【SS】真姫「もしもμ'sが9姉妹だったら」

SS


1: (庭) 2019/03/30(土) 21:08:10.33 ID:04kYJNWN
長女・ことり 20歳:大学3年生
次女・に こ 17歳:高校3年生
三女・絵 里 16歳:高校2年生
四女・  希  16歳:高校2年生
五女・海 未 14歳:中学3年生
六女・穂乃果 13歳:中学2年生
七女・花 陽 10歳:小学5年生
八女・真 姫 9歳:小学3年生
九女・ 凛  5歳:保育園年長
 
2: (庭) 2019/03/30(土) 21:10:29.12 ID:04kYJNWN
真姫「……Zzz」

真姫「……ん」パチッ

真姫「ふわぁっ……なんか、いつもより寝ちゃったわね……」

コンコンッ

真姫「どうぞ」

ギィ

花陽「真姫ちゃん…って、あ…ごめんね、起こしちゃった?」

真姫「大丈夫、起きてたわよ」

花陽「そっか…あのね、ちょっと私、図書館に行きたくて…」

真姫「……?そんなの私に言わなくても勝手に行ってくればいいじゃない」
 
4: (庭) 2019/03/30(土) 21:12:18.56 ID:04kYJNWN
花陽「それが……」

真姫「なによ」

花陽「いま家に凛ちゃんと真姫ちゃんしかいなくて…」

真姫「なんで誰もいないのよ…」

花陽「にこお姉ちゃんはアルバイトで絵里お姉ちゃんと希お姉ちゃんは学校に…」

真姫「学校って…今日、土曜日でしょ?」

花陽「生徒会のお仕事だって」

花陽「あと、穂乃果お姉ちゃんと海未お姉ちゃんは遊びに…」

真姫「…ことりは?」

花陽「女の子二人じゃ危ないからって…」

真姫「付いて行ったの?はぁ…どれだけ心配性なのよ…」

花陽「あはは…」
 
5: (庭) 2019/03/30(土) 21:19:45.14 ID:04kYJNWN
スタスタ…

にこ「本当に大丈夫なのぉ~?凛を真姫一人に任せて…」

絵里「あら?花陽も家にいるんじゃないの?」

希「絵里ち忘れたん?花陽ちゃん、図書館に行くって言ってたよ」

絵里「っという事は今日は家に真姫と凛二人だけって事ね…」

絵里「でも、真姫はしっかりしてるから大丈夫よねっ!」

にこ「しっかり~!?あの真姫がぁ~!?」

希「にこっち~」

にこ「だってそうでしょっ」

にこ「……あの小生意気な子が凛と上手くやれるかしら…」

希「姉には生意気でも妹にはどうかわからないよぉ~?」

にこ「ん~~…」

希「あっ、にこっちはバイト向こうやんな」

希「うちらこっちやから、ほなね」

絵里「バイト、頑張ってね」

にこ「…えぇ」
 
8: (庭) 2019/03/30(土) 21:24:31.21 ID:04kYJNWN
花陽「じゃあ凛ちゃんのことよろしくねっ」

真姫「…えぇ」

花陽「なにか分からないことがあったら、私とかお姉ちゃんたちに電話かけてきてね」

真姫「余計なお世話よ」

花陽「たぶん、もうすぐ凛ちゃん起きるから…」

花陽「そ、そうだ!あとねっ!」

真姫「もうっ!わかったから早く行きなさいよ!」

花陽「あっ、ご、ごめんね!」

花陽「じゃあよろしくね!行ってきます!」ガチャ

真姫「気をつけて」

バタンッ

真姫「……」

真姫「はぁ、ことりに似て心配性な子ね」
 
10: (庭) 2019/03/30(土) 21:28:49.27 ID:04kYJNWN
真姫「(花陽まで私のこと妹扱い…)」

真姫「(ことりやあの次女なんかより絶対私の方がお姉さんのはずなのに…)」

真姫「(…ずっと嫌だった)」

