1: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:00:02 ID:9U6EUP0w00
さやか「……綴理先輩! 綴理先輩! そろそろ起きてください! 遅刻しますよ!?」ユサユサ
綴理「ん……さやー」ギュー
さやか「ちょ、寝ぼけてないで早く起きてください! 朝ごはん出来てますから!」
さやか『綴理先輩、柔らかくてあたたかいなぁ……』
綴理「? さや、ここにあるの何?」ジー
さやか「えっどうしたんですか? 何もありませんけど……まだ寝ぼけてるんですか?」
さやか『幻覚症状……? いや、流石に寝ぼけてるだけですよね』
綴理「……ん」ゴシゴシ
綴理(確かに何かある……さやの隣にふきだし? みたいな感じで)
綴理(何だろう、これ?)
綴理「ん……さやー」ギュー
さやか「ちょ、寝ぼけてないで早く起きてください! 朝ごはん出来てますから!」
さやか『綴理先輩、柔らかくてあたたかいなぁ……』
綴理「? さや、ここにあるの何?」ジー
さやか「えっどうしたんですか? 何もありませんけど……まだ寝ぼけてるんですか?」
さやか『幻覚症状……? いや、流石に寝ぼけてるだけですよね』
綴理「……ん」ゴシゴシ
綴理(確かに何かある……さやの隣にふきだし? みたいな感じで)
綴理(何だろう、これ?)
2: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:01:03 ID:9U6EUP0w00
>>1
時系列はめぐるり加入前です
時系列はめぐるり加入前です
3: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:01:47 ID:9U6EUP0w00
綴理(……たぶん、ボクは心が見えるようになったんだと思う)
綴理「さや、おつかれ」
さやか「ありがとうございました、綴理先輩……」
さやか『朝練が終わってしまいました……綴理先輩と放課後まで会えなくなるなんて……寂しいな』
綴理「さや、おつかれ」
さやか「ありがとうございました、綴理先輩……」
さやか『朝練が終わってしまいました……綴理先輩と放課後まで会えなくなるなんて……寂しいな』
5: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:02:33 ID:9U6EUP0w00
綴理「! ……さや、あたま出して」
さやか「え、え!? こ、こう、ですか?」
綴理「うん、なでなでー」ナデナデ
さやか「え、え、綴理先輩、いきなりどうしたんですか!?」
さやか『綴理先輩の手、大きくて、優しくて……撫でられるの気持ちいい……』
綴理「ん、良かった」
さやか「綴理先輩?」
さやか「え、え!? こ、こう、ですか?」
綴理「うん、なでなでー」ナデナデ
さやか「え、え、綴理先輩、いきなりどうしたんですか!?」
さやか『綴理先輩の手、大きくて、優しくて……撫でられるの気持ちいい……』
綴理「ん、良かった」
さやか「綴理先輩?」
6: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:03:15 ID:9U6EUP0w00
綴理「さや、学校、手つないで行こうか」
さやか「え!?」
さやか『綴理先輩と手を……嬉しい!!!』
綴理「……ふふっ」
綴理(さやの心はとても素直だ。ボクのことで喜んでくれるのはボクも嬉しい。)
綴理(心が見えると、相手のして欲しいことがボクに伝わる)
綴理(ボクは気持ちを伝えるのも、相手の気持ちを考えるのも少し苦手だから……この力がなんだか嬉しい)
綴理(……でも、何でいきなり見えるようになったんだろう?)
さやか「え!?」
さやか『綴理先輩と手を……嬉しい!!!』
綴理「……ふふっ」
綴理(さやの心はとても素直だ。ボクのことで喜んでくれるのはボクも嬉しい。)
綴理(心が見えると、相手のして欲しいことがボクに伝わる)
綴理(ボクは気持ちを伝えるのも、相手の気持ちを考えるのも少し苦手だから……この力がなんだか嬉しい)
綴理(……でも、何でいきなり見えるようになったんだろう?)
8: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:04:03 ID:9U6EUP0w00
───
梢「おはよう、綴理」
綴理「こず、おはよー」
綴理(こずのも見えるかな……?)ジー
梢「綴理? そんなに見つめてどうしたの?」
梢『今日の朝練での花帆さんは少し動きが遅れていたわね……体調が悪いとかではなければいいのだけれど……昨日夜更かししたとかかしら』
梢「おはよう、綴理」
綴理「こず、おはよー」
綴理(こずのも見えるかな……?)ジー
梢「綴理? そんなに見つめてどうしたの?」
梢『今日の朝練での花帆さんは少し動きが遅れていたわね……体調が悪いとかではなければいいのだけれど……昨日夜更かししたとかかしら』
9: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:04:39 ID:9U6EUP0w00
綴理「あ、見えた」
梢「綴理?」
梢『ああそうだ、今日は部長会議があるから、それ用に完成させた書類も見直しておかなくちゃ……それと、今日の練習のスケジュールも……』
綴理「……こず」
綴理(こずは頑張り屋さんだ。そしてその頑張りをボクたちに隠すのが上手い。)
綴理(でも、今のボクには見える。こずをほめてあげられる)
梢「綴理?」
梢『ああそうだ、今日は部長会議があるから、それ用に完成させた書類も見直しておかなくちゃ……それと、今日の練習のスケジュールも……』
綴理「……こず」
綴理(こずは頑張り屋さんだ。そしてその頑張りをボクたちに隠すのが上手い。)
綴理(でも、今のボクには見える。こずをほめてあげられる)
11: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:05:39 ID:9U6EUP0w00
綴理「こず、こっち寄ってー」
梢「え? 話が読めないのだけど……」スタスタ
綴理「ぎゅー」ハグッ
梢「!?」
梢『!?』
綴理「あ、おとなしくなった」
梢「な、な、何をしているの綴理!? いきなり抱きしめるだなんて」
綴理「こずはえらい、えらいね」ナデナデ
梢「話を聞いてちょうだい!//」
梢「え? 話が読めないのだけど……」スタスタ
綴理「ぎゅー」ハグッ
梢「!?」
梢『!?』
綴理「あ、おとなしくなった」
梢「な、な、何をしているの綴理!? いきなり抱きしめるだなんて」
綴理「こずはえらい、えらいね」ナデナデ
梢「話を聞いてちょうだい!//」
12: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:06:17 ID:9U6EUP0w00
梢「……それで? どうしていきなりこんな事をしたの?」
綴理「こずをほめるためー」
梢「い、いきなりね……でも、ありがとう綴理」
綴理「ん。あ、そうだ」
綴理(こずなら今ボクに起こってることの原因? きっかけ? がわかるかな?)
綴理「こずに聞きたいことがあるんだ」
梢「聞きたいこと? そうね、私に分かることなら」
綴理「こずをほめるためー」
梢「い、いきなりね……でも、ありがとう綴理」
綴理「ん。あ、そうだ」
綴理(こずなら今ボクに起こってることの原因? きっかけ? がわかるかな?)
