1: 2017/10/03(火) 23:39:13.70 ID:4r5PE52h.net
絵里「うーん…」
海未「どうしましたか?」
絵里「あっ、ごめんなさい。ちょっと考え事をしてて」
海未「なにか問題でもありましたか?」
絵里「そういうわけじゃないんだけど、気になる事があって」
海未「…?」
海未「どうしましたか?」
絵里「あっ、ごめんなさい。ちょっと考え事をしてて」
海未「なにか問題でもありましたか?」
絵里「そういうわけじゃないんだけど、気になる事があって」
海未「…?」
2: 2017/10/03(火) 23:40:19.46 ID:4r5PE52h.net
絵里「スクールアイドルを始めてから、ファンレターを貰う事があるのよね」
海未「ファンレターですか。いい事だと思いますよ」
絵里「嬉しい事なんだけど、いつも、手紙を書いてくれる子がいてね」
海未「それだけ絵里のファンであるという事なのではないでしょうか?」
絵里「私のファンでいてくれるのは嬉しいわ。でも匿名なのよ」
海未「匿名…自分の事を知られたくないだけなのでは?」
海未「ファンレターですか。いい事だと思いますよ」
絵里「嬉しい事なんだけど、いつも、手紙を書いてくれる子がいてね」
海未「それだけ絵里のファンであるという事なのではないでしょうか?」
絵里「私のファンでいてくれるのは嬉しいわ。でも匿名なのよ」
海未「匿名…自分の事を知られたくないだけなのでは?」
3: 2017/10/03(火) 23:41:11.81 ID:4r5PE52h.net
絵里「だけど、私がアイドルを始めた時からずっと書いてくれてるのよ。だから私に出来る事がないかなって」
絵里「いつも綺麗な字で書いてくれるし、本当に嬉しいのよ」
海未「そうですね。気持ちは分かります」
絵里「あら?それは普段からファンレターだけじゃなくて、ラブレターも沢山もらっている海未ちゃんだからこそ分かるって事かしら?」
絵里「いつも綺麗な字で書いてくれるし、本当に嬉しいのよ」
海未「そうですね。気持ちは分かります」
絵里「あら?それは普段からファンレターだけじゃなくて、ラブレターも沢山もらっている海未ちゃんだからこそ分かるって事かしら?」
4: 2017/10/03(火) 23:41:38.16 ID:4r5PE52h.net
海未「なっ…それとこれとは関係ないでしょうっ!?」
絵里「ふふっ」
海未「な…なんですか…?」
絵里「何でもないわよ?」
海未「なんなのですか…全く…」
絵里「ふふっ」
海未「な…なんですか…?」
絵里「何でもないわよ?」
海未「なんなのですか…全く…」
5: 2017/10/03(火) 23:42:34.22 ID:4r5PE52h.net
海未「絵里は、ファンレターの差出人に何をしたいのですか?」
絵里「そうね。ありがとうって伝えたいわ」
絵里「いつも、私の事を応援してくれてありがとうって」
海未「そ…そうですか…」
絵里「後は、私が出来る限りのファンサービスをね」
海未「ファンサービス…ですか…?」
絵里「そうね。ありがとうって伝えたいわ」
絵里「いつも、私の事を応援してくれてありがとうって」
海未「そ…そうですか…」
絵里「後は、私が出来る限りのファンサービスをね」
海未「ファンサービス…ですか…?」
7: 2017/10/03(火) 23:43:46.86 ID:4r5PE52h.net
絵里「あっ、海未ちゃんってばいやらしいことを考えたでしょ」
海未「はっ…はい!?」
絵里「ホントかしら?絵里先輩っ!そんな破廉恥な事はいけません!みたいなね」
海未「そ…そんなこと考えるわけないじゃないですか!」
絵里「ふふっ。顔真っ赤にしちゃってかわいいんだから」
海未「もう!変な事ばかり言うと怒りますよっ!」
海未「はっ…はい!?」
絵里「ホントかしら?絵里先輩っ!そんな破廉恥な事はいけません!みたいなね」
