0
1: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 12:58:08 ID:???00
立ったら続けます
一部ノンフィクション描写、キャラ崩壊があります
ペット持ちの方は一応閲覧注意です
一部ノンフィクション描写、キャラ崩壊があります
ペット持ちの方は一応閲覧注意です
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2: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 12:59:57 ID:???00
しずく「うん、お母さんが急に買ってきたんだ~」
かすみ「いきなりだね、なんの前触れもなく?」
しずく「うーん、前から『飼うなら鳥型かな~』なんて話はしてたんだけどね」
かすみ「ふーん、ねぇねぇ写真とかないの?」
しずく「あー、とりあえずこれだけかな」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱
かすみ「いきなりだね、なんの前触れもなく?」
しずく「うーん、前から『飼うなら鳥型かな~』なんて話はしてたんだけどね」
かすみ「ふーん、ねぇねぇ写真とかないの?」
しずく「あー、とりあえずこれだけかな」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱
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3: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:00:47 ID:???00
かすみ「ぇ…かっ……わぃぃ!」
しずく「まだ子供だからくちばし黒いんだけど、成長すると綺麗な色になるんだって」
かすみ「へー!ぇでもめっちゃ可愛いじゃん!お目目真っ黒くりくりでさぁ!羽も綺麗な黄緑色で!」
しずく「ね、そうだよね」
かすみ「なんかテンション低い?嬉しくないの?」
しずく「まだ子供だからくちばし黒いんだけど、成長すると綺麗な色になるんだって」
かすみ「へー!ぇでもめっちゃ可愛いじゃん!お目目真っ黒くりくりでさぁ!羽も綺麗な黄緑色で!」
しずく「ね、そうだよね」
かすみ「なんかテンション低い?嬉しくないの?」
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5: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:01:51 ID:???00
しずく「いや、鳥型はずっと興味あったんだけど、てか好きなんだけどね、いざ本物を『飼う』ってなると、ね」
かすみ「あー」
しずく「ほんと、お母さんが『これ!ちょっと受け取って、これ!落とさないでよ!これ!』って突然箱渡してきたんだけどね、凄く軽くて、でも持った瞬間に、なんか凄く大事で壊れやすいものっていうのが直感でわかったの」
しずく「すごく軽くて、凄く重たい。あ、今私 命を持ってるんだって」
かすみ「あー」
しずく「ほんと、お母さんが『これ!ちょっと受け取って、これ!落とさないでよ!これ!』って突然箱渡してきたんだけどね、凄く軽くて、でも持った瞬間に、なんか凄く大事で壊れやすいものっていうのが直感でわかったの」
しずく「すごく軽くて、凄く重たい。あ、今私 命を持ってるんだって」
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6: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:02:42 ID:???00
しずく「その箱からゴソゴソ動く感触が伝わって、鳴き声が聞こえて、初めてそれがイナ川(鳥型)だって気付いたんだけどね」
しずく「だから、手放しで『かわいい』って喜ぶより先に、その命の弱々しさを想像以上に感じちゃって……」
かすみ「……」
しずく「わたし、大切に育てる。絶対。って否が応でも覚悟しちゃった」
かすみ「…ペットを飼うって、難しいんだね」
しずく「……うん。知らなかった。」
─────────
しずく「だから、手放しで『かわいい』って喜ぶより先に、その命の弱々しさを想像以上に感じちゃって……」
かすみ「……」
しずく「わたし、大切に育てる。絶対。って否が応でも覚悟しちゃった」
かすみ「…ペットを飼うって、難しいんだね」
しずく「……うん。知らなかった。」
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7: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:04:01 ID:???00
後日
しずく「ねえかすみさん、今日良かったらイナちゃんに会いに来る?」
かすみ「え、いいの?行きたい!会いたい!」
しずく「うん、だいぶ家にも慣れたみたいだし、一緒に遊んであげてほしいな」
かすみ「やーん、たのしみ!ねぇねぇ!イナちゃんってやっぱり喋るの?」
しずく「ねえかすみさん、今日良かったらイナちゃんに会いに来る?」
かすみ「え、いいの?行きたい!会いたい!」
しずく「うん、だいぶ家にも慣れたみたいだし、一緒に遊んであげてほしいな」
かすみ「やーん、たのしみ!ねぇねぇ!イナちゃんってやっぱり喋るの?」
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8: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:04:32 ID:???00
しずく「うーん、この種類は喋るのと喋らないのがいるみたい。よく喋る種類と比べると舌が短いんだって。」
かすみ「へーそーなんだ、鳥型はみんな喋れるのかと思った」
しずく「まぁまだ子供だから、もしかしたらこれから喋り出すかもだけどね」
──────
かすみ「へーそーなんだ、鳥型はみんな喋れるのかと思った」
しずく「まぁまだ子供だから、もしかしたらこれから喋り出すかもだけどね」
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10: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:05:43 ID:???00
しずく家
かすみ「お邪魔しまーす」
\イ”ッッッッッッ!/
かすみ「……今のって!」
しずく「うん、イナちゃん」
かすみ「え、すっごい…なんか…もっと…こう……『ピュイ♡』みたいな…」
\イ”ッッッッッッ!!/
かすみ「お邪魔しまーす」
\イ”ッッッッッッ!/
かすみ「……今のって!」
しずく「うん、イナちゃん」
かすみ「え、すっごい…なんか…もっと…こう……『ピュイ♡』みたいな…」
\イ”ッッッッッッ!!/
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11: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:06:39 ID:???00
かすみ「…………ww」
しずく「まあ会えば分かると思うよ」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガサゴソガサゴゾ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガジガジ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ チラッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
かすみ「wwwww」
しずく「まあ会えば分かると思うよ」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガサゴソガサゴゾ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガジガジ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ チラッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
かすみ「wwwww」
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12: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:07:54 ID:???00
しずく「ねー」
かすみ「いやwwwwwねーっていうかwwwww」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱「イ”ッッッッッッ!!!」
かすみ「wwwwwwwwww」
しずく「ふふっ…ww」
かすみ「はーっ……はーっ……w」
かすみ「いやwwwwwねーっていうかwwwww」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱「イ”ッッッッッッ!!!」
かすみ「wwwwwwwwww」
しずく「ふふっ…ww」
かすみ「はーっ……はーっ……w」
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13: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:09:03 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
かすみ「んーでもやっぱかわいい♡思ったよりちっちゃいねー、よちよち」
しずく「あ、指は…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガッッッブ……
かすみ「ぅい”い”っっでぇ!!!!あ”あ”!!!!」
しずく「この種類の鳥型はほかより特に噛む力が強いんだって」
かすみ「っそれ早く言っ………てぇマジで……」
かすみ「んーでもやっぱかわいい♡思ったよりちっちゃいねー、よちよち」
しずく「あ、指は…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガッッッブ……
かすみ「ぅい”い”っっでぇ!!!!あ”あ”!!!!」
しずく「この種類の鳥型はほかより特に噛む力が強いんだって」
かすみ「っそれ早く言っ………てぇマジで……」
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15: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:10:43 ID:???00
しずく「せっかくだし放鳥してみようか」
かすみ「今の流れで?!」
しずく「まあまあ」ガシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ !
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ピョンッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
しずく「イナ、チュチュチュッ、こっちおいで~、チュチュチュ」
かすみ「今の流れで?!」
しずく「まあまあ」ガシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ !
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ピョンッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
しずく「イナ、チュチュチュッ、こっちおいで~、チュチュチュ」
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16: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:11:46 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ グッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ふぅ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ グッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
かすみ「な、なんか飛びそうで飛ばない…」
しずく「まだ飛ぶの慣れてないんだと思う…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ふぅ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ グッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
かすみ「な、なんか飛びそうで飛ばない…」
しずく「まだ飛ぶの慣れてないんだと思う…」
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17: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:13:02 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………っ
ᶘイ^⇁^ナ川 「イ”ナナナナナッ!!!」バササッ
かすみ「おぉ!」
バサササッ……
しずく「………」
かすみ「………しず子の指を越えて」
しずく「……テレビの上に……」
かすみ「………なんで?w」
しずく「……わかんないw」
ᶘイ^⇁^ナ川 「イ”ナナナナナッ!!!」バササッ
かすみ「おぉ!」
バサササッ……
しずく「………」
かすみ「………しず子の指を越えて」
しずく「……テレビの上に……」
かすみ「………なんで?w」
しずく「……わかんないw」
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18: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:13:52 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく「ほーらおいでおいで~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……イソイソ
しずく「ほら乗ってくれた。可愛いでしょ」
かすみ「うーん、かわいい」
しずく「はい、ほらパス」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく「ほーらおいでおいで~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……イソイソ
しずく「ほら乗ってくれた。可愛いでしょ」
かすみ「うーん、かわいい」
しずく「はい、ほらパス」
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19: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:14:59 ID:???00
かすみ「え”、この流れで?!」
かすみ「………」
かすみ「………」オソルオソル
しずく「ちょっとまって」
かすみ「ぅお、なに」
しずく「かすみさんハンドクリームつけてる?」
かすみ「…あー、うん」
しずく「手洗ってきて、今すぐ」
かすみ「あ、はい」
かすみ「………」
かすみ「………」オソルオソル
しずく「ちょっとまって」
かすみ「ぅお、なに」
しずく「かすみさんハンドクリームつけてる?」
かすみ「…あー、うん」
しずく「手洗ってきて、今すぐ」
かすみ「あ、はい」
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20: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:15:39 ID:???00
……ジャー……バシャバシャ……
かすみ「はい、これでいいかな」
しずく「ごめんね、どうしても…」
かすみ「ううん、大丈夫。」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく「じゃあ、はい」
かすみ「う、うん」
かすみ「はい、これでいいかな」
しずく「ごめんね、どうしても…」
かすみ「ううん、大丈夫。」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく「じゃあ、はい」
かすみ「う、うん」
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21: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:16:30 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……アム
かすみ「ひっ」ビクッ
しずく「大丈夫」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……あむあむ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ のそっ………
かすみ「あっ!……わぁ…………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……アム
かすみ「ひっ」ビクッ
しずく「大丈夫」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……あむあむ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ のそっ………
かすみ「あっ!……わぁ…………」
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22: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:17:24 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
かすみ「わぁ…わぁぁ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
かすみ「か、……わぃいぃいぃ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……のそのそ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ よじよじ……
かすみ「ぇ、ぇ、…登ってきた」
かすみ「わぁ…わぁぁ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
かすみ「か、……わぃいぃいぃ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……のそのそ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ よじよじ……
かすみ「ぇ、ぇ、…登ってきた」
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24: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:18:31 ID:???00
かすみ「あ、あっ…あっちょっと爪が痛い…あ、肩に、肩に……」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……あむあむ
かすみ「あ、ちょっ!耳っ!ひぅっ!くすぐった───」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!!!!」
かすみ「」
─────────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……あむあむ
かすみ「あ、ちょっ!耳っ!ひぅっ!くすぐった───」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!!!!」
かすみ「」
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25: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:19:47 ID:???00
─────────
後日
しずく「かすみさんおはよう」
かすみ「…」
しずく「お は よ う 」
かすみ「ぇ?…あぁ、しず子」
しずく「もー絶対嘘。」
後日
しずく「かすみさんおはよう」
かすみ「…」
しずく「お は よ う 」
かすみ「ぇ?…あぁ、しず子」
しずく「もー絶対嘘。」
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26: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:20:45 ID:???00
かすみ「あれからまだちょっと調子悪いからね、耳」
しずく「まぁまぁ、イナちゃんも悪気がある訳じゃないんだし」
かすみ「そうだけど…」
しずく「でもあんなことがあったんじゃ、もう会いたくなくなっちゃったかな…」
かすみ「……」
かすみ「………それは…まぁ」
──────
しずく「まぁまぁ、イナちゃんも悪気がある訳じゃないんだし」
かすみ「そうだけど…」
しずく「でもあんなことがあったんじゃ、もう会いたくなくなっちゃったかな…」
かすみ「……」
かすみ「………それは…まぁ」
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27: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:23:39 ID:???00
しずく家
かすみ「お邪魔します」
栞子「お、お邪魔します」
しずく「はいいらっしゃい2人とも」
\イ”ッッッッッッ!!!/
栞子「」ビクッ
栞子「え、え、もう居るんですか?もしかして放し飼いですか?」
しずく「いやいや、そんな事しないよ」
かすみ「お邪魔します」
栞子「お、お邪魔します」
しずく「はいいらっしゃい2人とも」
\イ”ッッッッッッ!!!/
栞子「」ビクッ
栞子「え、え、もう居るんですか?もしかして放し飼いですか?」
しずく「いやいや、そんな事しないよ」
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28: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:24:16 ID:???00
かすみ「相変わらずでっかい声だねぇ」
栞子「突然のことなのでまだ心の準備が…」
しずく「大丈夫大丈夫」
しずく「あ、まず手洗いうがいお願いね」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……じー
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
栞子「突然のことなのでまだ心の準備が…」
しずく「大丈夫大丈夫」
しずく「あ、まず手洗いうがいお願いね」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……じー
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
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29: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:25:18 ID:???00
栞子「…わ」
栞子「……わぁぁぁ…………か、かわいぃ……」
栞子「かわいい……ちっちゃい…キレイ……動いてる……生きてる……」
かすみ「わかる」
しずく「こうなるよね」
栞子「あ、あの、撫でたり…」
しずく「あぁ、じゃあ放してみよっか」カシャンッ
栞子「……わぁぁぁ…………か、かわいぃ……」
栞子「かわいい……ちっちゃい…キレイ……動いてる……生きてる……」
かすみ「わかる」
しずく「こうなるよね」
栞子「あ、あの、撫でたり…」
しずく「あぁ、じゃあ放してみよっか」カシャンッ
0
30: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:26:39 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
しずく「はい、おいで~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……のそのそ
しずく「あ、足がつめたい」
かすみ「え?」
しずく「その時は、ゴミ箱の上に持って行って…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ウーン…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………!