綴理「こずに聞きたいことがあるんだ」
梢「聞きたいこと? そうね、私に分かることなら」
13: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:07:12 ID:9U6EUP0w00
綴理「んーとね……特殊能力? をいきなり使えるようになったとしたら、何で使えるようになったのかなーって」
梢「予想より随分と空想めいた質問ね……答えを一口に言うのは難しいと思うのだけれど」
綴理「そっか……こずでもわからないか」
梢「…………でも、そうね。もし急にそんなことが起こってしまったのなら」
梢「きっとそれは、運命だったからじゃないかしら?」
梢「予想より随分と空想めいた質問ね……答えを一口に言うのは難しいと思うのだけれど」
綴理「そっか……こずでもわからないか」
梢「…………でも、そうね。もし急にそんなことが起こってしまったのなら」
梢「きっとそれは、運命だったからじゃないかしら?」
14: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:07:53 ID:9U6EUP0w00
綴理「運命?」
梢「そう、運命。私は運命を信じているもの」クスッ
綴理「運命……よくわからないや」
梢「分かりやすく言うならば、その能力を得たことに何か意味があるってこと」
梢「この世界で起きることに、無意味なことなんてあり得ない、一見関係のないようなことでも、必ず巡り巡って意味を持って返ってくる、そう私は思うの」
梢『あのとき、花帆さんと出会ったのも運命だったものね』
綴理「……なんだろう、ボクもそう思う気がする」
綴理(運命……)
梢「そう、運命。私は運命を信じているもの」クスッ
綴理「運命……よくわからないや」
梢「分かりやすく言うならば、その能力を得たことに何か意味があるってこと」
梢「この世界で起きることに、無意味なことなんてあり得ない、一見関係のないようなことでも、必ず巡り巡って意味を持って返ってくる、そう私は思うの」
梢『あのとき、花帆さんと出会ったのも運命だったものね』
綴理「……なんだろう、ボクもそう思う気がする」
綴理(運命……)
15: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:09:54 ID:9U6EUP0w00
───
花帆「はぁ、はぁ、はぁ……疲れたーー!」クタクタ
綴理「かほ、おつかれ。DOLLCHESTRAの練習どうだった?」
花帆「今回も、すっごく身になりました! 明日はスリーズブーケで練習できると思うので、今日は本当、ありがとうございました!」
綴理「こずの部長会議が長引いちゃって残念だね、結構練習内容、考えてたみたいだったのに」
花帆「うっ、明日にその分が追加で来ないか、花帆は心配です……」
花帆『梢センパイなら、笑顔でグラウンド30周! とか言うんじゃないかな……』
花帆「はぁ、はぁ、はぁ……疲れたーー!」クタクタ
綴理「かほ、おつかれ。DOLLCHESTRAの練習どうだった?」
花帆「今回も、すっごく身になりました! 明日はスリーズブーケで練習できると思うので、今日は本当、ありがとうございました!」
綴理「こずの部長会議が長引いちゃって残念だね、結構練習内容、考えてたみたいだったのに」
花帆「うっ、明日にその分が追加で来ないか、花帆は心配です……」
花帆『梢センパイなら、笑顔でグラウンド30周! とか言うんじゃないかな……』
16: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:10:42 ID:9U6EUP0w00
綴理「あ、そうだ」
綴理(こずが朝、かほの体調がどうとか考えてたはず)
綴理「そういえば、かほ、昨日何してた?」
花帆「え、昨日ですか?」
花帆『昨日かぁ……そういえば、昨日夜通し読んだ新刊の本、すっごく良かったなぁ……笑いあり、冒険あり、恋愛ありで……! まだ余韻が抜けないよ……おかげで寝不足だけど……』
花帆「あー……昨日はーえっと……」
綴理「かほ、昨日本読んでたの?」
花帆「えっ、そうですそうです! なんでわかったんですか! 綴理センパイってもしかしてエスパー?」
綴理「んー……そうかも?」
綴理(こずが朝、かほの体調がどうとか考えてたはず)
綴理「そういえば、かほ、昨日何してた?」
花帆「え、昨日ですか?」
花帆『昨日かぁ……そういえば、昨日夜通し読んだ新刊の本、すっごく良かったなぁ……笑いあり、冒険あり、恋愛ありで……! まだ余韻が抜けないよ……おかげで寝不足だけど……』
花帆「あー……昨日はーえっと……」
綴理「かほ、昨日本読んでたの?」
花帆「えっ、そうですそうです! なんでわかったんですか! 綴理センパイってもしかしてエスパー?」
綴理「んー……そうかも?」
17: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:12:02 ID:9U6EUP0w00
綴理「えっとね、こずがかほのこと心配してた、夜更かしは良くない」
花帆「夜更かしもバレちゃってる!? うう、すみません綴理センパイ……」
花帆『うう……次からは気をつけよう……でも本って一気に読みたくなっちゃうんだよね……』
綴理「寝る子は育つから、ちゃんと寝た方がいい」
綴理(かほの心には裏表がない。言葉も心も優しくて、眩しい女の子だ。)
花帆「夜更かしもバレちゃってる!? うう、すみません綴理センパイ……」
花帆『うう……次からは気をつけよう……でも本って一気に読みたくなっちゃうんだよね……』
綴理「寝る子は育つから、ちゃんと寝た方がいい」
綴理(かほの心には裏表がない。言葉も心も優しくて、眩しい女の子だ。)
18: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:12:33 ID:9U6EUP0w00
花帆「後で個人的に梢センパイに会うので、そのときに心配かけてごめんなさいって謝ってきますね!」
花帆『そうだぞ……あたしは今日が勝負なんだ! 今日こそ梢センパイに……!』
綴理「…………?」
花帆『そうだぞ……あたしは今日が勝負なんだ! 今日こそ梢センパイに……!』
綴理「…………?」
19: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:13:17 ID:9U6EUP0w00
───
綴理「もう寝る時間だー」
綴理(今日は1日不思議な日だったなー……)
綴理(さやも、こずも、かほも。みんな良い子だ。今日は心が見えて、より一層感じた)
綴理(それに、心が見えた分ボクも、みんなに色々してあげられた)
綴理(……結局、何で見えるようになったんだろう)
綴理(こずが言ってた運命というものが本当なら、ボクがこの力を手に入れた理由があるのかな?)
綴理(……一体、それは……)
綴理「もう寝る時間だー」
綴理(今日は1日不思議な日だったなー……)
綴理(さやも、こずも、かほも。みんな良い子だ。今日は心が見えて、より一層感じた)
綴理(それに、心が見えた分ボクも、みんなに色々してあげられた)
綴理(……結局、何で見えるようになったんだろう)
綴理(こずが言ってた運命というものが本当なら、ボクがこの力を手に入れた理由があるのかな?)
