃんいるし私は妹がいるからかもね」

かのん「暫定的にすみれちゃん、私、ちぃちゃん、可可ちゃんの順番だね」

可可「可可はすみれは認めていマセンが」

かのん「じゃあ可可ちゃんはすみれちゃんが妹の方がいいの？」

可可「いえ、ペットデスね！」

可可「すみれはLiella!家のペットで充分デス！」

かのん「可可ちゃんとすみれちゃん仲良しだもんね、姉妹っていうより遊び仲間の方がいいんだ」ｸｽｸｽ

可可「仲良しだとかそういうんじゃないデス！ そもそも仲良くないデス！」

かのん「でも、今回は姉妹でペットとかはなしだからお姉ちゃんね」

可可「うぅ……」

かのん「あとは恋ちゃんだけど」

可可「レンレンは簡単デス！」

かのん「まあ、そうだよね」

かのん「じゃあせーので言おっか、せーのっ」

かのん「末っ子！」
可可「長女デス！」

くーかー「は？」

かのん「ご、ごめーん。私の耳がおかしくなっちゃったかも」

かのん「今可可ちゃんなんて言った？」

かのん「まさか長女なんて言ってないよね……？」

可可「それはこっちの台詞デス！」

可可「まさかあのレンレンが末っ子なんて言ってないデスよね！？」

かのん「いや、末っ子じゃん！」

可可「どう見ても長女デス！」

かのん「だって世間知らずだし家の近くで迷子になっちゃうんだよ！？」

かのん「守ってあげたくなるじゃん！」

可可「レンレンは可可にお勉強を教えてくれるんデスよ！？」

可可「とっても優しく教えてくれて、まるで先生のようで」

可可「あのなんでも包み込んでくれるような雰囲気でも妹だって言うんデスか！？」

かのん「なんでも包み込んでくれるって、最初のこと忘れたの！？」

かのん「スクールアイドルだけ認めてくれなくてさ！」

かのん「今思うとだだっ子みたいでかわいいけど！」

可可「あれにはちゃんと理由があったからノーカウントデス！」

千砂都「ちょ、ちょっとどうしたの！？ 部屋の外まで声聞こえてきてるよ？」

千砂都「もしかして喧嘩！？」

かのん「可可ちゃんが変な事言うから」

可可「変な事言ってるのはかのんの方デス！」

千砂都「とりあえず落ち着いて、ね？」

かのん「可可ちゃんとLiella!が姉妹だったらどの順番かなって話をしててね」

千砂都「うん」

かのん「すみれちゃん、私、ちぃちゃん、可可ちゃんまでは決まったんだけど」

可可「すみれはペットデス」

千砂都「え、そこで揉めたの？」

かのん「ううん、ここじゃなくて」

かのん「恋ちゃんをどこにするってなって」

千砂都「えー、それこそ悩む必要ないよ」

かのん「だよね！」

千砂都「だって恋ちゃんは長女だもん」

可可「デスよね！」

かのん「はあ！？」

千砂都「えっ？」

かのん「恋ちゃんは末っ子でしょ！？」

千砂都「恋ちゃんは頼りになるし長女だよ！」

かのん「はあ……」

かのん「あのちょっと抜けてる可愛さは末っ子でしょ！」

かのん「ハンバーガーの説明したら『いくらなんでもそれくらいは知っています』って言ってかわいかったんだよ！」

かのん「通話アプリなかなか繋げなかったのもかわいかったし、隣で色々アプリの使い方とか教えてあげたい！」

千砂都「かのんちゃんがそんなわからず屋だとは思わなかった」

かのん「こっちこそ」

千砂都「大体今2対1なんだからどっちが間違ってるかなんて明白だよね、可可ちゃん！？」

可可「は、ハイ！」

かのん「そうやって数の暴力に頼るんだ」

かのん「元音楽科様は少数意見は切り捨てるんだね」

千砂都「音楽科やめなきゃよかった！」ﾌﾟｲｯ

かのん「ちぃちゃんなんて入れなきゃよかった！」ﾌﾟｲｯ

可可「ど、どうしましょう……」

すみれ「……どういう状況？」

可可「すみれ！ 実はｶｸｩｸｩｼｶｼﾞｶで」

すみれ「そんなことで喧嘩してるの？」