海未「そ…そんなこと考えるわけないじゃないですか!」
絵里「ふふっ。顔真っ赤にしちゃってかわいいんだから」
海未「もう!変な事ばかり言うと怒りますよっ!」
8: 2017/10/03(火) 23:45:05.11 ID:4r5PE52h.net
絵里「そんなに怒らなくてもいいじゃない」
海未「絵里が余計な事ばかり言うからですっ」
絵里「はいはい。ごめんね」
海未「本当に分かっているのですか…全く…」
海未「絵里が余計な事ばかり言うからですっ」
絵里「はいはい。ごめんね」
海未「本当に分かっているのですか…全く…」
9: 2017/10/03(火) 23:46:24.05 ID:4r5PE52h.net
絵里「それはおいといて、海未だったらどういう事をして欲しいの?」
海未「絵里がステージの上でいいパフォーマンスをすれば、手紙を出した方も喜んでくれると思いますよ」
絵里「そういう事じゃなくて、個人的にね」
海未「個人的に…例えば握手やサインでしょうか」
絵里「握手とサイン?それだけでいいの?」
海未「絵里がステージの上でいいパフォーマンスをすれば、手紙を出した方も喜んでくれると思いますよ」
絵里「そういう事じゃなくて、個人的にね」
海未「個人的に…例えば握手やサインでしょうか」
絵里「握手とサイン?それだけでいいの?」
10: 2017/10/03(火) 23:47:03.37 ID:4r5PE52h.net
海未「それだけとは?」
絵里「目の前に憧れのアイドルがいたとして、それだけでいいの?」
海未「…あの、笑わないでくれますか?」
絵里「ええ、そんな事しないわよ」
海未「その……ハグを…してほしいです」
絵里「あら。海未は結構大胆なのね」
絵里「目の前に憧れのアイドルがいたとして、それだけでいいの?」
海未「…あの、笑わないでくれますか?」
絵里「ええ、そんな事しないわよ」
海未「その……ハグを…してほしいです」
絵里「あら。海未は結構大胆なのね」
11: 2017/10/03(火) 23:47:45.63 ID:4r5PE52h.net
海未「大胆…って絵里が言わせたんじゃないですか!」
絵里「ふふっ、そうだったわね。参考になったわ。ありがとう」
海未「はぁ…お役に立てたようで良かったです」
絵里「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
海未「はい。そうですね」
絵里「ふふっ、そうだったわね。参考になったわ。ありがとう」
海未「はぁ…お役に立てたようで良かったです」
絵里「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
海未「はい。そうですね」
12: 2017/10/03(火) 23:49:01.49 ID:4r5PE52h.net
絵里「あら、海未。背中にゴミがついてるわ」
海未「本当ですか?」
絵里「取ってあげるから動かないでね」
海未「お願いします…って絵里!?」
海未「本当ですか?」
絵里「取ってあげるから動かないでね」
海未「お願いします…って絵里!?」
13: 2017/10/03(火) 23:49:38.10 ID:4r5PE52h.net
海未「なっ…なっ…何をして……」
絵里「何ってハグしてるのよ」
海未「そ…そういう事を言っているのではありません!」
絵里「ちょっと、暴れないで」
海未「は…離してください…」
絵里「もう少しだけ、こうさせて」
海未「は…はい…」
絵里「何ってハグしてるのよ」
海未「そ…そういう事を言っているのではありません!」
絵里「ちょっと、暴れないで」
海未「は…離してください…」
絵里「もう少しだけ、こうさせて」
海未「は…はい…」
14: 2017/10/03(火) 23:50:14.50 ID:4r5PE52h.net
絵里「…」
海未「あ…あの…絵里?」
絵里「いつもありがとう。海未」
海未「はい…?」
