【SS】璃奈「ふー…これで最後の練習」【ラブライブ!虹ヶ咲】

りなあい SS


 

3: (らっかせい) 2022/02/14(月) 23:39:05.54 ID:t/nXonTY
璃奈「はい、これ」

璃奈「うーん…」

璃奈「はい、どうぞ」

璃奈「うーん…」

璃奈「これ、チョコ。ええっと…」

璃奈「うう…恥ずかしい…」

愛「どしたのりなりー?」
 
4: (SIM) 2022/02/14(月) 23:39:26.30 ID:YLWwQvxM
璃奈「うわぁ!あ、愛さん」

愛「おはよっ!」

璃奈「う、うん」

愛「あ!はは〜ん?それってもしかしてチョコかな?」

璃奈「『˶//‸//˵』」

愛「そんな恥ずかしがらなくてもいいじゃん!」
 
5: (SIM) 2022/02/14(月) 23:39:40.45 ID:YLWwQvxM
愛「あ!!」

愛「もしかして…本命ってやつ?」

璃奈「うん///」

愛「…」

愛「う、うう…愛さん嬉しいよ…」

璃奈「なんで愛さんが泣いてるの?」

愛「だってあんまり人と仲良くなれなかったって言ってたりなりーに好きな人ができるようになるまでになったんだよ?」

愛「愛さん嬉し過ぎてもう泣きそう…」
 
6: (SIM) 2022/02/14(月) 23:39:53.79 ID:YLWwQvxM
璃奈「愛さんお母さんみたい。というかもう泣いてる」

愛「りなりーならきっと大丈夫だよ!りなりーなら超仲のいいカップルになれるよ!”チョ”コだけに!」

璃奈「ありがとう。愛さんは義理チョコとか作ってないの?」

愛「アタシ?アタシはね…」
 
7: (SIM) 2022/02/14(月) 23:40:09.46 ID:YLWwQvxM
「愛先輩!少しお時間いいですか?」

愛「ん?君ってバレー部の一年生だよね?」

「覚えててくれたんですか?!」

愛「当たり前だよー!君のサーブめっちゃいいもん!」

「えへへ…」

「それで…いつもお世話になってるお礼と言ったら変ですけど…」

「これ!愛先輩のために作ってきました!」
 
8: (SIM) 2022/02/14(月) 23:42:06.16 ID:YLWwQvxM
愛「お!このチョコキミが作ったの?!」

愛「ありがとう!めっちゃ嬉しいよ!」

「あ、ありがとうございます///」

「ええっと…失礼します!///」

愛「ほんとにありがとー!…行っちゃった」

愛「ってな感じのやつがあと何十回かあるからバレンタインデーは作ってきてないんだよね」

璃奈「ホワイトデーに全部お返しするの?」
 
9: (SIM) 2022/02/14(月) 23:42:20.98 ID:YLWwQvxM
愛「そーゆーこと!お店の手伝いもあるからバレンタインデーとホワイトデーの2日間も作れないんだよね」

