1: (おにぎり)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:02:04.21 ID:it55KyVD.net
海未「いえ…私は弓道もしているのでそんな爪は…」
にこ「大丈夫よ、気になるならすぐ取ってあげるから」
海未「じゃ、じゃあおとなしめのでお願いします…///」
海未「あ、あの、穂乃果…」
穂乃果「なぁに?」
海未「その…別に特に用があるわけではないのですが…」モジモジ
ことり「!」
ことり(穂乃果ちゃん、海未ちゃんの爪。ほめてあげて)ヒソヒソ
穂乃果「海未ちゃん、その爪!綺麗だね、どしたの?」
海未「ええ。実はにこにしてもらったんです。私には弓道があるので、遠慮したんですが…///」
穂乃果「似合ってるよ、海未ちゃん♪」
海未「ありがとうございます…///」
海未「そういえば、穂乃果は家が和菓子屋をしているので爪を伸ばしたり綺麗にしたりしないのはわかるのですが、ことりは何故伸ばしたりキラキラさせたりしないのですか?」
ことり「えっ?ことり?だって、爪伸ばすと穂乃果ちゃんが痛がっちゃうかもだし…あっ!」
穂乃果「わーっ!わーっ!」
海未「…?」
海未「よくわかりませんが、ことりは飲食店でのバイトもありましたし、やっぱり無理ですね」
ことり・穂乃果「うんうん、そうそう」
にこ(かわいそうな海未…)
にこ「大丈夫よ、気になるならすぐ取ってあげるから」
海未「じゃ、じゃあおとなしめのでお願いします…///」
海未「あ、あの、穂乃果…」
穂乃果「なぁに?」
海未「その…別に特に用があるわけではないのですが…」モジモジ
ことり「!」
ことり(穂乃果ちゃん、海未ちゃんの爪。ほめてあげて)ヒソヒソ
穂乃果「海未ちゃん、その爪!綺麗だね、どしたの?」
海未「ええ。実はにこにしてもらったんです。私には弓道があるので、遠慮したんですが…///」
穂乃果「似合ってるよ、海未ちゃん♪」
海未「ありがとうございます…///」
海未「そういえば、穂乃果は家が和菓子屋をしているので爪を伸ばしたり綺麗にしたりしないのはわかるのですが、ことりは何故伸ばしたりキラキラさせたりしないのですか?」
ことり「えっ?ことり?だって、爪伸ばすと穂乃果ちゃんが痛がっちゃうかもだし…あっ!」
穂乃果「わーっ!わーっ!」
海未「…?」
海未「よくわかりませんが、ことりは飲食店でのバイトもありましたし、やっぱり無理ですね」
ことり・穂乃果「うんうん、そうそう」
にこ(かわいそうな海未…)
19: (SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:19:54.58 ID:eQf3yWdE.net
にこ(でもそんな状況を、喜んでる自分がいる)
にこ「ね、ねぇ海未。ちょっと」
海未「何ですか?」
にこ「このあと暇?」
海未「? まぁ、はい」
にこ「そっ。ならさ」ギュッ
にこ「一緒に帰らない? 帰りに肉まんでも、買って帰りましょうよ」
海未「え、はい」
海未(なぜ手を握られたのでしょうか…?)
にこ「いいかしら、穂乃果、ことり」
穂乃果「へ? え、あ、うん…」
ことり「も、もちろん!」
ことり(良かった、さっきのことはバレてないみたい…)
海未「すみません、というわけで、今日はにこと帰ることになっちゃいました」
にこ「じゃ、借りてくわね」
にこ「ね、ねぇ海未。ちょっと」
海未「何ですか?」
にこ「このあと暇?」
海未「? まぁ、はい」
にこ「そっ。ならさ」ギュッ
にこ「一緒に帰らない? 帰りに肉まんでも、買って帰りましょうよ」
海未「え、はい」
海未(なぜ手を握られたのでしょうか…?)