真姫「(妹扱い…末っ子…コンプレックスだった)」

真姫「(でも、そんな私のコンプレックスを解消してくれた子…)」

「真姫お姉ちゃ~ん…」

真姫「…凛」

凛「おはよう~…」ゴシゴシ

真姫「えぇ、おはよう」
 
11: (庭) 2019/03/30(土) 21:32:05.46 ID:04kYJNWN
真姫「」ジー

凛「んにゃ…?」

真姫「(可愛い…私のエンジェル…)」

真姫「…誰かしら家にいたから中々出来なかったけど」

バッ

真姫「穂乃果がいつもやってた頬ずり…私だってやってみたかったんだからっ!」

凛「にゃっ!」

スリスリ…

凛「えへへ~、真姫お姉ちゃんにこれやってもらうの始めてだにゃ~///」

真姫「うふふ…」
 
12: (庭) 2019/03/30(土) 21:36:09.60 ID:04kYJNWN
タッタッタッ

花陽「いけない、お財布忘れちゃってた…」

ガチャ

花陽「ごめん、お財布を取りに…」

ギュー

真姫「うふふ~♪」

花陽「」

真姫「…はっ!」

花陽「……」

真姫「……」

花陽「え、えっと私なにも見t」

ガッ

真姫「さ、財布ならこれでしょ!!も、もう早く行きなさいよぉ~~!!」

バターンッ!

花陽「……か、かわいそうなことしちゃったかなぁ」
 
13: (庭) 2019/03/30(土) 21:38:51.98 ID:04kYJNWN
真姫「はぁ…はぁ…///」

真姫「……んもうっ!」

ポンポン

真姫「…?どうしたの、凛」

凛「は~」

真姫「は?」

凛「ハミガキしたいにゃ」

真姫「あっ…そうね、しましょうか」
 
14: (庭) 2019/03/30(土) 21:44:07.69 ID:04kYJNWN
シャカシャカシャカシャカ

凛「ペッ…」

凛「ことりお姉ちゃん~」

真姫「ん…ことりならいないわよ」

凛「どこか行ったにゃ?」

真姫「遊びに」

真姫「ことりがどうかしたの?」

凛「凛、いつも最後はことりお姉ちゃんにやってもらってたから…」

真姫「あぁ、仕上げを…」

真姫「なら、私がやってあげるわ」

真姫「ほら、こっち向いて」

クルッ

凛「あーん」

シャカシャカ

真姫「……」
 
15: (庭) 2019/03/30(土) 21:49:15.89 ID:04kYJNWN
凛「朝ごはん~!」

真姫「何か食べたいものある?」

凛「朝ごはんはいつもかよ姉におにぎり作ってもらってるんだ~」

真姫「花陽が…そうなの」

凛「でも、かよ姉もいないんだよね?」

真姫「そうね、私たち以外はみんな」

凛「んにゃぁ…おにぎり…」ショボン

真姫「……」

真姫「私が……握るわよ」

凛「ほんとっ!?」パァァ
 
16: (庭) 2019/03/30(土) 21:55:34.45 ID:04kYJNWN
凛「真姫お姉ちゃんの~おにぎりおにぎり~♪」

ギュッギュッ

真姫「あつっ…んもぅ…」

凛「ワクワク!」

真姫「んふっ…」

真姫「具って何かあるのかしら…」

真姫「トマトとか…」

凛「うーうん!凛、のりだけでいいよ!」

真姫「具なし?ちょっと味気ないんじゃない?」

凛「かよ姉が言ってた!おにぎりは塩とのりが一番ぽっぴゅらーだって!」

真姫「ポピュラーでしょ」

真姫「ま、凛がそう言うなら」
 
18: (庭) 2019/03/30(土) 21:59:56.99 ID:04kYJNWN
コトッ

真姫「はい、どうぞ」

凛「いただきまーす!」

真姫「ふふっ、美味しいはずよ」

パクッ!