ポトッ
しずく「はい、おいで~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……のそのそ
しずく「あ、足がつめたい」
かすみ「え?」
しずく「その時は、ゴミ箱の上に持って行って…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ウーン…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………!
ポトッ
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31: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:27:27 ID:???00
栞子「あ」
かすみ「フンした」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……フゥ…
しずく「足がつめたい時は大体フンしたい時なんだよね。で、ほら、したあとは足があったかくなるの」
かすみ「な、なんで?」
しずく「さぁ?」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………モコモコ
栞子「さっきより羽毛が立ってモコモコしてますね」カワイイ
かすみ「フンした」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……フゥ…
しずく「足がつめたい時は大体フンしたい時なんだよね。で、ほら、したあとは足があったかくなるの」
かすみ「な、なんで?」
しずく「さぁ?」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………モコモコ
栞子「さっきより羽毛が立ってモコモコしてますね」カワイイ
0
32: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:28:17 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………キョロキョロ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ジッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………グッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナッッッ!」バササッ
栞子「えっ」
かすみ「あ、しお子の頭に乗った!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ジッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………グッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナッッッ!」バササッ
栞子「えっ」
かすみ「あ、しお子の頭に乗った!」
0
33: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:29:00 ID:???00
しずく「あっ(察し)」
栞子「あっあっ、これはっ……えっ?ど、どうすれば……」
しずく「落ちたりしないから大丈夫だよ。それよりじっとしてて」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………モゾモゾ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………イソイソ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………ズリッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ズッ…ズリッ……ズリッ……
栞子「あっあっ、これはっ……えっ?ど、どうすれば……」
しずく「落ちたりしないから大丈夫だよ。それよりじっとしてて」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………モゾモゾ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………イソイソ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………ズリッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ズッ…ズリッ……ズリッ……
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34: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:29:33 ID:???00
かすみ「ぇ…えーっと………」
栞子「え、なんですか、今どうなってるんですか?」
かすみ「なん、というか……ね」
しずく「うん……なんというか…」
栞子「なんですか?何が起こってるんですか?」
しずく「とりあえず落ち着くまでじっとしてて」
栞子「え、なんですか、今どうなってるんですか?」
かすみ「なん、というか……ね」
しずく「うん……なんというか…」
栞子「なんですか?何が起こってるんですか?」
しずく「とりあえず落ち着くまでじっとしてて」
0
35: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:30:31 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …ズリッズリッズリッズリッズリッズリッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ビクッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ハフゥ……
栞子「あ、落ち着きました?なんか、え?なんか落ちてきてません?これ落ち……落ちる落ちる!」
かすみ「ナイスキャッチ」
しずく「なんというか、フンしたあとよくこうなるんだよね」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ビクッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ハフゥ……
栞子「あ、落ち着きました?なんか、え?なんか落ちてきてません?これ落ち……落ちる落ちる!」
かすみ「ナイスキャッチ」
しずく「なんというか、フンしたあとよくこうなるんだよね」
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36: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:31:08 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………フニャ…
栞子「え、なんか……しっとりあったかくなって……すごく大人しく……うなだれてるような……」
しずく「可愛いでしょ」
栞子「……はい!」ナデナデ
かすみ(あの動きについては、まぁ黙っておくか…)
───────
栞子「え、なんか……しっとりあったかくなって……すごく大人しく……うなだれてるような……」
しずく「可愛いでしょ」
栞子「……はい!」ナデナデ
かすみ(あの動きについては、まぁ黙っておくか…)
───────
0
37: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:39:23 ID:???00
───────
璃奈「しずくちゃん」
しずく「璃奈さん、どうしたの?」
璃奈「最近鳥型飼ったって聞いて、私も会ってみたい。だめ?」
しずく「もちろんいいよ!」
璃奈「ありがとう」ニッコリン
璃奈「それで…これ、使ってみたらどうかなって……」
しずく「え、これは?」
璃奈「しずくちゃん」
しずく「璃奈さん、どうしたの?」
璃奈「最近鳥型飼ったって聞いて、私も会ってみたい。だめ?」
しずく「もちろんいいよ!」
璃奈「ありがとう」ニッコリン
璃奈「それで…これ、使ってみたらどうかなって……」
しずく「え、これは?」
0
38: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:41:45 ID:???00
璃奈「カットルボーン」
しずく「ボーン」
璃奈「イカの骨を乾燥させたもの。鳥型がかじって遊んだりそのままカルシウムを補給できたりする。くちばしの形を整える効果もある」
しずく「へぇ…」
しずく「え、わざわざイナのために持ってきてくれたの?!」
璃奈「鳥型は環境の変化に敏感だから、無理やりはダメだけど、もし良かったらって」
しずく「ありがとう!早速試してみたいんだけど、一緒に見てもらってもいいかな?」
璃奈「もちろん」ニッコリン
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しずく「ボーン」
璃奈「イカの骨を乾燥させたもの。鳥型がかじって遊んだりそのままカルシウムを補給できたりする。くちばしの形を整える効果もある」
しずく「へぇ…」
しずく「え、わざわざイナのために持ってきてくれたの?!」
璃奈「鳥型は環境の変化に敏感だから、無理やりはダメだけど、もし良かったらって」
しずく「ありがとう!早速試してみたいんだけど、一緒に見てもらってもいいかな?」
璃奈「もちろん」ニッコリン
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39: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:42:20 ID:???00
しずく家
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
璃奈「元気だね」カワイイ
しずく「イナ~、璃奈さんがおもちゃ持ってきてくれたよ~」スッ…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………っ!(ブワワッ)
しずく「あ」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
璃奈「元気だね」カワイイ
しずく「イナ~、璃奈さんがおもちゃ持ってきてくれたよ~」スッ…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………っ!(ブワワッ)
しずく「あ」
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40: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:43:10 ID:???00
璃奈「まずい、すぐ離して」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ッ!ガッ!!ガッ!!!!カフッ…!!カフッ!