愛「本当はバレンタインデーも作りたいんだけどね」

璃奈「そうなんだ」

愛「そろそろ始業だし同好会でね!」

璃奈「うん」

愛「それ、頑張って!」

璃奈「ありがとう」



璃奈「こんなの、絶対美味しくない」
 
10: (SIM) 2022/02/14(月) 23:42:33.40 ID:YLWwQvxM
───

──

かすみ「先輩方にはこれで〜す!」

彼方「お〜!ちっちゃくて可愛いし美味しそうじゃ〜ん!」

かすみ「当たり前ですよ!どういうチョコを作ろうか2ヶ月くらい考えてたんですからね!」

果林「これすごいわね…これはヒールの形かしら?」


エマ「果林ちゃん見て見て!私の何かわかる?」

果林「ええっと…何かの器?」

エマ「そうそう!しかも虹ヶ咲のロゴまで再現されてるよ!」

歩夢「さすがかすみちゃん…」

かすみ「他の子たちに負けられませんからね!」

かすみ「歩夢先輩と侑先輩もどうぞ!」

侑「ありがとう!私は王冠かな?」

歩夢「お花のチョコかな?すごく可愛い!いただきます!」
 
11: (SIM) 2022/02/14(月) 23:42:49.33 ID:YLWwQvxM
かすみ「しず子とりな子はこれだよ!」

しずく「すごい!リボンの形!」

璃奈「私のは猫?」

かすみ「せいか〜い!」

璃奈「ありがとう。とっても可愛い」

果林「ビターの味がすごく美味しかったわ、ありがとう」

エマ「みんなビターなのかな?」

歩夢「私もビターでした」

侑「私も!でもすっごく美味しかったよ!」

しずく「あれ?甘い…」

璃奈「…」
 
12: (SIM) 2022/02/14(月) 23:43:05.57 ID:YLWwQvxM
璃奈「あの、かすみちゃん」

かすみ「ん〜?」

璃奈「これ、しずくちゃんと一緒に食べて」

かすみ「りな子が作ったの?!すごーい!」

璃奈「うん、初めてだから味は自信ないけど」

しずく「すごく美味しそうじゃん!でも味なんかよりその気持ちが大事だよ?」

かすみ「そうだよ!まあかすみんのは味もいいけどね!」
 
13: (SIM) 2022/02/14(月) 23:43:42.27 ID:YLWwQvxM
かすみ「あ、じゃあ今度3人で一緒に作ってみよーよ!」

しずく「賛成!かすみ先生に全部材料用意してもらおっか」

かすみ「なんでよー!一緒に買おーよー!」

「ごめんね〜…遅れちゃった…」

侑「大丈夫…ってすごい量だね??!?!?!」

愛「毎年この位だよ〜みんな丁寧に箱に詰めたりしてくれてるから多く見えるんだよね」

果林「これ全部食べるの?」

愛「そりゃそうだよ〜!皆んなが時間かけてアタシのために作ってきてくれたんだしね!」

愛「…ん?」

愛「いまかすみんが持ってるやつって誰の?」

かすみ「これですか?りな子からもらったんですよね!」

しずく「私とかすみさんの為に作ってくれたそうですよ?」
 
14: (SIM) 2022/02/14(月) 23:43:57.85 ID:YLWwQvxM
愛「あー…そうなんだ」

愛「りなりーも渡せてよかったね」

璃奈「…うん」

侑「はい!チョコを食べるのはここまで!食べすぎちゃったら動けなくなっちゃうからねー」

エマ「はーい」

彼方「彼方ちゃん食べたら眠くなってきちゃったよぉ〜…」

侑「かすみちゃん何か入れた?」

かすみ「ええ?!なんでかすみんのせいに・・・」

愛「りなりー」
 
15: (SIM) 2022/02/14(月) 23:44:10.30 ID:YLWwQvxM
璃奈「あ、愛さん」

愛「本当に良かったの?」

璃奈「私には釣り合わないし、みんなのチョコの方が美味しそうで諦めた」

愛「それってりなりー自身が決めることじゃないじゃん」

璃奈「…もしうまく行ったとしても私と一緒にいるだけじゃ楽しくない」

愛「一緒にいてつまらない人なんでこの世にいないよ」

愛「自分の考え次第でいくらでもその空間を楽しめると思うよ」

愛「だからもう一回挑戦してみない?」
 
16: (SIM) 2022/02/14(月) 23:44:39.18 ID:YLWwQvxM
璃奈「…もうあげちゃったから」

愛「そっか」

愛「りなりーがそれで納得してれば愛さんも嬉しいよ」

かすみ「2人で何話してるんですか?」

愛「ん?かすみんのチョコ超おいしそーだなーって!」

かすみ「ビター苦手だったりします?」

愛「全然大丈夫!ほんとにありがと!」

かすみ「愛先輩チョコ作るの大変そうですしお返しはいいですよ?」

愛「ううん!絶対作ってくるね!」
 
17: (SIM) 2022/02/14(月) 23:44:57.74 ID:YLWwQvxM
かすみ「かすみんのより美味しくできるんですか〜?」

愛「お?言ったな〜?」

愛「じゃありなりー!一緒に作ろ!」

