【SS】聖良「理亞、そろそろ寝たら?」理亞「いや!サンタさん待つの!」【ラブライブ!サンシャイン!!】

りあ44 SS


1: (家) 2018/12/14(金) 02:49:52.92 ID:rO+QtKYE
~12/24 23:40~

聖良「サンタさんは恥ずかしがり屋さんだから起きてると来ないわよ」

理亞「大丈夫!ちゃんと挨拶するから!」

聖良「そういう問題ではなく」

理亞「毎年寝ちゃうから今年こそ!」ワクワク

聖良「ちなみに今は眠くないの?」

理亞「うん」

理亞「昨日は14時間寝たしコーヒーも4杯飲んだからもう目がギンギン!」

聖良(参ったなあ……)
 

2: (家) 2018/12/14(金) 02:50:52.53 ID:rO+QtKYE
聖良「理亞はサンタさんに会ってどうしたいの?」

理亞「え?」

聖良「挨拶するだけ?」

理亞「あー、まあ……」

理亞「毎年来てくれてるから、そのお礼は言いたいかな」

理亞「あとこれも渡そうと思って!」ゴソゴソ

聖良「ん?」

理亞「これ!サンタさん宛の手紙!」

聖良(げっ)

理亞「1週間前から考えに考え抜いて書いた手紙なの!」

聖良(げげげ)
 
3: (家) 2018/12/14(金) 02:53:18.25 ID:rO+QtKYE
理亞「あーもう、早く来ないかなあ」ワクワク

聖良(気持ちが重たい……)

聖良「り、理亞?」

理亞「なに?」

聖良「その手紙は枕元に置いといたらどう?サンタさんもきっと気付いて持って行ってくれるんじゃない?」

理亞「えー、でも直接お礼したいし」

理亞「単純に姿を見てみたいっていうのもあるし」

聖良「そう……」

聖良「あっ」

聖良「で、でも理亞!夜更かしすると、お化けがでるかも……」

理亞「でないよ」

聖良「え?」

理亞「最近気付いたけどお化けなんていないよ。アホらしい」

聖良(じゃあサンタの正体にも気付いてー!)
 
4: (家) 2018/12/14(金) 02:55:26.96 ID:rO+QtKYE
聖良「本当に寝ないの……?」

理亞「うん。ていうかもう寝ようと思っても眠れないし」

理亞「目が冴えてきちゃった、ほら見てよ」ギンギン

聖良「うわっ、パッチリおめめ」

理亞「明け方までは全然起きてられそう」

聖良(いよいよ困った……!)

理亞「早く任天堂Switchと大乱闘スマッシュブラザーズ持ってきてくれないかな」ワクワク

聖良(お礼言いたいとか言ってる癖に割と欲望に忠実なお願いしてるし……)

聖良(痛い出費だった……!)

理亞「……そうだ!」

理亞「待ってる間暇だしあいつらと通話でもしてよう」

聖良「ん?」
 
5: (家) 2018/12/14(金) 02:57:52.76 ID:rO+QtKYE
プルルルル


善子『あいよ』

善子『なに?急に招待してきちゃって』

花丸『こんばんわずら~、メリークリスマス~』

ルビィ『んむ……ふあい……』

理亞「メリークリスマス!」

理亞「よかった、3人ともまだ起きてたのね!」

聖良「ああ、あいつらってAqoursの皆さんのことだったの」

善子『私はクリスマスイブ配信終わったとこだったのよ』

花丸『マルはちょっと前に聖歌隊から帰ってきたとこで』

理亞「聖歌隊?あんたそんなことやってたの?」

理亞「……え?あんたの家お寺じゃなかったっけ?」

花丸『細かいことは気にしない気にしない』

ルビィ『んー……マルちゃん毎年……やってるもんねえ……聖歌隊……』

理亞「ルビィは眠そうねw」

ルビィ『んー……ムニャムニャ……』
 
6: (家) 2018/12/14(金) 02:59:52.69 ID:rO+QtKYE
ルビィ『寝ないよ寝ない……休むだけだよ……ほんのちょっとね……』

理亞「もー、しっかりしてよ」

聖良(ルビィさんがまだ起きてるのは意外、結構厳しそうな家だと思ってたけど)

ルビィ『……zzz……ん……』

理亞「あ、ちょっと!寝ないのっ」

理亞「今年はサンタさん来るまで起きてようって約束したでしょ」

聖良「へえっ!?」

ルビィ『……!あっ、そうだったぁ……』

花丸『え……サンタ……?』

善子『…………』

ルビィ『プレステ4くるまで起きてないと……うゅ……』

聖良(うわっ、めっちゃ甘やかされてる)
 
7: (家) 2018/12/14(金) 03:03:25.94 ID:rO+QtKYE
ルビィ『いけないいけない……』

理亞「サンタさんどっちが先に来るかしらw」

聖良(寝た方が先に来るんだけど)

聖良(残念ながら今理亞がルビィさんを起こしたせいで黒澤家のサンタさんはまだ足踏みを強いられるわね)


ルビィ-?マダオキテルンデスノ-?
ハヤクネナサイ?ハヤク!