しずく「ありゃりゃ、これはダメみたい」
璃奈「合う合わないあるから仕方ない。これはこっちで処分しておく」
しずく「わざわざ持ってきてくれたのにごめんね」
璃奈「気にしないで。逆にストレスになっちゃったら大変」
しずく「じゃあ普通に放して遊んであげよう」カシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ッ!ガッ!!ガッ!!!!カフッ…!!カフッ!
しずく「ありゃりゃ、これはダメみたい」
璃奈「合う合わないあるから仕方ない。これはこっちで処分しておく」
しずく「わざわざ持ってきてくれたのにごめんね」
璃奈「気にしないで。逆にストレスになっちゃったら大変」
しずく「じゃあ普通に放して遊んであげよう」カシャンッ
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41: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:44:20 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……のそっ
璃奈「こんにちは、イナちゃん」ニッコリン
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………グッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナッ!!!」バササッ
璃奈「わっ」
しずく「あ、りなちゃんボードに…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …ガジッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ガジガジガジ ゾッゾッゾッゾッ…
璃奈「こんにちは、イナちゃん」ニッコリン
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………グッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナッ!!!」バササッ
璃奈「わっ」
しずく「あ、りなちゃんボードに…」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …ガジッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ガジガジガジ ゾッゾッゾッゾッ…
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42: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:45:10 ID:???00
璃奈「あわわわわ、ボードが」
しずく「うわわわ、ごめん、イナ!だめよ!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ゾッゾッゾッゾッ…モソモソ
璃奈「いや、これは習性。」
しずく「習性?」
璃奈「これは求愛のための羽飾りを作ってる、んだと思う。紙とか、自然界なら葉っぱの細長い切れ端みたいなのを、自分の身体につけて相手を誘うんだって」@ファクトチェック
しずく「へ、へぇ~」
しずく「うわわわ、ごめん、イナ!だめよ!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ゾッゾッゾッゾッ…モソモソ
璃奈「いや、これは習性。」
しずく「習性?」
璃奈「これは求愛のための羽飾りを作ってる、んだと思う。紙とか、自然界なら葉っぱの細長い切れ端みたいなのを、自分の身体につけて相手を誘うんだって」@ファクトチェック
しずく「へ、へぇ~」
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43: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 13:45:54 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……イソイソ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ポロッ…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ゾッゾッゾッゾッ……
しずく「上手く付けられないみたい」
璃奈「でも本人は誇らしげだね」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ イソイソ
ポロッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………フンスッ
─────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ポロッ…
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ゾッゾッゾッゾッ……
しずく「上手く付けられないみたい」
璃奈「でも本人は誇らしげだね」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ イソイソ
ポロッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………フンスッ
─────
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48: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:27:22 ID:???Sr
─────
しずく「イナ~、ご飯変えるよ~」
しずく「………」
しずく「お母さん」
しずく「…ご飯減ってない」
──────
しずく「イナ~、ご飯変えるよ~」
しずく「………」
しずく「お母さん」
しずく「…ご飯減ってない」
──────
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49: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:28:09 ID:???Sr
──────
しずく母「これがイナ用のご飯 兼 薬ね。飲み薬みたい」
しずく「…うん」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………イ…
しずく母「とりあえず鳥籠だと危ないから、この小さい箱に移しましょう」
しずく母「おいで~イナちゃん」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……イ…
のっそり…
しずく「イナ…寒くない?暖房強くする?…」
しずく母「もともと暑い地域の種類だから暖房は強めでも大丈夫よね。寒くしないようにしましょう」
しずく「うん…」
──────
しずく母「これがイナ用のご飯 兼 薬ね。飲み薬みたい」
しずく「…うん」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………イ…
しずく母「とりあえず鳥籠だと危ないから、この小さい箱に移しましょう」
しずく母「おいで~イナちゃん」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……イ…
のっそり…
しずく「イナ…寒くない?暖房強くする?…」
しずく母「もともと暑い地域の種類だから暖房は強めでも大丈夫よね。寒くしないようにしましょう」
しずく「うん…」
──────
0
50: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:28:47 ID:???Sr
──────
次の日
しずく「…イナ~、おはよ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ハフハフ…
しずく「お、おかあさっ!イナが!イナが!!」
しずく母「さ、さすがに暑すぎたのね……ごめんねイナ……」
しずく「イナ、水飲んで……水……」
次の日
しずく「…イナ~、おはよ………」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ハフハフ…
しずく「お、おかあさっ!イナが!イナが!!」
しずく母「さ、さすがに暑すぎたのね……ごめんねイナ……」
しずく「イナ、水飲んで……水……」
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51: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:29:39 ID:???Sr
しずく「飲まない…でもハァハァしてる……」
しずく「指に水付けて…口元で濡らすように……」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ペロペロ…ピチャピチャ…
しずく「よ、良かった……沢山飲んでね……」
しずく「飲んでね…飲んで……死なないでね……」
───────
しずく「指に水付けて…口元で濡らすように……」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ペロペロ…ピチャピチャ…
しずく「よ、良かった……沢山飲んでね……」
しずく「飲んでね…飲んで……死なないでね……」
───────
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52: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:30:27 ID:???Sr
───────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ペロペロ…ゴクゴク……
しずく「最初は無理やり飲ませてた薬だけど、だんだん自分から飲めるようになってきたね」
しずく母「本当にお医者様がいてくれて良かったわ。鳥型の病院ってすごく少ないから…」
しずく「…イナ~…元気になってね、生きてね……」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ジッ
しずく「あ、飛びそう」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ペロペロ…ゴクゴク……
しずく「最初は無理やり飲ませてた薬だけど、だんだん自分から飲めるようになってきたね」
しずく母「本当にお医者様がいてくれて良かったわ。鳥型の病院ってすごく少ないから…」
しずく「…イナ~…元気になってね、生きてね……」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………ジッ
しずく「あ、飛びそう」
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53: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:31:50 ID:???Sr
しずく母「まだ体調戻ってないのに飛べるかしら?」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イナナナッ!」バサッ
バサササッ↓
しずく「あぁ!」
しずく母「あぁぁ!」
しずく母「まだダメじゃないの~……グスグス…飛べないじゃないのよ~……グスッ……うぅ~…」ナデナデメソメソ…
しずく「うぅ~……」ボロボロ
─────────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イナナナッ!」バサッ
バサササッ↓
しずく「あぁ!」
しずく母「あぁぁ!」
しずく母「まだダメじゃないの~……グスグス…飛べないじゃないのよ~……グスッ……うぅ~…」ナデナデメソメソ…
しずく「うぅ~……」ボロボロ
─────────
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54: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:48:03 ID:???00
後日
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」バサササッ!