璃奈「私と?」

愛「うん!りなりーと一緒だと楽しいから!」

かすみ「えー?!りな子はかすみんたちと作るんですー!」

愛「りなりー、約束だよ!」

璃奈「う、うん」

愛「じゃあ練習行こっ!」

かすみ「りな子ほんとにありがと!練習終わったらしず子と食べるね!」

璃奈「うん、かすみちゃんもありがとう」
 
18: (SIM) 2022/02/14(月) 23:45:18.17 ID:YLWwQvxM
───

──

エマ「あれ?愛ちゃんのチョコ多くなってない?」

愛「あ、あはは…練習中にね…」

愛「カリンこそめっちゃ貰うような人だけど一個もなくない?」

果林「私は読モやってるから大量には食べられないのよね」

果林「作ってくれた子たちには申し訳ないけど毎回気持ちだけ受け取ってるわ」

侑「すごいね…愛ちゃんの持ってるチョコたち箱からすっごく豪華だって伝わってくるね…」

愛「すごいよね、アタシのためにこんなに作ってきてくれるなんて」

愛「じゃあアタシは家に持って帰るから早めに帰るね」

侑「うん!お疲れ様!」

璃奈「私ももう帰るね、また明日」

かすみ「うん!また明日!」
 
19: (SIM) 2022/02/14(月) 23:45:35.15 ID:YLWwQvxM
───

──

愛《いつ一緒に作るー?》

愛《アタシはいつでも良いよ!》

璃奈《私、うまくできるかな》

愛《今日作ってきたチョコってりなりーが1人で作ったんでしょ?》

璃奈《一応》

愛《なら絶対美味しく出来るよ!》

璃奈「《ありがとう、楽しみ》…っと」

ピロン

愛《ごめんりなりー、ちょっと質問していい?》
 
20: (SIM) 2022/02/14(月) 23:45:49.57 ID:YLWwQvxM
璃奈「…」

璃奈《なに?》

愛《なんで好きな人に渡さなかったの?》

璃奈「…………」

愛《愛さんやっぱり納得できないよ》

璃奈《気にしないで》

璃奈《もう終わったことだし、かすみちゃんもしずくちゃんも好きだから》

璃奈《それに私のなんかみんなよりクオリティ高くないし》
 
21: (SIM) 2022/02/14(月) 23:46:07.96 ID:YLWwQvxM
「りーな子」

璃奈「かすみちゃん…?」

かすみ「はい、これ返すね」

璃奈「これ…あんまり美味しくなかったの?」

しずく「ううん、そもそも食べてないんだ」

かすみ「この袋の中に入ってる紙…見ちゃったんだ」

璃奈「あ!それって…」

かすみ「『好きです。私でよかったら───』」

かすみ「ほんとは私たちのためじゃなかったんでしょ〜?」
 
22: (SIM) 2022/02/14(月) 23:46:38.54 ID:YLWwQvxM
璃奈「…ごめんなさい」

しずく「振られちゃったの?」

璃奈「そういうわけじゃないけど…」

かすみ「じゃあ尚更渡しに行かなきゃ!」

璃奈「でも自信ない…みんなのチョコがすごくて」

かすみ「かすみんも変なところで自信ないからさ」

かすみ「ほんとに好きな人にはちょっとだけ違うチョコあげたりしちゃったりしてるよ」

しずく「…?」

かすみ「それで気づいてくれないかなーって」

しずく「!!!!!!!!!!!???」

かすみ「かすみんらしくないし絶対気づいてないと思うけどね…」

かすみ「それでも喜んでくれた時すっごく嬉しかったよ!だから渡さないって選択肢はないと思う!」
 
23: (SIM) 2022/02/14(月) 23:46:50.77 ID:YLWwQvxM
しずく「り、璃奈さんはチョコを作る時にその人の顔を思い浮かべながら作ったの?」

璃奈「…!」

璃奈「その人が凄く幸せそうに食べてるのを想像して作った」

しずく「手を抜いてもないよね?」

璃奈「手なんか抜いてない」

しずく「他にチョコあげた人達よりも頑張って作ったの?」

璃奈「…分からないけれど、すごく頑張った。とってもとっても頑張った」

しずく「じゃあきっと褒めてもらえるよ!どんな結果であれ、ね」
 
24: (SIM) 2022/02/14(月) 23:47:04.68 ID:YLWwQvxM
かすみ「こんな美味しそうなチョコ食べるの我慢してここまできたんかだから絶対渡さなきゃダメだよ!」

しずく「あ、我慢してたんだね…」

しずく「今その人は学校にいるの?」

璃奈「分からない。でも連絡はできる」

しずく「そっか、じゃあ行ってらっしゃい!」

璃奈「ありがとう」

璃奈「2人とも大好き」

しずく「それを好きな人にも伝えてあげてね?」

璃奈「…うん!」
 
25: (SIM) 2022/02/14(月) 23:47:24.38 ID:YLWwQvxM
愛《こんなこと言うとかすみんに嫌がられるかもしれないけどクオリティなんかどうでもいいんだよ?》