にこ「いいかしら、穂乃果、ことり」
穂乃果「へ? え、あ、うん…」
ことり「も、もちろん!」
ことり(良かった、さっきのことはバレてないみたい…)
海未「すみません、というわけで、今日はにこと帰ることになっちゃいました」
にこ「じゃ、借りてくわね」
25: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:27:53.19 ID:HwpxiwLM.net
~~~
帰宅路
にこ「はぁ~……それにしても、寒いわねぇ」
海未「そうですね…足元がとくに寒いです」
にこ「……あぁ、スカートね。そうね、女の子だからね」
海未「下にジャージでも履きたい気分です。でもそうすると、ことりが怒るんですよね」
にこ「そりゃあ…あったりまえじゃない。女の子だもん」
海未「そんなものですかね」
にこ「そうよ。そんなもの。女の子は、冬でもスカートを履かなきゃいけないの。アイドルなら短くしなきゃ駄目よ」
海未「これでも我慢して十分、短くしてるつもりなんですけど」
にこ「何巻きくらい?」
海未「四巻きくらいです」
にこ「あと三つくらい短くしなさい」
海未「えぇ~……?」
帰宅路
にこ「はぁ~……それにしても、寒いわねぇ」
海未「そうですね…足元がとくに寒いです」
にこ「……あぁ、スカートね。そうね、女の子だからね」
海未「下にジャージでも履きたい気分です。でもそうすると、ことりが怒るんですよね」
にこ「そりゃあ…あったりまえじゃない。女の子だもん」
海未「そんなものですかね」
にこ「そうよ。そんなもの。女の子は、冬でもスカートを履かなきゃいけないの。アイドルなら短くしなきゃ駄目よ」
海未「これでも我慢して十分、短くしてるつもりなんですけど」
にこ「何巻きくらい?」
海未「四巻きくらいです」
にこ「あと三つくらい短くしなさい」
海未「えぇ~……?」
27: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:32:59.12 ID:HwpxiwLM.net
にこ「先輩命令ね」
海未「横暴です。最低です。無理です」
にこ「酷い言い方。だってあんた、アイドルなのよ?」
海未「これでも恥ずかしいんですよ……ああ、本当に、恥ずかしい」
にこ「何でよ、こんな綺麗な足してるのに」サワッ
海未「うひゃあ…冷たい…何ですか急に」
にこ「ん。あんたの足、卑下するほどのもんじゃないわよって言いたいの」
海未「べ、別に卑下してるわけじゃないんです。ただ、恥ずかしいだけで…」
にこ「なーに言ってんのよ。ほら、こんなに」ピト
にこ「……あら?」
海未「な、何ですか? というか手、冷たいですよにこ」
海未「横暴です。最低です。無理です」
にこ「酷い言い方。だってあんた、アイドルなのよ?」
海未「これでも恥ずかしいんですよ……ああ、本当に、恥ずかしい」
にこ「何でよ、こんな綺麗な足してるのに」サワッ
海未「うひゃあ…冷たい…何ですか急に」
にこ「ん。あんたの足、卑下するほどのもんじゃないわよって言いたいの」
海未「べ、別に卑下してるわけじゃないんです。ただ、恥ずかしいだけで…」
にこ「なーに言ってんのよ。ほら、こんなに」ピト
にこ「……あら?」
海未「な、何ですか? というか手、冷たいですよにこ」
30: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:40:14.08 ID:HwpxiwLM.net
にこ「いや待って……これは…」
海未「何ですか。冷たいので、掴まないでください」
にこ「いやぁ…なんか、思ってたより細くないなって。ほら、両手で掴んでるんだけど、指の先同士が引っ付かない」
海未「なっ…!? え、ちょっと、待ってください。にこ、自分の足掴めるんですか?」
にこ「え、そりゃあんた……んぐぐ…! ほ、ほら」
海未「ぎりぎりじゃないですか…にこの手が小さいだけですよ、きっと」
にこ「えー…? ほんと?」
海未「だってほら、私がやると」
にこ「んひゃあ」
海未「なんて声出すんです」
にこ「いや、急に太もも触ってくるから…」
海未「あ、あなたもさっき触ったでしょう!?」
にこ「あぁ、まあ、うん」
海未「へ、変なこと言わないでください!」プンプン
海未「何ですか。冷たいので、掴まないでください」
