【SS】栞子「ぴっぴさんをお誕生日祝いにカエル館へ連れていきます！」【ラブライブ！虹ヶ咲】

もえぴ「今日は何にシャワーしようかな～」

ｶﾞﾁｬ

栞子「ぴっぴさん、おはようございます」

もえぴ「おっ。栞子ちゃんどしたん～」

栞子「突然ですが、このアイマスクを装着してください｣ｽｯ

もえぴ「本当に突然だな。なんでこんなんしなきゃいけないの」

栞子「いいから早く！｣ｸﾞｲｸﾞｲ

もえぴ「ちょっ押すなって！わかったから！自分で付けるから！」

～間～

目隠しもえぴ「ねー栞子ちゃん～。目隠しして3時間は経ったけどどこなん今」

栞子「もう外していただいて結構ですよ」

目隠しもえぴ「ホントに？よいしょ…｣ｽｯ

??????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

もえぴ「っっっっっ！！？キャアアアアアアアア！！！カエルがいっぱいーーーーー！！！｣ｳｷｳｷ

栞子「ふふ。喜んでいただけた様でしたら何よりです」
　

もえぴ「ちょっ何ココ！？天国！！？」

栞子「ここは沼津のあわしまマリンパークにあるカエル館です」

もえぴ「カエル館！？あの噂に聞いた！！！一度行ってみたいと思ってたんだよ！！！」

栞子「ぴっぴさんの復帰祝い、そしてひと足早いお誕生日サプライズです」

もえぴ「すげー嬉しいいいいいいい！！！マジでここに1か月は入れるわ！」

?ｹﾞﾛｹﾞﾛ

もえぴ「キャアアアアアアアア！！！あれ見て！！あそこの丸い水槽！！！カエルめっちゃいるやん！！！」




栞子「ぴっぴさんったら、本当に楽しそうですね」

もえぴ「楽しいに決まってんじゃん！！！って何そこの黄色いカエルさん！！！すげー可愛いんですけどおおおおお！！！！｣ｷｬｯｷｬ



　

果南「おお～。噂以上の反応だねー」

栞子「どうでしょうか？果南さん」

果南「うん。これは適任かなーん」

もえぴ「って果南ちゃん？なんでここに」

果南「なんでって。ここは私の家でもあるんだよ」

もえぴ「ええっ！？果南ちゃんこんな楽園に住んでんの！？」

果南「楽園があるのは沼津駅前だよ」

栞子「果南さん。それは地元民にしか通じませんよ」

果南「おっとごめんごめん。ぴっぴさんにお願い事があるんだ」

もえぴ「お願い？」

果南「このカエル館の宣伝部長になってよ」

もえぴ「やるやる！！！やります！！！」

栞子「即答とは…」

果南「これは頼もしいぞ～」
　

もえぴ「で！宣伝部長って何すればいいん？」

果南「カエルの良さを来る人に伝えればいいんだよ」

栞子「えー、私から具体的に説明させていただきますと…果南さんからカエル館の経営が苦しいとの相談を受けまして…」

果南「そうそう。都会の人の知恵を借りにニジガクに連絡してみたの」

栞子「カエルはやはり人によっては好き嫌いが厳しく…良いイメージを定着させたく、カエルの良さを広められる方を探していたのです」

果南「そうしたら話してるうちにぴっぴさんがカエル好きって聞いてね。じゃあ連れてきちゃおうかなーんって」

もえぴ「キャーーーーー！！！今そこのカエルさんと目合った！！！嬉しいいいいいいい！！！｣ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