綴理(……一体、それは……)
21: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:17:23 ID:9U6EUP0w00
綴理「ん……」チュンチュン
綴理(あれ……? さやがいない)
綴理(今日は起こしに来なかった……? でもボクは起きれた、タイミングはいいね)
綴理(……1人の朝は久しぶりだ。朝ごはん、どうすればいいんだっけ……?)ウロウロ
綴理(あれ……? さやがいない)
綴理(今日は起こしに来なかった……? でもボクは起きれた、タイミングはいいね)
綴理(……1人の朝は久しぶりだ。朝ごはん、どうすればいいんだっけ……?)ウロウロ
22: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:19:03 ID:9U6EUP0w00
さやか「お、遅れましたーっ!! おはようございます!」ハァハァ
綴理「おおー、さや、おはよ。」
さやか「つ、綴理先輩すみません……起こしに来ることができなくて……」
綴理「ううん、今日ボクは起きれたから。さやも、無理しなくていいんだよ?」
さやか「い、いえ、えと……」
さやか『わたしの存在価値が……花帆さんを慰めることも十分にできず、綴理先輩のお役にも立てないなんて……わたしは何て未熟者なんでしょう……消えてしまいたい……』
綴理「!?!?」
綴理「おおー、さや、おはよ。」
さやか「つ、綴理先輩すみません……起こしに来ることができなくて……」
綴理「ううん、今日ボクは起きれたから。さやも、無理しなくていいんだよ?」
さやか「い、いえ、えと……」
さやか『わたしの存在価値が……花帆さんを慰めることも十分にできず、綴理先輩のお役にも立てないなんて……わたしは何て未熟者なんでしょう……消えてしまいたい……』
綴理「!?!?」
23: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:23:02 ID:9U6EUP0w00
綴理(さやの様子がおかしい。昨日と違ってなんだろう、ネガティブすぎる気がする)
綴理(……ん、あれ? かほを慰める?)
さやか「……今日は朝練はないので、ゆっくり朝ごはんを食べられますね。今お作りするので、少し待っていてください」
さやか『梢先輩と花帆さんの間をうまく取り持つことすら私には……せめて綴理先輩だけでも私は……』
綴理(……ん、あれ? かほを慰める?)
さやか「……今日は朝練はないので、ゆっくり朝ごはんを食べられますね。今お作りするので、少し待っていてください」
さやか『梢先輩と花帆さんの間をうまく取り持つことすら私には……せめて綴理先輩だけでも私は……』
24: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:23:59 ID:9U6EUP0w00
綴理「…………さや」
綴理(……聞いてもいいのかな? でも、なんだかさやが焦っているようにも見える)
綴理(さやは素直な子だ。昨日、心が見えて、よくわかった)
綴理(さやがボクに何も言わないなら、ボクはそっとしておくことしかできない)
綴理(……さやの様子から見て、こずとかほも心配だ。昨日、ボクが知らないところで何かがあったのかも)
綴理(……もしかしたら、今ボクが、相手の心を見れるのはこれを何とかするためなのかも?)
綴理(……聞いてもいいのかな? でも、なんだかさやが焦っているようにも見える)
綴理(さやは素直な子だ。昨日、心が見えて、よくわかった)
綴理(さやがボクに何も言わないなら、ボクはそっとしておくことしかできない)
綴理(……さやの様子から見て、こずとかほも心配だ。昨日、ボクが知らないところで何かがあったのかも)
綴理(……もしかしたら、今ボクが、相手の心を見れるのはこれを何とかするためなのかも?)
25: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:24:36 ID:9U6EUP0w00
───
綴理「……こず、おはよう」
梢「あら、おはよう綴理」
綴理(普通そうに見える……実はなんて事ないのかな?)ジー
梢「全く。また、じっと見つめて……」
梢『花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん』
綴理「」
綴理「……こず、おはよう」
梢「あら、おはよう綴理」
綴理(普通そうに見える……実はなんて事ないのかな?)ジー
梢「全く。また、じっと見つめて……」
梢『花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん』
綴理「」
26: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:30:20 ID:9U6EUP0w00
綴理「……こず?」
梢「どうしたの綴理。そんなところに立ち尽くして?」
綴理「あ、いや……」
綴理(こずの心の文字の圧? がすごい……溺れそうだ……)
梢「……そういえば、綴理。実は部長業務がまだ終わっていなくて。今日も部活頼めるかしら?」
梢『本当は終わっているけれど仕方がないわ……だって今花帆さんと会うのは……ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「…………えっ?」
梢「どうしたの綴理。そんなところに立ち尽くして?」
綴理「あ、いや……」
綴理(こずの心の文字の圧? がすごい……溺れそうだ……)
梢「……そういえば、綴理。実は部長業務がまだ終わっていなくて。今日も部活頼めるかしら?」
梢『本当は終わっているけれど仕方がないわ……だって今花帆さんと会うのは……ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「…………えっ?」
27: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:31:04 ID:9U6EUP0w00
綴理(……こずが嘘をついた? こずがまた、ボクに何かを隠してる……?)
綴理(……でも、こずはなんだか辛そうだ。ボクはどうすれば……)
梢「綴理? お願い大丈夫かしら?」
綴理「あー……うん、わかった。ボクに任せて」
綴理(こずの辛そうな心……ボクは触れていいのかわからない)
綴理(……でも、こずはなんだか辛そうだ。ボクはどうすれば……)
梢「綴理? お願い大丈夫かしら?」
綴理「あー……うん、わかった。ボクに任せて」
綴理(こずの辛そうな心……ボクは触れていいのかわからない)
28: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:32:29 ID:9U6EUP0w00
梢「よろしくね、綴理」
梢『ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理(……というか何もわからない。こずとかほの間に何があったら、こずがこうなるのか)
綴理(……部活でかほの様子も見てみよう)
綴理(今のボクは心が見えるんだから、きっと、なにかわかるはずだ)
梢『ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理(……というか何もわからない。こずとかほの間に何があったら、こずがこうなるのか)
綴理(……部活でかほの様子も見てみよう)
綴理(今のボクは心が見えるんだから、きっと、なにかわかるはずだ)
29: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:33:51 ID:9U6EUP0w00
───
花帆「綴理センパイ! お疲れ様です!」
綴理「かほ、おつかれー」
綴理(かほも、いつも通りだ。でも、たぶん……)ジー
花帆『昨日あんなこと、梢センパイに、告白なんてしなければ……花帆は悪い子です……梢センパイを困らせてばっかりで……いつもいつもあたしばかり、人に、迷惑、かけちゃって……うう……』
花帆「綴理センパイ! お疲れ様です!」
綴理「かほ、おつかれー」
綴理(かほも、いつも通りだ。でも、たぶん……)ジー
花帆『昨日あんなこと、梢センパイに、告白なんてしなければ……花帆は悪い子です……梢センパイを困らせてばっかりで……いつもいつもあたしばかり、人に、迷惑、かけちゃって……うう……』
30: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:34:46 ID:9U6EUP0w00
綴理(見えた……けど、)
綴理(かほが、こずに、告白?)