にこ「いやぁ…なんか、思ってたより細くないなって。ほら、両手で掴んでるんだけど、指の先同士が引っ付かない」
海未「なっ…!? え、ちょっと、待ってください。にこ、自分の足掴めるんですか?」
にこ「え、そりゃあんた……んぐぐ…! ほ、ほら」
海未「ぎりぎりじゃないですか…にこの手が小さいだけですよ、きっと」
にこ「えー…? ほんと?」
海未「だってほら、私がやると」
にこ「んひゃあ」
海未「なんて声出すんです」
にこ「いや、急に太もも触ってくるから…」
海未「あ、あなたもさっき触ったでしょう!?」
にこ「あぁ、まあ、うん」
海未「へ、変なこと言わないでください!」プンプン
37: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:51:06.58 ID:HwpxiwLM.net
海未「ほら、私がやったらちゃんと掴めますよ、にこの太もも」
にこ「ほんとだ」
海未「ふぅ、びっくりさせないで下さい」
にこ「あ、そこはちゃんと気にするんだ。変なの」
海未「え、あ…あはは、本当ですね///」テレッ
にこ「………」
にこ「そういえば、あんたの足、けっこう筋肉あるのね」
海未「え?」
にこ「凛よりあるかも。凄いじゃない」
海未「それはその、私は鍛錬が日課みたいなものなので…」
にこ「ふぅん…いつやってるの?」
海未「朝と、夜ですね、まぁ。それ以外は学校にいますので」
にこ「ええ? あんた家にいるとき、ずっと筋トレしてるの?」
海未「筋トレ……いや、筋トレだけじゃないですよ?」
にこ「ほんとだ」
海未「ふぅ、びっくりさせないで下さい」
にこ「あ、そこはちゃんと気にするんだ。変なの」
海未「え、あ…あはは、本当ですね///」テレッ
にこ「………」
にこ「そういえば、あんたの足、けっこう筋肉あるのね」
海未「え?」
にこ「凛よりあるかも。凄いじゃない」
海未「それはその、私は鍛錬が日課みたいなものなので…」
にこ「ふぅん…いつやってるの?」
海未「朝と、夜ですね、まぁ。それ以外は学校にいますので」
にこ「ええ? あんた家にいるとき、ずっと筋トレしてるの?」
海未「筋トレ……いや、筋トレだけじゃないですよ?」
38: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 20:57:35.71 ID:HwpxiwLM.net
にこ「へー。じゃあ何やってるのよ。決まった鍛錬とかあるの?」
海未「そうですねぇ……まず朝に水浴びをして」
にこ「え!? 水浴びしてんのあんた!?」
海未「え、はい」
にこ「冬なのに!?」
海未「季節は関係ないと思いますけど」
にこ「ありありよ!ありあり! 寒くないの!?」
海未「ええ、まぁ。そういうことは、考えたことないですね」
にこ「うわぁ…理性で本能抑え込んでるじゃない……すっごぉ…」
海未「そうですか? えへへ、そんなことないと思いますけど」
にこ「そんなことあるって。……なんで笑ってんの」
海未「ふふ、いえ。にこに褒められると、何だか嬉しくて」
にこ「はぁ? 何よそれー」
海未「そうですねぇ……まず朝に水浴びをして」
にこ「え!? 水浴びしてんのあんた!?」
海未「え、はい」
にこ「冬なのに!?」
海未「季節は関係ないと思いますけど」
にこ「ありありよ!ありあり! 寒くないの!?」
海未「ええ、まぁ。そういうことは、考えたことないですね」
にこ「うわぁ…理性で本能抑え込んでるじゃない……すっごぉ…」
海未「そうですか? えへへ、そんなことないと思いますけど」
にこ「そんなことあるって。……なんで笑ってんの」
海未「ふふ、いえ。にこに褒められると、何だか嬉しくて」
にこ「はぁ? 何よそれー」
40: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:06:30.39 ID:HwpxiwLM.net
海未「いえ。何でも」
にこ「………そうだ。肉まん買いましょうよ」
海未「先程も言ってましたね。肉まん好きなんですか」
にこ「好き。嫌いな人とかいるのかしら」
海未「嫌いというか、好みはあると思います。あんまんの方が、とか」
にこ「ああ。海未は何が好きなの?」
海未「肉まんですね」
にこ「肉まんですか。じゃあ、行きましょ」
海未「ええ」
にこ「小銭あったかしら」ジャラジャラ