ルビィ『あっ、お姉ちゃん……えへへ、お姉ちゃんの声、入っちゃってるよね……?』

聖良(そして黒澤家のサンタさんはダイヤさんのようで)

聖良(あとで愚痴言い合おう……)

善子『……ていうか、アンタ達!』

理亞「?」

聖良「ん?」

善子『さっきから聞いてりゃ……いい歳してバカなの?』

理亞「え」

聖良「あっ」
 
9: (家) 2018/12/14(金) 03:05:21.56 ID:rO+QtKYE
善子『聞くに耐えないわ……』

花丸『ちょっ、善子ちゃん!?』

理亞『な、なによ!会いたいんだからしょうがないじゃない!もう!』

ルビィ『そうだよー……サンタさん会いたいよー……』

善子『そこが子どもだってのよ』

聖良(ま、まさか善子さん……)

善子『サンタさんに会いたいとか、プレステ4頼んだとか』

花丸『善子ちゃん!』

善子『アンタ達いくつよ?w』

花丸『善子ちゃんこら』

善子『あのね、私がハッキリアンタ達に言ってあげるけどね』

花丸『善子!おい!』

理亞「え?」

ルビィ『うゆ……?』

聖良「ちょっ」

善子『サンタさんは恥ずかしがり屋だから直接会ってくれないのよ!』

聖良「……え?」
 
11: (家) 2018/12/14(金) 03:08:06.70 ID:rO+QtKYE
善子『アンタ達いい歳してそんなことも知らないの?』

理亞「そ、それは姉さまも言ってたけど!」

ルビィ『それウチのお姉ちゃんも言ってた……』

花丸『……あっ』

善子『なによずら丸、さっきからなんかうるさいわね』

花丸『あっ、いや、やっぱり大丈夫だった。続けて続けて』

善子『……?変なの』

善子『それにね!頼んだものがプレステ4とか!』

善子『そんな高いもの迷惑でしょうが!サンタさんの上限はだいたい1万円ってお母さんが言ってたわ!』

善子『その点私はちゃんと弁えてるから。お願いしたのは新しいお洋服だし!』

ルビィ『でもお姉ちゃんはサンタさんの上限2万円くらいって言ってたよー……?』

善子『いや普通に数万オーバーしてるじゃない……なにがでもなのよ……』

ルビィ『ははは』

理亞「えー?私はそんな上限とか聞いた事なかったけど……だ、大丈夫かな」

理亞「……姉さま!サンタさんの上限っていくらくらいなの?」

聖良「……へ!?え……あ、ああ!まあその……だいたい5万くらいじゃないかしら?」

理亞「よかった……!ギリギリセーフ……」

聖良(大丈夫かしらこの子達……)
 
12: (家) 2018/12/14(金) 03:10:49.44 ID:rO+QtKYE
善子『ちなみにずら丸はサンタさんになに頼んだのよ?』

花丸『え!?マル?』

花丸『え、えっと……』

花丸『え……?え?何頼んだかって……?』アセアセ

ルビィ『そう言えば知らないや……』

理亞「食べ物じゃないでしょうねw」

花丸『ええー……まあ……いや、なんかオモチャか何か……?だよ、うん』

善子『子どもかいw』

理亞『子どもねw』

ルビィ『……w……zzz』

聖良(花丸さんは多分アナタ達の中で一番大人ですよ)