花帆「今日もDOLLCHESTRAの練習に交ぜていただけるんですよね! あたし、今日は昨日よりもっと頑張りますよ!」
花帆『……さやかちゃんにも、昨日無理やり押しかけちゃったし……話を聞いてもらっちゃって凄く助かったけど、さやかちゃんからしたら、迷惑だったかも……なんで、あたしはいつも軽はずみに行動しちゃうんだろう……嫌だなぁ、こんな自分……』
綴理(……なんとなく、昨日何があったのか、ボクにもわかったかも……)
綴理(かほが、こずに、告白?)
花帆「今日もDOLLCHESTRAの練習に交ぜていただけるんですよね! あたし、今日は昨日よりもっと頑張りますよ!」
花帆『……さやかちゃんにも、昨日無理やり押しかけちゃったし……話を聞いてもらっちゃって凄く助かったけど、さやかちゃんからしたら、迷惑だったかも……なんで、あたしはいつも軽はずみに行動しちゃうんだろう……嫌だなぁ、こんな自分……』
綴理(……なんとなく、昨日何があったのか、ボクにもわかったかも……)
31: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:35:48 ID:9U6EUP0w00
綴理(かほが、こずに告白して、こずが断った。話を聞いてもらおうと、かほがさやのところに行った。さやは、うまく慰められなかったって考えてたっけ)
綴理(状況はわかったけど……)チラッ
花帆「……綴理センパイ? どうしたんですか? 練習始めちゃいましょう! 花帆は準備OKです」ニコッ
花帆『でも、やっぱり梢センパイのことは大好きで……諦めきれてない自分も嫌だな……最初から、あたしなんかが梢センパイに釣り合うはずなんてなかったのに……辛くて、苦しいな……』
綴理「……かほ」
綴理(昨日は裏表がないように見えた、かほの心。でも今は……悲しみを押し〇して、かほは笑顔を見せている。)
綴理(かほが、悲しんでる)
綴理(状況はわかったけど……)チラッ
花帆「……綴理センパイ? どうしたんですか? 練習始めちゃいましょう! 花帆は準備OKです」ニコッ
花帆『でも、やっぱり梢センパイのことは大好きで……諦めきれてない自分も嫌だな……最初から、あたしなんかが梢センパイに釣り合うはずなんてなかったのに……辛くて、苦しいな……』
綴理「……かほ」
綴理(昨日は裏表がないように見えた、かほの心。でも今は……悲しみを押し〇して、かほは笑顔を見せている。)
綴理(かほが、悲しんでる)
32: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:36:52 ID:9U6EUP0w00
綴理「……うん、練習はじめようか」
綴理(……この状況、こずが全ての鍵かもしれない)
綴理(正直なところ、こずが、かほの気持ちを断るとは思えない)
綴理(かほをスクールアイドルに誘ったときからずっと、こずはかほのこと、大好きだから)
綴理(……でも、こずは、かほから逃げている?)
綴理(心が見えても、ボクにはこずがわからないよ……)
綴理(……この状況、こずが全ての鍵かもしれない)
綴理(正直なところ、こずが、かほの気持ちを断るとは思えない)
綴理(かほをスクールアイドルに誘ったときからずっと、こずはかほのこと、大好きだから)
綴理(……でも、こずは、かほから逃げている?)
綴理(心が見えても、ボクにはこずがわからないよ……)
33: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:37:57 ID:9U6EUP0w00
───
綴理(……心が見える今のボクにできることがあるなら……)
綴理「こず、いる?」コンコン
梢「……綴理? どうしたの、こんな時間に?」ガチャ
綴理「こず! ……あの、ボク、こずと話がしたくて……」
梢「……ごめんなさい、綴理。私も部長業務が立て込んでいて今は時間が取れそうにないの、話ならまた今度……」
梢『とてもそんな余裕なんか……花帆さんのことが……花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「まって! これだけ言わせて……!」
綴理(……心が見える今のボクにできることがあるなら……)
綴理「こず、いる?」コンコン
梢「……綴理? どうしたの、こんな時間に?」ガチャ
綴理「こず! ……あの、ボク、こずと話がしたくて……」
梢「……ごめんなさい、綴理。私も部長業務が立て込んでいて今は時間が取れそうにないの、話ならまた今度……」
梢『とてもそんな余裕なんか……花帆さんのことが……花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「まって! これだけ言わせて……!」
34: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:39:08 ID:9U6EUP0w00
綴理「こず……あのね、今日のかほ、練習一生懸命で、すごかったんだ。こずにも、見てほしい」
綴理「だから、こずも……あしたは練習……これる、よね?」
梢「…………行けたら、いいわね」
梢『今の私に花帆さんと会う資格なんて……ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
梢「……それじゃあ、おやすみなさい」バタン
綴理「あ……」
綴理(今の、苦しそうに何かを抱えているこずに、なんて言ってあげればいいのか、ボクは、わからなくて)
綴理(……何も、できなかった)
綴理「だから、こずも……あしたは練習……これる、よね?」
梢「…………行けたら、いいわね」
梢『今の私に花帆さんと会う資格なんて……ああ、花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
梢「……それじゃあ、おやすみなさい」バタン
綴理「あ……」
綴理(今の、苦しそうに何かを抱えているこずに、なんて言ってあげればいいのか、ボクは、わからなくて)
綴理(……何も、できなかった)
36: (ワッチョイ eea3-1552) 2024/01/02(火) 21:40:05 ID:9U6EUP0w00
───
綴理「……もう、寝る時間だ」
綴理(今日は……みんな、苦しそうだった)
綴理(心が見えるから、気持ちがわかって、気持ちがわかるから、その痛みに触れづらくて)
綴理(ほんとに、なんでボクは突然、心が見えるようになったのかな……)
綴理(運命……? それがあるとしたら、ボクはこの力で何かしなくちゃいけなかったんじゃ)
綴理(でも……ボクは今日、何もできてない……)
綴理(苦しむみんなになんて言ってあげればいいのか、ボクにはわからない)
綴理(ボクは……どうすればいいんだろ……)
綴理「……もう、寝る時間だ」
綴理(今日は……みんな、苦しそうだった)
綴理(心が見えるから、気持ちがわかって、気持ちがわかるから、その痛みに触れづらくて)
綴理(ほんとに、なんでボクは突然、心が見えるようになったのかな……)
綴理(運命……? それがあるとしたら、ボクはこの力で何かしなくちゃいけなかったんじゃ)
綴理(でも……ボクは今日、何もできてない……)
綴理(苦しむみんなになんて言ってあげればいいのか、ボクにはわからない)
綴理(ボクは……どうすればいいんだろ……)
