【SS】果林「はぁ、楽に成績が良くなる方法は無いかしら」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


2: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:23:11.17 ID:OUEkTUJ7
>>1
代行ありがとうございます!



璃奈「あるよ」

果林「えっ、本当?」

璃奈「カンニングすればいい。璃奈ちゃんボード『ドヤッ』」

果林「いや、そういう事じゃなくてね」

璃奈「違った? じゃあ先生を買収するとか?」

果林「非人道的ね。っていうかそんなお金も無いわよ」

璃奈「という事はお金があったらやるの?」

果林「やらないわよ!?」

璃奈「ならお金じゃなくてそのせくしーな身体を使って?」

果林「し な い わ よ !」

3: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:24:17.78 ID:OUEkTUJ7
璃奈「果林さんとお話してると楽しい、好き」

果林「私は疲れたわ……でもそう言ってもらえるのは嬉しいわ」

璃奈「かすみちゃんに負けず劣らずいいツッコミをしてくれるから話してて楽しい」

果林「そこ!? それは褒められてるのかしら?」

璃奈「どう受け取るかは本人次第」

果林「責任丸投げしたわね」

4: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:25:24.13 ID:OUEkTUJ7
璃奈「ところで、成績が良くなりたいって言ってたけど何かあったの?」

果林「まぁ……別に大した事じゃないんだけどね」

璃奈「もしかして留年しそう? 璃奈ちゃんボード『あわわ』」

果林「そこまでおバカじゃないわよ」

璃奈「1+(-1)=0が解らなかったのに?」

果林「理系じゃないよのね、私」

璃奈「理系とか文系とかいう問題じゃないと思うよ」

5: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:26:52.27 ID:OUEkTUJ7
果林「うっ、やっぱり私って……お、おバk……」

璃奈(こんなに言い淀むなんてよっぽど認めたくないんだろうなぁ)

果林「オバカ……なのかしら…?」

璃奈「えっと……私の口からは言えないかな」

果林「そこまで言ったら言ってるも同然!」

璃奈「世の中勉強が全てじゃないから」

果林「優しさが逆に辛いわ……」

7: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:28:05.16 ID:OUEkTUJ7
璃奈「本当に成績が良くなりたい?」

果林「えぇ、悪いよりは良い方が絶対にいいもの」

璃奈「そう思うならしっかり勉強すればいいのに……って言いたかったけどやめておこう」

果林「言ってる言ってる」

璃奈「それはさておき、果林さんにコレあげる」スッ

果林「コレは……サプリメントか何か?」

璃奈「ううん、私が開発した『どうしようも無い馬鹿でも頭が良くなる薬(仮)』だよ」

果林「仮って事は試作品かしら? 飲んでも大丈夫なの?」

璃奈「問題無い、仮なのは薬の名前の方だから効果については大丈夫」

果林「あ、名前の方なのね」

8: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:29:15.99 ID:OUEkTUJ7
璃奈「どうする? 飲む?」

果林「もちろん飲むわ」

璃奈「まさかの即答」

果林「当然じゃない、楽して成績が良くなるのよ?」

璃奈「果林さんにはプライドとか無いの?」

果林「璃奈ちゃん、この世には自分のプライドよりも大事な事もあるのよ」キリッ

璃奈「表情と言ってる事はカッコいいけど会話の内容はとても残念」

9: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:30:20.24 ID:OUEkTUJ7
果林「というか何で質問? 飲んでも大丈夫なのよね?」

璃奈「そこは大丈夫だけど、でもコレを飲んで成績が良くなったとしたら、逆に言うと飲む前はどうしようも無い馬鹿だったという証明になっちゃうよ? それでも飲む?」

果林「構わないわ、それこそ逆に言うなら飲まなきゃいくら頑張って勉強をしても駄目なままって事なんでしょう?」

璃奈「……確かに、言われてみればそうだね」

果林「なら飲まなきゃ損じゃない」

璃奈「そういう頭の回転は早いんだね、すごい」

果林「それは褒められてるのかしら?」

璃奈「どう受け取るかは本人次第」

果林「このやりとりデジャヴュかしら?」

10: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:31:25.81 ID:OUEkTUJ7
璃奈「そこまで意志が固いなら私も止めない、ハイどうぞ」スッ

果林「ありがとう璃奈ちゃん、それじゃあいただくわね」ゴクッ

璃奈「どう? 何か変化はある?」

果林「そんな即効性なの? 今のところ何も変わった感じはしないわね……」

璃奈「じゃあ試しに今から問題を出すから答えてみて」

果林「わかったわ」

11: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:33:24.23 ID:OUEkTUJ7
璃奈「まずは苦手な数学から、2+7=?」

果林「9!!」

璃奈「次、7×8=?」

果林「56!」

璃奈「今度は国語、この字は何て読む?『虹』」

果林「にじ!」

璃奈「問題のテイストを変えて……ここはどこ?」

果林「同好会の部室!」

璃奈「この問題で何問目?」

果林「えっ? 5……かしら?」

璃奈「全問正解、じゃあこの問題集を解いてみよう」

果林「す、すごい! スラスラ解けるわ……!」



果林「ってこれじゃまるで小学生用の問題じゃない!」

璃奈「あ、バレた。璃奈ちゃんボード『ヤベッ』」

12: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:37:37.62 ID:OUEkTUJ7
>>11 訂正