凛「……ゔぇ」

真姫「……?」

真姫「」パクッ

真姫「ゔぇえ…!?」

真姫「しょ、しょっぱ…」

凛「…り、凛は好きだよ!」

真姫「凛…!」

凛「のり……が」

真姫「………」

凛「………」
 
19: (庭) 2019/03/30(土) 22:04:03.37 ID:04kYJNWN
凛「ごちそーさまでした!」

真姫「…無理して食べなくても良かったのに」

凛「ウーウンオイシカッタ!」

真姫「心がこもってないわよ?」

凛「はぁ…」

真姫「な、何よ…確かに花陽のおにぎりと比べるとダメかもしれないけどため息つくほどじゃあ…」

凛「違うにゃぁ…」

真姫「え?」

スッ

凛「えいごのお勉強~…絵里お姉ちゃんがやっときなさいってぇ…」

真姫「…教えてあげるから、元気出しなさい」

凛「うぅ~…」
 
20: (庭) 2019/03/30(土) 22:14:51.15 ID:04kYJNWN
凛「……T U V W ……で、えっとぉ」

真姫「X」

凛「そう、X~!」

凛「んーと、それでぇ…」

凛「……」

真姫「……」

凛「Xで~終わりっ!」

真姫「」ズルッ

真姫「Zが最後ってさっきも言ったでしょぉ~!」

凛「んにゃぁ…凛、こんなの覚えられないよぉ…」ゴロンッ

凛「む~…だいたい凛たちは日本人なのに、どうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないのぉ!」

