1: (しまむら) 2020/02/14(金) 00:59:32.41 ID:LTnx34OB
ちかダイ
2: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:00:45.14 ID:LTnx34OB
千歌「んー!授業終わりー!」
梨子「寝てただけじゃない、千歌ちゃん」
千歌「あはは……」
曜「それで、千歌ちゃん今日も生徒会室?」
千歌「む~。今日“も”って私がずっと行ってるみたいじゃん」
梨子「いや、ずっと行ってるでしょ。ねぇ曜ちゃん」
曜「そうだねぇ、昨日も一昨日も行ってたねぇ」
千歌「うぐっ」
梨子「3日間練習がお休みになったのに、遊びに行くこともなく生徒会室へ」
曜「放課後どころか朝もいつもより早くに来て、生徒会室へ」
梨子「ずっと行ってる以外の何があるのかしらね?」
千歌「もうっ!2人して何なのさ!遅れちゃうしそろそろ行くねっ!」
ようりこ「ばいばーい」ニヤニヤ
梨子「寝てただけじゃない、千歌ちゃん」
千歌「あはは……」
曜「それで、千歌ちゃん今日も生徒会室?」
千歌「む~。今日“も”って私がずっと行ってるみたいじゃん」
梨子「いや、ずっと行ってるでしょ。ねぇ曜ちゃん」
曜「そうだねぇ、昨日も一昨日も行ってたねぇ」
千歌「うぐっ」
梨子「3日間練習がお休みになったのに、遊びに行くこともなく生徒会室へ」
曜「放課後どころか朝もいつもより早くに来て、生徒会室へ」
梨子「ずっと行ってる以外の何があるのかしらね?」
千歌「もうっ!2人して何なのさ!遅れちゃうしそろそろ行くねっ!」
ようりこ「ばいばーい」ニヤニヤ
3: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:01:17.19 ID:LTnx34OB
~生徒会室~
千歌「全くぅ、曜ちゃんも梨子ちゃんも」プンスカ
ダイヤ「どうかされましたか?」
千歌「ううん、何でもないよー」
ダイヤ「そうですか?それでは次はこちらをお願いします」
千歌「はーい!」
ダイヤ「ふふっ」
千歌「ダイヤさん?」
ダイヤ「いえ、意外と言ってしまえば失礼ですが、千歌さんもちゃんとしているのだなと」
千歌「どういう意味~?」プクー
千歌「全くぅ、曜ちゃんも梨子ちゃんも」プンスカ
ダイヤ「どうかされましたか?」
千歌「ううん、何でもないよー」
ダイヤ「そうですか?それでは次はこちらをお願いします」
千歌「はーい!」
ダイヤ「ふふっ」
千歌「ダイヤさん?」
ダイヤ「いえ、意外と言ってしまえば失礼ですが、千歌さんもちゃんとしているのだなと」
千歌「どういう意味~?」プクー
4: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:02:27.23 ID:LTnx34OB
ダイヤ「怒らないで聞いて下さいね?」
ダイヤ「生徒会の仕事を手伝って頂けると聞いて、最初はすぐに投げ出すだろうなと思っていました」
千歌「え~、ダイヤさんの中でそんなに信頼感無かったの」
ダイヤ「書類仕事は単調なお仕事ですし、千歌さん向きではないですからね」
ダイヤ「そうですね……10分保てば良い方かと」
千歌「それは短すぎない!?」
ダイヤ「ふふふっ。それが10分過ぎ30分過ぎ、1時間が過ぎ」
ダイヤ「結局1日ずっと手伝って頂きましたね」
千歌「ふっふっふ、私を見くびらないでよ」
ダイヤ「しかも1日どころか次の日、そして今日も手伝って頂けるなんて」
ダイヤ「千歌さんへのイメージを変えなければなりませんわ」
千歌「えへへっ」
ダイヤ「たまに信じられない誤字があるのは直してほしいですけど」
千歌「あぅ~それは言わないで~」
ダイヤ「生徒会の仕事を手伝って頂けると聞いて、最初はすぐに投げ出すだろうなと思っていました」
千歌「え~、ダイヤさんの中でそんなに信頼感無かったの」
ダイヤ「書類仕事は単調なお仕事ですし、千歌さん向きではないですからね」
ダイヤ「そうですね……10分保てば良い方かと」
千歌「それは短すぎない!?」
ダイヤ「ふふふっ。それが10分過ぎ30分過ぎ、1時間が過ぎ」
ダイヤ「結局1日ずっと手伝って頂きましたね」
千歌「ふっふっふ、私を見くびらないでよ」
ダイヤ「しかも1日どころか次の日、そして今日も手伝って頂けるなんて」
ダイヤ「千歌さんへのイメージを変えなければなりませんわ」
千歌「えへへっ」
ダイヤ「たまに信じられない誤字があるのは直してほしいですけど」
千歌「あぅ~それは言わないで~」
5: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:03:02.06 ID:LTnx34OB
ダイヤ「……もし」
千歌「?」
ダイヤ「もし、学校が廃校にならずに続いていたら……」
ダイヤ「次の生徒会長に千歌さんを推薦していたかもしれませんわね」
千歌「いやいやいや、それはいくらなんでも無理だよ!」
ダイヤ「そんなことありませんわ。周りの人を引っ張っていく力はAqoursで実証済みでしょう?」
ダイヤ「こういう煩雑な事務仕事もこなせるのなら、生徒会長としての素質は十分あると思いますわ」
千歌「おだてすぎだよ~」
ダイヤ「あら、バレました?まぁ、半分くらい本気でしたけどね」クスッ
千歌「ダイヤさんったら~」
ダイヤ「ふふっ、さぁ続きをやりましょうか」
千歌「うん!」
千歌「?」
ダイヤ「もし、学校が廃校にならずに続いていたら……」
ダイヤ「次の生徒会長に千歌さんを推薦していたかもしれませんわね」
千歌「いやいやいや、それはいくらなんでも無理だよ!」
ダイヤ「そんなことありませんわ。周りの人を引っ張っていく力はAqoursで実証済みでしょう?」