海未「がま口財布ですか。懐かしいですね」
にこ「そう? 海未はこういうの使わない? 片手で開けられるし、丈夫だし、結構便利なのよね」
海未「私は使ったことはないですね。昔、穂乃果が使ってました」
にこ「へー」
海未「拾ってきたドングリとかを、入れてましたね」
にこ「財布として使いなさいよ」
にこ「………そうだ。肉まん買いましょうよ」
海未「先程も言ってましたね。肉まん好きなんですか」
にこ「好き。嫌いな人とかいるのかしら」
海未「嫌いというか、好みはあると思います。あんまんの方が、とか」
にこ「ああ。海未は何が好きなの?」
海未「肉まんですね」
にこ「肉まんですか。じゃあ、行きましょ」
海未「ええ」
にこ「小銭あったかしら」ジャラジャラ
海未「がま口財布ですか。懐かしいですね」
にこ「そう? 海未はこういうの使わない? 片手で開けられるし、丈夫だし、結構便利なのよね」
海未「私は使ったことはないですね。昔、穂乃果が使ってました」
にこ「へー」
海未「拾ってきたドングリとかを、入れてましたね」
にこ「財布として使いなさいよ」
42: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:18:56.47 ID:HwpxiwLM.net
~~~
にこ「というわけで肉まんを買ったわ」
海未「美味しいです」
にこ「ごちそうさま」
海未「早すぎません?」
にこ「ねぇねぇ、ねぇ海未」
海未「ねぇが多いです。どうしました?」
にこ「穂乃果とことりが幸せになったら嬉しい?」
海未「え、どういう質問でしょうか? それは勿論、嬉しいですがもぐもぐ」
にこ「二人だけで幸せになったら?」
海未「へ?」
にこ「というわけで肉まんを買ったわ」
海未「美味しいです」
にこ「ごちそうさま」
海未「早すぎません?」
にこ「ねぇねぇ、ねぇ海未」
海未「ねぇが多いです。どうしました?」
にこ「穂乃果とことりが幸せになったら嬉しい?」
海未「え、どういう質問でしょうか? それは勿論、嬉しいですがもぐもぐ」
にこ「二人だけで幸せになったら?」
海未「へ?」
45: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:25:50.72 ID:HwpxiwLM.net
海未「ごっくん」
海未「けほ、どういうことでしょう…?」
にこ「そのままの意味。そう、例えば二人だけがテストで満点を取ったとか、二人だけおみくじで大吉が出たとか」
海未「私は赤点を取って、おみくじで大凶を引いたのでしょうか?」
にこ「うん。そんな、軽い気持ちで答えてくれていいから」
海未「そうですねぇ……」
にこ「………」
海未「やっぱり、嬉しくなると思います。二人を、祝福すると思います」
にこ「………」
にこ「そう、なの」
海未「けほ、どういうことでしょう…?」
にこ「そのままの意味。そう、例えば二人だけがテストで満点を取ったとか、二人だけおみくじで大吉が出たとか」
海未「私は赤点を取って、おみくじで大凶を引いたのでしょうか?」
にこ「うん。そんな、軽い気持ちで答えてくれていいから」
海未「そうですねぇ……」
にこ「………」
海未「やっぱり、嬉しくなると思います。二人を、祝福すると思います」
にこ「………」
にこ「そう、なの」
47: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:31:46.35 ID:HwpxiwLM.net
にこ「じゃ、じゃあさ…っ、その、もしも」
にこ「もしも私が赤点を満点にしたり、大凶を大吉に変えられたら…その…ど、どうする…?」
海未「ふふ、変なことを言うんですね、にこは」
にこ「う……」
海未「そうですね。それは、遠慮させていただきます」
にこ「………な、何でよ」
海未「ズルはいけません。私はきっと、満点を取るまで勉強してしまいます」
海未「大吉が気に入らないなら、大吉を引くまで挑戦します。不器用な、性格ですから」
にこ「………ああ」
にこ(ああ……そうよね、こんな海未だから、私は…)
にこ「もしも私が赤点を満点にしたり、大凶を大吉に変えられたら…その…ど、どうする…?」
海未「ふふ、変なことを言うんですね、にこは」
にこ「う……」
海未「そうですね。それは、遠慮させていただきます」
にこ「………な、何でよ」