しずく「っ!」
かすみ「元気になって良かったね」
しずく「うん…本当によかった」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!!」バサササッ
かすみ「わ、こっち来た」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」バサササッ!
しずく「っ!」
かすみ「元気になって良かったね」
しずく「うん…本当によかった」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!!」バサササッ
かすみ「わ、こっち来た」
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55: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:48:40 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……モグモグモグ……グネッグネッグネッ
かすみ「な、なんか変な動きしてるけど?!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………カッ…カッカッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ゲロッ
かすみ「ぎゃぁ!ゲロ吐いた!!かすみんの腕にゲロがァ!!!」
かすみ「な、なんか変な動きしてるけど?!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………カッ…カッカッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ゲロッ
かすみ「ぎゃぁ!ゲロ吐いた!!かすみんの腕にゲロがァ!!!」
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56: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:50:18 ID:???00
璃奈「落ち着いて」
しずく「璃奈さん?」
璃奈「それは鳥型の求愛行動。好きな相手にゲロするの」@ファクトチェック
かすみ「好き?!……………………そう」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ カッカッカッ……ゲロッ……モグモグ
しずく「自分のゲロ食べてる」
かすみ「解説しなくていいですぅ!!」
─────
しずく「璃奈さん?」
璃奈「それは鳥型の求愛行動。好きな相手にゲロするの」@ファクトチェック
かすみ「好き?!……………………そう」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ カッカッカッ……ゲロッ……モグモグ
しずく「自分のゲロ食べてる」
かすみ「解説しなくていいですぅ!!」
─────
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57: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:51:27 ID:???00
─────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!」
しずく「イナ~、そろそろお家入ろうか~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガブッ
しずく「いっだぁ!!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!!!」バサササッ
しずく「なんかだんだん凶暴になってきた…お家にも帰りたがらない……」
しずく「しかも時計とかカーテンレールとか、人の届かないところに登ることを覚えた…」
しずく「もぅ……じゃあほっとくからね~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!」
しずく「イナ~、そろそろお家入ろうか~」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ガブッ
しずく「いっだぁ!!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!!!」バサササッ
しずく「なんかだんだん凶暴になってきた…お家にも帰りたがらない……」
しずく「しかも時計とかカーテンレールとか、人の届かないところに登ることを覚えた…」
しずく「もぅ……じゃあほっとくからね~」
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59: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:58:23 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……………イソイソ…
バサササッ
しずく「あ、籠の止まり木に降りた」
しずく「そのまま閉めちゃえ」コソコソ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ チラッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!」バサササッ
しずく「な?!にげた?!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!」
しずく「このっ……バカにしてるとしか思えない………!!くっそぉ………」
────────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……………イソイソ…
バサササッ
しずく「あ、籠の止まり木に降りた」
しずく「そのまま閉めちゃえ」コソコソ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ チラッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ナナナナナナッ!」バサササッ
しずく「な?!にげた?!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!」
しずく「このっ……バカにしてるとしか思えない………!!くっそぉ………」
────────
0
しずく「ってなわけで、結構悪知恵みたいのが働くんだよね~」
かすみ「へぇー、なにも考えてないような顔して結構頭いいんだねぇ」
璃奈「『3歩歩いたら忘れる』とか『鳥頭』なんて言われるけど、鳥型は歌を覚えたり芸が出来たり飼い主やそのほかの人を識別したり、頭がいい種類なんだよ」
しずく「うちのはイタズラの知識ばっかり備わってくよ~」
──────
60: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 14:59:15 ID:???00
しずく「ってなわけで、結構悪知恵みたいのが働くんだよね~」
かすみ「へぇー、なにも考えてないような顔して結構頭いいんだねぇ」
璃奈「『3歩歩いたら忘れる』とか『鳥頭』なんて言われるけど、鳥型は歌を覚えたり芸が出来たり飼い主やそのほかの人を識別したり、頭がいい種類なんだよ」
しずく「うちのはイタズラの知識ばっかり備わってくよ~」
──────
0
61: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:00:54 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ バシャバシャ……
しずく「あ、みてお母さん。イナが飲み水で水浴びしてる」
しずく母「暑い時期だものね~、せっかくだしもっとちゃんと浴びさせましょうか」
つ[水入れた皿]
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ジッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱……ペロペロ……ブルッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ブルッ…ブルルッ……バサバサ……バシャバシャ
しずく「おぉー気持ちよさそう」
しずく母「凄い勢いね、周りが水浸し」
しずく「あ、みてお母さん。イナが飲み水で水浴びしてる」