理亞「あれ、ていうかこれルビィ寝てない?」

ルビィ『……zzz』

善子『本当だ、寝息が聞こえるわね。まあ、寝るのが正解よ』

理亞「サンタさんに会えないじゃない!」

善子『だからサンタさんは恥ずかしがり屋なの!アンタももう寝なさい?私もそろそろ寝るし』

花丸『そ、その方がいいかもねーw』
 
13: (家) 2018/12/14(金) 03:12:26.17 ID:rO+QtKYE
マッタク……ヤットネテクレマシタワ……


善子『?なんか聞こえない?』

花丸『!』

理亞「本当だ。ダイヤさんの声……?」


ヨイショ……ヤッパリプレステ4ハ オモイデスワネ……


善子『なんて言ってんの?よく聞こえない』

理亞「んー?」

聖良「理亞!」

花丸『二人とも!』

理亞「わっ!なに姉さま!?」

善子『なによ!?急に大声出して?』

聖良「切りなさい!」

花丸『切るよ!この通話終わり!』


ブツッ


理亞「え、ええー……どうしたの急に……」

聖良「危ないところだったあ……」
 
14: (家) 2018/12/14(金) 03:14:51.75 ID:rO+QtKYE
聖良「……理亞、もう夜も遅いので。これ以上の通話は向こうのお宅に迷惑がかかるわよ」

理亞「あ、ああー……!なるほど」ポン

聖良「もう日付も変わったし」

理亞「!」

理亞「本当だ!ふふっ、そろそろ来るかも」ニコニコ

聖良「やっぱり寝ないの??」

理亞「寝れないの。見てほら、まだ目がこんなに冴えてる」ギンギン

聖良「わーパッチリ……」
 
15: (家) 2018/12/14(金) 03:17:17.14 ID:rO+QtKYE
聖良(……あ、そうだ!)

聖良(いいこと思い付いた)

理亞「善子はああ言ってたけどやっぱり待つことにする!」ワクワク

聖良「ねえ理亞」

理亞「ん?」

聖良「そういえばクリスマスケーキとチキンの残りがあるけど……食べない?」

理亞「え、いいの!?」

理亞「いつも夜中は太るから食べちゃダメって言ってるのに」

聖良「今日はいいの、特別な日だから」

理亞「やったあ!」

聖良「じゃあ持ってくるからね」

聖良(最初からこうすればよかった)

聖良(ケーキで血糖値を上げさせてチキンでお腹いっぱいにすれば眠くなるはず……我ながら名案)

聖良(残り物処理も兼ねていっぱい食べさせよう。幸い残りは結構あるし)
 
17: (家) 2018/12/14(金) 03:18:49.01 ID:rO+QtKYE
聖良「はい、どうぞ」

理亞「やった!いただきまーす!」

理亞「うん、やっぱり姉さまの手作りケーキはおいしい!」モグモグ

聖良「よかったわね。ほら、チキンも食べて」

理亞「うん!」モグモグ

聖良「おいしい?」

理亞「おいしい!」モグモグ

聖良(よかった……この子いつもご飯の後は眠くなってるし、これで大丈夫なはず)
 
19: (家) 2018/12/14(金) 03:19:58.91 ID:rO+QtKYE
理亞「ふう、ごちそうさまでした!」

聖良「全部食べたのね」

理亞「うん!ちょっと太りそうだけどw」

聖良「その分運動すれば問題ない問題ない」

理亞「頑張る!」

聖良(これだけ食べれば眠くなるでしょ)

理亞「さて、じゃあ食後に……」プシュッ!

聖良「ん」

理亞「…………」ゴクゴク

聖良「……んん!?」

理亞「ぷはっ」

聖良「な……!」

聖良「モンエナァ!?」
 
20: (家) 2018/12/14(金) 03:21:10.10 ID:rO+QtKYE
理亞「え?うん……モンエナ」

聖良「モンエナァ!?」

理亞「ここからが正念場だからね」

理亞「それに私食後はいつも眠くなるし」

理亞「そこら辺の対策もバッチリ!」

聖良「え、あなた今までモンエナとか飲んだことなかったじゃない……」

理亞「そうそう。初めて飲んだけど効くのかなこれ」

聖良「……効くわね。憎たらしいくらい」

理亞「本当?よかった」

聖良(あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
 
21: (家) 2018/12/14(金) 03:25:25.19 ID:rO+QtKYE
聖良(ぐっ、不覚……!ここまで対策していたとは……)

理亞「もうそろそろ1時かあ。ねえ、姉さま!姉さま!」

聖良「……ハッ!?え?な、なに?」

理亞「見てこれ、目がギンギン」ギンギン

聖良「それはもう分かったってば!」

理亞「徹夜いけそうこれ」

聖良(もう!だいたいモンエナは受験とかまで飲まなくていいのに!今から飲み始めると耐性ついちゃうでしょ!)※諸説あり

聖良(どうしよう。これはいよいよまずいかも……)

聖良(さっきまでは『言ってもなんとかなるでしょ』みたいに心のどこかで楽観的なとこがあったけど……)