46: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:18:33 ID:KiWf4IwI00
さやか「……綴理先輩? 朝ですよー」ユサユサ
綴理「……んー……」
さやか「もうっ、起きなきゃダメですよー!」ユサユサ
さやか『……やっぱり綴理先輩は寝顔も絵になるなぁ……昨日の朝はうまくお役に立てなかったけど、やっぱり私、綴理先輩のとなりにいたい……』
さやか『綴理先輩、大好きですよ。ずっとそばにいてくださいね』
綴理(……さやの気持ちが、ボクに、見える…………けど)
綴理(……なんだかその気持ちは言葉ではっきり聞きたいな)
綴理「……んー……」
さやか「もうっ、起きなきゃダメですよー!」ユサユサ
さやか『……やっぱり綴理先輩は寝顔も絵になるなぁ……昨日の朝はうまくお役に立てなかったけど、やっぱり私、綴理先輩のとなりにいたい……』
さやか『綴理先輩、大好きですよ。ずっとそばにいてくださいね』
綴理(……さやの気持ちが、ボクに、見える…………けど)
綴理(……なんだかその気持ちは言葉ではっきり聞きたいな)
47: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:19:26 ID:KiWf4IwI00
綴理「……さや」ムクリ
さやか「あ、起きましたか綴理先輩? 朝ごはんできてますよ」
綴理「さや……ボク、さやに聞きたいことがある」
さやか「はい、なんでしょうか? 朝ごはんなら、今日はスクランブルエッグですよ?」クスッ
綴理「さやは、ボクのこと、好き?」
さやか「あ、起きましたか綴理先輩? 朝ごはんできてますよ」
綴理「さや……ボク、さやに聞きたいことがある」
さやか「はい、なんでしょうか? 朝ごはんなら、今日はスクランブルエッグですよ?」クスッ
綴理「さやは、ボクのこと、好き?」
48: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:20:11 ID:KiWf4IwI00
さやか「え? …………え、え!?!? ど、ど、どうしたんですかいきなり!?!?」
さやか『綴理先輩!?!?!?!?!?』
綴理「さやの気持ち、ボク、言葉で聞きたい」
さやか「……あ、あー、えと、その///」
さやか「だ、大好きです……綴理先輩////」
綴理「ん、ボクも好きー」ギュー
さやか「って、いきなりまた、抱きついて! 寝ぼけてるんですか、綴理先輩! もうっ//」テレテレ
さやか『綴理先輩!?!?!?!?!?』
綴理「さやの気持ち、ボク、言葉で聞きたい」
さやか「……あ、あー、えと、その///」
さやか「だ、大好きです……綴理先輩////」
綴理「ん、ボクも好きー」ギュー
さやか「って、いきなりまた、抱きついて! 寝ぼけてるんですか、綴理先輩! もうっ//」テレテレ
49: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:20:57 ID:KiWf4IwI00
綴理「……あ、そっか。最初からこうすれば良かったんだ」
さやか「綴理先輩?」
綴理(言葉で聞きたいって言ったら、相手の気持ちが言葉になって帰ってくる)
綴理(単純なことだったんだ。わからなかったら聞けばいい。言葉は、そのためにあるんだ)
綴理(さやに、昨日のこと聞かなきゃ)
さやか「綴理先輩?」
綴理(言葉で聞きたいって言ったら、相手の気持ちが言葉になって帰ってくる)
綴理(単純なことだったんだ。わからなかったら聞けばいい。言葉は、そのためにあるんだ)
綴理(さやに、昨日のこと聞かなきゃ)
50: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:21:51 ID:KiWf4IwI00
綴理「……さや、ボクは、昨日さやがなんだか焦ってたことを知ってるんだ」
さやか「それは……」
綴理「その理由が、ボクにはわからない。……だからボクに教えてほしいんだ。昨日何があって、さやがどんな気持ちだったのか」
綴理「さやの気持ちを聞いて、力になりたい。ボクは、さやに頼ってほしい」
さやか「頼る……いいんでしょうか? 私は、綴理先輩のお役にだって昨日、立てなかったのに……」
綴理「え?」
さやか「え? じ、事実を言っただけですけど……どうしました?」
綴理「ボクは、さやがいつも役に立ってる……この言い方は違うかな? いつもさやのこと頼りにしてるよ? 昨日だって、さやが来てくれてボクは嬉しかったし」
さやか「そ、そうですか……//」
さやか「それは……」
綴理「その理由が、ボクにはわからない。……だからボクに教えてほしいんだ。昨日何があって、さやがどんな気持ちだったのか」
綴理「さやの気持ちを聞いて、力になりたい。ボクは、さやに頼ってほしい」
さやか「頼る……いいんでしょうか? 私は、綴理先輩のお役にだって昨日、立てなかったのに……」
綴理「え?」
さやか「え? じ、事実を言っただけですけど……どうしました?」
綴理「ボクは、さやがいつも役に立ってる……この言い方は違うかな? いつもさやのこと頼りにしてるよ? 昨日だって、さやが来てくれてボクは嬉しかったし」
さやか「そ、そうですか……//」
51: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:23:06 ID:KiWf4IwI00
綴理「えっと、結局ボクは、さやがボクのことを考えてくれてるだけで嬉しいんだ。さやのやさしさがボクは好き」
綴理「ボクの、さやが大好きな気持ち、さやに伝わってるかな」
さやか「は、はい。それはもう……///」
綴理「よかった。……それと、もう一つ伝えたい気持ちがあるんだ」
さやか「……?」
綴理「さや、頼ることはいけないことじゃない」
綴理「むしろさやに頼ってもらえないほうが、ボクは……寂しいよ」
さやか「!」
綴理「ボクの、さやが大好きな気持ち、さやに伝わってるかな」
さやか「は、はい。それはもう……///」
綴理「よかった。……それと、もう一つ伝えたい気持ちがあるんだ」
さやか「……?」
綴理「さや、頼ることはいけないことじゃない」
綴理「むしろさやに頼ってもらえないほうが、ボクは……寂しいよ」
さやか「!」
52: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:24:10 ID:KiWf4IwI00
さやか「……すみません、綴理先輩の寂しいってお気持ち、気付けなくて」
綴理「ううん、気持ちは言葉にしなきゃ伝わらないって、ボクもさっきわかったから」
綴理「ボクも寂しいときは寂しいって伝えることにする。だから、さやもボクにいろんな気持ち教えてほしい」
さやか「綴理先輩……」
さやか「……分かりました。昨日のことお話しします、させてください」
綴理「ううん、気持ちは言葉にしなきゃ伝わらないって、ボクもさっきわかったから」
綴理「ボクも寂しいときは寂しいって伝えることにする。だから、さやもボクにいろんな気持ち教えてほしい」
さやか「綴理先輩……」
さやか「……分かりました。昨日のことお話しします、させてください」
53: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:24:57 ID:KiWf4IwI00