栞子「あの…聞いてました？」

もえぴ「要するにカエルの良さ来る人に伝えればいいんでしょ？」

果南「私が最初に言ったまんまだね」

栞子「まあ、そういう事です…」

果南「じゃあ、今から数人目隠しドッキリでここに来るから、うまくやってよ｣ｽﾀｽﾀ

もえぴ「なんで目隠しで来るんだよw」

栞子「先程も言った通り、カエルが嫌いな方もいますので…サプライズで連れて来るしか無いんです」

もえぴ「まあ、そういう人にカエルの可愛さ伝える方が燃えるよね」
　

目隠しかのん「ねーちぃちゃん今どこにいるの～？暗いよー」

千砂都「もう少しだから我慢してねー」

栞子「おや、来ましたね」

もえぴ「Liellaちゃんじゃん！」

千砂都「お邪魔しまーす。よし、かのんちゃん目隠し外していいよー」

かのん「うん…｣ｽｯ

????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

かのん「ぎいいいいやあああああああああ！！！カエルがいっぱいいいいいいいい！！！！？」

もえぴ「めっちゃ喜んでる！」

栞子「あれのどこが喜んでるんですか！真逆の反応ですよ！」

千砂都「じゃ、じゃあ私は気持ち悪…忙しいからここで！｣ｽﾀﾀﾀ

もえぴ「おいマン丸おめーよー！今気持ち悪いって言ったろ！」

栞子「ぴっぴさん！それより今はかのんさんを！」

もえぴ「あっ」

かのん「ぎゃあああああああ！！！どこもかしこもカエルばっかり！！！死ぬううううううううあああああああ！！！」

もえぴ「オラっっっ！！！｣ﾊﾞｷｯ‼︎

かのん「うっっっ…｣ﾊﾞﾀｯ

栞子「って何気絶させてるんですか！！？」
　

もえぴ「いやうるさかったからとりあえず黙らせようかと」

栞子「黙らせてどうするんですか！カエルの良さを伝えるんですよ！？」

もえぴ「うっせーなー。まあいいから見てろって｣ｽﾞﾙｽﾞﾙ

かのん「」

栞子「気絶したかのんさんを引きずってどこへ？」

もえぴ「よいしょっと。ほらかのんちゃん起きて～｣ﾕｻﾕｻ

かのん「ん…んん～？」

もえぴ「おはようかのんちゃん」

かのん「あれ…私…何かおぞましい光景を目にしたような…」

もえぴ「おぞましい？目の前にあるのは何かな～」

かのん「え…？…あ！可愛い！」




栞子「カエルのぬいぐるみコーナーへ移動させたんですね！」

かのん「カエルちゃんのぬいぐるみがいっぱい！」

もえぴ「どう？可愛いでしょ～」

かのん「そうですね！」

もえぴ「じゃあ後ろ向いてみ」

かのん「はいっ｣ｸﾙｯ

??????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

かのん「ああああああああああ！！！キモいいいいいいいいい！！！」
　

もえぴ「なんでだよ！！！今可愛いって言ったろ！？」

栞子「ぴっぴさん！ぬいぐるみと実物は全くの別物ですよ！」

もえぴ「いやでも…同じカエルだぜ！？」

栞子「例えると巨大な蛇の化け物とサスケのぬいぐるみを同じ目線で見れるかと言う話です！」

もえぴ「それは…確かに厳しいな…」

かのん「オエッ…は、吐き気が…｣ﾌﾗﾌﾗ

もえぴ「かのんちゃん！いきなりこの光景は刺激が強すぎた！悪かった！」

かのん「は、はい…」

もえぴ「まずはあそこの水槽見てみて！」




かのん「あぁーちっちゃくて可愛いですね」

もえぴ「でしょ！でしょでしょ！」

栞子「なるほど…まずはサイズが小さいカエルからと…」
　

もえぴ「あれもカエルさんの一種なんだよ！」

かのん「…こう見るとカエルちゃんも可愛いですね」

もえぴ「そうでしょ～。今日はここらにしておくか」

栞子「えっ。もう終わりにするんですか？」

もえぴ「だって一応かのんちゃんカエル可愛いって言ってくれたでしょ？かのんちゃんには【何日も】かけて《カエルさん》を【ゆっくり】《好き》になってもらうの♪」

栞子「確かに…【時間】をかけて《徐々》に【カエル好き】になっていただいたほうが《効率的》かもしれません…♪」

かのん「2人して何話してるの？」

もえぴ「なんでもないなんでもない！さ！今日は帰りなさい！決して後ろは振り向かずに！！｣ｸﾞｲｸﾞｲ

かのん「あ…はい…お邪魔しました～｣ｽﾀﾀﾀ

もえぴ「ふう…まずは1人クリアだな」

栞子「今のでクリアになるのでしょうか…」

もえぴ「まあ原宿の女子高生をあそこまでカエル館もてなせたんだし大したモンだろ」

栞子「次に来る方は、しっかりとカエル好きにさせてくださいね」

もえぴ「わかってるわかってるって」
　

目隠しかすみ「しず子～もう取ってもいい～？」

しずく「まだダメです?もう少し?」

もえぴ「おっ。次はかすみちゃんか」

栞子「身近な人なのですから、今度はしっかりお願いします」

もえぴ「任せなって」

しずく「よいしょっと。ではかすみさん、アイマスクを外してください?」

目隠しかすみ「やっとか～突然目隠ししろって言われて何かと…｣ｽｯ




???????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

かすみ｢ｳｯｯｯｯ…ぎゃ」

もえぴ「オラァ！！！」

ﾄﾞｽｯ‼︎

かすみ｢｣ﾊﾞﾀｯ