絵里「手紙をいつも書いてくれて、本当に嬉しい」
海未「なっ…!?」
海未「あ…あの…絵里?」
絵里「いつもありがとう。海未」
海未「はい…?」
絵里「手紙をいつも書いてくれて、本当に嬉しい」
海未「なっ…!?」
15: 2017/10/03(火) 23:50:42.11 ID:4r5PE52h.net
絵里「アイドルを始めた時からあなたの手紙に力を貰ってるわ」
海未「わ…私のって何の事…」
絵里「不安だった時も、辛い時も、いつも支えになってたのよ」
絵里「私の事を応援してくれる人がいるんだって思うと、本当に頑張れるの」
絵里「どんなにつまづいても、昔の様に諦めないって」
絵里「だから、ありがとう。海未」
海未「わ…私のって何の事…」
絵里「不安だった時も、辛い時も、いつも支えになってたのよ」
絵里「私の事を応援してくれる人がいるんだって思うと、本当に頑張れるの」
絵里「どんなにつまづいても、昔の様に諦めないって」
絵里「だから、ありがとう。海未」
16: 2017/10/03(火) 23:51:20.84 ID:4r5PE52h.net
海未「え…絵里…」
絵里「海未が満足するまで…いや、私の為にこうさせて…」
海未「……はい」
海未「絵里…ひとつだけ聞かせてください」
絵里「ええ」
海未「なぜ、私だと気がついたのですか…?」
絵里「私の下駄箱に入ってるから、この学校の生徒だってことは分かるし」
絵里「なにより、こんな達筆な字を書くのは海未ぐらいしかいないじゃない」
海未「うっ…」
海未「穴があったら入りたい気分です…」
絵里「海未が満足するまで…いや、私の為にこうさせて…」
海未「……はい」
海未「絵里…ひとつだけ聞かせてください」
絵里「ええ」
海未「なぜ、私だと気がついたのですか…?」
絵里「私の下駄箱に入ってるから、この学校の生徒だってことは分かるし」
絵里「なにより、こんな達筆な字を書くのは海未ぐらいしかいないじゃない」
海未「うっ…」
海未「穴があったら入りたい気分です…」
17: 2017/10/03(火) 23:52:53.25 ID:4r5PE52h.net
絵里「いつも、私に勇気をくれてありがとう。海未」
海未「私は…あなたにずっと憧れていましたから…」
絵里「そう…ありがとう…」
絵里「なーんて、私らしくなかったかしら」
海未「あっ…」
絵里「そんなに私にハグされて嬉しかったの?また今度してあげるわね」
海未「なっ…変な事を言ってないで早く帰りますよっ!」
海未「私は…あなたにずっと憧れていましたから…」
絵里「そう…ありがとう…」
絵里「なーんて、私らしくなかったかしら」
海未「あっ…」
絵里「そんなに私にハグされて嬉しかったの?また今度してあげるわね」
海未「なっ…変な事を言ってないで早く帰りますよっ!」
18: 2017/10/03(火) 23:53:53.78 ID:4r5PE52h.net
絵里「あら、海未ったら酷いわ」
絵里「もう少し余韻に浸ってもいいと思うのに」
海未「はいはい。あんまり遅くなると廊下の電気が消えますよ」
絵里「そ…そうね。それは困るわね」
海未「ふふっ」
絵里「あっ…今、笑ったでしょ」
海未「さあ、何の事でしょうか?」
絵里「海未のいじわる…」
絵里「もう少し余韻に浸ってもいいと思うのに」
海未「はいはい。あんまり遅くなると廊下の電気が消えますよ」
絵里「そ…そうね。それは困るわね」
海未「ふふっ」
絵里「あっ…今、笑ったでしょ」
海未「さあ、何の事でしょうか?」
絵里「海未のいじわる…」
19: 2017/10/03(火) 23:54:44.00 ID:4r5PE52h.net
絵里「そんな事を言うなら私にだって考えがあるんだから」
海未「あの…そんなに近づかれたら歩きにくいのですが…」
絵里「いーや。このままで帰るの」
海未「穂乃果じゃないんですから、あまりわがままを言わないでください…」