愛《どんなに素敵なチョコでもどんなにも豪華な箱でも大事なのはそう言う所じゃなくてさ》

愛《そのチョコを作るために費やした時間だったり、箱を選んでる時にその人の事を想いながら考えるって言う目に見えないところが大事なんだからね!》

璃奈《わかった》





 



愛「もしもし?りなりー?」

璃奈「…今どこにいるの?」
 
26: (SIM) 2022/02/14(月) 23:47:39.41 ID:YLWwQvxM
───

──

かすみ「うまくいくといいね」

しずく「そ、そうだね」

かすみ「…………」

しずく「…………」

かすみ「あの!」
しずく「あの!」

かすみ「あ」
しずく「あ」

かすみ「先いいよ?」

しずく「かすみさんからの方がいいかなーって」

かすみ「…気づいた?」

しずく「…かすみさんらしくないね」

かすみ「ドキドキしちゃって…」

しずく「ふふっ、そうなんだ」

しずく「大丈夫」

しずく「はい、これ」

しずく「私も大好き」

──

───
 
27: (SIM) 2022/02/14(月) 23:49:17.22 ID:YLWwQvxM
璃奈「急に呼び出しちゃってごめんなさい」

愛「全然へーき!」

愛「…それ、返してもらったの?」

璃奈「…うん」

璃奈「ごめんなさい、やっぱり愛さんの言う通りだった」

愛「うん」
 
28: (SIM) 2022/02/14(月) 23:50:25.61 ID:YLWwQvxM
璃奈「…はい!これ!」

璃奈「お口に合わないかもしれないけど受け取ってください!」

璃奈「愛さんのために作りました」

璃奈「愛さんが一番好きだから作りました」

璃奈「もしよかったら…」

愛「…もしさ、愛さんが断っても後悔しない?」
 
29: (SIM) 2022/02/14(月) 23:51:04.89 ID:YLWwQvxM
璃奈「え…」

璃奈「…」

璃奈「後悔はしない、悲しいけど後悔は絶対にない」

愛「そっか」

愛「…………」

愛「…にしし」

愛「ねえ、りなりー」

愛「顔あげて?」

璃奈「…?」

愛「はい!どうぞ!」

璃奈「え?」

璃奈「これ…」
 
30: (SIM) 2022/02/14(月) 23:51:20.42 ID:YLWwQvxM
愛「普段は作らないんだけどさ、私も作ってきちゃったんだ」

愛「なのにさ〜家に忘れてきちゃってさーほわと最悪だよね〜」

璃奈「え?…え?」

璃奈「で、でも今年も作ってきてないみたいな話してた…」

愛「ありゃ?そんなこと言ってたっけ?」

愛「てかさ、そもそも本命のチョコ作ってきたなんて誰にも言いふらさなくない?」

璃奈「…確かに」

愛「でしょでしょ?」

愛「それでさ、学校でりなりーに会った時本命チョコ作ってきてたって知った時結構ショックだったんだよね」

愛「もしかしたら愛さんじゃないのかな…って」
 
31: (SIM) 2022/02/14(月) 23:51:41.88 ID:YLWwQvxM
愛「でも今はほんとに心が落ち着いてると言うかドキドキしてるっていうか…めっちゃ不思議な感じ!」

愛「…私の愛、受け取ってくれる?」

璃奈「…うん!うん!」

璃奈「でも私のは…」

愛「ん?もちろん貰うに決まってんじゃん」

愛「好きな人からの贈り物なんて断る理由なくない?」

愛「さっきのはりなりーが一生懸命作ったものにりなりー自身の気持ちがこもってるかどうか確かめたかったんだよね」

愛「だって朝の時は全然自信なかったしさ、もしそこで貰ってもアタシも困っちゃうよ」

愛「りなりーも気持ちが有耶無耶のままチョコ渡したくなさそうだったし」

璃奈「…そうやってドキドキさせる愛さん、嫌い」

愛「えーー?!」

璃奈「でも、やっぱり大好き」

おしまい
 
32: (SIM) 2022/02/14(月) 23:52:09.14 ID:YLWwQvxM
最後まで読んでくれてありがとうございます
めっちゃ突貫で作ったので誤字脱字あるかもしれません
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1644849488/

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