さやか「……実は、花帆さんが昨日の夜、突然私の部屋に来たんです」
さやか「花帆さんは、梢センパイにフラれたと言い、泣きじゃくりながら話をしてくれました」
さやか「なにぶん、私は今まで恋愛相談なんて受けたことがなかったので、私は話を聞くだけで精一杯で」
さやか「花帆さんに、何か慰めだったりアドバイスだったりする言葉をかけてあげることもできず……花帆さんに申し訳なくて……」
綴理「……そっか」
さやか「花帆さんは、梢センパイにフラれたと言い、泣きじゃくりながら話をしてくれました」
さやか「なにぶん、私は今まで恋愛相談なんて受けたことがなかったので、私は話を聞くだけで精一杯で」
さやか「花帆さんに、何か慰めだったりアドバイスだったりする言葉をかけてあげることもできず……花帆さんに申し訳なくて……」
綴理「……そっか」
54: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:25:33 ID:KiWf4IwI00
綴理(多分、さやは素直で気配りやさんだから、必要以上に悪く思い込みすぎちゃってるだけだと、ボクは思う)
綴理(かほは、昨日のさやのこと嬉しく思ってたはずだ)
綴理(昨日ボクが、心を見たからわかること……でも、大切なのはそうじゃない)
綴理「全部おわったら、さやも、かほと、よく話してほしい」
綴理「かほの気持ちは、実際にさやが聞かなきゃわからないから」
さやか「……そう、でしょうか」
綴理「うん。ボクが保証する」
綴理「──だから、ボクにまかせて」
綴理(かほは、昨日のさやのこと嬉しく思ってたはずだ)
綴理(昨日ボクが、心を見たからわかること……でも、大切なのはそうじゃない)
綴理「全部おわったら、さやも、かほと、よく話してほしい」
綴理「かほの気持ちは、実際にさやが聞かなきゃわからないから」
さやか「……そう、でしょうか」
綴理「うん。ボクが保証する」
綴理「──だから、ボクにまかせて」
55: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:27:08 ID:KiWf4IwI00
───
綴理(やっとわかった、今のボクがすべきこと)
綴理(昨日は、心が見えて相手のこと、わかった気になってた……!)
綴理(でも、違ったんだ。本当に大切なことは……)
綴理「……もしもし、かほ? お願いがあるんだ──」
綴理(やっとわかった、今のボクがすべきこと)
綴理(昨日は、心が見えて相手のこと、わかった気になってた……!)
綴理(でも、違ったんだ。本当に大切なことは……)
綴理「……もしもし、かほ? お願いがあるんだ──」
56: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:27:59 ID:KiWf4IwI00
───
綴理(朝練がない日の朝、こんなときには、こずは絶対部室にいるはず……!)
綴理「こず!」ガチャ
梢「綴理……?」
梢『花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん』
綴理(…………悪化してる)
綴理(朝練がない日の朝、こんなときには、こずは絶対部室にいるはず……!)
綴理「こず!」ガチャ
梢「綴理……?」
梢『花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん』
綴理(…………悪化してる)
57: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:28:34 ID:KiWf4IwI00
梢「どうしたの、綴理。今日は朝練の予定は無かったはずだけれど……」
梢『どうしても花帆さんとは顔を合わせづらいもの……今ごろ花帆さんはどうしているかしら……花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「こず……」
綴理(こずの心に、圧倒されそうで、何も言えなくなりそうだけど)
綴理(こずの目だけを見て、話すんだ……!)
綴理「こず、大丈夫?」
梢『どうしても花帆さんとは顔を合わせづらいもの……今ごろ花帆さんはどうしているかしら……花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん花帆さん……』
綴理「こず……」
綴理(こずの心に、圧倒されそうで、何も言えなくなりそうだけど)
綴理(こずの目だけを見て、話すんだ……!)
綴理「こず、大丈夫?」
58: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:29:12 ID:KiWf4IwI00
梢「な、何がかしら? 私は、……大丈夫よ」
綴理「……今回のこずの大丈夫は、信用できないほうの大丈夫だ」
梢「な、何を言って……きゃっ」
綴理「……こず」ギュー
梢「つ、綴理……?」
綴理「……今回のこずの大丈夫は、信用できないほうの大丈夫だ」
梢「な、何を言って……きゃっ」
綴理「……こず」ギュー
梢「つ、綴理……?」
59: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:29:43 ID:KiWf4IwI00
綴理「こずは、あたたかいね」ギュー
綴理「……ねぇ、こず。去年のボクは、おかしな行動をとったこずのことを、自分からわかろうともしてなかったんだ」
綴理「きっと、こずにはこずの考えがあって、それを言ってくれないならボクが聞くべきじゃない……そう思ってた」
綴理「……ねぇ、こず。去年のボクは、おかしな行動をとったこずのことを、自分からわかろうともしてなかったんだ」
綴理「きっと、こずにはこずの考えがあって、それを言ってくれないならボクが聞くべきじゃない……そう思ってた」
60: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:30:20 ID:KiWf4IwI00
綴理「でも、ボクたちは今同じステージに立てている。さやと、かほのおかげで、こずの言葉が聞けたから」
梢「綴理……」
綴理「大切なことは言葉にしなきゃダメなんだ、言葉だけがボクたちを近づけてくれる」
綴理「ねぇこず……ボクに教えてほしい。今のこずが何を考えていて……何に苦しんでいるのか」
梢「綴理……」
綴理「大切なことは言葉にしなきゃダメなんだ、言葉だけがボクたちを近づけてくれる」
綴理「ねぇこず……ボクに教えてほしい。今のこずが何を考えていて……何に苦しんでいるのか」
61: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:30:51 ID:KiWf4IwI00
梢「……そうね、もう隠し事はしないように決めたものね」
綴理「こず……! それじゃあ……」
梢「ええ。随分と心配をかけてしまったようね、綴理。今から話すわ」
梢「……私自身の気持ちを」
綴理「……」ゴクリ
綴理(……どんなことでもこずの気持ちなら、ボクは受け入れる覚悟はできてる……!)
梢「……」スゥ
綴理「こず……! それじゃあ……」
梢「ええ。随分と心配をかけてしまったようね、綴理。今から話すわ」
梢「……私自身の気持ちを」
綴理「……」ゴクリ
綴理(……どんなことでもこずの気持ちなら、ボクは受け入れる覚悟はできてる……!)