栞子「ってまた気絶させてるではないですか！！！」

もえぴ「今度は叫ばれるより早く殴ってやったから大丈夫」

栞子「全然大丈夫じゃないです！気絶させるタイムを競う企画では無いのですよ！？」

もえぴ「だーかーらー！またさっきのかのんちゃんの時みたいに最初にぬいぐるみ見せて…」

しずく「何考えてるんですか…もえぴさん…」

もえぴ「しずくちゃん？」
　

しずく「これでは台無しですよ！」

もえぴ「台無し？何が…」

しずく「突然カエルの大群を見せられて絶句して恐怖するかすみさん…私はそれを見たかったんです！」

栞子「しずくさんも趣旨が逸れてるんですよ！」

もえぴ「ていうかさ…しずくちゃんは平気なの？」

しずく「はい？」

もえぴ「いやカエルが…」

しずく「……｣ｼﾞｰｰｰｰ

??????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

しずく「あ、あわわわわわ…うううっっっっ！！！｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ

栞子「しずくさんがカエルを見て絶句して恐怖してます…」

もえぴ「あれか…かすみちゃん連れて来るのに夢中になってたんか…」

しずく「い、嫌…！カエルが…こんなに…！！｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ

かすみ「くっくっく…計画通りだよしず子！！！」

しずく「か、かすみさん！？」

もえぴ「もしかして気絶したフリを…」

かすみ「その通り！いつもみたいにかすみんに意地悪して悦ぶしず子に仕返ししたんですよ！！！」

しずく「ま、まさか！最初から私の方をカエルの恐怖に陥れるつもりで！？」

かすみ「はーっはっはっは！！！その通りだ！ざまーみろー！しず子ー！！」

しずく「わ、私とした事がっっっっ！」
　

栞子「かすみさんは大丈夫なんですか？カエル」

かすみ「かすみんは今日の為に何度もネットでカエル見て耐性を付けてきたからヘッチャラだよ！むしろ今は好きになってるからね！」

もえぴ「お！今好きって言ったね！カエルが好きって言ったね！！！」

かすみ「え？言いましたけど」

もえぴ「よっしゃあああああ！かすみちゃんクリア！」

栞子「いや待ってください！しずくさんの方はどう見てもアウトですよ！」

しずく「はわわわわわ…｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ

もえぴ「ターゲットは目隠しされた人なんでしょ？だったらしずくちゃんは論外じゃん」

栞子「いや確かにそうですけど…」

もえぴ「だったらこの回は終わり！かすみちゃんはしずくちゃん連れて帰った帰った！」

しずく「うええええええん！かすみさあああああん｣ﾀﾞｷｯ

かすみ「ちょっ！しず子やめてよ！わかったからー！イルカショーでも見に行こ！｣ｽﾀｽﾀ

もえぴ「いやー順調だな」

栞子「ぴっぴさん…あのですね」

もえぴ「言いたい事はわかってるよ。次こそ！次来る人こそ大のカエル好きにしてみせるから！」

栞子「言いましたね」
　

目隠しみゆたん「暗いな～」

果林「ほら、もう着くわよ♡」

もえぴ「げっ！」

栞子「いいですかぴっぴさん？次の方は絶対に！カエル好きにして見せて下さいね！」

もえぴ「待ってよ…みゆたんは流石に…」

果林「着いたわ♡じゃあ、目隠し外して…」

もえぴ「待って果林ちゃん！目隠し外しちゃダメ！」

目隠しみゆたん「んー？誰かいるのー？」

果林「なんでよ。打ち合わせじゃみゆをここへ連れて来たら目隠し外していいって」

もえぴ「この光景をみゆたんに見せたらどうなるかわかる！？」

??????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

果林「わからないわ(即答)」

もえぴ「わかんねーのかよ！！！」

栞子「まあ…カエルがこの世で1番嫌いと仰っているみゆさんです。きっと暴れ回るか失神するかのどちらかでしょう」

果林「あらやだ！それは大変じゃない！」

もえぴ「でしょー」

目隠しみゆたん「ねーねー何話してんのー？」
　

果林「カエルをみゆに見せちゃダメって話を…」

もえぴ「フンッッッッ！！！｣ﾄﾞｽｯ

果林「うっっっっ…｣ﾊﾞﾀｯ

栞子「って今度は果林さんを気絶させてどうするんですか！？」

もえぴ「コイツうっかりみゆたんの目隠し外しそうだからさ」

果林「」

栞子「ま、まあ確かに…この場合は果林さん黙らせておくのが正解でしょうか…」

目隠しみゆたん「なんか鈍い音聞こえたけど…果林ちゃーん？」

もえぴ「はぁーい？私が果林よー」

目隠しみゆたん「あーそこにいるんだね」

栞子(ぴっぴさんの声を果林さんと認識してる！？シャッフルでStarlightやった経験がここで…！)

もえぴ「みゆ？目隠しをしたまま言いなさい。帰るって」

目隠しみゆたん「帰る？目隠ししたまま帰るのー」

もえぴ「今の時期は寒いわよね？家に帰って焼肉食べるの好きよね？」

目隠しみゆたん「好き好き！大好き！」

もえぴ「だったら、帰る好きよね？」

もえぴ(無理矢理カエル好きと言わせようとしている！！)
　

