【SS】海未「穂乃果.。..昨夜、絵里と寝たという噂は本当ですか...？」

穂乃果「ん？寝たよ」

海未「!!!」

ことり「や、やっぱり...」

穂乃果「えへへ、絵里ちゃん、柔らかくていい匂いなんだよね。よく眠れた！」

海未「その...付かぬ事を伺いますが...」

穂乃果「え？」

海未「その晩に...その...こ、行為には...及び...ましたか？」///

穂乃果「(行為？)」

穂乃果「ポケェ」

ことり「ベットの上で行為といえば...穂乃果ちゃん...」///

穂乃果「...あぁ！そう言う事...」///

海未「ど、どうなのですか！」

穂乃果「してる訳無いよ！絵里ちゃんは...近頃、寒くなってきたから抱き締めただけ」

海未「そうですか...それなら良かったです」

穂乃果「海未ちゃん、顔赤くして何考えてたのかな？」

海未「人の気持ちに探りを入れるなんてハレンチですよ！」

ことり「そ、そろそろ授業！」

海未「そうですよ！さて...瞑想」

穂乃果「変な海未ちゃん...」

絵里「...」

絵里「(嫌な空気ね...内緒話されながら見られるのって...正直キツい)」

絵里「(男性のそれは勿論だけど...女子のそれも全然負けてない)」

絵里「(こんな事にならないように離れて歩いて欲しかったのよね...穂乃果を甘やかしすぎかしら)」

絵里「...あら？」

絵里「ふふっ、どうしたの？」

穂乃果「ふぁぁぁ...やっと3時限だよ...」

海未「だらしないですよ、伸びをするにももうちょっと慎ましやかにですね」

穂乃果「分かってるよ...もう」

ことり「お疲れだね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「勉強は疲れる！」

ヒデコ『穂乃果ってやっぱり肉食なのかな？』

フミコ『でもあの穂乃果がねぇ...』

穂乃果「おや？」

穂乃果「なーに話してるの！」

ミカ「あっ、噂の穂乃果！」

穂乃果「ええ？」

ヒデコ「穂乃果は肉食なのかなって話をしてたんだよ」

穂乃果「へへ、私は獅子座だからね！それがどうかしたの？」

ヒデコ「いやぁ、絵里先輩が穂乃果に食べられちゃったのかなって」

穂乃果「え」

海未「そんなことが...」

ことり「あるの...？」

穂乃果「ちょっと待ってよ！そんなの言いがかりだよ！」

フミコ「いやいや！だって穂乃果が...先輩をその...抱いたって噂があるから...」

穂乃果「おかしいよ！穂乃果と絵里ちゃんはそんな関係じゃ無い！」

ミカ「まあ、穂乃果がくっつき過ぎなだけなのかなぁって思うんだけど」

ヒデコ「ほどほどにしなきゃね。今朝なんて通学路でベッタリだったし」

穂乃果「もう～！気軽に勉強も教えてもらえないよぉ！」

絵里「ふぅ...こうも浮足だってると...なんだか居心地が悪いわね...」

絵里「(一人になれる場所と言えば)」

屋上...
部室...
中庭...