理亞「さて、ネットでスマブラの予習を色々しておこう」カチカチ

理亞「善子もルビィも花丸も持ってるって言ってたし!あしたは一日中プレイしよっと!」

理亞「じゃあやっぱりサンタさんに会ったあとはちゃんと寝ないと!えへへ、寝れるかなw」

聖良(これは最終手段にでないといけないみたいね)
 
22: (家) 2018/12/14(金) 03:26:15.02 ID:rO+QtKYE
聖良「手刀!」ドスッ

理亞「ぐえっ!」
 
23: (家) 2018/12/14(金) 03:27:17.10 ID:rO+QtKYE
理亞「うーん」バタッ

聖良「これでよし……私の手刀を食らったからには8時間は起きてこれないはず」

聖良「さて、とはいえコトはさっさと済ませといた方がいい!さっそく私の部屋からswitchとスマブラを運んでこなくては」

聖良「その前に理亞を自分の部屋まで運んで……と。よいしょっ」

聖良「軽っ」


バタバタバタ……


聖良「ふう、完了!」

聖良「枕元にswitchよし、スマブラよし。長靴にお菓子いっぱい入ったやつよし!これで全部終わり!」

聖良「さて、それじゃあ私も寝なきゃ……ふああ、疲れた」

聖良「……あ」

聖良「そういえば手紙用意してるって言ってたっけ……持ってかなきゃ」

聖良「これね……?」
 
25: (家) 2018/12/14(金) 03:30:30.77 ID:rO+QtKYE
聖良「『サンタさんへ……』か」

聖良「まったく理亞ったら、本当いつまでサンタさん信じるんだか」

聖良「……来年も?え……それは流石にマズくない?高校二年生で」

聖良「まあでも、ルビィさんに善子さんもまだ信じてるみたいだし……案外普通なのかな……」ペラッ

聖良「どれどれ……どんなこと書いてあるのかしら」


サンタさんへ

毎年素敵なプレゼントありがとうございます。
いつも何もお返しできてなくてごめんなさい。
去年に貰ったものもその前に貰ったものも、ずっと理亞の大切な宝物です!

でもなにより、サンタさんが来てくれるってことそのものが、理亞にとって一番嬉しいことです。

サンタさんがいつも私のことを考えてくれてるのが、とても嬉しいです!

だからちょっとだけイジワルして、困った顔見ようとしたけど、そこは許してね。
今は3時くらいかな?その頃にはちゃんと寝てるはずだから。

今年からは、理亞もプレゼントあげるね。物置の中に入ってるよ!
だから、来年もその次もまた来てね!恥ずかしがり屋のサンタさん。

ちょっと大人になった理亞より


聖良「え」
 
26: (家) 2018/12/14(金) 03:31:38.41 ID:rO+QtKYE
聖良「…………」

聖良「物置……物置……?」

聖良「…………」ガチャッ

聖良「えーっと……」ゴソゴソ

聖良「……あっ!」

聖良「…………」ヒョイ

聖良「…………」ガサゴソ

聖良「……これって」

聖良「わっ、私が欲しいって言ってたネックレス……!」

聖良「…………」

聖良「理亞……!」

聖良「ありがとう……嬉しい……!」

聖良「そして……」

聖良「手刀しちゃった……!ごめん……!
 
27: (家) 2018/12/14(金) 03:33:25.41 ID:rO+QtKYE
~翌朝~

理亞「う~ん」ムクッ

理亞「…………?」キョロキョロ

理亞「あれ、結局私寝たんだ……あんまり記憶ないけど」

理亞「……あ!switchとスマブラある!やったあ!」

理亞「……姉さまにお礼言わなきゃ!」


ドタタタタ……!!


理亞「姉さまー!姉さま!」

聖良「あらおはよう理亞。遅いわよ?」

理亞「……あ!姉さまそれ!」

聖良「……ふふ、気付きました?可愛いでしょう?このネックレス」

聖良「昨日恥ずかしがり屋のサンタさんがくれたみたいで」

理亞「……へへっ」

聖良「……朝ごはん食べたらスマブラやりましょうか!」

理亞「うんっ」
 
28: (家) 2018/12/14(金) 03:33:58.13 ID:rO+QtKYE
聖良「……ところで分かっていたのならもう少しプレゼントは遠慮してもよかったのでは?」カチャカチャ

理亞「だってスマブラ欲しかったし……あ、やられた。姉さまつよい」カチャカチャ
 
29: (家) 2018/12/14(金) 03:34:47.55 ID:rO+QtKYE
終わりです。
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1544723392/

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