梢「……」スゥ
62: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:31:44 ID:KiWf4IwI00
梢「…………花帆さんが可愛すぎるのがいけないのよ!!!」
綴理「………………えっ?」
63: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:32:29 ID:KiWf4IwI00
梢「実は私……昨日、花帆さんに……えと、その……こ、告白? というのかしら、それをされてしまって//」
梢「それでその……私はそれを断ったのだけれど……」
綴理「……こずは、かほのこと大好きなんだから、受け入れてよかったんじゃ─」
梢「そんなのっ……花帆さんに迷惑をかけてしまうじゃない!」ダンッ
梢「花帆さんはね、私にとって大切で壊してはいけない、それでいて儚い雰囲気を持つ美しい花束のような女の子で……私がおいそれと触れていいわけがないのよ!」
梢「それでその……私はそれを断ったのだけれど……」
綴理「……こずは、かほのこと大好きなんだから、受け入れてよかったんじゃ─」
梢「そんなのっ……花帆さんに迷惑をかけてしまうじゃない!」ダンッ
梢「花帆さんはね、私にとって大切で壊してはいけない、それでいて儚い雰囲気を持つ美しい花束のような女の子で……私がおいそれと触れていいわけがないのよ!」
64: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:33:08 ID:KiWf4IwI00
綴理「こず………………へたれ?」
梢「へ、ヘタレではないわ! 断じて! ただ花帆さんが可愛すぎて、愛おしくて、まるで宝石のように丁重に扱わなければならないと考えているだけよ!」
綴理(想像よりも、こずがかほに対してダメダメだった)
綴理(……でも、これでこずの気持ちが知れた)
梢「へ、ヘタレではないわ! 断じて! ただ花帆さんが可愛すぎて、愛おしくて、まるで宝石のように丁重に扱わなければならないと考えているだけよ!」
綴理(想像よりも、こずがかほに対してダメダメだった)
綴理(……でも、これでこずの気持ちが知れた)
65: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:33:39 ID:KiWf4IwI00
綴理「その気持ち、かほに話してみようよ」
梢「そんなのっ……できるわけ……」
綴理「こずは、いつも自分の気持ちを人には言わないで隠しちゃうんだよね」
綴理「でもこずも、今回は、かほと向き合わなくちゃダメだ」
梢「でも……」
綴理「というか、実は、もう……」チラッ
梢「えっ……?」
花帆「梢センパイっ!!」ガチャ
梢「そんなのっ……できるわけ……」
綴理「こずは、いつも自分の気持ちを人には言わないで隠しちゃうんだよね」
綴理「でもこずも、今回は、かほと向き合わなくちゃダメだ」
梢「でも……」
綴理「というか、実は、もう……」チラッ
梢「えっ……?」
花帆「梢センパイっ!!」ガチャ
66: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:34:15 ID:KiWf4IwI00
梢「花帆さん……どうして!?」
花帆「綴理センパイから、お呼び出しを受けました。……梢センパイと話をして欲しい、って」
梢「綴理から……」
花帆「……梢センパイ、お話があります」
花帆「綴理センパイから、お呼び出しを受けました。……梢センパイと話をして欲しい、って」
梢「綴理から……」
花帆「……梢センパイ、お話があります」
67: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:34:48 ID:KiWf4IwI00
梢「……な、何かしら……?」
花帆「……」スゥ
花帆「梢センパイっ!!!」ギュー
梢「!? か、か、花帆さん!? ///」
花帆「……梢センパイ。……実は、あたしは悪い子なんです。昨日の梢センパイの言葉を聞いて、梢センパイにあたしなんかが釣り合うはずない、迷惑ばっかりかけてしまうってはっきりわかったのに……」
花帆「……改めて梢センパイのことを考えてみて、やっぱり……諦めたくないなって思っちゃったんです」
花帆「……」スゥ
花帆「梢センパイっ!!!」ギュー
梢「!? か、か、花帆さん!? ///」
花帆「……梢センパイ。……実は、あたしは悪い子なんです。昨日の梢センパイの言葉を聞いて、梢センパイにあたしなんかが釣り合うはずない、迷惑ばっかりかけてしまうってはっきりわかったのに……」
花帆「……改めて梢センパイのことを考えてみて、やっぱり……諦めたくないなって思っちゃったんです」
68: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:35:34 ID:KiWf4IwI00
花帆「やっぱりあたしは、梢センパイが大好きです……だから、決めました」
花帆「あたし……梢センパイに見合うくらい、大好きって言ってもらえるくらい、素敵になってみせます!!」
梢「……!」
花帆「梢センパイに迷惑かけちゃうかも知れないけど、でも、でも、もうあたしは決めたんです!!」
花帆「梢センパイのことを振り向かせられるくらい魅力的なあたしになりますから……!! だから……!」
梢「ちょ、ちょっと待って、花帆さん……!! 落ち着いて……!」
花帆「……ごめんなさい、梢センパイ。こんなの勝手、ですよね……」シュン
花帆「あたし……梢センパイに見合うくらい、大好きって言ってもらえるくらい、素敵になってみせます!!」
梢「……!」
花帆「梢センパイに迷惑かけちゃうかも知れないけど、でも、でも、もうあたしは決めたんです!!」
花帆「梢センパイのことを振り向かせられるくらい魅力的なあたしになりますから……!! だから……!」
梢「ちょ、ちょっと待って、花帆さん……!! 落ち着いて……!」
花帆「……ごめんなさい、梢センパイ。こんなの勝手、ですよね……」シュン
69: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:36:13 ID:KiWf4IwI00
梢「いえ、その、あの…………」
梢「……私も花帆さんに言わなければならない言葉があるみたいね」
花帆「……?」
梢「……私も花帆さんに言わなければならない言葉があるみたいね」
花帆「……?」
70: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:36:57 ID:KiWf4IwI00
梢「私もね……悪い人間なの。自分の気持ちを押し留めて、何も言わずに一人で背負ってしまう……さっき綴理にも似たようなことを言われたわ」クスッ
梢「だけれど…………私も素直になることにしたわ」
梢「実は私は……花帆さんのことをこの上なく大事に、絶対に傷つけたくはないと、いつも考えているの」
梢「私にとっては花帆さんは、運命の人で……昨日の、こ、告白だって本当に嬉しかったのよ」
花帆「えっ……!?」
梢「でも私は、花帆さんの輝きの隣に立てる存在なのか……むしろ壊してしまいそうで……迷惑をかけてしまうかもと思っていたの……」
梢「だけれど…………私も素直になることにしたわ」
梢「実は私は……花帆さんのことをこの上なく大事に、絶対に傷つけたくはないと、いつも考えているの」
梢「私にとっては花帆さんは、運命の人で……昨日の、こ、告白だって本当に嬉しかったのよ」
花帆「えっ……!?」
梢「でも私は、花帆さんの輝きの隣に立てる存在なのか……むしろ壊してしまいそうで……迷惑をかけてしまうかもと思っていたの……」