しずく母「暑い時期だものね~、せっかくだしもっとちゃんと浴びさせましょうか」
つ[水入れた皿]
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ジッ……
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱……ペロペロ……ブルッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……ブルッ…ブルルッ……バサバサ……バシャバシャ
しずく「おぉー気持ちよさそう」
しずく母「凄い勢いね、周りが水浸し」
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62: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:02:00 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……プルプルプルッ…ブルルルルッ
しずく「あ、最後しっぽだけ振るの可愛い」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」ビショビショ
しずく「気持ちよかった?イナ~」ヒョイッ
しずく「あ、くっさ……ぇあくっさ!!」
しずく母「えぇ?あほんとだくっさい」
しずく「濡れたイナは臭い。かすみさんに教えてあげよ」[LINE]
かすみ『そうなんだ』
しずく「ふふ…生返事。」
──────
しずく「あ、最後しっぽだけ振るの可愛い」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」ビショビショ
しずく「気持ちよかった?イナ~」ヒョイッ
しずく「あ、くっさ……ぇあくっさ!!」
しずく母「えぇ?あほんとだくっさい」
しずく「濡れたイナは臭い。かすみさんに教えてあげよ」[LINE]
かすみ『そうなんだ』
しずく「ふふ…生返事。」
──────
0
63: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:02:32 ID:???00
──────
かすみ「昨日のLINEについて」
しずく「教えてあげようと思って」
かすみ「いやすごくどうでもいいんだけど!」
璃奈「いつもはそんな匂いしないのにね、不思議」
しずく「いや、乾いてる時でも、鼻当てて吸ったら香るよ」
かすみ「なにしてんの」
かすみ「昨日のLINEについて」
しずく「教えてあげようと思って」
かすみ「いやすごくどうでもいいんだけど!」
璃奈「いつもはそんな匂いしないのにね、不思議」
しずく「いや、乾いてる時でも、鼻当てて吸ったら香るよ」
かすみ「なにしてんの」
0
64: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:03:34 ID:???00
しずく「いや、鳥吸いは鳥型持ちの一般的な行動だから」
璃奈「行動って」
しずく「こう…スウウウウウウ…って吸うと…イナの香りが肺いっぱいに」
かすみ「だいぶ狂ってきたね」
璃奈「やはりペットは人を狂わせる」
しずく「ちなみに吸いすぎると鳥粉が減りすぎるから良くないんだって」
かすみ「やば」
────────
璃奈「行動って」
しずく「こう…スウウウウウウ…って吸うと…イナの香りが肺いっぱいに」
かすみ「だいぶ狂ってきたね」
璃奈「やはりペットは人を狂わせる」
しずく「ちなみに吸いすぎると鳥粉が減りすぎるから良くないんだって」
かすみ「やば」
────────
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65: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:04:27 ID:???00
────────
しずく母「しずく、これ買ってきたわよ」
しずく「こ、これは」
[イナ川(鳥型)を口の中に入れた時の味がするアイス]
しずく母「まだ売ってたのねぇ、なんかちょっとだけ話題になったわよね」
しずく「あったね、懐かしー」
しずく母「」モグッ
しずく「」モグッ…
「「………うーん……」」
─────
しずく母「しずく、これ買ってきたわよ」
しずく「こ、これは」
[イナ川(鳥型)を口の中に入れた時の味がするアイス]
しずく母「まだ売ってたのねぇ、なんかちょっとだけ話題になったわよね」
しずく「あったね、懐かしー」
しずく母「」モグッ
しずく「」モグッ…
「「………うーん……」」
─────
0
66: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:05:24 ID:???00
─────
しずく「この前イナを口の中に入れたらね」
かすみ「イナ飼いにしか伝わらない言語やめて」
璃奈「口に入れるの?」
しずく「うん、手に乗ってる時に、口をあーって開けたら、入ってくるの」
栞子「何故…」
しずく「この前イナを口の中に入れたらね」
かすみ「イナ飼いにしか伝わらない言語やめて」
璃奈「口に入れるの?」
しずく「うん、手に乗ってる時に、口をあーって開けたら、入ってくるの」
栞子「何故…」
0
67: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:06:06 ID:???00
しずく「多分巣穴に入るみたいな習性じゃないかな」
しずく「それでね、思ったより奥行っちゃって、私の歯に足かけて全部入ろうとしてきて『お”ごっゴフッ』ってなっちゃった」
かすみ「はぁ」
しずく「めっちゃ楽しかった」
かすみ「最近しず子が怖い」
────────
しずく「それでね、思ったより奥行っちゃって、私の歯に足かけて全部入ろうとしてきて『お”ごっゴフッ』ってなっちゃった」
かすみ「はぁ」
しずく「めっちゃ楽しかった」
かすみ「最近しず子が怖い」
────────
0
68: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:06:54 ID:???00
────────
数年後
しずく「イナ最近鳴かなくなったね」
しずく母「もうだいぶ大人だからねぇ」
しずく「イナ、出る?」カシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……………ノソノソ
しずく「一応遊んではくれるみたい」
しずく母「あまり無理させない方がいいわよ?」
しずく「うん、ちょっと撫でるだけ…」ナデナデ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
─────────
数年後
しずく「イナ最近鳴かなくなったね」
しずく母「もうだいぶ大人だからねぇ」
しずく「イナ、出る?」カシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ……………ノソノソ
しずく「一応遊んではくれるみたい」
しずく母「あまり無理させない方がいいわよ?」
しずく「うん、ちょっと撫でるだけ…」ナデナデ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………
─────────
0
69: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:07:48 ID:???00
─────────
しずく「イナ~、見てみて、フレッシュマンスーツだよ~」クルクル
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!」
しずく母「イナちゃんと一緒に写真撮りましょうか」
しずく「あ、じゃあ手に乗せて撮りたい!」カシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ノソノソ……
しずく母「ちょっと、大丈夫?フン付けないでよ?」
しずく「うん、あ、足冷たい。フンさせなきゃ」
しずく「イナ~、見てみて、フレッシュマンスーツだよ~」クルクル
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!」
しずく母「イナちゃんと一緒に写真撮りましょうか」
しずく「あ、じゃあ手に乗せて撮りたい!」カシャンッ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ノソノソ……
しずく母「ちょっと、大丈夫?フン付けないでよ?」
しずく「うん、あ、足冷たい。フンさせなきゃ」