海未「ズルはいけません。私はきっと、満点を取るまで勉強してしまいます」
海未「大吉が気に入らないなら、大吉を引くまで挑戦します。不器用な、性格ですから」
にこ「………ああ」
にこ(ああ……そうよね、こんな海未だから、私は…)
54: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:45:09.44 ID:HwpxiwLM.net
にこ「…あはは。そっか」
海未「もぐもぐ。ええ」
にこ「あとさ。一つだけ、いい?」
海未「何ですか?」
にこ「海未は穂乃果とことりのこと、好き?」
海未「好きですよ、とても」
にこ「迷いなく言うわね」
海未「迷いませんよ、いつだって。二人は私の親友ですから」
にこ「親友、ね。海未は本当に、良い『幼馴染み』なのね」
海未「それは、まぁ、はい」
海未「もぐもぐ。ええ」
にこ「あとさ。一つだけ、いい?」
海未「何ですか?」
にこ「海未は穂乃果とことりのこと、好き?」
海未「好きですよ、とても」
にこ「迷いなく言うわね」
海未「迷いませんよ、いつだって。二人は私の親友ですから」
にこ「親友、ね。海未は本当に、良い『幼馴染み』なのね」
海未「それは、まぁ、はい」
56: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 21:55:33.79 ID:HwpxiwLM.net
にこ「きっと二人にとっても、海未は大切な『幼馴染み』なのね」
海未「ええ」
にこ「………でも、ああ、やっぱり」
海未「?」
にこ「海未は二人に尽くしすぎだと思う」
海未「? それは、つまりどういう…」
にこ「穂乃果に甘えられたり、ことりのお願いを聞いたり、しすぎ」
海未「そう、でしょうか……?」
にこ「そう。そうよ」
海未「………」
にこ「甘いの、あまあま」
海未「酷いです」
にこ「ごめんね」
海未「ええ」
にこ「………でも、ああ、やっぱり」
海未「?」
にこ「海未は二人に尽くしすぎだと思う」
海未「? それは、つまりどういう…」
にこ「穂乃果に甘えられたり、ことりのお願いを聞いたり、しすぎ」
海未「そう、でしょうか……?」
にこ「そう。そうよ」
海未「………」
にこ「甘いの、あまあま」
海未「酷いです」
にこ「ごめんね」
60: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 22:06:28.90 ID:HwpxiwLM.net
海未「でもそれは、えっと、私の中に思い出があるからなんです」
にこ「思い出?」
海未「ええ。良い思い出が、たくさんあるんです。それが、私の元気の源なんですよね」
にこ「よく分からないわ、どういうこと?」
海未「元気が、私に勇気をくれるんです。勇気とは、思い出の中に生まれるものなんです」
にこ「えーっと…?」
海未「ねぇ、にこ」
にこ「?」
海未「私は、そこまで馬鹿じゃないんですよ」
にこ「え?」
海未「テストで赤点を取るようなことはしません」
にこ「え? あぁ、あはは。それはそうだろうけど」
海未「私はそこまで、鈍くはないんです」
にこ「…?」
にこ「思い出?」
海未「ええ。良い思い出が、たくさんあるんです。それが、私の元気の源なんですよね」
にこ「よく分からないわ、どういうこと?」
海未「元気が、私に勇気をくれるんです。勇気とは、思い出の中に生まれるものなんです」
にこ「えーっと…?」
海未「ねぇ、にこ」
にこ「?」
海未「私は、そこまで馬鹿じゃないんですよ」
にこ「え?」
海未「テストで赤点を取るようなことはしません」
にこ「え? あぁ、あはは。それはそうだろうけど」
海未「私はそこまで、鈍くはないんです」
にこ「…?」
69: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 22:32:32.24 ID:HwpxiwLM.net
海未「ああ、にこ。優しいあなた、私はあなたを尊敬します」
海未「強くて、しなやかで、少しだけ、聡いあなた」
海未「気付かないふりをするのも、疲れるんです。今日は本当に、ありがとうございました」
にこ「……何かよく分からないけど、あんた勘違いしてるわ」
海未「?」
にこ「私は別に、気の利いた優しい先輩じゃない。そんなことで、海未を誘ったりなんかしてないの」