真姫「屁理屈はいいのっ!」

凛「ん、んにゃぁ…真姫お姉ちゃん怖いにゃぁ」

真姫「……英語はいつも絵里が教えてるの?」

凛「うん!休みの日は凛に教えてくれるの!」

凛「ほんとはお外で遊ぶほうが好きだけど、絵里お姉ちゃんと一緒にいる時間、好きなんだ!」

真姫「そう…」
 
21: (庭) 2019/03/30(土) 22:19:48.25 ID:04kYJNWN
凛「よーしっ!あっそぶにゃー!」

真姫「英語の勉強はもういいの?」

凛「今日のぶんのはもう終わったよ!真姫お姉ちゃんのおかげで!」

凛「えへへ、ありがとっ!」

真姫「凛…///」

凛「あれ?真姫お姉ちゃんお顔赤いよぉ?大丈夫?」

真姫「だ、大丈夫よ…!それで、えっと…遊びに行くの?」

凛「うん!公園で!一緒に遊ぼっ!」

凛「凛、いーっぱい動くけど真姫お姉ちゃん大丈夫?」

真姫「5歳児についていけないほどダメじゃないわよ」

凛「さすが真姫お姉ちゃんだにゃ~」
 
22: (庭) 2019/03/30(土) 22:24:23.90 ID:04kYJNWN
真姫「ゼェゼェ、ハァハァ…」

凛「真姫お姉ちゃんはーやく~!」

真姫「はぁ…ちょ…ちょっとま、待ちなさいよ…はぁ…」

タッタッタッ

凛「どうしたの?」

真姫「はぁ…はぁ…凛、あなた今、何歳?」

凛「えぇ?さっき真姫お姉ちゃん言ってたにゃ…」

凛「ん~…いち、に、さん…」

凛「そう、5歳!つぎの誕生日で6歳!」

真姫「随分…速いのね…」

凛「えっへん!」

真姫「ちょっと…休憩しましょう」
 
24: (庭) 2019/03/30(土) 22:31:19.95 ID:04kYJNWN
ゴクッゴクッゴクッ

真姫「はぁ…」

凛「凛も凛もー!」

真姫「はいはい」スッ

凛「んっ…んっ…ぷはっー!」

凛「やっぱりお外でいっぱい走るのが最高にゃ~!」

真姫「凛はいつも誰と遊んでるの?」

凛「穂乃果お姉ちゃんだよ!穂乃果お姉ちゃんは凄いにゃ」

凛「鬼ごっこ、凛、すぐ捕まっちゃうもん」

真姫「それは大人気ないだけよ」

真姫「(ま、凛の元気さについていけるのは穂乃果ぐらいのものよね…)」
 
25: (庭) 2019/03/30(土) 22:33:53.23 ID:04kYJNWN
サッー…

真姫「ん…風が気持ちいいわね」

真姫「……そっか……穂乃果がいつも遊んであげてるんだ」

真姫「……ん」チラッ

真姫「1時半…もうこんな時間だったのね」

真姫「凛、お昼ごは……ん」

凛「……スースー」

真姫「……クスッ」

真姫「好きなだけ遊んで疲れたら寝ちゃうなんて…勝手な子ね…ほんと」
 
28: (庭) 2019/03/30(土) 22:37:37.92 ID:04kYJNWN
ユッサユッサ…

凛「ん…んにゃ…」パチリ

真姫「起きた?」

凛「ふわっ…真姫お姉ちゃん…」

真姫「この真姫ちゃんにおんぶさせるなんて、ほんとに」

凛「……えへへ」

凛「……お姉ちゃんたち、みんなおんぶしてくれる」

真姫「え?」

凛「あっ、そーだ!」

真姫「…今度はなに?」

凛「こんぷりーと!」

真姫「はっ?」

凛「お姉ちゃんたちみんなに、おんぶしてもらうのこんぷりーと!」

凛「真姫お姉ちゃんが最後だったんだにゃ!」

真姫「……そっ」

凛「えへへ…」

凛「……ほんとに、こんぷりーと、嬉しいにゃ……」ボソッ

真姫「…?」
 
30: (庭) 2019/03/30(土) 22:41:42.01 ID:04kYJNWN
真姫「えっ?お昼寝するの?」

凛「うんぅ…」

真姫「お昼ご飯はどうするのよ?」

凛「いいにゃ…」

真姫「はいはい…」

凛「真姫お姉ちゃん、これ読んでほしいにゃ」スッ

真姫「えっ、絵本…?」

凛「違うにゃ!全国ラーメンカタログ一覧表!」

真姫「なによそれ!?」

真姫「いやよ!こんなの読むのっ!」

凛「ダメかにゃ…」ショボーン

真姫「……わかった!わかったわよ!読めばいいんでしょ!」

凛「わーい!ありがとー!」
 
32: (庭) 2019/03/30(土) 22:45:34.79 ID:04kYJNWN
真姫「チャーシュー麺…1050円…博多ラーメン…」

凛「……Zzz」ムニャムニャ

真姫「はぁ…もう、読んでるだけで胃もたれしそう…」

真姫「だいたい誰がいつもこれ読んでるのよ…」

凛「むにゃむにゃ…希お姉ちゃん…むにゃむにゃ…」

真姫「……そうと思った」

真姫「……ふわっ」

真姫「私もちょっと……疲れちゃった……」

真姫「少しだけ…少しだけ…」バタンッ

真姫「……スースー」
 
65: (庭) 2019/03/31(日) 14:05:40.97 ID:l6Optj22
今回も短くてすいません
また機会があればよろしくお願いします
>>38
次回からそうさせてもらいます
 