目隠しみゆたん「帰るす…って！騙されるかー！！」

もえぴ「！？」

目隠しみゆたん「その声もえぴでしょ！？」

栞子「やはり気付かれていました！」

目隠しみゆたん「そっちは栞子ちゃんでしょ！」

もえぴ「栞子ちゃんと私の声まで聴き分けられるなんて！凄い！」

栞子「って感心してる場合ですか！」

目隠しみゆたん「もー訳わかんないから目隠し外す！｣ｽｯ

もえぴ「ああああっっっ！！！」

みゆたん「ここはどこ…」






???????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

みゆたん「……」

みゆたん「っっっっっっっっっっ！！！」

ｶｯｯｯｯｯｯｯ‼︎
　

～間～

栞子「…あれ？ここは…」

もえぴ「カエル館…のまま？」

果南「おっ。ぴっぴさん栞子ちゃん！お陰様で大成功だよー！」

もえぴ「え？」

果南「2人の頑張りのお陰で、カエル館にお客さんが沢山来るようになったよ！」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

栞子「わ！人がこんなに！」

もえぴ「スッゲー！けどなんで…自分で言うのもアレだけどそこまで役に立てたとは…」

果南「とにかく全部大成功だから良かった良かった。じゃあ私は新しい地獄のトライアスロンのメニューでも考えてこようかなーん｣ｽﾀｽﾀ

栞子「…なるほど。理解しました」

もえぴ「説明してよ。全然わからん」

栞子「カエルがこの世で1番大嫌いなみゆさんにカエルだらけの光景を見せた…これによって時を超える程の化学反応を起こし、企画が大成功した世界線へ飛ばされて来たのです！」

もえぴ「なるほどなーそういう事だったのか！…って納得出来るかボケェ！！！」
　

栞子「納得出来ても出来なくてもこの大盛況ですよ。終わり良ければ全て良しです」

もえぴ「んー…まいっか。そもそもこれは私の誕生日お祝いな訳じゃん！私もカエルさん沢山見て癒される！」

テレビマン「すいませーん。これから撮影ですので、離れてくださーい」

もえぴ「はぁ？なにそれ！」

栞子「仕方ありませんぴっぴさん。テレビの撮影が来る程カエル館は大盛況になったんです」

もえぴ「ま、まあ嬉しいけどさ…」

テレビマン「よいしょっと。カメラ付けたんでオッケーでーす」

もえぴ「ところで何の番組の撮影？」

栞子「さあ？」

目隠しクロちゃん「ねえクロちゃん目隠ししてから5時間は経ってるけどどこなのー！？｣ｽﾀｽﾀ

栞子「あれは！本家の目隠しドッキリ！」

もえぴ「水曜日で見た事あるヤツだ！！！」
　

栞子「納得出来ても出来なくてもこの大盛況ですよ。終わり良ければ全て良しです」

もえぴ「んー…まいっか。そもそもこれは私の誕生日お祝いな訳じゃん！私もカエルさん沢山見て癒される！」

テレビマン「すいませーん。これから撮影ですので、離れてくださーい」

もえぴ「はぁ？なにそれ！」

栞子「仕方ありませんぴっぴさん。テレビの撮影が来る程カエル館は大盛況になったんです」

もえぴ「ま、まあ嬉しいけどさ…」

テレビマン「よいしょっと。カメラ付けたんでオッケーでーす」

もえぴ「ところで何の番組の撮影？」

栞子「さあ？」

目隠しクロちゃん「ねえクロちゃん目隠ししてから5時間は経ってるけどどこなのー！？｣ｽﾀｽﾀ

栞子「あれは！本家の目隠しドッキリ！」

もえぴ「水曜日で見た事あるヤツだ！！！」
　

栞子「…！ぴっぴさん！あっちにも！」

もえぴ「え？…あ！」

目隠しりきゃこ「どこだしここw｣ｽﾀｽﾀ

目隠しクロちゃん「あれ？なんか部屋に入った！部屋に入ったよ！？」

????????ｹﾞﾛｹﾞﾛ

目隠しりきゃこ「ゲロゲロうるさいしw」

目隠しクロちゃん「わ！誰かいるの！？誰！？」

目隠しりきゃこ「その声もしかしてクロちゃん？w何だしここw」

目隠しクロちゃん「もう目隠し取るよ！…ってカエルだらけ！！！！」

りきゃこ「果南ちゃん家じゃんwwwww」

「クロちゃんと逢田さん、カエル館のカエルの名前全部覚えるまで帰れません生活スタート！」

栞子「こんな企画に使われる程カエルが愛されたんですよ！嬉しいですね！」

もえぴ「嬉しいわけねぇぇぇぇぇぇだろおおおおっ！！！」


おわり