海未「………」
にこ「そんな私を、頼むから、強いなんて言わないで」
海未「にこ……」
海未「強くて、しなやかで、少しだけ、聡いあなた」
海未「気付かないふりをするのも、疲れるんです。今日は本当に、ありがとうございました」
にこ「……何かよく分からないけど、あんた勘違いしてるわ」
海未「?」
にこ「私は別に、気の利いた優しい先輩じゃない。そんなことで、海未を誘ったりなんかしてないの」
海未「………」
にこ「そんな私を、頼むから、強いなんて言わないで」
海未「にこ……」
70: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 22:45:17.18 ID:HwpxiwLM.net
にこ「あはは……さすがに、どういうことか分かった?」
海未「……私は、穂乃果のことが好きなんです」
にこ「知ってる」
海未「本当に、好きで……」
にこ「うん。知ってる」
海未「大好きで……うぇ…ぐすっ…」
にこ「……」
海未「ごめ…っ、うぅ…ごめんなさい…! だから私…!」
にこ「……いいの」
海未「うぇぇん……」
海未「……私は、穂乃果のことが好きなんです」
にこ「知ってる」
海未「本当に、好きで……」
にこ「うん。知ってる」
海未「大好きで……うぇ…ぐすっ…」
にこ「……」
海未「ごめ…っ、うぅ…ごめんなさい…! だから私…!」
にこ「……いいの」
海未「うぇぇん……」
73: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 22:53:12.09 ID:HwpxiwLM.net
~~~~~~
にこ「よしよし」
海未「帰宅途中に泣いてしまいました」
にこ「ああ、いいのよ。落ち着いた?」
海未「ええ。すみません。ああ、恥ずかしいです」
にこ「いいってば」
海未「その、にこの気持ちも…」
にこ「だ~か~ら~、気にしなくていいってば」
海未「でも…」
にこ「でも、にこは諦めないからね。よりによってこのにこに。あんたは、大凶を引いちゃったんだから」
海未「……ふふ、もう。あなたという人は。でも、ありがとうございます」
にこ「……うん」
にこ「よしよし」
海未「帰宅途中に泣いてしまいました」
にこ「ああ、いいのよ。落ち着いた?」
海未「ええ。すみません。ああ、恥ずかしいです」
にこ「いいってば」
海未「その、にこの気持ちも…」
にこ「だ~か~ら~、気にしなくていいってば」
海未「でも…」
にこ「でも、にこは諦めないからね。よりによってこのにこに。あんたは、大凶を引いちゃったんだから」
海未「……ふふ、もう。あなたという人は。でも、ありがとうございます」
にこ「……うん」
76: (おいしい水)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 23:23:29.16 ID:HwpxiwLM.net
海未(さよならを、私は穂乃果に言う)
海未(また明日、笑顔で会えるように。それが、私の勇気)
海未「今日はありがとうございました」
にこ「ううん。こっちこそ、色々、ごめんね」
海未(私はきっと、いつまでも穂乃果のことを想う)
海未(さよならを言うために。これで、いいんです……)
海未「マニキュア、きれいです。すごく」
にこ「うん。気合い入れたの」
海未(他の誰かを想う私は、きっとこの私じゃない)
海未(この私は、さよならを言う私)
海未「……穂乃果に、告白しようと思います」
にこ「うん。そっか、頑張ってね」
海未「ええ。頑張ろうと、思います」
お わ り
海未(また明日、笑顔で会えるように。それが、私の勇気)
海未「今日はありがとうございました」
にこ「ううん。こっちこそ、色々、ごめんね」
海未(私はきっと、いつまでも穂乃果のことを想う)
海未(さよならを言うために。これで、いいんです……)
海未「マニキュア、きれいです。すごく」
にこ「うん。気合い入れたの」
海未(他の誰かを想う私は、きっとこの私じゃない)
海未(この私は、さよならを言う私)
海未「……穂乃果に、告白しようと思います」
にこ「うん。そっか、頑張ってね」
海未「ええ。頑張ろうと、思います」
お わ り
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1423220524/