絵里「いやいや...やっぱり」

ーーー生徒会室ーーー

絵里「ここしか無いわよね」ガチャ

絵里「(アレ？誰かいる...？)」

キイッ

絵里「...あらあら、奇遇ね」

穂乃果「うわぁぁぁ...ひっくり返るところだったよ...」

絵里「ふふっ、人がいないからってふんぞり返ってるからよ」

穂乃果「だって落ち着かないんだもん！」

絵里「だからここに来たのよね、私も同じ」

穂乃果「人の事をライオンだとか面食いとか、みんな言いたい放題だよ！」

絵里「ライオン？」

穂乃果「肉食とかなんだってさ！」

絵里「あぁ、私が穂乃果に抱かれたって噂ね。なんで私じゃなくて穂乃果なのかしら...」

穂乃果「兎にも角にも！...なんか疲れちゃった」

絵里「寝るんじゃないわよ。そうしたら起きないんだから」

穂乃果「分かってるけど...お昼の後だし...尚更、眠い」

絵里「もう」

絵里「それにしても...穂乃果がライオンねぇ。ネコって言うよりはイヌなのだけれどね」

穂乃果「ネコ？」

絵里「ライオンはネコ科」

穂乃果「なるほど...へへ、ネコは絵里ちゃんだもんね、キレイで可愛いもん！」

絵里「ふふ、ネコはネコでも、私はヒョウよ？」

穂乃果「ナデナデ。キレイな毛並みだねぇ」❤

絵里「...」

穂乃果「...あれ？怒った？」

絵里「別に...誰かに撫でられるのも、悪くないかってね」

穂乃果「ついでに...こっちもぉ」

絵里「調子に乗るんじゃないのっ」

穂乃果「むぎゅぅ」

穂乃果「ふぅ...やっぱり眠いや」

絵里「さっきから突っ伏してるからよ」

穂乃果「うーん...」

絵里「...」ギッ

穂乃果「...え？」

絵里「...」

穂乃果「な、何？」

絵里「私も疲れたの」

穂乃果「珍しいね...穂乃果のせいでよく眠れなかったから...とか？」

絵里「よく眠れたわよ、それはもうぐっすり」

穂乃果「じゃあ...なんで？」

絵里「ちょっとね、イザコザがあって」

穂乃果「やっぱり珍しいよ、絵里ちゃんなら上手く片付けそうなのに」

絵里「昔も、今も、大して変わってないのよね。時折、意地張っちゃうのよ...やんなっちゃう」

穂乃果「そう...でも、絵里ちゃんは背筋伸ばしてた方がずっと素敵だよ！」

絵里「そんなの誰だってそう。それに言ったでしょう。疲れたの」

穂乃果「肩揉んだり！飲み物買ってきたり！穂乃果、何でもしてあげるよ！」

絵里「そんな使い走りみたいな事はさせたくないわ...そうね。じゃあ、体、触らせてくれるかしら？」

穂乃果「うんっ！...ええっ」

絵里「それじゃあ遠慮なく」

穂乃果「あっ...っ」

トン

穂乃果「...？」

絵里「なでなで」

穂乃果「うっ...ふふ...くすぐったいよぉ」

絵里「お返しよ、ワ～ンちゃん」

穂乃果「わ～ん...」

絵里「...あったかい」

穂乃果「...」

絵里「穂乃果の温もりがね、とても落ち着くの」

穂乃果「そう言われると...なんだか照れるね」

絵里「...このまま抱きしめたい」

穂乃果「ダメダメダメ！穂乃果だってガマンしてるの！」

絵里「そう...また明日にでも...家に来ていいのよ？」

穂乃果「行く行く！絶対行くよ！」

絵里「ありがと」

絵里「何だかんだ言ってる間にもう時間ね」

穂乃果「ふぅ...ちょっとは目も覚めたかな」

絵里「居眠りなんてしたら許さないからね？」

穂乃果「頑張るよ...ふっ...ぁぁぁ」

絵里「まったく。それと、そこにある口実を仕上げなさいよ。5分も要らないはず」

穂乃果「ん？ああ！忘れてた！」

絵里「もう...鍵もちゃんと返しに行くのよ？」

穂乃果「はぁ...部室に行くのもなんだか憚られるね...」

海未「自業自得ですよ。あんなに尻尾を振って」

ことり「それはちょっと言い過ぎじゃないかなぁ...」

穂乃果「そんなにイヤしく見えたかな...？」

海未「まあ...穂乃果の人懐っこさは昔からですから」

ことり「みんなすぐ慣れるよね」

穂乃果「早く忘れてください！」パチンッ

穂乃果「こんにちは！」

真姫「あっ、絵里を抱いた女が来たわよ」