ダイヤ「こういう煩雑な事務仕事もこなせるのなら、生徒会長としての素質は十分あると思いますわ」
千歌「おだてすぎだよ~」
ダイヤ「あら、バレました?まぁ、半分くらい本気でしたけどね」クスッ
千歌「ダイヤさんったら~」
ダイヤ「ふふっ、さぁ続きをやりましょうか」
千歌「うん!」
6: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:03:47.48 ID:LTnx34OB
千歌(生徒会長、か……)
千歌(そんな世界もあったのかな)
千歌(ううん、やっぱりそれは無いよ)
千歌(私がこんなに頑張れてるのは……)チラッ
ダイヤ「~♪」
千歌(ダイヤさんが、いるからだもん)
千歌(そんな世界もあったのかな)
千歌(ううん、やっぱりそれは無いよ)
千歌(私がこんなに頑張れてるのは……)チラッ
ダイヤ「~♪」
千歌(ダイヤさんが、いるからだもん)
7: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:04:23.18 ID:LTnx34OB
ダイヤ「ふぅ、これでお終いですわね」
千歌「え、もう終わり?」
ダイヤ「えぇ。千歌さんが思ってたよりも真面目にやってくれましたからね」ナデナデ
千歌「あぅ……」
ダイヤ「これで明日からの練習も憂いなく参加出来ますわ」
千歌「それは良かったよ~」
千歌(でも何か寂しいな。もっとダイヤさんと2人きりになれると思ってたし)
ダイヤ「……」
千歌「え、もう終わり?」
ダイヤ「えぇ。千歌さんが思ってたよりも真面目にやってくれましたからね」ナデナデ
千歌「あぅ……」
ダイヤ「これで明日からの練習も憂いなく参加出来ますわ」
千歌「それは良かったよ~」
千歌(でも何か寂しいな。もっとダイヤさんと2人きりになれると思ってたし)
ダイヤ「……」
8: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:05:01.28 ID:LTnx34OB
ダイヤ「時に千歌さん」
千歌「んー?」
ダイヤ「その、この後予定はありますか?」
千歌「何も無いよ?ダイヤさんのお手伝いして終わったら帰るつもりだったし」
ダイヤ「そ、そうですか」
千歌「?」
ダイヤ「……こほん。でしたら、少しお茶でもどうですか?」
千歌「お茶?」
ダイヤ「お疲れ様会も兼ねて。千歌さんにお礼もしたいですし」
千歌「お礼だなんてそんな。でもそういうことなら全然OKだよ!」
ダイヤ「良かった。では後片付けをして行きましょうか」
千歌「うん!」
千歌「んー?」
ダイヤ「その、この後予定はありますか?」
千歌「何も無いよ?ダイヤさんのお手伝いして終わったら帰るつもりだったし」
ダイヤ「そ、そうですか」
千歌「?」
ダイヤ「……こほん。でしたら、少しお茶でもどうですか?」
千歌「お茶?」
ダイヤ「お疲れ様会も兼ねて。千歌さんにお礼もしたいですし」
千歌「お礼だなんてそんな。でもそういうことなら全然OKだよ!」
ダイヤ「良かった。では後片付けをして行きましょうか」
千歌「うん!」
9: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:05:35.30 ID:LTnx34OB
~~~~~
千歌「んー!生き返るー!やっぱりみかんジュースだねぇ」
ダイヤ「まるで仕事終わりのサラリーマンじゃないですか……」
千歌「仕事終わりなのは同じでーす」
ダイヤ「まったく……」
千歌「あははっ。って、んん?」
ダイヤ「どうしたのですか?」
千歌「あ、うん。チラシが気になっちゃって」
ダイヤ「……バレンタインキャンペーンですか」
千歌「そういえばもうすぐバレンタインだもんねぇ」
ダイヤ「そう、ですわね」
千歌「んー!生き返るー!やっぱりみかんジュースだねぇ」
ダイヤ「まるで仕事終わりのサラリーマンじゃないですか……」
千歌「仕事終わりなのは同じでーす」
ダイヤ「まったく……」
千歌「あははっ。って、んん?」
ダイヤ「どうしたのですか?」
千歌「あ、うん。チラシが気になっちゃって」
ダイヤ「……バレンタインキャンペーンですか」
千歌「そういえばもうすぐバレンタインだもんねぇ」
ダイヤ「そう、ですわね」
10: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:06:17.35 ID:LTnx34OB
千歌「ダ、ダイヤさんはさ」
ダイヤ「はい?」
千歌「その、チョコとかって作ったりするの……?」
ダイヤ「一応、Aqoursの皆さんに配る分は」
千歌「えっと、誰かの為に作ったりは……」
ダイヤ「……今のところそのような予定は」
千歌「ふーんふーん!」チラッチラッ
ダイヤ「何なんですかもう」
千歌「別にぃ!」
ダイヤ「そういう千歌さんはどうなのですか?」
千歌「えっ?」
ダイヤ「はい?」
千歌「その、チョコとかって作ったりするの……?」
ダイヤ「一応、Aqoursの皆さんに配る分は」
千歌「えっと、誰かの為に作ったりは……」
ダイヤ「……今のところそのような予定は」
千歌「ふーんふーん!」チラッチラッ
ダイヤ「何なんですかもう」
千歌「別にぃ!」
ダイヤ「そういう千歌さんはどうなのですか?」
千歌「えっ?」
11: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:07:00.75 ID:LTnx34OB
ダイヤ「その、誰かの為に特別なチョコを作ったりは」
千歌「ととと特別なチョコって!」
ダイヤ「狼狽えすぎですわ」
千歌「ごめんごめん。うーーーん……言えない、かな」
ダイヤ「そうですか……」シュン
千歌(何か元気が無くなったような?)