絵里「海未が意地悪な事を言うからいけないのよ」
海未「はぁ…好きにしてください…」
海未「あの…そんなに近づかれたら歩きにくいのですが…」
絵里「いーや。このままで帰るの」
海未「穂乃果じゃないんですから、あまりわがままを言わないでください…」
絵里「海未が意地悪な事を言うからいけないのよ」
海未「はぁ…好きにしてください…」
20: 2017/10/03(火) 23:54:59.98 ID:4r5PE52h.net
絵里「ねえ、海未。手紙っていいわね」
海未「…?」
絵里「本人を目の前にして、好きって気持ちを伝えるのは大変だけど」
絵里「文字なら簡単に伝えられるものね」
海未「す…好きって…私は…」
絵里「…ふふっ。それじゃあ帰りましょうか」
海未「…?」
絵里「本人を目の前にして、好きって気持ちを伝えるのは大変だけど」
絵里「文字なら簡単に伝えられるものね」
海未「す…好きって…私は…」
絵里「…ふふっ。それじゃあ帰りましょうか」
21: 2017/10/03(火) 23:55:28.43 ID:4r5PE52h.net
絵里「海未、これからも手紙書いてね」
海未「それは…その…」
絵里「それは残念だわ……でもきっと書いてくれるわよね?」
海未「書きませんよ…もう…」
海未「今日はどれだけ恥ずかしかったと思っているのですか…」
海未「それは…その…」
絵里「それは残念だわ……でもきっと書いてくれるわよね?」
海未「書きませんよ…もう…」
海未「今日はどれだけ恥ずかしかったと思っているのですか…」
22: 2017/10/03(火) 23:56:26.99 ID:4r5PE52h.net
絵里「私は海未の事を信じてるからね」
海未「何を言われても書きませんっ!」
絵里「ふふっ。そういう事にしてあげる」
絵里「でもね、これからも私の事を応援してくれると嬉しいわ」
海未「…善処します」
絵里「ありがとう…海未。そういうところが大好きよ」
海未「何を言われても書きませんっ!」
絵里「ふふっ。そういう事にしてあげる」
絵里「でもね、これからも私の事を応援してくれると嬉しいわ」
海未「…善処します」
絵里「ありがとう…海未。そういうところが大好きよ」
23: 2017/10/03(火) 23:57:14.90 ID:4r5PE52h.net
海未「なっ…」
絵里「それじゃあ、また明日ね」
海未「…はい。お疲れさまでした」
海未「…」
海未「はぁ…」
海未「本当に…困りますね…」
海未「絵里の…バカ」
絵里「それじゃあ、また明日ね」
海未「…はい。お疲れさまでした」
海未「…」
海未「はぁ…」
海未「本当に…困りますね…」
海未「絵里の…バカ」
24: 2017/10/03(火) 23:57:37.31 ID:4r5PE52h.net
――翌日――
穂乃果「あっ!海未ちゃんの下駄箱に手紙入ってる!」
ことり「本当?いつも大変だね」
海未「人の下駄箱を勝手に覗かないでください」
穂乃果「で?今回はどうやってお返事するの?」
海未「返事って言われましても、まだ手紙を見てませんし」
穂乃果「あっ!海未ちゃんの下駄箱に手紙入ってる!」
ことり「本当?いつも大変だね」
海未「人の下駄箱を勝手に覗かないでください」
穂乃果「で?今回はどうやってお返事するの?」
海未「返事って言われましても、まだ手紙を見てませんし」
26: 2017/10/03(火) 23:58:45.62 ID:4r5PE52h.net
海未「…」
海未「穂乃果、これはファンレターですよ」
穂乃果「なーんだ…」
ことり「あはは…」
海未「…本当に、困ったものですね」
おわり
海未「穂乃果、これはファンレターですよ」
穂乃果「なーんだ…」
ことり「あはは…」
海未「…本当に、困ったものですね」
おわり
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1507041553/