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70: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:08:55 ID:???00
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イナナナッ!」バサササッ
しずく「え?!ちょっ!待って!まだしてない!!やだ!!肩!!まって!!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ プリッ…
しずく母「あ、した」
しずく「うそうそうそっ?!うそでしょ?!スーツ……!これから入社式!!」
しずく母「落ち着きなさい、ちゃんとふけば取れるわよ」
しずく「うぅ……」
しずく母「擦っちゃダメよ、そうそう、ティッシュに付ける感じで…そう……」
しずく「イナめぇ……やったなぁ…」フキフキ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく母「あなたが手に乗せたがるからでしょうに」
──────
しずく「え?!ちょっ!待って!まだしてない!!やだ!!肩!!まって!!」
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ プリッ…
しずく母「あ、した」
しずく「うそうそうそっ?!うそでしょ?!スーツ……!これから入社式!!」
しずく母「落ち着きなさい、ちゃんとふけば取れるわよ」
しずく「うぅ……」
しずく母「擦っちゃダメよ、そうそう、ティッシュに付ける感じで…そう……」
しずく「イナめぇ……やったなぁ…」フキフキ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ 「イ”ッッッッッッ!!!」
しずく母「あなたが手に乗せたがるからでしょうに」
──────
0
71: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:09:48 ID:???00
──────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………ヨジヨジ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………zzz
しずく「最近は寝てる方が長いね」
しずく母「もうすっかりおばあちゃんだからねぇ」
しずく「でもご飯は食べてるし、病気じゃないんだよね」
しずく母「そうね、お年寄りだもの、あとはもうゆっくりするだけなのね」
しずく「………うん」
しずく「それじゃ、行ってきます」
しずく母「行ってらっしゃい」
───────
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ …………ヨジヨジ
ᶘイ^⇁^ナ川໒꒱ ………zzz
しずく「最近は寝てる方が長いね」
しずく母「もうすっかりおばあちゃんだからねぇ」
しずく「でもご飯は食べてるし、病気じゃないんだよね」
しずく母「そうね、お年寄りだもの、あとはもうゆっくりするだけなのね」
しずく「………うん」
しずく「それじゃ、行ってきます」
しずく母「行ってらっしゃい」
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72: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:11:01 ID:???00
───────
しずく「はぁ、今日は泊まり込みだから家に帰れるのは明日かぁ」
しずく「ん?お母さんから電話」
しずく「仕事の時間にかけてくるなんて珍しいな………」
しずく「……………」
しずく「………あぁ…」
しずく「はぁ、今日は泊まり込みだから家に帰れるのは明日かぁ」
しずく「ん?お母さんから電話」
しずく「仕事の時間にかけてくるなんて珍しいな………」
しずく「……………」
しずく「………あぁ…」
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73: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:12:09 ID:???00
ピッ
しずく「……もしもし?」
しずく母『しずく?…今大丈夫?』
しずく「うん……」
しずく母『あのね………ッ………イナ……がね…………グスッ……』
しずく「………うん…………うん…………」
しずく「……………うん」
しずく「……………ッ……………うん」
──────────
しずく「……もしもし?」
しずく母『しずく?…今大丈夫?』
しずく「うん……」
しずく母『あのね………ッ………イナ……がね…………グスッ……』
しずく「………うん…………うん…………」
しずく「……………うん」
しずく「……………ッ……………うん」
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74: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:12:59 ID:???00
──────────
私はその日の仕事中、ずっと上の空でした。
早く帰ってあげたいって気持ちはあまりなく、ただただ無気力でぼーっとすることの方が多かったです。
心配してくれる職場の方もいたので、その人に正直に話しました。
同情してくれたので少しだけ心が軽くなった気がしました。
仕事を終え、帰路に着く足取りはまだ重く、やはりまだ少しだけ、その現実に直面するのが怖い自分がいました。
私はその日の仕事中、ずっと上の空でした。
早く帰ってあげたいって気持ちはあまりなく、ただただ無気力でぼーっとすることの方が多かったです。
心配してくれる職場の方もいたので、その人に正直に話しました。
同情してくれたので少しだけ心が軽くなった気がしました。
仕事を終え、帰路に着く足取りはまだ重く、やはりまだ少しだけ、その現実に直面するのが怖い自分がいました。
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途中で100円ショップに立ち寄り、白い箱を買いました。
イナを入れ、火葬するのに使う棺桶です。
家に着くと、母は仕事に行っていました。
イナがどんな状態なのか分からなかったので、恐る恐る進んでいくと
小さなクーラーボックスが涼しいところに置かれていました
75: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:13:50 ID:???00
途中で100円ショップに立ち寄り、白い箱を買いました。
イナを入れ、火葬するのに使う棺桶です。
家に着くと、母は仕事に行っていました。
イナがどんな状態なのか分からなかったので、恐る恐る進んでいくと
小さなクーラーボックスが涼しいところに置かれていました
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76: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:14:48 ID:???00
あぁ、そこにいるんだな。
私はその箱に触れることなく、まずは母の帰りを待ちました。
居間には花が置かれ、ペット火葬の手続きをしたであろう書類がありました。
私はその花の傍に座り、大きく深呼吸をしました
イナが死んだ。
現実を受け止める時間として、じっとその場から動かずに母を待ちました
私はその箱に触れることなく、まずは母の帰りを待ちました。
居間には花が置かれ、ペット火葬の手続きをしたであろう書類がありました。
私はその花の傍に座り、大きく深呼吸をしました
イナが死んだ。
現実を受け止める時間として、じっとその場から動かずに母を待ちました
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77: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:15:39 ID:???00
程なくして母が帰宅し、イナがそのクーラーボックスにいることを告げてきました。
「お別れをしてあげて」
私は、震える手でクーラーボックスを開けます。
ティッシュペーパーを布団のように敷いて、そこに眠るイナがいました。
見た目はほとんど変わりがない
なのに一目見ただけで、それがもう二度と目を覚ますことがないのだと分かりました。
「お別れをしてあげて」
私は、震える手でクーラーボックスを開けます。
ティッシュペーパーを布団のように敷いて、そこに眠るイナがいました。