千歌「それよりさ!明日から練習再開なんだしどんなメニューにするか考えようよ」
ダイヤ「明日は鈍りきった身体を元に戻す為に、ランニング中心ですわ」
千歌「うへ~ダイヤさんの鬼~」
ダイヤ「鬼とは何ですか!」
千歌「ととと特別なチョコって!」
ダイヤ「狼狽えすぎですわ」
千歌「ごめんごめん。うーーーん……言えない、かな」
ダイヤ「そうですか……」シュン
千歌(何か元気が無くなったような?)
千歌「それよりさ!明日から練習再開なんだしどんなメニューにするか考えようよ」
ダイヤ「明日は鈍りきった身体を元に戻す為に、ランニング中心ですわ」
千歌「うへ~ダイヤさんの鬼~」
ダイヤ「鬼とは何ですか!」
12: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:08:05.82 ID:LTnx34OB
~~~~~
ダイヤ「それでは千歌さん、また明日」
千歌「うん。わざわざ送ってくれてありがとう」
ダイヤ「ふふっ、それくらいお安いご用ですよ」
千歌「あははっ。じゃあね、ダイヤさん」
ダイヤ「えぇ」ノシ
千歌「……」
千歌(ダイヤさん、特別なチョコは作る予定無いんだ)
千歌(それでも、私は……)
ダイヤ「それでは千歌さん、また明日」
千歌「うん。わざわざ送ってくれてありがとう」
ダイヤ「ふふっ、それくらいお安いご用ですよ」
千歌「あははっ。じゃあね、ダイヤさん」
ダイヤ「えぇ」ノシ
千歌「……」
千歌(ダイヤさん、特別なチョコは作る予定無いんだ)
千歌(それでも、私は……)
13: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:08:53.72 ID:LTnx34OB
~次の休日~
千歌「ふぅ、こんなものかな」
千歌「材料は揃えたし、後は作っていくだけ」
千歌「正直、受け取ってもらえるか分からないけど……それでも作るんだ」
千歌「ダイヤさんに、正真正銘の本命チョコを」
千歌「とは言ったものの、ちゃんと作れるかな……」
千歌「レシピは極秘ルートで用意したし、この通りに作れば良いはずなんだけど」
千歌「と、とにかく!やるだけやってみよう!」
千歌「ふぅ、こんなものかな」
千歌「材料は揃えたし、後は作っていくだけ」
千歌「正直、受け取ってもらえるか分からないけど……それでも作るんだ」
千歌「ダイヤさんに、正真正銘の本命チョコを」
千歌「とは言ったものの、ちゃんと作れるかな……」
千歌「レシピは極秘ルートで用意したし、この通りに作れば良いはずなんだけど」
千歌「と、とにかく!やるだけやってみよう!」
14: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:09:24.35 ID:LTnx34OB
~~~~~
千歌「~♪」
千歌「順調順調」
千歌「あ、あれ?」
千歌「うーん……」
千歌「そっか、こうすれば!」
千歌「……あるぇー?」
千歌「んー」
千歌「えぇ……」
千歌「……ぐすっ」
千歌「~♪」
千歌「順調順調」
千歌「あ、あれ?」
千歌「うーん……」
千歌「そっか、こうすれば!」
千歌「……あるぇー?」
千歌「んー」
千歌「えぇ……」
千歌「……ぐすっ」
15: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:10:13.27 ID:LTnx34OB
千歌「全然上手くいかない……」
千歌「さっきからずっと失敗ばっかだよー!」
千歌「こんなはずじゃなかったのになぁ」
千歌「残りの材料的にも、次に失敗したらもう作れないし……」
千歌「でも、何がいけないのか分からないままじゃ失敗を繰り返しちゃうよね……」
千歌「こうなったら……」
千歌「さっきからずっと失敗ばっかだよー!」
千歌「こんなはずじゃなかったのになぁ」
千歌「残りの材料的にも、次に失敗したらもう作れないし……」
千歌「でも、何がいけないのか分からないままじゃ失敗を繰り返しちゃうよね……」
千歌「こうなったら……」
16: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:11:24.30 ID:LTnx34OB
~梨子の部屋~
梨子「よし、新曲作り結構進んだかな」
梨子「千歌ちゃんは今頃作詞頑張ってるのかしら」
ピロン
梨子「噂をすれば……って、えぇ!?」
ちか:たすけて
梨子「ど、どういうこと?」
Riko:どうしたの?
ちか:いいから、何も言わずに今すぐウチに来てください
梨子「メッセージからも分かるテンションの低さ……ただ事じゃないわね」
梨子「作詞が進んでないだけならこんなシリアスな空気醸し出さないし」
梨子「とにかく行ってみましょう」
梨子「よし、新曲作り結構進んだかな」
梨子「千歌ちゃんは今頃作詞頑張ってるのかしら」
ピロン
梨子「噂をすれば……って、えぇ!?」
ちか:たすけて
梨子「ど、どういうこと?」
Riko:どうしたの?
ちか:いいから、何も言わずに今すぐウチに来てください
梨子「メッセージからも分かるテンションの低さ……ただ事じゃないわね」
梨子「作詞が進んでないだけならこんなシリアスな空気醸し出さないし」
梨子「とにかく行ってみましょう」
17: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:13:06.17 ID:LTnx34OB
~~~~~
梨子「お邪魔しまーす……千歌ちゃん?来たよ?」
梨子「って、なにこれ」
グチャア
千歌「あ、梨子ちゃん。いらっしゃい」
梨子「い、一体何があったの?」
千歌「チョコを作ってたんだけどね、上手くいかなくて。後は察してほしいかな」
梨子「チョコ?」チラッ
梨子(明らかに失敗したと思われる放置されたチョコの残骸がちらほら)
梨子(見た感じ、生チョコでも作ろうとしてたのかな?)
梨子(それと……きっと何度も読んだのであろう、しわくちゃになったレシピ)
梨子(Aqoursのみんなに配るチョコを作ってた……?)