すみれ「っていうか私がペットって何よ！」

可可「かのんはすみれは姉だって言うのデスが」

すみれ「あー、あなたが勝手にペットだって言ってたのね……」

すみれ「っていうか恋が姉か妹かでしょ？」

すみれ「そんなの妹ったら、妹で決まりじゃない」

かのん「！」

かのん「そうだよね、すみれちゃん！」

千砂都「へえ、すみれちゃんもそっち派なんだ」

可可「……すみれ、見損ないマシタ」

すみれ「つまりかのんと私が妹派で、千砂都と可可が姉派ってことね」

すみれ「じゃあさっきの話聞く感じ恋を真ん中にすればいいんじゃない？」

かのん「恋ちゃんは末っ子なの！」

千砂都「恋ちゃんは長女なの！」

すみれ「え、私が責められてるの！？」

可可「すみれはわかってマセンね……」ﾊｧ

すみれ「私が悪いの！？」

かのん「ちぃちゃんさ、そんなんだから暗い子とか言われるんだよ！？」

千砂都「今それは関係ないじゃん！ 大体今そんなこと言われないし！」

千砂都「かのんちゃんだって弱点が多いクソ雑魚だって中学校の時笑われてたよ！」

かのん「え、うそ……？」

千砂都「そこがかわいいのに！」

千砂都「人のためになるとすごくイケメンでかっこいいのに！」

かのん「あれ、私今褒められてる！？」

かのん「ちぃちゃんだってダンス頑張ってる姿もかっこよくて好きだけど昔の泣き虫なちぃちゃんもかわいかったもん！」

かのん「守ってあげたいって思ってたもん！」

千砂都「かのんちゃん……！」

すみれ「……惚気始まってない？」

可可「そうデスね……」

恋「な、なんの騒ぎですか！？」

可可「レンレン！ 実はｸｩｸｩｼｶｼﾞｶで！」

恋「わたくしが姉か妹か？」ｷｮﾄﾝ

すみれ「それで言い合いしてたと思ったら急に褒め合ってるのよ」

かのん「ちぃちゃんの方がかわいい！」

千砂都「かのんちゃんの方がかわいい！」

かのん「むぅ……」

千砂都「むむぅ……」

恋「微笑ましいですね」ﾆｺﾆｺ

すみれ（確かに言われてみればあの2人を見る目、母性に溢れてるわね）

恋「かのんさん、千砂都さん」

かのん「あ、恋ちゃん！」

かのん「ちぃちゃんってばね、ちぃちゃんより私の方がかわいいっていうの！ 絶対ちぃちゃんの方がかわいいのに！」

可可「ｱﾘｪ？ 争点そこだったんデスか？」

恋「なるほど、わたくしはどちらも綺麗だと思いますよ」

かのん「うーん、そっか……」

恋「千砂都さんの言い分も聞いてみますね」

かのん「ありがとう」

かのん（恋ちゃんって頼りになるなあ）

千砂都「かのんちゃんの方がかわいいのに私の方がかわいいって！」

恋「かのんさんも同じことを言っていましたね」

恋「わたくしはお2人に仲良くしていてほしいです」

恋「折角仲良しで同じ気持ちなのに2人が喧嘩してしまうのなんてもったいないです」

千砂都「うん……」

恋「2人でごめんなさいしましょうね」

ちぃかの「はーい……」

千砂都（恋ちゃんってお姉ちゃんっていうより……）

ちぃかの「ごめんなさい……」

恋「そうですよ、2人ともかわいいんですから」ﾆｺｯ

可可「ママ……」

恋「へ？」

すみれ「そうよ。姉か妹かじゃないわね、恋は母親ったら、母親だったのよ！」

恋「はい？」

かのん「うん！ よかった、すっきりしたね！」

恋「わ、わたくしが母なのですか！？」

千砂都「恋ちゃんがお母さんで、すみれちゃんが長女、かのんちゃん、私、可可ちゃんの順だね」

可可「すみれはペットデスけどね」

可可「ペットのグソクムシデス」

すみれ「可可あなたね！」

可可「やーい、グソクムシ！」

すみれ「待ちなさい、可可！」

恋「ふふ、わたくしが母かはともかく、みんな仲良しですね」ﾆｺﾆｺ

ちぃかの（やっぱり母性に溢れてるなあ）

おわり

うーん可愛い

可愛いお母さんキャラだったかぁ