見た目はほとんど変わりがない
なのに一目見ただけで、それがもう二度と目を覚ますことがないのだと分かりました。
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78: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:16:23 ID:???00
魂というものが本当にあるのだと。
目の前のイナに、それがもうないのだと。
優しく、優しく撫で、慎重に、慎重に抱え上げます。
あの時、初めてイナを手に持った時。
その時の重さ
命の重さ
それが、今は
しずく「ッ………ぐ………ぅ」
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目の前のイナに、それがもうないのだと。
優しく、優しく撫で、慎重に、慎重に抱え上げます。
あの時、初めてイナを手に持った時。
その時の重さ
命の重さ
それが、今は
しずく「ッ………ぐ………ぅ」
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79: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:17:41 ID:???00
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火葬場の方がお迎えに来てくれました。
車の後部座席のスペースが、丸ごと火葬用の焼却炉になった車でした。
「イナちゃんのような小動物は、『骨も残らないから』と断る火葬場が多いんです。私共はなるべくそうならないよう、大きさごとに火力の調節をして、残すように致します。」
私は白い箱を渡しました。きれいな花で囲まれて、安らかに眠るイナが入った箱です。
火葬場の方がお迎えに来てくれました。
車の後部座席のスペースが、丸ごと火葬用の焼却炉になった車でした。
「イナちゃんのような小動物は、『骨も残らないから』と断る火葬場が多いんです。私共はなるべくそうならないよう、大きさごとに火力の調節をして、残すように致します。」
私は白い箱を渡しました。きれいな花で囲まれて、安らかに眠るイナが入った箱です。
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80: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:18:50 ID:???00
「大変失礼でございますが、1度中を開けてもよろしいでしょうか」
一緒に燃やすものに、危険物がないか確認のためでした。
「あぁ、とても綺麗にしてもらっています。大事にされています。毛並みもくちばしも、とても綺麗です」
母が震えながら頭を下げ、私もそれに続きました。
箱が入れられ、車が出ます。
クラクションが鳴り響き、青空いっぱいに飛んでいきました
一緒に燃やすものに、危険物がないか確認のためでした。
「あぁ、とても綺麗にしてもらっています。大事にされています。毛並みもくちばしも、とても綺麗です」
母が震えながら頭を下げ、私もそれに続きました。
箱が入れられ、車が出ます。
クラクションが鳴り響き、青空いっぱいに飛んでいきました
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81: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:19:54 ID:???00
数十分ほどして、車が戻ってきました。
「お待たせ致しました。…それでは、こちらお骨になります。」
白い綺麗な布に包まれたそれを開けます
それは白く、そしてとても細く小さい、それでも
確かにイナの骨でした
母は泣きながら頭を下げます。
「とても綺麗に残ってくれました。最期までとても丈夫な骨でございました」
母と私は深々と頭を下げ、車を見送りました。
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「お待たせ致しました。…それでは、こちらお骨になります。」
白い綺麗な布に包まれたそれを開けます
それは白く、そしてとても細く小さい、それでも
確かにイナの骨でした
母は泣きながら頭を下げます。
「とても綺麗に残ってくれました。最期までとても丈夫な骨でございました」
母と私は深々と頭を下げ、車を見送りました。
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82: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:20:32 ID:???00
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かすみ「久しぶり」
しずく「うん、みんなも」
璃奈「元気だった?」
栞子「皆さんあまり変わりないですね」
かすみ「……あのさ」
しずく「…………うん」
璃奈「寂しくなるね」
しずく「……まぁ、ね」
かすみ「久しぶり」
しずく「うん、みんなも」
璃奈「元気だった?」
栞子「皆さんあまり変わりないですね」
かすみ「……あのさ」
しずく「…………うん」
璃奈「寂しくなるね」
しずく「……まぁ、ね」
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83: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:21:05 ID:???00
栞子「何年くらいだったんですか?」
しずく「そうだな…14年、くらいかな」
璃奈「じゃあ、大往生だね」
かすみ「うん、凄い長生きさんだったんだね」
しずく「ほんとに。長く生きてくれた」
栞子「その…やはりロスのようなものはありますか?…次のを飼いたいとか」
しずく「………ううん」
しずく「ぜーんぜん」
しずく「そうだな…14年、くらいかな」
璃奈「じゃあ、大往生だね」
かすみ「うん、凄い長生きさんだったんだね」
しずく「ほんとに。長く生きてくれた」
栞子「その…やはりロスのようなものはありますか?…次のを飼いたいとか」
しずく「………ううん」
しずく「ぜーんぜん」
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84: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:22:09 ID:???00
しずく「鳴き声はうるさいし、家中の噛み切れるもの全部噛むし、言う事聞かないし、そこら中にフンするし、ささくれちぎってくるし」
しずく「くっついてはなれない時もあるし、全然こっち来ない時もあるし、鳴かなくて心配で覗いてみればただ寝てるだけだし」
しずく「餌は好き嫌いあるし、そのせいで病気になったし、水があれば冬でも水浴びして寒くて震えてるし」
しずく「フンしたあと私の頭でおしり拭くし、口にゲロ吐いてきたし……………………」
しずく「……………もう」
しずく「…………………………いいかな」
しずく「………………………もう」
かすみ「…………しず子」
しずく「くっついてはなれない時もあるし、全然こっち来ない時もあるし、鳴かなくて心配で覗いてみればただ寝てるだけだし」
しずく「餌は好き嫌いあるし、そのせいで病気になったし、水があれば冬でも水浴びして寒くて震えてるし」
しずく「フンしたあと私の頭でおしり拭くし、口にゲロ吐いてきたし……………………」
しずく「……………もう」
しずく「…………………………いいかな」
しずく「………………………もう」
かすみ「…………しず子」
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85: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:23:01 ID:???00
私の人生の半分をイナと共に過ごしました
それは確かにとても幸せな時間でした。
イナは確かに私たちの家族でした。
この思い出を、ずっと忘れずに生きていきます。
それは確かにとても幸せな時間でした。
イナは確かに私たちの家族でした。
この思い出を、ずっと忘れずに生きていきます。
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86: ◆hRrc5k7v★ 2025/04/26(土) 15:23:13 ID:???00
おしまい
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1745639888/