梨子(それにしては気合いが入りすぎてる気もするけど……ん?)
梨子(これは……抹茶パウダー?)
梨子「……そういうことね」クスッ
梨子「お邪魔しまーす……千歌ちゃん?来たよ?」
梨子「って、なにこれ」
グチャア
千歌「あ、梨子ちゃん。いらっしゃい」
梨子「い、一体何があったの?」
千歌「チョコを作ってたんだけどね、上手くいかなくて。後は察してほしいかな」
梨子「チョコ?」チラッ
梨子(明らかに失敗したと思われる放置されたチョコの残骸がちらほら)
梨子(見た感じ、生チョコでも作ろうとしてたのかな?)
梨子(それと……きっと何度も読んだのであろう、しわくちゃになったレシピ)
梨子(Aqoursのみんなに配るチョコを作ってた……?)
梨子(それにしては気合いが入りすぎてる気もするけど……ん?)
梨子(これは……抹茶パウダー?)
梨子「……そういうことね」クスッ
18: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:13:39.98 ID:LTnx34OB
千歌「察してくれた?」ウルウル
梨子「大体はね」
千歌「お願い梨子ちゃん!チョコ作り手伝って!」
梨子「お断りします」
千歌「なんでぇ!?」
梨子「私が作るの手伝ったら意味無いもの」
千歌「そんなぁ……」
梨子「でも、横からアドバイスならしてあげなくもないかなー」
千歌「えっ?」
梨子「せっかくの本命チョコだもの。作るのは千歌ちゃんじゃなきゃ」
千歌「梨子ちゃん……って本命チョコとかじゃないから!」
梨子「えー違うのー?こんなに気合い入れてるのに?」ニヤニヤ
千歌「うぅ……梨子ちゃんの意地悪」
梨子「大体はね」
千歌「お願い梨子ちゃん!チョコ作り手伝って!」
梨子「お断りします」
千歌「なんでぇ!?」
梨子「私が作るの手伝ったら意味無いもの」
千歌「そんなぁ……」
梨子「でも、横からアドバイスならしてあげなくもないかなー」
千歌「えっ?」
梨子「せっかくの本命チョコだもの。作るのは千歌ちゃんじゃなきゃ」
千歌「梨子ちゃん……って本命チョコとかじゃないから!」
梨子「えー違うのー?こんなに気合い入れてるのに?」ニヤニヤ
千歌「うぅ……梨子ちゃんの意地悪」
19: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:14:29.91 ID:LTnx34OB
梨子「さて、失敗したチョコを見る限り、見事に分離しちゃってるわね」
千歌「そうなの?」
梨子「生チョコはお手軽だけどその分デリケートな部分もあるのよ」
千歌「ほえ~」
梨子「原因はいくつか考えられるんだけどね」
梨子「チョコを溶かす温度が高いとか、生クリームを温めすぎてるとか」
千歌「そういえば、温度はそこまで意識してなかったかも……」
梨子(まぁ、そういう肝心なとこがこのレシピ抜けてるんだけども……)
梨子「だから一つ一つ潰していって、完成させようね?」
千歌「うん!」
千歌「そうなの?」
梨子「生チョコはお手軽だけどその分デリケートな部分もあるのよ」
千歌「ほえ~」
梨子「原因はいくつか考えられるんだけどね」
梨子「チョコを溶かす温度が高いとか、生クリームを温めすぎてるとか」
千歌「そういえば、温度はそこまで意識してなかったかも……」
梨子(まぁ、そういう肝心なとこがこのレシピ抜けてるんだけども……)
梨子「だから一つ一つ潰していって、完成させようね?」
千歌「うん!」
20: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:15:02.47 ID:LTnx34OB
~~~~~
千歌「よし……あとは抹茶パウダーを振って……完成!」
梨子「やったね、千歌ちゃん」
千歌「えへへ~」
梨子「凄い美味しそうに出来てるよ」
千歌「いや~梨子ちゃんのお陰だよ~!」
梨子「ふふっ、私は横から口出ししてただけだよ?」
千歌「いやいや、それが無かったら完成してなかったもん」
千歌「というわけで……はい、どうぞ!」
梨子「えっ?私に?」
千歌「実は1個だけ取っておいてまして。お礼と言いますか何と言いますか」
梨子「なるほどね。じゃあ報酬ということで、いただきます♪」パクッ
千歌「よし……あとは抹茶パウダーを振って……完成!」
梨子「やったね、千歌ちゃん」
千歌「えへへ~」
梨子「凄い美味しそうに出来てるよ」
千歌「いや~梨子ちゃんのお陰だよ~!」
梨子「ふふっ、私は横から口出ししてただけだよ?」
千歌「いやいや、それが無かったら完成してなかったもん」
千歌「というわけで……はい、どうぞ!」
梨子「えっ?私に?」
千歌「実は1個だけ取っておいてまして。お礼と言いますか何と言いますか」
梨子「なるほどね。じゃあ報酬ということで、いただきます♪」パクッ
21: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:15:40.84 ID:LTnx34OB
千歌「ど、どう?」
梨子「ん~」モグモグ
千歌「……」ゴクリ
梨子「うん、美味しい♪」
千歌「良かった~」ホッ
梨子「ダイヤさんもきっと喜んでくれるよ」
千歌「梨子ちゃんのお墨付きなら自信がつくよ~。……って、何でダイヤさんの名前が!?」
梨子「えっ?何でって、ダイヤさんに渡すチョコ作ってたんでしょ?」
千歌「ななな何でそうなるのかな!?」
梨子「私たちの周りに抹茶が好きな人なんて1人しか見当たらないじゃない」
梨子「まさか抹茶チョコなんてあからさまなもの作っておいて、バレないとでも思ってるの?」
千歌「うぅ……」
梨子「ん~」モグモグ
千歌「……」ゴクリ
梨子「うん、美味しい♪」
千歌「良かった~」ホッ
梨子「ダイヤさんもきっと喜んでくれるよ」