穂乃果「ああ！真姫ちゃんまでそんな事言う！」

真姫「ふふ、冗談よ冗談。穂乃果はそこまで達者じゃないわよね」

穂乃果「んっ...それはそれで悔しいかも」

ことり「ははは...」

花陽「けど、本当に大丈夫？」

凛「ライブ中にいかがわしい事するのは絶対ダメだよ？」

穂乃果「凛ちゃんだけは絶対言わないって信じてたのに！」

ガチャ

にこ「はぁー疲れた...」

希「世話の焼ける友達やね本当に...」

絵里「おまたせ。全員いるわね。早速れ

穂乃果「絵里ちゃん聞いてよ！真姫ちゃんと凛ちゃんが！」

ギュッ

絵里「ちょっ、バカ！離れなさい！」

ことり「穂乃果ちゃん」
海未「穂乃果」

穂乃果「？」


「「「「「「「そういうところ!!!」」」」」」」

・
・
・

穂乃果「大変だったねぇ...まさかこの歳でゲンコツが飛んでくるとは...」

絵里「ああ言うのはもう懲り懲りよ...甘えるのは二人っきりの時だけにしてよ」

穂乃果「だってぇ」

絵里「守ってくれないと...チュウもしてあげられなくなっちゃうわよ？」

穂乃果「それは絶対にイヤ！」

絵里「それなら...分かってくれるわよね？」

穂乃果「...うん」

穂乃果「ふぁぁぁ...それにしても眠い」

絵里「もうちょっとだけ...我慢できないかしら？」

穂乃果「頑張るよ。絵里ちゃんの頼みだもん」

絵里「ごめんなさい...嫌なら寝ても良いからね」

穂乃果「待つったら待つよ！」

絵里「っ...ありがとう」なでなで

穂乃果「ふにゃぁ」

穂乃果「」

ゴロンゴロン

ゴロンゴロン

穂乃果「んーっフカフカ」

絵里「穂乃果、もういいわよ。付き合ってくれてありがとう」

穂乃果「ん？穂乃果、何もしてないよ？」

絵里「大丈夫なのよ。灯り、消すわね」

穂乃果「んっ」

穂乃果「(結局なんだったんだろ)」

絵里「10、9、8、7、6」

穂乃果「(今日は10月20日)」

絵里「5、4、3、2、1」

穂乃果「(明日は...)」

絵里「ゼロ」

穂乃果「日付、変わったね」

絵里「!!!」

穂乃果「もしかして...祝って欲しかった...とか？」

絵里「...穂乃果が万が一、寝ちゃったら嫌だったから。ヤケに落ち着いてたし」

穂乃果「えへへ、それならそうと言ってくれれば良いのに。絵里ちゃんがイヤしい人なんて、穂乃果は思わないよ」

絵里「やっぱり...言うのは抵抗あるわ」

穂乃果「そうだよねぇ...何はともあれ、お誕生日おめでとう！」

絵里「ありがとう！」

ブゥゥゥ

穂乃果「ん？」

絵里「ふふっあ、り、が、と、う❤」

穂乃果「んんん？あぁ、メールだね」

絵里「みんな...覚えててくれたのね」

穂乃果「当たり前だよ！パーティだって開こうとしてるんだから！みんな、絵里ちゃんの事、好きだからね」

絵里「穂乃果...私、嬉しい...」

穂乃果「涙は、パーティまで取っておかなきゃね」

絵里「うん！」

穂乃果「プレゼント...は家にあるから明日、渡すよ」

絵里「今日...よね？」

穂乃果「へへ、そうだね！」

絵里「楽しみにしてるわね」

穂乃果「うん、みんなと一緒に渡すからね」

絵里「...」

穂乃果「絵里ちゃん？」

絵里「ちょっと...ワクワクしてるのよね」

穂乃果「ひょっとして...寝れない？」

絵里「...んっ」

穂乃果「それじゃあ一足早く...穂乃果から一つ目の誕生日プレゼントだよ」

絵里「え？」

穂乃果「今日1日、穂乃果が抱き枕になる！」

絵里「また急に...」

穂乃果「前に穂乃果のあったかさがどうとか言ってたから...暑苦しいかな？」

絵里「...ううん、言ったでしょう？よく眠れるって」

穂乃果「えへへ...それじゃあ...おやすみぃ...」

絵里「もう、私より早く寝てどうするのよ」

穂乃果「」zzz

絵里「...懐かしいのよね。お祖母様やママの温もりを思い出す」

穂乃果「」zzz

絵里「本当に......ありがとう」

バサッ

絵里「おやすみ...良い夢見ましょうね」

穂乃果「」zzz

絵里「」zzz



完