42: (庭) 2019/03/31(日) 12:07:49.47 ID:l6Optj22
真姫「……ん」パチッ

真姫「やだ…2時間近く寝ちゃってたのね、わたし…」

チョイチョイ

真姫「ん…?」

凛「お腹空いたにゃ~…」

真姫「凛…起きてたの」

凛「お腹減っちゃって」

グー

真姫「……みたいね」

真姫「何かあるかしら…」

凛「はいはーい!凛、カップラーメン食べたい!」

真姫「カップラーメン?」

真姫「……」
 
43: (庭) 2019/03/31(日) 12:11:43.60 ID:l6Optj22
コポポポ…

凛「~~♪♪」ワクワク

真姫「ところで凛」

凛「なーに?」

真姫「お昼寝の時の読み聞かせ…?はいつも希にやってもらってるの?」

凛「すごーい!なんでわかったの?」

真姫「……勘かしら」

真姫「さて、あとは3分待つだけね」

真姫「ちょっとだけ部屋に行ってくるわね、すぐ降りてくるから」

凛「はーい」
 
45: (庭) 2019/03/31(日) 12:15:50.45 ID:l6Optj22
凛「……」チラッ

凛「もう、3分経ったにゃー」

凛「…真姫お姉ちゃん遅いなぁ、麺が伸びちゃうよぉ…」

凛「でもテーブルにあって…凛じゃ届かないし…」

凛「ん~…」ソワソワ

凛「……」

凛「背伸びすれば届くかな?」

凛「うーん!」

グラッ

凛「あっ…」
 
46: (庭) 2019/03/31(日) 12:19:12.65 ID:l6Optj22
トットットッ

真姫「おまたせ凛、月曜日の学校の時間割をしてて、ちょっと…」

凛「うーん!!」

グラッ

凛「あっ」

真姫「…っ!!あぶなっ…!!」ダッ

真姫「(だ、ダメ…!間に合わない)」

真姫「(落ちちゃう!)」

真姫「(凛っ…)」

凛「~~!」グッ
 
47: (庭) 2019/03/31(日) 12:24:30.21 ID:l6Optj22
・・・シーン

真姫「……え?」

凛「…んにゃ」パチリッ

凛「あっ!」

凛「にこお姉ちゃん!」

にこ「はぁ…はぁ…あんたら…何やってんのよ」

凛「り、凛がテーブルのカップラーメンを取ろうと背伸びしたら…指しか当たらなくて…」

にこ「バランス崩して落ちてきちゃったわけ…」

にこ「まったく…」

にこ「……真姫」

にこ「凛に怖い思いさせたんだし、謝…」

ダッ

にこ「っと!」

真姫「ごめんね…凛、目を離して…私、凛に大火傷させちゃうところだった…」

真姫「本当にごめんなさい…」

ギュー

凛「ま、真姫お姉ちゃん苦しいにゃぁ」

にこ「…真姫」

にこ「…フフッ」
 
48: (庭) 2019/03/31(日) 12:29:15.98 ID:l6Optj22
真姫「あと…」

にこ「?」

真姫「その…あなたがいなかった凛は大変なことになってた思う…」

真姫「だから…えっと…ありがとう…にこ…ちゃん」

にこ「…っ!!」

にこ「な、なによ、急ににこちゃんなんて…!気持ち悪いわねっ!」カァァ

真姫「……!!き、気持ち悪いってなによぉぉー!」

にこ「だって急じゃない!」

真姫「そういうところが姉として尊敬できないところなのよー!」

にこ「はぁぁ!?ほんっと素直じゃないわねあんたはぁ!」

真姫「素直じゃないってどういうことよぉ!」

にこ「そのまんまの意味ですー!」

凛「仲良しにゃー」
 
49: (庭) 2019/03/31(日) 12:31:46.55 ID:l6Optj22
にこ「あーもう、なんか変な感じ…///」

真姫「私だって…///」

にこ「お姉ちゃんは晩御飯の用意するから二人はお風呂…入ってきなさい」