千歌「梨子ちゃんのお墨付きなら自信がつくよ~。……って、何でダイヤさんの名前が!?」
梨子「えっ?何でって、ダイヤさんに渡すチョコ作ってたんでしょ?」
千歌「ななな何でそうなるのかな!?」
梨子「私たちの周りに抹茶が好きな人なんて1人しか見当たらないじゃない」
梨子「まさか抹茶チョコなんてあからさまなもの作っておいて、バレないとでも思ってるの?」
千歌「うぅ……」
22: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:16:18.24 ID:LTnx34OB
梨子「ほら、早くラッピングしちゃいましょ?」
千歌「は~い」
梨子「……」
梨子(でも意外。千歌ちゃんってこういう顔もするんだ)
千歌「うんしょ、うんしょ」
梨子(ねぇ千歌ちゃん。千歌ちゃんは気付いてないのかもしれないけど)
千歌「おぉ!良い感じにラッピング出来た!」
梨子(千歌ちゃん、恋する乙女の顔してるよ)
千歌「ねーねー!梨子ちゃん、どう?」
梨子「すっごく良いと思うよ」
千歌「えへへー」
梨子(頑張れ、千歌ちゃん)
千歌「は~い」
梨子「……」
梨子(でも意外。千歌ちゃんってこういう顔もするんだ)
千歌「うんしょ、うんしょ」
梨子(ねぇ千歌ちゃん。千歌ちゃんは気付いてないのかもしれないけど)
千歌「おぉ!良い感じにラッピング出来た!」
梨子(千歌ちゃん、恋する乙女の顔してるよ)
千歌「ねーねー!梨子ちゃん、どう?」
梨子「すっごく良いと思うよ」
千歌「えへへー」
梨子(頑張れ、千歌ちゃん)
23: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:17:02.43 ID:LTnx34OB
~バレンタイン当日~
曜「今日の練習も充実してたね~」
梨子「そうね~」
鞠莉「その分、練習後の糖分補給が捗りまーす!」
善子「練習前にみんなで交換したチョコ、早速食べてるのね」
ルビィ「あはは。でもついつい摘んじゃう気持ち、ルビィも分かるよ」
ダイヤ「皆さんこの後お夕飯を控えているのですから、あまり食べすぎては駄目ですよ?」
花丸「は~い。それにしても、ルビィちゃんの作ったチョコ美味しいずら~」
ルビィ「おねぇちゃんと作ったんだぁ♪ね、おねぇちゃん」
果南「ダイヤの手作りチョコが食べれる日が来るなんてね~」
ダイヤ「からかわないでください!」
曜「あははっ。……あれ?」
千歌「……」
曜(千歌ちゃん?)
曜「今日の練習も充実してたね~」
梨子「そうね~」
鞠莉「その分、練習後の糖分補給が捗りまーす!」
善子「練習前にみんなで交換したチョコ、早速食べてるのね」
ルビィ「あはは。でもついつい摘んじゃう気持ち、ルビィも分かるよ」
ダイヤ「皆さんこの後お夕飯を控えているのですから、あまり食べすぎては駄目ですよ?」
花丸「は~い。それにしても、ルビィちゃんの作ったチョコ美味しいずら~」
ルビィ「おねぇちゃんと作ったんだぁ♪ね、おねぇちゃん」
果南「ダイヤの手作りチョコが食べれる日が来るなんてね~」
ダイヤ「からかわないでください!」
曜「あははっ。……あれ?」
千歌「……」
曜(千歌ちゃん?)
24: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:17:37.70 ID:LTnx34OB
果南「じゃあみんな、また明日」
鞠莉「バーイ♪」
花丸「おらたちも帰るずら。善子ちゃん、ルビィちゃん」
善子「そうね。あとヨハネ」
ルビィ「うゅ!おねぇちゃん、帰ろっ」
ダイヤ「えぇ」
ガヤガヤ
千歌(……どうしよう。結局チョコ渡せないまま、帰る時間になっちゃった)
千歌(このままじゃ……でも……)
鞠莉「バーイ♪」
花丸「おらたちも帰るずら。善子ちゃん、ルビィちゃん」
善子「そうね。あとヨハネ」
ルビィ「うゅ!おねぇちゃん、帰ろっ」
ダイヤ「えぇ」
ガヤガヤ
千歌(……どうしよう。結局チョコ渡せないまま、帰る時間になっちゃった)
千歌(このままじゃ……でも……)
25: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:18:21.83 ID:LTnx34OB
ダイヤ「千歌さん?」
千歌「は、はい!」
ダイヤ「大丈夫ですか?先程から元気が無いようですが」
千歌「そ、そうかな?」
ダイヤ「疲れてるなら無理をなさらず、今日は早めにお休みになってくださいな」
千歌「う、うん……あ、あの!ダイヤさん!」
ダイヤ「どうしました?」
千歌「あの、その……」
千歌「~~~~~~!」
千歌「ま……また明日ね」
ダイヤ「……えぇ、また明日。戸締まりは2年生にお任せしますね?」
千歌「うん……」
バタン
千歌「は、はい!」
ダイヤ「大丈夫ですか?先程から元気が無いようですが」
千歌「そ、そうかな?」
ダイヤ「疲れてるなら無理をなさらず、今日は早めにお休みになってくださいな」
千歌「う、うん……あ、あの!ダイヤさん!」
ダイヤ「どうしました?」
千歌「あの、その……」
千歌「~~~~~~!」
千歌「ま……また明日ね」
ダイヤ「……えぇ、また明日。戸締まりは2年生にお任せしますね?」
千歌「うん……」
バタン
26: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:19:00.77 ID:LTnx34OB
千歌「……」
梨子「千歌ちゃん……」
千歌「か、帰ろっか!」
梨子「えっ?」
千歌「ダイヤさんにも早く休むように言われたし、遅くならないうちに……」
曜「本当にそれで良いの?」
千歌「よ、曜ちゃん?」
曜「千歌ちゃん、大事な用事をまだ済ませてないんでしょ?」
千歌「そ、そんなこと」