璃奈「まずは苦手な数学から、2+7=?」

果林「9!!」

璃奈「次、7×8=?」

果林「56!」

璃奈「今度は国語、この字は何て読む?『虹』」

果林「にじ!」

璃奈「問題のテイストを変えて……ここはどこ?」

果林「同好会の部室!」

璃奈「この問題で何問目?」

果林「えっ? 5……かしら?」

璃奈「全問正解、じゃあこの問題集を解いてみよう」

果林「す、すごい! スラスラ解けるわ……!」



果林「ってこれ小学生用の問題集じゃない!」

璃奈「あ、バレた。璃奈ちゃんボード『ヤベッ』」

15: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:41:10.45 ID:OUEkTUJ7
果林「それにその前に出された問題も簡単だし! 最後の問題に関しては頭の良さとか関係無さそうだし!」

璃奈「でも記憶力という意味では全く関係無いとは言い切れないかもしれない」

果林「まぁそれは確かに……というか本当にあの薬で成績が良くなるの?」

璃奈「もちろんそんな事は無い」

果林「えっ?」

璃奈「そんな薬が簡単に作れるワケが無い、というか作れたら今頃私は大金持ち」

果林「えぇぇ、急にそんな正論……」

璃奈「それに一朝一夕ですんなりとできちゃったら世の中から『努力』って単語は無くなる」

果林(いっちょういっせきってどんな意味だったかしら)

16: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:42:49.68 ID:OUEkTUJ7
璃奈「果林さんで遊んでると楽しい。璃奈ちゃんボード『にっこりん』」

果林「果林さん”で”?」

璃奈「間違えた、果林さんと遊んでると楽しい」

果林「全く……やっぱり地道に頑張るしかないわよね、でもそれじゃ……」

璃奈「やっぱり何か理由があるんだよね? 出来るだけ早く成績が良くなりたい理由が」

果林「……引かない?」

璃奈「引かれちゃうような内容なの?」

果林「そんな事は無い…と思うんだけど……」

璃奈「とりあえず言ってみてよ、表情に出さない自信はあるから」

果林「璃奈ちゃんったら表情の事を自分でネタにできるくらいにたくましくなったのね」

17: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:46:02.99 ID:OUEkTUJ7
果林「実は……もっと後輩たちと仲良くなりたいなぁ、って」

璃奈「仲悪いの? と言うかそれと成績に何の関係があるの?」

果林「悪くは無いんだけど、璃奈ちゃんから見て仲良いふうに見える?」

璃奈「ん……愛さんやかすみちゃんとはよくお喋りしてるイメージある」

果林「そうね、その二人は誰とでも分け隔てなく喋るし同じ理由でせつ菜ともそれなりには喋るわ」

璃奈「という事は……しずくちゃんと歩夢さん?」

果林「えぇ、特にしずくちゃんは彼方とエマからよく色々な話を聞くからか私との差が際立っちゃうのよね」

璃奈「私やかすみちゃんはユニットが一緒だけど、しずくちゃんはそうでも無いけど確かに二人と結構喋ってるね」

果林「まぁ同好会の初期メンバーとしての関係もあるんでしょうけど、ちょっと疎外感……と言ったら大袈裟だけど、私ももっと皆と仲良くお喋りしたいな、って」

18: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:47:39.58 ID:OUEkTUJ7
璃奈「それはわかったけど、でも成績との関係はわからない」

果林「しずくちゃんも歩夢も勉強してて解らない所をよく彼方やエマに聞いてるらしいのよ」

璃奈「つまり自分も教える側になれば仲良くなれるんじゃないかと?」

果林「急に仲良くなれるとは思わないけど、せめて会話のきっかけにでもなればと思って……」

璃奈「……遠回りじゃない?」

果林「仕方ないじゃない、他に方法が何も浮かばなかったんだから……」シュン

璃奈「もっと簡単な方法があるよ」

果林「本当!?」

璃奈「うん、愛さんやかすみちゃんみたいにもっと自分から動けばいい」

果林「え?」

璃奈「受け身でいたらいつまで待つかわからない、だから自分から声をかけたり遊びに誘ったりしよう」

果林「うっ、それはその通りなんだけど……でもいきなり二人で遊ぶなんてハードル高すぎないかしら?」

璃奈「確かに、でもそこは私も協力する」

果林「協力?」

璃奈「うん、二人じゃなく三人で遊ぼう。私も果林さんともっと仲良くなりたいし一緒に遊びたい」

19: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:51:43.88 ID:OUEkTUJ7
果林「璃奈ちゃん……ありがとう」

璃奈「じゃあまずはしずくちゃんを誘ってみよう」

果林「えっ、今から行くの?」

璃奈「こういうのは早く決めちゃった方がいい、決心が鈍るから」

果林「……そうね、なら私が迷子にならないように一緒に着いてきてくれる?」

璃奈「! うん、一緒に行こう」

果林「それじゃあしずくちゃんの所に行きましょうか♪」

璃奈「璃奈ちゃんボード『れっつごー!』



おわり

21: (もんじゃ) 2021/09/28(火) 11:55:46.78 ID:OUEkTUJ7
代行ありがとうございました。
人づてに聞いてはいたけどスレ立てや連投の規制がキツいですね。

良かったら過去作も是非
ダイヤ「結局未だに『ダイヤさん』のまま」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1559303219/

美渡「今日も今日とて」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1577613013/

せつ菜「もうすぐ果林さんの誕生日です!!」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1624697798/

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1632795579/

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