71: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:37:38 ID:KiWf4IwI00
花帆「それじゃあ、もしかして……あたしも梢センパイも、迷惑をかけちゃうって同じこと考えてたってこと……ですか!?」
梢「そう……なってしまうわね……」
花帆「……」
梢「……」
花帆「…………ふふ、あはは……!」
花帆「あたしたち、なんて不器用なんでしょうね……!」
梢「えぇ……ほんとに」クスッ
梢「そう……なってしまうわね……」
花帆「……」
梢「……」
花帆「…………ふふ、あはは……!」
花帆「あたしたち、なんて不器用なんでしょうね……!」
梢「えぇ……ほんとに」クスッ
72: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:38:14 ID:KiWf4IwI00
花帆「梢センパイ……あたしは梢センパイのことを、絶対に迷惑だなんて思いません」
梢「私も……花帆さんになら、何をされても迷惑だなんて思わないわ……だって花帆さんはもうずっと、私の運命の人で、素敵な女の子だから」
花帆「……!! 嬉しいです、梢センパイ……!」
梢「花帆さん……!」
花帆「梢センパイ……大好きです……!」ギュッ
梢「ええ……私も……!」ギュー
梢「私も……花帆さんになら、何をされても迷惑だなんて思わないわ……だって花帆さんはもうずっと、私の運命の人で、素敵な女の子だから」
花帆「……!! 嬉しいです、梢センパイ……!」
梢「花帆さん……!」
花帆「梢センパイ……大好きです……!」ギュッ
梢「ええ……私も……!」ギュー
73: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:38:47 ID:KiWf4IwI00
綴理(……よかった。全部うまくいったみたいだ)
綴理(言葉で、気持ちが伝わった。心は、言葉でつながれるってボクは改めて思う)
綴理(きっと、この……相手の心を見れる力が教えてくれたんだ。やっぱり、こずの言うとおり、意味があったんだ)
綴理(言葉で、気持ちが伝わった。心は、言葉でつながれるってボクは改めて思う)
綴理(きっと、この……相手の心を見れる力が教えてくれたんだ。やっぱり、こずの言うとおり、意味があったんだ)
74: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:39:33 ID:KiWf4IwI00
───
綴理(翌朝、さやに起こされたときには、もう相手の心は見えなくなっていた)
綴理(ボクに大切なことを教えてくれて、役割? を果たしたんだろう)
綴理(昨日と変わったことといえば、もう一つ……)
花帆「梢センパイー!!!」ギュー
梢「あらあら、花帆さんたら。朝からとても元気ね」クスッ
花帆「だって大好きな梢センパイに会えるのが幸せなんですもん!! 梢センパイはどうですか?」ギュー
梢「私も大好きよ、花帆さん」ニコニコ
綴理(翌朝、さやに起こされたときには、もう相手の心は見えなくなっていた)
綴理(ボクに大切なことを教えてくれて、役割? を果たしたんだろう)
綴理(昨日と変わったことといえば、もう一つ……)
花帆「梢センパイー!!!」ギュー
梢「あらあら、花帆さんたら。朝からとても元気ね」クスッ
花帆「だって大好きな梢センパイに会えるのが幸せなんですもん!! 梢センパイはどうですか?」ギュー
梢「私も大好きよ、花帆さん」ニコニコ
75: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:40:06 ID:KiWf4IwI00
綴理「……こずとかほは、朝から元気だね」
さやか「お二人、正式にお付き合いし始めたそうですよ。花帆さんが昨日部屋まで来て教えてくれました」クスッ
綴理「そっか。それはいいことだ」
さやか「それと……綴理先輩の仰ったとおりでした。あの後、花帆さんと話をしてみたんですが……あのとき、話を聞いてくれて助かったと、とても感謝をされて……」
さやか「……花帆さんの気持ち、私はまだ全然分かってなかったみたいです」
綴理「わからないなら、これから知ればいいんだよ、さや」
さやか「……はい! その通りだと思います」
さやか「お二人、正式にお付き合いし始めたそうですよ。花帆さんが昨日部屋まで来て教えてくれました」クスッ
綴理「そっか。それはいいことだ」
さやか「それと……綴理先輩の仰ったとおりでした。あの後、花帆さんと話をしてみたんですが……あのとき、話を聞いてくれて助かったと、とても感謝をされて……」
さやか「……花帆さんの気持ち、私はまだ全然分かってなかったみたいです」
綴理「わからないなら、これから知ればいいんだよ、さや」
さやか「……はい! その通りだと思います」
76: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:40:51 ID:KiWf4IwI00
梢「ほら、花帆さん? いつまでも抱きついていないで、そろそろ朝練を始めましょうね」ナデナデ
花帆「んー……名残惜しいですけど、そうですね! ……終わったら、また抱きしめていいですか?」
梢「ええ、もちろんよ」ニコッ
綴理(……なんだかボクも、さやと触れあいたくなってきた)
綴理「さや、手つなご?」
さやか「えっ!? て、手をですか……? でも……」
綴理「ボクは、さやのぬくもりが大好き。さやは? ボクのこと好き?」
さやか「……もうっ、ずるいです綴理先輩! ……大好きに決まってるじゃないですか!」ギュッ
綴理「……うん。さやの気持ち、聞けてうれしいな」
花帆「んー……名残惜しいですけど、そうですね! ……終わったら、また抱きしめていいですか?」
梢「ええ、もちろんよ」ニコッ
綴理(……なんだかボクも、さやと触れあいたくなってきた)
綴理「さや、手つなご?」
さやか「えっ!? て、手をですか……? でも……」
綴理「ボクは、さやのぬくもりが大好き。さやは? ボクのこと好き?」
さやか「……もうっ、ずるいです綴理先輩! ……大好きに決まってるじゃないですか!」ギュッ
綴理「……うん。さやの気持ち、聞けてうれしいな」
77: (ワッチョイ 3529-6660) 2024/01/03(水) 21:41:27 ID:KiWf4IwI00
綴理「──さて、ボクたちも朝練、始めようか、さや」
さやか「はいっ!」
おしまい
さやか「はいっ!」
おしまい
79: (バックシ 3abd-1723) 2024/01/03(水) 21:56:19 ID:JZByORtMMM
ウカポンが加速しまくりそう
めちゃくちゃ後味よかったし面白かったです
めちゃくちゃ後味よかったし面白かったです
83: (ワッチョイ b027-9b54) 2024/01/03(水) 22:30:55 ID:xCbN9VUo00
乙、心が洗われたわ
こういうのでいいんだよ
こういうのでいいんだよ
86: (ワッチョイ e8d7-2d11) 2024/01/04(木) 03:41:58 ID:zUCnmadI00
いいね
気持ちを知りたければ直接聞けばいいってのは綴理と沙知の生徒会室でのシーンに通じるものがある
気持ちを知りたければ直接聞けばいいってのは綴理と沙知の生徒会室でのシーンに通じるものがある
89: (スプー cb1d-9bec) 2024/01/04(木) 12:35:46 ID:r79jyNGgSd
つづたん良い子だねぇ
78: (ワッチョイ f5cb-2d11) 2024/01/03(水) 21:47:46 ID:LkCNGY7A00
おつ
よかった
よかった
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1704196802/