曜「ないわけないよね?」
千歌「うぐっ……」
曜「何年幼馴染やってると思ってるのさ。隠しても無駄だよー」デコピン
千歌「あいたっ。だって……」
曜「だって?」
梨子「千歌ちゃん……」
千歌「か、帰ろっか!」
梨子「えっ?」
千歌「ダイヤさんにも早く休むように言われたし、遅くならないうちに……」
曜「本当にそれで良いの?」
千歌「よ、曜ちゃん?」
曜「千歌ちゃん、大事な用事をまだ済ませてないんでしょ?」
千歌「そ、そんなこと」
曜「ないわけないよね?」
千歌「うぐっ……」
曜「何年幼馴染やってると思ってるのさ。隠しても無駄だよー」デコピン
千歌「あいたっ。だって……」
曜「だって?」
27: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:20:08.30 ID:LTnx34OB
千歌「受け取ってもらえなかったらどうしようとか、そういうのばっか考えちゃって」
千歌「本当は朝会ったら渡そうと思ってたんだよ?でも勇気が出なくて……」
千歌「お昼に渡そう、練習前に渡そう、下校の時に渡そうってどんどん逃げちゃって」
梨子「それで、最後のチャンスもみすみす逃しちゃってこのザマってことね」
千歌「このザマって言うなー」
梨子「私はね、千歌ちゃん」
千歌「うん?」
梨子「私の為だけに作られた特別なチョコを、千歌ちゃんから貰えたら嬉しいよ」
千歌「え、えぇぇ!?」
梨子「曜ちゃんからでも嬉しいし、善子ちゃんとか鞠莉ちゃんとかでも嬉しい」
梨子「それが、本当にその人の気持ちが込められた特別なチョコだったら」
千歌「り、梨子ちゃん?」
梨子「自分に好意を持ってくれてる人から貰えて、嬉しくない人なんていないと思うよ?」
千歌「っ!」
曜「私も同じ意見だよ千歌ちゃん!」
千歌「曜ちゃん……梨子ちゃん……」
千歌「本当は朝会ったら渡そうと思ってたんだよ?でも勇気が出なくて……」
千歌「お昼に渡そう、練習前に渡そう、下校の時に渡そうってどんどん逃げちゃって」
梨子「それで、最後のチャンスもみすみす逃しちゃってこのザマってことね」
千歌「このザマって言うなー」
梨子「私はね、千歌ちゃん」
千歌「うん?」
梨子「私の為だけに作られた特別なチョコを、千歌ちゃんから貰えたら嬉しいよ」
千歌「え、えぇぇ!?」
梨子「曜ちゃんからでも嬉しいし、善子ちゃんとか鞠莉ちゃんとかでも嬉しい」
梨子「それが、本当にその人の気持ちが込められた特別なチョコだったら」
千歌「り、梨子ちゃん?」
梨子「自分に好意を持ってくれてる人から貰えて、嬉しくない人なんていないと思うよ?」
千歌「っ!」
曜「私も同じ意見だよ千歌ちゃん!」
千歌「曜ちゃん……梨子ちゃん……」
28: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:20:48.75 ID:LTnx34OB
梨子「もしそれでも、受け取ってもらえなかったら……」
千歌「もらえなかったら?」
梨子「私がギャフンと言わせに行くから!」
ようちか「……」ポカーン
千歌「……ぷっ、あははははははっ!何さギャフンって!」
曜「でもナイスアイデアだよ梨子ちゃん!私もそれ参加しようかなー」
千歌「もう、曜ちゃんまで!」
梨子「……少しは元気出た?」
千歌「お陰さまで!」
曜「じゃあチョコを渡しに、全速前進?」
千歌「ヨーソロー!2人とも、ありがとう!」
梨子「いってらっしゃい」
千歌「うん!あ、戸締まりよろしくね~」
バタン
千歌「もらえなかったら?」
梨子「私がギャフンと言わせに行くから!」
ようちか「……」ポカーン
千歌「……ぷっ、あははははははっ!何さギャフンって!」
曜「でもナイスアイデアだよ梨子ちゃん!私もそれ参加しようかなー」
千歌「もう、曜ちゃんまで!」
梨子「……少しは元気出た?」
千歌「お陰さまで!」
曜「じゃあチョコを渡しに、全速前進?」
千歌「ヨーソロー!2人とも、ありがとう!」
梨子「いってらっしゃい」
千歌「うん!あ、戸締まりよろしくね~」
バタン
29: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:22:02.89 ID:LTnx34OB
梨子「……世話が焼ける幼馴染ね」
曜「慣れっこだよ~」
梨子「どこまで知ってたの?」
曜「ん~全部何となくだけどね」
梨子「流石幼馴染パワー」
曜「千歌ちゃんに『抹茶のチョコ作りたいからレシピ教えて!』って聞かれてね」
曜「流石の曜ちゃんでも察しがつくよ~」
梨子「なるほどね。……レシピ?」
曜「誰でも作れるようなレシピを書いて千歌ちゃんに渡したんだ。我ながら力作だったよ」エッヘン
梨子「あぁ、そういうことね」ユラリ
曜「梨子ちゃん?」
梨子「あのレシピ肝心なとこ抜けすぎなのよー!お陰で私が引っ張り出されたじゃない!」
曜「おおおお落ち着いて梨子ちゃん!梨子ちゃーーーん!」
曜「慣れっこだよ~」
梨子「どこまで知ってたの?」
曜「ん~全部何となくだけどね」
梨子「流石幼馴染パワー」
曜「千歌ちゃんに『抹茶のチョコ作りたいからレシピ教えて!』って聞かれてね」
曜「流石の曜ちゃんでも察しがつくよ~」
梨子「なるほどね。……レシピ?」
曜「誰でも作れるようなレシピを書いて千歌ちゃんに渡したんだ。我ながら力作だったよ」エッヘン
梨子「あぁ、そういうことね」ユラリ
曜「梨子ちゃん?」
梨子「あのレシピ肝心なとこ抜けすぎなのよー!お陰で私が引っ張り出されたじゃない!」
曜「おおおお落ち着いて梨子ちゃん!梨子ちゃーーーん!」
30: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:23:01.39 ID:LTnx34OB