凛「お風呂~!」

凛「行こう真姫お姉ちゃんー!」

真姫「ちょ、ちょっと凛!押さないでよ~!」

にこ「はぁ、もう」

にこ「頑張りなさい、お姉ちゃん」

にこ「……にこちゃん、か」

にこ「……うふ」ニコッ
 
50: (庭) 2019/03/31(日) 12:34:44.65 ID:l6Optj22
凛「にゃんにゃんにゃーん♪」

凛「やっぱり一番風呂は最高だよね~!」

真姫「ブクブクブク…///」

凛「んにゃ?」

凛「どうしたの真姫お姉ちゃん…顔、赤いよ?もうのぼせちゃったにゃ?」

真姫「な、なんでもないっ!」

凛「そ、そうかにゃ?」

ザパッ

真姫「ほら、体洗うわよっ!」

凛「はーい!」
 
51: (庭) 2019/03/31(日) 12:38:36.85 ID:l6Optj22
シャカシャカ

凛「うぅ~…目にしみるにゃぁ…」

真姫「し、仕方ないでしょ!やったことないんだからっ!」

真姫「……お風呂、いつもは海未と入ってるの?」

凛「えっ、すごいにゃー、よくわかったね!」

真姫「…なんとなくね」

凛「なんとなくか~」

凛「海未お姉ちゃんはね~シャンプーうまいんだ~♪」

凛「…あっ」

真姫「ん?」

凛「もしかして、凛が目開けてるからしみるのかもっ!」

真姫「…もしかしなくてもそうよ」キュッ

シャアアアァァァ!

凛「んにゃっ…!」
 
52: (庭) 2019/03/31(日) 12:44:27.12 ID:l6Optj22
ガラッ

凛「んー、さっぱりした~!」

真姫「凛、ドライヤーしないと風邪…!」

ガチャリ

凛「あっ、お姉ちゃんたちおかえりなさ~い!」

真姫「…!」

絵里「ただいまっ」

ことり「ちょうど玄関で鉢合わせたんだ」

穂乃果「お~凛ちゃんポカポカだね~お風呂入ってたの?」

凛「うん!真姫お姉ちゃんと」

海未「真姫と?すいません、真姫…凛をお風呂に入れるのは私の担当だったんですが…」

海未「大変じゃなかったですか?」

真姫「べ、別に…」

凛「かよ姉もおかえり~!」ダキッ

花陽「ただいま~凛ちゃん!」

キャッキャッ

真姫「……」スタスタ

希「……むぅ」
 
53: (庭) 2019/03/31(日) 12:46:44.41 ID:l6Optj22
ペラ…ペラ…

真姫「……」

コンコンッ

真姫「…!」

ガチャ

希「まーきちゃん♪」

真姫「希……なんのよう?」

希「真姫ちゃんはなにしてたん?」

真姫「見てわからない?勉強」

希「真姫ちゃん下に写真落ちてるよ」

真姫「えっ…!」

希「なーんて、冗談」

希「アルバム見てたんやろ?」スッ

真姫「あっ!ちょっと!勝手に見ないでよっ!」バッ

希「ありゃ…」
 
54: (庭) 2019/03/31(日) 12:52:56.23 ID:l6Optj22
希「どうやった?凛ちゃんと一日一緒にいて」

真姫「…あんまり楽しくなかったんじゃないかしら」

希「どうしてそう思うの?」

真姫「わたし、凛の遊びについていく体力ないし、おにぎりだってまともに作れない…」

真姫「こんな姉と一日一緒でかわいそうなことしたわね」

希「…そんなことないよ」

真姫「え?」

希「凛ちゃん、真姫ちゃんのこと大好きなん♪」

希「でも、真姫ちゃんが中々構ってくれないから不安な部分もあったと思う」

希「それでも好きなんよ」

真姫「……」
 
55: (庭) 2019/03/31(日) 13:02:17.01 ID:l6Optj22
希「真姫ちゃん、ウチらが帰ってきてすぐ部屋に戻ったから聞いてないやろうけど」

