【SS】せつ菜「栞子さんって>>3なのでは？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

栞子「そ、そんなことないですよ」
　

DT
　

せつ菜「あっ！その反応！！まさしくDTですよ！」

栞子「そんなことはありません。急に言われたので面食らっただけですよ」

せつ菜「本当ですか？」

栞子「はい。それにそもそも……」

せつ菜「そもそも？」

栞子「DTとはどういう意味ですか？」

せつ菜「分かりません！！」

栞子「えっ」
　

えっ
　

せつ菜「最近読み始めた漫画でそういうシーンがあったんです！」

───
ギャル『え～っ？もしかして主人公くんってDTなん？』

主人公『でぃっ、DTちゃうわっ！』
───

せつ菜「こういう感じでした！」

栞子「なるほど」

せつ菜「この主人公は真面目で優しくて人のために動ける人物。まさしく栞子さんにそっくりでしたので、さっきの質問をしたわけです」

栞子「そ、そうですか」

せつ菜「すると栞子さんは主人公のように詰まりながらの返答。これがどういうことか分かりますか？」

栞子「どういうことなのでしょうか」

せつ菜「栞子さんはDTということです！！」

栞子「なっ……私はDTだったのですか。知りませんでした」
　

栞子「しかしそうなるとDTとはどういう意味なのかますます気になりますね」

せつ菜「そうですよね。私も気になってます」

栞子「調べますか。Hey Siori」

せつ菜「待ってください！」

栞子「えっ。どうしてですか？　分からないことは調べるべきでは？」

せつ菜「考えましょう！2人でDTとはどういう意味なのかを！」

栞子「考える……」

せつ菜「はい。確かに調べればDTの意味はすぐに分かるでしょう。しかしそれでは身につきません」

せつ菜「DTを情報ではなく知識として取り入れるためには、1度考察する必要があるんですよ！！」

栞子「なるほど。そうする必要があるほどに、DTとは重要なことなのですね」

せつ菜「はい！！！！」

栞子「分かりました。ではまずどの線からDTの意味を考えていきましょうか」

せつ菜「そうですね……」

①せつ菜の読んでいた漫画の内容から
②栞子がDTなのがさっき確定したので、栞子の性格から
③略語であると決め打ちしてDとTの頭文字から
④自由安価

>>14
　

2
　

せつ菜「さきほど栞子さんはDTだということが確定しましたよね？」

栞子「はい。自分では分かっていませんでしたが、私はDTだったようです」

せつ菜「そうでしょう。DTというのはDTかどうか聞かれたら詰まりながら返答してしまうものなのです」

栞子「なるほど。では失礼して」ｺﾎﾝｯ

栞子「せつ菜さんはDTですか？」

せつ菜「違います！！！」ｷｯﾊﾟﾘ

栞子「確かに。私はDTで、せつ菜さんはDTではない。これは解決の糸口になりそうですね」

せつ菜「はい。つまり栞子さんに当てはまって私に当てはまらないモノを挙げていけば、自ずとそれがDTということになります！！」

栞子「なるほど！　さすがはせつ菜さんです！」
　

姉妹の有無
　

八重歯
　

栞子「姉妹がいるかどうか……でしょうか。私には姉がいますが、せつ菜さんは一人っ子です」

せつ菜「八重歯というのも考えられますよ！！」

栞子「八重歯……なるほど。せつ菜さんは歯並びがキレイで羨ましいです」

せつ菜「いえいえ！　栞子さんのはにかんだときに見える八重歯は可愛いですよ！」

栞子「ありがとうございます。正直この歯並びは昔から気にしていたのですが、せつ菜さんを初めとして同好会の皆さんは褒めてくださるので、悪くないのかもなと思えています」

せつ菜「はい！　八重歯は栞子さんのチャームポイントです！！」

栞子「ありがとうございます。はぁ……なんの話でしたっけ？」

せつ菜「八重歯の話です！」

栞子「いえ……あっ、DTの話でした！」

せつ菜「そうでした！！」
　

栞子「八重歯がDTの証……ということでしょうか」

せつ菜「いいえ。私の読んだ漫画の主人公に八重歯はありませんでした。おそらくその線は薄いでしょうね」

栞子「なるほど。では歯並びということでしょうか。その主人公さんは八重歯ではなくとも口を開けばとてつもなく歯並びが悪いということは……」

せつ菜「いやありませんよ！！　うわっ、なんか想像してしまいました！！」

栞子「あっ、申し訳ありません」

栞子「では……私の挙げた姉妹がいるかどうかというのはどうでしょう。主人公さんに姉か妹はいますか？」

せつ菜「はい！！」

せつ菜「生徒会長で忍者で巨乳で青髪で露出狂で博愛主義でブラコンの姉と……」

栞子「ᶘｲº⇁ºﾅ川」

せつ菜「風紀委員で天使で爆乳でピンク髪で変態でヤンデレでブラコンの妹がいます！！」

栞子「ᶘｲº⇁ºﾅ川」

せつ菜「栞子さん？？」
　

栞子「し、失礼しました。聞き馴染みのない言葉が連発されていたので」

せつ菜「そうですか？割とポピュラーな属性ばかりでしたが」

栞子「ポピュラー……なるほど。よく分かりました」

せつ菜「DTの意味が分かったんですか！？」

栞子「いいえ。私には分からないことが多すぎるということが分かったのです」

せつ菜「つまり？」

栞子「せつ菜さんにとってポピュラーな言葉も私には分からない。これでは漫画に出てきたワードであるDTに辿り着けるわけもありません」

せつ菜「なるほど！」

栞子「せつ菜さん、その漫画を貸していただけますか？熟読の後、また改めてDTの意味について考えたいと思います」

せつ菜「うぅっ……栞子さん……！！」

栞子「せつ菜さん！？」

せつ菜「栞子さんの心意気に感動しました！！その漫画どころか、私の持っている漫画を全てお貸ししますよ！！」

栞子「ありがとうございます！！！」
　

～3ヶ月後～

栞子「ドゥフフッ、ようやくせつ菜殿からお借りした漫画を全て読み終えましたぞ……」ﾎﾞﾛｯ

せつ菜「栞子さん！！DTのことなんですが……」

栞子「でぃっ、DTちゃうわっ！！！」ﾄﾞｩﾌﾌ

璃奈「DT丸出しの反応で草」
　

おしまい


サクッと書いて終わらせるつもりだったのでここで終わります
久しぶりに安価で書くと難しいですね
　

=͟͟͞͞ ⇁ ಡﾅ川　ドゥフフ
　

りなりーさぁ
　

栞子すっかり染まってて草
面白かったわ乙