タッタッタッタッ
千歌(ダイヤさんは……居た!まだ下駄箱だ!」
ダイヤ「……ん?千歌さん?」
千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「千歌さん、廊下は走ってはいけませんわよ?」
千歌「あぅ……ごめんなさい」
ダイヤ「それで、どうしたのですか?」
千歌「ダイヤさんに……その……」
ダイヤ「わたくしに?」
千歌(ダイヤさんは……居た!まだ下駄箱だ!」
ダイヤ「……ん?千歌さん?」
千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「千歌さん、廊下は走ってはいけませんわよ?」
千歌「あぅ……ごめんなさい」
ダイヤ「それで、どうしたのですか?」
千歌「ダイヤさんに……その……」
ダイヤ「わたくしに?」
31: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:23:32.42 ID:LTnx34OB
千歌「えぇっと……」
ダイヤ「千歌さん?」
ルビィ「……おねぇちゃん」
ダイヤ「ルビィ」
ルビィ「ルビィたち、先に帰るね?」
ダイヤ「え、えぇ。分かりましたわ」
ルビィ「……」チラッ
千歌「……!」
ルビィ(千歌ちゃん、頑張るびぃ)
千歌(ルビィちゃん……)
ダイヤ「千歌さん?」
ルビィ「……おねぇちゃん」
ダイヤ「ルビィ」
ルビィ「ルビィたち、先に帰るね?」
ダイヤ「え、えぇ。分かりましたわ」
ルビィ「……」チラッ
千歌「……!」
ルビィ(千歌ちゃん、頑張るびぃ)
千歌(ルビィちゃん……)
32: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:24:00.90 ID:LTnx34OB
千歌「ふーーー」
千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「は、はい!」
千歌「実は、ダイヤさんにお話したいことがあります!」
ダイヤ「お話……そうですか」
千歌「あの!」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「はい!?」
ダイヤ「立ち話もなんですし、生徒会室に行きませんか?」
千歌「え、あ、はい」
ダイヤ「そこで、ゆっくりお話を聞かせて頂きますから」
千歌「う、うん!」
千歌「ダイヤさん!」
ダイヤ「は、はい!」
千歌「実は、ダイヤさんにお話したいことがあります!」
ダイヤ「お話……そうですか」
千歌「あの!」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「はい!?」
ダイヤ「立ち話もなんですし、生徒会室に行きませんか?」
千歌「え、あ、はい」
ダイヤ「そこで、ゆっくりお話を聞かせて頂きますから」
千歌「う、うん!」
33: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:24:35.97 ID:LTnx34OB
~生徒会室~
千歌(何か、急展開すぎるけど落ち着け~落ち着け千歌!)
千歌(逆にこのシチュエーションは願ってもないチャンスだよ!)
ダイヤ「それで、お話というのは」
千歌「うん。あのね、先ずはこれを受け取ってほしい、です……」
ダイヤ「これは……チョコですか?」
千歌「うん……」
ダイヤ「でもチョコなら先程交換……」
千歌「違うの。あのチョコとは違うの」
ダイヤ「……」
千歌(何か、急展開すぎるけど落ち着け~落ち着け千歌!)
千歌(逆にこのシチュエーションは願ってもないチャンスだよ!)
ダイヤ「それで、お話というのは」
千歌「うん。あのね、先ずはこれを受け取ってほしい、です……」
ダイヤ「これは……チョコですか?」
千歌「うん……」
ダイヤ「でもチョコなら先程交換……」
千歌「違うの。あのチョコとは違うの」
ダイヤ「……」
34: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:25:04.34 ID:LTnx34OB
千歌「ダイヤさんの為だけに作った、特別なチョコ、です……」
ダイヤ「千歌さん……ありがとうございます」
千歌「ど、どういたしまして」
ダイヤ「えぇと、食べても?」
千歌「どうぞ」
ダイヤ「それでは……」ガサゴソ
ダイヤ「……ぱくっ」モグモグ
千歌「……」ゴクリ
ダイヤ「美味しいですわ」ニコッ
千歌「良かったぁ」ホッ
ダイヤ「千歌さん……ありがとうございます」
千歌「ど、どういたしまして」
ダイヤ「えぇと、食べても?」
千歌「どうぞ」
ダイヤ「それでは……」ガサゴソ
ダイヤ「……ぱくっ」モグモグ
千歌「……」ゴクリ
ダイヤ「美味しいですわ」ニコッ
千歌「良かったぁ」ホッ
35: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:26:46.99 ID:LTnx34OB
ダイヤ「それで、その、自惚れでなければ……このチョコを頂けたというのは……つまりは」
千歌「待って。その先はちゃんと言わせてほしい」
ダイヤ「はい」
千歌「……好き、ダイヤさんのことが好きです」
千歌「友達だとか、尊敬する先輩だとか、そういうのを飛び越えて」
千歌「私は、ダイヤさんのことが好きです」
ダイヤ「千歌さん……」
ダイヤ「前に、お疲れ様会でお茶をした時のことを覚えていますか?」
千歌「うん」
ダイヤ「あの時、千歌さんに特別なチョコを作る予定はあるのか聞きましたよね?」
千歌「うん、聞かれた」
ダイヤ「千歌さんは答えをはぐらかしましたね」
ダイヤ「お恥ずかしい話ですが、わたくしはそれを聞いてショックを受けたのです」