希「凛ちゃんね、ウチたちにこう言ってたよ」

希「今日一日すっごく楽しかったって!」

真姫「…!」

希「してもらえないと思ってたおんぶもやってもらってハッピーってご満悦やったよ!」

真姫「……」

真姫「今日一日でわかったことがあるの」

希「ん?」

真姫「お姉ちゃんたちってすごかったんだなって…」

真姫「ことりは毎日凛のハミガキを…にこちゃんは毎日晩御飯を作ってくれてるし…」

真姫「絵里は英語のお勉強を、希はお昼寝の読み聞かせ、海未はお風呂に、穂乃果は遊びに連れて行ってる…」

真姫「私と2つしか違わない花陽だって、凛のために毎日朝、おにぎりを…」

真姫「みんな、姉としての役割をちゃんと果たしてる」

真姫「わたし、そんなことやってるのも知らずに、自分の方が姉として優秀って勝手なこと思ってた…」

真姫「でも、今日一人でやって全然うまくいかなかったのを見ると…」

真姫「ふっ…笑っちゃうわね」

希「……」
 
56: (庭) 2019/03/31(日) 13:12:07.64 ID:l6Optj22
希「真姫ちゃんはダメなんかじゃないよ」

真姫「えっ…」

希「ウチらだって苦手なものは苦手やし、得意なものは得意なだけ」

希「だいたい、ウチら別に一人で凛ちゃんのお世話、全部やってるわけやないしね」

真姫「……」

希「真姫ちゃんは今日一通りを一人でこなしたんでしょ?すごいやんっ!」

希「…出来ないところは出来ないで仕方ない、そういう時は他のみんなに頼る」

希「出来るところは出来るで、自分でやる」

希「つまり、そう…適材適所!」

希「苦手なものは苦手で助け合っていこうよ、姉妹なんだし!」

希「頑張ろっ、お姉ちゃん同士」

真姫「……希」

真姫「…んふっ、言われなくても!」

コンコンッ

ことり「二人とも、ご飯出来たよ~♪」

希「さっ、行こっか」

真姫「えぇ」
 
57: (庭) 2019/03/31(日) 13:15:33.99 ID:l6Optj22
「いただきま~す!」

真姫「」パクッ

穂乃果「モグモグ♪」

穂乃果「う~ん!やっぱり、にこお姉ちゃんの料理が一番だよぉ~!」

にこ「ふふんっ、当然でしょ!」

穂乃果「真姫ちゃんもにこちゃんの料理好きだよね!ね!」

真姫「は、はぁ!?な、なに…その質問」

真姫「……」

真姫「好きに……決まってるじゃない、姉の……にこちゃんの料理なんだから……」

穂乃果「えっ」

ことり「真姫ちゃんが…」

海未「いま…」

花陽「にこちゃんって…」
 
58: (庭) 2019/03/31(日) 13:20:17.87 ID:l6Optj22
穂乃果「な、なんでなんで!?なんでにこお姉ちゃんだけちゃん付けなのぉ~!?」

穂乃果「真姫ちゃん、私も私も~!」

真姫「……穂乃果」ツンッ

穂乃果「なんで~!?」

にこ「ふふん、まぁ姉としての年季が違うってことよねっ!」

穂乃果「うぅ…年季ぃ…?」

穂乃果「どうすればそんなの出るのかな…モグ」

穂乃果「よし!海未ちゃん!私たちもモグ年季モグが出るようにモグ」

海未「穂乃果…喋るときは口の中の物を処理してからにしなさい、はしたないですよ…」

真姫「ふふ…」
 
59: (庭) 2019/03/31(日) 13:34:55.87 ID:l6Optj22
海未「ん…?」

海未「にこ姉さんは食べないんですか?」

にこ「あっ、わたしは…いいわ」

絵里「どうして?もしかして体調悪い?」

にこ「…帰ってきてカップ麺食べたから」

凛「あっ…あ~!そういえば、凛のカップラーメン~!」

凛「にこお姉ちゃん、食べちゃったのぉ~!?」

にこ「しょ、しょうがないでしょ…あの時、あんたたちお風呂入ったんだから」

穂乃果「たしかに伸びたラーメンほど美味しくないものってないからなぁ…」

凛「うぅ…あのカップラーメン、楽しみにしてたのになぁ…」
 
60: (庭) 2019/03/31(日) 13:38:07.21 ID:l6Optj22
ポンッ

凛「んにゃ…」

真姫「元気出しなさいよ、凛」

真姫「また二人で買いに行きましょ」

凛「……!」パァァ

凛「うんっ!」

絵里「さすが真姫、お姉ちゃんね」

ことり「仲良しだね~♪」

にこ「う…ん…伸びても、食べなかった方が良かったのかしら…私が悪者みたいじゃないっ…」

希「まぁまぁ」
 
61: (庭) 2019/03/31(日) 13:44:53.80 ID:l6Optj22
希「真姫ちゃんは今日、凛ちゃんのことで初めてづくしだったもんねっ」ニッ

真姫「の、希っ!」

穂乃果「例えば?」

希「凛ちゃんのためにおにぎりを握る!」

花陽「うんうんっ!」

真姫「……///」

希「凛ちゃんの歯磨きをお手伝い!」

ことり「偉いね~」

真姫「…///」

希「凛ちゃんと一緒に鬼ごっこ!」

海未「凛と鬼ごっこをするとはたいしたものですね」

真姫「~~///」プルプル

希「初めて凛ちゃんをお風呂に入れて!」

真姫「ちょっともう希っ!やめてっ!」

真姫「はっ!」

ニヤニヤ ニヤニヤ

真姫「ん、んもぅ~!なに笑ってるのよぉ~!!!」
 
62: (庭) 2019/03/31(日) 13:48:58.22 ID:l6Optj22
穂乃果「凛ちゃんで一番好きな仕草は?」

にこ「凛に言ってもらいたい言葉は?」

凛「好きなカップラーメンは何かにゃ?」

真姫「ちょ、ちょっと!調子に乗らないで!」

真姫「っていうか凛もなに入ってきてるのよ!」

花陽「うふふ…」


絵里「パクパク…作戦通りってわけでしょ」

希「ん~、なんのこと?」

絵里「家に真姫と凛を二人にするように希が仕向けたんでしょ?」

希「知らないな~、パクッ」

絵里「ほんっとにもう、お節介なんだから…ふふ…」
 
63: (庭) 2019/03/31(日) 13:55:38.81 ID:l6Optj22
真姫「……///」プクー

穂乃果「ご、ごめん…真姫ちゃん、ちょっと調子に乗りすぎたかも…」

真姫「ちょっと?」ギロッ

穂乃果「!!あ、あはは~…あはは…」

絵里「しかし、真姫がそこまで凛のことを愛しているとは思わなかったわね…」

真姫「う、うるさわいね!愛してるとか…別にそんなんじゃ…!」

凛「え、真姫お姉ちゃん…凛のこと…嫌いなの…」

真姫「ゔ、ゔぇえ…!」

真姫「いや、嫌いとか…そんなんじゃ、ただ好きとかじゃなくて姉としての務めを私は…」

花陽「真姫ちゃんっ!凛ちゃんを泣かせるのは、めっ!だよ?」

凛「」ウルウル

真姫「え、ちょっ…いや…あ~もう!!好きよ!!んもうっ!」

凛「わーい!真姫お姉ちゃん♡」ダキッ

ことり「微笑ましいねぇ~♪」
 
64: (庭) 2019/03/31(日) 14:03:30.87 ID:l6Optj22
凛「真姫お姉ちゃんだーいすき♪」ギュー

真姫「んもぅ、すぐ人に抱きつかないのぉ~!」

穂乃果「私もエイッ!」ダキッ

真姫「ほ、穂乃果!だいたいあなたがそういうことするから凛が真似して!」

海未「同意見です、凛は穂乃果の悪いところばかり真似するんですから…」

穂乃果「わ、悪いところってどういうことよぉ~!?」

海未「そのまんまの意味ですっ!」

希「にひひ…!ウチはわしわしMAXで~!」

真姫「ひゃっ…///」

真姫「~~~!!!も、もう~!!そんなことより、あなたたちご飯食べなさいよ~!!!」

花陽「お姉ちゃんって大変だね…」

にこ「姉が大変というより…」

絵里「これは…」

ことり「真姫ちゃんが大変…かな、あはは…」

凛「えへへ~♡」

真姫「は、離れなさいってば~~!!!」

おしまい
 
69: (たこやき) 2019/04/01(月) 00:50:05.60 ID:Z62vNNFu
海未ちゃんと凛ちゃんのお風呂…色気はどこ…?
 
66: (たこやき) 2019/03/31(日) 17:03:42.93 ID:4NrlIRpz
乙、次も期待してる
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1553947690/

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