千歌「えっ?」
千歌「待って。その先はちゃんと言わせてほしい」
ダイヤ「はい」
千歌「……好き、ダイヤさんのことが好きです」
千歌「友達だとか、尊敬する先輩だとか、そういうのを飛び越えて」
千歌「私は、ダイヤさんのことが好きです」
ダイヤ「千歌さん……」
ダイヤ「前に、お疲れ様会でお茶をした時のことを覚えていますか?」
千歌「うん」
ダイヤ「あの時、千歌さんに特別なチョコを作る予定はあるのか聞きましたよね?」
千歌「うん、聞かれた」
ダイヤ「千歌さんは答えをはぐらかしましたね」
ダイヤ「お恥ずかしい話ですが、わたくしはそれを聞いてショックを受けたのです」
千歌「えっ?」
36: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:27:28.08 ID:LTnx34OB
ダイヤ「否定しないということは、作る予定があるのだと」
ダイヤ「そしてそれを貰える人は、きっとわたくしではないと」
千歌「だ、ダイヤさん?」
ダイヤ「だから、今こうやって千歌さんからチョコを頂けてどれほど嬉しいか」
ダイヤ「きっと千歌さんは想像も出来ないでしょう」
ダイヤ「今日は千歌さんに会う度に、万が一の可能性を期待してずっとソワソワしてたのですよ?」
千歌「え?え?」
ダイヤ「でも結局何もなくて、『あぁ、やっぱりわたくしではなかった。きっと曜さんか梨子さんなのだろう』と思い至り」
ダイヤ「部室で別れた時は絶望の淵に叩き落された気分でした」
千歌「……」
ダイヤ「なので、もう下校する一歩手前のところで千歌さんに呼び止められた時は」
ダイヤ「心臓が飛び上がるくらいビックリしましたわ」
千歌「それってつまり……」
ダイヤ「そしてそれを貰える人は、きっとわたくしではないと」
千歌「だ、ダイヤさん?」
ダイヤ「だから、今こうやって千歌さんからチョコを頂けてどれほど嬉しいか」
ダイヤ「きっと千歌さんは想像も出来ないでしょう」
ダイヤ「今日は千歌さんに会う度に、万が一の可能性を期待してずっとソワソワしてたのですよ?」
千歌「え?え?」
ダイヤ「でも結局何もなくて、『あぁ、やっぱりわたくしではなかった。きっと曜さんか梨子さんなのだろう』と思い至り」
ダイヤ「部室で別れた時は絶望の淵に叩き落された気分でした」
千歌「……」
ダイヤ「なので、もう下校する一歩手前のところで千歌さんに呼び止められた時は」
ダイヤ「心臓が飛び上がるくらいビックリしましたわ」
千歌「それってつまり……」
37: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:28:01.34 ID:LTnx34OB
ダイヤ「そういうわけですので、生憎わたくしは千歌さんに渡せる特別なチョコは用意出来ませんでした」
ダイヤ「ですのでその代わりに……」クイッ
千歌「ふぇ?」
ダイヤ「代わりに、わたくしの大切なものを差し上げますわ」
千歌「だ、ダイヤさん……?」
ダイヤ「これが、わたくしのお返事です……ちゅっ」
千歌「~~~///」
ダイヤ「わたくしも、千歌さんのことをお慕いしていますわ」
千歌「……順番逆だよ///」
ダイヤ「ですのでその代わりに……」クイッ
千歌「ふぇ?」
ダイヤ「代わりに、わたくしの大切なものを差し上げますわ」
千歌「だ、ダイヤさん……?」
ダイヤ「これが、わたくしのお返事です……ちゅっ」
千歌「~~~///」
ダイヤ「わたくしも、千歌さんのことをお慕いしていますわ」
千歌「……順番逆だよ///」
38: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:30:00.83 ID:LTnx34OB
~帰り道~
千歌「……私たち、これで恋人同士なんだよね」
ダイヤ「そういうことに、なりますわね」
千歌「何か、不思議な気分」
ダイヤ「同じくですわ」
千歌「ダイヤさんにチョコ受け取ってもらえるかずっと不安で、1日中ウジウジしてたのに」
ダイヤ「千歌さんが他の誰かにチョコを渡すのだろうと想って、1日中心がズキズキしてましたわ」
ちかダイ「……ふふっ」
ダイヤ「わたくしたち、似た者同士でしたね」
千歌「あははっ。だね~」
ダイヤ「改めて、よろしくお願いしますね」
千歌「うん。こちらこそ」
ダイヤ「……ところで」
千歌「なぁに?」
ダイヤ「ファーストキスはイチゴの味とよく例えられますが……どんな味がしましたか?」
千歌「……抹茶味に決まってるじゃん、ばかっ///」プイッ
千歌「……私たち、これで恋人同士なんだよね」
ダイヤ「そういうことに、なりますわね」
千歌「何か、不思議な気分」
ダイヤ「同じくですわ」
千歌「ダイヤさんにチョコ受け取ってもらえるかずっと不安で、1日中ウジウジしてたのに」
ダイヤ「千歌さんが他の誰かにチョコを渡すのだろうと想って、1日中心がズキズキしてましたわ」
ちかダイ「……ふふっ」
ダイヤ「わたくしたち、似た者同士でしたね」
千歌「あははっ。だね~」
ダイヤ「改めて、よろしくお願いしますね」
千歌「うん。こちらこそ」
ダイヤ「……ところで」
千歌「なぁに?」
ダイヤ「ファーストキスはイチゴの味とよく例えられますが……どんな味がしましたか?」
千歌「……抹茶味に決まってるじゃん、ばかっ///」プイッ
39: (しまむら) 2020/02/14(金) 01:30:28.29 ID:LTnx34OB
終わり
乙女な千歌ちゃんを書きたかったんです
皆さんもチョコが貰えると良いですね
乙女な千歌ちゃんを書きたかったんです
皆さんもチョコが貰えると良いですね
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1581609572/